JP2003025984A - 車両用液圧ブレーキ装置 - Google Patents

車両用液圧ブレーキ装置

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JP2003025984A
JP2003025984A JP2001213185A JP2001213185A JP2003025984A JP 2003025984 A JP2003025984 A JP 2003025984A JP 2001213185 A JP2001213185 A JP 2001213185A JP 2001213185 A JP2001213185 A JP 2001213185A JP 2003025984 A JP2003025984 A JP 2003025984A
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piston
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brake
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Akihito Kusano
彰仁 草野
Satoshi Ishida
聡 石田
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液圧発生源等の失陥時に補助ピストンによっ
てマスタピストンを直接駆動する液圧ブレーキ装置に関
し、安価な構成で全長の短縮化を可能とする。 【解決手段】 ブレーキペダル2に対するブレーキ操作
とは無関係に所定の液圧を発生し出力する液圧発生源4
と、その出力液圧をブレーキ操作力に応じて調圧する調
圧弁6と、その出力液圧に応じて作動するマスタピスト
ン8によって圧力室からブレーキ液圧を出力するマスタ
シリンダと、このマスタシリンダと同軸に配置し、液圧
系の失陥時にブレーキ操作に応じてマスタピストンを直
接駆動する補助ピストン600とを備え、マスタピスト
ン及び補助ピストンの少くとも一方の一部が他方の内部
に進入し重合部を形成するように構成する。例えば、少
くともマスタピストンが初期位置にあるときに、マスタ
ピストン8の円筒状の後端部が環状凹部615に進入す
るように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用液圧ブレー
キ装置に関し、特に、ブレーキ操作力に応じて液圧発生
源の出力液圧を調圧して出力し、マスタシリンダからブ
レーキ液圧を出力すると共に、液圧発生源等の失陥時に
は、補助ピストンによってブレーキ操作に応じてマスタ
ピストンを直接駆動する車両用液圧ブレーキ装置に係
る。
【0002】
【従来の技術】車両用液圧ブレーキ装置については種々
の装置が知られているが、特に、ブレーキ操作力に応じ
て液圧発生源の出力液圧を調圧して出力し、マスタシリ
ンダを介してホイールシリンダにブレーキ液圧を付与す
ると共に、液圧発生源等の失陥時には、補助ピストンに
よってブレーキ操作部材に対するブレーキ操作に応じて
マスタピストンを直接駆動する装置に関しては、例え
ば、特開昭52−101376号公報(特公昭61−3
7140号)、及び特開昭58−110357号公報に
開示されている。
【0003】尚、特開昭52−101376号公報に記
載の装置においては、一方の油圧式ブレーキ回路が、分
岐導管を介して二重ピストンの一次側に位置する一次圧
力室に接続され、マスタシリンダに面した補強ピストン
の端面で蓄圧室が配置され、一次圧力室と蓄圧室との間
に分離壁が設けられていることを特徴としている。ま
た、特開昭58−110357号公報においては、油圧
式の2系統型タンデム・マスタブレーキシリンダに関
し、補助ピストン機構が、ブレーキ圧の反力を感知可能
にするための作用面を有することを特徴としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、前掲の特開
昭52−101376号公報に記載の装置においては二
重ピストン及び補強ピストンが同軸に配置されており、
また、その構造上、装置の全長が長くなることが必至で
あり、車両に対する搭載性に問題が残る。一方、特開昭
58−110357号公報に記載の装置においては、制
御弁(調圧弁)がマスタブレーキシリンダに対して並列
に配置されているので、装置の全長は特開昭52−10
1376号公報に記載の同軸配置の装置より短縮された
ものとなっているが、構造が複雑となり、高価となる。
【0005】そこで、本発明は、ブレーキ操作力に応じ
て液圧発生源の出力液圧を調圧して出力し、マスタシリ
ンダからブレーキ液圧を出力すると共に、液圧発生源等
の失陥時には、補助ピストンによってブレーキ操作に応
じてマスタピストンを直接駆動する車両用液圧ブレーキ
装置において、安価な構成で全長の短縮化を可能とする
ことを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、請求項1に記載のように、ブレーキ操作
部材に対するブレーキ操作とは無関係に所定の液圧を発
生し出力する液圧発生源と、該液圧発生源の出力液圧を
前記ブレーキ操作部材に対するブレーキ操作力に応じて
調圧し出力する調圧弁と、該調圧弁の出力液圧に応じて
作動するマスタピストンによって圧力室からブレーキ液
圧を出力するマスタシリンダと、該マスタシリンダと同
軸に配置し、前記液圧発生源を含み前記液圧発生源から
前記調圧弁の出力側に至るまでの液圧系の失陥時に、前
記ブレーキ操作部材に対するブレーキ操作に応じて前記
マスタピストンを直接駆動する補助ピストンとを備えた
車両用液圧ブレーキ装置において、前記マスタピストン
及び前記補助ピストンの少くとも一方の一部が他方の内
部に進入し重合部を形成するように構成したものであ
る。即ち、前記補助ピストンの内径側に前記マスタピス
トンの一部が進入するように構成し、及び/又は前記マ
スタピストンの内径側に前記補助ピストンの一部が進入
するように構成するとよい。
【0007】前記請求項1に記載の車両用液圧ブレーキ
装置において、請求項2に記載のように、前記マスタピ
ストンの少くとも後端部を円筒状に形成すると共に、前
記補助ピストンの前端部に環状凹部を形成し、少くとも
前記マスタピストンが初期位置にあるときに、前記マス
タピストンの後端部が前記補助ピストンの環状凹部に進
入し前記重合部を形成するように構成することができ
る。
【0008】また、請求項1に記載の車両用液圧ブレー
キ装置において、請求項3に記載のように、前記補助ピ
ストン内に前記調圧弁を収容する構成としてもよい。
尚、前記補助ピストンの前方に一対のマスタピストンを
配置し、前記マスタシリンダをタンデムマスタシリンダ
で構成することとしてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の望ましい実施形態
を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態
の車両用液圧ブレーキ装置を示すもので、ブレーキ操作
部材たるブレーキペダル2に対するブレーキ操作とは無
関係に所定の液圧を発生し出力する液圧発生源4を備え
ている。本実施形態の液圧発生源4は、電子制御装置C
PUによって制御される電動モータ41と、この電動モ
ータ41によって駆動される液圧ポンプ42を備え、そ
の入力側がリザーバ40に連通接続され、出力側がアキ
ュムレータ43に連通接続されている。本実施形態では
出力側に圧力センサPが接続されており、電子制御装置
CPUによって圧力センサPの検出圧力が監視される。
この監視結果に基づき、アキュムレータ43の液圧が所
定の上限値と下限値の間の圧力に維持されるように、電
子制御装置CPUにより電動モータ41が制御される。
【0010】一方、上記の液圧発生源4が接続されるシ
リンダ100内には、ブレーキペダル2に連動する入力
部材3が収容され、この入力部材3に加えられるブレー
キ操作力を伝達すると共にブレーキ操作力に応じたスト
ロークを入力部材3に付与するコイルスプリング5が収
容されると共に、後述する分配装置50が収容されてお
り、これらによってストロークシミュレータSSが構成
されている。尚、コイルスプリング5に代えて、ゴム、
空気ばね等の弾性部材を用いることとしてもよい。
【0011】また、シリンダ100内には、コイルスプ
リング5及び分配装置50を介して伝達されるブレーキ
操作力に応じて液圧発生源4の出力液圧を調圧し出力す
る調圧弁6が収容され、入力部材3及び分配装置50と
同軸に配置されている。換言すれば、調圧弁6と入力部
材3との間に分配装置50を介してコイルスプリング5
が張架されている。
【0012】更に、シリンダ100には、調圧弁6を介
して補助液圧室CO1に連通する入力ポート111、ド
レイン室CDに連通するドレインポート112、補助液
圧室CO2に連通する出力ポート113、マスタ液圧室
CMに連通する出力ポート114、及び初期位置のマス
タピストン8を介してマスタ液圧室CMに連通する低圧
ポート116が形成されている。そして、液圧発生源4
の出力側はシリンダ100の入力ポート111に連通接
続され、液圧発生源4の入力側はリザーバ40に連通接
続されると共に、シリンダ100のドレインポート11
2に連通接続されている。また、リザーバ40は低圧ポ
ート116にも連通接続されている。
【0013】そして、シリンダ100内には、調圧弁6
を摺動自在に収容し調圧弁6のハウジングを構成する筒
体の補助ピストン600が摺動可能に収容されており、
その後端が、シリンダ100内に形成された段部101
に係止されて後方への移動が規制されるように構成され
ている。この補助ピストン600内の前方に、調圧弁6
を初期位置に戻す方向に付勢するコイルスプリング7が
収容されている。シリンダ100の内周面と補助ピスト
ン600の外周面との間には入力液圧室CIが形成され
ており、補助ピストン600内には補助液圧室CO1が
形成されている。また、補助ピストン600の中央部に
は、入力液圧室CIに連通する連通孔611が形成され
ており、この連通孔611は入力液圧室CIを介して入
力ポート111に連通している。
【0014】補助ピストン600の前端部には、軸方向
に延在する環状凹部615が形成されており、この環状
凹部615に開口する連通孔612を介して、補助液圧
室CO1が環状凹部615ひいてはシリンダ100内の
補助液圧室CO2に連通接続されている。更に、補助ピ
ストン600の後端部には、調圧弁6を介して補助液圧
室CO1とドレイン室CDを連通する連通孔614が形
成されている。
【0015】このように、調圧弁6の前後には補助液圧
室CO1とドレイン室CDが形成されており、ドレイン
室CD内に入力部材3、コイルスプリング5及び分配装
置50が収容され、補助液圧室CO1内にコイルスプリ
ング7が収容されている。そして、液圧発生源4が正常
であれば、ブレーキペダル2の操作に応じて補助液圧室
CO2に液圧が発生するので、この液圧及びコイルスプ
リング9によって補助ピストン600は後方の段部10
1に押接され、図1に示す初期位置に保持される。液圧
発生源4が失陥し、その出力液圧が消失すると、補助ピ
ストン600の保持が解除され、前方に摺動し得る状態
となる。尚、図1は構成部品を模式的に示すもので、例
えば補助ピストン600は、実際には、組付け等を考慮
して多数の部品に分割する等の対応が必要となるが、設
計的事項であるので説明の便宜上一部品としている。
【0016】本実施形態の調圧弁6はスプールバルブで
構成されており、スプール60の外周面には環状溝61
が形成されると共に、前方で開口する軸方向の穴62が
形成され、径方向の連通孔63を介して環状溝61に連
通している。スプール60の前端部は拡径されており、
この前端部が補助液圧室CO1内を移動可能に支持さ
れ、補助液圧室CO1の後端の段部に係止されて後方へ
の移動が規制されるように構成されている。従って、調
圧弁6はコイルスプリング7によって後方に付勢されて
いるが、非作動時には図1に示すように、スプール60
の前端部が補助液圧室CO1の後端の段部に押接された
状態にある。この状態では、スプール60の環状溝61
が連通孔614と対向しており、補助液圧室CO1は穴
62、連通孔63、環状溝61及び連通孔614を介し
てドレイン室CDに連通しているので、出力減少状態に
ある。尚、このとき入力ポート611はスプール60に
よって遮断されている。
【0017】スプール60が前進し、環状溝61が連通
孔614と入力ポート611の何れとも連通しない位置
となると、補助液圧室CO1はドレイン室CDとの連通
が遮断され、入力ポート611と連通することもないの
で、補助液圧室CO1(及びCO2)内の液圧が保持さ
れ、出力保持状態となる。更に、スプール60が前進
し、環状溝61が入力ポート611と連通すると(この
とき、連通孔614とは連通しない)、補助液圧室CO
1は穴62、連通孔63、環状溝61、入力ポート61
1、入力液圧室CI及び入力ポート111を介して液圧
発生源4と連通するので、液圧発生源4の出力液圧が補
助液圧室CO1(及びCO2)に供給され、出力増加状
態となる。
【0018】次に、分配装置50は、ブレーキペダル2
に対するブレーキ操作力と調圧弁6の出力液圧との相関
を調整するもので、補助ピストン600に当接する筒状
部材51と、これを摺動自在に収容する有底筒体の可動
部材52と、これらの間に介装されるゴム部材53、伝
達部材54、鋼球55、及び樹脂製の環状板56から成
る。この分配装置50によれば、スプール60に対して
入力部材3、コイルスプリング5、可動部材52、ゴム
部材53、伝達部材54及び鋼球55を介してブレーキ
操作力が伝達されるのに対し、補助ピストン600に対
しては、入力部材3、コイルスプリング5、可動部材5
2、加圧されて圧縮変形した後のゴム部材53、環状板
56及び筒状部材51を介してブレーキ操作力が伝達さ
れるので、筒状部材51の内径と、伝達部材54の外径
を変更することにより、伝達されるブレーキ操作力の分
配比率を変更することができる。また、伝達部材54の
長さを変更することにより、ブレーキ操作力に対する調
圧弁6の出力液圧の値を変更することができる。
【0019】尚、コイルスプリング7の取付荷重はコイ
ルスプリング5の取付荷重より大に設定され、ブレーキ
ペダル2が操作されていないときには、図1に示す状態
が維持されるようになっている。
【0020】一方、シリンダ100の前方部分には、調
圧弁6の出力液圧によって作動するマスタシリンダMC
が構成されている。そして、ホイールシリンダW1及び
W2に接続される一方の液圧系が出力ポート113を介
して補助液圧室CO2に接続され、ホイールシリンダW
3及びW4に接続される他方の液圧系が出力ポート11
4を介してマスタ液圧室CMに接続されている。
【0021】本実施形態のマスタシリンダMCは、上記
のシリンダ100に、マスタピストン8が摺動自在に収
容されて成る。本実施形態のマスタピストン8は基本的
には円筒体で、その内部の略中央に隔壁81が形成され
ている。従って、前端部と後端部に円筒状のスカート部
が形成された形態となっている。このマスタピストン8
は、コイルスプリング9によって隔壁81の後端が補助
ピストン600の前端(環状凹部615に囲繞された補
助ピストン600の中央部の前端)に当接するように配
置されている。このマスタピストン8の前方に、マスタ
液圧室CMが形成されている。而して、マスタピストン
8の摺動に応じて、その前端部(スカート部)によって
マスタ液圧室CMが低圧ポート116と連通又は遮断さ
れるように構成されている。即ち、マスタピストン8の
前端部に形成された連通孔82が、マスタピストン8の
作動に応じて低圧ポート116と連通又は遮断される。
【0022】そして、図1に示すように、マスタピスト
ン8の後端部(スカート部)が補助ピストン600の環
状凹部615内に進入し重合部を形成するように構成さ
れている。即ち、マスタピストン8が初期位置にあると
きには、マスタピストン8の後端部が環状凹部615内
に進入し重合部を形成するように構成されているので、
液圧ブレーキ装置の軸方向長さを、従来に比べて短くす
ることができる。
【0023】次に、上記の構成になる液圧ブレーキ装置
の作動を説明する。先ず、ブレーキペダル2が非操作状
態にあるときには、入力部材3及び調圧弁6は図1に示
す状態にある。即ち、コイルスプリング7の付勢力によ
ってスプール60の前端部が補助液圧室CO1の後端の
段部に係合している。図1の状態では、スプール60の
外周壁によって入力ポート611が遮断されている。こ
れに対し、スプール60の環状溝61は連通孔614と
対向しており、補助液圧室CO1が穴62、連通孔6
3、環状溝61及び連通孔614を介してドレイン室C
Dに連通している(出力減少状態)。而して、補助液圧
室CO1及びドレイン室CDはリザーバ40に連通し略
大気圧とされており、液圧発生源4の出力液圧は補助液
圧室CO1には供給されないので、図1に示す初期位置
に維持される。
【0024】ブレーキペダル2に踏力が付与されると、
入力部材3、コイルスプリング5、分配装置50及び調
圧弁6を介してブレーキ操作力が伝達され、先ずコイル
スプリング7が圧縮されつつ調圧弁6のスプール60が
駆動されて前進する。このとき、コイルスプリング5が
圧縮され、ストロークシミュレータとして機能する。更
に、コイルスプリング7の付勢力に抗してブレーキペダ
ル2に踏力が付与され、スプール60が前進駆動されて
環状溝61が連通孔614及び入力ポート611の何れ
とも連通しない位置となると、出力保持状態となる。
【0025】更にブレーキペダル2に踏力が付与されて
スプール60が前進すると、連通孔614が遮断される
と共に環状溝61が入力ポート611と連通し、調圧弁
6が開弁する。このようにして調圧弁6が開弁すると、
前述のように液圧発生源4の出力液圧が補助液圧室CO
1(及びCO2)に供給され、出力増加状態となる。
【0026】而して、図1に示す出力減少状態から、ブ
レーキペダル2が操作されると、液圧発生源4の出力液
圧が、調圧弁6によって、入力部材3からコイルスプリ
ング5及び分配装置50を介してスプール60に伝達さ
れる力に応じた液圧に減圧調整されて、補助液圧室CO
1及びCO2の液圧とされ、補助液圧室CO2からホイ
ールシリンダW1及びW2に出力されると共に、この液
圧によってマスタピストン8が駆動される。これによ
り、マスタ液圧室CMからもブレーキ操作力に応じた液
圧がホイールシリンダW3及びW4に出力されると共
に、コイルスプリング5が圧縮され、入力部材3ひいて
はブレーキペダル2に対しブレーキ操作力に応じたスト
ロークが与えられ、ストロークシミュレータとして機能
する。
【0027】上記の作動中、液圧発生源4が万一失陥し
た場合には、液圧発生源4の出力液圧が入力液圧室CI
に供給されない。従って、ブレーキペダル2の操作に応
じて入力部材3が前進駆動されると、スプール60がコ
イルスプリング7の付勢力に抗して前進すると共に、入
力部材3がコイルスプリング5の付勢力に抗して前進
し、ブレーキペダル2の操作力が分配装置50を介して
補助ピストン600に伝達され、更に補助ピストン60
0の前端がマスタピストン8の隔壁81に当接してマス
タピストン8に伝達され、マスタ液圧室CMからホイー
ルシリンダW3及びW4にブレーキ液圧が出力される。
【0028】次に、図2は本発明の他の実施形態を示す
もので、図1の補助液圧室CO2がホイールシリンダW
1及びW2に連通接続されているのに対し、この実施形
態においては、補助液圧室CO2の液圧はそのまま出力
されることはなく、その液圧によってマスタピストン8
及び10が駆動されるように構成されている。即ち、本
実施形態においては、調圧弁6の出力液圧によって作動
するタンデムマスタシリンダTMCが構成されており、
補助ピストン600と同軸にマスタピストン8及び1
0、並びにコイルスプリング9及び11が設けられてい
る。そして、ホイールシリンダW1及びW2がマスタ液
圧室CM1に接続され、ホイールシリンダW3及びW4
がマスタ液圧室CM2に接続されている。尚、マスタ液
圧室CM2は初期位置のマスタピストン10及び低圧ポ
ート117を介してリザーバ40に接続されている。そ
の他の構成は図1の構成と実質的に同じであるので同一
の符号を付して説明は省略する。
【0029】而して、本実施形態においても、マスタピ
ストン8が初期位置にあるときにはマスタピストン8の
後端部が補助ピストン600の環状凹部615内に進入
し重合部を形成するように構成されているので、液圧ブ
レーキ装置の軸方向長さを、従来に比べて短くすること
ができる。本実施形態においては、ホイールシリンダW
1乃至W4の何れも補助液圧室CO2に連通接続されて
いないので、万一液圧発生源4が失陥した場合にも、ブ
レーキペダル2を操作すれば、マスタ液圧室CM1及び
CM2からホイールシリンダW1乃至W4の全てに対し
ブレーキ液圧が出力される。
【0030】
【発明の効果】本発明は前述のように構成されているの
で以下の効果を奏する。即ち、請求項1に記載のように
構成した車両用液圧ブレーキ装置によれば、安価な構成
で全長を短縮することができ、小型に形成することがで
きるので、車両搭載時のスペース上の自由度が大きい。
【0031】例えば、マスタピストン及び補助ピストン
を請求項2に記載のように構成すれば、容易に全長を短
縮することができる。また、請求項3に記載のように、
補助ピストン内に調圧弁を収容する構成とすれば、一層
の小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両用液圧ブレーキ
装置の断面図である。
【図2】本発明の他の実施形態に係る車両用液圧ブレー
キ装置の断面図である。
【符号の説明】
2 ブレーキペダル, 3 入力部材, 4 液圧発生
源,5,7,9,11 コイルスプリング, 8,10
マスタピストン,40 リザーバ, 60 スプー
ル, 100 シリンダ,600 補助ピストン, C
O1,CO2 補助液圧室,CD ドレイン室, SS
ストロークシミュレータ,MC マスタシリンダ,
TMC タンデムマスタシリンダ,CPU 電子制御装
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D048 BB59 CC10 CC19 GG13 GG16 NN01 PP01 PP02 PP06 3D049 BB01 BB31 BB39 CC02 HH41 JJ05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキ操作部材に対するブレーキ操作
    とは無関係に所定の液圧を発生し出力する液圧発生源
    と、該液圧発生源の出力液圧を前記ブレーキ操作部材に
    対するブレーキ操作力に応じて調圧し出力する調圧弁
    と、該調圧弁の出力液圧に応じて作動するマスタピスト
    ンによって圧力室からブレーキ液圧を出力するマスタシ
    リンダと、該マスタシリンダと同軸に配置し、前記液圧
    発生源を含み前記液圧発生源から前記調圧弁の出力側に
    至るまでの液圧系の失陥時に、前記ブレーキ操作部材に
    対するブレーキ操作に応じて前記マスタピストンを直接
    駆動する補助ピストンとを備えた車両用液圧ブレーキ装
    置において、前記マスタピストン及び前記補助ピストン
    の少くとも一方の一部が他方の内部に進入し重合部を形
    成するように構成したことを特徴とする車両用液圧ブレ
    ーキ装置。
  2. 【請求項2】 前記マスタピストンの少くとも後端部を
    円筒状に形成すると共に、前記補助ピストンの前端部に
    環状凹部を形成し、少くとも前記マスタピストンが初期
    位置にあるときに、前記マスタピストンの後端部が前記
    補助ピストンの環状凹部に進入し前記重合部を形成する
    ように構成したことを特徴とする請求項1記載の車両用
    液圧ブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 前記補助ピストン内に前記調圧弁を収容
    したことを特徴とする請求項1記載の車両用液圧ブレー
    キ装置。
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