JP2003027572A - U字溝 - Google Patents

U字溝

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JP2003027572A JP2001213962A JP2001213962A JP2003027572A JP 2003027572 A JP2003027572 A JP 2003027572A JP 2001213962 A JP2001213962 A JP 2001213962A JP 2001213962 A JP2001213962 A JP 2001213962A JP 2003027572 A JP2003027572 A JP 2003027572A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】特に降雨時において、U字溝が埋設される周辺
の土壌の水による浸食に対しても、その排水機能を安定
して発揮することができるU字溝の提供。 【解決手段】地下水流入孔の穿設すべき箇所を視認する
ことができる標識マーク12を備えてなるU字溝。 【効果】作業員は標識マークを目標に地下水流入孔を穿
設できるので、熟練者はもとより、初心者にとっても穿
設作業が易く目測にて穿設を行った場合よりも穿設位置
の高さ精度がはるかに正確となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農業用及び工業用
水路及び排水路、並びに一般土木用水路及び排水路に用
いることが出来るU字溝に関する。
【0002】
【従来の技術】山野の土木開発現場や一般道路の側溝や
排水路として使用されるU字溝は、軟弱地盤地域、特に
山野などの傾斜面を伴う地域に埋設される場合におい
て、降雨時に、その据え付け位置が不安定となることが
ある。雨水は地面から吸収されると地中を伝わって下方
に流れ、中には埋設されているU字溝の外壁側部に接触
し、その後その水はU字溝の外壁側部から底面に沿って
さらに下方に流れ、水位の上昇した地下水と相俟ってU
字溝周辺の土壌を徐々に侵食していくことによるものと
考えられている。このような状況を放置すれば、U字溝
周辺の土壌は次第に削られ、U字溝の位置ずれ、並びに
U字溝の周辺の地面の陥没等を引き起こし、最悪の場合
にはU字溝の水の流路としての機能を発揮出来なくなる
こともあり得る。一方、従来から、U字溝の浮上防止の
為に、浮上防止材を備えたU字溝に関する文献は幾つか
知られている(特開昭61−162645号、特開平2
−39913号等)。これらは棒体等を浮上防止材とし
てU字溝に設け、施工時に土で覆って固定した後埋設す
る、或いは土中にアンカリングする等の方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、普通の
U字溝はもとより、前述の浮上防止材を備えたU字溝で
あっても、特に傾斜面の脇に埋設された場合とか、降雨
量が多い地域であるとか、地盤が軟弱で吸水しやすい場
合である等の悪条件下においては、降雨時にU字溝周辺
の土壌、特に浮上防止材を固定する為に覆われていた土
壌が、地中に吸収された水や上昇した地下水によって次
第に侵食されて流されてしまう可能性が高まる。即ち、
従来のU字溝では、その周辺の土壌の水による侵食を防
止する有効な解決には至っていない。その為、特に降雨
時において、このU字溝周辺の土壌を水の浸食から保護
し、U字溝がその機能を常に安定した状態で発揮するこ
とが出来るようなU字溝を提供できる技術が望まれてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の従来技
術を背景にして完成されたものであって、硬質合成樹脂
又は繊維強化樹脂からなるU字溝であって、断面U字形
状の壁を形成するU字溝本体と、該本体の左側、右側又
は左右両側の壁側部の外表面に付された、地下水流入孔
の穿設すべき箇所を視認することができる標識マークを
備えてなるU字溝に関する。好ましくは、標識マーク
は、U字溝本体の底面より該本体の高さの1/4ないし
3/4の範囲内の高さ位置に付され、また同一の高さ位
置でも良いが、複数の標識マークが高さが各々異なる前
記高さ位置に付されている。標識マークは、好ましくは
略円錐状の窪み、細溝、細線カット、梨地模様面、及び
着色マークからなる群から選択される。また本発明の好
ましい態様は、上記U字溝であって、その壁底部から左
右の壁側部の上部へと延びる凹条部位及び凸条部位を交
互に、U字溝の長手方向に連続形成することにより、波
形に成形されており、そして、前記標識マークは、前記
凹条部位及び/又は凸条部位の外表面のうち、上流側部
分に付されていることを特徴とするものである。さら
に、本発明の別の好ましい態様は、上記U字溝であっ
て、その左右の壁側部に、剛性を高めるべく外方に突出
するリブ部を設けてなり、そして、前記標識マークは、
該リブ部のうち、上流側部分に付されていることを特徴
とするものである。
【0005】前述したように、埋設されているU字溝周
辺の土壌の侵食は、U字溝の左側、右側又は左右の両壁
側部に各々1ないし複数個の孔を地下水流入孔として設
けることにより防止することが可能である。すなわち、
降雨時に地中に吸収され、本来U字溝側部に接触しその
後底部に向かって流れるはずの雨水、及びU字溝側部に
まで水位の上昇した地下水を、この地下水流入孔からU
字溝内へ流入させることにより、U字溝周辺の水を速や
かに排出することで、U字溝底部から壁側部付近の土壌
の水による侵食の防止につながるのである。
【0006】しかしながら、作業員が施工現場にて、U
字溝に地下水流入孔を設ける為に何の目印もなく目測に
て穿設を行えば、その位置、特に高さ位置は必ずしも一
定せず、地下水流入孔を施したU字溝は本来の効果を十
分に発揮出来ないことになると考えられる。地下水流入
孔の為の穿設箇所は、全くの任意に決定できるわけでは
なく、特定の箇所及び範囲内に、U字溝の敷設地域によ
ってはその範囲が非常に狭いことが要求される場合もあ
り得る為、何の目印もなしに、目測によって正確な位置
に地下水流入孔の為の穿設を行うことは熟練の作業員で
あっても困難である。従って、目的とする位置を正確に
穿設することが出来るよう、U字溝の壁側部にあらかじ
め標識マーク、すなわち前述の地下水流入孔の穿設すべ
き箇所を視認することができる標識マークを施すことが
非常に重要となってくる。それによって、作業員は該標
識マークを目標に穿設出来るので、熟練者はもちろん、
初心者にとっても作業し易く、目測にて穿設を行った場
合よりも地下水流入孔の穿設位置がはるかに正確とな
る。
【0007】降雨時、地中に吸収された雨水の一部は、
地中の水脈(水路)を通って、埋設されたU字溝に達す
る。この場合、U字溝の壁側部に地下水流入孔が穿設さ
れていると、U字溝周辺に到達した地下水は、地下水流
入孔よりU字溝の内部に流れ入る。一般に、埋設された
U字溝の周辺には相当の土圧がかかっている為、地下水
は勢い良くU字溝内に流入する。又降雨後において、又
寒暖の変化により、地中の地下水の水位は一般に変動す
る。従って、地下水位がU字溝の壁側部にまで上昇した
とき、U字溝の壁側部に地下水流入孔が穿設されている
と、その地下水は該流入孔よりU字溝の内部に流入す
る。しかして、U字溝周辺の地下水をU字溝内の流路を
通して流し去ることが出来るので、本発明のU字溝は、
地下水流入孔の穿設によって、地下水によるU字溝周辺
の土壌の侵食を有効に防止することが出来る。従って、
かかる排水機能が有効に発揮される為には、図1に示す
ように、地下水流入孔の、特にU字溝本体の壁側部にお
ける高さ位置は、降雨或いは環境温度変化等により予測
される通常の地下水位の高さより低い位置に設定する必
要がある。仮に、地下水流入孔の高さ位置が地下水位よ
り高いと、地下水のU字溝内への流入が困難となる(図
1参照)。より具体的には、地下水流入孔、つまり、そ
の穿設箇所を視認し得る標識マークのうち実際に穿設さ
れるマークの高さ位置は、U字溝が埋設される地域の降
水量や土壌の性質、地下水脈の状況等を考慮した上で定
められる。なお、地下水流入孔がU字溝の壁側部に穿設
されていても、その孔が相対的に小さいだけでなく、埋
設されたU字溝の周辺には相当の土圧がかかっている
為、U字溝内を流れる水が地下水流入孔を通ってU字溝
の外に流れ出る恐れは殆どない。
【0008】また、地下水位の高さは、地域によって当
然異なる。従って、例えば、降雨量の比較的多い地域で
は地下水流入孔の高さ位置を相対的に高めに設定し、比
較的少ない地域では逆に相対的に低めに設定することが
必要となり、又、雨水が地中に吸収されにくい粘土質土
壌であるときは、地下水流入孔の数をより増加する等の
配慮が必要となってくる。従って、前述の標識マークは
単一の高さ位置にのみ付されるのではなく、何箇所かの
異なる高さ位置に付されることが望ましい。なお、標識
マークは通常、U字溝の長手方向に沿って、例えば20
cmないし50cm位の間隔で複数箇所に付される。か
かる構成により、埋設する地域の降雨量や土壌の性質等
を考慮に入れて、いくつかの異なる高さ位置にある標識
マークの中より適当な高さ位置の標識マークを選択し、
しかもU字溝の長手方向に適当な数だけ穿設することが
可能となる。地下水流入孔の位置、すなわちその穿設す
べき箇所を視認することができる標識マークの位置の範
囲は、降雨時にU字溝内を流れる水がU字溝の高さのお
およそ1/4程度にまで上昇することがあり、その水が
地下水流入孔から外部の土壌へ滲み出すことを防止する
意味で、該マークの位置の下限は、U字溝本体の底面よ
り該本体の高さの1/4程度に設定することが好まし
く、又降雨量が多く、地盤が軟弱な地域であっても、地
下水位や地中に吸収された雨水がU字溝壁側部に接触す
る高さがU字溝の高さの3/4以上に上昇する可能性は
低いと考えられることから、該マークの位置の上限は、
U字溝本体の底面より該本体の高さの3/4程度に設定
することが好ましい。
【0009】さらに、U字溝本体が、U字溝の壁底部か
ら左右の壁側部の上部へと延びる凹条部位及び凸条部位
を交互に、U字溝の長手方向に連続形成することにより
波形に成形されている場合であって、それら部位に地下
水流入孔の位置を視認し得る標識マークを付するとき、
或いはU字溝の壁側部の外面に突出したリブ部に地下水
流入孔の位置を視認し得る標識マークを付する場合に
は、該地下水流入孔の位置を視認し得る標識マークは、
U字溝内を上流側から下流側に流れる水流の方向に対し
て、直角ないし鋭角に交わるように地下水流入孔が形成
され得るような構成であることが好ましい。該水流の方
向に対して鈍角に交わるように地下水流入孔が形成され
得る場合、U字溝内の水位が地下水流入孔の高さ位置に
まで達したとき、その水がU字溝中の水の流れに乗っ
て、該地下水流入孔より外部土壌に滲み出やすくなる為
である。
【0010】また、該標識マークの付される箇所とし
て、U字溝本体の左側、右側、又は左右の壁側部の外表
面が、埋設前の穿設作業のしやすさの点から好ましい
が、作業性に極端に支障がなければ必要に応じて内表面
に付されても構わない。また、該標識マークは、略円錐
状の窪み、細溝、細線カット、梨地模様面、及び着色マ
ークからなる群から選択されることが好ましい。これら
の形態は任意でよいが、目視で確認すべきものであるの
で、出来れば目立ち易いものが好ましい。例えば、着色
マークの色であれば黄色系、緑色系、赤色系等、形状で
あれば円形、三角形、四角形等、模様であれば粗面化し
た梨地模様や、或いはドリルの先端に対応した窪みであ
ってもよい。該マークは塗装、研磨加工、対応する成形
型面の加工等によって容易に施すことが出来る。
【0011】本発明の地下水流入孔の穿設すべき箇所を
視認することができる標識マークを備えてなるU字溝
は、傾斜地での施工の他、平地での埋設にももちろん適
用され得る。例えば、平地で施工する場合にはマーク部
分を穿設せずにそのまま使用し、一方、傾斜面での施工
では前述のように適切な位置のマークを目標に穿設して
地下水流入孔を施す等、現場の状況に応じて用途を使い
分けることが出来る。本発明の地下水流入孔の穿設すべ
き箇所を視認することができる標識マークを備えてなる
U字溝の材質としては、ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビ
ニル、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、
ポリアミド、ポリフェニレンスルフィド等の硬質合成樹
脂、並びにFRP、FRTP等の繊維強化樹脂が望まし
い。U字溝本体の形状としては、本来のU字形の他、壁
底部から垂直に立ち上がった形状、上部に向けてやや外
開きに立ち上がった形状をとってもよい。本発明のU字
溝はブロー成形、回転成形等により成形できる。また、
U字溝に地下水流入孔の為の穿設を施した上に、さらに
従来のようなU字溝浮上防止材を同時に用いてももちろ
ん構わない。それによって、埋設されているU字溝周辺
の土壌の水による侵食防止と共に、浮上防止の効果も併
せて発揮されることが期待できる。
【0012】
【実施例】図面を参照して本発明をさらに詳しく説明す
る。以下の実施例は本発明を限定することを目的とする
ものではない。
【0013】実施例1.本発明のU字溝の一態様を図2な
いし図4に示す。図2は本実施例のU字溝1を説明する
図であり、図3は図2に示すU字溝1の平面図であり、
図4は、その側面図である。U字溝1は、例えば幅18
0mm、240mm、300mm、400mm、500
mm、600mm、700mm、800mm、900m
m、1000mmの寸法規格を有する各種製品よりな
り、いずれも直壁タイプである。図2ないし図4から明
らかなように本実施例において、ポリエチレン樹脂から
なるU字溝本体2は、左右の壁側部4、4が各々、壁底
部3から垂直に立ちあがった形状をなし、壁底部3から
左右の壁側部4、4の上部へと延びる凹条部位5・・お
よび凸条部位6・・を交互にU字溝1の長手方向に連続
形成することにより、波形に成形されている。図2、及
び図4に示すように、U字溝本体左右の壁側部4の上部
へと延びる凹条部位5・・、及び外方に突出するリブ部
15には、地下水流入孔の穿設すべき箇所を視認するこ
とができる標識マーク12が、ドリル先端部の形状に対
応する形状の窪みに成形されて付されている。該標識マ
ークは、U字溝内を上流側から下流側に流れる水流の方
向に対して直角ないし鋭角に交わるように地下水流入孔
13が形成され得るような構成となっており、地下水流
入孔13を穿設して埋設した後、U字溝本体中を流れる
水が、その流れに乗って地下水流入孔より外部の土壌へ
滲み出ることを有効に防いでいる。又、該標識マーク
は、高さが各々異なる高さ位置に複数付されている為、
埋設する地域の降雨量や土壌の性質等を考慮に入れて、
いくつかの異なる高さ位置にある標識マークの中より適
当な高さ位置の標識マークを選択し、しかもU字溝の長
手方向に適当な数だけ地下水流入孔を穿設することが可
能である。さらに、図2および図4に示すように、U字
溝本体2の底部には浮上防止材支持溝部31が形成さ
れ、そして浮上防止材としてU字溝1の幅より長い角ア
ングル材30が挿通され支持されている。これにより、
本発明のU字溝周辺の土壌の侵食防止の効果と併せて、
U字溝の浮上防止の効果が期待できる。図6は、図3中
のA−A線で切断したU字溝本体2の凸条部位6の断面
図を示すが、この図から明らかなように、凸条部位6・
・は壁底部3からそのまま左右の壁側部4、4の上端ま
で延び、架け渡し材受け部8、8を形成する。図3中の
B−B線で切断したU字溝本体2の凹条部位5の断面図
である、図7から明らかであるように、凹条部位5・・
は左右の壁側部4、4の上部において、内方に反った形
状5a・・をとりながら左右の壁側部4、4の上端まで
延び、上端から外方に延びて前記架け渡し材受け部8、
8に繋がっている。この形状は、U字溝1の敷設後に、
U字溝本体2の弱い部分である左右の壁側部4、4の上
部付近に加わる種々の荷重方向からの土圧に対しより一
層の剛性を与えるものである。図2および図3に示すよ
うに、左右の架け渡し材受け部8、8には凸条部位6・
・の上部位置に、長手方向に対して一定の間隔で孔8a
・・が対となって穿設されているので、図11及び図1
2に示すように、この部分に図10に示す両端に孔7
a、7aが穿設された樹脂製の断面略L字形アングル材
7Aを取付けることができる。本実施例ではこのように
U字溝本体2自体に架け渡し材を受ける部分を有してい
るので架け渡し材を使用するにあたって架け渡し材を配
置するための他の補助部材を必要としない。断面略L字
形のアングル材7Aは、その両端に穿設された孔7a、
7aと、架け渡し材受け部の孔8a、8aとを位置合せ
し、リベット9で鋲着することによりU字溝本体2上部
に固定できる。リベット9は図13に示す形状をもち、
U字溝本体2と同じ材質からなる樹脂製であるが他の硬
質合成樹脂または繊維強化樹脂も使用できる。このリベ
ット9の使用により、架け渡し材の取り付けは、ネジや
ボルト・ナット等による場合に比べて非常に簡単であ
る。また、図10(c)に示すこの断面略L字形アング
ル材7Aの孔7aの無い面は、その両端部が切り欠かれ
ており、孔7aのある面(図10(b))よりもその短
く設計されている。従って、孔7aの無い面(図10
(c))を下向きにU字溝本体2内に取り付けることが
できる。この断面略L字形のアングル材7Aの横架によ
って、本発明のU字溝1はU字溝本体2の両壁側部4、
4にかかる土圧に対しさらに高い剛性を得ることがで
き、U字溝本体2の変形を防止できる。しかも、断面略
L字形のアングル材7Aは、上向きに突出することなく
取付けられるので、U字溝の埋設において作業者の安全
をより確保することが出来る。なお、断面略L字形のア
ングル材7Aに加えて、他の架け渡し材として、図14
に示す、断面L字形のアングル材7Bを併用することが
出来る。断面L字形のアングル材7Bは、図3、図1
5、及び図16に示すように、その両端部をU字溝壁側
部4、4上部の両側を押し開くようにしてU字溝本体壁
側部4、4に設けられた受け凹部9、9に単に嵌めこむ
ことで取付け可能であり、ネジやボルト、ナットならび
にリベット等の固定具を必要としないので、取り付けを
迅速に進めることができる。また断面L字形のアングル
材7Bは、L字形の折れ曲がり部分の山側を上にして使
用するので、取り付け後にU字溝上面から突出せず、作
業者の安全をより確保することが出来る。上記アングル
材A及びアングル材Bを併用して横架することにより、
U字溝1はU字溝本体2の両壁側部4、4にかかる土圧
に対しさらに高い剛性を得ることが出来、U字溝本体2
の変形を防止することが出来る。本実施例のU字溝1
は、U字溝本体2の壁底部3の下側に浮上防止材として
図8に示すような、U字溝本体2と同じ樹脂よりなり、
U字溝1の幅よりも長い断面L字形状の角アングル材3
0を備えている。図9にその詳細を示すように、U字溝
本体2は、その中央部分の壁底部3の凹条部位5とその
両側に隣接する2つの凸条部位6、6が、浮上防止角ア
ングル材30の両アングル面部をそれぞれ挟持できるよ
うな構造の浮上防止材支持溝部31を形成するように成
形されている。そして浮上防止角アングル材30はU字
溝本体壁底部3下側の溝部31に一方側から反対側にわ
たって挿通させて、U字溝本体2の両壁側部4、4より
も外方に突出するように取りつけられる。従って、浮上
防止角アングル材30をU字溝本体2に取り付けるため
のネジやボルト・ナット又は、リベット等の固定具は必
要とならない。浮上防止角アングル材30の取り付け構
造は、極めて簡単な構成からなる。従って、本発明のU
字溝本体2の成形後に何ら加工を要することが無く、ま
た、この浮上防止材の取り付け作業は非常に簡単であ
る。上記実施例に挙げた本発明のU字溝本体2にはま
た、図2ないし図4に示すように、左右の壁側部4、4
のやや下部よりに、一定の間隔で、凹条部位5・・およ
び凸条部位6・・にわたって外方に突出するリブ部15
・・が設けられており、U字溝本体2にさらに一層の剛
性を与えている。さらにこのリブ部15・・もまた、土
中に埋設した場合にU字溝壁側部4,4よりも外側に突
出するところの部分であり、ここに土砂が堆積しその荷
重が負荷されるためU字溝本体2の浮上を防ぐ。また、
本実施例のU字溝本体2の一端部は、図3および図4に
示すように、内壁の大きさが他の部分よりもやや大きく
設計された外嵌接続部2aとなっており、他端部を内嵌
接続部2bとして他のU字溝本体2が接続できるように
設計されている。2つのU字溝本体を接続する場合、外
嵌接続部2aがリブ部15を含めて内嵌接続部2bを被
うように嵌合される。また、接続方法は、接続部の水漏
れを最小にするため、水の流れ方向がU字溝本体2の内
嵌接続部2bから他のU字溝本体2の外嵌接続部2aに
向かう方向となるように接続することが好ましい。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のU字溝
は、左側、右側又は左右両側の壁側部の外表面に、地下
水流入孔の穿設すべき箇所を視認することができる標識
マークを備えてなるものである。従って、作業員は該マ
ークを目標に穿設出来るので、熟練者はもちろん、初心
者にとっても穿設作業をし易く、しかも目測にて穿設を
行った場合よりも地下水流入孔の穿設位置の高さ精度が
はるかに正確となる。又地下水流入孔の穿設により、降
雨時に地中に浸透する水や水位の上昇した地下水による
U字溝周辺の土壌の侵食が防止され、U字溝が常に安定
した状態でその機能を発揮することが可能となる。さら
に、前記標識マークは単一の高さ位置にだけでなく、各
々異なる高さ位置に付されることにより、U字溝を埋設
する地域の降雨量や土壌の性質等を考慮に入れて適切な
高さ位置にあるマークを選択し、穿設することが可能と
なる。さらに、U字溝本体が、その壁底部から左右の壁
側部の上部へと延びる凹条部位及び凸条部位を交互に、
U字溝の長手方向に連続形成することにより波形に成形
されている場合において、前記標識マークが、前記凹条
部位及び/又は凸条部位の外表面のうち、U字溝内を流
れる水流の方向に対して上流側部分に付されていること
により、又、前記U字溝本体が、その左右の壁側部の外
面に、外方に突出するリブ部を設けてなる場合におい
て、前記標識マークが、該リブ部のうち、上流側部分、
つまりU字溝内を上流側から下流側に流れる水流の方向
に対して、直角ないし鋭角に交わるように地下水流入孔
が形成され得るような位置に付されていることにより、
U字溝内の水位が地下水流入孔の高さ位置にまで達し、
その水がU字溝中の水の流れに乗って、該地下水流入孔
より外部土壌に滲み出ることを有効に防止することが出
来る。さらに前記標識マークは、略円錐状の窪み、細
溝、細線カット、梨地模様面、及び着色マーク等の目立
ちやすい形態で付されることにより、作業員は穿設位置
が視覚で容易に確認でき、地下水流入孔の穿設作業がし
やすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】U字溝内の水位と地下水位及び地下水流入孔の
位置関係を説明する図である。
【図2】本発明のU字溝の一態様を説明する図である。
【図3】本発明のU字溝の一態様を示すU字溝の平面図
である。
【図4】図2に示すU字溝の側面図である。
【図5】図3のC部分を拡大した図である。
【図6】図3のA−A線で切断したU字溝本体の凸条部
位の断面図である。
【図7】図3のB−B線で切断したU字溝本体の凹条部
位の断面図である。
【図8】本発明のU字溝の浮上防止材としての角アング
ル材の平面図(a)および正面図(b)である。
【図9】U字溝本体壁底部の浮上防止材支持溝部におい
て図8の角アングル材が挿通された状態を示す図であ
る。
【図10】本発明のU字溝に横架する架け渡し材として
の断面略L字形アングル材の平面図(a)、正面図
(b)および側面図(c)である。
【図11】U字溝本体の架け渡し材受け部において図1
0のアングル材を架け渡した状態を上方からみた部分図
である。
【図12】図11のC−C線で切断した断面図である。
【図13】角アングル材を固定するためのリベットの平
面図(a)および正面図(b)である。
【図14】本発明のU字溝に横架する架け渡し材として
の断面L字形アングル材の正面図(a)、平面図(b)
である。
【図15】図14に示すアングル材をU字溝本体の受け
凹部に嵌めこんだ状態を上方から見た部分図である。
【図16】図15のD−D線で切断した断面図である。
【符号の説明】
1 U字溝 2 U字溝本体 3 壁底部 4 壁側部 5 凹条部位 5a 内方に反った形状 6 凸条部位 7A 断面略L字形アングル材 7B 断面L字形アングル材 8 架け渡し材受け部 9 リベット 10 受け凹部 12 地下水流入孔の穿設すべき箇所を視認することが
できる標識マーク 13 地下水流入孔 15 リブ部 20 補強材 30 浮上防止角アングル材 31 浮上防止材支持溝部
フロントページの続き Fターム(参考) 2D051 AA03 AC06 AG11 AH02 AH03 DA09 DA18 DA20 DB12 DB20 DC04 DC09 2D063 CA03 CA12 CA15 CA41

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硬質合成樹脂又は繊維強化樹脂からなるU
    字溝であって、断面U字形状の壁を形成するU字溝本体
    と、該本体の左側、右側又は左右両側の壁側部の外表面
    に付された、地下水流入孔の穿設すべき箇所を視認する
    ことができる標識マークを備えてなる、U字溝。
  2. 【請求項2】前記標識マークは、U字溝本体の底面より
    該本体の高さの1/4ないし3/4の範囲内の高さ位置
    に付されていることを特徴とする、請求項1記載のU字
    溝。
  3. 【請求項3】複数の前記標識マークが、高さが各々異な
    る前記高さ位置に付されていることを特徴とする、請求
    項2記載のU字溝。
  4. 【請求項4】前記U字溝本体は、その壁底部から左右の
    壁側部の上部へと延びる凹条部位及び凸条部位を交互
    に、U字溝の長手方向に連続形成することにより、波形
    に成形されており、そして、 前記標識マークは、前記凹条部位及び/又は凸条部位の
    外表面のうち、上流側部分に付されていることを特徴と
    する、請求項1ないし3のうちいずれか一項記載のU字
    溝。
  5. 【請求項5】前記U字溝本体は、その左右の壁側部に、
    剛性を高めるべく外方に突出するリブ部を設けてなり、
    そして、 前記標識マークは、該リブ部のうち、上流側部分に付さ
    れていることを特徴とする、請求項1ないし3のうちい
    ずれか一項記載のU字溝。
  6. 【請求項6】前記標識マークは、略円錐状の窪み、細
    溝、細線カット、梨地模様面、及び着色マークからなる
    群から選択されることを特徴とする、請求項1記載のU
    字溝。
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