JP2000294038A - 電線・ケーブル - Google Patents

電線・ケーブル

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JP2000294038A
JP2000294038A JP11096630A JP9663099A JP2000294038A JP 2000294038 A JP2000294038 A JP 2000294038A JP 11096630 A JP11096630 A JP 11096630A JP 9663099 A JP9663099 A JP 9663099A JP 2000294038 A JP2000294038 A JP 2000294038A
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孝則 山崎
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清 渡辺
Katsutoshi Hanawa
勝利 塙
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 押出成形性が良く、加熱変形率及びシュリン
クバックが小さく、耐ボウタイトリー特性に優れるポリ
オレフィン系絶縁体を有する電線・ケーブルを提供す
る。 【解決手段】 絶縁体をエチレン、プロピレン及びブテ
ン−1の3種のモノマを用いて得られる直鎖状ポリエチ
レンあるいはその架橋物を主体とするポリマ組成物によ
って構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線・ケーブルに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に電線・ケーブル用電気絶縁体の材
料としてはポリオレフィン、特にポリエチレンを架橋し
たいわゆる架橋ポリエチレンが広く使用されている。こ
の架橋ポリエチレンを被覆した電線・ケーブルは優れた
電気絶縁性および耐熱性を有する。
【0003】しかしながら、この架橋ポリエチレンから
なる絶縁体は、湿潤若しくは浸水雰囲気で使用されると
その内部に水トリーが発生し、材料の持つ優れた電気絶
縁性能が大きく低下するという欠点を有している。
【0004】このような水トリーは絶縁体中のボイドや
異物、アンバ(部分的に重合度が高くなったもの、また
は架橋し高分子量化したもの)等の局所的高電界等の欠
陥部に水が凝集することによって発生することが知られ
ている。
【0005】また、水分がほとんど存在しない場合に
も、絶縁破壊の起点となっているものは、絶縁破壊の兆
候として部分放電が開始した直後に電圧を遮断する前駆
遮断試験から、異物やアンバである場合がほとんどであ
ることが分かってきている。
【0006】このようなことから、電線・ケーブル中の
これらの欠陥を除去するため、多くの努力が払われてき
ており、レジンの品質管理や電線・ケーブルの製造技術
の改善によって、水トリーの抑止が図られてきている。
【0007】しかし、現段階では、異物やボイドを完全
に除去することは困難であり、水トリーの抑止が重要課
題となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は上記
の問題点を有効に解決するために案出されたものであ
り、その目的は、耐水トリー性、特に耐ボウタイトリー
性を大幅に向上させることができる新規な電気絶縁組成
物によって構成された絶縁層を有する電線・ケーブルを
提供することに有る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の電線・ケーブル
は、前記目的を達成するために、導体又は導体遮蔽層上
にエチレン、プロピレン及びブテン−1をモノマとして
重合して得られ、密度が0.915g/cm3 以下、メ
ルトインデックスが5g/10min以下で融点が12
0℃以上の直鎖状ポリエチレンを主体とするポリマ組成
物からなる絶縁層を有する如くに構成される。
【0010】本発明における、上記のエチレン、プロピ
レン及びブテン−1をモノマとして用いて得られる直鎖
状ポリマとしては、例えば、あらかじめプロピレンをモ
ノマとしてアイソタクチックのポリプロピレンを重合
し、それにチーグラ系触媒を担持して、その周りにエチ
レンにコモノマとしてブテン−1を加えて重合したもの
が挙げられる。また、エチレン−ブデン−1共重合体を
主成分とした直鎖状ポリエチレンにポリプロピレンが含
まれているものであってもよい。なお、エチレン・プロ
ピレン及びブチレン−1をモノマとして用いて得られた
直鎖状ポリエチレンは、以下において、3種のモノマを
用いて得られる直鎖状ポリエチレンと表される場合があ
る。
【0011】本発明における絶縁層を構成する上記ポリ
マ組成物は、上記エチレン、プロピレン及びブテン−1
をモノマとして用いて得られる直鎖状ポリエチレン単独
をポリマ成分としてもよいが、直鎖状ポリエチレンに加
えてエチレンコポリマを含有せしめたものであってもよ
い。上記エチレンコポリマとしては、高圧ラジカル重合
ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン
エチルアクリレート共重合体、エチレンメタクリレート
共重合体、エチレンメチルメタクリレート共重合体、エ
チレンプロピレンゴム、エチレンブテンゴム、エチレン
オクテンゴム、水添スチレンブタジエンゴム及び水添ス
チレンブタジエンスチレンゴムから選ばれる1種または
2種以上のエチレンコポリマをブレンドしたものが挙げ
られる。よって、本発明に係る電線・ケーブルは、その
絶縁層が、上記の如きエチレン、プロピレン及びブテン
−1をモノマとして用いて得られる直鎖状ポリエチレン
及び上記エチレンコポリマを含有することを第2の特徴
とする。
【0012】また、上記ポリマ組成物は、上記エチレ
ン、プロピレン及びブテン−1をモノマとして重合して
得られる直鎖状ポリエチレン及び上記エチレンコポリマ
に加えて酸化防止剤を含有せしめられることが好まし
い。この様な酸化防止剤としては、2,2−チオ−ジエ
チレンビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオネート]、ペンタエリスリチ
ル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、オクタデシル
3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート、2,4−ビス− (n−オクチル
チオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチ
ルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、ビス[2−メ
チル−4−{3−n−アルキル (C12またはC14)チ
オプロピオニルオキシ}−5−t−ブチルフェニル]ス
ルフィド、4,4´−チオビス(3−メチル−6−t−
ブチルフェノール)から選ばれる1種の化合物又は2種
以上の化合物が挙げられる。また、上記酸化防止剤の含
有量は、それぞれの化合物が0.05〜1.0重量部
(樹脂分100重量部当り)の割合とするのが好まし
い。よって、本発明に係る電線・ケーブルは、上記3種
のモノマを用いて得られる直鎖状ポリエチレン、上記エ
チレンコポリマ及び上記酸化防止剤(それぞれ0.05
〜1.0重量部)を含有する絶縁層を有することを第3
の特徴とする。
【0013】また、上記ポリマ組成物は、上記酸化防止
剤(第1)に加えて下記の如き酸化防止剤(第2)を併
用して含有せしめられることが好ましい。上記の酸化防
止剤(第1)としての、2,2−チオ−ジエチレンビス
[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート]、ペンタエリスリチル−テトラ
キス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート]、オクタデシル3−(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート、2,4−ビス−(n−オクチルチオ)−6−
(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)
−1,3,5−トリアジン、ビス[2−メチル−4−
{3−n−アルキル(C12またはC14)チオプロピオニ
ルオキシ}−5−t−ブチルフェニル]スルフィド、
4,4´−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェ
ノール)から選ばれる1種又は2種以上の化合物の0.
05〜0.5重量部と併用される酸化防止剤(第2)と
しては、ジラウリルチオジプロピオネート、ジミリスチ
ルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオ
ネート、テトラキス(メチレンドデシルチオジプロピオ
ネート)メタンから選ばれる1種の化合物又は2種以上
の化合物の混合物が挙げられる。上記酸化防止剤(第
2)の含有量は、0.05〜0.5重量部(樹脂分10
0重量部当り)とするのが良い。よって、本発明に係る
電線・ケーブルは、その絶縁層が上記3種のモノマを用
いて得られる直鎖状ポリマ、上記エチレンコポリマ、上
記酸化防止剤(第1、それぞれ0.05〜1.0重量
部)及び併用される上記酸化防止剤(第2、0.05〜
1.0重量部)を含有することを第4の特徴とする。
【0014】さらにまた、上記ポリマ組成物から成る絶
縁層は、そのゲル分率が40%以上になるように架橋さ
れていることが好ましい。よって、本発明に係る電線・
ケーブルは、その絶縁層が、上記3種のモノマを用いて
得られる直鎖状ポリエチレンあるいはこれと上記エチレ
ンコポリマをゲル分率が40%以上になるよう架橋され
ていることを第5の特徴とする。上記架橋は、上記ポリ
マ組成物に有機過酸化物等を架橋剤として配合し加熱架
橋する方法あるいは、上記ポリマ組成物にビニルアルコ
キシシランをラジカル開始剤の存在化に反応せしめてシ
ラン変性ポリマ組成物とし、これをシラノール縮合触媒
の存在又は不存在下にシラン水架橋する方法等によって
行うことが出来る。
【0015】上記3種のモノマを用いて得られる直鎖状
ポリエチレンあるいはこれと上記エチレンコポリマを架
橋反応によって架橋する際に使用する架橋剤としては、
ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−
ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−
3、α,α´−ビス(t−ブチルパーオキシン−m−イ
ソプロピル)ベンセン、ブチルクミルパーオキサイド、
イソプロピルクミル−t−ブチルパーオキサイドなどか
ら選ばれる1種の化合物又は2種以上の化合物の混合物
を挙げることが出来る。
【0016】また、上記3種のモノマを用いて得られる
直鎖状ポリエチレンあるいはこれと上記エチレンコポリ
マをシラン水架橋反応によって架橋する方法を行う場合
において、該ポリマのシラン変性におけるビニルアルコ
キシシランのグラフト反応を行うためのラジカル開始剤
としては、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘ
キシン−3、α,α´−ビス(t−ブチルパーオキシン
−m−イソプロピル)ベンセン、ブチルクミルパーオキ
サイド、イソプロピルクミル−t−ブチルパーオキサイ
ドなどから選ばれる1種又は2種以上の化合物が挙げら
れ、その使用割合としては0.05〜0.15重量部
(樹脂分100重量部当り)とするのが好ましい。な
お、上記3種のモノマを重合して得られる直鎖状ポリマ
等とビニルアルコキシシランのグラフト反応を上記ラジ
カル開始剤の存在下に行うことによって予め製造された
シラン変性ポリマ類を、絶縁層の構成材料として配合す
ることによって電線・ケーブルを製造することも出来る
が、また、上記3種のモノマを重合して得られる直鎖状
ポリマ等、ビニルアルコキシシラン及び上記ラジカル開
始剤を配合して成る組成物を用いて絶縁層を成形するこ
とによって1工程で電線・ケーブルの成形・製造とシラ
ン変性ポリマの反応・製造を行うことも出来る。なお、
上記ビニルアルコキシシランの具体例は後に示される。
【0017】よって、本発明の電線・ケーブルは、上記
エチレン、プロピレン及びブテン−1をモノマとして用
いて得られる直鎖状ポリエチレンあるいはこれと上記エ
チレンコポリマを上記の如き架橋剤によって架橋された
絶縁層を有することを第6の特徴とし、上記の如きラジ
カル開始剤の存在下に上記エチレン、プロピレン及びブ
テン−1をモノマとして用いて得られる直鎖状ポリエチ
レンあるいはこれと上記エチレンコポリマと、上記ビニ
ルアルコキシシランを反応せしめて得られるシラン変性
ポリマをシラノール縮合触媒の存在下で水分と接触させ
るシラン水架橋反応によって架橋されている絶縁層を有
することを第7の特徴とする。
【0018】上記エチレン、プロピレン及びブテン−1
の3種をモノマとして用いて得られる直鎖状ポリエチレ
ンにおいて、密度を0.915g/cm3 以下とする理
由は、結晶量が少なくなるため、押出形成後の冷却過程
での結晶化による収縮を小さく抑えることが可能となる
ためであり、また、柔軟性を付与でき、ポリマ中に異物
があった場合、ポリマと異物との界面の剥離が小さくな
り、絶縁破壊強さや耐水トリー特性を向上できるためで
ある。
【0019】さらに、上記3種のモノマを用いて得られ
る直鎖状ポリエチレンにおいて、融点を120℃以上と
する理由は、JIS C3005に規定されている試験
方法において120℃での加熱変形率を小さくすること
が出来るためである。尚、ここで規定している融点は、
示差走査熱量計(DSC)を用いて、10℃/minの
昇温速度で測定した時の吸熱ピーク温度をいう。
【0020】また、メルトインデックスは、JIS K
7210に準拠して、温度190℃、荷重2.16Kg
(21.18N)で測定した値である。
【0021】本発明において、上記エチレン、プロピレ
ン及びブテン−1をモノマとして用いて得られる直鎖状
ポリエチレンに、高圧ラジカル重合ポリエチレン、エチ
レン酢酸ビニル共重合体、エチレンエチルアクリレート
共重合体、エチレンメタクリレート共重合体、エチレン
メチルメタクリレート共重合体、エチレンプロピレンゴ
ム、エチレンブテンゴム、エチレンオクテンゴムから選
ばれる1種または2種以上のエチレンコポリマをブレン
ドすることが好ましいが、その理由は耐水トリー特性を
さらに改善出来るためである。
【0022】本発明において、上記エチレン、プロピレ
ン及びブテン−1をモノマとして用いて得られる直鎖状
ポリエチレンあるいはこれと上記エチレンコポリマを含
む上記ポリマ組成物は、酸化防止剤として2,2−チオ
−ジエチレンビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ペンタエリ
スリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、オクタ
デシル3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート、2,4−ビス−(n−オク
チルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−
ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、ビス[2
−メチル−4−{3−n−アルキル(C12またはC14
チオプロピオニルオキシ}−5−t−ブチルフェニル]
スルフィド、4,4´−チオビス(3−メチル−6−t
−ブチルフェノール)から選ばれる1種又は2種以上の
化合物をそれぞれ0.05〜0.5重量部(樹脂分10
0重量部当り)づづ添加することが好ましいが、その理
由は、耐熱老化特性を向上出来るためである。
【0023】さらに、上記酸化防止剤に加えて、ジラウ
リルチオジプロピオネート、ジミリスチルチオジプロピ
オネート、ジステアリルチオジプロピオネート、テトラ
キス(メチレンドデシルチオジプロピオネート)メタン
から選ばれる1種又は2種以上の酸化防止剤を0.05
〜0.5重量部(樹脂分100重量部に対し)併用する
ことが好ましいが、その理由は、著しい相乗効果によっ
て耐熱老化特性をさらに向上出来、さらに、金属との接
触によるポリマ材料の劣化、いわゆる金属害も防止出来
るためである。
【0024】これらの酸化防止剤は、予めポリマに高濃
度に練り込んだマスターバッチの形やポリマにドライブ
レンドした形で供給することはもちろん、シラン水架橋
を行う場合は、ビニルアルコキシシランに溶解して押出
機内のポリマに注入することも可能である。
【0025】それぞれの添加量は0.05〜0.5重量
部とするのが好ましく、0.05重量部未満では、酸化
防止、金属害防止の効果が少なく、また、0.5重量部
を越えるとポリマの表面に析出するいわゆるブルーム現
象が生じてしまう。
【0026】上記エチレン、プロピレン及びブテン−1
をモノマとして用いて得られる直鎖状ポリエチレンを主
体とする上記ポリマ組成物から成る絶縁体材料のゲル分
率が40%以上になる如くに架橋することが好ましい
が、その理由は、これにより高温での加熱変形率を極め
て小さく抑えることが出来、ケーブル押さえ部分や接続
部でのケーブルの細りを小さく出来るためである。尚、
ゲル分率とは、JISC3005に準拠して測定した架
橋度である。
【0027】上記架橋を加熱により行う際の架橋剤とし
ては、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5
−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキ
シン−3、α,α´−ビス(t−ブチルパーオキシン−
m−イソプロピル)ベンセン、ブチルクミルパーオキサ
イド、イソプロピルクミル−t−ブチルパーオキサイド
などから選ばれた1種又は2種以上の化合物の組合せを
使用することが出来る。
【0028】また、上記架橋をシラン水架橋により行う
場合、該ポリマをシラン変性するビニルアルコキシシラ
ンとしてはビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエト
キシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルジメ
トキシメチルシラン、ビニルジエトキシメチルシラン、
ビニルメトキシジメチルシラン、ビニルエトキシジメチ
ルシラン、などが挙げられる。これらは単独、もしくは
2種類以上組合せて使用しても差し支えない。
【0029】本発明における、エチレン、プロピレン及
びブテン−1の3種のモノマを用いて得られる直鎖状ポ
リエチレン(等)にビニルアルコキシシランをグラフト
反応させるときのラジカル開始剤としては、ジクミルパ
ーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブ
チルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5
−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、α,α´
−ビス(t−ブチルパーオキシン−m−イソプロピル)
ベンセン、ブチルクミルパーオキサイド、イソプロピル
クミル−t−ブチルパーオキサイドなどが挙げられる。
これらは、単独、もしくは2種類以上組合わせて使用し
ても差し支えない。ここで、ラジカル開始剤の使用量と
しては、0.05〜0.15重量部(樹脂分100重量
部当り)が望ましく、0.05重量部未満では架橋度が
不十分であり、0.15重量部を越えると絶縁体内にラ
ジカル開始剤の分解生成物に起因するボイドが発生する
という問題がある。
【0030】また、本発明において、シラン変性ポリマ
のシラン水架樹反応による架橋を促進するために、必要
に応じて、シラノール縮合触媒をポリエチレン中に添
加、あるいは、成形物表面からポリマ中に浸透させるこ
とが出来る。このようなシラノール縮合触媒は、一般
に、錫、亜鉛、鉄、鉛、コバルト等の金属カルボン酸
塩、有機塩機、無機酸、有機酸などである。具体的には
ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジアセテート、ジ
ブチル錫ジオクタエート、酢酸第一錫、カブリル酸第一
錫、ナフテン酸鉛、カブリル酸亜鉛、ナフテン酸コバル
ト、エチルアミン、ジブチルアミン、ヘキシルアミン、
ビリジン、硫酸、塩酸などの無機酸、トルエンスルホン
酸、酢酸、ステアリン酸、マレイン酸などの有機酸が挙
げられる。これらは、特に規定しないが、上記3種のモ
ノマを重合して得られる直鎖状ポリマ100重量部に対
して、0.01〜0.1重量部添加して用いられる。
【0031】また、上記化合物の他に、耐候性を付与す
るためにカーボンブラックの添加や、滑剤、着色剤等の
添加剤を加えることは一向に差し支えない。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明に係る電線・ケーブルの実
施形態は、例えば、エチレン、プロピレン及びブテン−
1をモノマとして用いて得られる直鎖状ポリエチレンを
含有するポリマ組成物を導体上に押出して、導体及び絶
縁層を具備する電線・ケーブルを構成する如くするか、
導体上に内部半導電層、上記ポリマ組成物から成る絶縁
体層及び外部半導電層を共に押出して、電線・ケーブル
を構成する如くにすることによって製造される。
【0033】上記エチレン、プロピレン及びブテン−1
をモノマとして用いて得られる直鎖状ポリエチレンを含
むポリマ組成物に、例えば、架橋剤として過酸化物を配
合することによって、上記の如き構成の電線・ケーブル
を押出成形し、次いで架橋処理して、架橋された絶縁層
を有する電線・ケーブルが製造される。
【0034】また、上記エチレン、プロピレン及びブテ
ン−1をモノマとして用いて得られる直鎖状ポリマ
(等)をシラン水架橋法に架橋せしめて成る絶縁層を具
備する上記の如き構成の電線・ケーブルは、例えば、次
のような2つのシラノール縮合触媒を用いた電線・ケー
ブルの作製方法によって押出成形することが出来る。一
つは、シラノール縮合触媒を高濃度に含むマスターバッ
チを作製し、これを予めエチレン、プロピレン及びブテ
ン−1をモノマとして重合して得られる直鎖状ポリマ
(等)とアルコキシシランの反応によって作製したシラ
ングラフトポリマと一緒に押出機に供給して押出成形す
る2ショットまたはサイオプラスといわれる方法を行な
い、得られた成形物を水架橋処理して、該絶縁層がシラ
ン水架橋された電線・ケーブルとする方法である。もう
一つは、ビニルアルコキシシラン、シラノール縮合触
媒、ラジカル開始剤を含む配合成分を押出機内のエチレ
ン、プロピレン及びブテン−1をモノマとして重合して
得られる直鎖状ポリマ(等)に供給し、ビニルアルコキ
シシランの該直鎖状ポリマ(等)へのグラフト反応と電
線・ケーブルの成形を一つの押出機中で同時に行う1シ
ョットまたはモノシルと呼ばれる方法を行い、得られた
成形物を水架橋処理して、該絶縁層がシラン水架橋され
た電線・ケーブルとする方法である。
【0035】なお、導体として、水の走水を防止するた
め、水密コンパウンドを充填した水密導体を使用するこ
とも可能である。さらに、本架橋ポリマ絶縁体上に半導
電性樹脂組成物からなる絶縁体遮蔽層を設けることもで
きる。
【0036】次に、本発明の実施の形態における電線・
ケーブルの構成の概要を図1によって補足説明する。
【0037】図1は、本発明に係る電線・ケーブル例に
おける断面構成の概略を示す説明図である。図1の最下
部に示されるものは、導体1とその上に設けられた絶縁
体(絶縁層)2から成る電線・ケーブルであって、後出
の実施例1〜8に具体例が示される。また、図1の下か
ら2番目に示されるものは、絶縁体1上に水密コンパウ
ンド5と、その上に絶縁層2を設けた電線・ケーブルで
ある。
【0038】図1の最上部に示されるものは、導体1上
に内部半導電層3、絶縁体2及び外部半導電層4を設け
て成る電線・ケーブルであって、後出の実施例9〜24
に具体例が示される。また、図1の上から2番目に示さ
れるものは、導体1上に、内部半導電層3及び絶縁体2
を設けた電線・ケーブルである。
【0039】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を、比較例と対
比しつつ説明する。
【0040】(実施例1〜8、比較例1〜4)表1中に
示される実施例1〜8及び比較例1〜4の絶縁層組成物
を断面積60mm2 の軟銅撚線上に夫々2.5mmの厚
さに絶縁層として押出して導体上に絶縁体を設けた電線
・ケーブルとした。
【0041】実施例1〜8の絶縁層組成物は、エチレ
ン、プロピレン及びブテン−1を用いて得られる直鎖状
ポリエチレンであって本発明が規定する密度、メルトイ
ンデックス及び融点を有するポリマあるいはこれと所載
のエチレンコポリマ及び所載の安定剤(等)から成る。
【0042】なお、下記の諸試験による評価結果も表1
中に示される。
【0043】(実施例9〜16,比較例5〜7)表2中
に示される実施例9〜16及び比較例5〜7の絶縁組成
物を断面積60mm2 の軟銅撚線上に夫々0.7mm厚
の内部半導電層及び外部半導電層と共に、4.5mmの
厚さで押出、次いで架橋処理して電線・ケーブルとし
た。
【0044】実施例9〜16の絶縁層組成物は、エチレ
ン、プロピレン及びブテン−1を用いて得られた直鎖状
ポリエチレンであって本発明が規定する密度、メルトイ
ンデックス及び融点を有するポリマあるいはこれと所載
のエチレンコポリマ及び所載の過酸化物、所載の安定剤
(等)から成る。
【0045】表2に示すような配合の絶縁層組成物を1
20℃の熱ロールで混練してシートを作り、ペレタイザ
でペレット化した。次いで、このペレットを押出機に導
入し、図1に示すように、60mm2 の軟銅撚線上に
0.7mm厚の内部半導電層、4.5mm厚さの絶縁層
及び0.7mm厚の外部半導電層を共に押出し成形し
た。この後、得られた成形物を直ちに窒素ガスを媒体と
した乾式架橋管内において架橋処理し、次いで冷却する
ことによって絶縁層が架橋されている電線・ケーブルを
完成させ、評価試験の試料とした。なお、評価結果は表
2中に示される。
【0046】(実施例17〜24、比較例8〜10)表
3中に示される実施例17〜24及び比較例8〜10の
絶縁層組成物成分を以下に説明される要領で押出機に供
給して、断面積60mm2 の軟銅撚線上に0.7mm厚
の内部半導電層、4.5mmの厚のシラングラフトされ
ている絶縁層及び0.7mm厚の外部半導電層を共に押
出し、次いでシラン水架橋処理して電線・ケーブルとし
た。
【0047】実施例17〜24の絶縁層組成物成分は、
エチレン、プロピレン及びブテン−1をモノマとして用
いて得られる直鎖状ポリエチレンであって本発明が規定
する密度、メルトインデックス及び融点を有するポリマ
あるいはこれと所載のエチレンコポリマ、所載の安定
剤、ビニルアルコキシシラン(ビニルトリメトキシシラ
ン)及びラジカル開始剤(等:カーボンマスタ)から成
る。
【0048】表3に示される絶縁層組成物成分のビニル
アルコキシシラン(ビニルトリメトキシシラン)及びラ
ジカル開始剤を除く成分を予めドライブレンドし、約2
00℃の13mm押出機に投入した。他方、上記ビニル
アルコキシシラン(ビニルトリメトキシシラン)及び上
記ラジカル開始剤を押出機のホッパ下部から注入した。
この押出機内で混合、シラングラフト反応、ケーブル成
形を同時に行った。このようにしてケーブル成形をした
後、80℃、95%水蒸気の雰囲気に24時間放置し、
水架橋させて、シラン水架橋された絶縁層を有する電線
・ケーブルを製造し、評価試験の試料とした。なお、評
価結果は、表3中に示される。
【0049】(押出外観試験)これらの各試料につい
て、外観により押出性を評価した。
【0050】(加熱変形率試験)JIS C 3005
NI準拠して加熱変形率試験を行い、120℃における
電線・ケーブル試料の加熱変形率が25%以下のものを
良、25%を超えるものを悪として示した。
【0051】(シュリンクバック試験)シュリンクバッ
クは、電線・ケーブル試料を120℃に加熱したときの
収縮量を測定し、その時の値が1%未満のものを○、1
%以上のものを×とした。
【0052】(ボウタイトリー特性の評価試験)ボウタ
イトリー特性の評価試験は、導体内に注入した上記試料
を90℃の温水中に浸漬し、導体と水との間に50Hz
で9kVの交流電圧を500日間印加して行った。50
0日後、ケーブル断面を薄くスライスしてメチレンブル
ー水溶液で煮沸染色し、光学ペリオスコープ顕微鏡を用
いてボウタイトリー長さと200μm以上のボウタイト
リーの発生数を計数した。
【0053】(金属害劣化特性試験、銅害劣化特性試
験)金属害劣化特性は、IEC502の規格に準拠して
135℃で7日間加熱した後、初期の引張強度と伸びを
測定し、その残率がいすれも100±25%の範囲に入
ったものを合格とした。また、導体上に直接、絶縁体を
被覆したものについては、引張特性の判定に加え、銅導
体と接触した部分の変色を調べ、変色に無いものを合格
とした。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】
【表3】
【0057】表1に示されるように、実施例1〜8の成
分による場合には押出外観が良好で、加熱変形率、シュ
リンクバックも小さく、また、ボウタイトリー特性を含
めて全ての特性が良好である。また、実施例3〜6のよ
うに2種の酸化防止剤を併用したものは、銅害劣化特性
も良好である。
【0058】一方、本発明の規定範囲を外れる密度の高
い直鎖状ポリマを使用した比較例1は加熱変形特性は良
好だが、シュリンクバックが大きく、ボウタイトリー特
性も劣っている。また、比較例2,3のように融点の低
いものは加熱変形特性も劣っている。また、酸化防止剤
を規定量を越えて配合したものは、ブルームが大きくな
ってしまう。比較例4はモノマがエチレンとブテン−1
の2種のみのもので、ボウタイトリー特性が劣ってい
る。
【0059】表2及び表3は、夫々架橋剤法及びシラン
水架橋法で絶縁層を架橋した場合の例を示すもので、実
施例9〜24は押出外観が良好で、加熱変形率、シュリ
ンクバックも小さく、また、ボウタイトリーすべての特
性が良好である。
【0060】一方、本発明の規定範囲を外れる密度の高
い直鎖状ポリマを使用した比較例4と7は加熱変形特性
は良好だが、シュリンクバックが大きく、ボウタイトリ
ー特性も劣っている。また、比較例6,7,9,10の
ように融点の低い直鎖状のポリマを使用したものは加熱
変形特性も劣っている。また、酸化防止剤を規定量を越
えて配合したものは、ブルームが大きくなってしまう。
【0061】
【発明の効果】以上、本発明によれば、押出成形性が良
く、加熱変形率とシュリンクバックが小さく、耐ボウタ
イトリー性に優れる絶縁層を有する電線・ケーブルが得
られる。その工業的価値は著しく高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電線・ケーブルの実施形態におけ
る断面概略説明図である。
【符号の説明】
1 導体 2 絶縁体(絶縁層) 3 内部半導体層 4 外部半導体層 5 水密コンパウンド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塙 勝利 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内 (72)発明者 安部 淳一 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社パワーシステム研究所内 Fターム(参考) 5G305 AA02 AA14 AB06 AB36 BA12 BA22 BA26 BA29 CA01 CA04 CA07 CA08 CA51 CA54 CB11 CB14 CB25 CB26 CD05 CD06 CD09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体又は導体遮蔽層上にエチレン、プロ
    ピレン及びブテン−1をモノマとして用いて得られ、密
    度が0.915g/cm3 以下、メルトインデックスが
    5g/10min以下で、且つ融点が120℃以上の直
    鎖状ポリエチレンを主体として含有するポリマ組成物か
    ら成る絶縁層を有することを特徴とする電線・ケーブ
    ル。
  2. 【請求項2】 導体又は導体遮蔽層上に(1)エチレ
    ン、プロピレン及びブテン−1をモノマとして用いて得
    られ、密度が0.915g/cm3 以下、メルトインデ
    ックスが5g/10min以下で、且つ融点が120℃
    以上の直鎖状ポリエチレン及び(2)高圧ラジカル重合
    ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン
    エチルアクリレート共重合体、エチレンメタクリレート
    共重合体、エチレンメチルメタクリレート共重合体、エ
    チレンプロピレンゴム、エチレンブテンゴム、エチレン
    オクテンゴム、水添スチレンブタジエンゴム及び水添ス
    チレンブタジエンスチレンゴムから選ばれる1種または
    2種以上のエチレンコポリマを主体として含有するポリ
    マ組成物から成る絶縁層を有することを特徴とする電線
    ・ケーブル。
  3. 【請求項3】 上記ポリマ組成物が、酸化防止剤として
    2,2−チオ−ジエチレンビス[3−(3,5−ジ−t
    −ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
    ト]、ペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5
    −ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオ
    ネート]、オクタデシル3−(3,5−ジ−t−ブチル
    −4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,4−
    ビス−(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−
    3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリ
    アジン、ビス[2−メチル−4−{3−n−アルキル
    (C12またはC14)チオプロピオニルオキシ}−5−t
    −ブチルフェニル]スルフィド、4,4´−チオビス
    (3−メチル−6−t−ブチルフェノール)から選ばれ
    る1種または2種以上の化合物をそれぞれ0.05〜
    1.0重量部(樹脂分100重量部当り)配合されてい
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の電線・ケーブ
    ル。
  4. 【請求項4】 上記ポリマ組成物が、酸化防止剤として
    (1)2,2−チオ−ジエチレンビス[3−(3,5−
    ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
    ート]、ペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,
    5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
    オネート]、オクタデシル3−(3,5−ジ−t−ブチ
    ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,4
    −ビス−(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ
    −3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,3,5−ト
    リアジン、ビス[2−メチル−4−{3−n−アルキル
    (C12またはC14)チオプロピオニルオキシ}−5−t
    −ブチルフェニル]スルフィド、4,4´−チオビス
    (3−メチル−6−t−ブチルフェノール)から選ばれ
    る1種又は2種以上の化合物を0.05〜0.5重量部
    (樹脂分100重量部当り)と(2)ジラウリルチオジ
    プロピオネート、ジミリスチルチオジプロピオネート、
    ジステアリルチオジプロピオネート、テトラキス(メチ
    レンドデシルチオジプロピオネート)メタンから選ばれ
    る1種又は2種以上の化合物を0.05〜0.5重量部
    (樹脂分100重量部当り)を併用して配合されている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の電線・ケーブ
    ル。
  5. 【請求項5】 上記絶縁層が、そのゲル分率が40%以
    上になるように架橋されていることを特徴とする請求項
    1又は2記載の電線・ケーブル。
  6. 【請求項6】 上記ポリマ組成物には架橋剤として、ジ
    クミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ
    (t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル
    −2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、
    α,α´−ビス(t−ブチルパーオキシン−m−イソプ
    ロピル)ベンセン、ブチルクミルパーオキサイド、イソ
    プロピルクミル−t−ブチルパーオキサイドなどから選
    ばれる1種又は2種以上の過酸化物が配合されているこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の電線・ケーブル。
  7. 【請求項7】 上記ポリマ組成物には、ビニルアルコキ
    シシラン及びラジカル開始剤として、ジクミルパーオキ
    サイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパ
    ーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ
    (t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、α,α´−ビ
    ス(t−ブチルパーオキシン−m−イソプロピル)ベン
    セン、ブチルクミルパーオキサイド、イソプロピルクミ
    ル−t−ブチルパーオキサイドなどから選ばれる1種又
    は2種以上が配合されていることを特徴とする請求項1
    又は2記載の電線・ケーブル。
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JP2017521514A (ja) * 2014-06-27 2017-08-03 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 安定化された水分硬化性ポリマー組成物

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