JP2004169502A - 鋼管杭及びその先端部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】鋼管杭の運搬効率を高め、また、鋼管杭の先端部への蓋板の取付け作業を簡易化して施工性の向上を図るだけでなく、螺旋羽根を損傷しにくく且つ貫入性に優れたものとすることにより固い支持層への貫入性に優れた鋼管杭及びその先端部材を提供すること。
【解決手段】先端部材1を、外周に螺旋羽根20を有する筒状体であって、上端が鋼管2の先端部3の内側に嵌合し得る外径を有し且つ下端が円板状又はドーナツ板状の蓋板11で閉塞した円筒形状の継手部材10を、その上端が上部5から突出しその下端が内部に納まるようにして固定することにより構成した。
鋼管杭4を、鋼管2の先端部3の内側に継手部材10の突出した上端部を嵌合させ、鋼管2と先端部材1との継ぎ目を全周溶接することにより、鋼管2の先端部3に先端部材1を固定することにより構成した。
【選択図】 図3
【解決手段】先端部材1を、外周に螺旋羽根20を有する筒状体であって、上端が鋼管2の先端部3の内側に嵌合し得る外径を有し且つ下端が円板状又はドーナツ板状の蓋板11で閉塞した円筒形状の継手部材10を、その上端が上部5から突出しその下端が内部に納まるようにして固定することにより構成した。
鋼管杭4を、鋼管2の先端部3の内側に継手部材10の突出した上端部を嵌合させ、鋼管2と先端部材1との継ぎ目を全周溶接することにより、鋼管2の先端部3に先端部材1を固定することにより構成した。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地盤中に回転貫入される鋼管杭及びその先端部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
鋼管杭100としては、図15、16に示すように、鋼管101の先端部102に羽根幅が略一定で巻き数が略一巻きの螺旋羽根103を取り付けると共に、先端部102の内側に蓋板104を設け、地上に設置したアースオーガー等の駆動機械(図14参照)を用いて回転貫入させることにより、地盤中に埋設させるようにしたものが従来から提案されている。
【0003】
このとき、螺旋羽根103は、鋼管杭100を埋設する際に、鋼管杭100の回転力により地中にねじ込まれ、鋼管杭100を下方へ推進して鋼管杭100の地盤中への貫入を容易にすると共に、鋼管杭100の先端部102の地中に対する鉛直方向の投影面積を大きくして鋼管杭100の先端支持力を大きくする役割を果たしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、鋼管杭100は、図15に示すように、工場で鋼管101の先端部102に螺旋羽根103を取り付けているので、工場から建築現場へ運搬するためにトラックの荷台等に積載する際に螺旋羽根103が邪魔になり、杭打ち現場までの運搬に不便であると共に、運搬効率が悪いという問題点がある。
【0005】
また、図16に示すように、鋼管杭100の先端近傍の内側に蓋板104を溶接接合するために、この溶接作業が面倒で時間がかかり、施工性がよくないという問題点がある。
【0006】
螺旋羽根103においては、図15に示すように、始端部分103aが鋼管杭100から水平方向へ突出しているため、鋼管杭100を回転させながら地盤に貫入させてゆく際に、螺旋羽根103の始端部分103aが損傷しやすく、鋼管杭100の貫入に支障をきたすという問題点がある。
【0007】
また、螺旋羽根103の始端部分103aを始端から漸増するように形成することによって、始端部分103aが損傷することを防止することはできるが、螺旋羽根103の巻き数が略一巻きであるので、地中に対する鉛直方向の投影面積が減少し、鋼管杭100埋設後に安定した支持力を得にくいという問題点がある。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、鋼管杭の運搬効率を高め、また、鋼管杭の先端部への蓋板の取付け作業を簡易化して施工性の向上を図るだけでなく、螺旋羽根を損傷しにくく且つ貫入性に優れたものとすることにより固い支持層への貫入性に優れた鋼管杭及びその先端部材を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するためになされた本発明の請求項1に記載の先端部材は、長尺な鋼管の先端部に固定されて、該鋼管と共に鋼管杭を構成する外周に螺旋羽根を有する筒状の先端部材において、その上端が前記鋼管の先端部の内側に嵌合し得る外径を有し且つその下端が円板状又はドーナツ板状の蓋板で閉塞した円筒形状の継手部材を、その上端が上部から突出しその下端が内部に納まるようにして固定したことを特徴とするものである。
【0010】
請求項2に記載の先端部材は、請求項1に記載の先端部材において、前記継手部材の外周面の所望の高さ位置に半径方向へ突出する複数の突起を設けることを特徴とするものである。
【0011】
請求項3に記載の先端部材は、請求項1又は請求項2に記載の先端部材において、前記螺旋羽根の羽根幅が始端から漸増する漸増部と該漸増部に続いて羽根幅が略一定である一定部とを具備し、平面視において少なくとも前記漸増部が前記一定部と重なるように前記先端部材に一巻き以上設けられたことを特徴とするものである。
【0012】
請求項4に記載の鋼管杭は、長尺な鋼管の先端部に請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の先端部材を固定して構成される鋼管杭であって、杭打ち現場で、前記鋼管の先端部の内側に、前記先端部材の内部に固定した前記継手部材の突出した上端部を嵌合させ、この鋼管と先端部材との継ぎ目を溶接することにより、前記鋼管の先端部に前記先端部材を固定することを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。本発明の実施の形態に係る先端部材1は、図1に示すように、鋼管2の先端部3に接続され、該鋼管2と共に鋼管杭4を構成する管状のものであって、継手部材10と螺旋羽根20とを具備している。以下、更に詳細に説明する。
【0014】
先端部材1は、図2に示すように、鋼管2と略同一の外径を有する短管である。これにより、図1に示すように、鋼管2の先端部3に取り付けたときに、先端部材1と鋼管2との継ぎ目に段差が生じることなく、1本の鋼管2により形成された従来の鋼管杭100(図15参照)と同様の形状とすることができる。
【0015】
継手部材10は、図3に示すように、先端部材1の上部5に設けられる円筒体であって、鋼管2の先端部3の内側に嵌合する外径d1を有し、下端に底面を塞ぐ蓋板11を具備している。ここで、鋼管2の先端部3の内側に嵌合する外径d1とは、鋼管2の先端部3の内径d2と同一又はそれよりもわずかに小さい外径のことである。
【0016】
蓋板11は、図3に示すように、先端部材1を閉塞するためのものであって、継手部材10の底面に溶接により取り付けられている。ここで、蓋板11の外径d3は、継手部材10の外径d1と略同一とし、継手部材10の底面を完全に覆うものとする。この蓋板11の取付け作業は、継手部材10の下端に溶接するだけでよく簡便であるので、工場でおこなってもよく、また、杭打ち現場でおこなってもよい。また、蓋板11を円板状とせずに、図4に示すように、中央部に穴11aを開けたドーナツ板状としてもよい。
【0017】
継手部材10の先端部材1への取付けは、図3又は図5に示すように、継手部材10を、蓋板11を下にして先端部材1に所望の長さだけ嵌入し上方を先端部材1の上部5から突出させた状態として、継手部材10と先端部材1との継ぎ目をスポット溶接することによりおこなう。これにより、先端部材1の先端近傍の内側に蓋板11が設けられ、先端部材1が閉塞されることとなる。また、先端部材1の先端部6と蓋板11とにより、先端部材1の先端部6に筒部7が形成されることとなる。
【0018】
継手部材10を先端部材1の上部5に設けたことにより、継手部材10を鋼管2の先端部3に嵌入するだけで、先端部材1の軸と鋼管2の軸とが垂直方向にずれることなく、鋼管2の先端部3に先端部材1を固定することができる。
【0019】
また、図3に示すように、先端部材1の厚さが増すので、先端部材1の耐力の向上を図ることができるだけでなく、螺旋羽根20が巻き付けられている部分まで嵌入させると螺旋羽根20の耐力の確保を図ることができる。
【0020】
更に、蓋板11を継手部材10の底面に取付け、該継手部材10を先端部材1の上部5に設けることにより、蓋板11を先端部材1の先端近傍の内側に設けることとしているので、蓋板11を先端部材1に直接取り付けるよりも蓋板11の先端部材1への設置を容易におこなうことができる。
【0021】
なお、本実施の形態の継手部材10は短管のみからなるが、図6に示すように、継手部材10の外周面の所望の高さ位置に半径方向へ突出する複数の突起12を設けることとしてもよい。この場合の継手部材10の先端部材1への取付けは、継手部材10を突起12が先端部材1の上端に当接するまで先端部材1に嵌入させるだけでよく、継手部材10と先端部材1との継ぎ目のスポット溶接は不要である。また、先端部材1と鋼管2との継ぎ目に突起12の厚さ分の間隔が設けられることとなるので、先端部材1と鋼管2との接合の際の溶接棒の溶け込み間隔が確保されることになる。このように、継手部材10の外周面の所望の高さ位置に複数の突起12を設けると、継手部材10の先端部材1への取付けが容易になるだけでなく、例えば、継手部材10を鋼管2の杭頭部に設けることにより、鋼管2を継ぎ足す継杭を容易におこなうことができる。
【0022】
螺旋羽根20は、図2に示すように、羽根幅が始端から漸増する略爪形状の漸増部21と、該漸増部21に続いて羽幅が略一定である一定部22とを具備している。漸増部21の長さは、特に限定はないが、鋼管杭の円滑な貫入を考えた場合、少なくとも先端部材1の外周の0.25巻きを確保することが望ましい。また、一定部22の長さは、一巻き程度とし、杭周方向に均一で安定した支持力を発揮できるようにする。一定部22の羽根幅は、鋼管杭の先端支持力向上の効果と螺旋羽根20を構成する鋼板の剛性等を鑑みて設定され、具体的には、先端部材1の外径の0.5倍乃至3倍程度とすると好適である。本実施の形態では、螺旋羽根20の漸増部21の形状を滑らかな略爪形状としているが、図7に示すように、角張った略折線形状としてもよい。
【0023】
このように、漸増部21を0.25巻き程度設け、一定部22を一巻き程度設けているので、螺旋羽根20全体の巻き数は、1.25巻き程度となる。従って、平面視において、漸増部21が一定部22と重なることとなり、投影面積を大きくすることができるので、鋼管杭の埋設後に高い先端支持力を得ることが可能となる。
【0024】
螺旋羽根20の形成は、図8に示すように、平板を、内径d4が先端部材1の外径d5よりも大きくなるように、所望の羽根幅でドーナツ状に裁断した後、裁断したドーナツ状の平板に半径方向に切込みを入れ、一方の外周縁を切り欠いて始端から漸増する略爪形状の漸増部21を形成することによりおこなう。
【0025】
螺旋羽根20の先端部材1への取付けは、図2に示すように、漸増部21を下にし、平面視において少なくとも漸増部21が一定部22と重なるまで先端部材1の外周に巻き付け溶接することによりおこなう。
【0026】
なお、螺旋羽根の形成手順は、これに限定されるものではなく、例えば、図9に示すように、ドーナツ状の平板に半径方向に切込みを入れ、一端縁に別途形成しておいた漸増部21を溶接接合して螺旋羽根20を形成するようにしてもよい。また、図10に示すように、ドーナツ状の平板に半径方向に切込みを入れ、一方の外周縁を切り欠いて一定部22の一部分22aと漸増部21とを形成すると共に、他端縁に別途形成しておいたドーナツ状の平板の略1/4に相当する部分22bを溶接接合して一定部22を形成して螺旋羽根20を構成するようにしてもよい。このようにして螺旋羽根20を形成すると、螺旋羽根20の厚さが厚い場合や羽根幅が大きい場合であっても容易に螺旋羽根20を形成することができる。
【0027】
また、本実施の形態では、螺旋羽根20の一定部22の巻き数を略一巻きとしているが、これに限定されずに、2巻き以上としてもよい。しかしながら、巻き数が多過ぎると、螺旋羽根20間の隙間に石等が詰まった場合に鋼管杭の回転貫入の妨げとなることが予想されるので、これを防止するためにも巻き数は略一巻きとすることが望ましい。
【0028】
更に、螺旋羽根20の他の実施の形態として、図11に示すように、一定部22に続いて羽根幅が漸減する漸減部23を設けることとしてもよい。漸減部23の長さは、特に限定されないが、漸増部21と同様に先端部材の外周の0.25巻き程度とすると好適である。このように、螺旋羽根20の終端部分に漸減部23を設けることにより、例えば、鋼管杭を仮設杭として用いた場合には、鋼管杭の引抜き撤去をスムーズにおこなうことができる。また、仮設杭として用いない場合であっても、鋼管杭の回転貫入中に、何らかの理由で鋼管杭を逆回転させたい場合等において、逆回転がスムーズとなり、螺旋羽根20の損傷を防止することができる。
【0029】
漸減部23を設けた場合の螺旋羽根20の巻き数は、漸増部21が略0.25巻き、一定部22は略一巻き、漸減部23が略0.25巻きで、全体として略1.5巻きとなり、土砂の螺旋羽根20間の巻き込みがスムーズになると共に、螺旋羽根20の地中に対する鉛直方向の投影面積が増加して、鋼管杭の埋設後により高い先端支持力を得ることができる。
【0030】
また、図12又は図13に示すように、先端部材1の外周面の先端又は蓋板11の下面に掘削刃30を設けることとしてもよい。これにより、先端部材1の掘削性が向上し、固い支持層への貫入が容易となる。
【0031】
次に、本発明の実施の形態に係る鋼管杭4について説明する。該鋼管杭4は、図1に示すように、鋼管2の先端部3に先端部材1を固定することにより構成される。鋼管2と先端部材1との固定は、図3に示すように、杭打ち現場において、先端部材1の上部5に設けられた継手部材10を鋼管2の先端部3に嵌入させ、先端部材1と鋼管2との継ぎ目を全周溶接することによりおこなう。
【0032】
このようにして構成された鋼管杭4は、図14に示すように、アースオーガーなどの駆動機械200に先端部材1を下にして垂直に吊り下げられた後、回転しながら地盤中に貫入される。
【0033】
鋼管杭4は、図3に示すように、蓋板11を先端部材1の先端近傍の内側に設けて、先端部材1の先端部6と蓋板11とで筒部7を形成しているので、貫入初期においては、筒部7に土砂が収納されることにより、鋼管杭4の貫入抵抗を緩和し、埋設位置での鋼管杭4の先端部の芯ずれを防止して鋼管杭4の鉛直精度を高めることができる。
【0034】
貫入途中においては、図2に示すように、螺旋羽根20の始端部分に漸増部21を配しているので、螺旋羽根20が受ける貫入抵抗が小さいので、鋼管杭4の回転貫入が円滑となり、固い支持層にも食い込みやすくなる。また、螺旋羽根20においては、貫入抵抗が小さくなることで、螺旋羽根20の始端部分の破損・損傷を防止することができる。
【0035】
貫入終期においては、図3に示すように、蓋板11が閉塞した土砂に対してストッパとして作用し、筒部7内に閉塞された土砂が鋼管杭4の回転貫入により締め固められることで先端部材1の先端を閉塞する。これにより、支持層において十分な先端支持力を発揮することができる。なお、非常に固い地盤に埋設させる場合には、図4に示すように、蓋板11をドーナツ板状として、回転貫入途中で土砂を鋼管2内に取り込ませることとすると、筒部7内への土砂の閉塞が遅れるので、鋼管杭4の貫入が容易となり好適である。
【0036】
【発明の効果】
請求項1に記載の先端部材によれば、鋼管杭を先端部材と鋼管とに分割して別個に構成したことにより、鋼管杭用先端部材と鋼管とを分離して運搬することができるという利点がある。
これにより、工場から建築現場へ運搬するためにトラックの荷台等に積載する際に、螺旋羽根が邪魔になることがなく、鋼管を平行に束ねて効率的に積載する等より小さい荷率で現場に納入することが可能となり、運搬効率を高めることができるという利点がある。
また、先端部材の先端近傍の内側への蓋板の取付けが容易であり、先端部材の施工性を向上させることができるという利点がある。
【0037】
請求項2に記載の先端部材によれば、継手部材と先端部材とを固定する際に、継手部材と先端部材との継ぎ目のスポット溶接等する手間を省くことができるという利点がある。
また、先端部材と鋼管との継ぎ目に突起の厚さ分の間隔が設けられることとなるので、先端部材と鋼管との接合の際の溶接棒の溶け込み間隔が確保されて、先端部材と鋼管との接合作業を簡便におこなうことができるという利点がある。
【0038】
請求項3に記載の先端部材によれば、鋼管杭の回転貫入が円滑となり、固い支持層にも食い込みやすくなるという利点がある。
また、螺旋羽根の始端部分の破損・損傷を防止することができるという利点がある。
更に、螺旋羽根を漸増部と一定部とを合わせて先端部材に一巻き以上設けることにより、鋼管杭の先端部の地中に対する水平方向の投影面積を大きくして、鋼管杭の先端支持力の増大を図ることができるという利点がある。
【0039】
請求項4に記載の鋼管杭によれば、杭打ち現場において、鋼管の先端部の内側に継手部材の突出した上端部を嵌合させ、鋼管と先端部材との継ぎ目を全周溶接することにより、鋼管の先端部に先端部材を固定しているので、鋼管杭を容易に構成することができるという利点がある。
また、回転貫入時に鋼管と螺旋羽根付き先端部材とが互いに分離することなく、一体として回転することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る先端部材及び鋼管の先端部を示す正面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る先端部材を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る先端部材と鋼管との固定手順を示す縦断面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態に係る継手部材を示す縦断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る継手部材の先端部材への取付け手順を示す縦断面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態に係る継手部材を示す縦断面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る螺旋羽根を示す平面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る螺旋羽根の形成手順を示す模式図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る螺旋羽根の形成手順を示す模式図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る螺旋羽根の形成手順を示す模式図である。
【図11】本発明の実施の形態において、螺旋羽根を異なる構成としたものを示す図である。
【図12】本発明の実施の形態において、先端部材の先端に掘削刃を設けたものを示す正面図である。
【図13】本発明の実施の形態において、先端部材の先端に掘削刃を設けたものを示す正面図である。
【図14】本発明の実施の形態に係る鋼管杭を地中に埋設する際の施工例を示す図である。
【図15】従来の鋼管杭を示す図である。
【図16】従来の鋼管杭を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 先端部材
2 鋼管
3 先端部(鋼管)
4 鋼管杭
5 上部(先端部材)
6 先端部(先端部材)
10 継手部材
11 蓋板
12 突起
20 螺旋羽根
21 漸増部
22 漸減部
【発明の属する技術分野】
本発明は、地盤中に回転貫入される鋼管杭及びその先端部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
鋼管杭100としては、図15、16に示すように、鋼管101の先端部102に羽根幅が略一定で巻き数が略一巻きの螺旋羽根103を取り付けると共に、先端部102の内側に蓋板104を設け、地上に設置したアースオーガー等の駆動機械(図14参照)を用いて回転貫入させることにより、地盤中に埋設させるようにしたものが従来から提案されている。
【0003】
このとき、螺旋羽根103は、鋼管杭100を埋設する際に、鋼管杭100の回転力により地中にねじ込まれ、鋼管杭100を下方へ推進して鋼管杭100の地盤中への貫入を容易にすると共に、鋼管杭100の先端部102の地中に対する鉛直方向の投影面積を大きくして鋼管杭100の先端支持力を大きくする役割を果たしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、鋼管杭100は、図15に示すように、工場で鋼管101の先端部102に螺旋羽根103を取り付けているので、工場から建築現場へ運搬するためにトラックの荷台等に積載する際に螺旋羽根103が邪魔になり、杭打ち現場までの運搬に不便であると共に、運搬効率が悪いという問題点がある。
【0005】
また、図16に示すように、鋼管杭100の先端近傍の内側に蓋板104を溶接接合するために、この溶接作業が面倒で時間がかかり、施工性がよくないという問題点がある。
【0006】
螺旋羽根103においては、図15に示すように、始端部分103aが鋼管杭100から水平方向へ突出しているため、鋼管杭100を回転させながら地盤に貫入させてゆく際に、螺旋羽根103の始端部分103aが損傷しやすく、鋼管杭100の貫入に支障をきたすという問題点がある。
【0007】
また、螺旋羽根103の始端部分103aを始端から漸増するように形成することによって、始端部分103aが損傷することを防止することはできるが、螺旋羽根103の巻き数が略一巻きであるので、地中に対する鉛直方向の投影面積が減少し、鋼管杭100埋設後に安定した支持力を得にくいという問題点がある。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、鋼管杭の運搬効率を高め、また、鋼管杭の先端部への蓋板の取付け作業を簡易化して施工性の向上を図るだけでなく、螺旋羽根を損傷しにくく且つ貫入性に優れたものとすることにより固い支持層への貫入性に優れた鋼管杭及びその先端部材を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するためになされた本発明の請求項1に記載の先端部材は、長尺な鋼管の先端部に固定されて、該鋼管と共に鋼管杭を構成する外周に螺旋羽根を有する筒状の先端部材において、その上端が前記鋼管の先端部の内側に嵌合し得る外径を有し且つその下端が円板状又はドーナツ板状の蓋板で閉塞した円筒形状の継手部材を、その上端が上部から突出しその下端が内部に納まるようにして固定したことを特徴とするものである。
【0010】
請求項2に記載の先端部材は、請求項1に記載の先端部材において、前記継手部材の外周面の所望の高さ位置に半径方向へ突出する複数の突起を設けることを特徴とするものである。
【0011】
請求項3に記載の先端部材は、請求項1又は請求項2に記載の先端部材において、前記螺旋羽根の羽根幅が始端から漸増する漸増部と該漸増部に続いて羽根幅が略一定である一定部とを具備し、平面視において少なくとも前記漸増部が前記一定部と重なるように前記先端部材に一巻き以上設けられたことを特徴とするものである。
【0012】
請求項4に記載の鋼管杭は、長尺な鋼管の先端部に請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の先端部材を固定して構成される鋼管杭であって、杭打ち現場で、前記鋼管の先端部の内側に、前記先端部材の内部に固定した前記継手部材の突出した上端部を嵌合させ、この鋼管と先端部材との継ぎ目を溶接することにより、前記鋼管の先端部に前記先端部材を固定することを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。本発明の実施の形態に係る先端部材1は、図1に示すように、鋼管2の先端部3に接続され、該鋼管2と共に鋼管杭4を構成する管状のものであって、継手部材10と螺旋羽根20とを具備している。以下、更に詳細に説明する。
【0014】
先端部材1は、図2に示すように、鋼管2と略同一の外径を有する短管である。これにより、図1に示すように、鋼管2の先端部3に取り付けたときに、先端部材1と鋼管2との継ぎ目に段差が生じることなく、1本の鋼管2により形成された従来の鋼管杭100(図15参照)と同様の形状とすることができる。
【0015】
継手部材10は、図3に示すように、先端部材1の上部5に設けられる円筒体であって、鋼管2の先端部3の内側に嵌合する外径d1を有し、下端に底面を塞ぐ蓋板11を具備している。ここで、鋼管2の先端部3の内側に嵌合する外径d1とは、鋼管2の先端部3の内径d2と同一又はそれよりもわずかに小さい外径のことである。
【0016】
蓋板11は、図3に示すように、先端部材1を閉塞するためのものであって、継手部材10の底面に溶接により取り付けられている。ここで、蓋板11の外径d3は、継手部材10の外径d1と略同一とし、継手部材10の底面を完全に覆うものとする。この蓋板11の取付け作業は、継手部材10の下端に溶接するだけでよく簡便であるので、工場でおこなってもよく、また、杭打ち現場でおこなってもよい。また、蓋板11を円板状とせずに、図4に示すように、中央部に穴11aを開けたドーナツ板状としてもよい。
【0017】
継手部材10の先端部材1への取付けは、図3又は図5に示すように、継手部材10を、蓋板11を下にして先端部材1に所望の長さだけ嵌入し上方を先端部材1の上部5から突出させた状態として、継手部材10と先端部材1との継ぎ目をスポット溶接することによりおこなう。これにより、先端部材1の先端近傍の内側に蓋板11が設けられ、先端部材1が閉塞されることとなる。また、先端部材1の先端部6と蓋板11とにより、先端部材1の先端部6に筒部7が形成されることとなる。
【0018】
継手部材10を先端部材1の上部5に設けたことにより、継手部材10を鋼管2の先端部3に嵌入するだけで、先端部材1の軸と鋼管2の軸とが垂直方向にずれることなく、鋼管2の先端部3に先端部材1を固定することができる。
【0019】
また、図3に示すように、先端部材1の厚さが増すので、先端部材1の耐力の向上を図ることができるだけでなく、螺旋羽根20が巻き付けられている部分まで嵌入させると螺旋羽根20の耐力の確保を図ることができる。
【0020】
更に、蓋板11を継手部材10の底面に取付け、該継手部材10を先端部材1の上部5に設けることにより、蓋板11を先端部材1の先端近傍の内側に設けることとしているので、蓋板11を先端部材1に直接取り付けるよりも蓋板11の先端部材1への設置を容易におこなうことができる。
【0021】
なお、本実施の形態の継手部材10は短管のみからなるが、図6に示すように、継手部材10の外周面の所望の高さ位置に半径方向へ突出する複数の突起12を設けることとしてもよい。この場合の継手部材10の先端部材1への取付けは、継手部材10を突起12が先端部材1の上端に当接するまで先端部材1に嵌入させるだけでよく、継手部材10と先端部材1との継ぎ目のスポット溶接は不要である。また、先端部材1と鋼管2との継ぎ目に突起12の厚さ分の間隔が設けられることとなるので、先端部材1と鋼管2との接合の際の溶接棒の溶け込み間隔が確保されることになる。このように、継手部材10の外周面の所望の高さ位置に複数の突起12を設けると、継手部材10の先端部材1への取付けが容易になるだけでなく、例えば、継手部材10を鋼管2の杭頭部に設けることにより、鋼管2を継ぎ足す継杭を容易におこなうことができる。
【0022】
螺旋羽根20は、図2に示すように、羽根幅が始端から漸増する略爪形状の漸増部21と、該漸増部21に続いて羽幅が略一定である一定部22とを具備している。漸増部21の長さは、特に限定はないが、鋼管杭の円滑な貫入を考えた場合、少なくとも先端部材1の外周の0.25巻きを確保することが望ましい。また、一定部22の長さは、一巻き程度とし、杭周方向に均一で安定した支持力を発揮できるようにする。一定部22の羽根幅は、鋼管杭の先端支持力向上の効果と螺旋羽根20を構成する鋼板の剛性等を鑑みて設定され、具体的には、先端部材1の外径の0.5倍乃至3倍程度とすると好適である。本実施の形態では、螺旋羽根20の漸増部21の形状を滑らかな略爪形状としているが、図7に示すように、角張った略折線形状としてもよい。
【0023】
このように、漸増部21を0.25巻き程度設け、一定部22を一巻き程度設けているので、螺旋羽根20全体の巻き数は、1.25巻き程度となる。従って、平面視において、漸増部21が一定部22と重なることとなり、投影面積を大きくすることができるので、鋼管杭の埋設後に高い先端支持力を得ることが可能となる。
【0024】
螺旋羽根20の形成は、図8に示すように、平板を、内径d4が先端部材1の外径d5よりも大きくなるように、所望の羽根幅でドーナツ状に裁断した後、裁断したドーナツ状の平板に半径方向に切込みを入れ、一方の外周縁を切り欠いて始端から漸増する略爪形状の漸増部21を形成することによりおこなう。
【0025】
螺旋羽根20の先端部材1への取付けは、図2に示すように、漸増部21を下にし、平面視において少なくとも漸増部21が一定部22と重なるまで先端部材1の外周に巻き付け溶接することによりおこなう。
【0026】
なお、螺旋羽根の形成手順は、これに限定されるものではなく、例えば、図9に示すように、ドーナツ状の平板に半径方向に切込みを入れ、一端縁に別途形成しておいた漸増部21を溶接接合して螺旋羽根20を形成するようにしてもよい。また、図10に示すように、ドーナツ状の平板に半径方向に切込みを入れ、一方の外周縁を切り欠いて一定部22の一部分22aと漸増部21とを形成すると共に、他端縁に別途形成しておいたドーナツ状の平板の略1/4に相当する部分22bを溶接接合して一定部22を形成して螺旋羽根20を構成するようにしてもよい。このようにして螺旋羽根20を形成すると、螺旋羽根20の厚さが厚い場合や羽根幅が大きい場合であっても容易に螺旋羽根20を形成することができる。
【0027】
また、本実施の形態では、螺旋羽根20の一定部22の巻き数を略一巻きとしているが、これに限定されずに、2巻き以上としてもよい。しかしながら、巻き数が多過ぎると、螺旋羽根20間の隙間に石等が詰まった場合に鋼管杭の回転貫入の妨げとなることが予想されるので、これを防止するためにも巻き数は略一巻きとすることが望ましい。
【0028】
更に、螺旋羽根20の他の実施の形態として、図11に示すように、一定部22に続いて羽根幅が漸減する漸減部23を設けることとしてもよい。漸減部23の長さは、特に限定されないが、漸増部21と同様に先端部材の外周の0.25巻き程度とすると好適である。このように、螺旋羽根20の終端部分に漸減部23を設けることにより、例えば、鋼管杭を仮設杭として用いた場合には、鋼管杭の引抜き撤去をスムーズにおこなうことができる。また、仮設杭として用いない場合であっても、鋼管杭の回転貫入中に、何らかの理由で鋼管杭を逆回転させたい場合等において、逆回転がスムーズとなり、螺旋羽根20の損傷を防止することができる。
【0029】
漸減部23を設けた場合の螺旋羽根20の巻き数は、漸増部21が略0.25巻き、一定部22は略一巻き、漸減部23が略0.25巻きで、全体として略1.5巻きとなり、土砂の螺旋羽根20間の巻き込みがスムーズになると共に、螺旋羽根20の地中に対する鉛直方向の投影面積が増加して、鋼管杭の埋設後により高い先端支持力を得ることができる。
【0030】
また、図12又は図13に示すように、先端部材1の外周面の先端又は蓋板11の下面に掘削刃30を設けることとしてもよい。これにより、先端部材1の掘削性が向上し、固い支持層への貫入が容易となる。
【0031】
次に、本発明の実施の形態に係る鋼管杭4について説明する。該鋼管杭4は、図1に示すように、鋼管2の先端部3に先端部材1を固定することにより構成される。鋼管2と先端部材1との固定は、図3に示すように、杭打ち現場において、先端部材1の上部5に設けられた継手部材10を鋼管2の先端部3に嵌入させ、先端部材1と鋼管2との継ぎ目を全周溶接することによりおこなう。
【0032】
このようにして構成された鋼管杭4は、図14に示すように、アースオーガーなどの駆動機械200に先端部材1を下にして垂直に吊り下げられた後、回転しながら地盤中に貫入される。
【0033】
鋼管杭4は、図3に示すように、蓋板11を先端部材1の先端近傍の内側に設けて、先端部材1の先端部6と蓋板11とで筒部7を形成しているので、貫入初期においては、筒部7に土砂が収納されることにより、鋼管杭4の貫入抵抗を緩和し、埋設位置での鋼管杭4の先端部の芯ずれを防止して鋼管杭4の鉛直精度を高めることができる。
【0034】
貫入途中においては、図2に示すように、螺旋羽根20の始端部分に漸増部21を配しているので、螺旋羽根20が受ける貫入抵抗が小さいので、鋼管杭4の回転貫入が円滑となり、固い支持層にも食い込みやすくなる。また、螺旋羽根20においては、貫入抵抗が小さくなることで、螺旋羽根20の始端部分の破損・損傷を防止することができる。
【0035】
貫入終期においては、図3に示すように、蓋板11が閉塞した土砂に対してストッパとして作用し、筒部7内に閉塞された土砂が鋼管杭4の回転貫入により締め固められることで先端部材1の先端を閉塞する。これにより、支持層において十分な先端支持力を発揮することができる。なお、非常に固い地盤に埋設させる場合には、図4に示すように、蓋板11をドーナツ板状として、回転貫入途中で土砂を鋼管2内に取り込ませることとすると、筒部7内への土砂の閉塞が遅れるので、鋼管杭4の貫入が容易となり好適である。
【0036】
【発明の効果】
請求項1に記載の先端部材によれば、鋼管杭を先端部材と鋼管とに分割して別個に構成したことにより、鋼管杭用先端部材と鋼管とを分離して運搬することができるという利点がある。
これにより、工場から建築現場へ運搬するためにトラックの荷台等に積載する際に、螺旋羽根が邪魔になることがなく、鋼管を平行に束ねて効率的に積載する等より小さい荷率で現場に納入することが可能となり、運搬効率を高めることができるという利点がある。
また、先端部材の先端近傍の内側への蓋板の取付けが容易であり、先端部材の施工性を向上させることができるという利点がある。
【0037】
請求項2に記載の先端部材によれば、継手部材と先端部材とを固定する際に、継手部材と先端部材との継ぎ目のスポット溶接等する手間を省くことができるという利点がある。
また、先端部材と鋼管との継ぎ目に突起の厚さ分の間隔が設けられることとなるので、先端部材と鋼管との接合の際の溶接棒の溶け込み間隔が確保されて、先端部材と鋼管との接合作業を簡便におこなうことができるという利点がある。
【0038】
請求項3に記載の先端部材によれば、鋼管杭の回転貫入が円滑となり、固い支持層にも食い込みやすくなるという利点がある。
また、螺旋羽根の始端部分の破損・損傷を防止することができるという利点がある。
更に、螺旋羽根を漸増部と一定部とを合わせて先端部材に一巻き以上設けることにより、鋼管杭の先端部の地中に対する水平方向の投影面積を大きくして、鋼管杭の先端支持力の増大を図ることができるという利点がある。
【0039】
請求項4に記載の鋼管杭によれば、杭打ち現場において、鋼管の先端部の内側に継手部材の突出した上端部を嵌合させ、鋼管と先端部材との継ぎ目を全周溶接することにより、鋼管の先端部に先端部材を固定しているので、鋼管杭を容易に構成することができるという利点がある。
また、回転貫入時に鋼管と螺旋羽根付き先端部材とが互いに分離することなく、一体として回転することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る先端部材及び鋼管の先端部を示す正面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る先端部材を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る先端部材と鋼管との固定手順を示す縦断面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態に係る継手部材を示す縦断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る継手部材の先端部材への取付け手順を示す縦断面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態に係る継手部材を示す縦断面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る螺旋羽根を示す平面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る螺旋羽根の形成手順を示す模式図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る螺旋羽根の形成手順を示す模式図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る螺旋羽根の形成手順を示す模式図である。
【図11】本発明の実施の形態において、螺旋羽根を異なる構成としたものを示す図である。
【図12】本発明の実施の形態において、先端部材の先端に掘削刃を設けたものを示す正面図である。
【図13】本発明の実施の形態において、先端部材の先端に掘削刃を設けたものを示す正面図である。
【図14】本発明の実施の形態に係る鋼管杭を地中に埋設する際の施工例を示す図である。
【図15】従来の鋼管杭を示す図である。
【図16】従来の鋼管杭を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 先端部材
2 鋼管
3 先端部(鋼管)
4 鋼管杭
5 上部(先端部材)
6 先端部(先端部材)
10 継手部材
11 蓋板
12 突起
20 螺旋羽根
21 漸増部
22 漸減部
Claims (4)
- 長尺な鋼管の先端部に固定されて、該鋼管と共に鋼管杭を構成する外周に螺旋羽根を有する筒状の先端部材において、
その上端が前記鋼管の先端部の内側に嵌合し得る外径を有し且つその下端が円板状又はドーナツ板状の蓋板で閉塞した円筒形状の継手部材を、その上端が上部から突出しその下端が内部に納まるようにして固定したことを特徴とする鋼管杭の先端部材。 - 前記継手部材の外周面の所望の高さ位置に半径方向へ突出する複数の突起を設けることを特徴とする請求項1に記載の先端部材。
- 前記螺旋羽根の羽根幅が始端から漸増する漸増部と該漸増部に続いて羽根幅が略一定である一定部とを具備し、平面視において少なくとも前記漸増部が前記一定部と重なるように前記先端部材に一巻き以上設けられたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の先端部材。
- 長尺な鋼管の先端部に請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の先端部材を固定して構成される鋼管杭であって、
杭打ち現場で、前記鋼管の先端部の内側に、前記先端部材の内部に固定した前記継手部材の突出した上端部を嵌合させ、この鋼管と先端部材との継ぎ目を溶接することにより、前記鋼管の先端部に前記先端部材を固定することを特徴とする鋼管杭。
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