JP2003029035A - 光学素子の貼り合わせ装置及び貼り合わせ方法 - Google Patents

光学素子の貼り合わせ装置及び貼り合わせ方法

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JP2003029035A JP2001214746A JP2001214746A JP2003029035A JP 2003029035 A JP2003029035 A JP 2003029035A JP 2001214746 A JP2001214746 A JP 2001214746A JP 2001214746 A JP2001214746 A JP 2001214746A JP 2003029035 A JP2003029035 A JP 2003029035A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水晶ウェハー等の光学素子の貼り合わせ作業
の簡素化を図ると共に、光学素子間に気泡が存在してし
まうを確実に回避して良好な製品を安定供給することが
できる光学素子の貼り合わせ装置を提供する。 【解決手段】 インデックステーブル3上を真空貼り合
わせステージ7まで搬送された1枚の水晶ウェハーWを
チャック72b,72bにより挟持して上方位置で保持
する。セット台41B上に載置された水晶ウェハーWが
真空貼り合わせスージ7まで搬送された後、真空チャン
バ71を降下し、真空チャンバ71内を真空引きした
後、チャック72b,72bによる水晶ウェハーWの挟
持状態を解除する。これにより、接着剤Jが塗布されて
いる水晶ウェハーWの上面に他の水晶ウェハーWが重ね
合わされる。水晶ウェハーWの上面をプッシャ73bに
より押圧し、紫外線照射によって接着剤を硬化させた
後、水晶ウェハーW,Wを真空チャンバ71から取り出
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば光学ローパ
スフィルタ等の光学デバイスを製造するための光学素子
の貼り合わせ装置及び貼り合わせ方法に係る。特に、本
発明は、貼り合わせ作業の高効率化及び製品の信頼性の
向上を図るための対策に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ビデオカメラや電子スチルカ
メラ等の撮像装置に備えられ、光学的疑似信号を濾波し
て画質の劣化を防止するための光学ローパスフィルタが
知られている。この光学ローパスフィルタは、光学的光
軸を互いに異ならせた複数枚の水晶複屈折板や1/4波
長板等の水晶ウェハーが互いに重ね合わされ、これらが
接着剤によって一体的に貼り合わされて構成されてい
る。
【0003】以下、従来の水晶ウェハーの貼り合わせ作
業について説明する。ここでは2枚の水晶ウェハーを貼
り合わせる作業について説明する。先ず、図10(a)
に示すように1枚の水晶ウェハーaの上面に紫外線硬化
型接着剤cが塗布される。この接着剤塗布作業は、作業
者が注射器型の塗布器dを使用して手作業により所定量
の接着剤cを水晶ウェハーaの上面中央部に塗布する。
その後、図10(b)に示すように、他の1枚の水晶ウ
ェハーbを上記接着剤cが塗布された水晶ウェハーa上
に重ね合わせる。この重ね合わせ作業も作業者の手作業
によって行われる。この重ね合わせ作業の後、図10
(c)に示すように、水晶ウェハーa,bを押圧治具e
に設置する。この押圧治具eへの水晶ウェハーa,bの
設置作業も作業者の手作業により行われる。また、この
押圧治具eは、水晶ウェハーa,bを載置する載置台f
と、この載置台f上の水晶ウェハーa,bを上方から押
圧するプッシャgとを備えている。載置台fに水晶ウェ
ハーa,bを載置した状態でプッシャgによって水晶ウ
ェハーa,bを上方から押圧し、この状態を一定時間維
持して貼り合わせ作業を終了する。
【0004】一般に、このプッシャgは水晶ウェハー
a,bの中央部分のみを押圧するようになっており(例
えば、載置台fに載置される水晶ウェハーa,bの寸法
が、縦35mm、横41mmであるのに対し、プッシャの直
径は20mm)、この水晶ウェハーa,bの中央部分に対
する押圧力によって水晶ウェハーa,b間に存在する接
着剤cを水晶ウェハーa,bの全面に亘って押し広げる
ようにしている。
【0005】この貼り合わせ作業の終了後は検査作業に
移る。この検査作業では、貼り合わされた水晶ウェハー
a,b同士の間に気泡が存在していないか否かを作業者
の目視により検査する。そして、気泡が存在している場
合には、この気泡を除去するための修正作業を行う。こ
の修正作業では、図10(d)に示すように、重ね合わ
されている水晶ウェハーa,b同士を相反する方向にス
ライドさせて気泡を水晶ウェハーa,b間から放出させ
たり、接着剤cの塗布不足のために気泡が存在している
場合にはこの気泡の存在部分に接着剤cの補充を行うな
どして、水晶ウェハーa,b同士の間が接着剤cによっ
て満たされるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の水晶ウェハーの貼り合わせ作業は、殆どの工程が作業
者の手作業によるものであった。このため、作業者の負
担が大きく、また、作業者の熟練度合いの差によって、
接着剤層の厚さにバラツキが生じるなどして製品の品質
が安定せず、良好な製品を安定供給することができない
可能性もあった。
【0007】また、これまでの貼り合わせ作業では、水
晶ウェハー同士の間に気泡が存在してしまう確率がかな
り高かった。このため、この確率を低減することがこの
種の作業において大きな課題となっていた。
【0008】この気泡を存在させないために上記プッシ
ャによる押圧力を高く設定することが考えられる。この
手法を厚さ寸法が比較的大きい水晶ウェハーに適用した
場合には、プッシャによる押圧力を水晶ウェハーの略全
面に亘って均等に作用させることができて有効である。
ところが、この手法を厚さ寸法の小さい水晶ウェハーに
適用した場合には、プッシャからの押圧力を受けた際に
水晶ウェハーが変形してしまい、これが原因で水晶ウェ
ハー同士の間に隙間が生じて気泡の混入を助長してしま
う可能性がある。また、このようにプッシャによる押圧
力を高く設定した場合には、接着剤層の膜厚が十分に得
られず良好な接着力を維持できなくなってしまう可能性
もある。
【0009】また、一般には、上記気泡の発生を回避す
るために接着剤の塗布量は適正な量よりも多めに設定さ
れる。このため、プッシャによる水晶ウェハーの押圧時
には余分な接着剤が水晶ウェハーの端縁部分から流れ出
る、所謂、液ダレが生じてしまう。その結果、接着剤を
無駄に使用して製造コストの高騰を招いたり、流れ出た
接着剤を除去するための煩雑な作業が必要になったり、
更には、この接着剤が作業者の手などに付着してしまう
といった不具合を招くことになる。
【0010】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、水晶ウェハー等の光
学素子の貼り合わせ作業の簡素化を図ると共に、光学素
子間に気泡が存在してしまうことを確実に回避して良好
な製品を安定供給することができる光学素子の貼り合わ
せ装置及び貼り合わせ方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の解決手段は、複数枚の光学素子を接着剤に
よって貼り合わせるための光学素子の貼り合わせ装置を
前提とする。この貼り合わせ装置に対し、一方の光学素
子の貼り合わせ面に接着剤を塗布する接着剤塗布手段
と、他方の光学素子を支持する第1の支持手段と、上記
一方の光学素子を、その貼り合わせ面が他方の光学素子
の貼り合わせ面に対向する位置で支持する第2の支持手
段と、上記貼り合わせ面が互いに対向された光学素子同
士が重ね合わされる前に、これら光学素子の周囲を真空
雰囲気にする真空引き手段とを備えさせている。
【0012】また、この貼り合わせ装置を使用した貼り
合わせ方法としては、接着剤塗布工程、光学素子搬送工
程、真空引き工程、重ね合わせ工程を備えている。接着
剤塗布工程では、一方の光学素子の貼り合わせ面に接着
剤を塗布する。光学素子搬送工程では、接着剤が塗布さ
れた光学素子の貼り合わせ面と他方の光学素子の貼り合
わせ面とを対向させる。真空引き工程では、光学素子搬
送工程の後に、各光学素子の周囲を真空雰囲気にする。
重ね合わせ工程では、真空引き工程の後に、真空雰囲気
中で光学素子同士を重ね合わせる。
【0013】これら特定事項により、光学素子同士の接
着剤による貼り合わせ動作は真空中で行われることにな
る。このため、光学素子同士の間に空気が入り込むこと
なしに貼り合わせ動作を行うことができ、接着剤層内に
気泡が存在するといった状況を回避できて、従来の気泡
除去のための作業が不要になる。また、貼り合わせ作業
の自動化を図ることもできるので、適切な量の接着剤を
光学素子に塗布しておくことができ、接着剤層の厚さを
一定にすることができ、良好な製品を安定供給すること
ができる。また、必要以上に接着剤を塗布しておく必要
もなくなるので製造コストの削減を図ることもできる。
【0014】また、互いに重ね合わされた光学素子の貼
り合わせ状態を良好に得る手段として以下のものが掲げ
られる。先ず、互いに重ね合わされた光学素子に対し、
その重ね合わせ方向に押圧力を与える押圧手段を備えさ
せ、この押圧手段の押圧面に、光学素子の形状に応じた
押圧突起を形成している。つまり、上記重ね合わせ工程
時に、互いに重ね合わされた光学素子に対し、押圧手段
によって重ね合わせ方向に押圧力を与えるようにしてい
る。
【0015】上記押圧突起の形状としては、光学素子上
の接着剤の塗布位置を中心として放射方向及び周方向に
接着剤が広がるような押圧力を与えるように形成されて
いる。
【0016】具体的には、光学素子の平面視が長方形状
である場合において、押圧突起を、光学素子の長辺に平
行とされる長辺突起と光学素子の短辺に平行とされる短
辺突起とから成る十字形状に形成する。そして、長辺突
起の長手方向寸法に対する短辺突起の長手方向寸法の比
を、光学素子の長辺寸法に対する短辺寸法の比に略一致
させている。
【0017】これらの特定事項により、光学素子の略全
面に亘って接着剤を広げることができ、接着剤の液ダレ
を回避しながら接着剤層の厚さ寸法を適切に得ることが
できる。特に、押圧突起を十字形状に形成した場合に
は、接着剤は、その塗布位置を中心とする周方向に広が
り、この周方向に広がった接着剤同士は合流することに
よりその流れ方向が光学素子の隅角部に向かう流れとな
って、光学素子の略全面に亘って接着剤を広げることが
できる。特に、光学素子の中心部に円形に接着剤を塗布
し、他の光学素子を重ね合わせて押圧した場合、従来で
は、接着剤が円形に広がっていき、光学素子の隅角部に
は接着剤が達しない可能性が高かった。また、この隅角
部に接着剤を到達させようとした場合には、予め接着剤
の塗布量を多めにしたり、光学素子への押圧力を高く設
定せねばならなかった。この場合、光学素子の各辺から
接着剤が液ダレしたり、所定厚さの接着剤層が得られな
かったりするといった不具合があった。本発明ではこれ
らの不具合を解消しながらも光学素子の略全面に亘って
接着剤を広げることができて良好な接着力を得ることが
できる。
【0018】また、長辺突起及び短辺突起の長手方向の
先端位置を光学素子の外縁よりも僅かに内側に位置させ
た場合には、これら突起の長手方向の先端位置から光学
素子の外縁に向かって流れる接着剤は、この突起の先端
位置から光学素子の外縁との間の領域に広がることにな
り、この光学素子の外縁からの液ダレを抑制することが
できる。このため、流れ出た接着剤を除去するための煩
雑な作業が不要になり、且つ接着剤が作業者の手などに
付着してしまうといった不具合をも回避することができ
る。
【0019】光学素子同士の貼り合わせ動作として具体
的には以下のものが掲げられる。第1の支持手段が、他
方の光学素子の貼り合わせ面を下向きにすると共に、第
2の支持手段による一方の光学素子の支持位置よりも高
い位置で他方の光学素子を支持する。一方、第2の支持
手段が、一方の光学素子の貼り合わせ面を上向きにする
と共に、上記他方の光学素子の下側に一方の光学素子を
搬送する。そして、上記第1の支持手段が、各光学素子
の貼り合わせ面同士が対向した状態で、真空引き手段に
よって光学素子の周囲が所定の真空雰囲気となった際に
他方の光学素子の支持を解除して、この他方の光学素子
を一方の光学素子の上側に落下させるようにしている。
つまり、上記光学素子搬送工程では、他方の光学素子
が、一方の光学素子の支持位置よりも高い位置で且つ他
方の光学素子の貼り合わせ面を下向きに支持すると共
に、一方の光学素子の貼り合わせ面を上向きに支持し、
重ね合わせ工程では、真空雰囲気中で他方の光学素子の
支持を解除して、この他方の光学素子を一方の光学素子
の上側に落下させるようにしている。
【0020】一般に、大気中において光学素子を他の光
学素子上に落下させた場合、この両者間の接着剤層内に
気泡が入り込んでしまう可能性が高い。ところが、本発
明では、真空中においてこの光学素子の落下を行うの
で、接着剤層内に気泡が入り込んでしまうことはない。
つまり、光学素子を落下させることによって他の光学素
子上に重ね合わせるといった簡素な機構を採用しながら
も接着剤層内における気泡の存在を回避することができ
る。
【0021】また、上面に光学素子をセットして搬送す
る複数のセット台を備えさせ、これらセット台を、上面
の高さ位置が比較的高い位置にあるハイレベルセット台
と、上面の高さ位置が比較的低い位置にある第2の支持
手段であるローレベルセット台との2種類で成す。ま
た、第1の支持手段に、ハイレベルセット台から光学素
子を受け取ってこの光学素子を比較的高い位置で支持さ
せる一方、ローレベルセット台が第1の支持手段に対向
する位置まで搬送された際、第1の支持手段が、光学素
子の支持を解除するようにしている。つまり、上記光学
素子搬送工程では、上面の高さ位置が比較的高い位置に
あるハイレベルセット台にセットされた他方の光学素子
を支持手段が受け取ってこの光学素子を比較的高い位置
で支持する一方、上面の高さ位置が比較的低い位置にあ
るローレベルセット台上に一方の光学素子を支持してお
り、この光学素子搬送工程において、ローレベルセット
台が他方の光学素子に対向する位置まで搬送された後
に、真空引き工程及び重ね合わせ工程を行うようにして
いる。
【0022】これによれば、ローレベルセット台が第1
の支持手段に対向する位置まで搬送された際には、互い
に対向する光学素子同士は上下方向に僅かな隙間を生じ
た状態で対向する。この状態で真空引き手段によって光
学素子の周囲を真空雰囲気にして光学素子同士を重ね合
わせることができ、真空雰囲気中での光学素子の重ね合
わせ動作が円滑に行える。また、この構成の場合、ハイ
レベルセット台の上面はローレベルセット台の上面より
も高い位置にあるため、ハイレベルセット台から第1の
支持手段に光学素子が受け渡された際、この光学素子を
支持する高さ位置は特に調整することなしに各光学素子
を所定の上下位置関係に設定することができる。このた
め、光学素子の支持位置を調整するための特別な機構が
不要になり、簡素な構成で作製コストの低廉な装置を実
現することができる。
【0023】更に、各セット台を、鉛直軸回りに回転可
能なインデックステーブル上の複数箇所に配設する一
方、接着剤塗布手段及び真空引き手段を、このインデッ
クステーブルの周囲に配設する。また、インデックステ
ーブルの回転に伴って各セット台が接着剤塗布手段及び
真空引き手段の配設位置に順に搬送されるようにしてい
る。これにより、インデックステーブルの回転に伴って
各セット台上の光学素子に対して接着剤の塗布作業や真
空引き作業などが連続して行えることになり、貼り合わ
せ作業の高効率化が図れる。
【0024】第1の支持手段及びハイレベルセット台の
具体構成として以下のものが掲げられる。つまり、第1
の支持手段に、ハイレベルセット台上の光学素子の互い
に対向する各辺に当接することによって光学素子を挟持
するチャックを備えさせる。また、ハイレベルセット台
に、このハイレベルセット台上での光学素子の位置を規
制する規制手段を設ける。そして、規制手段を、ハイレ
ベルセット台上で移動自在に支持すると共に、この規制
手段を弾性部材によって支持して所定の規制位置に復帰
する方向の弾性力を付与させている。
【0025】この特定事項により、仮に一方のチャック
のみが前進移動して光学素子に当接した場合、この光学
素子は、このチャックからの押圧力によって移動するこ
とになる。この際、規制手段は光学素子から押圧力を受
けることになるが、この押圧力により規制手段は弾性手
段の付勢力に抗して移動する。つまり、上記一方のチャ
ックからの押圧力を弾性手段が吸収することになる。こ
のため、光学素子が規制手段に強圧されて破損してしま
うといった状況が回避できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本形態では、光学素子としての複
数枚の水晶ウェハーを貼り合わせて光学ローパスフィル
タを製造するための光学素子貼り合わせ装置に本発明を
適用した場合について説明する。尚、本発明は、これに
限らず、その他の光学デバイスを製造するための光学素
子貼り合わせ装置にも適用可能である。
【0027】−光学素子貼り合わせ装置の構成説明− 先ず、本形態に係る光学素子貼り合わせ装置1(以下、
単に貼り合わせ装置と呼ぶ)の構成について説明する。
図1及び図2は貼り合わせ装置1の概略構成を示す図で
あって、図1は正面図、図2は一部を仮想線で示す平面
図である。
【0028】これら図に示すように貼り合わせ装置1
は、ベース台2上に回転可能に支持されたインデックス
テーブル3を備えている。このインデックステーブル3
は、鉛直方向に延びる回転軸31に支持されている。こ
の回転軸31はベース台2の内部に収容された図示しな
い駆動モータの駆動力を受けて回転可能となっている。
つまり、駆動モータの駆動に伴って、インデックステー
ブル3が図2における時計回り方向に回転するようにな
っている(図2の矢印参照)。また、ベース台2上の複
数箇所にはインデックステーブル3の回転動作を安定し
て行うためのガイドローラ32,32が備えられてい
る。このガイドローラ32は、水平軸(インデックステ
ーブル3の半径方向に延びる軸)回りに回転自在となる
ようにベース台2上に支持されており、インデックステ
ーブル3の下面に接しながら回転することにより、イン
デックステーブル3が、その上面の水平度を維持したま
ま回転できるようにしている。
【0029】また、上記インデックステーブル3の上面
は、周方向に90°の角度間隔を存した位置に4つのエ
リアA,B,C,Dが区画設定されており、それぞれの
エリアA〜Dには水晶ウェハーWを載置するためのセッ
ト台ユニット4A,4B,4C,4Dが配設されてい
る。ここでは、図2において下側のエリアを第1エリア
A、右側のエリアを第2エリアB、上側のエリアを第3
エリアC、左側のエリアを第4エリアDと呼ぶ。
【0030】第1エリアA及び第3エリアCに配設され
ているセット台ユニット4A,4Cは、上面高さ位置が
比較的高い位置にあり且つ直線上に並設された5個のハ
イレベルセット台41A,41A,…、41C,41
C,…を備えている。一方、第2エリアB及び第4エリ
アDに配設されているセット台ユニット4B,4Dは、
上面高さ位置が比較的低い位置にあり且つ直線上に並設
された本発明でいう第2の支持手段としての5個のロー
レベルセット台41B,41B,…、41D,41D,
…を備えている。このように各セット台ユニット4A,
4B,4C,4Dにはセット台が5個ずつ配設されてお
り、5個の水晶ウェハーW,W,…に対して貼り合わせ
動作が並行されるようになっている。
【0031】各セット台41A〜41Dについて具体的
に説明すると、図3に示すように(図3はハイレベルセ
ット台41Aに水晶ウェハーWを載置する状態の斜視図
である)、この各セット台41A〜41Dの平面視形状
は、載置される水晶ウェハーWの平面視形状に略一致し
ている。本形態では一辺が41mmで他の一辺が35mmの
平面視長方形状の水晶ウェハーWが載置されるようにな
っており、各セット台41A〜41Dの平面視形状は、
水晶ウェハーWの平面視形状に略一致した長方形状に設
定されている。また、ハイレベルセット台41A,41
Cの高さ寸法は17mmに設定されているのに対し、ロー
レベルセット台41B,41Dの高さ寸法は11mmに設
定されている。つまり、ローレベルセット台41B,4
1Dの上面に対してハイレベルセット台41A,41C
の上面が6mmだけ高い位置に設定されている。尚、上述
した各セット台41A〜41Dの各部の寸法はこれに限
るものではなく、適用される水晶ウェハーWの形状等に
応じて適宜設定される。また、各セット台41A〜41
Dの上面の外縁部には段部が形成され、この外縁部分の
上面が段落ちされている。これは、後述する接着剤の塗
布動作においてセット台41A〜41Dの上面外縁部に
接着剤が塗布されてしまった場合であっても、その後に
セット台41A〜41Dに載置される水晶ウェハーWの
下面に接着剤が付着しないようにするためである。
【0032】更に、上記各セット台41A〜41Dの側
面には、水晶ウェハーWが載置される際にその載置位置
を規制するための規制ピン42,42,…が取り付けら
れている。また、この規制ピン42の上端縁部は外側に
屈曲されたガイド部42aに形成されており、水晶ウェ
ハーWの載置動作時には、このガイド部42aによって
水晶ウェハーWを案内しながらセット台41A〜41D
上の所定位置に水晶ウェハーWを位置させることができ
るようにしている。
【0033】次に、インデックステーブル3の周囲に配
設された各ステージ5〜8について説明する。これらス
テージ5〜8としては、図2において下側に位置する水
晶ウェハー供給ステージ5、図中左側に位置する接着剤
塗布ステージ6、図中上側に位置する真空貼り合わせス
テージ7、図中右側に位置する排出ステージ8が備えら
れている。以下、各ステージについて説明する。
【0034】水晶ウェハー供給ステージ5は、水晶ウェ
ハーW,W,…をセット台41A〜41D上に自動載置
するためのステージであって、水晶ウェハーWを搬送す
るコンベア51及びこのコンベア51上の水晶ウェハー
W,W,…をセット台41A〜41D上に移送するため
の図示しない移送ロボットを備えている。つまり、この
移送ロボットは、コンベア51上から5枚の水晶ウェハ
ーW,W,…を取り出して、この水晶ウェハー供給ステ
ージ5に位置するセット台ユニットの5個のセット台
(図2に示す状態ではハイレベルセット台41A,41
A,…)に対してそれぞれ個別に1枚の水晶ウェハー
W,W,…を載置していくようになっている(図3参
照)。
【0035】接着剤塗布ステージ6は、水晶ウェハーW
の上面に所定量の紫外線硬化型接着剤を塗布するための
ステージである。具体的には、ベース台2に固定された
フレーム61上に塗布ユニット62及びシャッタユニッ
ト63が取り付けられて構成されている。
【0036】塗布ユニット62は、図4に示すように、
下端部に吐出ノズル64aを備え且つ内部に接着剤を貯
留した接着剤塗布手段としての貯留容器64を備えてい
る。この貯留容器64は、接着剤塗布ステージ6に位置
するセット台ユニットの各セット台(図2に示す状態で
はローレベルセット台41D,41D,…)の位置に対
応して5箇所に配置されている。各貯留容器64,6
4,…は、本装置1の制御ユニット11から延びるエア
ホースHに接続されており、このエアホースHからのエ
ア圧の作用により、吐出ノズル64aから接着剤が下向
きに吐出されるようになっている。この接着剤の吐出量
はエア圧の大きさ及びその圧力作用時間によって決定さ
れる。尚、この接着剤の吐出量は、水晶ウェハーWの貼
り合わせに要求される接着剤層の厚さ寸法(例えば15
μm)と水晶ウェハーWの面積との積によって求められ
る。また、この塗布ユニット62は、ローレベルセット
台41B,41Dが接着剤塗布ステージ6に位置してい
る際にのみ制御ユニット11の制御によって接着剤の吐
出動作が行われるようになっている。
【0037】一方、シャッタユニット63は、図4に矢
印で示すように上記吐出ノズル64aに対向する位置と
吐出ノズル64aから退避する位置との間で進退移動可
能なシャッタ65を備えている。図4(a)に示すよう
にシャッタ65が吐出ノズル64aに対向する位置にあ
るときには、吐出ノズル64aから接着剤が吐出された
としても、この接着剤はシャッタ65によって受け止め
られセット台41B,41Dには塗布されない。一方、
図4(b)に示すようにシャッタ65が吐出ノズル64
aから退避した位置にあるときには、吐出ノズル64a
から吐出された接着剤がセット台41B,41D上の水
晶ウェハーWの上面中央部に塗布されるようになってい
る。尚、このシャッタ65の進退移動動作の駆動源とし
てはエア圧や電磁ソレノイド等が適用される。
【0038】真空貼り合わせステージ7は、上面に接着
剤が塗布された水晶ウェハーWに対して他の水晶ウェハ
ーWを重ね合わせて貼り合わせるためのステージであ
る。具体的には、図1及び図5に示すように、この真空
貼り合わせステージ7は、真空引き手段としての真空チ
ャンバ71、第1の支持手段としてのチャッキングユニ
ット72、プッシャユニット73を備えている。
【0039】真空チャンバ71は、下側が開放されてい
ると共に図示しない昇降機構によって支持され、この昇
降機構の駆動に伴って、図5(b)に示すようにインデ
ックステーブル3の上面に当接する状態と、図5(a)
に示すようにインデックステーブル3から離隔する状態
との間で昇降可能となっている。また、この真空チャン
バ71には図示しない真空ポンプが接続されており、こ
の真空チャンバ71が下降してインデックステーブル3
の上面に当接した状態で真空ポンプが駆動されることに
より、この真空チャンバ71の内部空間が真空引きされ
るようになっている。つまり、真空貼り合わせステージ
7に位置しているセット台ユニットの各セット台の周囲
を真空チャンバ71によって覆い、その内部空間を真空
状態することが可能となっている。
【0040】チャッキングユニット72は、真空貼り合
わせステージ7に位置しているセット台ユニットの各セ
ット台に対応して5箇所に配設されている。詳しくは、
各チャッキングユニット72は、真空チャンバ71の互
いに対向する縦壁(図1において紙面に平行な縦壁)に
取り付けられたエアシリンダ72a,72aを備えてお
り、このエアシリンダ72a,72aの駆動によって進
退可能なチャック72b,72bにより水晶ウェハーW
を挟持できるようになっている。このチャック72b,
72bの配設高さ位置は、図5(b)に示す如く真空チ
ャンバ71が下降してインデックステーブル3の上面に
当接した状態においてハイレベルセット台41A,41
C上の水晶ウェハーWの配設高さ位置に一致するように
設定されている。つまり、本形態の場合、真空チャンバ
71の下降状態においてチャック72b,72bの高さ
位置はインデックステーブル3の上面から17mmの高さ
位置に設定されている。
【0041】プッシャユニット73も、真空貼り合わせ
ステージ7に位置しているセット台ユニットの各セット
台に対応して5箇所に配設されている。各プッシャユニ
ット73は、互いに重ね合わされた水晶ウェハーW,W
の上面を押圧することによって、水晶ウェハーW,W間
に存在する接着剤を水晶ウェハーWの全面に亘って押し
広げるためのものである。詳しくは、このプッシャユニ
ット73はエアシリンダ73a及びこのエアシリンダ7
3aの駆動によって進退可能な押圧手段としてのプッシ
ャ73bを備えている。エアシリンダ73aは真空チャ
ンバ71の上面に取り付けられている。また、このエア
シリンダ73aは制御ユニット11から延びるエアホー
スHに接続されており、このエアホースHからのエア圧
の作用によりプッシャ73bを下方に前進させるように
なっている。
【0042】このプッシャ73bの特徴として、図6に
示すように、その下面である押圧面73cには十字形状
の突起73dが形成されている。以下、このプッシャ7
3b及び突起73dの形状について説明する。プッシャ
73bは平面視が長方形状に設定されている。このプッ
シャ73bの縦横比は水晶ウェハーWの縦横比に略一致
している。具体的には、一辺が25mmで他の一辺が20
mmの長方形状に設定されている。また、突起73dは、
このプッシャ73bの各辺それぞれに平行な2本の直線
上突部73e,73fが直交するように形成されてい
る。これら直線上突部73e,73fの長さ比も水晶ウ
ェハーWの縦横比に略一致している。具体的には、一方
の(プッシャ73bの長辺に平行な)直線上突部73e
が20mmで他方の(プッシャ73bの短辺に平行な)直
線上突部73fが15mmにそれぞれ設定されている。
【0043】このような突起73dが形成されているこ
とにより、水晶ウェハーWの押圧時には、この突起73
dのみが水晶ウェハーWの上面に当接して加圧力を与え
る。この加圧力による接着剤の広がり方向は図6に矢印
で示す方向である。つまり、接着剤は水晶ウェハーWの
外側に向かって広がる(矢印α)ばかりでなく、接着剤
の塗布位置を中心とする周方向にも広がる(矢印β)こ
とになる。更に、この周方向に広がった接着剤同士は合
流することによりその流れ方向が水晶ウェハーWの隅角
部に向かう流れ(矢印γ)となる。このため、水晶ウェ
ハーWの外縁部からの接着剤の流出(液ダレ)を抑えな
がら水晶ウェハーWの略全体に亘って接着剤を広げるこ
とができるようになっている。
【0044】尚、プッシャ73b及び突起73dの各部
寸法は上述したものに限らず、適用される水晶ウェハー
Wの形状などに応じて適宜設定される。
【0045】更に、この真空貼り合わせステージ7に
は、図示しない紫外線照射ユニットが備えられている。
この紫外線照射ユニットは、真空チャンバ71の内部に
向かって紫外線を照射するランプを備えており、この紫
外線照射によって接着剤を硬化させるようになってい
る。この紫外線の照射タイミングは、水晶ウェハーW,
W同士が重ね合わされ、真空チャンバ71内が真空引き
された後、プッシャ73bによって水晶ウェハーWの上
面に加圧力が与えられ、その後、このプッシャ73bに
よる加圧力が解除された状態で行われるようになってい
る。
【0046】排出ステージ8は、上記真空貼り合わせス
テージ7で貼り合わされた水晶ウェハーWを本装置1か
ら取り出すステージであって、セット台上の水晶ウェハ
ーを取り出す図示しない排出ロボット、この排出ロボッ
トによって取り出された水晶ウェハーを次工程に搬送す
るためのコンベア81を備えている。
【0047】−貼り合わせ装置の動作説明− 次に、上述の如く構成された貼り合わせ装置1の動作に
ついて説明する。ここでは、2枚の水晶ウェハーW,W
を接着剤によって貼り合わせて排出する際の動作につい
て説明する。
【0048】(第1工程)先ず、本装置1の初期状態で
は、図2に示すように、第1エリアAのハイレベルセッ
ト台41A,41A,…が水晶ウェハー供給ステージ5
に位置している。この状態で、先ず、ハイレベルセット
台41A,41A,…への水晶ウェハー供給動作が行わ
れる。この水晶ウェハー供給動作では、コンベア51上
の水晶ウェハーW,W,…を移送ロボットがハイレベル
セット台41A,41A,…の上面に1枚ずつ移送する
ことにより行われる。このハイレベルセット台41A,
41A,…への水晶ウェハーWの載置時には、ハイレベ
ルセット台41Aに取り付けられた規制ピン42のガイ
ド部42aによって水晶ウェハーWが案内されながら所
定位置に水晶ウェハーWが載置され、その位置が規制ピ
ン42によって規制される。
【0049】(第2工程)このハイレベルセット台41
A,41A,…への水晶ウェハー供給動作が終了する
と、駆動モータの駆動に伴って、インデックステーブル
3が図2における時計回り方向に90°だけ回転する。
これにより、第1エリアAのハイレベルセット台41
A,41A,…は接着剤塗布ステージ6に位置すると共
に、水晶ウェハー供給ステージ5には第2エリアBのロ
ーレベルセット台41B,41B,…が位置することに
なる。
【0050】この状態では、接着剤塗布ステージ6にお
ける接着剤の塗布動作は行われない。一方、水晶ウェハ
ー供給ステージ5では、ローレベルセット台41B,4
1B,…への水晶ウェハー供給動作が行われる、この水
晶ウェハー供給動作では、上述の場合と同様に、コンベ
ア51上の水晶ウェハーW,W,…を移送ロボットがロ
ーレベルセット台41B,41B,…の上面に1枚ずつ
移送することにより行われる。このローレベルセット台
41B,41B,…への水晶ウェハーWの載置時にも、
ローレベルセット台41Bに取り付けられた規制ピン4
2のガイド部42aによって水晶ウェハーWが案内され
ながら所定位置に水晶ウェハーWが載置され、その位置
が規制ピン42によって規制される。
【0051】(第3工程)このローレベルセット台41
B,41B,…への水晶ウェハー供給動作が終了する
と、駆動モータの駆動に伴って、インデックステーブル
3が図2における時計回り方向に90°だけ回転する。
これにより、第1エリアAのハイレベルセット台41
A,41A,…は真空貼り合わせステージ7に位置する
と共に、第2エリアBのローレベルセット台41B,4
1B,…は接着剤塗布ステージ6に位置することにな
る。
【0052】この状態では、真空貼り合わせステージ7
においては水晶ウェハーWのチャッキング動作が行わ
れ、このチャッキング動作と並行して接着剤塗布ステー
ジ6においては接着剤塗布動作が行われる。
【0053】先ず、真空貼り合わせステージ7でのチャ
ッキング動作について説明する。このチャッキング動作
では、先ず、図5(a)に示す状態から真空チャンバ7
1が下降して図5(b)に示すようにインデックステー
ブル3の上面に当接した状態となる。上述した如く、真
空チャンバ71の下降状態におけるチャック72b,7
2bの高さ位置はインデックステーブル3の上面から1
7mmの高さ位置、つまり、ハイレベルセット台41Aに
搭載されている水晶ウェハーWの配設高さ位置に一致し
ているので、この状態からエアシリンダ72a,72a
が駆動してチャック72b,72bが前進されると、図
5(c)に示すように、これらチャック72b,72b
が水晶ウェハーWの端縁に当接する。これにより両チャ
ック72b,72bによって水晶ウェハーWが挟持され
る。この挟持動作が完了すると、図5(d)に示すよう
に、真空チャンバ71が上昇してインデックステーブル
3から離隔する状態となる。つまり、ハイレベルセット
台41Aに載置されていた水晶ウェハーWをハイレベル
セット台41Aから離脱させ、持ち上げた状態となる。
尚、この動作にあっては、真空貼り合わせステージ7の
プッシャユニット73及び紫外線照射ユニットは作動さ
れない。
【0054】次に、上記チャッキング動作と並行される
接着剤塗布ステージ6での接着剤塗布動作(本発明でい
う接着剤塗布工程)について説明する。この接着剤塗布
動作では、図4(b)に示すように、シャッタユニット
63のシャッタ65が、吐出ノズル64aに対向する位
置から退避する位置へ後退移動する。つまり、ローレベ
ルセット台41B,41B,…に載置されている水晶ウ
ェハーW,W,…に吐出ノズル64aが対面した状態と
なる。そして、制御ユニット11からエアホースHを経
て貯留容器64に作用されるエア圧により、吐出ノズル
64aから所定量の接着剤が下向きに吐出される。これ
により、各水晶ウェハーW,W,…の中心部に接着剤が
塗布される。尚、この接着剤塗布動作において、水晶ウ
ェハーWが載置されていないローレベルセット台41B
が存在する場合には、図4(a)に示すように、それに
対応したシャッタ65は吐出ノズル64aに対向する位
置から移動せず、吐出ノズル64aから接着剤が吐出さ
れたとしても、この接着剤はシャッタ65によって受け
止められローレベルセット台41Bに接着剤が塗布され
てしまうことが回避される。
【0055】(第4工程)このチャッキング動作及び接
着剤塗布動作が終了すると、駆動モータの駆動に伴っ
て、インデックステーブル3が図2における時計回り方
向に90°だけ回転する。これにより、第1エリアAの
ハイレベルセット台41A,41A,…(水晶ウェハー
Wの載置されていないセット台)は排出ステージ8に位
置すると共に、第2エリアBのローレベルセット台41
B,41B,…(上面に接着剤が塗布された水晶ウェハ
ーWが載置されているセット台)は真空貼り合わせステ
ージ7に位置することになる(本発明でいう光学素子搬
送工程)。
【0056】この状態では、排出ステージ8では動作は
行われず、真空貼り合わせステージ7においては水晶ウ
ェハーW,Wの貼り合わせ動作が行われる。この貼り合
わせ動作では、先ず、図7(a)に示すように真空チャ
ンバ71の下側にローレベルセット台41B(上面に接
着剤Jが塗布された水晶ウェハーWが載置されているセ
ット台)が位置している状態から真空チャンバ71が下
降して図7(b)に示すようにインデックステーブル3
の上面に当接した状態となる。上述した如く、ローレベ
ルセット台41Bの高さ寸法はハイレベルセット台41
Aの高さ寸法よりも6mmだけ低く設定されていると共
に、真空チャンバ71が下降した際にチャック72b,
72bに挟持されている水晶ウェハーWの高さ位置はハ
イレベルセット台41Aの上面高さ位置に一致している
ので、真空チャンバ71が下降した状態ではチャック7
2b,72bに挟持されている水晶ウェハーWは、ロー
レベルセット台41Bに載置されている水晶ウェハーW
よりも6mmだけ上方に位置している。つまり、この状態
では、未だ水晶ウェハーW,W同士が重ね合わされてい
ない。
【0057】この状態から真空ポンプが駆動し、真空チ
ャンバ71の内部空間が真空引きされる(本発明でいう
真空引き工程)。これにより、各水晶ウェハーW,Wの
周囲が真空雰囲気となる。そして、真空チャンバ71の
内部空間が所定の真空度になった時点で、チャッキング
ユニット72のエアシリンダ72a,72aが駆動して
チャック72b,72bが後退される。これにより、図
7(c)に示すように、これらチャック72b,72b
による水晶ウェハーWの挟持状態が解放され、水晶ウェ
ハーWは、ローレベルセット台41Bに載置されている
水晶ウェハーWの上側に落下する(本発明でいう重ね合
わせ工程)。
【0058】この落下動作と同時にプッシャユニット7
3のエアシリンダ73aが駆動し、プッシャ73bが降
下する。これにより、プッシャ73bの下面である押圧
面73cが水晶ウェハーWの上面を押圧し、これによっ
て接着剤は水晶ウェハーW,W間の略全面に向かって広
がる。
【0059】この際、上述した如く、プッシャ73bの
押圧面73cには十字形状の突起73dが形成されてい
るため、この突起73dから作用する加圧力による接着
剤の広がり方向は図6に矢印で示す方向となる。つま
り、接着剤は水晶ウェハーWの外側に向かって広がるば
かりでなく、接着剤の塗布位置を中心とする周方向にも
広がることになる。更に、この周方向に広がった接着剤
同士は合流することによりその流れ方向が水晶ウェハー
Wの隅角部に向かう流れとなる。このため、水晶ウェハ
ーWの外縁部からの接着剤の流出を抑えながら水晶ウェ
ハーWの略全体に亘って接着剤を広げることができる。
この場合、上記水晶ウェハーWの落下動作及びプッシャ
73bによる水晶ウェハーWの押圧動作は真空チャンバ
71内の真空中で行われるため、接着剤の内部に気泡が
入り込んでしまうことはない。
【0060】そして、このようにしてプッシャ73bに
よって水晶ウェハーWの上面を押圧している状態が解除
された後に、紫外線照射ユニットから水晶ウェハーW,
Wに向かって紫外線が照射される。これにより、水晶ウ
ェハーW,W間に存在する接着剤が硬化し、両水晶ウェ
ハーW,Wは強固に接着(貼り合わせ)されることにな
る。
【0061】以上のようにして水晶ウェハーW,Wの貼
り合わせ動作が終了すると、真空チャンバ71内に大気
が導入されて真空状態を解除すると共に、図7(d)に
示すように真空チャンバ71が上昇してインデックステ
ーブル3から離隔する状態となる。つまり、貼り合わさ
れた水晶ウェハーW,Wをローレベルセット台41B上
に残したまま真空チャンバ71のみが上昇する。
【0062】(第5工程)このようにして2枚の水晶ウ
ェハーW,Wが貼り合わされた後、駆動モータの駆動に
伴って、インデックステーブル3が図2における時計回
り方向に90°だけ回転する。これにより、第2エリア
Bのローレベルセット台41B,41B,…(貼り合わ
された2枚の水晶ウェハーWが載置されているセット
台)は排出ステージ8に位置することになる。
【0063】この排出ステージ8では、貼り合わされた
水晶ウェハーW,W,…が移送ロボットによってコンベ
ア81に移送される。そして、このコンベア81に移送
された水晶ウェハーW,W,…は次工程に搬送される。
尚、この第5工程においては、第1エリアAのハイレベ
ルセット台41A,41A,…は水晶ウェハー供給ステ
ージ5に位置しており、上記第1工程が並行されてい
る。
【0064】以上の動作により、本貼り合わせ装置1に
よる2枚の水晶ウェハーW,Wの貼り合わせ動作が終了
する。
【0065】以上の説明では、第1エリアAのハイレベ
ルセット台41A,41A,…及び第2エリアBのロー
レベルセット台41B,41B,…のみを利用した水晶
ウェハーW,Wの貼り合わせ動作について説明したが、
この動作と並行して、第3エリアCのハイレベルセット
台41C,41C,…及び第4エリアDのローレベルセ
ット台41D,41D,…を利用した水晶ウェハーW,
Wの貼り合わせ動作も行われる。つまり、第1エリアA
及び第2エリアBにおける上記第3工程が行われている
際に第3エリアCでは第1工程が行われ、第1エリアA
及び第2エリアBにおける上記第4工程が行われている
際に第3エリアC及び第4エリアDでは第2工程が行わ
れ、更に、第1エリアA及び第2エリアBにおける上記
第5工程(第1工程と並行)が行われている際に第3エ
リアC及び第4エリアDでは第3工程が行われることに
なる。つまり、隣接する一対のエリアA,Bにおける第
3工程、第4工程、第5工程(第1工程)、第2工程、
…の動作とそれぞれ並行して他の一対のエリアC,Dで
の第1工程(第5工程)、第2工程、第3工程、第4工
程、…が行われることになる。
【0066】−実施形態の効果− 以上説明したように、本形態によれば、接着剤Jによる
水晶ウェハーW,W同士の貼り合わせ動作が真空中で行
われるようにしている。このため、水晶ウェハーW,W
同士の間に空気が入り込むことなしに貼り合わせ動作を
行うことができ、接着剤層内に気泡が存在するといった
状況を回避できて、従来の気泡除去のための作業が不要
になる。また、貼り合わせ作業が自動化されているた
め、適切な量の接着剤を水晶ウェハーWに塗布しておく
ことができ、接着剤層の厚さを一定にすることができ、
良好な製品を安定供給することができる。また、必要以
上に接着剤を塗布しておく必要もなくなるので製造コス
トの削減を図ることもできる。
【0067】−変形例− 次に、上述した実施形態の変形例について説明する。本
例はハイレベルセット台41Aの変形例である。その他
の構成は上述した実施形態のものと同様であるので、こ
こではハイレベルセット台41Aについてのみ説明す
る。
【0068】図8は本例に係るハイレベルセット台41
Aを示し、(a)は平面図、(b)は(a)におけるB
−B線に沿った断面図である。これら図に示すように、
本例のハイレベルセット台41Aは、載置される水晶ウ
ェハーWの平面視形状よりも大きな上面を有している
(図8(a)では水晶ウェハーWを省略している)。ま
た、ハイレベルセット台41Aの各側面のうちチャッキ
ングユニット72のエアシリンダ72aに対向する各側
面43,43には、ハイレベルセット台41Aの上面か
ら下面に亘る凹部43a,43aがそれぞれ2箇所に形
成されている。各凹部43a,43aには鉛直方向に延
びる規制手段としての回動ピン44,44,…が収容さ
れている。この回動ピン44は、ハイレベルセット台4
1Aに挿通されて水平方向に延びる支軸45によって回
動自在に支持されている(図8(b)中の矢印参照)。
また、各回動ピン44は、支軸45を回動中心として回
動しても図8に示す位置に復帰するように弾性手段とし
てのコイルスプリング46が取り付けられている。この
コイルスプリング46の一端は回動ピン44に固定され
ている一方、他端はハイレベルセット台41Aの上面に
立設された固定軸47に固定されている。つまり、回動
ピン44が外方に回動した際、このコイルスプリング4
6が延び、その反力で回動ピン44が元の位置に復帰で
きるようになっている。
【0069】この構成により、上記真空貼り合わせステ
ージ7でのチャッキング動作時に、チャック72b,7
2bの前進移動が同期して行われない状況であっても、
水晶ウェハーWが破損することがない。つまり、図9に
示すように、一方のチャック72bのみが前進移動して
水晶ウェハーWに当接した場合、この水晶ウェハーW
は、このチャック72bからの押圧力によって水平方向
に移動することになる。これにより、回動ピン44は、
水晶ウェハーWから受ける押圧力によりコイルスプリン
グ46の付勢力に抗して回動する。つまり、上記一方の
チャック72bからの押圧力をコイルスプリング46が
吸収することになる。このため、水晶ウェハーWが回動
ピン44に強圧されて破損してしまうといった状況が回
避できる。その後、他方のチャック72bが前進移動す
ることで水晶ウェハーWはハイレベルセット台41A上
の所定位置に位置決めされることになる(図8(b)に
示す状態)。
【0070】尚、本例では、ハイレベルセット台41A
の上面の複数箇所(図8に示すものでは12箇所)には
水晶ウェハーWを支持するための小径の支持ピン48,
48,…が立設されている。これら支持ピン48,4
8,…によって水晶ウェハーWを支持することによっ
て、水晶ウェハーWとハイレベルセット台41Aの上面
とが面接触することを抑制し、ハイレベルセット台41
Aの上面に埃などが存在する場合であってもこれが水晶
ウェハーWに付着しない構成となっている。
【0071】−その他の実施形態− 尚、上述した実施形態では、プッシャ73bの押圧面7
3cに形成される突起73dを十字形状としたが、本発
明はこれに限るものではなく、接着剤Jの塗布位置を中
心として放射方向及び周方向に接着剤Jが広がるような
押圧力を与えることができる形状であれば如何なる形状
であってもよい。例えば、縦横比が水晶ウェハーWの縦
横比に対応した長方形状や楕円形状の突起であってもよ
い。
【0072】また、上記貼り合わせ装置1は、水晶ウェ
ハーWを各ステージ5〜8に搬送する手法として円盤状
のインデックステーブル3を備えたものであったが、水
晶ウェハーWを一直線上に搬送しながら各ステージに供
給していくライン型の搬送路を備えたものであってもよ
い。また、水晶ウェハーWを載置するセット台としても
高低差を有する2種類のセット台を備えさせる必要は必
ずしもなく、上述した貼り合わせ動作が行えるものであ
れば全てのセット台を同一高さのものとしてもよい。
【0073】また、本装置1は、3枚以上の水晶ウェハ
ーW,W,…を貼り合わせる場合にも適用可能である。
この場合、最初に貼り合わされる2枚の水晶ウェハー
W,Wの貼り合わせ動作は上述した実施形態と同様にし
て行われ、3枚目以降の水晶ウェハーWに対しては、既
に貼り合わされている水晶ウェハーW,Wの上面に対し
て順に重ね合わせて貼り合わせていく。つまり、予め貼
り合わされた水晶ウェハーW,Wがローレベルセット台
上に載置されており、このセット台よりもインデックス
テーブル3の回転方向下流側に位置するハイレベルセッ
ト台上に新たに貼り合わせる水晶ウェハーWを載置して
おく。そして、上述の場合と同様にして、1枚の水晶ウ
ェハーWをチャック72b,72bによって支持してお
き、その下側に、既に貼り合わされている水晶ウェハー
W,Wを搬送してこれらの貼り合わせ動作を行って3枚
以上の水晶ウェハーW,W,…を貼り合わせることが可
能になる。このように3枚以上の水晶ウェハーW,W,
…を貼り合わせる場合、プッシャユニット73による押
圧動作や紫外線照射ユニットからの紫外線照射動作は、
所定枚数の水晶ウェハーW,W,…が重ね合わされた後
に行われる。これは、水晶ウェハーWの重ね合わせ面に
プッシャ73bによる押圧跡が生じてしまうことを回避
し、且つ接着剤の硬化動作を安定して行うためである。
【0074】更に、上記実施形態では、紫外線照射ユニ
ットを真空貼り合わせステージ7において真空チャンバ
71に一体的に設けるようにしたが、この紫外線照射ユ
ニットを真空貼り合わせステージ7とは個別のステージ
に配設するようにしてもよい。例えば、排出ステージ8
に紫外線照射ユニットを備えさせたり、上記各ステージ
5〜8から独立した紫外線照射ステージを設けるように
してもよい。
【0075】加えて、上記接着剤塗布ステージ6では、
シャッタ65の開閉動作により水晶ウェハーWに向けて
の接着剤の塗布と非塗布とが切り換えられるようにして
いた。これに限らず、貯留容器64へのエア圧の供給及
び非供給を切り換えることによって接着剤の塗布と非塗
布とが切り換えられるようにしてもよい。
【0076】また、真空貼り合わせステージ7において
真空状態を解除するタイミングとしてはプッシャ73b
による水晶ウェハーW,Wの押さえ込み状態を維持した
まま解除したり、紫外線照射中に解除するようにしても
よい。
【0077】加えて、紫外線照射ユニットによる紫外線
の照射タイミングは、プッシャ73bによる加圧力が解
除された状態で行われるようにしていたが、このプッシ
ャ73bによる加圧力が解除される前に紫外線照射ユニ
ットによる紫外線の照射を行うようにしてもよい。
【0078】また、水晶ウェハー供給ステージ5では、
水晶ウェハーW,W,…をセット台41A〜41D上に
自動載置するようにしていたが、作業者の手動作業によ
って載置するようにしてもよい。この場合、セット台4
1A〜41D上に載置すべき水晶ウェハーW,W,…を
作業者が容易に認識できるように、音声認識装置を備え
させることが好ましい。また、排出ステージ8において
も作業者の手動作業によってセット台上の水晶ウェハー
を取り出すようにしてもよい。
【0079】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、光学素
子同士の接着剤による貼り合わせ動作を真空中で行うよ
うにしている。このため、光学素子同士の間に空気が入
り込むことなしに貼り合わせ動作を行うことができ、接
着剤層内に気泡が存在するといった状況を回避できて、
従来の気泡除去のための作業が不要になる。また、気泡
の発生を回避するために接着剤の塗布量を適正な量より
も多めに設定したり、光学素子への押圧力を高く設定し
たりする必要もないため、接着剤の液ダレが生じたり接
着剤層が薄くなりすぎるといったことも回避でき、作業
性及び接着強度の向上を図ることもできる。
【0080】また、光学素子に押圧力を与える押圧突起
を十字形状に形成した場合には、接着剤は、その塗布位
置を中心とする周方向に広がり、この周方向に広がった
接着剤同士は合流することによりその流れ方向が光学素
子の隅角部に向かう流れとなって、光学素子の略全面に
亘って接着剤を広げることができ、良好な接着力を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る貼り合わせ装置の概略構成を示
す正面図である。
【図2】貼り合わせ装置の概略構成を示す一部を仮想線
で示した平面図である。
【図3】ハイレベルセット台に水晶ウェハーを載置する
状態の斜視図である。
【図4】塗布ユニットの概略構成を示す図であって、
(a)はシャッタ閉鎖時、(b)はシャッタ開放時をそ
れぞれ示す図である。
【図5】真空貼り合わせステージにおけるチャッキング
動作を示す図である。
【図6】プッシャの押圧面及び押圧時の接着剤の流れ方
向を示す図である。
【図7】真空貼り合わせステージにおける水晶ウェハー
の貼り合わせ動作を示す図である。
【図8】変形例に係るハイレベルセット台を示す図であ
って、(a)は平面図、(b)は(a)におけるB−B
線に沿った断面図である。
【図9】変形例の動作を説明するための図8(b)相当
図である。
【図10】従来の水晶ウェハーの貼り合わせ作業を示す
図である。
【符号の説明】
1 貼り合わせ装置 41A,41C ハイレベルセット台 41B,41D ローレベルセット台(第2の支持手
段) 44 回動ピン(規制手段) 46 コイルスプリング(弾性手段) 64 貯留容器(接着剤塗布手段) 71 真空チャンバ(真空引き手段) 72 チャッキングユニット(第1の支持手段) 73b プッシャ(押圧手段) 73c 押圧面 73d 突起 73e 長辺突起 73f 短辺突起 W 水晶ウェハー(光学素子) J 接着剤
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 9:00 B29L 9:00 11:00 11:00 Fターム(参考) 2H043 AE02 2H049 BA06 BB03 BC14 BC22 4F211 AD05 AD08 AG02 AG03 AH73 AM28 AM32 TA03 TC02 TD11 TJ14 TJ15 TJ22 TJ30 TN58 TN60 TQ04 TQ07

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の光学素子を接着剤によって貼り
    合わせるための光学素子の貼り合わせ装置において、 一方の光学素子の貼り合わせ面に接着剤を塗布する接着
    剤塗布手段と、 他方の光学素子を支持する第1の支持手段と、 上記一方の光学素子を、その貼り合わせ面が他方の光学
    素子の貼り合わせ面に対向する位置で支持する第2の支
    持手段と、 上記貼り合わせ面が互いに対向された光学素子同士が重
    ね合わされる前に、これら光学素子の周囲を真空雰囲気
    にする真空引き手段とを備えていることを特徴とする光
    学素子の貼り合わせ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光学素子の貼り合わせ装
    置において、 互いに重ね合わされた光学素子に対し、その重ね合わせ
    方向に押圧力を与える押圧手段を備えており、 この押圧手段の押圧面には、光学素子の形状に応じた押
    圧突起が形成されていることを特徴とする光学素子の貼
    り合わせ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の光学素子の貼り合わせ装
    置において、 押圧突起は、光学素子上の接着剤の塗布位置を中心とし
    て放射方向及び周方向に接着剤が広がるような押圧力を
    与える形状に形成されていることを特徴とする光学素子
    の貼り合わせ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の光学素子の貼り合わせ装
    置において、 光学素子は平面視が長方形状である一方、 押圧突起は、光学素子の長辺に平行とされる長辺突起と
    光学素子の短辺に平行とされる短辺突起とから成る十字
    形状に形成されており、長辺突起の長手方向寸法に対す
    る短辺突起の長手方向寸法の比は、光学素子の長辺寸法
    に対する短辺寸法の比に略一致していることを特徴とす
    る光学素子の貼り合わせ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の光学素子の貼り合わせ装
    置において、 長辺突起及び短辺突起の長手方向の先端位置は光学素子
    の外縁よりも僅かに内側に位置していることを特徴とす
    る光学素子の貼り合わせ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の光学素子の貼り合わせ装
    置において、 第1の支持手段は、他方の光学素子の貼り合わせ面を下
    向きにすると共に、第2の支持手段による一方の光学素
    子の支持位置よりも高い位置で他方の光学素子を支持す
    る一方、 第2の支持手段は、一方の光学素子の貼り合わせ面を上
    向きにすると共に、上記他方の光学素子の下側に一方の
    光学素子を搬送し、 上記第1の支持手段は、各光学素子の貼り合わせ面同士
    が対向した状態で、真空引き手段によって光学素子の周
    囲が所定の真空雰囲気となった際に他方の光学素子の支
    持を解除して、この他方の光学素子を一方の光学素子の
    上側に落下させるよう構成されていることを特徴とする
    光学素子の貼り合わせ装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の光学素子の貼り合わせ装
    置において、 上面に光学素子をセットして搬送する複数のセット台を
    備えており、これらセット台は、上面の高さ位置が比較
    的高い位置にあるハイレベルセット台と、上面の高さ位
    置が比較的低い位置にある第2の支持手段であるローレ
    ベルセット台との2種類で成っており、 第1の支持手段は、ハイレベルセット台から光学素子を
    受け取ってこの光学素子を比較的高い位置で支持してい
    る一方、 ローレベルセット台が第1の支持手段に対向する位置ま
    で搬送された際、第1の支持手段が、光学素子の支持を
    解除するよう構成されていることを特徴とする光学素子
    の貼り合わせ装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の光学素子の貼り合わせ装
    置において、 各セット台は、鉛直軸回りに回転可能なインデックステ
    ーブル上の複数箇所に配設されている一方、接着剤塗布
    手段及び真空引き手段は、このインデックステーブルの
    周囲に配設されており、 インデックステーブルの回転に伴って各セット台が接着
    剤塗布手段及び真空引き手段の配設位置に順に搬送され
    るよう構成されていることを特徴とする光学素子の貼り
    合わせ装置。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の光学素子の貼り合わせ装
    置において、 第1の支持手段は、ハイレベルセット台上の光学素子の
    互いに対向する各辺に当接することによって光学素子を
    挟持するチャックを備えている一方、 ハイレベルセット台には、このハイレベルセット台上で
    の光学素子の位置を規制する規制手段が設けられてお
    り、 上記規制手段は、ハイレベルセット台上で移動自在に支
    持されていると共に、弾性部材に支持されて所定の規制
    位置に復帰する方向の弾性力が付与されていることを特
    徴とする光学素子の貼り合わせ装置。
  10. 【請求項10】 複数枚の光学素子を接着剤によって貼
    り合わせるための光学素子の貼り合わせ方法において、 一方の光学素子の貼り合わせ面に接着剤を塗布する接着
    剤塗布工程と、 この接着剤が塗布された光学素子の貼り合わせ面と他方
    の光学素子の貼り合わせ面とを対向させる光学素子搬送
    工程と、 この光学素子搬送工程の後に、各光学素子の周囲を真空
    雰囲気にする真空引き工程と、 この真空引き工程の後に、真空雰囲気中で光学素子同士
    を重ね合わせる重ね合わせ工程とを備えていることを特
    徴とする光学素子の貼り合わせ方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の光学素子の貼り合わ
    せ方法において、 重ね合わせ工程時、互いに重ね合わされた光学素子に対
    し、押圧手段によって重ね合わせ方向に押圧力を与える
    ことを特徴とする光学素子の貼り合わせ方法。
  12. 【請求項12】 請求項9、10または11記載の光学
    素子の貼り合わせ方法において、 光学素子搬送工程では、他方の光学素子が、一方の光学
    素子の支持位置よりも高い位置で且つ他方の光学素子の
    貼り合わせ面を下向きに支持すると共に、一方の光学素
    子の貼り合わせ面を上向きに支持し、 重ね合わせ工程では、真空雰囲気中で他方の光学素子の
    支持を解除して、この他方の光学素子を一方の光学素子
    の上側に落下させることを特徴とする光学素子の貼り合
    わせ方法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の光学素子の貼り合わ
    せ方法において、 光学素子搬送工程では、上面の高さ位置が比較的高い位
    置にあるハイレベルセット台にセットされた他方の光学
    素子を支持手段が受け取ってこの光学素子を比較的高い
    位置で支持する一方、上面の高さ位置が比較的低い位置
    にあるローレベルセット台上に一方の光学素子を支持し
    ており、 この光学素子搬送工程において、ローレベルセット台が
    他方の光学素子に対向する位置まで搬送された後に、真
    空引き工程及び重ね合わせ工程を行うことを特徴とする
    光学素子の貼り合わせ方法。
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