JP2003028981A - 原子炉内配管シール装置とその取扱具および原子炉内配管シール方法 - Google Patents

原子炉内配管シール装置とその取扱具および原子炉内配管シール方法

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JP2003028981A
JP2003028981A JP2001216241A JP2001216241A JP2003028981A JP 2003028981 A JP2003028981 A JP 2003028981A JP 2001216241 A JP2001216241 A JP 2001216241A JP 2001216241 A JP2001216241 A JP 2001216241A JP 2003028981 A JP2003028981 A JP 2003028981A
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reactor pressure
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原子炉圧力容器内の構造物や炉心シュラウド
の補修あるいは交換を行う際に、原子炉圧力容器などか
ら放出される放射線を遮蔽して、作業員が原子炉内で安
全に作業が行える原子炉内配管シール装置を提供するこ
とである。 【解決手段】 原子炉圧力容器1と炉心シュラウド2に
よって構成されるアニュラス部に設けられた炉心スプレ
イ配管12の開口部に原子炉内配管シール装置50を設
置する。この原子炉内配管シール装置50は、固定金具
53と移動金具54の間にシール部材52を挟み、シャ
フト55に設けられた締付ナット56を回転させること
で、シール部材52を炉心スプレイ配管12内に押し当
ててシールし、アニュラス部に水を張ることで放射線を
遮蔽する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、沸騰水型原子炉
(以下、BWRという。)の原子炉内構造物の保全作業
時であって、例えばシュラウド交換作業を行なう際に作
業員の放射線被曝量の低減に好適な原子炉内配管シール
装置とその取扱具および原子炉内配管シール方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、BWRでは出力密度を大きくする
ために原子炉圧力容器外部に設置した再循環ポンプと原
子炉圧力容器内部に設けたジェットポンプとを組合せ
た、いわゆるジェットポンプシステムが採用されてい
る。以下、まずこのジェットポンプシステムを採用した
BWRについて図7および図8を参照して説明する。
【0003】図7は、原子炉圧力容器の全体構成を示す
縦断面図である。原子炉圧力容器1内に炉心シュラウド
2が配置され、この炉心シュラウド2がシュラウドサポ
ートシリンダ3によって支持されている。シュラウドサ
ポートシリンダ3は、シュラウドサポートレグ4によっ
て原子炉圧力容器1の底部に支持されている。炉心シュ
ラウド2の上部には上部格子板5が設けられ、下部には
炉心支持板6が設けられている。炉心シュラウド2の外
周側にはジェットポンプ7が設けられ、このジェットポ
ンプ7はジェットポンプディフューザ7a,ジェットポ
ンプライザ管7b,ジェットポンプインレットミキサ7
cにより構成されている。ジェットポンプ7の下方には
バッフルプレート8が、原子炉圧力容器1と炉心シュラ
ウド2によって構成されるアニュラス部の全周にわたっ
て設けられている。
【0004】また、炉心シュラウド2内には、上部格子
板5と炉心支持板6に挟まれるようにして燃料集合体1
0が設けられ、その燃料集合体10間には原子炉出力を
制御する制御棒9が挿脱可能に設けられている。原子炉
出力を上げる際には制御棒9が引き抜かれるが、その引
き抜かれた制御棒9は燃料集合体10下方に設けられた
円筒状の制御棒案内管11に納められる。
【0005】一方、炉心シュラウド2の上方には、炉心
スプレイ配管12,炉心スプレイスパージャ13,蒸気
乾燥器15,気水分離器兼シュラウドヘッド16等の機
器が設けられているが、これらの機器の機能については
後述する。
【0006】なお、符号17で示される構造物は原子炉
圧力容器1の上蓋であり、これら原子炉圧力容器1と上
蓋17は図示しない原子炉格納容器内の空間19に設置
される。制御棒9は制御棒駆動機構(以下、CRDとい
う。)20によって燃料集合体10間に挿脱され、この
CRD20は制御棒駆動機構ハウジング(以下、CRD
ハウジングという。)21内に収納されている。原子炉
圧力容器1内には冷却材23が注入され、炉心シュラウ
ド2内に導かれて燃料集合体10と制御棒9で構成され
る炉心24を冷却する。
【0007】冷却材23は、給水ノズル22によって原
子炉圧力容器1内に導かれ炉心シュラウド2外を下降
し、シュラウドサポートレグ4間を通過して炉心24を
上昇する。その際、炉心24の核反応熱により昇温され
て水と蒸気との二相流状態となる。二相流状態となった
冷却材23は、炉心24の上方に設置された気水分離器
兼シュラウドヘッド16内に流入し、そこで水と蒸気と
に分離される。このうち、蒸気は気水分離器兼シュラウ
ドヘッド16の上方に設置された蒸気乾燥器15内に導
入され乾燥蒸気となる。
【0008】この乾燥蒸気は、原子炉圧力容器1に接続
された主蒸気ノズル14を介して図示しない上記タービ
ンに移送され発電に供される。一方、分離された水は原
子炉圧力容器1と炉心シュラウド2間のアニュラス部の
いわゆるダウンカマ部を流れてシュラウドサポートレグ
4間から再び炉心24の下方に流入する。
【0009】ダウンカマ部内には、ジェットポンプ7が
周方向に等間隔で複数設置される一方、原子炉圧力容器
1の外部には、図示しない再循環ポンプが設置されてお
り、この再循環ポンプ,ジェットポンプ7,およびこれ
ら両者を接続する再循環配管により再循環系が構成され
ている。そして、再循環ポンプによりジェットポンプ7
に駆動水が供給され、このジェットポンプ7の作用によ
り冷却材23が炉心24内に強制循環される。
【0010】炉心スプレイスパージャ13は、再循環配
管破断によって発生する可能性のある冷却材喪失事故を
未然に防ぐように図示しないサプレッションプールの水
を炉心24内に注入するために設置される。この炉心ス
プレイスパージャ13は、冷却水を炉心24内に均一に
注入できるように燃料集合体10上端部よりも上方の上
部胴内面に周状に設置される。
【0011】この炉心スプレイスパージャ13は、半円
状のパイプで構成されており、180度対象の位置に1
系統あたり2個設けられており、炉心シュラウド2内に
は安全設計上、2系統で4個設置されている。また、炉
心スプレイスパージャ13は、パイプの外側円周部が炉
心シュラウド2上部同内面と接するように図示しないブ
ラケットにより固定されている。また、炉心シュラウド
2の上部リングの内径は、炉心スプレイスパージャ13
の外径より小径となっている。
【0012】一方、ジェットポンプ7は、大量の冷却材
に大きな吐出圧を与えて強制循環させるために、他の機
器に比較すると厳しい状況下で使用される。従って、各
構成部材には大きな負荷が作用する。
【0013】特に図8に要部を拡大して示すように、ジ
ェットポンプライザ管7bをその中間にて支持するライ
ザブレース40には厳しい応力が作用することになる。
【0014】ジェットポンプ7は、原子炉圧力容器1内
部に固着されたジェットポンプライザ管7bを有してお
り、端部は再循環入口ノズル33に接続されている。原
子炉圧力容器1内に存在する冷却材23の一部は前述の
再循環系に抽出され、再循環ポンプの再循環入口ノズル
33からジェットポンプライザ管7bを経由してジェッ
トポンプ7の駆動水として利用されることになる。ジェ
ットポンプライザ管7bの上部には、トランジションピ
ース34を介して一対のエルボ35a,35bが接続さ
れている。
【0015】これらのエルボ35a,35bには、それ
ぞれ一対の混合ノズル36a,36bを介して一対のイ
ンレットスロート37a,37bが接続されている。こ
の一対のインレットスロート37a,37bにはそれぞ
れディフューザ38a,38bが接続されている。
【0016】そして、混合ノズル36a,36bにより
再循環系を経由して駆動水として供される冷却材23の
一部が噴射され、その際周囲から冷却材23が巻き込ま
れる。これらの駆動水および巻き込まれた冷却材23
は、インレットスロート37a,37b内部で混合さ
れ、その後ディフューザ38a,38bにより静水頭の
回復がなされる。
【0017】ところで、前記ジェットポンプ7において
は、再循環ポンプから送り込まれる冷却材23の流れに
より流体振動が発生する。この流体振動に対処するため
にジェットポンプライザ管7bは前述したようにその下
端を再循環入口ノズル33に溶着させており、上端はラ
イザブレース40を介して原子炉圧力容器1に固定され
ている。
【0018】また、インレットスロート37a,37b
は、前述したようにその上端を混合ノズル36a,36
b、およびベントを介してトランジションピース34に
機械的に接続されるとともに、その下端はディフューザ
38a,38bの上端に挿入されている。このようにジ
ェットポンプライザ管7bおよびインレットスロート3
7a,37bは、ともに流体振動に十分対処可能に構成
されている。
【0019】次いで、混合ノズル36a,36bの上方
の構成について説明すると、トランジションピース34
の両側には、一対の耳部41がそれぞれ形成されおり、
これらの耳部41は上方に突出し、その上端部の内側に
は溝部42が形成されている。この溝部42には、長手
方向中央部に沿って増大する長方形断面を有する一対の
ジェットポンプビーム43の両端部が嵌合して固定され
ている。
【0020】ジェットポンプビーム43の中央には、鉛
直方向に図示しないネジ穴が穿設されており、このネジ
穴にヘッドボルト44が螺合している。このヘッドボル
ト44の上端には六角頭が形成されており、また下端に
は半丸頭が形成されている。
【0021】一方、エルボ35a,35bには、図示し
ないが上端面が水平な台座部が形成されており、この台
座部には図示しない座ぐり穴が形成されている。この座
ぐり穴内には球面座金を介してヘッドボルト44の半丸
頭が嵌合している。
【0022】なお、インレットスロート37a,37b
は原子炉圧力容器1に固着されていないため、その上端
部およびエルボ35a,35bにはジェットポンプライ
ザ管7bを介して供給される駆動水の流入水圧が作用す
る。
【0023】また、エルボ35a,35bの他端に接続
する図示しないノズルからディフューザ38a,38b
内に向かって噴出される駆動水の噴出水圧などの反力が
上向きに作用する。この荷重に対抗するためにヘッドボ
ルト44がジェットポンプビーム43に螺合される。
【0024】なお、耳部41が固定されているので、ヘ
ッドボルト44を回転させると、ジェットポンプビーム
43の上方向に移動し、その両端は溝部42の上壁面に
当接した状態となる。これにより、上向きの荷重を受け
る。
【0025】これとは逆に、エルボ35a,35bの上
端部には、ヘッドボルト44を介して下向きの荷重が加
わり、その大きさは駆動水の反力などによる上向きの荷
重により決定される。ヘッドボルト44の六角頭には図
示しないキーパが着脱自在に嵌合している。このキーパ
は指示しない支持板上に点溶接により固着されている、
この支持板は四角形をなしており、2本のボルトにより
ジェットポンプビーム43の上面に固定される。
【0026】インレットスロート37a,37bは、ジ
ェットポンプライザ管7bに固着したライザーブランケ
ット45に取り付けられている。また、ディフューザ3
8a,38bは、原子炉圧力容器1に溶着されているバ
ッフルプレート46に固定されている。
【0027】ライザーブレース40は、ジェットポンプ
ライザ管7bに発生する原子炉運転中の流体振動を制御
するとともに、炭素鋼である原子炉圧力容器1とオース
テナイト系ステンレス鋼製であるジェットポンプライザ
管7bとの間の熱膨張差を吸収する。したがって、原子
炉運転中には、上記熱膨張差を吸収した状態で変形状態
にある。
【0028】ところで、原子力プラントの出力制御を行
なう上で、通常運転中のジェットポンプ流量を測定する
ことは重要であり、このためディフューザ38a,38
bの上下部に測定用配管39を設けて、運転中のディフ
ューザ38a,38bの上下部の静圧差を測定し、この
測定値をプラント使用前に測定した較正値とによりジェ
ットポンプ流量を算出している。
【0029】この測定用配管39はディフューザ38
a,38bの上下部の静孔に溶接され、ディフューザ3
8a,38bに固着されているサポート47により溶接
支持され、さらにジェットポンプ7の下部に配置され、
ジェットポンプ計測用ノズルを経て原子炉外配管と接続
されている。
【0030】このジェットポンプ計測用ノズルは、原子
炉圧力容器1に対称位置に2個所設けられている。この
ような構成のジェットポンプ7は、再循環ポンプから送
り込まれる駆動水の流れにより、他の機器に比較して厳
しい条件下で使用される。このため、各部材には大きな
負荷が作用し、流体振動の影響を受け、厳しい応力が作
用することとなり、したがって配管破断を生じることが
十分予想される。
【0031】一方、炉心シュラウド2を構成するカーボ
ン含有量が高いステンレス鋼等の金属材料は高温水中に
置かれた場合、溶接部やその近傍の溶接熱影響部に応力
腐食割れ(以下、IGSCCという。)が発生すること
が一般に知られている。このIGSCCは、材料,応力
および環境の3つの発生原因が重畳した条件下で発生す
ることが知られている。材料要因としてはクロム(C
r)炭化物が結晶粒界へ折出し、その周辺に耐食性の劣
るCr欠乏層が形成されることによる材料の鋭敏化が上
げられ、応力要因としては溶接や加工により材料内部に
残留する引張残留応力が上げられる。また、環境要因と
しては高温水中に存在する溶存酸素量などが上げられ
る。IGSCCは、材料,応力および環境の3つの発生
要因から1つの発生要因を取り除けば発生を防止でき
る。
【0032】炉心シュラウド2はステンレス鋼部材を周
溶接および縦溶接により円筒状構造物に構成したもので
ある。炉心シュラウド2はステンレス鋼の炭素含有量が
高いと、溶接部あるいはその近傍に応力腐食割れ等によ
るクラックが発生するおそれがある。原子炉は、一般
に、三重、四重あるいはそれ以上の多重防護策を施し、
安全性の確保に万全の体制を敷いている。原子炉の炉心
シュラウド2に万一、クラックのような事象が発生した
場合には、原子炉の安全性のために炉心シュラウド2の
補修あるいは取換えを行なう必要がある。また、この炉
心シュラウド2内部に設置された原子炉内構造物も同様
に不具合を生じた場合には、それを補修あるいは交換す
る必要がある。
【0033】このような事象が生じた場合、例えば炉心
シュラウドの溶接部を補修する方法としては、特開平5
−323078号公報に開示されたものがある。本公報
には、炉心シュラウド2表面から超音波探傷試験装置に
より溶接部の検査を行う第1の手順と、その検査により
割れ部が発見された場合その割れ部の補修加工を行う第
2の手順と、前記補修加工の後加工部の表面改質処理を
行う第3の手順とを有する炉心シュラウド溶接部の補修
方法の記載がある。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、長期間
使用された原子炉の炉心シュラウドは炉心からの中性子
照射を受けて脆化しており、溶接接合された炉心シュラ
ウドは、溶接金属(溶接部)の周辺にさらに細かい割れ
が生じることがあるため、溶接による炉心シュラウドの
補修は困難であり、それゆえ長時間作業の必要性もあ
る。さらに、原子炉の安全性にとって最も望ましい方法
は、不具合の生じた原子炉内構造物や炉心シュラウドを
新しい構造物あるいは炉心シュラウドに交換することで
ある。しかし、原子炉内に据付けられた構造物や炉心シ
ュラウドを撤去して新しい構造物や炉心シュラウドを据
付けることは補修に比べてさらに困難であるため、構造
物や炉心シュラウドの交換を行う際には、原子炉内の高
放射線環境下での長時間作業が不可避であり、作業員の
安全管理上好ましくない。
【0035】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、原子炉圧力容器内の構造物や炉心シュラウド
の補修あるいは交換を行う際に、原子炉圧力容器と炉心
シュラウド間に形成されるアニュラス部に水を張り、こ
の水によって原子炉圧力容器などから放出される放射線
を遮蔽して、作業員が原子炉内に入域しても安全に作業
が行えるように原子炉内配管シール装置とその取扱具お
よび原子炉内配管シール方法を提供することにある。
【0036】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、原子炉圧力容器と原子炉圧
力容器内底部に溶接固定された炉心シュラウドによって
構成されるアニュラス部に設けられた原子炉内配管の開
口部に設置される原子炉内配管シール装置において、前
記原子炉配管の開口部に挿入される固定部と、この固定
部に設けられたシャフトと、このシャフトに貫挿される
移動部と、この移動部と前記固定部間に介挿されるシー
ル部と、前記シャフトに螺設されるナットと、前記移動
部に設けられるツバ部とを有する。
【0037】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の原子炉内配管シール装置において、前記ツバ部に前
記開口部内径よりも大きな外径を有するストッパを有す
るものである。
【0038】請求項3記載の発明は、前記原子炉内配管
シール装置のツバ部に係合する固定爪と、移動爪と、こ
の移動爪を駆動して前記ツバ部に係合させる可動シャフ
トとを有する。
【0039】請求項4記載の発明は、請求項3記載の原
子炉内配管シール装置の取扱具において、前記可動シャ
フトがネジ溝を介して螺合される二重円筒構造であっ
て、内側シャフトを回転させて前記移動爪を駆動するも
のである。
【0040】請求項5記載の発明は、原子炉圧力容器内
に設けられた構造物の一部を前記原子炉圧力容器外に搬
出する第1の手順と、前記原子炉圧力容器と前記原子炉
圧力容器底部に溶接固定された炉心シュラウドによって
構成されるアニュラス部に設けられた原子炉内配管の開
口部をシールする第2の手順と、前記アニュラス部に水
を張る第3の手順とを有する。
【0041】請求項6記載の発明は、原子炉圧力容器内
に設けられた構造物の一部を前記原子炉圧力容器外に搬
出する第1の手順と、原子炉圧力容器内底部に溶接固定
された炉心シュラウドを撤去する第2の手順と、新たな
炉心シュラウドを原子炉圧力容器内に搬入して前記原子
炉圧力容器内底部に溶接固定する第3の手順と、前記原
子炉圧力容器と前記原子炉圧力容器底部に溶接固定され
た炉心シュラウドによって構成されるアニュラス部に設
けられた原子炉内配管の開口部をシールする第4の手順
と、前記アニュラス部に水を張る第5の手順とを有す
る。
【0042】
【作用】上記のように構成された請求項1に記載の発明
においては、原子炉内配管の開口部において、ナットを
回転させることによって、移動部が固定部側に押しやら
れ、移動部と固定部に挟まれたシール部が原子炉内配管
内に密着される。それによって、原子炉配管内に漏れ出
る水をなくし、炉心シュラウド外側に形成されるアニュ
ラス部に水を張ることにより水遮蔽を形成させるもので
ある。この水遮蔽によれば放射線被曝量を大幅に低減で
きることから、作業員が長時間安全に原子炉内で作業を
行うことができる。また、移動部は、原子炉内配管開口
端部より内側へ突出しないため、前記アニュラス部にお
ける作業を阻害することなく、作業の安全性、信頼性を
向上させることができる。なお、シール部は固定部と移
動部に挟まれるものであり交換可能であるため、シール
部に摩耗などが生じても交換すればよく、原子炉内配管
シール装置全体を交換する必要がないため経済的であ
る。また、移動部に設けられたツバ部は本発明の取扱具
と係合するものである。
【0043】請求項2に記載の発明の構成要素であるス
トッパは、原子炉配管開口部の内径よりも大きな外径を
有することでこの開口部に当接させるものである。従っ
て、原子炉内配管シール装置が原子炉内配管内に入り込
むことを防止できる。
【0044】請求項3に記載の発明の構成要素である固
定爪は、請求項1または請求項2に記載された発明のツ
バ部と係合する。また、可動シャフトは移動爪を駆動さ
せて、前記ツバ部に係合させるものである。このように
すれば、原子炉内配管シール装置を脱落させることなく
遠隔操作により把持することができる。従ってシール部
材を原子炉内配管の開口部の近傍に確実にシールするこ
とが可能となり、作業安全性、信頼性を向上させること
ができる。
【0045】請求項4に記載の発明の構成要素である可
動シャフトはネジ溝を介して螺合される二重円筒構造で
あり、内側シャフトを回転させて移動爪を駆動させる。
従って、可動シャフトを直接的に例えば鉛直方向に移動
させることによって移動爪を駆動させる場合よりも負荷
が小さく容易に移動爪を前記ツバ部に係合できる。
【0046】請求項5に記載の発明においては、第1の
手順によって原子炉圧力容器内においてアニュラス部に
アクセスすることが可能となり、また第2の手順によっ
て原子炉内配管をシールすることが可能となり、アニュ
ラス部に水を張っても原子炉内配管を介してアニュラス
部外に漏水することがなくなる。さらに第3の手順によ
っては水遮蔽を形成することが可能となり、原子炉内構
造物やシュラウドの補修あるいは交換作業を放射線を遮
蔽しながら安全に長時間でも実施することができる。
【0047】請求項6に記載の発明においては、第1の
手順によって原子炉圧力容器内においてアニュラス部に
アクセスすることが可能となり、第2の手順によって交
換が必要な炉心シュラウドが搬出され、第3の手順で新
たに供される炉心シュラウドが設置される。この第3の
手順が終了した段階で、再びアニュラス部が形成され
る。すなわち、新しい炉心シュラウドが溶接されるた
め、アニュラス部の底部から炉心シュラウド内部側に漏
水することなくアニュラス部に水を張ることが可能とな
る。第4の手順では、原子炉内配管をシールすることが
可能となり、アニュラス部に水を張っても原子炉内配管
を介してアニュラス部外に漏水することがなくなる。さ
らに第5の手順によっては水遮蔽を形成することが可能
となり、シュラウド交換後の補修作業を放射線を遮蔽し
ながら安全に長時間でも実施することができる。
【0048】
【発明の実施の形態】図1および図2を参照しながら本
発明に係る原子炉内配管シール装置の第1および第2の
実施の形態について説明する。(請求項1および請求項
2に対応)図1は第1および第2の実施の形態に係る原
子炉内配管シール装置の断面図である。図2は炉心スプ
レイ系配管12内に設置された第1および第2の実施の
形態に係る原子炉内配管シール装置の拡大断面図であ
る。
【0049】図1において、炉心スプレイ系配管12の
開口部に、原子炉内配管シール装置50が組込まれてい
る。原子炉圧力容器1と炉心シュラウド2との間に形成
されるアニュラス部に水48を張って水遮蔽を行ってい
る状態を示している。アニュラス部には水48の他に金
属(鉛)製の遮蔽体51も据付けられている。金属製の
遮蔽体51は重く設置作業が困難である上、アニュラス
部のすき間を狭くするため作業性の悪い状態となってい
る。
【0050】拡大断面図の図2において、符号52はシ
ール部材であり、その両側は固定金具53と移動金具5
4に挟まれるようにして組込まれている。固定金具53
の中央部にはシャフト55が一体に構成され、このシャ
フト55に移動金具54と締付ナット56が組込まれて
いる。この締付ナット56を回転させることによってシ
ール部材52が膨縮して機械的なシール効果を得ること
ができる。このシール部材52は固定金具53と移動金
具54に挟まれる構造であるため交換可能である。従っ
て、シール部材52が摩耗したり破損した場合において
も、原子炉内配管シール装置50全体を交換する必要は
なく原子炉内配管シール装置50を長期間供することが
できる。
【0051】また、移動金具54の外側には第1および
第2の実施の形態のシール装置50を把持するためのツ
バ部57が設けられ、後述する取扱具によって遠隔での
着脱を自在に行うことができる。
【0052】さらに、第2の実施の形態では、ツバ部5
7と一体にストッパ58が設けられている。このストッ
パ58の外径は炉心スプレイ配管12の開口部の内径よ
りも大きく設けられているため、原子炉内配管シール装
置50が炉心スプレイ配管12の内部に入り込まないよ
うに防止できる。
【0053】原子炉内配管シール装置50は炉心スプレ
イ配管12の開口部から移動金具54を配管内部に向か
って移動させてシール部材52を膨縮させるため、炉心
スプレイ配管12の開口部から突出しないように取り付
けることができる。さらには、固定金具53および移動
金具54は配管内部に向かって凸状、すなわち配管外部
側から見れば凹状に形成されているため、原子炉内配管
シール装置50を設置した場合にシャフト55や締付ナ
ット56を炉心スプレイ配管12の開口部からアニュラ
ス側に突出させないようにすることが可能であり、アニ
ュラス部で行われる他の作業と干渉しない構造とするこ
とができる。
【0054】図3(a),(b)乃至図5を参照しなが
ら本発明に係る原子炉配管シール装置の取扱具の第1の
実施の形態について説明する。(請求項3および請求項
4に対応)図3(a)は第1の実施の形態に係る原子炉
内配管シール装置の取扱具の正面図である。図3(b)
はその側面図である。
【0055】図3(a)および(b)において、取扱具
59は2個の固定爪60と可動シャフト62によって上
下に駆動する移動爪61を有している。また、可動シャ
フト62を容易に回転させるために、可動シャフト62
の上端部にはハンドル63が設けられている。可動シャ
フト62は二重構造をとり、内側可動シャフト62aと
外側可動シャフト62bは互いにネジ構造を有して嵌合
している。固定爪60は下端部に設けられており、この
固定爪60が原子炉内配管シール装置50のツバ部57
の内側に係合する構造になっている。遠隔操作時には、
まずこれらの固定爪60をツバ部57に係合させて、そ
れから内側可動シャフト62aをハンドル63で回転さ
せることによって上下動させ、移動爪61を連動させて
ツバ部57に係合させることによって原子炉内配管シー
ル装置50を把持することができる。
【0056】図4(a),(b)は原子炉内配管シール
装置50の締付ナット56を締付けあるいは緩めるため
のラチェットレンチを示すそれぞれ正面図と側面図であ
る。
【0057】図4(a)および(b)において、ラチェ
ットレンチ64はその上部にポール66を有し、このポ
ール66は締付ボルト67で取り付けられている。ま
た、ラチェットレンチ64の下部にはソケット部65が
設けられ原子炉内配管シール装置50の締付ナット56
に係合する。締付ナット56に係合して、締付けや緩め
が可能であれば、図4(a),(b)に示されるような
ラチェットレンチ64に限定されないが、原子炉内配管
シール装置50を原子炉内配管の開口部に設置する場合
には、原子炉圧力容器1と炉心シュラウド2によって形
成されるアニュラス部での作業が必要となるため、図示
されるようなラチェットレンチ64が好適である。
【0058】図5は原子炉内配管シール装置50に取扱
具59を係合させたままラチェットレンチ64のソケッ
ト部65を締付ナット56にセットした状態を示す縦断
面図である。ラチェットレンチ64の締付ナット56へ
のセットは常に取扱具59を介して行う必要はない。し
かし、締付ナット56の締付けあるいは緩めを行う際に
取扱具59を装着しておくことにより、締付けや緩めの
作業が容易になる。例えば締付け作業の場合、シール部
材52は配管内部でまだ締め付けられておらず、原子炉
内配管シール装置50と配管内部とはいわば遊びがある
状態である。従って、ラチェットレンチ64を締付ナッ
ト56に係合させようとした場合に安定性を欠く。原子
炉内配管シール装置50を取扱具59によって原子炉配
管内に挿入した後、取扱具59をそのまま装着しておけ
ば、原子炉内配管シール装置50を安定に支持すること
ができ、またアニュラス部への脱落も防止することがで
き、ラチェットレンチ64による締付ナット56締付作
業が容易になる。
【0059】一方、緩め作業の場合には、ラチェットレ
ンチ64で緩める前に取扱具59を原子炉内配管シール
装置50に係合すれば、締付ナット56が緩められた後
で取扱具59を装着するよりも安定性があり容易である
し、締付け作業時と同様に原子炉内配管シール装置50
の脱落も防止することができる。
【0060】このように取扱具59は原子炉内配管への
原子炉内配管シール装置50の脱着のみならず、安定的
に固定するという効果も持たせることが可能である。こ
のような効果を発揮させるためには、図3(a),
(b)および図5に示すように取扱具59の側板68に
例えばラチェットレンチ64のソケット部65が通過で
きるような穴を設ける必要がある。また、このようにし
た側板68にはソケット部65をセットするとき、位置
決めのためのガイドの機能をも持たせることが可能であ
る。
【0061】以上のことから、好ましくは原子炉内配管
シール装置50を着脱する場合にはレンチがない状態で
行い、原子炉内配管シール装置50を原子炉内配管の開
口部に押着後レンチを組込み、締付ナット56の締付け
あるいは緩めを行なう。それにより、短時間で容易かつ
確実に原子炉内配管シール装置50を遠隔で着脱するこ
とができる。
【0062】次に、図6を参照しながら、本発明に係る
原子炉内配管シール方法の第1および第2の実施の形態
について説明する。(請求項5および請求項6に対応)
図6は原子炉圧力容器と一部の原子炉内構造物を示す部
分断面図である。また、図6は、原子炉内配管シール装
置50が取扱具59によって炉心スプレイ配管12内部
に取り付けられ水遮蔽が完了した後に、作業員69が炉
心シュラウド2内に入り作業をしている様子を示すもの
である。
【0063】図6において、原子炉圧力容器1内にはシ
ュラウドサポートレグ4にシュラウドサポートシリンダ
3を介して新しい炉心シュラウド2が設けられており、
原子炉圧力容器1と炉心シュラウド2で形成されるアニ
ュラス部には水48が張られている。炉心スプレイスパ
ージャ13に接続している炉心スプレイ配管12の開口
部には、図示されていないが原子炉内配管シール装置5
0が設置されており、炉心スプレイ配管12内に水48
が入り込まないようになっている。また、アニュラス部
にはジェットポンプ7やディフューザ38がバッフルプ
レート8の上部にそのまま設置された状態にある。作業
員69はCRDハウジング21上で作業を行っている。
【0064】このように作業が行えるようにするために
は、本実施の第1の実施の形態においては、まず原子炉
圧力容器1と炉心シュラウド2で形成されるアニュラス
部にアクセスできるように、例えば図7に示される蒸気
乾燥器15や上部格子板5などの原子炉内構造物の一部
を原子炉圧力容器1外に搬出する必要がある。その後、
アニュラス部に設けられた原子炉内配管の開口部をシー
ルして、炉心スプレイ配管12などの原子炉内配管を介
して漏水する可能性を絶った後、炉心シュラウド2の上
端近傍までアニュラス部に水48を張り水遮蔽を形成さ
せるものである。このように水遮蔽を形成させることが
できれば、原子炉圧力容器1などからの放射線を遮蔽す
ることができ、シュラウド内において原子炉内構造物の
補修、交換などの作業が安全にそして長時間にわたって
可能となる。
【0065】次に本発明に係る第2の実施の形態は、特
に炉心シュラウド2を新しいものに交換するような場合
に好適である。炉心シュラウドを交換するような場合に
は、原子炉内構造物の一部を原子炉圧力容器1外に搬出
した後、原子炉圧力容器1内底部に溶接固定された炉心
シュラウド2を撤去する必要がある。その後、新たな炉
心シュラウド2を原子炉圧力容器1内に搬入して原子炉
圧力容器1内底部に再び溶接固定する。このように予め
溶接しなければならないは、新しい炉心シュラウド2と
原子炉圧力容器1底部との間の隙間をなくし、アニュラ
ス部に水を張った際に漏れないようにするためである。
そして、原子炉圧力容器1と炉心シュラウド2によって
構成されるアニュラス部に設けられた炉心スプレイ配管
12の開口部をシールすることになる。その後、第1の
実施の形態と同様にアニュラス部に水を張り水遮蔽を形
成させる。ただ、この開口部のシールを新しい炉心シュ
ラウド2の原子炉圧力容器1内底部への溶接前に実施
し、その後炉心シュラウド2上端近傍まで水を張ったと
しても水遮蔽の効果には変わりがない。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、原子炉内構造物や炉心
シュラウドの交換作業および点検、補修作業を長時間で
も安全に行なうことができ、さらにこれらの交換作業お
よび点検補修作業を長時間でも安全に行うことができれ
ば、原子力発電プラントを長期間にわたり継続して運転
することができるという大きな効果がある。
【0067】また、特に請求項2に記載の発明において
は、原子炉内配管シール装置が原子炉内配管内に入り込
むことを防止できる。
【0068】請求項3,4に記載の発明においては、原
子炉内配管シール装置を脱落させることなく遠隔操作に
より把持することができる。従って、シール部材によっ
て原子炉内配管の開口部近傍を確実にシールすることが
でき、作業安全性、信頼性を向上させることができる。
【0069】特に請求項4に記載の発明においては、可
動シャフトを直接的に例えば鉛直方向に移動させること
によって移動爪を駆動させる場合よりも負荷が小さく容
易に移動爪を原子炉内配管シール装置のツバ部に係合さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1および2に記載された発明の第1およ
び第2の実施の形態に係る原子炉内配管シール装置の断
面図である。
【図2】請求項1および2に記載された発明の第1およ
び第2の実施の形態に係る原子炉内配管シール装置の拡
大断面図である。
【図3】(a)は請求項3および4に記載された発明の
第1の実施の形態に係る原子炉内配管シール装置の取扱
具の正面図であり、(b)はその側面図である。
【図4】(a)は原子炉内配管シール装置の締付ナット
を締付けあるいは緩めるラチェットレンチの正面図であ
り、(b)はその側面図である。
【図5】原子炉内配管シール装置に取扱具を係合させた
ままラチェットレンチのソケット部を締付ナットにセッ
トした状態を示す縦断面図である。
【図6】請求項5および6に記載された発明の第1およ
び第2の実施の形態に係る原子炉内配管シール方法につ
いて説明するための、原子炉圧力容器と一部の原子炉内
構造物を示す部分断面図である。
【図7】従来技術を説明するための、原子炉圧力容器の
全体構成を示す縦断面図である。
【図8】従来技術を説明するための、原子炉圧力容器内
の一部を拡大して示す矢視断面図である。
【符号の説明】
1…原子炉圧力容器、2…炉心シュラウド、3…シュラ
ウドサポートシリンダ、4…シュラウドサポートレグ、
5…上部格子板、6…炉心支持板、7…ジェットポン
プ、7a…ジェットポンプディフューザ、7b…ジェッ
トポンプライザ管、7c…ジェットポンプインレットミ
キサ、8…バッフルプレート、9…制御棒、10…燃料
集合体、11…制御棒案内管、12…炉心スプレイ系配
管、13…炉心スプレイスパージャ、14…主蒸気ノズ
ル、15…蒸気乾燥器、16…気水分離器兼シュラウド
ヘッド、17…上蓋、19…空間、20…制御棒駆動機
構、21…制御棒駆動機構ハウジング、22…給水ノズ
ル、23…冷却材、24…炉心、33…再循環入口ノズ
ル、34…トランジションピース、35a,35b…エ
ルボ、36a,36b…混合ノズル、37a,37b…
インレットスロート、38,38a,38b…ディフュ
ーザ、39…計測用配管、40…ライザブレース、41
…耳部、42…溝部、43…ジェットポンプビーム、4
4…ヘッドボルト、45…ライザブランケット、46…
バッフルプレート、47…サポート、48…水、50…
原子炉内配管シール装置、51…遮蔽体、52…シール
部材、53…固定金具、54…移動金具、55…シャフ
ト、56…締付ナット、57…ツバ部、58…ストッ
パ、59…取扱具、60…固定爪、61…移動爪、62
…可動シャフト、62a…内側可動シャフト、62b…
外側可動シャフト、63…ハンドル、64…ラチェット
レンチ、65…ソケット部、66…ポール、67…締付
ボルト、68…側板、69…作業員

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉圧力容器と原子炉圧力容器内底部
    に溶接固定された炉心シュラウドによって構成されるア
    ニュラス部に設けられた原子炉内配管の開口部に設置さ
    れる原子炉内配管シール装置において、前記原子炉配管
    の開口部に挿入される固定部と、この固定部に設けられ
    たシャフトと、このシャフトに貫挿される移動部と、こ
    の移動部と前記固定部間に介挿されるシール部と、前記
    シャフトに螺設されるナットと、前記移動部に設けられ
    るツバ部とを有することを特徴とする原子炉内配管シー
    ル装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の原子炉内配管シール装置
    において、前記ツバ部には前記開口部内径よりも大きな
    外径を有するストッパを有することを特徴とする原子炉
    内配管シール装置。
  3. 【請求項3】 前記原子炉内配管シール装置のツバ部に
    係合する固定爪と、移動爪と、この移動爪を駆動して前
    記ツバ部に係合させる可動シャフトとを有することを特
    徴とする原子炉内配管シール装置の取扱具。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の原子炉内配管シール装置
    の取扱具において、前記可動シャフトはネジ溝を介して
    螺合される二重円筒構造であって、内側シャフトを回転
    させて前記移動爪を駆動することを特徴とする原子炉内
    配管シール装置の取扱具。
  5. 【請求項5】 原子炉圧力容器内に設けられた構造物の
    一部を前記原子炉圧力容器外に搬出する第1の手順と、
    前記原子炉圧力容器と前記原子炉圧力容器底部に溶接固
    定された炉心シュラウドによって構成されるアニュラス
    部に設けられた原子炉内配管の開口部をシールする第2
    の手順と、前記アニュラス部に水を張る第3の手順とを
    有することを特徴とする原子炉内配管シール方法。
  6. 【請求項6】 原子炉圧力容器内に設けられた構造物の
    一部を前記原子炉圧力容器外に搬出する第1の手順と、
    原子炉圧力容器内底部に溶接固定された炉心シュラウド
    を撤去する第2の手順と、新たな炉心シュラウドを原子
    炉圧力容器内に搬入して前記原子炉圧力容器内底部に溶
    接固定する第3の手順と、前記原子炉圧力容器と前記原
    子炉圧力容器底部に溶接固定された炉心シュラウドによ
    って構成されるアニュラス部に設けられた原子炉内配管
    の開口部をシールする第4の手順と、前記アニュラス部
    に水を張る第5の手順とを有することを特徴とする原子
    炉内配管シール方法。
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