JP2003029102A - 光ファイバ単心コード - Google Patents
光ファイバ単心コードInfo
- Publication number
- JP2003029102A JP2003029102A JP2001220309A JP2001220309A JP2003029102A JP 2003029102 A JP2003029102 A JP 2003029102A JP 2001220309 A JP2001220309 A JP 2001220309A JP 2001220309 A JP2001220309 A JP 2001220309A JP 2003029102 A JP2003029102 A JP 2003029102A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical fiber
- cord
- core
- coated
- flame retardant
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 燃焼時に有毒ガスを発生することのない難燃
性および十分な強度を保持しつつハンドリング特性を向
上させることのできる光ファイバ単心コードを提供す
る。 【解決手段】 光ファイバ単心線３の外径を０．４〜
０．６ｍｍとしてＵＶ／Ｎｙで被覆し、前記抗張力繊維
５の本数を６００ｄ〜１０００ｄとし、さらに前記最外
層を厚さ０．２ｍｍ〜０．３ｍｍの難燃性ナイロン樹脂
７で被覆したことにより、光ファイバ単心コード１のコ
ード径を細くしてハンドリング特性を向上させることが
でき、且つ心線のルース性も良好であり、さらに例えば
ＪＩＳの水平燃焼試験で要求される難燃特性を得ること
ができた。
性および十分な強度を保持しつつハンドリング特性を向
上させることのできる光ファイバ単心コードを提供す
る。 【解決手段】 光ファイバ単心線３の外径を０．４〜
０．６ｍｍとしてＵＶ／Ｎｙで被覆し、前記抗張力繊維
５の本数を６００ｄ〜１０００ｄとし、さらに前記最外
層を厚さ０．２ｍｍ〜０．３ｍｍの難燃性ナイロン樹脂
７で被覆したことにより、光ファイバ単心コード１のコ
ード径を細くしてハンドリング特性を向上させることが
でき、且つ心線のルース性も良好であり、さらに例えば
ＪＩＳの水平燃焼試験で要求される難燃特性を得ること
ができた。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ファイバ単心
コードに関するものである。 【０００２】 【従来の技術】図２を参照するに、従来より、所内配線
用に使用される光ファイバ単心コード１０１は、φ０．
９ｍｍ光ファイバ単心線１０３に抗張力繊維１０５（例
えば１１４０ｄ×３本）を縦添えし、ＰＶＣ樹脂１０７
を被覆したφ１．７ｍｍのルースコード構造が一般的で
ある。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通信の
需要の増大などにより配線に使用されるコードの数はま
すます増大してきており、より細くハンドリング特性に
優れるコードの必要性が大きくなってきた。また、最外
層被覆のＰＶＣ樹脂１０７は、耐燃焼性に優れるものの、
近年、この樹脂は燃焼時にダイオキシンのような有毒ガ
スを発生することが分かってきた。さらに、有害な添加
物を含有する等の諸問題が指摘されており、使用の見直
しが要求されてきた。 【０００４】この発明の目的は、以上のような従来の技
術の問題点に着目してなされたものであり、燃焼時に有
毒ガスを発生することのない難燃性および十分な強度を
保持しつつハンドリング特性を向上させることのできる
光ファイバ単心コードを提供することにある。 【０００５】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項１による発明の光ファイバ単心コードは、
光ファイバ単心線の外側に抗張力繊維を縦添えし、さら
に最外層を樹脂で被覆する光ファイバ単心コードであっ
て、前記光ファイバ単心線の外径を０．４〜０．６ｍｍ
としてＵＶ／Ｎｙで被覆し、前記抗張力繊維の本数を６
００ｄ〜１０００ｄとし、さらに前記最外層を厚さ０．
２ｍｍ〜０．３ｍｍの難燃性ナイロン樹脂で被覆したこ
と、を特徴とするものである。 【０００６】従って、光ファイバ単心コードのコード径
を細くしてハンドリング特性を向上させることができ、
且つ心線のルース性も良好であり、さらに例えばＪＩＳ
の水平燃焼試験で要求される難燃特性を得ることができ
た。 【０００７】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。図1には、この発明に係る
光ファイバ単心コード１が示されている。この光ファイ
バ単心コード１は、心線としてφ０．５ｍｍのＵＶ／Ｎ
ｙ光ファイバ単心線３を用い、その外側を抗張力繊維５
（例えば１９５ｄ×4本）で縦添えし、さらに最外層を樹
脂としての難燃ナイロン（Ｎｙ）樹脂７で覆って、外径
をφ１．１ｍｍとしたものである。 【０００８】ここで、心線としてφ０．５ｍｍのＵＶ／
Ｎｙ光ファイバ単心線３を用いたのは、心線径を０．４
ｍｍ〜０．６ｍｍに制限したためである。このように心
線径を制限するのは、心線径が０．４ｍｍ以下ではロス
の温度特性、側圧特性が悪くなり、０．６ｍｍ以上では
心線のルース特性が悪くなるためである。 【０００９】なお、心線の被覆構造としてＵＶ／Ｎｙ
（Ｎｙ１２）被覆かオールＵＶ被覆を採用している。但
し、オールＵＶ被覆の場合は、ルース特性を持たせるた
めに、心線の動摩擦力が４Ｎ以下となるようにする。 【００１０】また、縦添えする抗張力繊維５の本数とし
て例えば１９５ｄ×4本としたのは、６００ｄ以下では
高張力が作用したときにロスが大きくなり、また、１０
００ｄ以上ではＵＶ／Ｎｙ光ファイバ単心線３のルース
性が悪くなるため６００ｄ〜１０００ｄを採用するから
である。 【００１１】そして、最外層に難燃ナイロン樹脂７を被
覆し、難燃ナイロン樹脂７の肉厚を０．２ｍｍ〜０．３
ｍｍとして、全体の外径をφ１．１ｍｍとするためであ
る。難燃ナイロン樹脂７の肉厚をこの範囲に制限するの
は、肉厚が０．２ｍｍ以下では燃焼特性を満足すること
ができず、肉厚を０．３ｍｍ以上とすると心線のルース
特性を満足することができないためである。 【００１２】以上のように構成することにより、光ファ
イバ単心コード１のコード径を細くしてハンドリング特
性を向上させることができ、且つ心線のルース性も良好
であり、さらに例えばＪＩＳの水平燃焼試験で要求され
る難燃特性を得ることができた。 【００１３】なお、この発明は前述の発明の実施の形態
に限定されることなく、適宜な変更を行うことにより、
その他の態様で実施し得るものである。すなわち、上述
した図1に示されている光ファイバ単心コード１におい
て、光ファイバ単心線３の径、抗張力繊維５の本数、難
燃性ナイロン７の厚さについて示した数値は一例であり
上述した値に限るものではない。各々上述した範囲内で
変更することができるものである。 【００１４】 【発明の効果】以上説明したように、請求項１の発明に
よる光ファイバ単心コードでは、光ファイバ単心コード
のコード径を細くしてハンドリング特性を向上させるこ
とができ、且つ心線のルース性も良好であり、さらに例
えばＪＩＳの水平燃焼試験で要求される難燃特性を得る
ことができる。
コードに関するものである。 【０００２】 【従来の技術】図２を参照するに、従来より、所内配線
用に使用される光ファイバ単心コード１０１は、φ０．
９ｍｍ光ファイバ単心線１０３に抗張力繊維１０５（例
えば１１４０ｄ×３本）を縦添えし、ＰＶＣ樹脂１０７
を被覆したφ１．７ｍｍのルースコード構造が一般的で
ある。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通信の
需要の増大などにより配線に使用されるコードの数はま
すます増大してきており、より細くハンドリング特性に
優れるコードの必要性が大きくなってきた。また、最外
層被覆のＰＶＣ樹脂１０７は、耐燃焼性に優れるものの、
近年、この樹脂は燃焼時にダイオキシンのような有毒ガ
スを発生することが分かってきた。さらに、有害な添加
物を含有する等の諸問題が指摘されており、使用の見直
しが要求されてきた。 【０００４】この発明の目的は、以上のような従来の技
術の問題点に着目してなされたものであり、燃焼時に有
毒ガスを発生することのない難燃性および十分な強度を
保持しつつハンドリング特性を向上させることのできる
光ファイバ単心コードを提供することにある。 【０００５】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項１による発明の光ファイバ単心コードは、
光ファイバ単心線の外側に抗張力繊維を縦添えし、さら
に最外層を樹脂で被覆する光ファイバ単心コードであっ
て、前記光ファイバ単心線の外径を０．４〜０．６ｍｍ
としてＵＶ／Ｎｙで被覆し、前記抗張力繊維の本数を６
００ｄ〜１０００ｄとし、さらに前記最外層を厚さ０．
２ｍｍ〜０．３ｍｍの難燃性ナイロン樹脂で被覆したこ
と、を特徴とするものである。 【０００６】従って、光ファイバ単心コードのコード径
を細くしてハンドリング特性を向上させることができ、
且つ心線のルース性も良好であり、さらに例えばＪＩＳ
の水平燃焼試験で要求される難燃特性を得ることができ
た。 【０００７】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。図1には、この発明に係る
光ファイバ単心コード１が示されている。この光ファイ
バ単心コード１は、心線としてφ０．５ｍｍのＵＶ／Ｎ
ｙ光ファイバ単心線３を用い、その外側を抗張力繊維５
（例えば１９５ｄ×4本）で縦添えし、さらに最外層を樹
脂としての難燃ナイロン（Ｎｙ）樹脂７で覆って、外径
をφ１．１ｍｍとしたものである。 【０００８】ここで、心線としてφ０．５ｍｍのＵＶ／
Ｎｙ光ファイバ単心線３を用いたのは、心線径を０．４
ｍｍ〜０．６ｍｍに制限したためである。このように心
線径を制限するのは、心線径が０．４ｍｍ以下ではロス
の温度特性、側圧特性が悪くなり、０．６ｍｍ以上では
心線のルース特性が悪くなるためである。 【０００９】なお、心線の被覆構造としてＵＶ／Ｎｙ
（Ｎｙ１２）被覆かオールＵＶ被覆を採用している。但
し、オールＵＶ被覆の場合は、ルース特性を持たせるた
めに、心線の動摩擦力が４Ｎ以下となるようにする。 【００１０】また、縦添えする抗張力繊維５の本数とし
て例えば１９５ｄ×4本としたのは、６００ｄ以下では
高張力が作用したときにロスが大きくなり、また、１０
００ｄ以上ではＵＶ／Ｎｙ光ファイバ単心線３のルース
性が悪くなるため６００ｄ〜１０００ｄを採用するから
である。 【００１１】そして、最外層に難燃ナイロン樹脂７を被
覆し、難燃ナイロン樹脂７の肉厚を０．２ｍｍ〜０．３
ｍｍとして、全体の外径をφ１．１ｍｍとするためであ
る。難燃ナイロン樹脂７の肉厚をこの範囲に制限するの
は、肉厚が０．２ｍｍ以下では燃焼特性を満足すること
ができず、肉厚を０．３ｍｍ以上とすると心線のルース
特性を満足することができないためである。 【００１２】以上のように構成することにより、光ファ
イバ単心コード１のコード径を細くしてハンドリング特
性を向上させることができ、且つ心線のルース性も良好
であり、さらに例えばＪＩＳの水平燃焼試験で要求され
る難燃特性を得ることができた。 【００１３】なお、この発明は前述の発明の実施の形態
に限定されることなく、適宜な変更を行うことにより、
その他の態様で実施し得るものである。すなわち、上述
した図1に示されている光ファイバ単心コード１におい
て、光ファイバ単心線３の径、抗張力繊維５の本数、難
燃性ナイロン７の厚さについて示した数値は一例であり
上述した値に限るものではない。各々上述した範囲内で
変更することができるものである。 【００１４】 【発明の効果】以上説明したように、請求項１の発明に
よる光ファイバ単心コードでは、光ファイバ単心コード
のコード径を細くしてハンドリング特性を向上させるこ
とができ、且つ心線のルース性も良好であり、さらに例
えばＪＩＳの水平燃焼試験で要求される難燃特性を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明に係る光ファイバ単心コードを示す断
面図である。 【図２】従来の光ファイバ単心コードを示す断面図であ
る。 【符号の説明】 １ 光ファイバ単心コード ３ 光ファイバ単心線 ５ 抗張力繊維 ７ 難燃性ナイロン樹脂（樹脂）
面図である。 【図２】従来の光ファイバ単心コードを示す断面図であ
る。 【符号の説明】 １ 光ファイバ単心コード ３ 光ファイバ単心線 ５ 抗張力繊維 ７ 難燃性ナイロン樹脂（樹脂）
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 下道 毅
千葉県佐倉市六崎1440 株式会社フジクラ
佐倉事業所内
(72)発明者 鈴木 亮二
千葉県佐倉市六崎1440 株式会社フジクラ
佐倉事業所内
Ｆターム(参考） 2H050 BB03S BB31S BC03 BC17
BD03 BD07
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 光ファイバ単心線の外側に抗張力繊維を
縦添えし、さらに最外層を樹脂で被覆する光ファイバ単
心コードであって、前記光ファイバ単心線の外径を０．
４ｍｍ〜０．６ｍｍとしてＵＶ／Ｎｙで被覆し、前記抗
張力繊維の本数を６００ｄ〜１０００ｄとし、さらに前
記最外層を厚さ０．２ｍｍ〜０．３ｍｍの難燃性ナイロ
ン樹脂で被覆したこと、を特徴とする光ファイバ単心コ
ード。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001220309A JP2003029102A (ja) | 2001-07-19 | 2001-07-19 | 光ファイバ単心コード |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001220309A JP2003029102A (ja) | 2001-07-19 | 2001-07-19 | 光ファイバ単心コード |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003029102A true JP2003029102A (ja) | 2003-01-29 |
Family
ID=19054150
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001220309A Pending JP2003029102A (ja) | 2001-07-19 | 2001-07-19 | 光ファイバ単心コード |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003029102A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007322629A (ja) * | 2006-05-31 | 2007-12-13 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | 車載用光ファイバケーブル |
| CN102401959A (zh) * | 2011-12-16 | 2012-04-04 | 苏州市东沪电缆有限公司 | 一种便于移动的新型光缆的加工方法 |
-
2001
- 2001-07-19 JP JP2001220309A patent/JP2003029102A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007322629A (ja) * | 2006-05-31 | 2007-12-13 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | 車載用光ファイバケーブル |
| CN102401959A (zh) * | 2011-12-16 | 2012-04-04 | 苏州市东沪电缆有限公司 | 一种便于移动的新型光缆的加工方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060529 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070927 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071002 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080304 |