JP2003027979A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置

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JP2003027979A
JP2003027979A JP2001211795A JP2001211795A JP2003027979A JP 2003027979 A JP2003027979 A JP 2003027979A JP 2001211795 A JP2001211795 A JP 2001211795A JP 2001211795 A JP2001211795 A JP 2001211795A JP 2003027979 A JP2003027979 A JP 2003027979A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アシストクラッチを用いた変速中に、運転者が
アクセル戻しを行った場合でも、変速動作を行い得る自
動変速機の制御装置を提供することにある。 【解決手段】エンジン1と歯車式変速機との間に介装さ
れ、エンジン1と駆動輪との間のトルク伝達を断続する
第1のクラッチ3と、歯車式変速機の入力軸と出力軸の
間に設けられた複数のトルク伝達手段とを有する。トル
ク伝達手段の一つが摩擦式クラッチ25であり、その他
のトルク伝達手段が噛合い式クラッチ16,19であ
る。アシストクラッチ制御手段32は、一方の変速段か
ら他方の変速段に変速するとき、摩擦クラッチ25を制
御する。アシストクラッチ制御手段32は、摩擦クラッ
チを制御して変速する際、変速中のエンジントルクを所
定の下限値に制限する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車における自
動変速機の制御装置に係り、特に、自動MTの制御に用
いるに好適な自動変速機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】手動変速機を搭載した自動車は、トルク
コンバータを用いた変速機を搭載するものに比べ燃費が
すぐれており、最近では、手動変速機の機構を用いてク
ラッチとギアチェンジを自動化したシステム、自動MT
(自動化マニュアルトランスミッション)が開発されて
いる。しかし、従来の自動MTにおける変速時の制御で
は、エンジンと変速機の間のトルク伝達を断・接するた
めの第1摩擦クラッチの解放・締結操作により加速度変
動が発生し、乗員に違和感を与えることがある。
【0003】そこで、例えば、特開2000−6519
9号公報に記載されているように、従来の自動MTに、
変速中のトルク伝達を行なうために第2の摩擦式クラッ
チ(アシストクラッチ)を変速機の入力軸と出力軸の間
に設ける自動変速機が提案されている。アシストクラッ
チを設けた自動MTにおける変速時の制御では、変速開
始時に噛合い式クラッチが締結されている状態からアシ
ストクラッチを押し付けることでアシストクラッチが滑
りながらトルク伝達を行ない、所定のトルク伝達が実現
した状態で、噛合い式クラッチを解放する。このよう
に、変速動作の開始において噛合い式クラッチからアシ
ストクラッチに変更することで、変速中のトルク伝達を
実現している。噛合い式クラッチの解放が完了すると、
変速機の入力軸回転数が所定の時間で目標入力軸回転数
となるようアシストクラッチの押し付け力を制御する。
入力軸回転数と出力軸の回転数の比が変速後のギア比と
なると、高速側の噛み合い式クラッチを締結させること
で変速動作を行なう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】アシストクラッチを設
けた自動MTにおける変速時の制御では、アシストクラ
ッチの押し付け力を制御することでエンジンの回転数を
制御し、変速機の入力軸回転数を目標入力軸回転数に近
づける。しかし、変速中に、運転者がアクセルペダルを
戻した場合、エンジンが高回転の場合は燃料カットが行
なわれるため、アシストクラッチによる入力回転数制御
が困難となり、変速失敗となるという第1の問題があっ
た。なお、燃料カットを禁止すると、アクセルペダルを
戻したときのつっぱしり感(燃料カット時の減速感ほど
の減速感が得られない状態)が発生することがある。
【0005】また、変速直前に、運転者がアクセルペダ
ルを戻した場合、このとき、変速線を横切ると、エンジ
ンが高回転の場合は燃料カットが行なわれるため、アシ
ストクラッチによる入力回転数制御が困難となり、変速
失敗となるという第2の問題があった。なお、燃料カッ
トを禁止すると、アクセルペダルを戻したときのつっぱ
しり感が発生することがある本発明の第1の目的は、ア
シストクラッチを用いた変速中に、運転者がアクセル戻
しを行った場合でも、変速動作を行い得る自動変速機の
制御装置を提供することにある。
【0006】本発明の第2の目的は、変速前に、運転者
がアクセル戻しを行い、変速線を横切った場合でも、変
速動作を行い得る自動変速機の制御装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1)上記第1の目的を
達成するため、本発明は、エンジンと歯車式変速機との
間に介装され、上記エンジンと駆動輪との間のトルク伝
達を断続する第1のクラッチと、上記歯車式変速機の入
力軸と出力軸の間に設けられた複数のトルク伝達手段と
を有し、上記トルク伝達手段の一つが摩擦式クラッチで
あり、その他のトルク伝達手段が噛合い式クラッチであ
り、一方の変速段から他方の変速段に変速するとき、上
記摩擦クラッチを制御する自動変速機の制御装置におい
て、上記摩擦クラッチを制御して変速する際、変速中の
エンジントルクを所定の下限値に制限する制限手段を備
えるようにしたものである。かかる構成により、アシス
トクラッチを用いた変速中に、運転者がアクセル戻しを
行った場合でも、変速動作を行い得るものとなる。
【0008】(2)上記(1)において、好ましくは、
上記制限手段は、エンジン回転数の変化パターンである
回転数変化軌道を設定し、この回転数変化軌道をもちい
て、上記エンジントルクの下限値を制限するようにした
ものである。
【0009】(3)上記(1)において、好ましくは、
上記制限手段は、アクセル開度が所定値以下のとき、上
記エンジントルクの下限値を制限するようにしたもので
ある。
【0010】(4)また、上記第2の目的を達成するた
めに、本発明は、エンジンと歯車式変速機との間に介装
され、上記エンジンと駆動輪との間のトルク伝達を断続
する第1のクラッチと、上記歯車式変速機の入力軸と出
力軸の間に設けられた複数のトルク伝達手段とを有し、
上記トルク伝達手段の一つが摩擦式クラッチであり、そ
の他のトルク伝達手段が噛合い式クラッチであり、一方
の変速段から他方の変速段に変速するとき、上記摩擦ク
ラッチを制御する自動変速機の制御装置において、上記
摩擦クラッチを用いて変速する第一の変速手段による変
速と、上記摩擦クラッチを用いないで変速する第二の変
速手段による変速とを選択する変速方法選択手段を備
え、この変速方法選択手段は、エンジンの運転状態に応
じて、変速方法を選択するようにしたものである。
【0011】かかる構成により、変速前に、運転者がア
クセル戻しを行い、変速線を横切った場合でも、変速動
作を行い得るものとなる。
【0012】(5)上記(4)において、好ましくは、
上記変速方法選択手段は、エンジンが中低負荷運転状態
の場合には、上記第二の変速手段による変速を選択し、
エンジンが高負荷運転状態の場合には、上記第一の変速
手段による変速を選択するようにしたものである。
【0013】(6)上記(5)において、好ましくは、
上記変速方法選択手段は、エンジントルクによってエン
ジンの運転状態を判定し、エンジントルクが所定値以下
の場合には、上記第二の変速手段による変速を選択し、
エンジントルクが所定より大きい場合には、上記第一の
変速手段による変速を選択するようにしたものである。
【0014】(7)上記(5)において、好ましくは、
上記変速方法選択手段は、アクセル開度によってエンジ
ンの運転状態を判定し、アクセル開度が所定値以下の場
合には、上記第二の変速手段による変速を選択し、アク
セル開度が所定より大きい場合には、上記第一の変速手
段による変速を選択するようにしたものである。
【0015】(8)上記(5)において、好ましくは、
上記変速方法選択手段は、スロットル開度によってエン
ジンの運転状態を判定し、スロットル開度が所定値以下
の場合には、上記第二の変速手段による変速を選択し、
スロットル開度が所定より大きい場合には、上記第一の
変速手段による変速を選択するようにしたものである。
【0016】(9)上記(4)において、好ましくは、
上記変速方法選択手段は、第一変速手段による変速中に
アクセルペダル戻しを検出すると、上記第二の変速手段
による変速を選択して実行するようにしたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図20を用いて、本
発明の第1の実施形態による自動変速機の制御装置の構
成および動作について説明する。最初に、図1を用い
て、本実施形態による自動変速機の制御装置の全体構成
について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に
よる自動変速機の制御装置の全体構成を示すブロック構
成図である。エンジン1には、エンジン1の回転数を計
測するエンジン回転数センサ35、エンジントルクを調
節する電子制御スロットル21が設けられている。アク
セルペタルの踏込量は、アクセルペタルに設けられてい
るアクセルペタルセンサ22によって検出される。制御
装置40は、アクセルペダルセンサ22の出力がスロッ
トル開度指令値として取込み、電子制御スロットル21
の開度を制御する。電子制御スロットル21によって、
エンジン1のトルクを高精度に制御することができる。
【0018】電子制御スロットル21は、吸気管に設け
られており、電子制御スロットル21のスロットル開度
は、電子制御スロットル21からスロットル開度信号と
して制御装置40に入力される。エンジン1では、電子
制御スロットル21により吸入空気量が制御され、この
吸入空気量に見合う燃料量が燃料噴射装置(図示しな
い)から噴射される。また、エンジン1においては、空
気量および燃料量から決定される空燃比、エンジン回転
数などの信号から点火時期が決定され、点火装置(図示
しない)により点火するようになっている。燃料噴射装
置には、燃料が吸気ポートに噴射される吸気ポート噴射
方式あるいはシリンダ内に直接噴射される筒内噴射方式
があるが、エンジンに要求される運転域(エンジントル
ク、エンジン回転数で決定される領域)を比較して燃費
が低減でき、かつ排気性能が良い方式のエンジンを用い
るのが有利である。また、電子制御スロットル21のス
ロットル開度は、アクセルペタルセンサ22から出力さ
れるアクセルペタル位置の指令値に基づいて制御装置4
0に入力される。エンジン1のエンジン出力軸2には、
第1のクラッチ3が設けられており、エンジン1のトル
クを入力軸4に伝達することが可能である。第1のクラ
ッチ3は、エンジンのトルクを変速機に伝えるクラッチ
機構である。例えば、自動車の発進時に締結される場合
に用いられる発進・変速用のクラッチがその一例であ
り、この場合は、第1のクラッチ3として乾式単板方式
等が用いられている。入力軸4には、第1のドライブギ
ヤ(5速ドライブギヤ)5、第2のドライブギヤ(2速
ドライブギヤ)8、第3のドライブギヤ(4速ドライブ
ギヤ)7および第4のドライブギヤ(1速ドライブギ
ヤ)23が固着されている。また、入力軸4には、アシ
ストクラッチ用ドライブギヤ6が回転自在に設けられて
いる。
【0019】第1のクラッチ3の押付け力(クラッチト
ルク)の制御には、油圧によって駆動するアクチュエー
タ(図示していない)や電気モータ等で駆動するアクチ
ュエータ等が用いられている。このアクチュエータは、
制御装置40の第1のクラッチ制御手段30によって制
御される。第1のクラッチ3の押付け力(クラッチトル
ク)を調節することで、エンジン1のエンジン出力軸2
から入力軸4への動力伝達の断・接や滑り状態での伝達
等を行うことができるようになっている。そして、入力
軸4の近傍には、入力軸4の回転数を検出するセンサ2
0が設けられている。
【0020】一方、変速機の駆動輪出力軸9には、シン
クロナイザリング14を有する第1のドリブンギヤ(5
速ドリブンギヤ)10、シンクロナイザリング14を有
する第2のドリブンギヤ(2速ドリブンギヤ)13、シ
ンクロナイザリング17を有する第3のドリブンギヤ
(4速ドリブンギヤ)12、シンクロナイザリング17
を有する第4のドリブンギヤ(1速ドリブンギヤ)24
が回転自在に設けられている。また、駆動輪出力軸9に
は、アシストクラッチ用ドリブンギヤ11が固着されて
いる。
【0021】第1のドリブンギヤ10は、第1のドライ
ブギヤ5と噛合しており、第2のドリブンギヤ13は、
第2のドライブギヤ8と噛合しており、第3のドリブン
ギヤ12は、第3のドライブギヤ7と噛合しており、第
4のドリブンギヤ24は、第4のドライブギヤ23とそ
れぞれ噛合している。また、アシストクラッチ用ドリブ
ンギヤ11は、アシストクラッチ用ドライブギヤ6に噛
合している。
【0022】そして、第1のドリブンギヤ10と第2の
ドリブンギヤ13の間には、第1のドリブンギヤ10又
は第2のドリブンギヤ13を選択して駆動輪出力軸9に
係合させるシンクロナイザ噛み合い歯車15を有する第
2のクラッチ(噛み合いクラッチ)16が設けられてい
る。第1のドリブンギヤ10および第2のドリブンギヤ
13には、駆動輪出力軸9の軸方向に移動しないようス
トッパー(図示しない)が設けられている。また、第2
のクラッチ16は、駆動輪出力軸9に設けられた複数の
溝(図示しない)と噛み合う溝(図示しない)が設けら
れており、駆動輪出力軸9の軸方向には移動可能になっ
ているが、駆動輪出力軸9の回転方向への移動は制限さ
れた構成となっている。したがって、第1のドライブギ
ヤ5又は第2のドライブギヤ8から第1のドリブンギヤ
10又は第2のドリブンギヤ13に伝達された回転トル
クは、第2のクラッチ16に伝達され、第2のクラッチ
16を介して駆動輪出力軸9に伝達されることになる。
【0023】また、第3のドリブンギヤ12と第4のド
リブンギヤ24の間には、第3のドリブンギヤ12又は
第4のドリブンギヤ24を選択して駆動輪出力軸9に係
合させるシンクロナイザ噛み合い歯車18を有する第3
のクラッチ(噛み合いクラッチ)19が設けられてい
る。第3のドリブンギヤ12および第4のドリブンギヤ
24には、駆動輪出力軸9の軸方向に移動しないようス
トッパー(図示しない)が設けられている。また、第2
のクラッチ16同様、第3のクラッチ19は、駆動輪出
力軸9に設けられた複数の溝(図示しない)と噛み合う
溝(図示しない)が設けられており、駆動輪出力軸9の
軸方向には移動可能になっているが、駆動輪出力軸9の
回転方向への移動は制限された構成となっている。した
がって、第3のドライブギヤ7又は第4のドライブギヤ
23から第3のドリブンギヤ12又は第4のドリブンギ
ヤ24に伝達された回転トルクは、第3のクラッチ19
に伝達され、第3のクラッチ19を介して駆動輪出力軸
9に伝達されることになる。
【0024】また、入力軸4には、入力軸4に回転自在
に設けられているアシストクラッチ用ドライブギヤ6を
入力軸4に係合させるアシストクラッチ(摩擦クラッ
チ)25が設けられている。アシストクラッチ用ドライ
ブギヤ6には、入力軸4の軸方向に移動しないようスト
ッパー(図示しない)が設けられている。また、アシス
トクラッチ25は、入力軸4に設けられたクラッチ板と
アシストクラッチ25に設けられたクラッチ板を押し付
けることによって発生する摩擦力によって動力を伝える
構成となっている。従って、入力軸4からアシストクラ
ッチ25を介してアシストクラッチドライブギヤ6に伝
達された回転トルクは、アシストクラッチ用ドリブンギ
ヤ11を介して駆動輪出力軸9に伝達されることにな
る。
【0025】このように、入力軸4の回転トルクをアシ
ストクラッチ用ドライブギヤ6に伝達するためには、ア
シストクラッチ25を駆動させ、アシストクラッチ用ド
ライブギヤ6と入力軸4を滑らしたり、締結させた状態
でトルクを伝える必要がある。アシストクラッチ25の
駆動は、油圧によって駆動するアクチュエータや電気モ
ータ等の電気式アクチュエータ等によって行われるが、
油圧によって駆動するアクチュエータの場合、この油圧
を制御することによってアシストクラッチ25の締結力
を調節でき、このアシストクラッチ25の滑った状態で
のトルク伝達によって入力軸4の回転トルクをアシスト
クラッチ用ドライブギヤ6、アシストクラッチ用ドリブ
ンギヤ11を介して駆動輪出力軸9へと伝達することが
できる。また、入力軸4の回転トルクを第2のクラッチ
16に伝達するためには、第2のクラッチ16を駆動輪
出力軸9の軸方向に移動させ、第2のクラッチ16を第
1のドリブンギヤ10又は第2のドリブンギヤ13と締
結する必要がある。第1のドリブンギヤ10又は第2の
ドリブンギヤ13と駆動輪出力軸9とを締結するには、
第2のクラッチ16を移動する。第2のクラッチ16を
移動するには、油圧によって駆動するアクチュエータや
電動モータ等の電気式アクチュエータ等が用いられてい
る。第2のクラッチ16のストロークの移動量を調節す
ることで、入力軸4の回転トルクを第2のクラッチ16
を介して駆動輪出力軸9へと伝達することができる。ま
た、駆動輪出力軸9の回転数は、駆動輪出力軸9の近傍
に設けられているセンサ29によつて検出される。
【0026】さらに、入力軸4の回転トルクを第3のク
ラッチ19に伝達するためには、第3のクラッチ19を
駆動輪出力軸9の軸方向に移動させ、第3のクラッチ1
9を第3のドリブンギヤ12又は第2のドリブンギヤ2
4と締結する必要がある。第1のドリブンギヤ12又は
第2のドリブンギヤ24と駆動輪出力軸9とを締結する
には、第3のクラッチ19を移動する。第3のクラッチ
19移動するには、油圧によって駆動するアクチュエー
タや電動モータ等の電気式アクチュエータ等が用いられ
ている。第3のクラッチ19のストロークの移動量を調
節することで、入力軸4の回転トルクを第3のクラッチ
19を介して駆動輪出力軸9へと伝達することができ
る。
【0027】第2のクラッチ16と第3のクラッチ19
のアクチュエータによる駆動制御は、制御装置40の第
2・第3クラッチ制御手段31からの指令に基づいて第
2・第3クラッチ制御装置27によって行われる。ま
た、アシストクラッチ25のアクチュエータによる駆動
制御は、制御装置40のアシストクラッチ制御手段32
からの指令に基づいてアシストクラッチ制御装置28に
よって行われる。
【0028】このように、第1のドライブギヤ5、第2
のドライブギヤ8、第3のドライブギヤ7、第4のドラ
イブギヤ23から、第1のドリブンギヤ10、第2のド
リブンギヤ13、第3のドリブンギヤ12、第4のドリ
ブンギヤ24を介して駆動輪出力軸9に伝達された入力
軸4の回転トルクは、図示していないディファレンシャ
ルギヤを介して車軸に伝えられ、図示していない駆動輪
を回転させる。
【0029】これら第1のクラッチ3を駆動するアクチ
ュエータは、第1クラッチ制御装置26によってストロ
ークの制御を行っている。第2のクラッチ16を駆動す
るアクチュエータ、第3のクラッチ19を駆動するアク
チュエータは、第2・第3クラッチ制御装置27によっ
てストロークの制御を行っている。アシストクラッチ2
5を駆動するアクチュエータは、アシストクラッチ制御
手段32からの制御指令に基づいてアシストクラッチ制
御装置28によってアシストクラッチ25のクラッチ板
を押し付けることによってクラッチの伝達トルクの制御
を行っている。また、電子制御スロットル21は、エン
ジン制御手段33によってスロットル開度を制御するよ
うになっている。
【0030】ここで、図2〜図11を用いて、本実施形
態による自動変速機の制御装置に用いるアシストクラッ
チ制御手段32の構成について説明する。図2は、本発
明の第1の実施形態による自動変速機の制御装置に用い
るアシストクラッチ制御手段32の全体構成を示すブロ
ック図である。
【0031】アシストクラッチ制御手段32は、変速時
間設定手段101と、アシストクラッチ伝達トルクFF
指令設定手段102と、目標回転数軌道設定手段103
と、アシストクラッチ伝達トルクFB指令設定手段10
4と、合成手段105とエンジントルク下限制限スロッ
トル開度設定手段106によって構成されている。
【0032】変速時間設定手段101は、アシストクラ
ッチ25を締結開始してから締結を解除するまでの時間
を設定するものである。変速時間設定手段101は、セ
ンサ20から変速機入力軸回転数の信号が入力すると、
制御開始・完了トリガに基づいて、変速時間を出力す
る。変速時間設定手段101の詳細については、図3を
用いて後述する。
【0033】アシストクラッチ伝達トルクFF指令設定
手段102は、アシストクラッチ伝達トルクのフィード
フォワード指令値を設定するものである。アシストクラ
ッチ伝達トルクFF指令設定手段102は、センサ20
から出力される変速機入力軸回転数の信号と、変速パタ
ーン(1→2変速、2→3変速等)と、エンジン制御手
段33からのエンジントルクと、変速時間設定手段10
1からの変速時間が入力すると、噛み合いクラッチ(第
2のクラッチ16、第3のクラッチ19)の解放・締結
によって出力されるトリガ(制御開始・完了トリガ)に
基づいて、クラッチ伝達トルク指令を、合成手段105
に出力する。アシストクラッチ伝達トルクFF指令設定
手段102の詳細については、図4を用いて後述する。
【0034】目標回転数軌道設定手段103は、センサ
29から出力される駆動輪出力軸9の回転数と、変速パ
ターンと、変速時間設定手段101から出力される変速
時間が入力すると、制御開始・完了トリガに基づいて、
変速機入力軸4の目標回転数の軌道を設定し、アシスト
クラッチ伝達トルクFB指令設定手段104およびエン
ジントルク下限制限スロットル開度設定手段106に出
力する。目標回転数軌道設定手段103の詳細について
は、図7を用いて後述する。
【0035】アシストクラッチ伝達トルクFB指令設定
手段104は、目標回転数軌道設定手段103から出力
される変速機の入力軸目標回転数と、センサ20から出
力される変速機の入力軸回転数が入力されると、制御開
始・完了トリガに基づいて、アシストクラッチ伝達トル
クのフィードバック指令値を設定し、合成手段105に
出力する。アシストクラッチ伝達トルクFB指令設定手
段104の詳細については、図10を用いて後述する。
【0036】合成手段105は、アシストクラッチ伝達
トルクFF指令設定手段102から出力されるアシスト
クラッチ伝達トルクFF指令値と、アシストクラッチ伝
達トルクFB指令設定手段104から出力されるアシス
トクラッチ伝達トルクのフィードバック指令値を合成し
て、アシストクラッチ25を制御するためのアシストク
ラッチ指令値を、アシストクラッチ駆動装置28に出力
する。
【0037】エンジントルク下限制限スロットル開度設
定手段106は、目標回転数軌道設定手段103が出力
する変速機入力軸目標回転数が入力されると、制御開始
・完了トリガに基づいて、変速時におけるエンジントル
クの下限値を設定し、エンジン制御装置33に出力す
る。エンジントルク下限制限スロットル開度設定手段1
06の詳細については、図9を用いて後述する。
【0038】次に、図3を用いて、本実施形態による自
動変速機の制御装置に用いるアシストクラッチ制御手段
32の中の変速時間設定手段101の構成について説明
する。図3は、本発明の第1の実施形態による自動変速
機の制御装置に用いるアシストクラッチ制御手段の中の
変速時間設定手段の構成を示すブロック図である。
【0039】変速時間設定手段101は、アシストクラ
ッチ25を締結開始してから締結を解除するまでの時間
を設定する。すなわち、変速時間設定手段101にセン
サ20から出力される変速機の入力軸4の回転数が入力
されると、噛み合いクラッチ(第2のクラッチ16、第
3のクラッチ19)の解放・締結によって出力されるト
リガ(制御開始・完了トリガ)に基づいて、変速時間が
設定される。変速時間設定手段101は、変速機の入力
軸4の回転数によって予め設定されている変速時間マッ
プ1011を有しており、変速時間マップ1011か
ら、変速時間が設定される。
【0040】変速時間設定手段101においては、変速
時間マップ1011に基づいて設定された変速時間を、
アシストクラッチ25を締結開始してから締結を解除す
るまでの変速時間として出力する。変速時間設定手段1
01から出力された変速時間値は、アシストクラッチ伝
達トルクFF指令設定手段102と目標回転数軌道設定
手段103に入力される。
【0041】次に、図4〜図6を用いて、本実施形態に
よる自動変速機の制御装置に用いるアシストクラッチ制
御手段32の中のアシストクラッチ伝達トルクFF指令
設定手段102の構成について説明する。最初に、図4
を用いて、本実施形態による自動変速機の制御装置に用
いるアシストクラッチ伝達トルクFF指令設定手段10
2の構成について説明する。図4は、本発明の第1の実
施形態による自動変速機の制御装置に用いるアシストク
ラッチ制御手段の中のアシストクラッチ伝達トルクFF
指令設定手段の構成を示すブロック図である。
【0042】アシストクラッチ伝達トルクFF指令設定
手段102は、アシストクラッチ伝達トルクのフィード
フォワード指令値を設定するものである。アシストクラ
ッチ伝達トルクFF指令設定手段102は、アシストク
ラッチ伝達トルクFF指令演算手段A1021と、アシ
ストクラッチ伝達トルクFF指令演算手段B1022
と、アシストクラッチ伝達トルクFF指令演算手段C1
023とによって構成されている。
【0043】ここで、図5および図6を用いて、本実施
形態による自動変速機の制御装置に用いるアシストクラ
ッチ伝達トルクFF指令設定手段102の中のアシスト
クラッチ伝達トルクFF指令演算手段A1021の構成
について説明する。
【0044】図5は、本発明の第1の実施形態による自
動変速機の制御装置に用いるアシストクラッチ伝達トル
クFF指令設定手段の中のアシストクラッチ伝達トルク
FF指令演算手段Aの構成を示すブロック図である。図
6は、本発明の第1の実施形態による自動変速機の制御
装置に用いるアシストクラッチ伝達トルクFF指令設定
手段の中の各手段の出力波形図である。
【0045】アシストクラッチ伝達トルクFF指令演算
手段A1021は、アシストクラッチ伝達トルク変更量
演算手段10211と、アシストクラッチ伝達トルクF
F指令1演算手段10212とから構成される。
【0046】アシストクラッチ伝達トルクFF指令演算
手段A1021のアシストクラッチ伝達トルク変更量演
算手段10211に、センサ20から出力される変速機
の入力軸4の回転数と、1速から2速へ、2速から3速
へ等の変速パターンが入力され、噛み合いクラッチ(第
2のクラッチ16、第3のクラッチ19)の解放・締結
によって出力されるトリガ(制御開始・完了トリガ)が
入力されると、アシストクラッチ伝達トルク変更量が設
定される。アシストクラッチ伝達トルク変更量演算手段
10211は、入力軸回転数と変速パターン(1→2変
速、2→3変速等)とによって予め設定されているアシ
ストクラッチ伝達トルク変更量マップを有しており、こ
のアシストクラッチ伝達トルク変更量マップから、アシ
ストクラッチ伝達トルク変更量が設定され、アシストク
ラッチ伝達トルクFF指令1演算手段10212に出力
する。
【0047】アシストクラッチ伝達トルクFF指令1演
算手段10212は、アシストクラッチ伝達トルクFF
指令値を演算して出力するものである。アシストクラッ
チ伝達トルクFF指令1演算手段10212は、変速時
間設定手段101から出力される変速時間と、アシスト
クラッチ伝達トルク変更量演算手段10211から出力
されるアシストクラッチ伝達トルク変更量が入力される
と、この2つの値に基づいて、図6(A)に示すような
アシストクラッチ伝達トルクFF指令値1を演算し、ア
シストクラッチ伝達トルクFF指令演算手段C1023
に出力する。
【0048】また、図4に示したアシストクラッチ伝達
トルクFF指令演算手段B1022は、エンジントルク
値が入力されると、エンジントルク値によって決まる図
6(B)に示す如きアシストクラッチ伝達トルクFF指
令値2を、アシストクラッチ伝達トルクFF指令演算手
段C1023に出力する。アシストクラッチ伝達トルク
FF指令演算手段B1022は、ドッグクラッチからア
シストクラッチへの架け替え中にアシストクラッチによ
って伝達するトルクと、エンジントルクを伝達するため
のトルク補正値を演算する。
【0049】すなわち、アシストクラッチ伝達トルクF
F指令演算手段A1021によって回転数変更分をアシ
ストクラッチで発生するためのトルク補正値を演算し、
アシストクラッチ伝達トルクFF指令演算手段A102
1によってエンジントルクを伝達するためのトルク補正
値を演算する。
【0050】図4に示したアシストクラッチ伝達トルク
FF指令演算手段C1023は、アシストクラッチ伝達
トルクFF指令演算手段A1021から出力されるアシ
ストクラッチ伝達トルクFF指令値1と、アシストクラ
ッチ伝達トルクFF指令演算手段B1022から出力さ
れるアシストクラッチ伝達トルクFF指令値2とを合成
して、図6(C)に示す如きアシストクラッチ伝達トル
クFF指令値を求め、合成手段105に出力する。
【0051】次に、図7および図8を用いて、本実施形
態による自動変速機の制御装置に用いる目標回転数軌道
設定手段103の構成について説明する。図7は、本発
明の第1の実施形態による自動変速機の制御装置に用い
るアシストクラッチ制御手段の中の目標回転数軌道設定
手段の構成を示すブロック図である。図8は、本発明の
第1の実施形態による自動変速機の制御装置に用いるア
シストクラッチ制御手段の中の目標回転数軌道設定手段
における目標回転数軌道設定のための特性図である。
【0052】図7に示すように、目標回転数軌道設定手
段103は、センサ29から出力される駆動輪出力軸9
の回転数と、変速パターン(1→2変速、2→3変速
等)と、変速時間設定手段101から出力される変速時
間とが入力され、噛み合いクラッチ(第2のクラッチ1
6、第3のクラッチ19)の解放・締結によって出力さ
れるトリガ(制御開始・完了トリガ)が入力されると、
図8の特性図から、変速機入力軸4の目標回転数の軌道
を設定し、アシストクラッチ伝達トルクFB指令設定手
段104およびエンジントルク下限制限スロットル開度
設定手段106に出力する。
【0053】次に、図9を用いて、本実施形態による自
動変速機の制御装置に用いるエンジントルク下限制限ス
ロットル開度設定手段106の構成について説明する。
図9は、本発明の第1の実施形態による自動変速機の制
御装置に用いるアシストクラッチ制御手段の中のエンジ
ントルク下限制限スロットル開度設定手段の構成を示す
ブロック図である。
【0054】エンジントルク下限制限スロットル開度設
定手段106は、変速時におけるエンジントルクの下限
値を設定するものであり、エンジントルク下限制限スロ
ットル開度設定手段106は、エンジン目標回転数設定
手段1061と、エンジントルク下限制限手段1062
とによって構成されている。
【0055】エンジン目標回転数設定手段1061は、
目標回転数軌道設定手段103から出力される変速機の
入力軸目標回転数に対して、所定のエンジン回転数マー
ジンをくわえて、エンジン目標回転数を設定し、エンジ
ントルク下限制限手段1062に出力する。ここで、所
定のエンジン回転数マージンとは、フィードバックによ
り回転数合わせ制御を失敗しないためのマージンであ
る。エンジントルク下限制限手段1062は、エンジン
目標回転数設定手段1061から出力されるエンジン目
標回転数と、所定のエンジントルク下限指令に基づい
て、スロットル開度下限値を設定し、エンジントルクを
制御するためのエンジン制御手段33に出力する。エン
ジン制御手段33は、変速中においては、アクセルペタ
ルセンサ22から出力される値に基づいて設定したスロ
ットル開度指令値の下限値を、エンジントルク下限制限
スロットル開度設定手段106から出力されるスロット
ル開度下限値で制限し、電子制御スロットル21の開度
を指令する。
【0056】次に、図10および図11を用いて、本実
施形態による自動変速機の制御装置に用いるアシストク
ラッチ伝達トルクFB指令設定手段104の構成につい
て説明する。図10は、本発明の第1の実施形態による
自動変速機の制御装置に用いるアシストクラッチ制御手
段の中のアシストクラッチ伝達トルクFB指令設定手段
104の構成を示すブロック図である。図11は、本発
明の第1の実施形態による自動変速機の制御装置に用い
るアシストクラッチ制御手段の中のアシストクラッチ伝
達トルクFB指令設定手段によって設定される目標入力
軸回転数軌道の説明図である。
【0057】アシストクラッチ伝達トルクFB指令設定
手段104は、アシストクラッチ伝達トルクのフィード
バック指令値を設定するものである。アシストクラッチ
伝達トルクFB指令設定手段104は、目標回転数軌道
設定手段103から出力される変速機の入力軸目標回転
数と、センサ20から出力される変速機の入力軸回転数
が入力され、噛み合いクラッチ(第2のクラッチ16、
第3のクラッチ19)の解放・締結によって出力される
トリガ(制御開始・完了トリガ)が入力されると、入力
軸目標回転数と入力軸回転数との偏差を求め、この偏差
からPI制御により、目標入力軸回転数軌道が、図11
の破線で示すものとなるようなアシストクラッチ伝達ト
ルクのフィードバック指令値を求め、合成手段105に
出力する。
【0058】図2に示した合成手段105は、アシスト
クラッチ伝達トルクFF指令設定手段102から出力さ
れるアシストクラッチ伝達トルクFF指令値にアシスト
クラッチ伝達トルクFB指令設定手段104から出力さ
れるアシストクラッチ伝達トルクのフィードバック指令
値を合成して、アシストクラッチ25を制御するための
アシストクラッチ指令値をアシストクラッチ駆動装置2
8に出力する。
【0059】次に、図12〜図20を用いて、本実施形
態による自動変速機の制御装置の制御内容について説明
する。図12〜図16,図19は、本発明の第1の実施
形態による自動変速機の制御装置の制御内容を示すフロ
ーチャートである。図17,図18は、図16に示した
制御内容の説明図であり、図20は、図19に示した制
御内容の説明図である。
【0060】最初に、変速開始指令が出力されると、図
12のステップs203以降の処理が開始される。
【0061】変速要求後、ステップs203において、
エンジン制御手段33は、エンジントルクを所定値まで
低下させるエンジントルクダウン制御を行う。エンジン
トルクダウン制御は、エンジントルクが所定値に低下す
るまで行われる。
【0062】そこで、ステップs204において、エン
ジン制御手段33は、エンジントルクが所定値まで低下
したか否かを判定し、所定値まで低下するまで、ステッ
プs203を繰り返す。
【0063】所定値まで低下すると、ステップs205
〜s208におけるアシストクラッチ制御手段32によ
るアシストクラッチ制御処理を実行する。
【0064】ステップs205において、アシストクラ
ッチ制御手段32は、噛み合いクラッチ(第2,第3ク
ラッチ15,18)締結中におけるアシストクラッチ2
5の制御処理を行う。そして、ステップs206におい
て、アシストクラッチ制御手段32は、第2,第3クラ
ッチの解放が完了するまで、ステップs205の処理を
繰り返し、クラッチの解放が完了すると、ステップs2
07に進む。
【0065】ここで、図13を用いて、ステップs20
5における噛み合いクラッチ締結中におけるアシストク
ラッチ制御処理の詳細内容について説明する。
【0066】エンジントルクのダウン制御が完了した
後、制御開始のトリガがあると、ステップs2051に
おいて、エンジン制御手段33は、エンジントルクの推
定を行う。
【0067】次に、ステップs2052において、図2
に示したアシストクラッチ制御手段32の中のアシスト
クラッチ伝達トルクFF指令設定手段102,アシスト
クラッチ伝達トルクFB指令設定手段104および合成
手段105は、アシストクラッチ伝達トルクの目標指令
値を演算する。
【0068】次に、ステップs2053において、アシ
ストクラッチ制御手段32は、アシストクラッチ駆動装
置28を制御して、アシストクラッチ25を滑りによる
トルク伝達を行い、所定のトルク伝達が行なわれると、
低速側の噛み合いクラッチの締結を解除し、アシストク
ラッチ25による伝達トルク制御を行う。
【0069】ステップs205の噛み合いクラッチ締結
中におけるアシストクラッチ25の制御処理が行われる
と、ステップs206において、第2,第3クラッチ制
御手段31は、低速側の噛み合いクラッチの締結が解放
されたか否かを判定する。
【0070】ステップs206において、低速側の噛み
合いクラッチの締結が解放されたと判定すると、ステッ
プs207において、アシストクラッチ制御手段32
は、噛み合いクラッチ解放中におけるアシストクラッチ
25の制御処理を行う。そして、ステップs208にお
いて、アシストクラッチ制御手段32は、第2,第3ク
ラッチの締結が完了するまで、ステップs207の処理
を繰り返し、クラッチの締結が完了すると、ステップs
209に進む。
【0071】ここで、図14を用いて、ステップs20
7における噛み合いクラッチ解放中におけるアシストク
ラッチ制御処理の詳細内容について説明する。
【0072】噛み合いクラッチの解放が完了した後、制
御開始のトリガがあると、ステップs2071におい
て、図2に示したアシストクラッチ制御手段32の中の
変速時間設定手段101は、変速時間(アシストクラッ
チ25の締結から解放までの時間)を設定する処理が行
われる。すなわち、制御開始のトリガがあると、図3に
示した変速時間設定手段101の変速時間設定手段10
11は、変速時間を設定する。
【0073】次に、ステップs2072において、図2
に示したアシストクラッチ伝達トルクFF指令設定手段
102は、アシストクラッチ伝達トルクのフィードフォ
ワード指令値設定処理を行う。
【0074】ここで、図15を用いて、ステップs20
72の処理の詳細について説明する。変速時間の設定処
理が行われると、ステップs20721において、図4
に示したアシストクラッチ伝達トルクFF指令設定手段
102のアシストクラッチ伝達トルクFF指令演算手段
A1021は、アシストクラッチ伝達トルクFF指令値
1を演算する。
【0075】さらに、図16を用いて、ステップs20
721の処理の詳細について説明する。ステップs20
71において変速時間設定処理が行われると、ステップ
s207211において、制御処理回数が1回か否かを
判定する。制御処理回数が1回でないときはステップs
207214に移る。
【0076】制御処理回数が1回のときは、ステップs
207212において、入力軸4の回転数と変速パター
ン(1→2変速、2→3変速等)とから、図17に示す
如き特性図から入力軸4の回転数の変更量の演算処理が
行われる。
【0077】次に、ステップs207213において、
図4に示したアシストクラッチ伝達トルクFF指令演算
手段A1021のアシストクラッチ伝達トルク変更量演
算手段10211は、入力軸4の回転数の変更量に対し
て変速時間によって決められる図18に示す如きアシス
トクラッチ伝達トルク変更量特性図から、アシストクラ
ッチ伝達トルク変更量の設定演算処理が行われる。
【0078】次に、ステップs207214において、
アシストクラッチ伝達トルク値の変更指令値の演算処理
が行われ、図15のステップs20722に移る。
【0079】図15のステップs20722において、
アシストクラッチ伝達トルクFF指令設定手段102
は、エンジントルクを推定する。
【0080】次に、ステップs20723において、図
4に示したアシストクラッチ伝達トルクFF指令設定手
段102のアシストクラッチ伝達トルクFF指令演算手
段B1022は、エンジントルク値からアシストクラッ
チ伝達トルクFF指令値2の演算処理を行い、ステップ
s2073に移る。
【0081】図14のステップs2073において、図
7に示した目標回転数軌道設定手段103は、変速機入
力軸4の目標回転数の軌道を設定する処理が行われる。
【0082】ここで、図19を用いて、ステップs20
73の処理の詳細について説明する。ステップs207
2において、アシストクラッチ伝達トルクのフィードフ
ォワード指令値設定処理を行った後、ステップs207
31において、目標回転数軌道設定手段103は、変速
時間に対する噛み合いクラッチ(第2のクラッチ16又
は第3のクラッチ19)の解放後の経過時間比を演算す
る。
【0083】次に、ステップs20732において、目
標回転数軌道設定手段103は、図20に示した変速時
間に対する重みゲイン特性図から、重みゲインを設定す
る。
【0084】次に、ステップs20733において、目
標回転数軌道設定手段103は、変速機入力軸4の目標
回転数の軌道を演算処理し、図14のステップs207
6に移る。
【0085】次に、図14のステップs2076におい
て、図8に示したエンジントルク下限制限スロットル開
度設定手段106は、変速時におけるエンジントルクの
下限値を設定する。ステップs2076においてエンジ
ントルク下限制限スロットル開度を設定すると、エンジ
ン制御手段33は、スロットル開度の下限値をステップ
s2076において演算したエンジントルク下限制限ス
ロットル開度で制限した電子制御スロットル21の開度
を指令し、ステップs2074に移る。
【0086】次に、ステップs2074において、図1
0に示したアシストクラッチ伝達トルクFB指令設定手
段104は、アシストクラッチ伝達トルクのフィードバ
ック指令値を設定する。
【0087】次に、ステップs2075において、合成
手段105は、アシストクラッチ25を制御するアシス
トクラッチ指令値を演算し、ステップs208に移る。
【0088】次に、ステップs208において、第2,
第3クラッチ制御手段31は、噛み合いクラッチ(第2
のクラッチ16又は第3のクラッチ19)の締結が完了
したか否かを判定する。ステップs208において噛み
合いクラッチの締結が完了していないと判定すると、ス
テップs207のステップs2072に移る。また、ス
テップs208において噛み合いクラッチの締結が完了
していると判定すると、ステップs209において、エ
ンジントルクの復帰の制御を行う。エンジントルクの復
帰制御では、アシストクラッチ25は解放となる。ここ
で、噛み合いクラッチ(第2のクラッチ16又は第3の
クラッチ19)の締結は、入力軸4の回転数と出力軸9
回転数の比が変速後のギア比と同じになった場合に締結
の指令が発生し、噛み合いクラッチ(第2のクラッチ1
6又は第3のクラッチ19)の締結制御が行われる。
【0089】以上説明したように、本実施形態では、ア
シストクラッチによるトルク伝達を行う際に、ンジント
ルクの下限を制限することに特徴がある。すなわち、図
12〜図20に示した制御内容では、変速要求がある
と、ある所定時間後に実際の変速開始が行われる。この
変速開始に基づいてスロットル開度を絞り、その後、ア
シストクラッチ25を駆動し、滑りによるトルク伝達を
開始(アシストクラッチトルク容量指令の立ち上がり)
し、徐々にアシストクラッチ25のクラッチ押し付け力
を高める。アシストクラッチ25の滑りによるトルク伝
達が行なわれ、駆動輪出力軸9の出力軸トルクが一端ア
シストクラッチ25が取り付けられているギア比に応じ
たトルク値まで低下する。その後、低速側の第2クラッ
チ16(第4クラッチ19)が解放されると入力軸4と
出力軸9は締結状態から解放され、アシストクラッチに
よる滑り状態になるため、アシストクラッチ25の滑り
伝達トルクがエンジンへの負荷になり、エンジン回転数
が低下する。この時のエンジンの回転数低下によって発
生するイナ-シャトルクがアシストクラッチ25によっ
て駆動輪出力軸9へ伝達され、出力軸トルクが上昇し、
必要なトルクが得られ、車速は確保される。従って、低
速側の噛み合いクラッチ(第2のクラッチ16又は第3
のクラッチ19)の解放後は、アシストクラッチ25に
よるアシストクラッチ用ドライブギヤ6、アシストクラ
ッチ用のドリブンギヤ11によって走行している。この
とき、エンジントルクの下限を適切に制限することによ
り、変速中に運転者がアクセルペダルを戻した場合で
も、スロットル開度を変速可能なエンジントルクとなる
よう保持し、アシストクラッチ伝達トルクのフィードバ
ック制御を可能としている。その後、エンジン回転数と
駆動輪出力軸9の回転数の比が変速後のギア比となる
と、高速側の噛み合いクラッチ(第2のクラッチ16又
は第3のクラッチ19)を締結することが可能な条件と
なるので、駆動輪出力軸9と高速側の噛み合いクラッチ
を締結させる。
【0090】なお、以上の説明では、常にエンジントル
クを所定の下限値に制限しているが、例えば、アクセル
開度を検出して、アクセルペダル戻しが行われたときの
み、エンジントルクを所定の下限値に制限するようにし
てもよいものである。
【0091】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、アシストクラッチによるトルク伝達中のンジントル
クの下限を制限するようにしているので、変速中に運転
者がアクセルペダルを戻した場合でも、スロットル開度
を変速可能なエンジントルクとなるよう保持し、アシス
トクラッチ伝達トルクのフィードバック制御を可能とな
る。したがって、アシストクラッチを用いた変速中に、
運転者がアクセル戻しを行った場合でも、変速動作を行
うことができるものとなる。
【0092】次に、図21および図22を用いて、本発
明の第2の実施形態による自動変速機の制御装置の構成
および動作について説明する。
【0093】本実施形態における自動変速機の制御装置
の全体構成は、図1に示したものと同様である。本実施
形態では、変速前に、運転者がアクセル戻しを行い、変
速線を横切った場合でも、変速動作を行い得るものであ
る。この制御は、図1に示した変速方法選択手段34に
よって実行される。
【0094】図21は、本発明の第2の実施形態による
自動変速機の制御装置の中の変速方法選択手段34の制
御内容を示すフローチャートである。図22は、本発明
の第2の実施形態による変速方法選択手段34により第
二変速手段が選択された場合の制御内容を示すフローチ
ャートである。
【0095】図21のステップs401において、変速
方法選択手段34は、変速指令を読み込む。
【0096】次に、ステップs402において、変速方
法選択手段34は、ステップs401において読み込ん
だ変速指令が出ているか否かを判定する。
【0097】ステップs402において、変速指令が出
ていないと判定した場合は、ステップs404におい
て、変速方法選択手段34は、エンジントルクを読み込
む。
【0098】次に、ステップs405において、変速方
法選択手段34は、ステップs404において読み込ん
だエンジントルクが所定値(Tα)以下か否か判定す
る。エンジントルクが所定値以下でない場合、ステップ
s407において、第一変速手段を選択する。また、エ
ンジントルクが所定値以下であると判定されると、ステ
ップs406において、第二変速手段を選択する。
【0099】ここで、第一変速手段とは、図1〜図20
において説明したように、アシストクラッチを用いると
ともに、エンジントルクの下限値を設定した変速制御で
ある。また、第二変速手段とは、図22を用いて後述す
るように、アシストクラッチを用いない変速制御であ
る。
【0100】そして、ステップs402において、変速
指令が出たことを判定すると、ステップs403におい
て、変速方法選択手段34は、ステップs406若しく
はステップs407において選択しておいた変速手段を
実行する。
【0101】なお、ステップs404においてエンジン
トルクを読み込み、さらに、ステップs405におい
て、エンジントルクが所定値以下であるか否かによって
変速手段を第一、第二を選択するようにしているが、こ
こで、アクセル開度を読み込み、読み込んだアクセル開
度が所定値以下の場合、第二変速手段を選択し、所定値
以下でない場合、第一変速手段を選択するようにしても
よく、また、スロットル開度を読み込み、読み込んだス
ロットル開度が所定値以下の場合、第二変速手段を選択
し、所定値以下でない場合、第一変速手段を選択するよ
うにしてもよいものである。すなわち、エンジントルク
を読み込み場合、アクセル開度を読み込んだ場合、スロ
ットル開度を読み込む場合のいずれも、運転状態を読み
込むものであり、運転状態が低中負荷状態では、第二変
速手段を選択し、高負荷状態では、第一変速手段を選択
するようにすればよいものである。
【0102】変速前にアクセル戻しを行った場合には、
エンジントルクは所定値以下であり、また、アクセル開
度も所定開度以下であり、さらに、スロットル開度も所
定開度以下であるので、このような場合には、第二変速
手段を選択することにより、変速失敗を回避して、変速
動作を行うことができる。
【0103】ここで、図22を用いて、アシストクラッ
チを用いない第二変速手段による制御内容について説明
する。
【0104】ステップs601において、エンジン制御
手段33は、エンジントルクのダウン制御を開始する。
【0105】そして、ステップs602において、エン
ジン制御手段33は、エンジントルクのダウン制御が完
了したか否かを判定し、ステップs602においてエン
ジントルクのダウン制御が完了していないと判定する
と、ステップs601に戻る。
【0106】また、ステップs602において、エンジ
ントルクのダウン制御が完了したと判定すると、ステッ
プs603において、第1クラッチ制御手段30は、第
1のクラッチ(発進クラッチ)3の解放制御を行う。
【0107】そして、ステップs604において、第1
クラッチ制御手段30は、第1のクラッチ3の解放が完
了したか否かを判定し、ステップs604において第1
のクラッチ3の解放が完了しと判定すると、ステップs
605において、エンジン回転数制御を行う。
【0108】ステップs605において、第2,第3ク
ラッチ制御手段31は、変速機の入力軸4の回転数制御
を行う。そして、ステップs606において、第2,第
3クラッチ制御手段31は、変速機の入力軸4の回転数
と目標回転数との差の回転数が許容範囲であるか否かを
判定し、回転数差が許容範囲であると判定すると、ステ
ップs607において、第1のクラッチ(発進クラッ
チ)3の締結制御を行う。
【0109】ステップs607において、第1クラッチ
制御手段30は、第1のクラッチ(発進クラッチ)3の
締結制御を行う。そして、ステップs608において、
第1クラッチ制御手段30は、第1のクラッチ(発進ク
ラッチ)3の締結制御が完了したか否かを判定し、第1
のクラッチ(発進クラッチ)3の締結制御が完了したと
判定すると、ステップs609において、エンジントル
クの復帰制御を行う。
【0110】ステップs609において、エンジン制御
手段33は、エンジントルクの復帰制御を行う。そし
て、ステップs610において、エンジン制御手段33
は、エンジントルクの復帰制御を完了したか否かを判定
する。ステップs610において、エンジントルクの復
帰制御を完了したと判定すると、第二変速手段の処理を
終了し、フローを終了する。
【0111】アシストクラッチを用いない変速を行うこ
とにより、変速中のトルク抜けの問題が生じるが、噛合
いクラッチのシンクロ機構により、変速失敗が生じにく
くなる。
【0112】以上説明したように、変速前にアクセル戻
しを行った場合には、アシストクラッチを用いない第二
変速手段を実行することにより、変速前に運転者がアク
セル戻しを行った場合でも、変速失敗を回避することが
できる。
【0113】次に、図23を用いて、本発明の第3の実
施形態による自動変速機の制御装置の構成および動作に
ついて説明する。
【0114】本実施形態における自動変速機の制御装置
の全体構成は、図1に示したものと同様である。本実施
形態では、変速前および変速中に、運転者がアクセル戻
しを行い、変速線を横切った場合でも、変速動作を行い
得るものである。この制御は、図1に示した変速方法選
択手段34によって実行される。
【0115】図23は、本発明の第3の実施形態による
自動変速機の制御装置の中の変速方法選択手段34の制
御内容を示すフローチャートである。
【0116】本実施形態においては、図21の制御内容
に、ステップs408とステップs409の制御内容を
追加している。すなわち、ステップs403において、
選択された変速手段による変速を実行している最中に、
ステップs408において、変速方法選択手段34は、
第一変速手段実行中にアクセルペダル戻しが行われたか
否かを判断する。そして、アクセルペダル戻しが行われ
ると、ステップs409において、変速方法選択手段3
4は、第二変速手段を選択して、実行する。
【0117】以上説明したように、変速前だけでなく、
変速中にアクセル戻しを行った場合には、アシストクラ
ッチを用いない第二変速手段を実行することにより、変
速前および変速中に運転者がアクセル戻しを行った場合
でも、変速失敗を回避することができる。
【0118】
【発明の効果】本発明によれば、アシストクラッチを用
いた変速中に、運転者がアクセル戻しを行った場合で
も、変速失敗を回避しつつ変速動作を行うことができる
ものとなる。
【0119】また、変速前に、運転者がアクセル戻しを
行い、変速線を横切った場合でも、変速失敗を回避しつ
つ変速動作を行い得るものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による自動変速機の制
御装置の全体構成を示すブロック構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態による自動変速機の制
御装置に用いるアシストクラッチ制御手段32の全体構
成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態による自動変速機の制
御装置に用いるアシストクラッチ制御手段の中の変速時
間設定手段の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施形態による自動変速機の制
御装置に用いるアシストクラッチ制御手段の中のアシス
トクラッチ伝達トルクFF指令設定手段の構成を示すブ
ロック図である。
【図5】本発明の第1の実施形態による自動変速機の制
御装置に用いるアシストクラッチ伝達トルクFF指令設
定手段の中のアシストクラッチ伝達トルクFF指令演算
手段Aの構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第1の実施形態による自動変速機の制
御装置に用いるアシストクラッチ伝達トルクFF指令設
定手段の中の各手段の出力波形図である。
【図7】本発明の第1の実施形態による自動変速機の制
御装置に用いるアシストクラッチ制御手段の中の目標回
転数軌道設定手段の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第1の実施形態による自動変速機の制
御装置に用いるアシストクラッチ制御手段の中の目標回
転数軌道設定手段における目標回転数軌道設定のための
特性図である。
【図9】本発明の第1の実施形態による自動変速機の制
御装置に用いるアシストクラッチ制御手段の中のエンジ
ントルク下限制限スロットル開度設定手段の構成を示す
ブロック図である。
【図10】本発明の第1の実施形態による自動変速機の
制御装置に用いるアシストクラッチ制御手段の中のアシ
ストクラッチ伝達トルクFB指令設定手段104の構成
を示すブロック図である。
【図11】本発明の第1の実施形態による自動変速機の
制御装置に用いるアシストクラッチ制御手段の中のアシ
ストクラッチ伝達トルクFB指令設定手段によって設定
される目標入力軸回転数軌道の説明図である。
【図12】本発明の第1の実施形態による自動変速機の
制御装置の制御内容を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第1の実施形態による自動変速機の
制御装置の制御内容を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第1の実施形態による自動変速機の
制御装置の制御内容を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第1の実施形態による自動変速機の
制御装置の制御内容を示すフローチャートである。
【図16】本発明の第1の実施形態による自動変速機の
制御装置の制御内容を示すフローチャートである。
【図17】図16に示した制御内容の説明図である。
【図18】本発明の第1の実施形態による自動変速機の
制御装置の制御内容を示すフローチャートである。
【図19】本発明の第1の実施形態による自動変速機の
制御装置の制御内容を示すフローチャートである。
【図20】図19に示した制御内容の説明図である。
【図21】本発明の第2の実施形態による自動変速機の
制御装置の中の変速方法選択手段の制御内容を示すフロ
ーチャートである。
【図22】本発明の第2の実施形態による変速方法選択
手段により第二変速手段が選択された場合の制御内容を
示すフローチャートである。
【図23】本発明の第3の実施形態による自動変速機の
制御装置の中の変速方法選択手段34の制御内容を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1…エンジン 2…エンジン出力軸 3…第1のクラッチ 4…入力軸 5…第1のドライブギヤ 6…アシストクラッチ用ドライブギヤ 7…第3のドライブギヤ 8…第2のドライブギヤ 9…駆動輪出力軸 10…第1のドリブンギヤ 11…アシストクラッチ用ドリブンギヤ 12…第3のドリブンギヤ 13…第2のドリブンギヤ 16…第2のクラッチ 19…第3のクラッチ 20,29…センサ 21…電子制御スロットル 22…アクセルペタルセンサ 23…第4のドライブギヤ 24…第4のドリブンギヤ 25…アシストクラッチ 26…第1クラッチ制御装置 27…第2・第3クラッチ制御装置 28…アシストクラッチ制御装置 30…第1のクラッチ制御手段 31…第2・第3クラッチ制御手段 32…エンジン制御ユニット 33…エンジン制御ユニット 35…エンジン回転数センサ 40…制御装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // F16H 59:16 F16H 59:16 59:18 59:18 59:24 59:24 59:42 59:42 Fターム(参考) 3D041 AA51 AB01 AC01 AC15 AD02 AD07 AE14 AE30 AE40 3G093 AA01 AA04 AA05 BA03 BA15 CB08 DA01 DA06 DB11 EB03 3J552 MA04 MA05 MA13 NA01 NB01 PA02 RA01 SA22 SA30 SB37 UA08 UA09 VC01W VC03W VD02W VD04W

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンと歯車式変速機との間に介装さ
    れ、上記エンジンと駆動輪との間のトルク伝達を断続す
    る第1のクラッチと、上記歯車式変速機の入力軸と出力
    軸の間に設けられた複数のトルク伝達手段とを有し、 上記トルク伝達手段の一つが摩擦式クラッチであり、そ
    の他のトルク伝達手段が噛合い式クラッチであり、一方
    の変速段から他方の変速段に変速するとき、上記摩擦ク
    ラッチを制御する自動変速機の制御装置において、 上記摩擦クラッチを制御して変速する際、変速中のエン
    ジントルクを所定の下限値に制限する制限手段を備えた
    ことを特徴とする自動変速機の制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自動変速機の制御装置にお
    いて、 上記制限手段は、エンジン回転数の変化パターンである
    回転数変化軌道を設定し、この回転数変化軌道をもちい
    て、上記エンジントルクの下限値を制限することを特徴
    とする自動変速機の制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の自動変速機の制御装置にお
    いて、 上記制限手段は、アクセル開度が所定値以下のとき、上
    記エンジントルクの下限値を制限することを特徴とする
    自動変速機の制御装置。
  4. 【請求項4】エンジンと歯車式変速機との間に介装さ
    れ、上記エンジンと駆動輪との間のトルク伝達を断続す
    る第1のクラッチと、上記歯車式変速機の入力軸と出力
    軸の間に設けられた複数のトルク伝達手段とを有し、 上記トルク伝達手段の一つが摩擦式クラッチであり、そ
    の他のトルク伝達手段が噛合い式クラッチであり、一方
    の変速段から他方の変速段に変速するとき、上記摩擦ク
    ラッチを制御する自動変速機の制御装置において、 上記摩擦クラッチを用いて変速する第一の変速手段によ
    る変速と、上記摩擦クラッチを用いないで変速する第二
    の変速手段による変速とを選択する変速方法選択手段を
    備え、 この変速方法選択手段は、エンジンの運転状態に応じ
    て、変速方法を選択することを特徴とする自動変速機の
    制御装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の自動変速機の制御装置にお
    いて、 上記変速方法選択手段は、エンジンが中低負荷運転状態
    の場合には、上記第二の変速手段による変速を選択し、
    エンジンが高負荷運転状態の場合には、上記第一の変速
    手段による変速を選択することを特徴とする自動変速機
    の制御装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の自動変速機の制御装置にお
    いて、 上記変速方法選択手段は、エンジントルクによってエン
    ジンの運転状態を判定し、エンジントルクが所定値以下
    の場合には、上記第二の変速手段による変速を選択し、
    エンジントルクが所定より大きい場合には、上記第一の
    変速手段による変速を選択することを特徴とする自動変
    速機の制御装置。
  7. 【請求項7】請求項5記載の自動変速機の制御装置にお
    いて、 上記変速方法選択手段は、アクセル開度によってエンジ
    ンの運転状態を判定し、アクセル開度が所定値以下の場
    合には、上記第二の変速手段による変速を選択し、アク
    セル開度が所定より大きい場合には、上記第一の変速手
    段による変速を選択することを特徴とする自動変速機の
    制御装置。
  8. 【請求項8】請求項5記載の自動変速機の制御装置にお
    いて、 上記変速方法選択手段は、スロットル開度によってエン
    ジンの運転状態を判定し、スロットル開度が所定値以下
    の場合には、上記第二の変速手段による変速を選択し、
    スロットル開度が所定より大きい場合には、上記第一の
    変速手段による変速を選択することを特徴とする自動変
    速機の制御装置。
  9. 【請求項9】請求項4記載の自動変速機の制御装置にお
    いて、 上記変速方法選択手段は、第一変速手段による変速中に
    アクセルペダル戻しを検出すると、上記第二の変速手段
    による変速を選択して実行することを特徴とする自動変
    速機の制御装置。
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