JP2003028263A - 有限直線運動装置 - Google Patents

有限直線運動装置

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JP2003028263A
JP2003028263A JP2001211090A JP2001211090A JP2003028263A JP 2003028263 A JP2003028263 A JP 2003028263A JP 2001211090 A JP2001211090 A JP 2001211090A JP 2001211090 A JP2001211090 A JP 2001211090A JP 2003028263 A JP2003028263 A JP 2003028263A
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Fusao Kito
房雄 喜藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】転動体を保持する保持器の位置ずれを防止で
き、これにより、転動体の摺動を防止して、トルク、摺
動抵抗の増大、及びロック現象の発生を防止できる有限
直線運動装置を提供する。 【解決手段】保持器57の両側に配置された一対の弾性
部材58a,58bと、弾性部材58a,58bを係止
するためスライド部材55の両端側に設けられた一対の
第1係止部材59a,59bと、弾性部材58a,58
bを係止するため軸部材52に第1係止部材59a,5
9bの間隔と略同じ間隔で設けられた一対の第2係止部
材60a,60bとを備え、スライド部材55が軸部材
52との相対移動ストロークの略中央位置にあるとき、
一対の第1係止部材59a,59bと一対の第2係止部
材60a,60bとが整合配置されると共に、保持器5
7が相対移動ストロークの略中央位置に配置されること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スライド部材と軸
部材とを有する有限直線運動装置に係り、更に詳細に
は、スライド部材が比較的短い距離を繰り返し往復移動
する各種の装置に好適な有限直線運動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】有限直線運動装置には、ボールねじ、有
限タイプのスプライン、ボールブッシュなどがある。こ
のうち、ボールねじには、外周面に螺旋状のボール転送
溝が形成されたねじ軸と、このねじ軸が挿通する貫通孔
の内周面に螺旋状の負荷転送溝が形成されたナット部材
と、ねじ軸のボール転送溝とナット部材の負荷転送溝と
の間で転動する複数のボールと、これらのボールを保持
する保持器とを備えているタイプのボールねじがある。
【0003】従来のボール保持器を有するボールねじ
は、ボール保持器の軸方向における位置規正がなされて
いなかったので、作動中にボール保持器が位置ずれを起
こして、ボールが一方に偏って配置され、ボールの摺動
が原因で回転トルクが増大したり、最悪の場合にはロッ
ク現象が発生するという問題があった。
【0004】このような問題を解決するため、図6
(A)に示すように、ボール保持器13の両側を圧縮ば
ね16,16で付勢することにより、ボール保持器13
の位置規正をするようにしたボールねじ1が提案されて
いる( 実開平5−8104号公報参照)。
【0005】このボールねじ1は、図6(A)に示すよ
うに、ねじ軸11の外周面とナット体12の内周面間
に、薄肉円筒状のボール保持器13を備えている。ま
た、ナット体12の両側には、ボール保持器13の外周
面より大径の孔14,14が設けられている。
【0006】ボール保持器13の両端には、その外周面
から直角に突出した抜け止めストッパ15,15が設け
られ、この抜け止めストッパ15,15が孔14,14
内に配置されている。
【0007】更に、孔14,14の内端面14a,14
aと、抜け止めストッパ15,15との間には、一対の
圧縮ばね16,16が介装されている。なお、図6
(A)中の符号17はボールである。
【0008】このボールねじ1は、ナット体12がその
ストロークの中央位置にあるときには、ホール保持器1
3もこのストロークの中央位置に配置される。これによ
り、左右の抜け止めストッパ15,15と、孔14a,
14aの内端面14a,14aとの間隔B,Bが同一と
なる。
【0009】従って、これらの間隔B,B内にある両側
の圧縮ばね16,16の長さが同一となるため、これら
の圧縮ばね16,16からボール保持器13に作用する
付勢力が平衡状態となり、ボール保持器13が位置ずれ
するのを防止できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ボールねじ1は、図6(B)及び(C)に示すように、
ナット体12がそのストロークの中央位置から移動した
ときには、ボール保持器13の抜け止めストッパ15,
15と、孔14,14の内端面14a,14aとの間隔
B1,B2が左右で相違するため、これらの間隔B1,
B2内にある圧縮ばね16,16からボール保持器13
に作用する付勢力のバランスが崩れ、ナット体12の移
動を繰り返している間にボール保持器13が位置ずれを
起こすおそれがあった。
【0011】ボール保持器13が位置ずれを起こすと、
位置ずれしていない場合に比べて片側へのストローク可
能範囲が広くなると共に、反対側のストローク可能範囲
が狭くなるため、ボール保持器13がストローク可能範
囲の狭くなった側へ移動したときに、その途中でストロ
ーク可能範囲の狭くなった側の圧縮ばね16が限界まで
圧縮してしまい、ボール保持器13がそれ以上進めなく
なる。
【0012】そのため、ボール17と転送面との接触部
に負荷がかかり、滑り摩擦が発生して摺動抵抗(トル
ク)が増大し、最悪の場合にはロック現象が発生する。
【0013】このような問題は、ボールねじに限らず、
他の有限直線運動装置、すなわち、有限タイプのスプラ
インやボールブッシュなどにも同様に発生する問題であ
る。
【0014】本発明の目的は、このような点に鑑みなさ
れたものであり、転動体を保持する保持器の位置ずれを
防止でき、これにより、転動体の摺動を防止して、トル
ク、摺動抵抗の増大、及びロック現象の発生を防止でき
る有限直線運動装置を提供することを技術的課題とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は有限直線運動装
置であり、前述の技術的課題を解決するために以下のよ
うに構成されている。
【0016】すなわち、本発明は、外周面に転動体転送
面が形成された軸部材と、筒状に形成されて前記軸部材
が挿通する貫通孔の内周面に前記転動体転送面に対応す
る転動体転送面が形成されたスライド部材と、前記両転
動体転送免官で転動する複数の転動体と、前記軸部材と
前記スライド部材との間に介装されると共に、前記転動
体を所定の間隔で整列させる保持器と、を備えた有限直
線運動装置において、前記保持器の両側に配置された一
対の弾性部材と、前記弾性部材を係止するため前記スラ
イド部材の両端側に設けられた一対の第1係止部材と、
前記弾性部材を係止するため前記軸部材に前記第1係止
部材の間隔と略同じ間隔で設けられた一対の第2係止部
材とを備え、前記スライド部材が前記軸部材との相対移
動ストロークの略中央位置にあるとき、前記一対の第1
係止部材と前記一対の第2係止部材とが整合配置される
と共に、前記保持器が前記相対移動ストロークの略中央
位置に配置されることを特徴とする。
【0017】前記弾性部材は前記保持器の外側に配置で
きる。
【0018】この発明の有限直線運動装置は、スライド
部材が相対移動ストロークの略中央位置にあるときに
は、保持器の両端と、一対の第1係止部材及び一対の第
2係止部材との間隔が同一になる。従って、この間隔内
にある両側の弾性部材から保持器に作用する付勢力は同
一となる。
【0019】ここで、軸部材が固定でスライド部材が移
動するとした場合において、スライド部材が相対移動ス
トロークの略中央位置から移動したときには、保持器も
スライド部材と同一方向に移動する。但し、保持器の移
動量はスライド部材の移動量の半分となる。
【0020】また、この場合には、保持器の両側にある
一対の弾性部材は、両方ともその片端部が必ず保持器の
端面に当接し、他端部がスライド部材の第1係止部材
か、軸部材の第2係止部材のどちらかに当接した状態と
なる。
【0021】すなわち、弾性部材の一方は、スライド部
材の第1係止部材と保持器の端面との間に挟まれ、他方
は保持器の端面と軸部材の第2係止部材との間に挟まれ
た状態となる。
【0022】ここで、スライド部材の第1係止部材と保
持器の両方が同一方向に移動し、且つ保持器が第1係止
部材の半分だけ移動する関係から、第1係止部材と保持
器の端面との間隔は、保持器の移動量と同一寸法だけ当
初の間隔より狭くなる。
【0023】また、軸部材の第2係止部材が停止し、保
持器が移動している関係から、第2係止部材と保持器の
端面との間隔は、当初の間隔から保持器の移動量だけ狭
くなる。
【0024】すなわち、第1係止部材と保持器の端面と
の間隔は、スライド部材の移動方向及び移動量に拘わら
ず、常にその反対側にある第2係止部材と保持器の端面
との間隔と同一になり、これらの間隔内にある両方の弾
性部材から保持器に作用する付勢力も常に同一の大きさ
となる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る有限直線運動
装置の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明
する。なお、ここでは、本発明をボールねじに適用した
場合について説明する。
【0026】図1は、本発明に係る有限直線運動装置を
適用したボールねじ5を示す図である。このボールねじ
5は、外周面に転動体転送面であるボール転送溝51が
形成された軸部材としてのねじ軸52と、筒状に形成さ
れてねじ軸52が挿通する貫通孔の内周面にボール転送
溝51に対応する転動体転送面としての負荷転送溝54
が形成されたスライド部材としてのナット部材55と、
ボール転送溝51及び負荷転送溝54で転動する複数の
転動体としてのボール56,56・・・と、ねじ軸52
とナット部材55との間に介装されると共に、ボール5
6,56・・・を所定の間隔で整列させる保持器57と
を備えている。
【0027】また、このボールねじ5は、保持器57の
両側に配置された一対の弾性部材である圧縮ばね58
a,58bと、これらの圧縮ばね58a,58bを係止
するためナット部材55の両端側に設けられた一対の第
1係止部材59a,59bと、圧縮ばね58a,58b
を係止するためねじ軸52に第1係止部材59a,59
bの間隔と略同じ間隔で設けられた一対の第2係止部材
60a,50bとを備えている。圧縮ばね58a,58
bは、保持器57の外側に配置されている。
【0028】次に、上述の各構成要素について説明す
る。ナット部材55の内周面の両端側には、図2に示す
ように、圧縮ばね58a,58b(片側のみ図示)の外
径より少し大径のねじ収容孔61a,61bが設けら
れ、ここに圧縮ばね58a,58bが収容されている。
【0029】また、ナット部材55の端部に設けられた
第1係止部材59a,59bはリング状であり、その内
径は圧縮ばね58a,58bの中心径と略同一径になっ
ている。
【0030】ねじ軸52に固定された一対の第2係止部
材60a,60bもリング状であり、その外径は第1係
止部材59a,59bより少し小さくなっている。この
第2係止部材60a,60bは、上述のように、第1係
止部材59a,59b同士の間隔と同一の間隔を空けて
固定されている。
【0031】第1係止部材59a,59b及び第2係止
部材60a,60bと、圧縮ばね58a,58bとの間
には、リング状のプレート62a,62bが移動自在に
配置されている。このプレート62a,62bは、その
外径が第1係止部材59a,59bの内径より大きく、
内径が第2係止部材60a,60bの外径より大きくな
っている。
【0032】すなわち、このプレート62a,62b
は、第1係止部材59a,59bと第2係止部材60
a,60bとを、圧縮ばね58a,58bに確実に係止
させるために設けられている。
【0033】ボール保持器57は、その両端に外周面か
ら略直角に突出するリング状の第3係止部材63a,6
3bが設けられている。これらの第3係止部材63a,
63bの外径は圧縮ねじ58a,58bに確実に係止さ
せるように、圧縮ねじ58a,58bの外径と略同一
で、ばね収容孔61a,61bの内周面より僅かに小さ
くなっている。
【0034】このボールねじ5は、図1に示すように、
ねじ軸52とナット部材55との相対移動ストロークの
略中央位置にナット部材55がある場合において、ナッ
ト部材55の一対の第1係止部材59a,59bと、ね
じ軸52の一対の第2係止部材60a,62bとが、略
整合配置される。
【0035】また、このときには、ボール保持器57が
ナット部材55の相対移動ストロークの略中央位置、す
なわち、両側の第1係止部材59a,59b間、及び第
2係止部材60a,60b間の略中央に配置される。
【0036】そして、ボール保持器57の両端面である
両側の第3係止部材63a,63bと、第1係止部材5
9a,59b及び第2係止部材60a,60bとの間隔
L,Lが同一になる。
【0037】次に、このボールねじ5の作用を説明す
る。なお、ここでは、ねじ軸52の軸方向への移動を固
定し、ナット部材55を移動させる場合について説明す
る。
【0038】いま、図3(A)に示すように、ナット部
材55が相対移動ストロークの略中央位置にある場合に
は、左右の第1係止部材59a,59b及び第2係止部
材60a,60bと、ボール保持器57との間隔L,L
は同一である。
【0039】従って、この間隔L,L内にある左右の圧
縮ばね58a,58bの長さが同一になるので、これら
の圧縮ばね58a,58bから保持器57に作用する付
勢力は、その大きさが同一で向きが反対になる。つま
り、両側の圧縮ばね58a,58bから保持器57に作
用する付勢力はバランスがとれた状態となる。
【0040】この状態から、ねじ軸52が回転すると、
ボール56,56・・・が回転し、これに伴ってボール
保持器57とナット部材55とが同一方向に移動する。
このときのナット部材55の移動量は、ボール保持器5
7の移動量の2倍となる。
【0041】ここで、図3(B)に示すように、ナット
部材55が図中の右側に移動した場合と、図3(C)に
示すように、ナット部材55が図中の左側に移動した場
合とで、左右の圧縮ばね58a,58bからボール保持
器57に作用する付勢力がどのように変化するかについ
て説明する。
【0042】なお、ここでは、ねじ軸52の軸方向への
移動を固定し、ナット部材55を軸方向に移動させる場
合について説明するが、ナット部材55の軸方向への移
動を固定し、ねじ軸52を軸方向に移動させる場合も同
様である。
【0043】まず、図3(B)に示すように、ナット部
材55が右側に移動した場合には、ナット部材55の両
側の第1係止部材59a,59bと、ボール保持器57
の両側の第3係止部材63a,63bとが、右側に移動
する。
【0044】このとき、左側の圧縮ばね58aは、左側
の第1係止部材59aと第3係止部材63aとの間に挟
まれた状態となる。このときには、第3係止部材63a
の移動量が第1係止部材59aの移動量の半分となるか
ら、その差だけ、すなわち、第3係止部材63aの移動
量Wだけ、第1係止部材59aと第3係止部材63aと
の間隔L1が、当初の間隔Lより狭くなる。すなわち、
L1=L−Wとなる。
【0045】また、右側の圧縮ばね58bは、その左端
部がボール保持器57の右側の第3係止部材63bによ
って右側に押圧され、右端部がねじ軸52に固定されて
いる第2係止部材60bによって支持される。すなわ
ち、右側の圧縮ばね58bは、右側の第3係止部材63
aと第2係止部材60bとの間に挟まれた状態となる。
【0046】ここで、第3係止部材63bと第2係止部
材60bとの間隔L2は、第3係止部材63bの移動量
Wだけ、当初の間隔Lより狭くなる。すなわち、L2=
L−Wとなる。
【0047】左側の第3係止部材63aの移動量Wと、
右側の第3係止部材63bの移動量Wとは同一であるか
ら、左側の第1係止部材58aと第3係止部材63aと
の間隔L1と、右側の第3係止部材63bと第2係止部
材60bとの間隔L2とが同一となる(L1=L2)。
【0048】従って、これらの間隔L1,L2内にある
左右の圧縮ばね58a,58bから保持器57に作用す
る付勢力はバランスがとれた状態になる。これは、ナッ
ト部材55の移動量に拘わらず同様の現象となる。
【0049】また、図3(C)に示すように、ナット部
材55が左側に移動した場合にも、左側の圧縮ばね58
aを挟んでいる左側の第2係止部材60aと第3係止部
材63aとの間隔L2と、右側の圧縮ばね58bを挟ん
でいる右側の第1係止部材59bと第3係止部材63b
との間隔L1とが同一になり、ボール保持器57に作用
する左右の圧縮ばね58a,58bの付勢力が同一の大
きさになって、バランスがとれた状態となる。
【0050】このように、本発明のボールねじ5は、ナ
ット部材55が移動したときに、その移動量に拘わら
ず、ボール保持器57の左右にある圧縮ばね58a,5
8bから、ボール保持器57に作用する付勢力が、常に
同一の大きさとなりバランスがとれた状態となるので、
ナット部材55の移動を繰り返してもボール保持器57
が位置ずれするのを防止でき、これにより、ボール56
の摺動による回転トルクの増大や、ロック現象の発生を
防止できる。
【0051】なお、上述の実施の形態では、本発明をボ
ールねじ5に適用した場合について説明したが、本発明
は、次に説明するように有限タイプのボールブッシュ
や、有限タイプのスプラインなど各種の有限直線運動装
置に適用できる。
【0052】図4(A)は、本発明を適用した有限タイ
プのボールブッシュ7を示す。このボールブッシュ7
は、軸部材71と、スライド部材である外筒72と、ボ
ール保持器73と、転動体であるボール74と、弾性部
材である圧縮ばね75a,75bと、一対の第1係止部
材76a,76bと、一対の第2係止部材77a,77
bとを有している。
【0053】このボールブッシュ7の作用は、上述のボ
ールねじ5とほぼ同様である。すなわち、図4(B)に
示すように、例えば外筒72が図中の左側に相対移動し
た場合でも、両側の圧縮ばね75a,75bからボール
保持器73に作用する付勢力が略同一となり、バランス
がとれた状態となる。外筒72が図中の右側に移動した
場合も、同様である。
【0054】図5(A)は、本発明を適用した有限タイ
プのスプライン8を示す。このスプライン8は、軸部材
であるスプライン軸81と、スライド部材である外筒8
2と、ボール保持器83と、転動体であるボール84
と、弾性部材である圧縮ばね85a,85bと、一対の
第1係止部材86a,86bと、一対の第2係止部材8
7a,87bを有している。このスプライン8も、上述
のボールねじ5と同様な作用効果を有する。
【0055】また、上述の実施形態では、転動体として
ボールを用いたが、ローラを用いることができる。更
に、上述の実施形態では、弾性部材として圧縮ばねを用
いたが、剛性ゴムなどを使用することもできる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
軸部材とスライド部材とが相対的に移動したときに、そ
の移動量に拘わらず、保持器の両側にある弾性部材から
保持器に作用する付勢力の大きさが、常に同一となり、
バランスがとれた状態となるので、スライド部材と軸部
材との相対的な移動を繰り返しても保持器が位置ずれす
るのを防止でき、これにより、転動体の摺動によるトル
クの増大や、ロック現象の発生を防止できる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る有限直線運動装置を適用したボー
ルねじを示す断面図である。
【図2】本発明に係るボールねじを示す部分拡大図であ
る。
【図3】本発明に係るボールねじの作用を説明する図で
ある。
【図4】本発明に係る有限直線運動装置を適用したボー
ルブッシュを示す図である。
【図5】本発明に係る有限直線運動装置を適用したスプ
ラインを示す図である。
【図6】従来例に係るボールねじを示す断面図である。
【符号の説明】
5 ボールねじ 7 ボールブッシュ 8 スプライン 51 ボール転送溝(転動体転送面) 52 ねじ軸(軸部材) 54 負荷転送溝(転動体転送面) 55 ナット部材(スライド部材) 56,73,83 ボール(転動体) 57,74,84 ボール保持器 58a,58b、75a,75b、85a,85b 圧
縮ばね(弾性部材) 59a,59b、76a,76b、86a,86b 第
1係止部材 60a,60b、77a,77b、87a,87b 第
2係止部材 71 軸部材 72,82 外筒(スライド部材) 81 スプライン軸(軸部材)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に転動体転送面が形成された軸部
    材と、 筒状に形成されて前記軸部材が挿通する貫通孔の内周面
    に前記転動体転送面に対応する転動体転送面が形成され
    たスライド部材と、 前記両転動体転送面間で転動する複数の転動体と、 前記軸部材と前記スライド部材との間に介装されると共
    に、前記転動体を所定の間隔で整列させる保持器と、を
    備えた有限直線運動装置において、 前記保持器の両側に配置された一対の弾性部材と、 前記弾性部材を係止するため前記スライド部材の両端側
    に設けられた一対の第1係止部材と、 前記弾性部材を係止するため前記軸部材に前記第1係止
    部材の間隔と略同じ間隔で設けられた一対の第2係止部
    材とを備え、 前記スライド部材が前記軸部材との相対移動ストローク
    の略中央位置にあるとき、前記一対の第1係止部材と前
    記一対の第2係止部材とが整合配置されると共に、前記
    保持器が前記相対移動ストロークの略中央位置に配置さ
    れることを特徴とする有限直線運動装置。
  2. 【請求項2】 前記弾性部材が前記保持器の外側に配置
    されることを特徴とする請求項1に記載の有限直線運動
    装置。
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EP1589366A2 (en) 2004-04-20 2005-10-26 Sharp Kabushiki Kaisha Display
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WO2016119784A1 (de) * 2015-01-26 2016-08-04 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Kugelgewindetrieb und zugehöriger elektromechanischer aktuator

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