JP2003027463A - 鋼管杭用先端部材及び鋼管杭 - Google Patents

鋼管杭用先端部材及び鋼管杭

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JP2003027463A
JP2003027463A JP2001219116A JP2001219116A JP2003027463A JP 2003027463 A JP2003027463 A JP 2003027463A JP 2001219116 A JP2001219116 A JP 2001219116A JP 2001219116 A JP2001219116 A JP 2001219116A JP 2003027463 A JP2003027463 A JP 2003027463A
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pipe pile
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tip
fitting portion
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JP2001219116A
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Nobuhiko Oishi
進彦 大石
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Sekisui House Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 先端部の外周に螺旋羽根を有する鋼管杭につ
いて、運搬を効率的におこなうことができるようにする
とともに、小規模な設備で製造可能であり、なおかつ保
管場所の占有面積も小さくすることができる鋼管杭を提
供すること。 【解決手段】 鋼管杭用先端部材1は、鋼管3と略同一
の外径d1を有する先端部材本体5と、該先端部材本体
5の外周6に固定された螺旋羽根7と、前記先端部材本
体5の上部8に突出して形成され、鋼管3の先端部4の
内周9に嵌合する外径d2を有する嵌合部10と、該嵌
合部10の外周11において、その母線方向に形成され
た凸条12とからなり、鋼管杭は、鋼管3の先端部4に
おける鋼管杭用先端部材1の凸条12に対応する位置に
溝19を形成し、該溝19に鋼管杭用先端部材1の凸条
12が嵌合するように嵌合部10を鋼管3の先端部4の
内周9に嵌入させて結合して形成したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中に埋設されて
建築物の基礎を支持する鋼管杭に関し、運搬の際にトラ
ックの荷台等に効率的に積載することができる鋼管杭及
びそのような鋼管杭を構成する鋼管杭先端部材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】建築物の基礎を支持するための杭とし
て、図11に示すように、鋼管100の先端部101の
外周102に螺旋羽根103を固定して設けた鋼管杭1
04が従来から知られている。このような鋼管杭104
は、地上に設置したアースオーガー(図10参照)等の
駆動機械200により回転させてねじ込むことにより地
中に埋設されるものであり、無排土で埋設することがで
きるとともに、埋設後は、螺旋羽根103を有している
分だけ水平方向の投影面積が広くなることから大きな支
持力を得ることができるという利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の鋼管杭104の螺旋羽根103は、一般的に
鋼管100の外径d3の約2乃至3倍程度の外径d6を
有していることから、工場において鋼管杭104を平行
に束ねることができず、トラックの荷台等に効率的に積
載することができないという問題点があった。
【0004】また、このような鋼管杭104の鋼管10
0は、一般的に10乃至15m程度の長さを有している
ことから、工場において製造する際には、このような長
さの長い鋼管100の先端部101に螺旋羽根103を
取り付けるために、大きな設備と保管場所も含めた広い
空間が必要となり、非常に効率が悪く、製造コストの上
昇につながるという問題点があった。
【0005】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、先端部の外周に螺旋羽根を有する鋼管杭につい
て、運搬を効率的におこなうことができるようにすると
ともに、小規模な設備で製造可能であり、なおかつ保管
場所の占有面積も小さくすることができる鋼管杭を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
になされた本発明の請求項1に記載の鋼管杭用先端部材
は、鋼管の先端部に結合されることにより、鋼管杭を構
成する先端部材であって、前記鋼管と略同一の外径を有
する円筒形又は円柱形の先端部材本体と、この先端部材
本体の外周に固定された螺旋羽根と、前記先端部材本体
の上部に突出して形成され、前記鋼管の先端部の内周に
嵌合する外径を有する円筒形又は円柱形の嵌合部と、こ
の嵌合部の外周において、その母線方向に形成された凸
条とからなることを特徴とするものである。
【0007】請求項2に記載する鋼管杭用先端部材は、
鋼管の先端部に結合されることにより、鋼管杭を構成す
る先端部材であって、前記鋼管と略同一の外径を有する
円筒形又は円柱形の先端部材本体と、この先端部材本体
の外周に固定された螺旋羽根と、前記先端部材本体の上
部に突出して形成され、前記鋼管の先端部の内周に嵌合
する外径を有する円筒形又は円柱形の嵌合部と、この前
記先端部材本体の上部において、その母線方向に形成さ
れた凸条とからなることを特徴とするものである。
【0008】請求項3に記載する鋼管杭用先端部材は、
請求項1に記載する構成において、前記嵌合部の外周に
弾性シートを配置したことを特徴とするものである。
【0009】請求項4に記載する鋼管杭は、鋼管の先端
部に請求項1乃至請求項3に記載の鋼管杭用先端部材を
結合して構成される鋼管杭であって、前記鋼管の先端部
における前記鋼管杭用先端部材の凸条に対応する位置に
溝を形成し、この溝に前記鋼管杭用先端部材の凸条が嵌
合するように前記嵌合部を鋼管の先端部の内周に嵌入さ
せて結合したことを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る鋼管杭用先端
部材1及び鋼管杭2について、図面に基づいて説明す
る。本発明の実施の形態に係る鋼管杭用先端部材1は、
図1及び図2に示すように、鋼管3の先端部4に結合さ
れることにより、鋼管杭2(図8参照)を構成する先端
部材であって、前記鋼管3と略同一の外径d1を有する
円筒形又は円柱形の先端部材本体5と、この先端部材本
体5の外周6に固定された螺旋羽根7と、前記先端部材
本体5の上部8に突出して形成され、前記鋼管3の先端
部4の内周9に嵌合する外径d2を有する嵌合部10
と、この嵌合部10の外周11において、その母線方向
に形成された凸条12と、を有して構成されている。以
下、更に詳細に説明する。
【0011】前記先端部材本体5は、図1に示すよう
に、鋼管杭用先端部材1を構成するための本体部分であ
って、この鋼管杭用先端部材1が結合される対象である
鋼管3の外径d3と略同一の外径d1を有する円筒形の
部材により構成されている。前記先端部材本体5をこの
ように形成することにより、鋼管3の先端部4に鋼管杭
用先端部材1を取り付けた際に、先端部材本体5と鋼管
3との結合部分に段差が生じることがなく、1本の鋼管
100により形成された従来の鋼管杭104と同様の形
状とすることができる(図11参照)。
【0012】また、先端部材本体5の下端13には、そ
の開口部を塞ぐ円盤状の蓋14が設けられている。この
蓋14を設けたことにより、鋼管杭2として地中にねじ
込む際に、先端部材本体5の下端から土砂が内部に侵入
することを防止できる。なお、先端部材本体5を、その
下端13に蓋14を設けた円筒形の部材に代えて、その
内部に空洞がない円柱形とすることも可能である。
【0013】前記螺旋羽根7は、図1に示すように、先
端部材本体5の外周6に固定されて螺旋形状の面を構成
する羽根である。この螺旋羽根7は、鋼管杭用先端部材
1を鋼管3の先端部4に結合して構成される鋼管杭2を
埋設する際に、鋼管杭2の回転力により、地中にねじ込
まれ、鋼管杭2を下方へ推進する役割を果たす(図10
参照)。この螺旋羽根7は、一定厚さの平板状部材を略
一定幅の螺旋形状に形成するとともに、先端部材本体5
の外周6に固定することにより構成される。
【0014】本実施の形態においては、前記螺旋羽根7
は、図2に示すように、その上端部15及び下端部16
において水平方向の突出幅が徐々に狭くなった形状とな
るように形成されているが、図3に示すように、その上
端部15及び下端部16において水平方向の突出幅が一
定となるように形成することも可能である。また、この
螺旋羽根7は、1枚の羽根を1巻きした構成としている
が、螺旋羽根7の数を複数枚とすることも可能であり、
巻き数も2回以上とすることも可能である。更に、この
ような螺旋羽根7の鋼管杭用先端部材1の外周6に対す
る固定は、通常は溶接によりおこなわれるが、他の方法
により固定することも可能である。
【0015】前記嵌合部10は、図1に示すように、鋼
管杭用先端部材1を鋼管3の先端部4に結合する際に、
鋼管3の先端部4の内周9に対して嵌入される部分であ
り、先端部材本体5の上部8に突出して形成され、鋼管
3の先端部4の内周9に嵌合する外径d2を有する円筒
形の部材により構成される。ここで、鋼管3の先端部4
の内周9に嵌合する外径d2とは、鋼管3の先端部4の
内径d4と同一又はこれよりわずかに小さい外径のこと
である。
【0016】また、本実施の形態において、嵌合部10
は、図4に示すように、先端部材本体5の内径d5と略
同一の外径d2を有する円筒部材を、先端部材本体5の
上方から一部分だけを嵌入し、他の部分を先端部材本体
5の上部8に突出させた状態で溶接等により固定して形
成されている。
【0017】ここで、嵌合部10を構成する円筒部材の
長さ及びこの円筒部材を先端部材本体5に嵌入する長さ
については特に制約はないが、先端部材本体5の上部8
に突出する嵌合部10の長さを十分に確保するととも
に、嵌合部10と先端部材本体5との結合強度も十分に
確保する必要がある。したがって、例えば、嵌合部10
を構成する円筒部材の長さについては鋼管3の外径d3
の約1/2乃至2倍程度とし、これを先端部材本体5に
嵌入する長さについては、嵌合部10を構成する円筒部
材の長さの約1/4乃至1/2程度とすると好適であ
る。
【0018】また、図示はしないが、嵌合部10を鋼管
3の先端部4の内周9に容易に嵌入させることができる
ようにするため、嵌合部10の形状を、上方へ向って外
径が徐々に小さくなるように傾斜させて形成すると更に
好適である。このような嵌合部10を設けたことによ
り、この嵌合部10を鋼管3の先端部4に嵌入するのみ
で鋼管杭用先端部材1を容易に鋼管3に結合することが
できるとともに、それらを結合した状態で、鋼管杭用先
端部材1が鋼管3の軸と垂直な方向にずれることを防止
することができる。なお、嵌合部10の形状は、先端部
材本体5と同様に、その内部に空洞がない円柱形とする
ことも可能である。
【0019】前記凸条12は、図1に示すように、鋼管
杭用先端部材1を鋼管3の先端部4に結合した際に、こ
の鋼管杭用先端部材1を鋼管3に対して回転方向に固定
するために設けられる部分であり、嵌合部10の外周1
1においてその母線方向に形成された一定幅の直線状の
凸条である。本実施の形態においては、嵌合部10の外
周11を約4等分した位置に合計4本の凸条12が形成
されている。
【0020】この凸条12の形状は、嵌合部10の外周
11において外側に突出する一定幅の直線的な形状と
し、例えば、その長さは嵌合部10の高さの1/2乃至
1倍程度とし、その幅は5乃至10mm程度とし、その
厚さすなわち嵌合部10の外周11から突出する高さは
鋼管3の肉厚と同じ程度とすると好適である。そして、
このような凸条12は、一定幅で一定厚さの帯状の金属
片を嵌合部10の外周11の所定位置にそれぞれ溶接等
で固定することにより形成される。なお、凸条12の数
は、鋼管杭2(図10参照)を地中にねじ込む際に作用
する軸回りの回転力に抗することができればよいので、
2本あれば好適であり、1本又は3本、あるいは5本以
上とすることも可能であるが、その場合においても嵌合
部10の外周11を等分した位置に形成する。また、凸
条12の形状も、後述する鋼管3の先端部4に形成され
る溝19と好適に嵌合することができればよいので、直
線状の凸条に限定されずに正方形状や半球形状等の凸条
にすることも可能である。
【0021】また、凸条12の構成は、上記のような帯
状の金属片を溶接等で固定して形成されるものに限定さ
れることはなく、嵌合部10の外周11に同様の凸条を
形成することができるものであれば他の構成をすること
も可能である。したがって、例えば、図5に示すよう
に、一定厚さの平板17を嵌合部10の中心軸を通る平
面上に配置するとともに、この平板17の両端部を嵌合
部10の外周11から突出させ、この突出部分を凸条1
2とする構成とすることも可能である。この場合におい
ても、平板17と嵌合部10の結合は、溶接等によりお
こなう。
【0022】更に、本実施の形態においては、嵌合部1
0の外周11に凸条12を設ける構成としたが、図6に
示すように、先端部材本体5の上部8を切り欠いて前記
凸条12と同様の凸条12aを形成するようにしてもよ
い。先端部材本体5の上部8の切り欠きは、予め工場等
において金切り用の電動のこぎり等により、先端部材本
体5の上部8に対して軸方向に十字形の切込みを入れる
ことにより容易に形成することができる。この場合に
は、先端部材本体5の上部8を切り欠いて凸条12aを
形成した後に、嵌合部10の先端部材本体5の内径d5
と略同一の外径d2を有する円筒部材を、先端部材本体
5の上方から一部分だけを嵌入し、他の部分を先端部材
本体5の上部8に突出させた状態で溶接等により固定し
て嵌合部10を形成する。
【0023】また、この鋼管杭用先端部材1は、図1に
示すように、嵌合部10の外周11に弾性シート18を
配置している。この弾性シート18は、鋼管杭用先端部
材1の嵌合部10を鋼管3の先端部4の内周9に嵌入し
て結合した後に、鋼管3の先端部4の内周9と嵌合部1
0の外周11との隙間をなくし、摩擦力を大きくして、
この結合が容易に外れないようにするために設けられる
ものである。
【0024】前記弾性シート18は、ゴムや合成樹脂等
の弾性力がある薄いシート状部材により構成される。弾
性シート18の形状については特に制約はなく、任意の
形状をすることができるが、大きさについては、嵌合部
10の外周10における凸条12の間に配置することが
できる大きさとする必要がある。弾性シート18の配置
される位置についても特に制約はなく、嵌合部10の外
周11における凸条12の間であれば任意の位置に配置
することが可能である。また、本実施の形態において
は、1箇所にのみ配置しているが、複数箇所に配置する
ことも可能である。嵌合部10の外周11に対する弾性
シート18の取付けは、接着剤等で接着することにより
おこなう。
【0025】前記鋼管3は、その先端部4に鋼管杭用先
端部材1を結合することにより、鋼管杭2を構成する本
体部分であって、所定長さの管状部材により構成され
る。この鋼管3としては、従来の鋼管杭104(図11
参照)に使用されているのと同じ材質及び構造のものを
使用することができる。鋼管3の長さについても、一般
的な鋼管杭104と同様に10乃至15m程度とする。
【0026】そして、図1及び図1のA−A断面図であ
る図7にも示すように、鋼管3の先端部4には、先端部
材本体5の凸条12に対応する位置に4本の溝19が形
成されている。すなわち、前述の通り、凸条12が嵌合
部10の外周11を4等分した位置に形成されているこ
とから、それに対応して鋼管3の先端部4を周方向に4
等分した位置に4本の溝19が形成される。この溝19
の形状は、鋼管杭用先端部材1の嵌合部10を鋼管3の
先端部4に嵌入した際に、凸条12と嵌合する形状と
し、具体的には、凸条12より一回り大きい一定幅の帯
状に形成する。
【0027】このような溝19は、金切り用の電動のこ
ぎり等により、鋼管3の先端部4に対して軸方向に十字
形の切込みを入れることにより容易に形成することがで
きる。したがって、工場等においても予め溝19を形成
しておくことも可能であるが、建築現場においても簡易
な作業で溝19を形成することが可能である。なお、凸
条12の数が4本以外の場合であっても、その凸条12
の数に合わせて同一の数の溝19を対応する位置に形成
する。
【0028】そして、図8に示すように、このような鋼
管3の先端部4に鋼管杭用先端部材1を結合することに
より鋼管杭2が構成される。この鋼管3と鋼管杭用先端
部材1との結合は、鋼管3の溝19に鋼管杭用先端部材
1の凸条12が嵌合するようにして、鋼管杭用先端部材
1の嵌合部10を、鋼管3の先端部4の内周9に嵌入さ
せることによりおこなう。鋼管杭2の運搬を効率的にお
こなうため、このような鋼管3と鋼管杭用先端部材1と
の結合は、通常は建築現場においておこなう。
【0029】また、図9に示すように、鋼管杭用先端部
材1の先端部材本体5の上部8に凸条12aを形成した
場合には、鋼管3の溝19に鋼管杭用先端部材1の先端
部材本体5の凸条12aが嵌合するようにして、鋼管杭
用先端部材1の嵌合部10を、鋼管3の先端部4の内周
9に嵌入させることにより、鋼管3と鋼管杭用先端部材
1とを結合させる。
【0030】このようにして構成された鋼管杭2は、図
10に示すように、アースオーガー等の駆動機械200
に鋼管杭用先端部材1を下にして垂直に吊り下げられた
後、回転しながら地中にねじ込まれる。
【0031】この際、鋼管杭2は、駆動機械200に垂
直に吊り下げられた状態であっても、鋼管3の先端部4
の内周9と鋼管杭用先端部材1の嵌合部10の外周11
との摩擦力及び弾性シート18の摩擦力により、互いに
分離することなく、また、この鋼管杭2を地中にねじ込
む際には鋼管3と鋼管杭用先端部材1とを引き離す方向
とは逆方向の力が作用するので当然に互いに分離するこ
とがない。そして、鋼管杭2を地中にねじ込む際に作用
する軸回りの回転力に対しても、鋼管3の溝19と鋼管
杭用先端部材1の凸条12との嵌合により鋼管3と鋼管
杭用先端部材1とが一体として回転することとなる。
【0032】また、鋼管杭用先端部材1を地面上に載置
させた状態で、駆動機械200に吊り下げた鋼管3の先
端部3の内周9を、前述と同様に鋼管杭用先端部材1の
嵌合部10に嵌入させるようにして鋼管3と鋼管杭用先
端部材1とを結合させてもよい。この場合には、鋼管杭
2を地中にねじ込む際に作用する軸回りの回転力のみを
考慮すればよいので、弾性シート18の貼着が不要であ
る。しかしながら、鋼管3の溝19と鋼管杭用先端部材
1の凸条12との嵌合により鋼管3と鋼管杭用先端部材
1とが互いに分離することなく一体として回転する。
【0033】したがって、いずれの場合であっても、こ
の鋼管杭2は、従来の鋼管杭104(図11参照)と全
く同様に使用することができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
又は請求項2に記載の鋼管杭用先端部材はは、鋼管の先
端部に結合されることにより、鋼管杭を構成する先端部
材であって、前記鋼管と略同一の外径を有する円筒形又
は円柱形の先端部材本体と、この先端部材本体の外周に
固定された螺旋羽根と、前記先端部材本体の上部に突出
して形成され、前記鋼管の先端部の内周に嵌合する外径
を有する円筒形又は円柱形の嵌合部と、この嵌合部の外
周又は前記先端部材本体の上部において、その母線方向
に形成された凸条とからなり、鋼管杭の先端部における
螺旋羽根が設けられた部分を鋼管杭用先端部材として別
個に構成したことから、鋼管杭用先端部材と鋼管とを分
離して運搬することができるという利点がある。
【0035】したがって、工場から建築現場へ運搬する
ためにトラックの荷台等に積載する際に、螺旋羽根が邪
魔になることがなく、鋼管を平行に束ねて効率的に積載
することが可能となり運搬効率を高めることができると
いう利点がある。
【0036】また、従来は、鋼管を製造している企業
等、鋼管の納入元から工場に鋼管を一旦搬入し、工場に
おいてその鋼管に螺旋状の羽根を取り付ける等の加工を
おこなって鋼管杭を製造した後、この鋼管杭を建築現場
に運搬して使用していた。しかし本発明に係る鋼管杭に
使用する鋼管は先端部に溝を形成しただけの通常の鋼管
であり、なおかつ、この溝は建築現場においてありふれ
た工具等を用いて簡易な作業で形成することができるも
のであることから、工場においては鋼管杭用先端部材の
みを製造し、鋼管についてはその納入元から直接建築現
場に運搬することとが可能となる。したがって、余計な
運送費用等を削減することができるという利点がある。
【0037】更に、工場においても、従来は長さの長い
鋼管及び鋼管杭の製造後は鋼管杭を保管するための広い
場所が必要であったとともに、長さの長い鋼管に直接螺
旋状の羽根を取り付ける等の加工をおこなうために大き
な設備と広い搬送空間が必要であったが、本発明によれ
ば、鋼管杭用先端部材のみを工場で製造するので、広い
保管場所が不要であり、また、製造設備や工場内の搬送
空間も縮小することができるという利点がある。
【0038】請求項3に記載の鋼管杭用先端部材は、請
求項1に記載の鋼管杭用先端部材において、前記嵌合部
の外周に弾性シートを配置したことから、鋼管杭用先端
部材嵌合部を鋼管の先端部の内周に嵌入して結合した後
に、鋼管の先端部の内周と嵌合部の外周との隙間をなく
し、摩擦力を大きくして、この結合が容易に外れないよ
うにするという利点がある。
【0039】請求項4に記載の鋼管杭は、鋼管の先端部
に請求項1乃至請求項3に記載の鋼管杭用先端部材を結
合して構成される鋼管杭であって、前記鋼管の先端部に
おける前記鋼管杭用先端部材の凸条に対応する位置に溝
を形成し、この溝に前記鋼管杭用先端部材の凸条が嵌合
するように前記嵌合部を鋼管の先端部の内周に嵌入する
だけで前記鋼管と前記鋼管杭用先端部材とを結合するこ
とができるので、建築現場において容易に構成すること
ができるという利点がある。
【0040】また、このようにして結合された鋼管杭を
地中にねじ込む際に作用する軸回りの回転力に対して
も、鋼管の溝と鋼管杭用先端部材の凸条との嵌合により
鋼管と鋼管杭用先端部材とが互いに分離することなく、
一体として回転することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る鋼管杭用先端部材及び
それと結合する鋼管の先端部を示す正面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る鋼管杭用先端部材の平
面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る鋼管杭用先端部材にお
いて、螺旋羽根を異なる構成としたものを示す平面図で
ある。
【図4】本発明の実施形態に係る鋼管杭用先端部材の縦
断面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る鋼管杭用先端部材にお
いて、凸条を異なる構成としたものを示す平面図であ
る。
【図6】本発明の実施形態に係る鋼管杭用先端部材にお
いて、凸条を異なる構成としたものを示す平面図であ
る。
【図7】図1のA−A断面図である。
【図8】本発明の実施形態に係る鋼管杭を示す正面図で
ある。
【図9】他の実施形態に係る鋼管杭を示す正面図であ
る。
【図10】本発明の実施形態に係る鋼管杭を地中に埋設
する際の施工例を示す図である。
【図11】従来例に係る鋼管杭を示す正面図である。
【符号の説明】
1 鋼管杭用先端部材 3 鋼管 4 先端部 5 先端部材本体 7 螺旋羽根 10 嵌合部 12 凸条

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼管の先端部に結合されることにより、
    鋼管杭を構成する先端部材であって、前記鋼管と略同一
    の外径を有する円筒形又は円柱形の先端部材本体と、こ
    の先端部材本体の外周に固定された螺旋羽根と、前記先
    端部材本体の上部に突出して形成され、前記鋼管の先端
    部の内周に嵌合する外径を有する円筒形又は円柱形の嵌
    合部と、この嵌合部の外周において、その母線方向に形
    成された凸条とからなることを特徴とする鋼管杭用先端
    部材。
  2. 【請求項2】 鋼管の先端部に結合されることにより、
    鋼管杭を構成する先端部材であって、前記鋼管と略同一
    の外径を有する円筒形又は円柱形の先端部材本体と、こ
    の先端部材本体の外周に固定された螺旋羽根と、前記先
    端部材本体の上部に突出して形成され、前記鋼管の先端
    部の内周に嵌合する外径を有する円筒形又は円柱形の嵌
    合部と、この前記先端部材本体の上部において、その母
    線方向に形成された凸条とからなることを特徴とする鋼
    管杭用先端部材。
  3. 【請求項3】 前記嵌合部の外周に弾性シートを配置し
    たことを特徴とする請求項1に記載の鋼管杭用先端部
    材。
  4. 【請求項4】 鋼管の先端部に請求項1乃至請求項3に
    記載の鋼管杭用先端部材を結合して構成される鋼管杭で
    あって、前記鋼管の先端部における前記鋼管杭用先端部
    材の凸条に対応する位置に溝を形成し、この溝に前記鋼
    管杭用先端部材の凸条が嵌合するように前記嵌合部を鋼
    管の先端部の内周に嵌入させて結合したことを特徴とす
    る鋼管杭。
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