JP2003029305A - シート型表示装置 - Google Patents

シート型表示装置

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JP2003029305A
JP2003029305A JP2002099081A JP2002099081A JP2003029305A JP 2003029305 A JP2003029305 A JP 2003029305A JP 2002099081 A JP2002099081 A JP 2002099081A JP 2002099081 A JP2002099081 A JP 2002099081A JP 2003029305 A JP2003029305 A JP 2003029305A
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particles
display device
dielectric liquid
sheet
type display
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JP2002099081A
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English (en)
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Naoyuki Hayashi
直之 林
Shino Tokuyo
志野 徳世
Mitsuo Ozaki
光男 尾崎
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 (1)誘電性液体中の回転粒子を制御性よく
回転させて安定確実なディスプレイを実現できるシート
型表示装置、及び(2)粒子を表示のため回転あるいは
泳動させる駆動電界強度が小さく且つ粒子の移動速度の
向上したシート型表示装置を提供すること。 【解決手段】 誘電性液体中で、電界により粒子が泳動
し、もしくは、半球ごとに色と電気的特性を異にする粒
子が回転し、光学的吸収、あるいは、光学的反射の何れ
か一方を変化させて表示を行うシート型表示装置におい
て、(1)のためには、誘電性液体の体積抵抗が1.0
×1014Ω・cmより大であるようにし、(2)のため
には、2色粒子を構成する半球部のうちの一方、もしく
は2種類の泳動粒子のうちの一方に脂肪酸塩を混ぜ、又
は着色した誘電性液体中の泳動粒子に脂肪酸塩を混ぜる
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘電性液体中で、
色と帯電特性の双方が異なる粒子を電界の印加により回
転あるいは停止させることで、あるいは粒子を電界によ
り移動させることで像を表示するシート型表示装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子ペーパ、ペーパライクディ
スプレイ、ディジタルペーパなどと呼ばれ、電界の印加
によって光学的吸収あるいは光学的反射を変化させ、像
表示を行うシート型表示装置、即ち、シート型表示媒体
が知られている。
【0003】例えば特許第2551783号公報(特願
昭62−244679号)には、電界により光学的吸収
や光学的反射を変化する素子として、電気泳動粒子を分
散させた溶媒を着色し、この溶媒を内包したマイクロカ
プセルが開示され、また、特開平8−234686号公
報(特願平7−343133号)には、色と電気的特性
を異にする半球を合わせて結合した回転体を内包したマ
イクロカプセルが開示され、更に、電界で色が変化する
2色性色素とスメクチック液晶を含む液晶/高分子複合
膜などが知られている。
【0004】前記した表示装置は、メモリ性を有し、電
源が遮断されても像情報を保持することが可能であり、
また、反射型表示装置である為、反復使用可能な紙の代
替物として期待され、更にまた、作成する場合、電極が
形成されたPET(polyethylenetere
phthalate)フィルム上に塗布することで得ら
れるから、薄く、且つ、軽く、可撓性のシート状物とし
て実現される。
【0005】特に、米国特許第4126854号明細書
及び同第4143103号明細書に開示された2色粒子
表示媒体は、半球づつ異なる色及び帯電特性に分けた回
転粒子を用い、他の表示媒体に比較し、優れたコントラ
スト特性を示すことが知られている。
【0006】図3は、上記米国特許として開示された表
示媒体を表す要部切断側面図であり、そして図4は、回
転粒子の動きを説明する為の要部切断側面図であり、図
において、1は光学的に透明な層からなる基材、2は基
材に形成され且つ誘電性液体が充填された空隙、3は異
なる色及び異なる帯電特性をもつ二つの領域に分けられ
た回転粒子をそれぞれ示している。
【0007】表示媒体は前記構成を採っている為、電界
を印加することで回転粒子の電気泳動と回転運動とが起
こって像を表示することができる。尚、回転粒子とし
て、2色のみならず、3色あるいは4色に塗り分けるな
ど多色化したものも提案されている。
【0008】前記回転粒子を製造する方法及び材料とし
て、次のようなものが知られている。 (1)米国特許第5262908号明細書には、色が異
なる2種類の溶融したワックス粒子を結合させ、表面張
力によって球形化してから固化する方法が開示され、そ
の材料としては、カルナバワックス、カーボンブラッ
ク、二酸化チタンが挙げられている。
【0009】(2)特開平11−85067号公報(特
願平9−246738号)及び特開平11−85068
号公報(特願平9−246739号)には、光透過性の
粒子における表面に金属、カーボンブラック、硫化アン
チモンなどを蒸着、あるいは、塗布する方法が開示さ
れ、粒子材料としては、ガラスや樹脂が挙げられてい
る。
【0010】(3)特開平11−85069号公報(特
願平9−248527号)及び特開平11−16120
6号公報(特願平9−330135号)には、感光材料
からなる粒子を用い、露光、現像、定着処理を行って発
色させる方法が開示され、その材料としては、酸化亜鉛
(発色剤はトナー)、親水性高分子(発色剤はハロゲン
化銀)が挙げられている。
【0011】この他、回転粒子を構成する材料、例え
ば、樹脂、ワックス、着色剤などを種々と変えたり、あ
るいは、回転粒子の回転を低エネルギで行い得るように
して、高解像度で高速応答性が良好な表示をする為に多
くの研究開発がなされている。
【0012】回転粒子3の主成分としては、ポリスチレ
ン、ポリアクリル、ポリエチレンなどの樹脂、あるい
は、ガラスなどを用いるが、製造性の上からは、形状の
制御、色分け、帯電制御性などが容易である物質が望ま
しく、また、回転粒子3の回転や停止などの運動制御の
上から、帯電制御性、形状及び大きさの制御性が容易で
あることに加えて比重も重要であり、更に化学的に安定
であって、特に、ある種の誘電性液体に不溶であるか、
あるいは、無視し得る程度であるなど、相互作用が小さ
い物質であることが必要である。
【0013】因みに、前記性質をもつ回転粒子は、本発
明で使用する誘電性液体に対しても有用であり、このよ
うな物質としては、分子量が50000以下、比重が
0.70〜1.20であるワックス状物質が適当であ
る。
【0014】前記のようなワックス状物質としては、ス
テアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸
などの高級脂肪酸類、ステアリン酸アルミニウム、ステ
アリン酸カリウム、パルミチン酸亜鉛などの高級脂肪酸
金属塩類、水添ヒマシ油、ココア脂、メチルヒドロキシ
ステアレート、グリセロールモノヒドロキシステアレー
ト等の高級脂肪酸の誘電体類、木ロウ、密ロウ、カルナ
バワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィ
ンワックスなどのワックス類、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビ
ニルアルキルエーテルなどの低分子量のオレフィン重合
体及び共重合体などである。
【0015】前記した回転粒子を例えばシリコーンゴム
などのエラストマーに分散して空隙(キャビティ)を作
ることにより、シート状表示媒体が得られる。
【0016】回転粒子は、架橋反応前のシリコーンゴム
(液状)と充分に混合され、且つ、分散され、この分散
系を板状、あるいは、膜状に展延し、その後、シリコー
ンゴムは架橋反応させるのであるが、このようにして作
成された回転粒子分散シリコーンゴムにおいては、回転
粒子の周囲にキャビティは存在しない。
【0017】前記のようにして作製された回転粒子分散
シリコーンゴムの板は、ジメチルシリコーンオイルのよ
うな誘電性液体の中に浸漬されて適切な時間放置され
る。
【0018】すると、シリコーンゴム分子中に誘電性液
体の分子が侵入する為、シリコーンゴムは膨潤するので
あるが、回転粒子は誘電性液体に不溶であるか、あるい
は、回転粒子に対する誘電性液体の浸透が極めて遅い
為、回転粒子の周囲にキャビティが生成され、しかも、
この空隙は誘電性液体で満たされることになる。
【0019】一方、電気泳動粒子に関する技術として
は、特公昭50−15115号公報(特願昭44−31
598号)などにおいて、電極により構成されるセル内
に染料、誘電性液体、泳動粒子である二酸化チタンが封
入される方法が提案されていた。しかしこの方法では、
電極上で染料が退色する、酸化チタンが凝集するなどの
問題が発生していた。その後、特開昭64−86116
号公報(特願昭62−62−244679号)におい
て、染料、誘電性液体、二酸化チタンをマイクロカプセ
ル内に封入する方法が提案され、上記問題が解決され
た。この技術を図5を参照して説明すると、マイクロカ
プセル21内に、染料を溶解することで着色した誘電性
液体22が、二酸化チタン粒子23とともに満たされて
いて、電解の印加により泳動粒子の二酸化チタン23が
マイクロカプセル内の上方あるいは下方に移動すること
により表示が行われる。マイクロカプセルの調製法とし
ては、相分離法、界面重合法、不溶化反応法などがあ
る。また、特開平5−317805号公報では、相分離
法の、特にアラビアゴム/ゼラチン系のコンプレックス
コアセルベーション法が用いられている。
【0020】さらに、米国特許第5961804号明細
書には、色の異なる2種類の泳動粒子を誘電性液体中に
分散し、電界の印加によりそれぞれの粒子を異なる方向
に泳動させることで表示を行う方法も提案されている。
この方法では、図6に示したように、マイクロカプセル
31内の誘電性液体32中に、顔料もしくは樹脂でコー
トした顔料の2種類の泳動粒子33、34が含まれてい
て、これらを電界により泳動するものである。また、電
気泳動表示装置では、例えば、特開2000−2065
74号公報にあるように泳動粒子の分散安定性の向上と
帯電制御を目的に、誘電性液体中に油溶性界面活性剤で
あるジオクチルスルホコハク酸ナトリウムを添加するが
知られている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】誘電性液体を使用して
前記のようにして作製したシート型表示装置の動作につ
いて実験を行ったところ、場合によって回転粒子の回転
挙動が不安定になって所期のディスプレイを実現できな
い場合が起こった。
【0022】また、2色粒子や電気泳動粒子は、誘電性
液体中で帯電しており、その帯電量は電荷、あるいはゼ
ータ電位で表される。この帯電を有することで粒子は、
電界の印加により回転及び泳動することが可能である。
ところが、シート型表示装置の誘電性液体として、ジメ
チルシリコーンや鉱物油がよく用いられるが、これらの
液体中では粒子の帯電が小さいこと、またこれらの液体
には粒子の帯電を高めるための界面活性剤が溶解しにく
いため粒子が誘電性液体中に沈殿してしまうことから、
表示装置の駆動電界強度が大きくなり、また表示粒子の
移動速度が遅いといった問題があった。
【0023】本発明の一つの目的は、誘電性液体中の回
転粒子を所望の通りに制御性良く回転させて安定確実な
ディスプレイを実現できるシート型表示装置を提供する
ことである。
【0024】本発明のもう一つの目的は、2色粒子ある
いは泳動粒子の帯電性を向上させることにより、駆動電
界強度が小さく且つ粒子の移動速度の向上したシート型
表示装置を提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】一般に、ジメチルシリコ
ーンオイルを始めとする誘電性液体は、若干のガス吸収
性及び吸湿性をもつので、周囲温度あるいは湿度に応
じ、液体中のガス溶解量及び水分量は変化する。
【0026】そこで、本発明者等がジメチルシリコーン
オイル中の水分量と回転粒子の帯電特性の関係を測定し
たところ、水分量に応じて帯電特性が変化する旨の結果
が得られ、また、その湿度によって変化する帯電特性の
影響で、回転粒子の回転挙動が不安定となり、水分量が
150ppmより多くなった場合、従って、ジメチルシ
リコーンオイルの体積抵抗にして1.0×1014Ω・c
mより低くなった場合、回転粒子が回らなくなることを
確認した。
【0027】図1はジメチルシリコーンオイル中の水分
量と回転粒子の帯電特性の関係を測定して得られた特性
線図であり、横軸に水分量〔ppm〕を、また、縦軸に
粒子の表面電荷密度〔nCm2〕をそれぞれ採ってあ
る。
【0028】実験結果からすると、誘電性液体の体積抵
抗を1.0×1014Ω・cmより大きくするか、あるい
は、水分量を40ppm〜120ppmの範囲にするこ
とで、回転粒子の帯電特性及び回転挙動が最も安定にな
ることが判った。
【0029】前記手段を採ることにより、誘電性液体中
の回転粒子を所望の通りに制御性良く回転させて安定確
実なディスプレイを実現できるシート型表示装置を容易
に実現することができる。
【0030】すなわち、本発明の第一の側面におけるシ
ート型表示装置は、誘電性液体中で、電界により粒子が
泳動し、もしくは、半球ごとに色と電気的特性を異にす
る粒子が回転し、光学的吸収、あるいは、光学的反射の
いずれか一方を変化させて表示を行うシート型表示装置
において、前記誘電性液体の体積抵抗が1.0×10 14
Ω・cmより大であることを特徴とするシート型表示装
置である。
【0031】あるいは、第一の側面におけるシート型表
示装置は、誘電性液体中で、電界により粒子が泳動、も
しくは、半球ごとに色と電気的特性を異にする粒子が回
転し、光学的吸収、あるいは、光学的反射のいずれか一
方を変化させて表示を行うシート型表示装置において、
少なくとも表示側及び裏面側を防湿性フィルムで覆って
前記誘電性液体の体積抵抗を1.0×1014Ω・cmよ
り大に維持すると共に誘電性液体中の水分量を40pp
m乃至120ppmの範囲に維持することを特徴とする
シート型表示装置である。
【0032】一方、第二の側面において、本発明は、マ
イクロカプセル内の2色粒子を構成する半球部のうちの
一方、もしくは2種類の泳動粒子のうちの一方に油溶性
界面活性剤と同等の作用を示す脂肪酸塩を混ぜ、あるい
は着色した誘電性液体中の泳動粒子にそのような脂肪酸
塩を混ぜることで、駆動電界強度が小さく且つ粒子の移
動速度の向上したシート型表示装置を実現する。すなわ
ち、本発明のこの側面におけるシート型表示装置は、誘
電性液体中で、半球ごとに色と電気的特性を異にする粒
子が電界により回転することで、光学的吸収、あるい
は、光学的反射のいずれか一方を変化させて表示を行う
シート型表示装置であって、粒子を構成する半球の一方
が脂肪酸塩を含有することを特徴とする。
【0033】あるいは、第二の側面におけるシート型表
示装置は、誘電性液体中で、色と電気的特性を異にする
2種類の粒子が電界により移動することで表示を行うシ
ート型表示装置であって、一方の粒子が脂肪酸塩を含有
することを特徴とする。
【0034】あるいはまた、第二の側面におけるシート
型表示装置は、着色した誘電性液体中で、粒子を電界に
より移動させることで表示を行うシート型表示装置であ
って、粒子が脂肪酸塩を含有することを特徴とする。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明の第一の側面では、例え
ば、半球部毎に電気特性及び光学特性を異にする2色粒
子を電界印加によって回転させることでディスプレイを
行うシート型表示装置において、表示装置を構成する誘
電性液体中の水分量を所望の一定値に保つ為、表示装置
の周囲のうち、少なくとも粒子と誘電性液体を含有する
ゴムの周囲を防湿性のフィルムで覆うようにしている。
【0036】このように、誘電性液体中の水分量を一定
に保つことで、回転粒子の帯電特性が安定し、その結
果、表示を行う為の回転粒子の回転挙動は安定する。
【0037】防湿性フィルムとしては、ナイロン系、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリビニ
ルアルコール、ポリエチレンビニルアルコール共重合
体、ポリ塩化ビルニアルコール系など公知の樹脂を単
層、又は、積層して用いることができ、また、ガス・バ
リア性を高める為、樹脂中に無機化合物を分散させた
り、樹脂表面にアルミニウム、銅、銀などの金属を蒸着
する方法が有効である。
【0038】特に、表示装置の表示面側では、光透過性
と防湿性とを両立できるナイロン系樹脂及びポリエチレ
ンの積層体、ナイロン系樹脂及びポリビニルアルコール
の積層体などのフィルムを用いることが有効である。
【0039】また、防湿性フィルムでゴムの周囲を覆う
方法としては、(1)ゴムを二枚のフィルムで挟み、側
面で熱融着させる方法、(2)ゴムを二枚のフィルムで
挟み、側面で接着剤を用いて接着する方法などが用いら
れる。
【0040】図2はシート型表示装置の要部切断側面図
であり、図において、11はゴム、12は共通電極、1
3は個別電極、14は防湿性フィルム、14Aは防湿性
フィルム14の熱融着部分、15は接着剤をそれぞれ示
し、(A)は防湿性フィルムを熱融着させる方法を用い
た場合を、また、(B)は防湿性フィルムを接着剤で接
着する方法を用いた場合を、更にまた、(C)はゴムと
共に電極も防湿性フィルムで覆う方法を用いた場合をそ
れぞれ示している。
【0041】図示されているように、ゴム11を防湿性
フィルム14で覆う際、ゴム11と共に電極12及び1
3も覆うようにすれば、電極間のギャップを狭くするこ
とができ、より高い電界強度を実現することができる。
【0042】本発明によるシート型表示装置では、ゴム
11の材料として二液性シリコーンゴムを、また、誘電
性液体としてジメチルシリコーンオイルを用いた場合が
特に有効である。
【0043】その理由は、(1)ジメチルシリコーンオ
イルが吸湿性をもち、外気温度に応じて水分量が変化す
ること、(2)ゴムを膨潤させる工程が入る為、ジメチ
ルシリコーンオイルが外気と常に接触する為、水分の吸
収が起こること、にあり、また、ゴムの表面はジメチル
シリコーンオイルで濡れているので、フィルムで覆うこ
とで、ジメチルシリコーンオイルによる汚染等を防止で
きる旨の副次的な効果もある。
【0044】また、図1から看取できるように、誘電性
液体中の水分量を40〜120ppmの範囲にすること
で回転粒子の帯電特性は極大値を示し、回転粒子の回転
挙動は安定化される。
【0045】この現象は、水分量に応じてジメチルシリ
コーンオイルの体積抵抗やオイル中における水のイオン
解離状態が変化することに起因するものと考えられる。
【0046】本発明によるシート型表示装置は、回転粒
子を含んだゴムを水分量が40〜120ppmのジメチ
ルシリコーンオイルに浸漬することで作製することがで
き、具体的には水分量が40〜120ppmになる湿度
環境下で作業する。
【0047】ジメチルシリコーンオイルは、一定の湿度
環境下で48時間以上放置して水分量が安定するような
前処理が必要であり、例えばSH200−10cst
(東レダウコーニング製)では温度を30℃、湿度40
%にする。
【0048】前記のようにして作製したシート型表示装
置の未完成品は、外気に曝すことなく、直ちにフィルム
で覆って水分の蒸発を防ぐようにすれば、適正な水分量
を維持したジメチルシリコーンオイルを保持することが
可能になる。
【0049】ジメチルシリコーンオイルの動粘度として
は、回転粒子の回転に必要な駆動電圧と製造の容易性の
点から1〜500cstであることが必要であり、これ
は、(1)粘度が高いと流体抵抗が増加し、高い駆動電
圧が必要になること、(2)粘度が高いとゴムにジメチ
ルシリコーンオイルが浸透する時間が長くなること、
(3)動粘度が1cstよりも低くなると、ジメチルシ
リコーンオイルの揮発性が高くなる為、安全性の問題を
生じること、などに起因する。
【0050】防湿性フィルムでゴムを覆う場合には、真
空包装機などを用い、ゴムを挟んだ防湿性フィルム間を
減圧しながら融着、あるいは、接着する作業を行うこと
で、ゴムに対する防湿性フィルムの密着性を向上させ、
装置の厚さムラを低減することができる。
【0051】この場合、装置の表裏に電極が形成されて
いて、その電極をゴムと共に防湿性フィルムでシールし
た場合、電極間の間隔が最も狭くなると共に均一になる
ことから、最も低い電圧で駆動することができる。
【0052】回転粒子を構成する樹脂としては、ポリエ
チレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアセター
ル、ポリカーボネート、アクリル、ナイロンなどの公知
の樹脂を単独で、あるいは、混合して、更には共重合体
などを用いることができる。
【0053】前記樹脂から回転粒子を製造する場合、ニ
ーダー等を用い、着色剤と樹脂を加熱、攪拌、混合する
ことで、着色剤を含有する樹脂を製造し、その樹脂を射
出成型、ブロー成型、押し出し成型、カレンダ成型など
公知の技法を適用して回転粒子を形成する。
【0054】着色剤としては、(1)溶性アゾ系、モノ
アゾ系、ジスアゾ系などのアゾ顔料、(2)フタロシア
ニン系、キナクリドン系、ぺリリン系、プリノン系、イ
ソインドリン系、イソインドリン系などの多環式顔料、
(3)カーボンなどの黒色顔料、(4)二酸化チタン、
二酸化珪素、アルミナ、炭酸カルシウムなどの白色顔
料、が挙げられる。
【0055】回転粒子は、前記したような樹脂からのみ
でなく、ワックスから作製することもでき、具体的に
は、カルナバワックス、ポリエチレンワックス、ポリプ
ロピレンワックス、アマイドワックス、エステルワック
ス、パラフィンワックスなどの公知のワックスが挙げら
れる。
【0056】諸ワックス中に着色剤を分散させる方法と
しては、溶融したワックス中に着色剤を添加し、ホモジ
ナイザ等で攪拌すれば良い。
【0057】ワックスを粒子化する方法としては、
(1)ワックスの融点以上の液体に着色剤含有ワックス
を添加し、ホモジナイザなどで2分〜3分のあいだ攪拌
する方法、(2)加熱及び成型する方法、などが挙げら
れる。
【0058】誘電性液体がオイルである場合、ワックス
の凝集や粒径を安定化する為、金属石鹸、変性シリコー
ンオイルなどの公知の油溶性界面活性剤を用いて良い。
【0059】融点が100℃未満であるワックスを用い
た場合、種々な面で安定且つ安全な水を用いて懸濁によ
って粒子を作製することができ、そして、そのようなワ
ックスとして、具体的には、パラフィンワックス、カル
ナバワックス、エステルワックスなどの公知のワックス
を用いて良い。
【0060】前記した融点が100℃未満であるワック
スを用いた場合、粒子の形状を安定化させる為の界面活
性剤としては、ポリビニルアルコール、陰イオン界面活
性剤、陽イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤などを
単独、あるいは、混合して用いて良く、また、着色剤を
分散する手段としては、溶融したワックスに着色剤を添
加し、ホモジナイザなどで攪拌する方法を適用すること
ができ、更にまた、粒子化する方法としては、融点以上
にしたワックスの液体に着色剤含有ワックスを添加して
ホモジナイザなどで2分〜3分のあいだ攪拌する方法を
採って良い。
【0061】前記した2色粒子と透明誘電性液体とは、
例えばゴムなどのバインダ内の空隙に充填して表示層を
構成することができ、その2色回転粒子と透明誘電性液
体の充填方法としては、(1)前記した米国特許第41
43103号明細書に開示された方法、即ち、硬化する
前のシリコーンゴムに2色粒子を分散且つ硬化した後、
シリコーンオイルでシリコーンゴムを膨潤させる方法、
(2)2色粒子をトルエン可溶性の樹脂で被覆し、ポリ
ビニルアルコールに分散且つ硬化した後、トルエンに浸
漬する方法(要すれば、「A Newly Devel
oped Electrical Twisting
Ball Display」,M.Saitoh e
t.al.:Proc. of SID,Vol.23
/4,1982」、を参照)、(3)特開平8−234
686号公報(特願平7−343133号)に開示され
た界面重合を利用して誘電性液体と二色粒子を樹脂膜で
覆い、マイクロカプセルを形成し、このマイクロカプセ
ルを透明な樹脂中に分散する方法、などを挙げることが
できる。
【0062】本発明の第二の側面では、マイクロカプセ
ル内の2色粒子を形成する二つの半球のうちの一方に、
もしくは2種類の泳動粒子のうちの一方に、あるいは着
色した誘電性液体中の泳動粒子に脂肪酸塩を混ぜること
で、誘電性液体中に界面活性剤を溶解させたとの同等の
効果が発生し、粒子の正帯電性を高めることを特徴とす
る。
【0063】具体的には、油溶性界面活性剤である脂肪
酸塩を添加する。脂肪酸塩は、脂肪酸由来の有機部分に
金属等の陽イオンが結合した構造をしていて、これを2
色粒子又は泳動粒子を形成する樹脂に混ぜ合わせると、
親油性の有機部分が粒子の内側の方向に配向して陽イオ
ンの部分が粒子の外側に並ぶ傾向がある。そのため、脂
肪酸塩を添加した粒子は、向上した正帯電性をもつこと
ができる。その結果、(1)2色粒子の半球ごとの帯電
差が大きくなり、粒子の回転に必要な電界強度を低くす
ることができ、又は(2)2種類の泳動粒子のうちの脂
肪酸塩を添加された方の粒子の正帯電性が他方の粒子よ
り強くなり、この粒子の泳動に必要な電界強度を低くす
ることができ、あるいは(3)着色した液体中で泳動粒
子の帯電性が高くなることで、粒子が泳動するのに必要
な電界強度を低くすることができる。
【0064】更に、2色粒子又は泳動粒子を構成する樹
脂が一般に有機溶媒への可溶性を有することから、樹脂
と脂肪酸塩を溶媒と共に溶解したのち、溶媒を除去する
ことで、樹脂と脂肪酸塩の混合物を容易に作製できる。
【0065】本発明では、2色粒子又は泳動粒子に添加
することによりその正帯電性を高めるための脂肪酸塩し
て、例えば、ジヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、ジ
オクチルスルホコハク酸ナトリウムなどを使用すること
ができ、一例として、ペレックスCS、ペレックスOP
−T(以上、花王製商品名)、リパール835I、リパ
ール860K、リパール870P(以上、ライオン製商
品名)、ラピゾールO−60(日本油脂製商品名)など
の市販品を挙げることができる。あるいは、そのような
脂肪酸塩のナトリウムをアルミニウム、マグネシウム、
カルシウム、バリウムなどに置換したものでもよい。ま
た、ラウリル酸、オレイン酸、ステアリン酸、アルキル
ベンゼンスルホン酸などのナトリウム塩、アルミニウム
塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、バリウム塩などを
用いてもよい。ここに一例として挙げた脂肪酸塩は、金
属石鹸としても知られる物質である。
【0066】脂肪酸塩を2色粒子で使用する場合も、あ
るいは泳動粒子で使用する場合も、脂肪酸塩はそれを添
加する樹脂の0.1〜2.5質量%であるのが好まし
い。0.1質量%未満では脂肪酸塩添加による正帯電性
向上効果が小さく、2.5質量%を超えると樹脂の粘度
が上昇し、加工性が低下してしまう。
【0067】2色粒子(回転粒子)の場合は、粒子は樹
脂を主成分とし、白色部は二酸化チタンに代表される白
色顔料、黒色部はカーボンブラックなどの黒色顔料を含
有しており、白色部は負帯電性、黒色部は正帯電性を有
している。本発明を実施するに当たっては、この黒色部
に脂肪酸塩を混合して、その正帯電性を向上させる。
【0068】脂肪酸塩を混合する方法としては、(1)
溶融した樹脂に添加する、(2)有機溶媒に溶解したの
ち、樹脂にこの溶媒を吸収させる(溶媒は後に揮発等に
より除去する)、(3)有機溶媒中に樹脂とともに溶解
し、有機溶媒を揮発させる、などの方法が挙げられる。
樹脂の着色(顔料の混入)は、脂肪酸塩を混合した後
や、混合する前、あるいは混合と同時に行うことができ
る。
【0069】2色粒子は、例えば次に述べるようにして
製造することができる。まず、樹脂中に白色顔料あるい
は黒色顔料を混練して、白色及び黒色の2種類の塊状樹
脂を作製する。このとき、顔料とともに脂肪酸塩を混練
してもよい。2色粒子製造用の樹脂としては、ポリエチ
レン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリプロピレン、
エポキシ、ナイロン、ポリビニルアセタール、ポリカー
ボネート、アクリル、ウレタンなど公知の熱可塑性樹脂
を単独あるいは混合して用いることができる。白色顔料
としては、二酸化チタンをはじめ、チタン酸バリウム、
炭酸カルシウム、アルミナ、酸化亜鉛などの公知の顔料
を用いることができる。また、黒色顔料としては、カー
ボンブラック、マグネタイト、アニリンブラック、ある
いは銅、コバルト、鉄、マンガン、クロムなどからなる
複合酸化物などの公知の顔料を用いることができる。白
色及び黒色以外の顔料を使用することも可能である。
【0070】次に、各々の塊状樹脂を加熱により脱泡処
理し、圧延によりシート状にする。色の異なる2枚のシ
ートを加熱しながら貼り合わせることで、2色の樹脂が
積層したシートを作製する。
【0071】続いて、この積層したシートを所望の大き
さに切断したのち、この樹脂片を加熱したシリコーンオ
イル中に投入すると、樹脂が溶融し、表面張力により丸
くなり、これを冷却することで2色粒子を作製できる。
積層シートを切断する手段としては、金属刃、タングス
テンワイヤ、レーザー切断などの公知の手法がある。な
お、以上の工程は一例にすぎず、本発明の適用範囲はこ
れに限定するものではない。たとえば、2色の樹脂をシ
ート状ではなく繊維状(もしくは棒状)にして裁断して
もよく、あるいは積層シートを切断する代わりに粉砕に
より樹脂片を作製(この場合、分級により得られる所定
の大きさの樹脂片を使用するのが好ましい)してもよ
い。
【0072】こうして製造した2色粒子と透明な誘電性
液体を、例えばシリコーンオイルなどのバインダ内部の
空隙に充填することで、表示装置を形成できる。2色粒
子と透明な誘電性液体をバインダ内に充填する方法とし
ては、本発明の第一の側面の説明において言及した、
(1)米国特許第4143103号明細書に開示された
方法、(2)「A Newly Developed
ElectricalTwisting Ball D
isplay」,M.Saitoh et.al.:P
roc. of SID,Vol.23/4,198
2」に記載された方法、(3)特開平8−234686
号公報に開示された方法、などを利用することができ
る。
【0073】次に、泳動粒子の場合は、粒子は顔料を主
成分とし、凝集防止や比重調整のため樹脂によりコート
されている。本発明では、このコート層の樹脂に、脂肪
酸塩を混合する。脂肪酸塩としては、先に挙げたものを
使用することができる。コート層の樹脂に脂肪酸塩を混
合する方法としては、(1)溶融した樹脂に添加する、
(2)有機溶媒に溶解したのち、樹脂にこの溶媒を吸収
させる(溶媒は後に揮発等により除去する)、(3)有
機溶媒中に樹脂とともに溶解し、有機溶媒を揮発させ
る、などの方法などが挙げられる。
【0074】顔料粒子の具体例としては、(1)溶性ア
ゾ系、モノアゾ系、ジスアゾ系などのアゾ顔料、(2)
フタロシアニン系、キナクリドン系、ペリリン系、ペリ
ノン系、イソインドリン系などの多環式顔料が挙げられ
る。また、(3)二酸化チタンをはじめ、チタン酸バリ
ウム、アルミナ、酸化亜鉛などの公知の白色顔料を用い
ることもできる。同様に、(4)カーボンブラック、マ
グネタイト、アニリンブラック、あるいは銅、コバル
ト、鉄、マンガン、クロムなどからなる複合酸化物など
の公知の黒色顔料を用いることもできる。更に、(5)
周知のコロイド粒子のほか、種々の有機・無機顔料、染
料、金属粉、樹脂等の微粒子などを用いることもでき
る。
【0075】コート用の樹脂としては、ポリエチレン、
ポリエステル、ポリスチレン、ポリプロピレン、エポキ
シ、ナイロン、ポリビニルアセタール、ポリカーボネー
ト、アクリル、ウレタンなど公知の熱可塑性樹脂を単独
あるいは混合して用いることができる。
【0076】泳動粒子の製造方法としては、顔料を混練
した樹脂を粉砕する方法、溶融させ又は溶媒により液状
にした樹脂を顔料に噴霧、乾燥する方法などが挙げられ
る。あるいは、顔料、脂肪酸塩を樹脂に混練し、粉砕す
ることでも泳動粒子を作製できる。
【0077】また、米国特許第5961804号明細書
に記載された帯電特性の異なる2種類の粒子を用いる場
合には、いずれか一方に脂肪酸塩を混合することで、粒
子の正帯電性を高めることができる。
【0078】次に、泳動粒子を用いた表示装置の作製方
法を説明する。泳動粒子は、誘電性液体とともにマイク
ロカプセル内に封入される。マイクロカプセルの作製方
法としては、界面重合法、インシトゥー(in sit
u)重合法、コンプレックスコアセルベーション法など
の公知の方法が用いられる。このマイクロカプセルをポ
リビニルアルコール、シリコーンゴムなどの公知の樹脂
に分散し、PETフィルムなどに塗布し、対向電極を設
けることで表示装置を作製する。あるいは、泳動粒子と
誘電性液体を、対向電極を有するセルに封入してもよ
い。本発明は、表示装置の形状、構造によらず、泳動粒
子に脂肪酸塩を含有させることを特徴とする。
【0079】2色粒子及び泳動粒子材料として有機溶媒
に可溶な樹脂を用いると、この樹脂と脂肪酸塩を有機溶
媒に溶解させ、樹脂中に脂肪酸塩を均一に分散できる。
粒子の作製には、溶液、あるいは溶媒を揮発させた状態
のいずれの状態を用いてもよい。また、有機溶媒に可溶
な樹脂としては、ポリエステル、ポリスチレン、アクリ
ル、ポリカーボネート、エポキシ等の公知の樹脂を用い
ることができる。なお、2色粒子の作製には、熱可塑性
を有する樹脂が必要である。また、有機溶媒としては、
エチルアルコール、メチルアルコール、イソプロピルア
ルコール、メチルエチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、トルエン、テトラヒドロフラン、クロロホルム、ジ
クロロメタンなどの各種有機溶媒を単独でもしくは混合
して用いることができる。
【0080】第二の側面の発明における誘電性液体とし
ては、鉱物油、動物油、植物油、ジメチルシリコーンな
どの比較的発火点の高いものを用いることができ、それ
により安全性が高いシート型表示装置を提供できる。具
体的には、イソパラフィン、オレイン酸、リノール酸、
オリーブ油、ヒマシ油、大豆油などがある。
【0081】
【実施例】以下、実施例により本発明をより詳細に説明
するが、本発明はこれらの例に限定されるものではな
い。
【0082】(実施例1)まず、2色粒子の作製工程に
ついて説明する。ポリエステル樹脂(軟化点100℃)
270質量部に白色顔料として二酸化チタン(チタン工
業製)30質量部をロールミルで混練し、白色の塊状樹
脂を作製した。
【0083】また、ポリエステル樹脂(軟化点100
℃)294質量部に黒色顔料としてカーボンブラッグ
(キャボット製)6質量部をロールミルで混練し、黒色
の塊状樹脂を作製した。
【0084】それぞれの塊状樹脂を温度120℃に加熱
しながら、ノズル(125μmφ)から押し出すことに
よって繊維状の樹脂を作製した。
【0085】白と黒の繊維状樹脂を加熱且つ接着し、幅
250μmに切断した後、温度100℃のシリコーンオ
イルSRX310(東レダウコーニング製)に浸漬する
ことで球形の2色粒子を作製した。
【0086】次に、表示装置の作製工程にについて説明
する。PETフィルム(厚さ150μm)上にアルミニ
ウムを蒸着することで表示の駆動に用いる個別電極を形
成した。
【0087】このフィルムに合成紙(厚さ80μm、王
子油化合成紙製)を貼付することで、表示装置下側のシ
ートを作製し、そして、PETフィルム(厚さ150μ
m)上にITO(indium tin oxide)
を均一に蒸着して共通電極とし、表示装置上側のシート
を作製した。
【0088】前記作製した2色粒子を二液性シリコーン
ゴムKE106(東レダウコーニング製)に分散し、ブ
レード法を適用することにより、フッ素樹脂(テフロン
(米国Du Pont社の登録商標名))からなるシー
ト上に厚さ300μmとして均一に塗布し、温度80℃
の雰囲気中で8時間かけて硬化した。
【0089】続いて、表示装置の完成工程について説明
する。温度30℃、湿度40%の恒温恒湿槽内に48時
間放置したジメチルシリコーンオイルSH200−10
cst(東レダウコーニング社製、水分量73ppm)
中に前記のようにして作製した表示装置を同一温度及び
同一湿度を維持しつつ6時間浸漬し、その後、真空包装
機(真空度30mmHg)を用い、ポリエチレン/ナイ
ロン12の積層体である防湿性フィルムを熱融着して表
示装置におけるゴムの周囲を覆ってシート型表示装置を
完成した。
【0090】ITO蒸着PETフィルムからなる共通電
極及びアルミニウム蒸着PETフィルムからなる個別電
極間に電圧を印加したところ、駆動電圧220V、駆動
周波数1.5kHzで粒子が安定に回転動作することを
確認した。
【0091】前記説明した表示装置の完成工程につい
て、種々と条件を変えた実験を行っているので、それ等
を比較例として説明する。
【0092】(比較例1)温度30℃、湿度80%の恒
温恒湿槽内に48時間放置したジメチルシリコーンオイ
ルSH200−10cst(東レダウコーニング社製、
水分量203ppm)中に前記のようにして作製した表
示装置を同一温度と同一湿度を維持しつつ6時間浸漬
し、その後、真空包装機(真空度30mmHg)を用
い、ポリエチレン/ナイロン12の積層体である防湿性
フィルムを熱融着して表示装置におけるゴムの周囲を覆
ってシート型表示装置を完成した。
【0093】比較例1のシート型表示装置では、アルミ
ニウム蒸着PETフィルムからなる共通電極及びITO
蒸着PETフィルムからなる個別電極間に電圧を印加し
たところ、駆動電圧400Vを印加しても粒子の回転は
起こらなかった。
【0094】(比較例2)温度30℃、湿度20%の恒
温恒湿槽内に48時間放置したジメチルシリコーンオイ
ルSH200−10cst(東レダウコーニング社製、
水分量30.1ppm)中に前記のようにして作製した
表示装置を同一温度と同一湿度を維持しつつ6時間浸漬
し、その後、真空包装機(真空度30mmHg)を用
い、ポリエチレン/ナイロン12の積層体からなる防湿
性フィルムを熱融着して表示装置におけるゴムの周囲を
覆ってシート型表示装置を完成した。
【0095】比較例2のシート型表示装置では、ITO
蒸着PETフィルムからなる共通電極及びアルミニウム
蒸着PETフィルムからなる個別電極間に電圧を印加し
たところ、駆動電圧400Vを印加しても粒子の回転は
起こらなかった。
【0096】(実施例2)表示用の2種類の粒子を次の
ようにして作製した。白色顔料の二酸化チタン(チタン
工業製)30質量部をポリエステル樹脂(軟化点93
℃)270質量部とともにロールミルで混練すること
で、白色の塊状樹脂を作製した。一方、黒色顔料のカー
ボンブラック(キャボット製)6質量部をポリエステル
樹脂(軟化点100℃)294質量部とともにロールミ
ルで混練することで、黒色の塊状樹脂を作製した。この
黒色樹脂をテトラヒドロフランに溶解したのち、ペレッ
クスCS(花王製商品名)6質量部を添加した。この溶
液から真空乾燥により溶媒を除去し、脂肪酸塩を含む黒
色の塊状樹脂を作製した。この黒色塊状樹脂から球状粒
子を作製し、電気泳動法により表面電荷密度を測定した
ところ、カーブンブラックのみの粒子に比べ、30%ほ
ど正帯電性が向上することが明らかになった。
【0097】それぞれの塊状樹脂を温度110℃に加熱
しながら真空脱泡を行った後、105℃の圧延プレス機
により厚さ30μmのシートを作製した。各々のシート
を加熱しながら貼り合わせて、2色の積層シートを作製
した。このシートを金属刃により切断し、一辺300μ
mの正方形のタイルを作製した。このタイルを、加熱し
たシリコーンオイルに投入することで、粒径170μm
の2色粒子を作製した。
【0098】続いて、次のようにして表示装置を作製し
た。合成紙(厚さ80μm、王子油化合成紙製)上に、
表示の駆動に用いる個別電極をアルミニウム蒸着し、表
示装置下部のシートを作製した。また、PETフィルム
(厚さ150ミクロン)上にITOを均一に蒸着して共
通電極とし、表示装置上部のシートを作製した。
【0099】一方、先に作製した粒子を2液性シリコー
ンゴムKE106(東レダウコーニング製)に分散し、
テフロン(商標)樹脂板にブレード法で均一に厚さ30
0μm塗布し、温度50℃の雰囲気下で8時間かけて硬
化させた。このシリコーンゴムをシリコーンオイルSH
200−10cst(東レダウコーニング製)に12時
間漬けることで表示層を作製した。この表示層と、PE
Tフィルムの上部シート、合成紙の下部シートを貼り合
わせることでシート型表示装置を作製した。この表示装
置に電圧を印加すると粒子は回転し、カーボンブラック
のみの樹脂を用いるよりも、駆動に必要な電界強度を2
0%低減できた。
【0100】(実施例3)泳動粒子を次のようにして作
製した。銅フタロシアニン(青色顔料)30質量部、ポ
リスチレン樹脂70質量部をニーダにより加熱混合し、
塊状の青色着色樹脂を調製した。この塊状の着色樹脂を
粗粉砕し、ペレックスCS(花王製商品名)2%を含む
メチルエチルケトンとともに攪拌したのち、乾燥させる
ことで、着色樹脂にスルホコハク酸ナトリウムを吸収さ
せた。一方、二酸化チタン30質量部、ポリスチレン樹
脂70質量部をニーダにより加熱混合し、塊状の白色着
色樹脂を調製した。各々の塊状の樹脂を5重量部、ジメ
チルシリコーンオイル(粘度5cst)70重量部とと
もに、アルミナボールを用いたボールミルにより100
時間粉砕し、粒径1〜5μmの泳動粒子を作製した。次
いで、各々の着色泳動粒子の分散液を等量づつ混合する
ことで、表示に用いる分散液を調製した。
【0101】続いて、次のようにして表示用セルを作製
した。分散液をコア部として、コンプレックスコアセル
ベーション法によりマイクロカプセルを作製した。この
カプセルをポリビニルアルコール水溶液に分散し、アル
ミニウムを蒸着したPETフィルム上に塗布、乾燥し
た。このシートにITO電極を有するPETフィルムを
積層することで、シート型表示装置を作製した。対向電
極間に電界を印加すると、粒子が移動し、その移動速度
は脂肪酸塩を添加することで10%向上した。
【0102】本発明においては、前記説明した実施の形
態を含め、多くの形態で実施することができ、以下、そ
れを付記として例示する。 (付記1)誘電性液体中で、電界により粒子が泳動、も
しくは、半球ごとに色と電気的特性を異にする粒子が回
転し、光学的吸収、あるいは、光学的反射のいずれか一
方を変化させて表示を行うシート型表示装置において、
前記誘電性液体の体積抵抗が1.0×1014Ω・cmよ
り大であることを特徴とするシート型表示装置。 (付記2)誘電性液体中の水分量が40ppm乃至12
0ppmの範囲にあることを特徴とする、付記1記載の
シート型表示装置。 (付記3)電界により泳動、もしくは、回転する粒子及
び誘電性液体であるジメチルシリコーンオイルが二液性
シリコーンゴムに担持された構造をもつことを特徴とす
る、付記1記載のシート型表示装置。 (付記4)誘電性液体中で、電界により粒子が泳動、も
しくは、半球ごとに色と電気的特性を異にする粒子が回
転し、光学的吸収、あるいは、光学的反射のいずれか一
方を変化させて表示を行うシート型表示装置において、
少なくとも表示側及び裏面側を防湿性フィルムで覆って
前記誘電性液体の体積抵抗を1.0×1014Ω・cmよ
り大に維持すると共に誘電性液体中の水分量を40pp
m乃至120ppmの範囲に維持することを特徴とする
シート型表示装置。 (付記5)表示側にパターニングされた透明導電膜から
なる電極が形成され且つ絶縁性透明樹脂からなる防湿性
フィルムが形成されてなることを特徴とする、付記4記
載のシート型表示装置。 (付記6)表面に光学的特性及び電気特性を異にする領
域をもつ回転粒子を光学的に透明な層に分散してシート
を作製する工程、及び、前記シートを誘電性液体によっ
て膨潤させ前記回転粒子の周囲に前記誘電性液体が充填
されたキャビティを生成させてシート基材を作製する工
程を含むシート型表示装置の製造方法において、前記誘
電性液体であるジメチルシリコーンオイルを少なくとも
48時間以上大気中に放置したものを用い、且つ、前記
シートを構成する光学的に透明な層の材料として二液性
シリコーンゴムを用いることを特徴とするシート型表示
装置の製造方法。 (付記7)誘電性液体中で、半球ごとに色と電気的特性
を異にする粒子が電界により回転することで、光学的吸
収、あるいは、光学的反射のいずれか一方を変化させて
表示を行うシート型表示装置であって、粒子を構成する
半球の一方が脂肪酸塩を含有することを特徴とするシー
ト型表示装置。 (付記8)誘電性液体中で、色と電気的特性を異にする
2種類の粒子が電界により移動することで表示を行うシ
ート型表示装置であって、一方の粒子が脂肪酸塩を含有
することを特徴とするシート型表示装置。 (付記9)着色した誘電性液体中で、粒子を電界により
移動させることで表示を行うシート型表示装置であっ
て、粒子が脂肪酸塩を含有することを特徴とするシート
型表示装置。 (付記10)脂肪酸塩を含有する粒子が、この粒子にお
ける樹脂量の0.1〜2.5質量%の脂肪酸塩を含有し
ている、付記7〜9のいずれか一つに記載のシート型表
示装置。 (付記11)前記樹脂が有機溶媒に可溶である、付記1
0記載のシート型表示装置。
【0103】
【発明の効果】本発明によるシート型表示装置において
は、誘電性液体中で、電界により粒子が泳動、もしく
は、半球ごとに色と電気的特性を異にする粒子が回転
し、光学的吸収、あるいは、光学的反射のいずれか一方
を変化させて表示を行うシート型表示装置であって、前
記誘電性液体の体積抵抗が1.0×1014Ω・cmより
大であるか、あるいは、誘電性液体中の水分量が40p
pm乃至120ppmの範囲にある。
【0104】前記構成を採ることにより、誘電性液体中
の回転粒子を所望の通りに制御性良く回転させて安定確
実なディスプレイを実現できるシート型表示装置を提供
することができる。
【0105】一方、表示粒子の樹脂に脂肪酸塩を添加す
ることで正帯電性を向上させた粒子を使用する本発明の
シート型表示装置では、駆動電界強度の低減、移動速度
の向上という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ジメチルシリコーンオイル中の水分量と回転粒
子の帯電特性の関係を測定して得られた特性線図であ
る。
【図2】本発明の第一の側面によるシート型表示装置の
要部切断側面図である。
【図3】米国特許第4126854号明細書及び同第4
143103号明細書として開示された表示媒体を表す
要部切断側面図である。
【図4】回転粒子の動きを説明する為の要部切断側面図
である。
【図5】染料、誘電性液体、二酸化チタンをマイクロカ
プセル内に封入した泳動粒子を説明する図である。
【図6】マイクロカプセル内に含まれる2種類の泳動粒
子を説明する図である。
【符号の説明】
1…光学的に透明な層からなる基材 2…基材に形成され且つ誘電性液体が充填された空隙 3…異なる色及び異なる帯電特性をもつ二つの領域に分
けられた回転粒子 11…ゴム 12…共通電極 13…個別電極 14…防湿性フィルム 14A…防湿性フィルム14の熱融着部分 15…接着剤 21、31…マイクロカプセル 22、32…誘電性液体 23、33、34…泳動粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾崎 光男 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電性液体中で、電界により粒子が泳動
    し、もしくは、半球ごとに色と電気的特性を異にする粒
    子が回転し、光学的吸収、あるいは、光学的反射のいず
    れか一方を変化させて表示を行うシート型表示装置にお
    いて、 前記誘電性液体の体積抵抗が1.0×1014Ω・cmよ
    り大であることを特徴とするシート型表示装置。
  2. 【請求項2】 誘電性液体中の水分量が40ppm乃至
    120ppmの範囲にあることを特徴とする請求項1記
    載のシート型表示装置。
  3. 【請求項3】 誘電性液体中で、半球ごとに色と電気的
    特性を異にする粒子が電界により回転することで、光学
    的吸収、あるいは、光学的反射のいずれか一方を変化さ
    せて表示を行うシート型表示装置であって、粒子を構成
    する半球の一方が脂肪酸塩を含有することを特徴とする
    シート型表示装置。
  4. 【請求項4】 誘電性液体中で、色と電気的特性を異に
    する2種類の粒子が電界により移動することで表示を行
    うシート型表示装置であって、一方の粒子が脂肪酸塩を
    含有することを特徴とするシート型表示装置。
  5. 【請求項5】 着色した誘電性液体中で、粒子を電界に
    より移動させることで表示を行うシート型表示装置であ
    って、粒子が脂肪酸塩を含有することを特徴とするシー
    ト型表示装置。
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