JP2003026894A - シラン架橋ポリオレフィン成型物 - Google Patents

シラン架橋ポリオレフィン成型物

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Takanori Yamazaki
孝則 山崎
Kiyoshi Watanabe
清 渡辺
Junichi Abe
淳一 安部
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Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】環境ホルモン作用がなく、分散性の良好な新し
いシラノール縮合触媒を使用して架橋されたシラン架橋
ポリオレフィン成型物を提供する。 【解決手段】シラン化合物をグラフト共重合したポリエ
チレンに水分を作用させて分子間を架橋したシラン架橋
ポリエチレン絶縁体2を導体1上に形成した電線ケーブ
ルにおいて、架橋促進のためのシラノール縮合触媒とし
てポリエチレン100重量部当たり0.005〜0.5
重量部の脂肪酸アミドを使用し、この触媒の存在下に絶
縁体2を架橋する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シラン架橋ポリオ
レフィン成型物に関し、特に、環境ホルモン作用がな
く、分散性の良好な新しいシラノール触媒を使用して架
橋されたシラン架橋ポリオレフィン成型物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフ
ィンに有機シラン化合物をラジカル開始剤の存在下にグ
ラフト共重合させ、得られたグラフト共重合物を所定の
形状に成型してシラノール触媒のもとに水分を作用さ
せ、これによって分子間を架橋させた成型物が広く活用
されている。
【0003】シラン架橋と呼ばれるこの架橋方法は、押
出機等の成型機中において、少量の有機過酸化物をグラ
フト開始剤としてポリオレフィンに作用させ、これによ
ってビニルアルコキシシラン等のシラン化合物をポリオ
レフィンにグラフト共重合させた後、成型機より排出さ
れた成型物を高温高湿中あるいは温水中に晒すことによ
って架橋反応を起こさせることに特徴を有する。
【0004】架橋反応は、成型物中に予め混入しておく
か、あるいは成型物表面より浸透させたシラノール縮合
触媒(主として有機錫化合物)の作用によるアルコキシ
シランの加水分解と縮合反応により生ずるもので、ポリ
マにグラフト共重合されたアルコキシシランに加水分解
と縮合反応を生起させることによってポリマの分子間を
結合させ、これによって架橋を進めることに反応の基盤
をおく。
【0005】この架橋方法は、ポリオレフィンに有機過
酸化物を混入し、これを加熱分解することによって分子
間の架橋を行わせる過酸化物架橋に比べると、設備的に
も工程的にも簡易かつ低コストであり、従って、特に、
電線ケーブルの絶縁被覆等の成型物の架橋方法として最
適である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のシラン
架橋に基づく成型物によると、シラノール縮合触媒とし
て使用される有機錫化合物に環境ホルモンの問題がある
ため、安全衛生上の懸念が指摘されている。即ち、有機
錫化合物のなかでトリフェニル錫とトリブチル錫は、人
体の内分泌機能を撹乱する環境ホルモン物質として指定
されており、従って、これに類似し、シラン架橋用シラ
ノール縮合触媒として多用されているジブチル錫が、同
様の指定を受ける可能性は大である。
【0007】非錫系のシラノール縮合触媒として、マグ
ネシウムやカルシウム等のII族の元素、またはコバル
トや鉄等のVIII族の元素、あるいは亜鉛やTi等の
金属の化合物を使用することが検討されているが、これ
らは、ポリマ中への分散性の問題を有しており、得られ
る成型物の外観あるいは電気特性に悪影響を与えること
から、ケーブル絶縁等の用途には相応しくない。
【0008】従って、本発明の目的は、環境ホルモン作
用がなく、分散性の良好な新しいシラノール縮合触媒を
使用して架橋されたシラン架橋ポリオレフィン成型物を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、シラン化合物をグラフト共重合させたポ
リオレフィンの組成物より成型され、水分を作用させる
ことによって前記ポリオレフィンを架橋して構成される
シラン架橋ポリオレフィン成型物において、前記ポリオ
レフィンの架橋促進のためのシラノール縮合触媒とし
て、脂肪酸アミドを使用することにより前記ポリオレフ
ィンを架橋して構成されることを特徴とするシラン架橋
ポリオレフィン成型物を提供するものである。
【0010】本発明において、シラノール縮合触媒とし
ての脂肪酸アミドの使用量はポリオレフィン100重量
部に対して0.005〜0.5重量部が好ましく、0.
005重量部未満では、ポリオレフィンの架橋を促進す
るのに量的に不充分であり、一方、0.5重量部を超過
すると、押出機等の成型機中で早期の架橋反応が発生
し、外観の良好な成型物が得られなくなることによる。
【0011】また、これらの量不足による不充分な架橋
と、量過剰による成型機中での早期架橋は、得られた成
型物を浸水状態としてこれに課電したとき、ボウタイト
リーを数多く発生させる要因ともなるものであり、従っ
て、上記した範囲の使用量は、成型物の耐電圧維持上か
らも重要な要素となる。
【0012】本発明に使用される脂肪酸アミドとして
は、ラウリン酸アミド、ヒドロキシステアリン酸アミド
等の飽和脂肪酸モノアミド、エルカ酸アミド、オレイン
酸アミド等の不飽和脂肪酸アミド、N−オレイルオレイ
ン酸アミドのような置換アミド、あるいはエチレンビス
ステアリン酸アミド、エチレンビスヒドロキシステアリ
ン酸アミド等の脂肪酸ビスアミドなどを挙げることがで
き、これらは、その1種、あるいは2種以上が混合され
て使用される。
【0013】ポリオレフィンとしては、イオン重合法で
重合されたポリエチレンの使用が好ましく、このタイプ
のポリエチレンを使用するときには、脂肪酸アミドのも
とでの効率のよい架橋の遂行が可能となる。また、イオ
ン重合ポリエチレンとラジカル重合ポリエチレンのブレ
ンド体にも同じ効果を期待でき、さらには、イオン重合
ポリエチレン、あるいはイオン重合ポリエチレンとラジ
カル重合ポリエチレンの混合物を主体として、これに他
のポリマをブレンドする場合にも同様の効果を期待する
ことができる。
【0014】他のポリマとしては、酢酸ビニル、アクリ
ル酸エステル、メタクリル酸エステル、プロピレン等と
エチレンの共重合体、またはエチレンとブテンの二元も
しくは三元共重合体、あるいは無水マレイン酸やエポキ
シ含有官能基をグラフトさせたポリオレフィン、さらに
は、ポリプロピレンやエチレンプロピレンゴムなどが使
用され、その1種あるいは2種以上がブレンドされる。
【0015】また、上記のポリオレフィン組成物は、耐
熱老化特性向上のため、2,2−チオ−ジエチレンビス
[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート]、ペンタエリスリチル−テトラ
キス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート]、オクタデシル3−(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート、2,4−ビス−(n−オクチルチオ)−6−
(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)
−1,3,5−トリアジン、ビス[2−メチル−4−
{3−n−アルキル(C12あるいはC14)チオプロピオ
ニルオキシ}−5−t−ブチルフェニル]スルフィドお
よび4,4′−チオビス(3−メチル−6−t−ブチル
フェノール)より選択される1種以上の酸化防止剤を含
むことが好ましく、さらに、これらの添加量としては、
ポリオレフィン100重量部当たりそれぞれ0.05〜
0.5重量部に設定することが好ましい。
【0016】また、上記のポリオレフィン組成物は、こ
れらの酸化防止剤に加えて、ジラウリルチオジプロピオ
ネート、ジミリスチルチオジプロピオネート、ジステア
リルチオジプロピオネート、ジトリデシルチオジプロピ
オネートおよびテトラキス(メチレンドデシルチオプロ
ピオネート)メタンより選択される1種以上の酸化防止
剤を含むことが好ましく、その好ましい添加量として
は、ポリオレフィン100重量部当たり0.05〜0.
5重量部に設定される。
【0017】以上に挙げた2群の酸化防止剤を併用する
ときには、先に挙げた群の酸化防止剤を単独で使用する
ときより老化防止効果が相乗的に向上するようになり、
さらに、金属との接触によるポリオレフィンの劣化現象
である金属害をも効果的に抑制することが可能となる。
【0018】これらの化合物の添加方法としては、ポリ
オレフィンに対してドライブレンドの形で行ってもよ
く、あるいはこれらの化合物を高濃度に含むマスターバ
ッチをポリオレフィンに添加するようにしてもよい。ま
た、シラン化合物に溶解させて、シラン化合物の添加と
ともに成型機中のポリオレフィンに混入することも可能
である。
【0019】なお、以上の各酸化防止剤の好ましい添加
量を、前述のようにそれぞれ0.05〜0.5重量部に
設定する理由は、0.05重量部未満では、老化防止効
果、および併用の場合の金属害防止効果に充分な結果が
得られず、一方、0.5重量部を超えると、成型物の表
面にこれらの酸化防止剤が析出する、いわゆるブルーム
現象が生ずるためである。
【0020】シラン化合物としては、ビニルトリメトキ
シシランあるいはビニルトリエトキシシラン等のビニル
基を有する有機シラン化合物の使用が好ましく、これら
のシラン化合物をポリオレフィンにグラフトするための
ラシカル開始剤としては、ジクミルパーオキサイド、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキシン−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t
−ブチルパーオキシ)ヘキサン、α,α−ビス(t−ブ
チルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼン、m−
(t−ブチルパーオキシイソプロピル)−イソプロピル
ベンゼンあるいはp−(t−ブチルパーオキシイソプロ
ピル)−イソプロピルベンゼン等の有機過酸化物が主と
して使用され、これらの1種、あるいは2種以上が併用
される。
【0021】以上のラジカル開始剤のポリオレフィンに
対する添加量としては、ポリオレフィン100重量部に
対して0.05〜0.15重量部であることが好まし
く、添加量がこれより少なくなると、充分な架橋度を得
にくく、逆に、この範囲を超過すると、ラジカル開始剤
の分解成分に起因するボイドが発生するようになる。成
型物の耐候性を向上させるためにカーボンブラックを添
加したり、あるいは滑剤、着色剤、無機充填剤等の他の
添加剤を加えることは可能である。
【0022】本発明の成型物を電線ケーブルの用途に適
用する際の好適な製造手段としては、次の2つの方法が
挙げられる。即ち、その1つは、シラノール縮合触媒を
高濃度に含むマスターバッチを調合し、これを、予めシ
ラン化合物をグラフトさせたポリオレフィンとともに押
出機に供給して押出成型する2ショットあるいはサイオ
プラスと呼ばれる方法であり、他の1つは、シラノール
縮合触媒とラジカル開始剤を含む添加剤を押出機内のポ
リオレフィンに供給し、これにより、シラン化合物のポ
リオレフィンへのグラフト反応と電線ケーブルの押出成
型とを1つの押出機内で同時に行う1ショットあるいは
モノシルと呼ばれる方法である。
【0023】なお、ポリオレフィンへのシラノール縮合
触媒の作用のさせ方として、成型されたポリオレフィン
表面よりシラノール触媒を浸透させる方法は可能であ
る。また、本発明を電線ケーブルに適用するに際して
は、水分作用時における導体中での走水を防止するた
め、水密性コンパウンドを塗布充填した導体を使用した
り、あるいは絶縁体の内外部に遮蔽用の半導電層を形成
するなど、様々な形態でのケーブル構成が可能である。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明によるシラン架橋ポ
リオレフィン成型物の実施の形態を説明する。図1は、
本発明の成型物を適用した電線ケーブルの構成例を示し
たもので、(a)は、導体1上にシラン架橋ポリエチレ
ン絶縁体2を形成した例、(b)は、導体1上に水密性
コンパウンド3を塗布形成し、その上にシラン架橋ポリ
エチレン絶縁体2を形成した例を示す。
【0025】また、(c)は、導体1上に内部半導電層
4を形成し、その上にシラン架橋ポリエチレン絶縁体2
を形成した高電圧ケーブルの例であり、そして、(d)
は、(c)のケーブルの絶縁体2上に外部半導電層5を
形成した高電圧ケーブルの例を示す。
【0026】表1は、本発明の実施例および比較例の内
容と、これらの実施結果の評価をまとめたものである。
【0027】
【表1】
【0028】表1の実施例1〜7および比較例におい
て、まず、ポリエチレンとカーボンマスターバッチを2
00℃の130mm押出機に投入するとともに、他の成
分を溶解させたビニルトリメトキシシランを押出機のホ
ッパの下部より注入することにより、ケーブルの押出成
型とポリエチレンへのシラン化合物のグラフト共重合と
を同時に行った。
【0029】このケーブルは、図1の(c)の構成を有
し、その軟銅撚線の導体1のサイズと絶縁体2の厚さ
は、それぞれ60mm2と4.5mmであり、さらに、
これらの間には、0.7mm厚さの内部半導電層4が形
成されている。次に、以上により得られたケーブルを8
0℃×95%水蒸気の雰囲気内に24時間放置し、これ
により所定のシラン架橋ポリエチレン絶縁ケーブルを得
た。なお、表示された成分のうち、ビニルトリメトキシ
シランに難溶性の成分については、予め、ドライブレン
ドによってポリエチレンに混入した。
【0030】また、上記とは別に、実施例8、9の各成
分を上述と同じ方法に基づいて60mm2の軟銅撚線の
導体1上に2.5mmの厚さの絶縁体2として押し出す
ことにより、図1の(a)のケーブルを構成した後、こ
れを80℃×95%水蒸気の雰囲気内に24時間放置す
ることにより所定のケーブルを製造した。
【0031】表1に示される各特性の試験方法と評価方
法を以下に示す。 ・押出外観 :絶縁体2を100時間連続して押
し出したときの押出外観に基づいて評価した。 ・ゲル分率 :JIS C 3005に準拠し、試
料を110℃のキシレン中に24時間浸漬した後、乾燥
したときの浸漬前の試料に対する残量の重量比に基づい
て評価した。50%以上を「〇」、50%未満を「×」
として表示した。
【0032】・加熱変形率 :JIS C 3005
に準拠し、120℃でのケーブルの加熱変形率が25%
以下のものを「良」、25%を超えるものを「不良」と
した。 ・ボウタイトリー性:導体内に注水したケーブル試料を
90℃の温水中に浸漬して導体と水の間に50Hz×9
kVの交流電圧を500日間印加し、500日経過後に
ケーブル絶縁体の断面を薄くスライスしてメチレンブル
ー水溶液で煮沸染色し、光学顕微鏡を使用して長さが2
00μm以上のボウタイトリーの数を計数した。
【0033】表1によれば、シラノール縮合触媒として
脂肪酸アミドを使用した実施例1〜9のいずれもが、押
出外観、ゲル分率、加熱変形率およびボウタイトリー性
の総べての特性において良好な結果を示しており、これ
まで多用されてきた有機錫化合物触媒に代わり得る優れ
た特性を有することが認められる。これは、環境ホルモ
ン問題のない架橋成型物を意味するものであり、そのシ
ラン架橋の分野にもたらす効果は大である。
【0034】一方、これに対して、対比のために上記の
シラノール縮合触媒を混入しない比較例の場合には、架
橋度合を示すゲル分率と加熱変形率に不満足な結果を示
している。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるシラ
ン架橋ポリオレフィン成型物によれば、シラノール縮合
触媒として脂肪酸アミドを使用することにより特性良好
な成型物を構成できるものであり、従って、環境ホルモ
ン問題を有する有機錫系シラノール縮合触媒に基づくシ
ラン架橋成型物に代わるものとして、その有用性は大で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシラン架橋ポリオレフィン成型物
を適用した電線ケーブルの構成例を示す説明図。
【符号の説明】
1 導体 2 シラン架橋ポリエチレン絶縁体 3 水密性コンパウンド 4 内部部半導電層 5 外部半導電層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安部 淳一 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社総合技術研究所内 Fターム(参考) 4F071 AA15 AC13 AE05 BB06 BC02 4J002 BN041 EV076 EV077 FD010 FD076 FD077 GQ01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シラン化合物をグラフト共重合させたポリ
    オレフィンの組成物より成型され、水分を作用させるこ
    とによって前記ポリオレフィンを架橋して構成されるシ
    ラン架橋ポリオレフィン成型物において、 前記ポリオレフィンの架橋促進のためのシラノール縮合
    触媒として、脂肪酸アミドを使用することにより前記ポ
    リオレフィンを架橋して構成されることを特徴とするシ
    ラン架橋ポリオレフィン成型物。
  2. 【請求項2】前記脂肪酸アミドは前記ポリオレフィン1
    00重量部当たり0.005〜0.5重量部使用するこ
    とを特徴とする請求項1記載のシラン架橋ポリオレフィ
    ン成型物。
  3. 【請求項3】前記ポリオレフィンは、イオン重合法で重
    合されたポリエチレン、またはイオン重合法で重合され
    たポリエチレンとラジカル重合法で重合されたポリエチ
    レンの混合物、あるいはこれらを主体とした他のポリマ
    との混合物より選択されることを特徴とする請求項1項
    記載のシラン架橋ポリオレフィン成型物。
  4. 【請求項4】前記組成物は、2,2−チオ−ジエチレン
    ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
    フェニル)プロピオネート]、ペンタエリスリチル−テ
    トラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
    キシフェニル)プロピオネート]、オクタデシル3−
    (3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
    プロピオネート、2,4−ビス−(n−オクチルチオ)
    −6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルアニ
    リノ)−1,3,5−トリアジン、ビス[2−メチル−
    4−{3−n−アルキル(C12あるいはC14)チオプロ
    ピオニルオキシ}−5−t−ブチルフェニル]スルフィ
    ドおよび4,4′−チオビス(3−メチル−6−t−ブ
    チルフェノール)より選択される1種以上の酸化防止剤
    をそれぞれ前記ポリオレフィン100重量部当たり0.
    05〜0.5重量部含むことを特徴とする請求項1項記
    載のシラン架橋ポリオレフィン成型物。
  5. 【請求項5】前記組成物は、2,2−チオ−ジエチレン
    ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
    フェニル)プロピオネート]、ペンタエリスリチル−テ
    トラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
    キシフェニル)プロピオネート]、オクタデシル3−
    (3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
    プロピオネート、2,4−ビス−(n−オクチルチオ)
    −6−(4− ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルア
    ニリノ)−1,3,5−トリアジン、ビス[2−メチル
    −4−{3−n−アルキル(C12あるいはC14)チオプ
    ロピオニルオキシ}−5−t−ブチルフェニル]スルフ
    ィドおよび4,4′−チオビス(3−メチル−6−t−
    ブチルフェノール)より選択される1種以上の酸化防止
    剤を前記ポリオレフィン100重量部当たり0.05〜
    0.5重量部含み、 ジラウリルチオジプロピオネート、ジミリスチルチオジ
    プロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、
    ジトリデシルチオジプロピオネートおよびテトラキス
    (メチレンドデシルチオプロピオネート)メタンより選
    択される1種以上の酸化防止剤を前記ポリオレフィン1
    00重量部当たり0.05〜0.5重量部含むことを特
    徴とする請求項1項記載のシラン架橋ポリオレフィン成
    型物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012197404A (ja) * 2011-03-08 2012-10-18 Hitachi Cable Ltd シラン架橋ポリオレフィン組成物及びこれを用いた電線・ケーブル
US9293617B2 (en) 2012-12-10 2016-03-22 Honeywell International Inc. Copolymer of phase change material for thermal management of PV modules

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