JPH0915466A - 光ファイバケーブル用スペーサおよびこれを用いた光ファイバケーブル - Google Patents
光ファイバケーブル用スペーサおよびこれを用いた光ファイバケーブルInfo
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- JPH0915466A JPH0915466A JP7163274A JP16327495A JPH0915466A JP H0915466 A JPH0915466 A JP H0915466A JP 7163274 A JP7163274 A JP 7163274A JP 16327495 A JP16327495 A JP 16327495A JP H0915466 A JPH0915466 A JP H0915466A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐候性が良好で、太陽光による劣化などのお
それがなく、また、スペーサと光ファイバ心線の摩擦に
よる光伝送特性の低下を招くことのない光ファイバケー
ブル用スペーサおよびこれを用いた架空布設に好適な光
ファイバケーブルを提供する。 【構成】 外周に光ファイバを収納する溝を有する光フ
ァイバケーブル用スペーサにおいて、少なくとも前記溝
部を含む外周部を、樹脂分に対し 1〜5 重量%のカーボ
ンブラックを含有する樹脂組成物、あるいは、樹脂分に
対し0.05〜5 重量%のベンゾトリアゾール系紫外線吸収
剤および/またはヒンダードアミン系光安定剤を含有す
る樹脂組成物により構成する。また、このような光ファ
イバケーブル用スペーサを用いて光ファイバケーブルを
構成する。
それがなく、また、スペーサと光ファイバ心線の摩擦に
よる光伝送特性の低下を招くことのない光ファイバケー
ブル用スペーサおよびこれを用いた架空布設に好適な光
ファイバケーブルを提供する。 【構成】 外周に光ファイバを収納する溝を有する光フ
ァイバケーブル用スペーサにおいて、少なくとも前記溝
部を含む外周部を、樹脂分に対し 1〜5 重量%のカーボ
ンブラックを含有する樹脂組成物、あるいは、樹脂分に
対し0.05〜5 重量%のベンゾトリアゾール系紫外線吸収
剤および/またはヒンダードアミン系光安定剤を含有す
る樹脂組成物により構成する。また、このような光ファ
イバケーブル用スペーサを用いて光ファイバケーブルを
構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外周に光ファイバを収
納する溝を有する光ファイバケーブル用スペーサおよび
これを用いた光ファイバケーブルに関する。
納する溝を有する光ファイバケーブル用スペーサおよび
これを用いた光ファイバケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、多数の光ファイバを高密度に
集合することができる光ファイバケーブルとして、スペ
ーサ型光ファイバケーブルと称するものが知られてい
る。図1はこのような光ファイバケーブルの一例を示し
たもので、中心に鋼線やFRP(ガラス繊維強化樹脂)
などからなるテンションメンバー1を有し、外周面にら
せん状に複数本の溝2が形成されたポリエチレンなどか
らなるスペーサ3の各溝2に、複数の光フアィバ心線、
たとえば光フアィバテープ心線4を積層して収納し、そ
の外周に押え巻5およびシース6を順に施した構造を有
する。
集合することができる光ファイバケーブルとして、スペ
ーサ型光ファイバケーブルと称するものが知られてい
る。図1はこのような光ファイバケーブルの一例を示し
たもので、中心に鋼線やFRP(ガラス繊維強化樹脂)
などからなるテンションメンバー1を有し、外周面にら
せん状に複数本の溝2が形成されたポリエチレンなどか
らなるスペーサ3の各溝2に、複数の光フアィバ心線、
たとえば光フアィバテープ心線4を積層して収納し、そ
の外周に押え巻5およびシース6を順に施した構造を有
する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかして、この種の光
ファイバケーブルは、従来、中継系の用途に使用され、
管路や洞道内布設が一般的であったが、近時、光加入者
系の進展に伴い、架空布設が広く行われるようになり、
それにともない様々な問題が生じてきた。
ファイバケーブルは、従来、中継系の用途に使用され、
管路や洞道内布設が一般的であったが、近時、光加入者
系の進展に伴い、架空布設が広く行われるようになり、
それにともない様々な問題が生じてきた。
【0004】すなわち、従来の光ファイバケーブルで
は、スペーサの耐候性に乏しく、架空布設した場合に、
太陽光により、特に、クロージャーなどの接続部分で劣
化しやすく、長期信頼性が損なわれたり、あるいは、風
などによる振動でスペーサの溝の内面と、これに収納し
た光ファイバ心線間に摩擦を生じ、その結果、光ファイ
バの伝送特性が低下するなどの問題を生じた。
は、スペーサの耐候性に乏しく、架空布設した場合に、
太陽光により、特に、クロージャーなどの接続部分で劣
化しやすく、長期信頼性が損なわれたり、あるいは、風
などによる振動でスペーサの溝の内面と、これに収納し
た光ファイバ心線間に摩擦を生じ、その結果、光ファイ
バの伝送特性が低下するなどの問題を生じた。
【0005】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、耐候性が良好で、太陽光による劣化な
どのおそれがなく、また、スペーサと光ファイバ心線の
摩擦による光伝送特性の低下を招くことのない光ファイ
バケーブル用スペーサおよびこれを用いた架空布設に好
適な光ファイバケーブルを提供することを目的とする。
なされたもので、耐候性が良好で、太陽光による劣化な
どのおそれがなく、また、スペーサと光ファイバ心線の
摩擦による光伝送特性の低下を招くことのない光ファイ
バケーブル用スペーサおよびこれを用いた架空布設に好
適な光ファイバケーブルを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明は、外
周に光ファイバを収納する溝を有する光ファイバケーブ
ル用スペーサにおいて、少なくとも前記溝部を含む外周
部が、樹脂分に対し 1〜5 重量%のカーボンブラックを
含有する樹脂組成物により構成されてなることを特徴と
している。
周に光ファイバを収納する溝を有する光ファイバケーブ
ル用スペーサにおいて、少なくとも前記溝部を含む外周
部が、樹脂分に対し 1〜5 重量%のカーボンブラックを
含有する樹脂組成物により構成されてなることを特徴と
している。
【0007】また、本願の第2の発明は、外周に光ファ
イバを収納する溝を有する光ファイバケーブル用スペー
サにおいて、少なくとも前記溝部を含む外周部が、樹脂
分に対し0.05〜5 重量%のベンゾトリアゾール系紫外線
吸収剤および/またはヒンダードアミン系光安定剤を含
有する樹脂組成物により構成されてなることを特徴とし
ている。
イバを収納する溝を有する光ファイバケーブル用スペー
サにおいて、少なくとも前記溝部を含む外周部が、樹脂
分に対し0.05〜5 重量%のベンゾトリアゾール系紫外線
吸収剤および/またはヒンダードアミン系光安定剤を含
有する樹脂組成物により構成されてなることを特徴とし
ている。
【0008】さらに、本願の第3および第4の発明は、
前記各光ファイバケーブル用スペーサをそれぞれ用いた
ことを特徴とする光ファイバケーブルである。
前記各光ファイバケーブル用スペーサをそれぞれ用いた
ことを特徴とする光ファイバケーブルである。
【0009】本発明において使用されるカーボンブラッ
ク、あるいは、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ヒ
ンダードアミン系光安定剤は、スペーサに優れた耐候性
と表面滑り性を付与するもので、市販の各種公知のもの
から任意に選択して使用することができる。
ク、あるいは、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ヒ
ンダードアミン系光安定剤は、スペーサに優れた耐候性
と表面滑り性を付与するもので、市販の各種公知のもの
から任意に選択して使用することができる。
【0010】また、このようなカーボンブラック、ある
いは、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ヒンダード
アミン系光安定剤が配合されるベースの樹脂としては、
特に限定されるものではないが、ポリオレフィン、なか
でも高密度ポリエチレンの使用が望ましい。
いは、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ヒンダード
アミン系光安定剤が配合されるベースの樹脂としては、
特に限定されるものではないが、ポリオレフィン、なか
でも高密度ポリエチレンの使用が望ましい。
【0011】なお、本発明において、カーボンブラック
の含有量を樹脂分の 1〜5 重量%の範囲に、また、ベン
ゾトリアゾール系紫外線吸収剤および/またはヒンダー
ドアミン系光安定剤の含有量を樹脂分の0.05〜5 重量%
の範囲に限定した理由は、カーボンブラックの含有量が
1重量%未満、あるいはベンゾトリアゾール系紫外線吸
収剤および/またはヒンダードアミン系光安定剤の含有
量が0.05重量%未満では本発明による効果が十分得られ
ず、逆にカーボンブラックの含有量あるいはベンゾトリ
アゾール系紫外線吸収剤および/またはヒンダードアミ
ン系光安定剤の含有量が 5重量%を越えると効果が変わ
らないばかりか、ブルームの問題が生ずるようになるか
らである。
の含有量を樹脂分の 1〜5 重量%の範囲に、また、ベン
ゾトリアゾール系紫外線吸収剤および/またはヒンダー
ドアミン系光安定剤の含有量を樹脂分の0.05〜5 重量%
の範囲に限定した理由は、カーボンブラックの含有量が
1重量%未満、あるいはベンゾトリアゾール系紫外線吸
収剤および/またはヒンダードアミン系光安定剤の含有
量が0.05重量%未満では本発明による効果が十分得られ
ず、逆にカーボンブラックの含有量あるいはベンゾトリ
アゾール系紫外線吸収剤および/またはヒンダードアミ
ン系光安定剤の含有量が 5重量%を越えると効果が変わ
らないばかりか、ブルームの問題が生ずるようになるか
らである。
【0012】本発明においては、スペーサの少なくとも
溝部を含む外周部が上記樹脂組成物により構成されてい
ればよく、たとえば、スペーサを 2層構造とし、テンシ
ョンメンバに接する面に、このテンションメンバとの接
着性の良好なポリエチレンなどからなる内層を設け、そ
の上に、上記組成物よりなる外層を設けるようにしても
よい。
溝部を含む外周部が上記樹脂組成物により構成されてい
ればよく、たとえば、スペーサを 2層構造とし、テンシ
ョンメンバに接する面に、このテンションメンバとの接
着性の良好なポリエチレンなどからなる内層を設け、そ
の上に、上記組成物よりなる外層を設けるようにしても
よい。
【0013】
【作用】本発明の光ファイバケーブル用スペーサにおい
ては、少なくとも溝部を含む外周部が所定量のカーボン
ブラックを含有する樹脂組成物、あるいは、ベンゾトリ
アゾール系紫外線吸収剤および/またはヒンダードアミ
ン系光安定剤を含有する樹脂組成物により構成されてい
るので、耐候性および表面滑り性が向上する。したがっ
て、これを用いた光ファイバケーブルを架空布設した場
合の太陽光などによる劣化を防止して長期信頼性を向上
させることができるとともに、振動によるスペーサと光
ファイバ心線との摩擦を低減し、光ファイバの伝送特性
の向上、安定化を図ることができる。
ては、少なくとも溝部を含む外周部が所定量のカーボン
ブラックを含有する樹脂組成物、あるいは、ベンゾトリ
アゾール系紫外線吸収剤および/またはヒンダードアミ
ン系光安定剤を含有する樹脂組成物により構成されてい
るので、耐候性および表面滑り性が向上する。したがっ
て、これを用いた光ファイバケーブルを架空布設した場
合の太陽光などによる劣化を防止して長期信頼性を向上
させることができるとともに、振動によるスペーサと光
ファイバ心線との摩擦を低減し、光ファイバの伝送特性
の向上、安定化を図ることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を記載する。
【0015】実施例1〜3 外径 2.5mmのFRPからなるテンションメンバーの外周
に、高密度ポリエチレン(密度 0.960g/cm3 )にカーボ
ンブラックを表1に示す割合で混合して得た組成物を押
出し、外周にらせん状に 6本の溝(幅 1.4mm、深さ 2.4
mm)が形成された外径 9.0mmのスペーサを製造した。
に、高密度ポリエチレン(密度 0.960g/cm3 )にカーボ
ンブラックを表1に示す割合で混合して得た組成物を押
出し、外周にらせん状に 6本の溝(幅 1.4mm、深さ 2.4
mm)が形成された外径 9.0mmのスペーサを製造した。
【0016】実施例4〜6 外径 2.5mmのFRPからなるテンションメンバーの外周
に、高密度ポリエチレン(密度 0.960g/cm3 )にベンゾ
トリアゾール系紫外線吸収剤およびヒンダードアミン系
光安定剤を表2に示す割合で混合して得た組成物を押出
し、外周にらせん状に 6本の溝(幅 1.4mm、深さ 2.4m
m)が形成された外径 9.0mmのスペーサを製造した。
に、高密度ポリエチレン(密度 0.960g/cm3 )にベンゾ
トリアゾール系紫外線吸収剤およびヒンダードアミン系
光安定剤を表2に示す割合で混合して得た組成物を押出
し、外周にらせん状に 6本の溝(幅 1.4mm、深さ 2.4m
m)が形成された外径 9.0mmのスペーサを製造した。
【0017】得られた各スペーサについて、引張強度お
よび伸びをJIS K 6760に準拠して測定するとともに、耐
候性および表面滑り性を評価した。耐候性は、試料スぺ
ーサを、60分中12分間の降雨を繰り返す中、東洋精機社
製のサンシャインカーボンアークランプ(ブラックパネ
ル温度 63 ℃)により常時光を照射する環境下に置き、
500、1000、2000時間後の引張強度および伸びの各残率
により評価した。また、表面滑り性は、スペーサの製造
とは別に同じ押出材料を用いて製造したシートについて
測定した光ファイバテープ心線(外径 250μmの光ファ
イバ素線 4本を並列配置し、これらの外側に紫外線硬化
型樹脂による一括被覆を施した、幅約1.100mm 、厚さ
0.382mmのもの)に対する静摩擦係数(JIS K 7125に準
拠し、スレッド荷重200g、引張速度50mm/minの条件で測
定)により評価した。これらの測定結果を表1および表
2に示す。
よび伸びをJIS K 6760に準拠して測定するとともに、耐
候性および表面滑り性を評価した。耐候性は、試料スぺ
ーサを、60分中12分間の降雨を繰り返す中、東洋精機社
製のサンシャインカーボンアークランプ(ブラックパネ
ル温度 63 ℃)により常時光を照射する環境下に置き、
500、1000、2000時間後の引張強度および伸びの各残率
により評価した。また、表面滑り性は、スペーサの製造
とは別に同じ押出材料を用いて製造したシートについて
測定した光ファイバテープ心線(外径 250μmの光ファ
イバ素線 4本を並列配置し、これらの外側に紫外線硬化
型樹脂による一括被覆を施した、幅約1.100mm 、厚さ
0.382mmのもの)に対する静摩擦係数(JIS K 7125に準
拠し、スレッド荷重200g、引張速度50mm/minの条件で測
定)により評価した。これらの測定結果を表1および表
2に示す。
【0018】また、得られた各スペーサを用いて光ファ
イバケーブルを製造し、その伝送特性を調べた。すなわ
ち、上記スペーサの各溝に、前述した 4心光ファイバテ
ープ心線を 4枚ずつ積層して収納し、これらの外周にポ
リエステル不織布テープを押え巻きし、さらに、その上
にポリエチレンシースを押出被覆して外径約13mmの光フ
ァイバケーブルを製造した。
イバケーブルを製造し、その伝送特性を調べた。すなわ
ち、上記スペーサの各溝に、前述した 4心光ファイバテ
ープ心線を 4枚ずつ積層して収納し、これらの外周にポ
リエステル不織布テープを押え巻きし、さらに、その上
にポリエチレンシースを押出被覆して外径約13mmの光フ
ァイバケーブルを製造した。
【0019】次いで、得られたケーブルから、長さ1000
m の試料ケーブルを切り出し、OTDRを用いて伝送損
失(λ=1.55 μm)を測定した。結果を表1および表2
に併せ示す。
m の試料ケーブルを切り出し、OTDRを用いて伝送損
失(λ=1.55 μm)を測定した。結果を表1および表2
に併せ示す。
【0020】なお、本発明との比較のために、カーボン
ブラック、またはベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤お
よびヒンダードアミン系光安定剤を、未配合、過少配
合、または過剰配合とした以外は上記各実施例と同様に
製造したスペーサおよび光ファイバケーブルの例を比較
例として表1および表2に併せ示した。
ブラック、またはベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤お
よびヒンダードアミン系光安定剤を、未配合、過少配
合、または過剰配合とした以外は上記各実施例と同様に
製造したスペーサおよび光ファイバケーブルの例を比較
例として表1および表2に併せ示した。
【0021】
【表1】
【表2】
【0022】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように、本
発明の光ファイバケーブル用スペーサによれば、少なく
とも溝部を含む外周部を、所定量のカーボンブラックを
含有する樹脂組成物、あるいは、ベンゾトリアゾール系
紫外線吸収剤および/またはヒンダードアミン系光安定
剤を含有する樹脂組成物により構成するようにしたの
で、耐候性および表面滑り性が向上し、これを用いた光
ファイバケーブルの架空布設における長期信頼性を向上
させることができるとともに、光ファイバの伝送特性の
向上、安定化を図ることができる。
発明の光ファイバケーブル用スペーサによれば、少なく
とも溝部を含む外周部を、所定量のカーボンブラックを
含有する樹脂組成物、あるいは、ベンゾトリアゾール系
紫外線吸収剤および/またはヒンダードアミン系光安定
剤を含有する樹脂組成物により構成するようにしたの
で、耐候性および表面滑り性が向上し、これを用いた光
ファイバケーブルの架空布設における長期信頼性を向上
させることができるとともに、光ファイバの伝送特性の
向上、安定化を図ることができる。
【0023】また、本発明の光ファイバケーブルは、か
かる優れた特性を有するスペーサを用いているので、架
空布設しても特性が大きく損なわれることはなく、長期
信頼性に優れている。
かる優れた特性を有するスペーサを用いているので、架
空布設しても特性が大きく損なわれることはなく、長期
信頼性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】スペーサ型光ファイバケーブルの一例を示す横
断面図。
断面図。
1………テンションメンバー 2………溝 3………スペーサ 4………光フアィバテープ心線 5………押え巻 6………シース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 宏 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内 (72)発明者 塩野 武男 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 外周に光ファイバを収納する溝を有する
光ファイバケーブル用スペーサにおいて、 少なくとも前記溝部を含む外周部が、樹脂分に対し 1〜
5 重量%のカーボンブラックを含有する樹脂組成物によ
り構成されてなることを特徴とする光ファイバケーブル
用スペーサ。 - 【請求項2】 外周に光ファイバを収納する溝を有する
光ファイバケーブル用スペーサにおいて、 少なくとも前記溝部を含む外周部が、樹脂分に対し0.05
〜5 重量%のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤および
/またはヒンダードアミン系光安定剤を含有する樹脂組
成物により構成されてなることを特徴とする光ファイバ
ケーブル用スペーサ。 - 【請求項3】 請求項1記載の光ファイバケーブル用ス
ペーサを用いたことを特徴とする光ファイバケーブル。 - 【請求項4】 請求項2記載の光ファイバケーブル用ス
ペーサを用いたことを特徴とする光ファイバケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7163274A JPH0915466A (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | 光ファイバケーブル用スペーサおよびこれを用いた光ファイバケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7163274A JPH0915466A (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | 光ファイバケーブル用スペーサおよびこれを用いた光ファイバケーブル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0915466A true JPH0915466A (ja) | 1997-01-17 |
Family
ID=15770700
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7163274A Withdrawn JPH0915466A (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | 光ファイバケーブル用スペーサおよびこれを用いた光ファイバケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0915466A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001091801A (ja) * | 1999-08-27 | 2001-04-06 | Scc Special Communication Cables Gmbh & Co Kg | 光導波路ケーブル |
KR100342161B1 (ko) * | 1999-06-28 | 2002-06-27 | 김진찬 | 평활성이 우수한 접이식 그루브와 그 제조방법 |
CN109874336A (zh) * | 2017-10-04 | 2019-06-11 | 住友电气工业株式会社 | 用于光纤缆线用间隔体的聚乙烯树脂以及使用其的光纤缆线用间隔体 |
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1995
- 1995-06-29 JP JP7163274A patent/JPH0915466A/ja not_active Withdrawn
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