JP2003028618A - 歪み検知用光ケーブルおよびこれを用いた歪み検知装置 - Google Patents

歪み検知用光ケーブルおよびこれを用いた歪み検知装置

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JP2003028618A JP2001209881A JP2001209881A JP2003028618A JP 2003028618 A JP2003028618 A JP 2003028618A JP 2001209881 A JP2001209881 A JP 2001209881A JP 2001209881 A JP2001209881 A JP 2001209881A JP 2003028618 A JP2003028618 A JP 2003028618A
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Kazunaga Kobayashi
和永 小林
Masahiro Kusakari
雅広 草刈
Suehiro Miyamoto
末広 宮本
Tetsuya Asano
哲也 浅野
Gohei Matsumoto
剛平 松本
Tatsu Yoshiumi
達 吉海
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NTT Infrastructure Network Corp
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Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】歪み検知用光ケーブルの温度特性を改善して、
歪み検知における信頼性の向上を図る。 【解決手段】測定対象物における歪みを検知するため
に、該測定対象物上に固定して用いられる光ケーブルで
あって、光ファイバ3と抗張力体1がシース2で一括的
に被覆されてなり、線膨張係数が3×10-5以下であ
り、かつ0.1%の伸びでの引張応力が40N以下であ
ることを特徴とする歪み検知用光ケーブル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測定対象物におけ
る歪みを検知するために、該測定対象物上に固定して用
いられる歪み検知用光ケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、図4(a)に例示するように、
道路脇斜面などの地盤や、とう道あるいはトンネルの内
壁面などの建造物といった歪み測定の対象物40上に、
長尺な光ケーブル30を弛みのない状態、または張力を
付与した状態で配して間欠的に固定し、ブリルアン光増
幅とOTDR(optical time domain reflectometer)
を組み合わせたBOTDRなどの測定装置によって、光
ファイバの歪み分布を測定する歪み検知装置が提案され
ている。図中符号31は光ケーブルの固定部を示してい
る。このような歪み検知装置によれば、例えば図4
(b)に示すように、クラックが発生するなどして測定
対象物40に歪みが生じると、その近傍の光ケーブル3
0にも歪みが生じて光の伝搬状態が変化するので、これ
を監視することによってクラックの発生等を検知するこ
とができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
歪み検知装置における問題点の1つとして、光ケーブル
が布設されている場所の温度変化に伴って、光ケーブル
にその線膨張係数に応じた伸縮が生じ、これに起因して
光の伝搬状態が変化する場合がある。この場合には、B
OTDRなどの測定装置で検知された歪みが、果たして
地盤の変位に伴うものであるのか、あるいは光ケーブル
の伸縮によるものなのかが判断できなくなってしまう、
という問題があった。
【0004】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、歪み検知用光ケーブルの温度特性を改善して、歪み
検知における信頼性の向上を図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、光ケーブ
ルの伸縮が歪み検知装置における測定結果に与える影響
について鋭意研究した結果、歪み検知用光ケーブルを測
定対象物上に間欠的に固定する際には、固定箇所の間隔
を1〜5m程度の範囲内、好適には2m程度とし、歪み
検知用光ケーブルの伸びが0.2%以内、好適には0.
1%程度となるように伸張させた状態で固定することが
好ましいこと、そして、この場合に、歪み検知用光ケー
ブルの線膨張係数を3×10-5以下とし、かつ0.1%
伸びでの引張応力を40N以下とすれば、温度変化に起
因する測定誤差を0.05%以内に抑えることが可能で
あることを見出して本発明に至った。すなわち前記課題
は、測定対象物における歪みを検知するために、該測定
対象物上に固定して用いられる光ケーブルであって、光
ファイバと抗張力体がシースで一括的に被覆されてな
り、線膨張係数が3×10-5以下であり、かつ0.1%
の伸びでの引張応力が40N以下であることを特徴とす
る歪み検知用光ケーブルによって解決できる。本発明の
歪み検知用光ケーブルを用いて歪み検知装置を構成する
場合、測定対象物上に固定する際の歪み検知用光ケーブ
ルの伸びは0.2%以内とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
図1は、本発明の歪み検知用光ケーブル(以下、単に光
ケーブルということもある)の一実施形態を示した断面
図である。本実施形態の光ケーブル10は、4本の光フ
ァイバ3を一括被覆層4で一体化してなる光ファイバテ
ープ心線5を用い、この光ファイバテープ心線5の周上
にシース2を被覆するとともに、シース2中に2本の抗
張力体1を光ファイバ3と平行となるように埋め込んだ
構成を有している。各光ファイバ3の中心軸および各抗
張力体1の中心軸は一平面上にある。
【0007】本実施形態の光ケーブル10は、線膨張係
数が3×10-5以下であり、かつ0.1%の伸びでの引
張応力が40N以下となるように設計される。ここで、
光ケーブル10の線膨張係数αおよび伸び0.1%での
引張応力E(単位:N)は、光ケーブル10を構成して
いる抗張力体1、シース2、光ファイバ3、および一括
被覆層4のそれぞれの線膨張係数をα1、α2、α3、お
よびα4、それぞれの剛性率(伸び0.1%での単位面
積当たり剛性、単位:kg/mm 2)をE1、E2、E3、お
よびE4、それぞれの断面積(単位:mm2)をA1、A2、A
3、およびA4とするとき、次の計算式(1)(2)によ
り理論的に計算される。 α=(α1・E1・A1+α2・E2・A2+α3・E3・A3+α4・E4・A4)/(E1・A1+ E2・A2+E3・A3+E4・A4) ……(1) E=(E1・A1+E2・A2+E3・A3+E4・A4)/1000 ……(2)
【0008】本発明において、光ケーブル10の線膨張
係数が3×10-5以下であり、かつ0.1%の伸びでの
引張応力が40N以下であるならば、光ケーブル10
を、固定間隔1〜5m、より好ましくは1〜2m、初期
伸び0.2%以下の好ましい条件で間欠的に固定して布
設したときに、通常の歪み検知装置の使用環境での温度
変化の範囲内(−30〜60℃)において、温度変化に
起因する光ケーブル10の伸び変化を0.05%以内に
抑えることができ、したがって歪み検知における温度変
化による測定誤差を0.05%以内に抑えることができ
る。歪み検知における測定誤差が0.05%より大きい
と、測定対象物の歪みを正確に検知するのが困難となる
ため望ましくない。
【0009】光ケーブル10を測定対象物上に間欠的に
固定する際、ある程度伸張させた状態で固定すること
は、測定対象物の伸び側および圧縮側の両方の歪みを検
知するのに好ましく、さらには線膨張に伴う光ケーブル
10の伸縮を極力なくすためにも好ましい。逆に、布設
時の初期伸びが大きすぎると、僅かな応力で光ケーブル
10を構成している光ファイバが破断するおそれがある
ので、初期伸びは0.2%以下とするのが好ましく、
0.1%程度がより好ましい。また、光ケーブル10の
固定間隔は、大きいほど歪みが発生した部位を特定する
精度が悪くなり、小さいほど固定箇所が多くなって布設
コストや作業時間の点で不利になる。実用的には1〜5
mが好ましく、1〜2mがより好ましい。また、光ケー
ブル10を、人手によって壁面に固定するなどの布設時
の作業性を考慮すると、初期伸びにおける引張応力が4
0N以下であることが望ましい。
【0010】一方、光ケーブル10の線膨張係数の下限
値は小さいほど好ましいが、光ケーブル10を構成する
抗張力体の線膨張係数が、一般的には1.0×10-5
上であるので、光ケーブル10の線膨張係数をこれより
小さくすることは製造上困難である。また光ケーブル1
0の引張応力の下限値は、光ケーブル10を構成する1
本の光ファイバ3について、0.1%の伸びでの引張応
力が約1Nであるので、光ケーブル10の伸び0.1%
での引張応力を1Nより小さくすることは製造上不可能
である。
【0011】本実施形態の光ケーブル10について具体
的に説明すると、光ファイバ3としてはシングルモード
ファイバガラス等が用いられる。本実施形態において好
ましくは、光ファイバ3の線膨張率α3は3.0×10
-7、剛性率(伸び0.1%、以下同様)E3は7200k
g/mm2、断面積A3は0.05mm2程度である。ま
た、光ファイバテープ心線5における一括被覆層4は、
一般的に紫外線硬化型樹脂等を用いて、厚さ0.3〜
0.4mm程度に形成される。本実施形態において好ま
しくは、一括被覆層4の線膨張率α4は1.0×1
-4、剛性率E4は50kg/mm2、断面積A4は0.3
mm2程度である。
【0012】抗張力体1としては、ステンレス(SU
S)線や鋼線が好適に用いられる。抗張力体1の材質、
太さ、数、配置等は適宜変更可能ではあるが、抗張力体
1の材質が変わると線膨張率α1および剛性率E1が変化
し、太さおよび数が変わると断面積A1が変化するので、
光ケーブル10の線膨張係数および0.1%の伸びでの
引張応力が、好ましい範囲内となるように設計する。本
実施形態では、外径0.15mm〜0.3mmのステン
レス(SUS)線や鋼線が好適に用いられ、その線膨張
率α1は1.0×10-5、剛性率E1は20000kg/
mm2程度である。
【0013】シース2の材料は特に限定されないが、例
えばポリエチレン、難燃化ポリエチレン、ポリ塩化ビニ
ル等が好適に用いられる。シース2の材質、厚さ、断面
形状等は適宜変更可能ではあるが、シース2の材質が変
わると線膨張率α2および剛性率E2が変化し、厚さや断
面形状が変わると断面積A2が変化するので、光ケーブル
10の線膨張係数および0.1%の伸びでの引張応力
が、好ましい範囲内となるように設計する。本実施形態
において、シース2は難燃化ポリエチレンを用いて、厚
さ2〜3mm程度に形成され、その線膨張率α2は1.
0×10-4、剛性率E2は20〜50kg/mm2、断面
積A2は5〜6mm2程度である。
【0014】本発明の歪み検知装置の一実施形態は、例
えば本実施形態の歪み検知用光ケーブル10を、測定対
象物上に間欠的に固定するとともに、両者の端部を、ブ
リルアン散乱光を用いたOTDR手法(BOTDR)に
より歪み分布を測定するように構成された測定装置に接
続することによって構成される。光ケーブル10の固定
方法は特に限定されないが、例えば光ケーブル10を、
その光伝送特性を損なわないように把持できる固定具で
間欠的に把持し、該固定具を測定対象物上に固定する。
固定具を測定対象物上に固定する際には、固定箇所の間
隔を1〜2m程度の範囲内、好適には2m程度とし、光
ケーブル10の伸びが0.2%以内、好適には0.1%
程度となるように伸張させた状態で固定する。
【0015】本実施形態の歪み検知装置にあっては、測
定対象物にクラックが生じるなどして歪みが生じると、
その近傍に固定されている光ケーブル10に歪みが生じ
る。光ケーブル10に歪みが生じると光の伝搬状態が変
化するので、これを監視することによってクラックの発
生等を検知することができる。また、光ケーブル10
は、線膨張係数が3×10-5以下であり、かつ0.1%
の伸びでの引張応力が40N以下となるように設計され
ているので、常温〜60℃の範囲の温度変化に起因する
伸びの変化量を0.05%以内に抑えることができる。
したがって、本実施形態の歪み検知装置によれば、温度
変化が生じ得る使用環境下においても、測定対象物の歪
みを高精度で検知することができる。
【0016】なお、本実施形態では光ファイバテープ心
線5を用いて光ケーブル10を構成したが、この構成に
限らず、光ファイバ3と抗張力体1がシース2で一括的
に被覆された構成であれば適宜変更可能である。また光
ファイバ3は、必要に応じて被覆が施されていてもよ
い。
【0017】
【実施例】以下、具体的な実施例を示して本発明の効果
を明らかにする。 (実施例1)図1に示す構成の光ケーブル10を作製し
た。抗張力体1としては外径0.2mmのSUS線を用
い、シース2の材料としては難燃化ポリエチレンを用い
た。この光ケーブル10を構成している抗張力体1、シ
ース2、光ファイバ3、および一括被覆層4のそれぞれ
の線膨張係数α1、α2、α3、α4、それぞれの剛性率E
1、E2、E3、E4、それぞれの断面積A1、A2、A3、A4は、
下記表の通りであった。
【0018】
【表1】
【0019】表1に基づいて、この光ケーブル10の線
膨張係数αおよび伸び0.1%での引張応力Eを上記計
算式(1)(2)により求めると、線膨張係数α=3.
0×10-5、引張応力E(0.1%伸び)=約20Nで
あった。一方、作製した光ケーブル10について、環境
温度が60℃の高温、および−30℃の低温であるとき
の伸びを実験により測定した。具体的には、まず常温下
において光ケーブル10を、初期伸びが0.1%となる
ように張力をかけた状態で2m間隔で間欠的に固定し
た。そして、高温環境下(あるいは低温環境下)に1時
間放置した後の伸びを測定した。その結果、60℃での
伸びは0.13%、−30℃での伸びは0.10%であ
った。
【0020】(試験例1)また、実施例1において、シ
ースの目付けや、シースのヤング率を適宜変更すること
によって、光ケーブル10の線膨張係数αを1.0×1
-5〜5.0×10-5の範囲で変化させ、実施例1と同
様にして高温下および低温下での伸びを測定した。高温
下での測定結果を図2のグラフに実線で示し、低温下
での測定結果を図3のグラフに実線で示す。
【0021】(実施例2)上記実施例1において、抗張
力体であるSUS線の外径を0.3mmに変更した他は
同様にして光ケーブル10を作製した。この光ケーブル
10を構成している抗張力体1、シース2、光ファイバ
3、および一括被覆層4のそれぞれの線膨張係数α1、
α2、α3、α4、それぞれの剛性率E1、E2、E3、E4、そ
れぞれの断面積A1、A2、A3、A4は、下記表の通りであっ
た。
【0022】
【表2】
【0023】表2に基づいて、この光ケーブル10の線
膨張係数αおよび伸び0.1%での引張応力Eを上記計
算式(1)(2)により求めると、線膨張係数α=1.
3×10-5、引張応力E(0.1%伸び)=約40Nで
あった。一方、作製した光ケーブル10について、上記
実施例1と同様にして高温下および低温下での伸びを測
定した。その結果、60℃での伸びは0.11%、−3
0℃での伸びは0.10%であった。
【0024】(試験例2)また、実施例2において、シ
ースの目付けや、シースのヤング率を適宜変更すること
によって、光ケーブル10の線膨張係数αを1.0×1
-5〜5.0×10-5の範囲で変化させ、実施例1と同
様にして高温下および低温下での伸びを測定した。高温
下での測定結果を図2のグラフに実線で示し、低温下
での測定結果を図3のグラフに実線で示す。
【0025】(比較試験例1)図5は、従来よりインド
アケーブルとして用いられているケーブルの例を示した
断面図であるが、この構成を有するインドアケーブル2
0を作製し、比較のために試験を行った。すなわち、光
ファイバ素線23と平行に2本の抗張力体21,21を
配し、これらの周上にシース22を一括的に被覆した。
シース22の断面形状は略楕円形で光ファイバ素線23
を通る短径方向において切欠部22a、22aを有する
形状とした。抗張力体21としては外径0.4mmの鋼
線を用い、シース22は繊維強化ポリエチレン(FRPE)
で形成した。このインドアケーブル20を構成している
抗張力体21、シース22のそれぞれの線膨張係数α
1、α2、それぞれの剛性率E1、E2、それぞれの断面積A
1、A2は、下記表の通りであった。なお、光ファイバ素
線23の目付けは小さく、ケーブル全体から見るとほと
んど寄与しないので0とみなした。
【0026】
【表3】
【0027】表3に基づいて、この光ケーブル10の線
膨張係数αおよび伸び0.1%での引張応力Eを上記計
算式(1)(2)により求めると、線膨張係数α=約
2.1×10-5、引張応力E(0.1%伸び)=約51N
であった。一方、作製したインドアケーブル20につい
て、上記実施例1と同様にして高温下および低温下での
伸びを測定したところ、60℃での伸びは0.12%で
−30℃での伸びは0.10%であった。このインドア
ケーブル20を用いて間欠固定を試みたが、引張応力が
大きいため、好ましく伸張させた状態で固定するのに必
要な張力で把持するのが困難であった。
【0028】これらの結果より、図2および図3のグラ
フにも示されるように、間欠的に固定されている光ケー
ブル10の伸びは、低温時には常温時とほとんど変わら
ないが、高温時には線膨張係数の影響を大きく受けて伸
びが増大する。歪み検知用光ケーブルとしては、線膨張
係数が3×10-5以下とすることにより、温度変化に起
因する伸びを0.05%以下に抑えることができること
が認められた。また、所定張力による布設作業において
は、引張応力E(0.1%伸び)が40N以下であれ
ば、作業が容易であった。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
測定対象物における歪みを検知するために、該測定対象
物上に固定して用いられる歪み検知用光ケーブルを、光
ファイバと抗張力体がシースで一括的に被覆された構成
とするとともに、線膨張係数が3×10-5以下であり、
かつ0.1%の伸びでの引張応力が40N以下となるよ
うに設計することにより、歪み検知用光ケーブルの温度
特性を改善して、温度変化に起因する測定誤差を0.0
5%以内に抑えることができ、また所定張力での布設作
業も容易に行うことができるので、歪み検知における信
頼性を向上させることができる。また、本発明の歪み検
知装置は、本発明の歪み検知用光ケーブルを用いたもの
であるので、温度変化が生じ得る使用環境下において
も、測定対象物の歪みを高精度で検知することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例を示す断面図である。
【図2】本発明に係る試験例の結果を示すグラフであ
る。
【図3】本発明に係る試験例の結果を示すグラフであ
る。
【図4】(a)および(b)は歪み検知用光ケーブルを
用いて歪みを検知する方法の説明図である。
【図5】従来のインドアケーブルの例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1…抗張力体、2…シース、3…光ファイバ、10…歪
み検知用光ケーブル、40…測定対象物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 草刈 雅広 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 (72)発明者 宮本 末広 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 (72)発明者 浅野 哲也 東京都中央区日本橋浜町二丁目31番1号 エヌ・ティ・ティ・インフラネット株式会 社内 (72)発明者 松本 剛平 東京都中央区日本橋浜町二丁目31番1号 エヌ・ティ・ティ・インフラネット株式会 社内 (72)発明者 吉海 達 東京都中央区日本橋浜町二丁目31番1号 エヌ・ティ・ティ・インフラネット株式会 社内 Fターム(参考) 2F051 AA06 AB03 BA07 2F065 AA01 AA65 BB05 CC14 DD11 FF32 FF41 LL02 LL03 PP01 UU03 2H001 DD06 DD09 DD11 DD23 KK06 KK17 PP01 2H038 AA03 AA05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象物における歪みを検知するため
    に、該測定対象物上に間欠的に固定して用いられる光ケ
    ーブルであって、 光ファイバと抗張力体がシースで一括的に被覆されてな
    り、線膨張係数が3×10-5以下であり、かつ0.1%
    の伸びでの引張応力が40N以下であることを特徴とす
    る歪み検知用光ケーブル。
  2. 【請求項2】 歪み検知用光ケーブルを測定対象物上に
    間欠的に固定し、ブリルアン散乱光を用いたOTDR手
    法により前記歪み検知用光ケーブルにおける歪み分布を
    測定することによって、前記測定対象物における歪みを
    検知する歪み検知装置において、 前記歪み検知用光ケーブルとして、請求項1記載の歪み
    検知用光ケーブルを用い、該歪み検知用光ケーブルを測
    定対象物上に0.2%以内の伸びで伸張させた状態で間
    欠的に固定してなることを特徴とする歪み検知装置。
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