JP2003027467A - 鋼管杭用先端部材及び鋼管杭 - Google Patents

鋼管杭用先端部材及び鋼管杭

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JP2003027467A
JP2003027467A JP2001219126A JP2001219126A JP2003027467A JP 2003027467 A JP2003027467 A JP 2003027467A JP 2001219126 A JP2001219126 A JP 2001219126A JP 2001219126 A JP2001219126 A JP 2001219126A JP 2003027467 A JP2003027467 A JP 2003027467A
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tip
pile
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Nobuhiko Oishi
進彦 大石
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Sekisui House Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 先端部の外周に螺旋羽根を有する鋼管杭につ
いて、運搬を効率的におこなうことができるようにする
とともに、小規模な設備で製造可能であり、なおかつ保
管場所の占有面積も小さくすることができる鋼管杭を提
供すること。 【解決手段】 鋼管杭用先端部材1は、その上部5にお
いて直線溝6が形成された先端部材本体7と、この先端
部材本体7の外周8に固定された螺旋羽根9と、先端部
材本体7の上部5に突出して形成され、直線溝6に対応
するように挿通孔11が形成された嵌合部12とからな
り、鋼管杭は、鋼管3の先端部4において鋼管杭用先端
部材1の直線溝6に対応する位置に直線溝17を形成
し、この直線溝17と鋼管杭用先端部材1の直線溝6と
が対応するように、嵌合部12を鋼管3の先端部4の内
周10に嵌入させてから、鋼管3の直線溝17と鋼管杭
用先端部材1の直線溝6とで形成される開口及び鋼管杭
用先端部材1の挿通孔11に楔状部材18を打ち込んで
結合して形成したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中に埋設されて
建築物の基礎を支持する鋼管杭に関し、運搬の際にトラ
ックの荷台等に効率的に積載することができる鋼管杭及
びそのような鋼管杭を構成する鋼管杭先端部材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】建築物の基礎を支持するための杭とし
て、図9に示すように、鋼管100の先端部101の外
周102に螺旋羽根103を固定して設けた鋼管杭10
4が従来から知られている。このような鋼管杭104
は、地上に設置したアースオーガー(図8参照)等の駆
動機械200により回転させてねじ込むことにより地中
に埋設されるものであり、無排土で埋設することができ
るとともに、埋設後は、螺旋羽根103を有している分
だけ水平方向の投影面積が広くなることから大きな支持
力を得ることができるという利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の鋼管杭104の螺旋羽根103は、一般的に
鋼管100の外径d3の約2乃至3倍程度の外径d6を
有していることから、工場において鋼管杭104を平行
に束ねることができず、トラックの荷台等に効率的に積
載することができないという問題点があった。
【0004】また、このような鋼管杭104の鋼管10
0は、一般的に10乃至15m程度の長さを有している
ことから、工場において製造する際には、このような長
さの長い鋼管100の先端部101に螺旋羽根103を
取り付けるために、大きな設備と保管場所も含めた広い
空間が必要となり、非常に効率が悪く、製造コストの上
昇につながるという問題点があった。
【0005】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、先端部の外周に螺旋羽根を有する鋼管杭につい
て、運搬を効率的におこなうことができるようにすると
ともに、小規模な設備で製造可能であり、なおかつ保管
場所の占有面積も小さくすることができる鋼管杭を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
になされた本発明の請求項1に記載の鋼管杭用先端部材
は、鋼管の先端部に結合されることにより、鋼管杭を構
成する先端部材であって、前記鋼管と略同一の外径を有
し、その上部において母線方向に直線溝が形成された円
筒形又は円柱形の先端部材本体と、この先端部材本体の
外周に固定された螺旋羽根と、前記先端部材本体の上部
に突出して形成され、前記鋼管の先端部の内周に嵌合す
る外径を有し、前記直線溝に対応する位置に挿通孔が形
成された円筒形又は円柱形の嵌合部とからなることを特
徴とするものである。
【0007】請求項2に記載する鋼管杭は、鋼管の先端
部に請求項1に記載の鋼管杭用先端部材を結合して構成
される鋼管杭であって、前記鋼管の先端部において前記
鋼管杭用先端部材の直線溝に対応する位置に直線溝を形
成し、この直線溝と鋼管杭用先端部材の直線溝とが対応
するように、前記嵌合部を鋼管の先端部の内周に嵌入さ
せてから、前記鋼管の直線溝と前記鋼管杭用先端部材の
直線溝とで形成される開口及び前記鋼管杭用先端部材の
挿通孔に楔状部材を打ち込んで結合したことを特徴とす
るものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る鋼管杭用先端
部材1及び鋼管杭2について、図面に基づいて説明す
る。本実施の形態に係る鋼管杭用先端部材1は、図1及
び図2に示すように、鋼管3の先端部4に結合されるこ
とにより、鋼管杭2(図7参照)を構成する先端部材で
あって、前記鋼管3と略同一の外径d1を有し、その上
部5において母線方向に直線溝6が形成された円筒形又
は円柱形の先端部材本体7と、この先端部材本体7の外
周8に固定された螺旋羽根9と、前記先端部材本体7の
上部5に突出して形成され、前記鋼管3の先端部4の内
周10に嵌合する外径d2を有し、前記直線溝6に対応
する位置に挿通孔11(図4参照)が形成された円筒形
又は円柱形の嵌合部12とを有して構成されている。以
下、更に詳細に説明する。
【0009】前記先端部材本体7は、図1に示すよう
に、鋼管杭用先端部材1を構成するための本体部分であ
って、この鋼管杭用先端部材1が結合される対象である
鋼管3の外径d3と略同一の外径d1を有する円筒形の
部材により構成されている。先端部材7をこのように形
成することにより、鋼管3の先端部4に鋼管杭用先端部
材1を取り付けた際に、先端部材本体7と鋼管3との結
合部分に段差が生じることがなく、1本の鋼管100に
より形成された従来の鋼管杭104と同様の形状とする
ことができる(図9参照)。
【0010】また、図2に示すように、先端部材本体7
の上部5を周方向に2等分した位置に2本の直線溝6が
形成されている。この直線溝6は、鋼管杭用先端部材1
を鋼管3の先端部4に結合した際に、鋼管杭用先端部材
1を鋼管3に対して回転方向に固定するために設けられ
る部分である。
【0011】この直線溝6の形状は、先端部材本体7に
おいてその母線方向に形成された一定幅の直線的な形状
とし、例えば、その長さは嵌合部12の高さの1/4乃
至1/2倍程度とし、その幅は5乃至10mm程度とす
ると好適である。そして、このような直線溝6は、予め
工場で金切り用の電動のこぎり等により、先端部材本体
7の上部5に対して一文字状に切込みを入れることによ
り形成される。
【0012】そして、先端部材本体7の下端13には、
その開口部を塞ぐ円盤状の蓋14が設けられている。こ
の蓋14を設けたことにより、鋼管杭2として地中にね
じ込む際に、先端部材本体7の下端13から土砂が内部
に侵入することを防いでいる。なお、先端部材本体7
を、その下端13に蓋14を設けた円筒形の部材に変え
て、その内部に空洞がない円柱形とすることも可能であ
る。
【0013】前記螺旋羽根9は、図1に示すように、先
端部材本体7に外周8に固定されて螺旋形状の面を構成
する羽根である。この螺旋羽根9は、鋼管杭用先端部材
1を鋼管3の先端部4に結合して構成される鋼管杭2を
埋設する際に、鋼管杭2の回転力により、地中にねじ込
まれ、鋼管杭2を下方へ推進する役割を果たす(図8参
照)。この螺旋羽根9は、一定厚さの平板状部材を略一
定幅の螺旋形状に形成するとともに、先端部材本体7の
外周8に固定することにより構成される。
【0014】本実施の形態においては、前記螺旋羽根9
は、図2に示すように、その上端部15及び下端部16
おいて水平方向に突出幅が徐々に狭くなった形状となる
ように形成されているが、図3に示すように、その上端
部15及び下端部16において水平方向の突出幅が一定
となるように形成することも可能である。また、この螺
旋羽根9は、1枚の羽根を1巻きした構成としている
が、螺旋羽根9の数を複数枚とすることも可能であり、
巻き数も2回以上とすることも可能である。更に、この
ような螺旋羽根9も鋼管杭用先端部材1の外周8に対す
る固定は、通常は溶接によりおこなわれるが、他の方法
により固定することも可能である。
【0015】前記嵌合部12は、図1に示すように、鋼
管杭用先端部材1を鋼管3の先端部4に結合する際に、
鋼管3の先端部4の内周10に対して嵌入される部分で
あり、先端部材本体7の上部5に突出して形成され、鋼
管3の先端部4の内周10に嵌合する外径d2を有する
円筒形の部材により構成される。ここで、鋼管3の先端
部4の内周10に嵌合する外径d2とは、鋼管3の先端
部4の内径d4と同一又はそれよりわずかに小さい外径
のことである。
【0016】また、図1のA−A断面図である図4及び
図5にも示すように、嵌合部12の高さ方向中央部を周
方向に2等分した位置に2個の挿通孔11が形成されて
いる。この挿通孔11は、先端部材本体7の直線溝6と
同様に、鋼管杭用先端部材1を鋼管3の先端部4に結合
した際に、この鋼管杭用先端部材1を鋼管3に対して回
転方向に固定するために設けられる部分である。
【0017】この挿通孔11の形状は、嵌合部12にお
いて高さ方向中央部に先端部材本体7の直線溝6と同様
に、その母線方向に形成された一定幅の直線的な形状と
し、例えば、その長さは、嵌合部12の高さの1/2乃
至1倍程度とし、その幅は、5乃至10mm程度、すな
わち、先端部材本体7の直線溝6の長さの略2倍とし、
その幅は、先端部材本体7の直線溝6の幅と同一又はそ
れよりもわずかに小さい寸法とすると好適である。そし
て、このような挿通孔11は、予め工場で電動のドリル
等により、嵌合部12の中央部に対してその母線方向に
挿通孔を穿設することにより形成される。
【0018】また、本実施の形態において、嵌合部12
は、図5に示すように、先端部材本体7の内径d5と略
同一の外径d2を有する円筒部材を、先端部材本体7の
直線溝6と嵌合部12の挿通孔11とが合致するよう
に、すなわち先端部材本体7の直線溝6と嵌合部12の
挿通孔11とが一直線上に並ぶようにして先端部材本体
7の上方から一部分だけを嵌入し、他の部分を先端部材
本体7の上部5に突出させた状態で溶接等により固定し
て形成されている。
【0019】ここで、嵌合部12を構成する円筒部材の
長さ及びこの円筒部材を先端部材本体7に嵌入する長さ
については特に制約はないが、先端部材本体7の上部5
の突出する嵌合部12の長さを十分に確保するととも
に、嵌合部12と先端部材本体7の結合強度も十分に確
保する必要がある。したがって、例えば、嵌合部12を
構成する円筒部材の長さについては鋼管3の外径d3の
約1/2乃至2倍程度とし、これを先端部材本体7に嵌
入する長さについては、嵌合部12を構成する円筒部材
の長さの約1/4乃至1/2程度とすると好適である。
【0020】また、図示はしないが、嵌合部12を鋼管
3の先端部4の内周10に容易に嵌入させることができ
るようにするため、嵌合部12の形状を、上方へ向って
外径が徐々に小さくなるように傾斜させて形成すると更
に好適である。
【0021】このような嵌合部12を設けたことによ
り、この嵌合部12を鋼管3の先端部4に嵌入するのみ
で鋼管杭用先端部材1を容易に鋼管3に結合することが
できるとともに、それらを結合した状態で、鋼管杭用先
端部材1が鋼管3の軸と垂直な方向にずれることを防止
することができる。なお、嵌合部12の形状は、先端部
材本体7と同様に、その内部に空洞がない円柱形とする
ことも可能である。
【0022】前記鋼管3は、その先端部4に鋼管杭用先
端部材1を結合することにより、鋼管杭2を構成する本
体部分であって、所定長さの管状部材により構成され
る。この鋼管3としては、従来の鋼管杭104(図9参
照)に使用されているのと同じ材質及び構造のものを使
用することができる。鋼管3の長さについても、一般的
な鋼管杭104と同様に10乃至15m程度とする。
【0023】そして、図5及び図1のB−B断面図であ
る図6にも示すように、鋼管3の先端部4には、先端部
材本体7の直線溝6に対応する位置に2本の直線溝17
が形成されている。すなわち、前述の通り、先端部材本
体7の直線溝6及び嵌合部12の挿通孔11が周方向に
2等分した位置に形成されていることから、それに対応
して鋼管3の先端部4を周方向に2等分した位置に2本
の直線溝17が形成される。
【0024】この直線溝17の形状は、直線溝17と先
端部材本体7の直線溝6とが対応するように鋼管杭用先
端部材1の嵌合部12を鋼管3の先端部に嵌入した際
に、先端部材本体7の直線溝6と鋼管杭3の先端部4の
直線溝17とで形成される形状が、嵌合部12の挿通孔
11の形状と略同一となる形状とし、具体的には、その
長さは嵌合部12の挿通孔11の長さの略1/2倍と
し、その幅は嵌合部12の挿通孔11の幅と同一又はそ
れよりもわずかに大きい寸法の一定幅の帯状に形成す
る。
【0025】このような直線溝17は、金切り用の電動
のこぎり等により、鋼管3の先端部4の対してその軸方
向に一文字状に切込みを入れることにより容易に形成す
ることができる。したがって、工場等においても予め直
線溝17を形成しておくことも可能であるが、建築現場
においても簡易な作業で直線溝17を形成することが可
能である。
【0026】そして、図7に示すように、このような鋼
管3の先端部4に鋼管杭用先端部材1を結合することに
より鋼管杭2が構成される。この鋼管3と鋼管杭用先端
部材1との結合は、鋼管3の直線溝17と鋼管杭用先端
部材1の直線溝6とが対応するようにして、鋼管杭用先
端部材1の嵌合部12を鋼管3の先端部4の内周10に
嵌入させてから、楔状部材18を、鋼管3の軸方向と直
交して鋼管杭用先端部材1と鋼管3との結合部分を貫通
するように、鋼管3の直線溝17と鋼管杭用先端部材1
の直線溝6とで形成される開口及び鋼管杭用先端部材1
の挿通孔11に打ち込むことによりおこなう。この楔状
部材18は、その外周と鋼管3の直線溝17、鋼管杭用
先端部材1の直線溝6及び鋼管杭用先端部材1の挿通孔
11との間にそれぞれ生じる摩擦力で、この結合が容易
に外れないようにするために設けられるものである。
【0027】前記楔状部材18は、鋼製のテーパー状の
部材により構成される。この楔状部材18の形状は、鋼
管3の直線溝17と鋼管杭用先端部材1の直線溝6とで
形成される開口及び鋼管杭用先端部材1の挿通孔11に
打ち込み可能なように、その幅は先端部で鋼管杭用先端
部材1の挿通孔11の幅と略同一又はそれより小さい寸
法となるとともに、その高さは先端部で鋼管杭用先端部
材1の挿通孔11の長さと略同一又はそれより小さい寸
法となるようにテーパーが形成されたテーパー形状とす
る。また、その長さは鋼管3の外径d3と同一又はそれ
よりわずかに大きい寸法であって、螺旋羽根9の外径d
6よりも短い寸法とする。そして、鋼管杭2の運搬を効
率的におこなうため、このような鋼管3と鋼管杭用先端
部材1との結合は、通常は建築現場においておこなう。
【0028】このようにして構成された鋼管杭2は、図
8に示すように、アースオーガー等の駆動機械200に
鋼管杭用先端部材1を下にして垂直に吊り下げられた
後、回転しながら地中にねじ込まれる。
【0029】この際、鋼管杭2は、駆動機械200に垂
直に吊り下げられた状態であっても、鋼管3の先端部4
の内周10と鋼管杭用先端部材1の嵌合部12の外周1
9との摩擦力と鋼管3の直線溝17、鋼管杭用先端部材
1の直線溝6及び鋼管杭用先端部材1の挿通孔11と楔
状部材18との間にそれぞれ生じる摩擦力とにより、互
いに分離することなく、また、この鋼管杭2を地中にね
じ込む際には鋼管3と鋼管杭用先端部材1とを引き離す
方向とは逆方向の力が作用するので当然に互いに分離す
ることがない。そして、鋼管杭2を地中にねじ込む際に
作用する軸回りの回転力に対しても、鋼管3の先端部4
の直線溝17、鋼管杭用先端部材1の直線溝6、鋼管杭
用先端部材1の挿通孔11と楔状部材18との嵌合によ
り鋼管3と鋼管杭用先端部材1が一体として回転するこ
ととなる。
【0030】したがって、この鋼管杭2は、従来の鋼管
杭104(図9参照)と全く同様に使用することができ
る。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る鋼管
杭用先端部材は、鋼管の先端部に結合されることによ
り、鋼管杭を構成する先端部材であって、前記鋼管と略
同一の外径を有し、その上部において母線方向に直線溝
が形成された円筒形又は円柱形の先端部材本体と、この
先端部材本体の外周に固定された螺旋羽根と、前記先端
部材本体の上部に突出して形成され、前記鋼管の先端部
の内周に嵌合する外径を有し、前記直線溝に対応する位
置に挿通孔が形成された円筒形又は円柱形の嵌合部とか
らなり、鋼管杭の先端部における螺旋羽根が設けられた
部分を鋼管杭用先端部材として別個に構成したことか
ら、鋼管杭用先端部材と鋼管とを分離して運搬すること
ができるという利点がある。
【0032】したがって、工場から建築現場へ運搬する
ためにトラックの荷台等に積載する際に、螺旋羽根が邪
魔になることがなく、鋼管を平行に束ねて効率的に積載
することが可能となり運搬効率を高めることができると
いう利点がある。
【0033】また、従来は、鋼管を製造している企業
等、鋼管の納入元から工場に鋼管を一旦搬入し、工場に
おいてその鋼管に螺旋状の羽根を取り付ける等の加工を
おこなって鋼管杭を製造した後、この鋼管杭を建築現場
に運搬して使用していた。しかし本発明に係る鋼管杭に
使用する鋼管は先端部に直線溝を形成しただけの通常の
鋼管であり、なおかつ、この直線溝は建築現場において
ありふれた工具等を用いて簡易な作業で形成することが
できるものであることから、工場においては鋼管杭用先
端部材のみを製造し、鋼管についてはその納入元から直
接建築現場に運搬することとが可能となる。したがっ
て、余計な運送費用等を削減することができるという利
点がある。
【0034】更に、工場においても、従来は長さの長い
鋼管及び鋼管杭の製造後は鋼管杭を保管するための広い
場所が必要であったとともに、長さの長い鋼管に直接螺
旋状の羽根を取り付ける等の加工をおこなうために大き
な設備と広い搬送空間が必要であったが、本発明によれ
ば、鋼管杭用先端部材のみを工場で製造するので、広い
保管場所が不要であり、また、製造設備や工場内の搬送
空間も縮小することができるという利点がある。
【0035】請求項2に記載の鋼管杭は、鋼管の先端部
に請求項1又は請求項2に記載の鋼管杭用先端部材を結
合して構成される鋼管杭であって、前記鋼管の先端部に
おいて前記鋼管杭用先端部材の直線溝に対応する位置に
直線溝を形成し、この直線溝と鋼管杭用先端部材の直線
溝とが対応するように、前記嵌合部を鋼管の先端部の内
周に嵌入させてから、前記鋼管の直線溝と前記鋼管杭用
先端部材の直線溝とで形成される開口及び前記鋼管杭用
先端部材の挿通孔に楔状部材を打ち込むだけで前記鋼管
と前記鋼管杭用先端部材とを結合することができるの
で、建築現場において容易に構成することができるとい
う利点がある。
【0036】また、このようにして結合された鋼管杭を
地中にねじ込む際に作用する軸回りの回転力に対して
も、鋼管と鋼管杭用先端部材とが互いに分離することな
く、一体として回転することができるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る鋼管杭用先端部材及び
それと結合する鋼管の先端部を示す正面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る鋼管杭用先端部材の平
面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る鋼管杭用先端部材にお
いて、螺旋羽根を異なる構成としたものを示す平面図で
ある。
【図4】図1のA−A断面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る鋼管杭用先端部材及び
鋼管の縦断面図である。
【図6】図1のB−B断面図である。
【図7】本発明の実施形態に係る鋼管杭を示す正面図で
ある。
【図8】本発明の実施形態に係る鋼管杭を地中に埋設す
る際の施工例を示す図である。
【図9】従来例に係る鋼管杭を示す正面図である。
【符号の説明】
1 鋼管杭用先端部材 3 鋼管 4 先端部 6、17 直線溝 7 先端部材本体 9 螺旋羽根 11 挿通孔 12 嵌合部 18 楔状部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼管の先端部に結合されることにより、
    鋼管杭を構成する先端部材であって、前記鋼管と略同一
    の外径を有し、その上部において母線方向に直線溝が形
    成された円筒形又は円柱形の先端部材本体と、この先端
    部材本体の外周に固定された螺旋羽根と、前記先端部材
    本体の上部に突出して形成され、前記鋼管の先端部の内
    周に嵌合する外径を有し、前記直線溝に対応する位置に
    挿通孔が形成された円筒形又は円柱形の嵌合部と、から
    なることを特徴とする鋼管杭用先端部材。
  2. 【請求項2】 鋼管の先端部に請求項1に記載の鋼管杭
    用先端部材を結合して構成される鋼管杭であって、前記
    鋼管の先端部において前記鋼管杭用先端部材の直線溝に
    対応する位置に直線溝を形成し、この直線溝と鋼管杭用
    先端部材の直線溝とが対応するように、前記嵌合部を鋼
    管の先端部の内周に嵌入させてから、前記鋼管の直線溝
    と前記鋼管杭用先端部材の直線溝とで形成される開口及
    び前記鋼管杭用先端部材の挿通孔に楔状部材を打ち込ん
    で結合したことを特徴とする鋼管杭。
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