JP2003027866A - 透視可能な表示物の作製材料およびそれを用いた透視可能な表示物の作製方法 - Google Patents

透視可能な表示物の作製材料およびそれを用いた透視可能な表示物の作製方法

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Masayuki Yamaguchi
雅之 山口
Atsunobu Hirozawa
篤信 広沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内側から外側を視認することはできる一方、
外側からは内側を視認しにくい透視可能な表示物を容易
に作製することができる材料を提供する。 【解決手段】 多数の貫通孔15を有し、かつ該貫通孔
15以外の部分が隠蔽性およびインクジェット記録特性
を有する透視可能な記録材料1と、搬送補助部材2とか
ら構成されるものであって、前記透視可能な記録材料1
が、支持体11の一方の面にインク受容層12、他方の
面に接着層13、セパレータ14を有してなる構成から
なり、かつ前記セパレータ14がインク吸収性を有する
ように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内側(視認される
ことを防止する側)から外側を視認することはできる一
方、外側からは内側を視認させづらい透視可能な表示物
の作製材料、およびそれを用いた透視可能な表示物の作
製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、窓貼り用のフィルムの中に
は、内側から外側を視認することができる一方、外側か
ら内側を視認させづらい性能が要求されるものがある。
かかる要求に応えるものとして、各種フィルムが提案さ
れている(実開昭51−86049号、実開平1−68
498号など)。これらは、基材の一方の面に反射性塗
料を塗布したり、画像を形成したりした後、これを部分
的に打ち抜き、多数の貫通孔を設けたものである。即
ち、内側からは貫通孔を通して外側を視認することがで
きる一方、反射性塗料による光の反射、あるいは外側の
面に形成された画像に注意が引きつけられることによ
り、外側から内側を視認させづらくする効果を発揮する
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの方法
では、インクジェットプリンタなどで画像を形成した後
に孔あけを行っていたため、これを作製するには微細な
孔を均一間隔であけるための機械が必要となり、個人レ
ベルでオリジナルの透視可能な表示物を作製するのは事
実上困難であった。
【0004】これを解決するものとして、隠蔽性を有す
るインクジェット記録材料にあらかじめ多数の貫通孔を
設けておくことが考えられるが、かかる手段のみでは、
インクジェットプリンタで記録を行う際、貫通孔から漏
れたインクによりプリンタ内部を汚してしまうという問
題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは上
記課題を解決すべく鋭意研究した結果、これを解決する
に至った。
【0006】即ち、本発明の透視可能な表示物の作製材
料は、多数の貫通孔を有し、かつ該貫通孔以外の部分が
隠蔽性およびインクジェット記録特性を有する透視可能
な記録材料と、搬送補助部材とから構成されるものであ
って、前記透視可能な記録材料が、支持体の一方の面に
インク受容層、他方の面に接着層、セパレータを有して
なる構成からなり、かつ前記セパレータがインク吸収性
を有することを特徴とするものである。
【0007】また、本発明の透視可能な表示物の作製方
法は、上述した透視可能な記録材料のセパレータ側と、
搬送補助部材とを積層し、インク受容層側にインクジェ
ットプリンタにより画像を出力した後、搬送補助部材と
セパレータを除去することを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】まず、本発明の透視可能な表示物
の作製材料3について説明する。
【0009】本発明の透視可能な表示物の作製材料3
は、多数の貫通孔15を有し、かつ該貫通孔15以外の
部分が隠蔽性およびインクジェット記録特性を有する透
視可能な記録材料1と、搬送補助部材2とから構成され
るものであって、前記透視可能な記録材料1が、支持体
11の一方の面にインク受容層12、他方の面に接着層
13、セパレータ14を有してなる構成からなり、かつ
前記セパレータ14がインク吸収性を有することを特徴
とするものである(図1、図2参照)。以下、各構成要
素の実施の形態を説明する。
【0010】透視可能な記録材料1は、多数の貫通孔1
5を有し、かつ該貫通孔15以外の部分が隠蔽性および
インクジェット記録特性を有するものであって、支持体
11の一方の面にインク受容層12、他方の面に接着層
13、セパレータ14を有してなる構成からなるもので
ある(図1参照)。このような透視可能な記録材料1
は、後述する搬送補助部材2と積層してインクジェット
プリンタで画像5を記録した後、搬送補助部材2とセパ
レータ14を除去して窓ガラス4などの透明体に貼着さ
れる(図3)。ここで、貼着された表示物は、内側から
外側を視認することができる一方、外側からは内側を視
認させにくいという効果を発揮するものである。即ち、
多数の貫通孔15の存在により、それを通して内側から
外側は視認することができる一方、外側にいる者は、外
側に向けられている画像5に注意を奪われ、内側を視認
しづらいものである。
【0011】このような透視可能な記録材料1は、支持
体11の一方の面にインク受容層12、他方の面に接着
層13、セパレータ14を有してなる構成からなる記録
材料に、パンチプレスなどで多数の貫通孔15を設ける
ことによって得ることができる。隠蔽性は、主として支
持体11、インク受容層12、接着層13により付与さ
れる。
【0012】支持体11は特に制限されることなく使用
することができるが、ポリエステル、ポリカーボネー
ト、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリスチレンなどのプラスチックフィルムが好適に使用
される。隠蔽性を有する支持体としては、ポリエステ
ル、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン
などの隠蔽性を有さない支持体に、白色顔料、黒色顔料
を練り込んだもの、前記隠蔽性を有さない支持体上に、
黒色塗料を塗布あるいは金属薄膜を蒸着するなどして隠
蔽層を形成したもの、その他、隠蔽性を有するものであ
れば、合成紙、紙、繊維布帛などを使用することができ
る。
【0013】なお、隠蔽性を有する支持体は、インク受
容層12を形成する面が白色であって、インク受容層1
2を形成する面とは反対側の面が黒色であることが好ま
しい。インク受容層12を形成する面が白色であれば、
インク受容層12に形成される画像5につき支持体の色
みの影響を受けにくくすることができ、インク受容層1
2を形成する面とは反対側の面が黒色であれば、内側か
ら外側を視認しやすくすることができる。このようなも
のは、白色隠蔽性フィルムの一方の面に黒色層を設ける
こと、あるいは黒色隠蔽性フィルムの一方の面に白色層
を設けることなどにより得ることができる。前者の黒色
層は、後述する接着層13であっても良い。
【0014】これら支持体11の厚さは特に限定される
ものではないが、インクジェットプリンタへの搬送性な
どの点から好ましくは5〜300μmのものを使用する
ことが望ましい。
【0015】インク受容層12は、従来公知のインクジ
ェット記録材料に使用されるインク受容層であればよ
く、主としてバインダー樹脂、無機顔料、樹脂ビーズな
どから構成される。
【0016】バインダー樹脂は、主としてインク受容層
のバインダー樹脂として一般的に使用されている水溶性
樹脂、親水性樹脂から構成される。このような水溶性な
いし親水性樹脂としては、アルブミン、ゼラチン、カゼ
イン、でんぷん、アラビヤゴム、アルギン酸ソーダなど
の天然樹脂、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、ポリアミド、ポリアクリルアミド、
ポリフェニルアセトアセタール、ポリビニルアセター
ル、ポリビニルホルマール、ポリエチレンイミン、ポリ
ビニルピロリドン、メラミン樹脂、ポリウレタン、ポリ
ビニルアルコール、ポリエステル、ポリ(メタ)アクリ
ル酸ソーダ、(メタ)アクリル酸エステル共重合体など
の合成樹脂があげられ、これらを単独であるいは2種以
上混合して使用することができる。
【0017】無機顔料としては、シリカ、クレー、炭酸
カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、アルミナ、スメクタイトなどが、樹脂ビ
ーズとしては、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレ
ン、ポリウレタン、ベンゾグアナミン、シリコーン樹脂
などからなる樹脂ビーズ、若しくはこれらを原料とする
中空樹脂ビーズなどがあげられる。これら無機顔料およ
び樹脂ビーズは、インク吸収性を補助したり、ブロッキ
ングを防止したりするなどの役割を有する。インク受容
層12を隠蔽性を有するものとする場合、酸化チタン、
硫酸バリウムなどの白色顔料を、バインダー樹脂100
重量部に対して200重量部以上含有させることが好ま
しい。
【0018】接着層13は支持体11のインク受容層1
2とは他方の面に形成されるものである。接着層13を
構成する接着剤としては、常温で接着性を帯びている接
着剤、常温では非接着性であるが貼着時の加熱により接
着性を発現させるホットメルト系接着剤など、種々の接
着剤があげられる。
【0019】これら接着剤としては、天然ゴム系、再生
ゴム系、クロロプレンゴム系、ニトリルゴム系、スチレ
ン・ブタジエン系などのエラストマー接着剤、エポキシ
系、ウレタン系、アクリル系、シアノアクリレート系な
どの合成樹脂接着剤、その他、UV硬化型接着剤、EB
硬化型接着剤、エマルジョン系接着剤などがあげられ
る。
【0020】なお、接着層13は、必ずしも支持体11
上の全面に接着剤を有する必要はなく、支持体11上の
少なくとも一部に接着剤を有するものであればよい。窓
ガラス4への貼着などを考えた場合、必ずしも全面を貼
着させる必要はないからである。また、接着層13は、
接着剤がマトリクス状に形成されていることが好まし
い。接着剤をマトリクス状に形成することにより、窓ガ
ラスへの貼着時に、接着層と窓ガラスの間に入り込んだ
空気を逃がすことができ、貼着作業を効率化するととも
に、透視可能な表示物6の見栄えを損なうことを防止す
ることができる。
【0021】接着層13に隠蔽性を付与するには、接着
層13中に黒色顔料や白色顔料を添加する手段があげら
れるが、上述したように内側から外側への視認性を考慮
すると、接着層13は黒色であることが好ましい。
【0022】セパレータ14は接着層13上に設けられ
るものであって、インク吸収性を有するものである。こ
のセパレータ14がインク吸収性を有するものであるか
ら、貫通孔15部分に溜まったインクはセパレータ14
の断面方向から吸収され、得られた透視可能な表示物6
が未乾燥インクによって汚れてしまうことを防止するこ
とができる。これに対し、後述する搬送補助部材2のみ
では、貫通孔15からのインク漏れによるインクジェッ
トプリンタ内部の汚れは防止できるものの、貫通孔15
部分に溜まった未乾燥インクにより得られた透視可能な
表示物6が汚れてしまう。
【0023】セパレータ14としては、インク吸収性を
有する紙、繊維布帛などの基材自体がインク吸収性を有
するもののみならず、プラスチックフィルムなどの基材
上にインク吸収性を有する層を形成したインクジェット
記録用フィルムのようなものであってもよい。また、接
着層13との離型性を向上させるべく、プラスチックフ
ィルムなどの表面にシリコーンなどで離型処理を施して
も良い。
【0024】上述した支持体11、インク受容層12、
接着層13、セパレータ14からなる記録材料に貫通孔
15を設けて透視可能な記録材料1とするには、パンチ
プレスなどが使用される。貫通孔15の形状や分布は任
意であるが、小径のものを多数にするほうが、画像5を
損なわず、外側から内側の視認を困難とし、かつ内側か
ら外側を視認しやすくする点で好ましい。
【0025】搬送補助部材2は上述した透視可能な記録
材料1とともに、本発明の透視可能な表示物の作製材料
3を構成するものであり、透視可能な記録材料1の貫通
孔15からインクを漏らすことを防止し、インクジェッ
トプリンタ内部を汚さないようにする役割を有するもの
である。
【0026】搬送補助部材2としては、プラスチックフ
ィルムなどのインク吸収性を有さない材料、紙、繊維布
帛などのインク吸収性を有する材料のいずれのものも使
用できるが、セパレータ14でのインク吸収を補助すべ
く、インク吸収性を有する材料が好適に使用される。
【0027】搬送補助部材2は接着層22を有すること
が好ましい(図1参照)。接着層22を有することによ
り、上述した透視可能な記録材料1と積層した際に両部
材を仮接着させ(図2参照)、インクジェットプリンタ
での記録時に両部材の位置ずれを防止し、画像ムラを防
止することもできる。搬送補助部材2の接着層22とし
ては、透視可能な記録材料の接着層13で例示したもの
と同様のものを使用することができる。なお、セパレー
タ14でのインク吸収を補助すべく、接着層22はイン
ク吸収性を有するものであることが好ましい。
【0028】本発明の透視可能な表示物の作製材料3
は、上述した透視可能な記録材料1のセパレータ14側
と搬送補助部材2とを積層して使用する。積層の手段は
特に限定されるものではないが、例えば接着剤やテープ
などの利用、搬送補助部材2が接着層22を有する場合
には該接着層22の接着性を利用する手段などがあげら
れる。なお、透視可能な記録材料1と搬送補助部材2と
を単純に重ね合わせる方法でも差し支えないが、接着剤
などで両部材の仮接着を行う先に例示した手段の方が、
インクジェットプリンタでの記録中に両部材の位置がず
れることがなく、画像5にムラを生じたり、インクジェ
ットプリンタ内部が汚れてしまったりするおそれが少な
い点で好ましい。
【0029】上述したインク受容層12、接着層13な
どの各層は、支持体11などに上述した樹脂などを溶媒
に溶解又は分散させた塗布液をバーコーティングなどの
公知の塗布方法により塗布・乾燥することによって形成
することができる。
【0030】透視可能な表示物6は、以上説明した透視
可能な記録材料1のセパレータ14側と搬送補助部材2
とを積層し、インク受容層12側にインクジェットプリ
ンタにより画像5を記録した後、搬送補助部材2とセパ
レータ14を除去することによって得ることができる。
なお、透視可能な表示物6に耐候性等を付与するため、
インク受容層12上には保護フィルムなどをラミネート
することが好ましい。
【0031】このようにして得られた透視可能な表示物
6は、図3のように窓ガラス4に貼着して使用される。
窓ガラス4に貼着された透視可能な表示物6は、多数の
貫通孔15の存在により、それを通して内側から外側は
視認することができる一方、外側にいる者は、外側に向
けられている画像5に注意を奪われ、内側を視認しづら
いという効果を発揮する。
【0032】このように、本発明の透視可能な表示物の
作製材料3によれば、購入者はパンチプレスを使用する
ことなく、また、インクジェットプリンタ内部や得られ
た透視可能な表示物6を汚すことなく、容易にオリジナ
ル画像からなる透視可能な表示物6を作製することがで
きる。
【0033】次に、本発明の透視可能な表示物6の作製
方法について説明する。
【0034】まず、上述した透視可能な記録材料1のセ
パレータ14側と、搬送補助部材2とを積層する(図
2)。
【0035】次いで、得られた積層体のインク受容層1
2側にインクジェットプリンタにより画像5を出力す
る。
【0036】次いで、積層体から搬送補助部材2とセパ
レータ14を除去することにより、透視可能な表示物6
を得る。
【0037】このように、本発明の透視可能な表示物6
の作製方法によれば、オリジナル画像からなる透視可能
な表示物6を容易に作製することができる。
【0038】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に説明する。
なお、「部」、「%」は特に示さない限り、重量基準と
する。
【0039】[実施例1]厚さ100μmの白色隠蔽性
フィルム(W300:三菱化学ポリエステルフィルム
社)11上に、下記の組成のインク受容層用塗布液を乾
燥後の膜厚が8μmとなるように塗布・乾燥してインク
受容層12を形成した。
【0040】<インク受容層用塗布液> ・ポリビニルアルコール(鹸化度71〜75%) 6部 (ゴーセノールKP-06:日本合成化学工業社) ・ポリビニルアルコール(鹸化度98〜99%) 4部 (ゴーセノールNH-18:日本合成化学工業社) ・水 90部 ・シリカ 10部 (サイリシア435:富士シリシア化学社)
【0041】次いで、白色隠蔽性フィルム11のインク
受容層12を形成した面とは反対側の面に、下記組成の
接着層用塗布液を乾燥後の膜厚が5μmとなるように塗
布・乾燥して黒色の接着層13を形成した。
【0042】<接着層用塗布液> ・アクリル系粘着剤 (リキダインAR2008:リキダイン社) 50部 ・カーボンブラック 2部
【0043】次いで、接着層13上にインク吸収性を有
するセパレータ(バイナシート110H-018:藤森工業社)
14をラミネートし、パンチプレスで多数の貫通孔(直
径2mm、孔の中心の間隔5mm)15を形成し、透視
可能な記録材料1を得た(図1参照)。
【0044】次いで、厚さ100μmのポリエステルフ
ィルム(ルミラーT60:東レ社)21上に、アクリル系
接着剤(SKダイン1501B:綜研化学社)を溶媒に溶解
させた塗布液を、乾燥後の膜厚が5μmになるように塗
布・乾燥して接着層22を形成し、搬送補助部材2を得
た(図1参照)。
【0045】次いで、接着層22と先に得られた透視可
能な記録材料1のセパレータ14とを貼り合わせ、透視
可能な表示物の作製材料3を得た(図2)。
【0046】次いで、得られた透視可能な表示物の作製
材料3のインク受容層12側に、インクジェットプリン
タ(BJC−420J:キヤノン社)で画像5を出力し
た。
【0047】次いで、画像5が記録された透視可能な表
示物の作製材料3から搬送補助部材2とセパレータ14
を除去し、透視可能な表示物6を得た。このようにして
得られた透視可能な表示物6を、画像5が外側になるよ
うに窓ガラス4に貼りつけて使用したところ(図3)、
内側から外側を視認することができる一方、外側から内
側を視認しづらいものであった。
【0048】実施例の透視可能な表示物の作製材料3に
よれば、インクジェットプリンタ内部を汚すことなく、
オリジナル画像からなる透視可能な表示物6を容易に作
製することができた。また、セパレータ14がインク吸
収性を有するものであるから、得られた透視可能な表示
物6は未乾燥インクにより汚れていることはなかった。
【0049】また、実施例の透視可能な表示物の作製方
法によれば、オリジナル画像からなる透視可能な表示物
6を容易に作製することができた。さらに、透視可能な
記録材料1と搬送補助部材2が仮接着されていることか
ら、インクジェットプリンタでの記録中に両部材の位置
がずれることがなく、画像にムラを生じたり、インクジ
ェットプリンタ内部や得られた透視可能な表示物6が汚
れてしまったりすることがなかった。
【0050】
【発明の効果】本発明の透視可能な表示物の作製材料に
よれば、購入者はパンチプレスを使用することなく、ま
た、インクジェットプリンタ内部や得られた透視可能な
表示物を汚すことなく、容易にオリジナル画像からなる
透視可能な表示物を作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の透視可能な表示物の作製材料の一実施
例を示す断面図。
【図2】本発明の透視可能な表示物の作製材料の他の実
施例を示す断面図。
【図3】本発明の透視可能な表示物の一実施例を示す断
面図。
【符号の説明】
1・・・・透視可能な記録材料 11・・・支持体 12・・・インク受容層 13・・・接着層 14・・・セパレータ 15・・・貫通孔 2・・・・搬送補助部材 21・・・プラスチックフィルム 22・・・接着層 3・・・・透視可能な表示物の作製材料 4・・・・窓ガラス 5・・・・画像 6・・・・透視可能な表示物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA04 EA24 FB01 FB10 FC06 JC11 2H086 BA15 BA24

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の貫通孔を有し、かつ該貫通孔以外の
    部分が隠蔽性およびインクジェット記録特性を有する透
    視可能な記録材料と、搬送補助部材とから構成される透
    視可能な表示物の作製材料であって、前記透視可能な記
    録材料が、支持体の一方の面にインク受容層、他方の面
    に接着層、セパレータを有してなる構成からなり、かつ
    前記セパレータがインク吸収性を有することを特徴とす
    る透視可能な表示物の作製材料。
  2. 【請求項2】請求項1記載の透視可能な記録材料の前記
    セパレータ側と、請求項1記載の搬送補助部材とを積層
    し、前記インク受容層側にインクジェットプリンタによ
    り画像を出力した後、前記搬送補助部材と前記セパレー
    タを除去することを特徴とする透視可能な表示物の作製
    方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005232889A (ja) * 2004-02-23 2005-09-02 Dainippon Printing Co Ltd 一方向透視性化粧シートの製造方法

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JP2005232889A (ja) * 2004-02-23 2005-09-02 Dainippon Printing Co Ltd 一方向透視性化粧シートの製造方法

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