JP2003025935A - 自動車の電子制御装置格納箱への熱風遮蔽構造 - Google Patents
自動車の電子制御装置格納箱への熱風遮蔽構造Info
- Publication number
- JP2003025935A JP2003025935A JP2001214183A JP2001214183A JP2003025935A JP 2003025935 A JP2003025935 A JP 2003025935A JP 2001214183 A JP2001214183 A JP 2001214183A JP 2001214183 A JP2001214183 A JP 2001214183A JP 2003025935 A JP2003025935 A JP 2003025935A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- storage box
- electronic control
- hot air
- control unit
- radiator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
- Connection Or Junction Boxes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ラジエータからの熱風による電子制御装置格
納箱の温度上昇を防止する。 【解決手段】 電子制御装置3を収容した電子制御装置
格納箱4に遮蔽板11を一体成形する。格納箱4と一体
の遮蔽板11は、ラジエータ1から格納箱4に向かう熱
風を遮って格納箱4に当たることを防止し、格納箱4の
温度上昇を防止し、電子制御装置の動作不良の発生を防
止する。遮蔽板11が別部品でなく格納箱4と一体成形
されているので、部品点数が少なく済み、コストを安く
できる。また、省スペース化が可能である。また、遮蔽
板を別途取り付ける作業が不要で、時間短縮、コスト低
減が図られる。
納箱の温度上昇を防止する。 【解決手段】 電子制御装置3を収容した電子制御装置
格納箱4に遮蔽板11を一体成形する。格納箱4と一体
の遮蔽板11は、ラジエータ1から格納箱4に向かう熱
風を遮って格納箱4に当たることを防止し、格納箱4の
温度上昇を防止し、電子制御装置の動作不良の発生を防
止する。遮蔽板11が別部品でなく格納箱4と一体成形
されているので、部品点数が少なく済み、コストを安く
できる。また、省スペース化が可能である。また、遮蔽
板を別途取り付ける作業が不要で、時間短縮、コスト低
減が図られる。
Description
【0001】
【発明に属する技術分野】この発明は、自動車のエンジ
ンルーム内に設置した電子制御装置格納箱にラジエータ
からの熱風が当たるのを防止する電子制御装置格納箱へ
の熱風遮蔽構造に関する。
ンルーム内に設置した電子制御装置格納箱にラジエータ
からの熱風が当たるのを防止する電子制御装置格納箱へ
の熱風遮蔽構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車では通常、電子制御装置(コント
ロールユニット)が室内のダッシュパネル下部に置かれ
ている。そのため、ワイヤハーネスを室内まで伸ばさな
くてはならず、高コストになり、そして、メンテナンス
の面においても作業性が非常に悪い。そこで、改善策と
して、電子制御装置をエンジンルーム内に設置すると、
ワイヤハーネスのコスト削減、メンテナンス時の作業性
向上が可能である。この場合、電子制御装置をエンジン
ルームに設置するため、電子制御装置を冷却・防塵・防
水構造とした格納箱に収容する必要があるが、特に、こ
の電子制御装置格納箱の冷却方式としては、格納箱内に
外気(車外空気)等の冷風を通風させて内部の電子制御
装置を冷却する空冷方式(特開平9-207691参照)等があ
る。
ロールユニット)が室内のダッシュパネル下部に置かれ
ている。そのため、ワイヤハーネスを室内まで伸ばさな
くてはならず、高コストになり、そして、メンテナンス
の面においても作業性が非常に悪い。そこで、改善策と
して、電子制御装置をエンジンルーム内に設置すると、
ワイヤハーネスのコスト削減、メンテナンス時の作業性
向上が可能である。この場合、電子制御装置をエンジン
ルームに設置するため、電子制御装置を冷却・防塵・防
水構造とした格納箱に収容する必要があるが、特に、こ
の電子制御装置格納箱の冷却方式としては、格納箱内に
外気(車外空気)等の冷風を通風させて内部の電子制御
装置を冷却する空冷方式(特開平9-207691参照)等があ
る。
【0003】エンジンルーム内に設置するこの種の電子
制御装置格納箱は、当然温度の低い場所に設置するのが
望ましいが、エンジンルームのレイアウト等から、ラジ
エータからの熱風が直接吹き付ける場所に配置する場合
もある。図8は従来の格納箱配置を模式的に示すもの
で、1はラジエータ、2はラジエータファン、3は電子
制御装置、4は電子制御装置3を収容した電子制御装置
格納箱(以下、場合により格納箱と略す)、5はエンジ
ンルームを示す。なお、図8は単にラジエータ1および
ラジエータファン2と格納箱4との関係を模式的に示し
たものなので、ラジエータファン2の背後にあるエンジ
ンも図示していないし、エンジンルーム内のレイアウト
として正確なものではない。
制御装置格納箱は、当然温度の低い場所に設置するのが
望ましいが、エンジンルームのレイアウト等から、ラジ
エータからの熱風が直接吹き付ける場所に配置する場合
もある。図8は従来の格納箱配置を模式的に示すもの
で、1はラジエータ、2はラジエータファン、3は電子
制御装置、4は電子制御装置3を収容した電子制御装置
格納箱(以下、場合により格納箱と略す)、5はエンジ
ンルームを示す。なお、図8は単にラジエータ1および
ラジエータファン2と格納箱4との関係を模式的に示し
たものなので、ラジエータファン2の背後にあるエンジ
ンも図示していないし、エンジンルーム内のレイアウト
として正確なものではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の格納箱配置
では、ラジエータ1の冷却水が高温になると、ラジエー
タファン2の吸込み力でラジエータグリルから取り入れ
られた外気は、ラジエータ1を通過する際に温められて
熱風となり、この熱風aが電子制御装置格納箱4に直接
当たる恐れがある。このように格納箱4に熱風が直接当
たると、格納箱4内部に侵入する熱量が増加し、格納箱
4内部の温度が上昇し、内部の電子制御装置3の動作保
証温度を越え動作不良を起す恐れがある。なお、電子制
御装置格納箱4の内部に冷風を通風させる格納箱冷却構
造を備えていたとしても、ラジエータ1からの熱風によ
る内部の温度上昇を防止できない可能性もある。
では、ラジエータ1の冷却水が高温になると、ラジエー
タファン2の吸込み力でラジエータグリルから取り入れ
られた外気は、ラジエータ1を通過する際に温められて
熱風となり、この熱風aが電子制御装置格納箱4に直接
当たる恐れがある。このように格納箱4に熱風が直接当
たると、格納箱4内部に侵入する熱量が増加し、格納箱
4内部の温度が上昇し、内部の電子制御装置3の動作保
証温度を越え動作不良を起す恐れがある。なお、電子制
御装置格納箱4の内部に冷風を通風させる格納箱冷却構
造を備えていたとしても、ラジエータ1からの熱風によ
る内部の温度上昇を防止できない可能性もある。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、ラジエータからの熱風による電子制御装置格納箱の
温度上昇を防止することを簡単な構成で実現できる自動
車の電子制御装置格納箱への熱風遮蔽構造を提供するこ
とを目的とする。
で、ラジエータからの熱風による電子制御装置格納箱の
温度上昇を防止することを簡単な構成で実現できる自動
車の電子制御装置格納箱への熱風遮蔽構造を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1の自動車の電子制御装置格納箱への熱風遮蔽構造
は、自動車のエンジンルーム内に設置した電子制御装置
格納箱に、ラジエータから当該電子制御装置格納箱に向
かう熱風を遮る遮蔽板を、当該電子制御装置格納箱と一
体に設けたことを特徴とする。
項1の自動車の電子制御装置格納箱への熱風遮蔽構造
は、自動車のエンジンルーム内に設置した電子制御装置
格納箱に、ラジエータから当該電子制御装置格納箱に向
かう熱風を遮る遮蔽板を、当該電子制御装置格納箱と一
体に設けたことを特徴とする。
【0007】請求項2の自動車の電子制御装置格納箱へ
の熱風遮蔽構造は、自動車のエンジンルーム内に設置し
た電子制御装置格納箱のラジエータ側に、ラジエータか
ら当該電子制御装置格納箱に向かう熱風を遮る遮蔽板を
当該電子制御装置格納箱に対して間隔をあけて配置する
とともに、冷風を前記遮蔽板の後部に導くためのダクト
を設けたことを特徴とする。
の熱風遮蔽構造は、自動車のエンジンルーム内に設置し
た電子制御装置格納箱のラジエータ側に、ラジエータか
ら当該電子制御装置格納箱に向かう熱風を遮る遮蔽板を
当該電子制御装置格納箱に対して間隔をあけて配置する
とともに、冷風を前記遮蔽板の後部に導くためのダクト
を設けたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は請求項1の自動車の電子制
御装置格納箱の熱風遮蔽構造10の一実施形態を示すも
ので、1はラジエータ、2はラジエータファン、3は電
子制御装置、4は電子制御装置3を収容した電子制御装
置格納箱(以下、場合により格納箱と略す)、5はエン
ジンルームである。同図はラジエータ1・ラジエータフ
ァン2と格納箱4との関係を模式的に示したもので、ラ
ジエータファン2の背後にあるエンジンの図示を省略し
ている。この熱風遮蔽構造10は、図1における格納箱
4部分のみを示した図2(イ)の斜視図および図2
(ロ)の平面図のように、格納箱4に、ラジエータ1か
ら当該格納箱4に向かう熱風を遮る例えば上面から見て
L字形の遮蔽板11を、当該格納箱4と一体に設けた構
成である。格納箱4本体は、詳細図示・説明は省略する
が、合成樹脂成形によるボックスであり、内部に電子制
御装置3を収容している。前記遮蔽板11はこの格納箱
4と同じ合成樹脂で一体成形している。
御装置格納箱の熱風遮蔽構造10の一実施形態を示すも
ので、1はラジエータ、2はラジエータファン、3は電
子制御装置、4は電子制御装置3を収容した電子制御装
置格納箱(以下、場合により格納箱と略す)、5はエン
ジンルームである。同図はラジエータ1・ラジエータフ
ァン2と格納箱4との関係を模式的に示したもので、ラ
ジエータファン2の背後にあるエンジンの図示を省略し
ている。この熱風遮蔽構造10は、図1における格納箱
4部分のみを示した図2(イ)の斜視図および図2
(ロ)の平面図のように、格納箱4に、ラジエータ1か
ら当該格納箱4に向かう熱風を遮る例えば上面から見て
L字形の遮蔽板11を、当該格納箱4と一体に設けた構
成である。格納箱4本体は、詳細図示・説明は省略する
が、合成樹脂成形によるボックスであり、内部に電子制
御装置3を収容している。前記遮蔽板11はこの格納箱
4と同じ合成樹脂で一体成形している。
【0009】図1において、ラジエータ1の冷却水が高
温になると、ラジエータファン2の吸込み力でラジエー
タグリルから取り入れられた外気は、ラジエータ1を通
過する際に温められて熱風となり、この熱風aが格納箱
4に向かうが、遮蔽板11が熱風を遮るので、格納箱4
に熱風が直接当たること防止できる。したがって、格納
箱4内部の温度が上昇して電子制御装置3の動作不良を
起すことを防止できる。そして、この遮蔽板11は格納
箱本体と一体なので、別部材の遮蔽板を設置する場合と
比べて、部品点数が少なく済み、コストを安くできる。
また、エンジンルーム内のレイアウト上から遮蔽板を設
置するスペースを設けにくい場合でも、遮蔽板11が格
納箱4本体と一体でコンパクトになっているので、省ス
ペース化が図られ、そのような場合でも遮蔽板11を設
置できる。また、図示例の遮蔽板11はコ字形をなしか
つ格納箱4本体に近接して一体に設けられているので、
熱風を遮蔽板11の内側に巻き込む恐れはない。また、
別部材の遮蔽板を設置するとすれば、狭いスペースでの
遮蔽板を別途取り付ける作業が困難であるが、遮蔽板1
1が格納箱4本体と一体であるから、取り付け作業が困
難になる問題も生じない。
温になると、ラジエータファン2の吸込み力でラジエー
タグリルから取り入れられた外気は、ラジエータ1を通
過する際に温められて熱風となり、この熱風aが格納箱
4に向かうが、遮蔽板11が熱風を遮るので、格納箱4
に熱風が直接当たること防止できる。したがって、格納
箱4内部の温度が上昇して電子制御装置3の動作不良を
起すことを防止できる。そして、この遮蔽板11は格納
箱本体と一体なので、別部材の遮蔽板を設置する場合と
比べて、部品点数が少なく済み、コストを安くできる。
また、エンジンルーム内のレイアウト上から遮蔽板を設
置するスペースを設けにくい場合でも、遮蔽板11が格
納箱4本体と一体でコンパクトになっているので、省ス
ペース化が図られ、そのような場合でも遮蔽板11を設
置できる。また、図示例の遮蔽板11はコ字形をなしか
つ格納箱4本体に近接して一体に設けられているので、
熱風を遮蔽板11の内側に巻き込む恐れはない。また、
別部材の遮蔽板を設置するとすれば、狭いスペースでの
遮蔽板を別途取り付ける作業が困難であるが、遮蔽板1
1が格納箱4本体と一体であるから、取り付け作業が困
難になる問題も生じない。
【0010】ラジエータファン2に対する格納箱の位置
や向き等によって、遮蔽板の形状や取り付け位置等を適
切に設定するとよいが、ラジエータ1からの熱風が格納
箱4の側面を通過するような場合であれば、図3
(イ)、(ロ)に示すように、格納箱4のコーナー部か
らやや角度を付けて延出して格納箱側面に向かう熱風を
遮るような遮蔽板11Aを一体に設けることもできる。
この場合、熱風は角度の付いた遮蔽板11Aに沿って流
れて、遮蔽板11Aの内側に熱風を巻き込むことがない
ので、熱風が格納箱4の側面に当たることを防止でき、
格納箱4の温度上昇を防止できる。
や向き等によって、遮蔽板の形状や取り付け位置等を適
切に設定するとよいが、ラジエータ1からの熱風が格納
箱4の側面を通過するような場合であれば、図3
(イ)、(ロ)に示すように、格納箱4のコーナー部か
らやや角度を付けて延出して格納箱側面に向かう熱風を
遮るような遮蔽板11Aを一体に設けることもできる。
この場合、熱風は角度の付いた遮蔽板11Aに沿って流
れて、遮蔽板11Aの内側に熱風を巻き込むことがない
ので、熱風が格納箱4の側面に当たることを防止でき、
格納箱4の温度上昇を防止できる。
【0011】また、図4(イ)、(ロ)に示すように、
遮蔽板11A'の表面に適宜の向きをなす溝12を設け
ると、流れを強制的に規制することができ、より確実に
熱風が格納箱に当たらないようにすることができる。図
示例の溝12は水平方向をなしているが、斜め上向き、
あるいは斜め下向き等とすることもできる。また、溝に
代えて凸条を設けてもよい。
遮蔽板11A'の表面に適宜の向きをなす溝12を設け
ると、流れを強制的に規制することができ、より確実に
熱風が格納箱に当たらないようにすることができる。図
示例の溝12は水平方向をなしているが、斜め上向き、
あるいは斜め下向き等とすることもできる。また、溝に
代えて凸条を設けてもよい。
【0012】また、熱風がくる方向によっては、図5
(イ)、(ロ)に示すように、格納箱4の例えばコーナ
ー部からやや角度を付けて両側に延出して両側の格納箱
側面に向かう熱風を遮るような遮蔽板11Bを一体に設
けることもできる。この場合、熱風は角度の付いた遮蔽
板11Aに沿って流れて、格納箱4のいずれの側面に当
たることもない。
(イ)、(ロ)に示すように、格納箱4の例えばコーナ
ー部からやや角度を付けて両側に延出して両側の格納箱
側面に向かう熱風を遮るような遮蔽板11Bを一体に設
けることもできる。この場合、熱風は角度の付いた遮蔽
板11Aに沿って流れて、格納箱4のいずれの側面に当
たることもない。
【0013】図6に請求項2の自動車の電子制御装置格
納箱の熱風遮蔽構造20の一実施一実施形態を示す。こ
の熱風遮蔽構造20は、格納箱4のラジエータ側(図6
(ロ)で左側)に、ラジエータから当該格納箱に向かう
熱風を遮る遮蔽板21を当該格納箱4に対して間隔をあ
けて配置するとともに、冷風を遮蔽板21の後部空間2
3に導くためのダクト22を設けた構成である。ここで
冷風とは、少なくともエンジンルーム内の温度より低い
温度の空気であり、通常は外気(車外空気)である。冷
風を遮蔽板21の後部空間23に導くためのダクト22
の出口22aは図示のように、遮蔽板21と格納箱4と
の間の空間23に臨むようにするが、空気引き込み口2
2bは熱の影響の少ない箇所(例えばヘッドライト下部
など)で走行風の入り込む箇所に設置するとよい。な
お、ダクトとして可撓性を持つホースを用いることは当
然可能である。
納箱の熱風遮蔽構造20の一実施一実施形態を示す。こ
の熱風遮蔽構造20は、格納箱4のラジエータ側(図6
(ロ)で左側)に、ラジエータから当該格納箱に向かう
熱風を遮る遮蔽板21を当該格納箱4に対して間隔をあ
けて配置するとともに、冷風を遮蔽板21の後部空間2
3に導くためのダクト22を設けた構成である。ここで
冷風とは、少なくともエンジンルーム内の温度より低い
温度の空気であり、通常は外気(車外空気)である。冷
風を遮蔽板21の後部空間23に導くためのダクト22
の出口22aは図示のように、遮蔽板21と格納箱4と
の間の空間23に臨むようにするが、空気引き込み口2
2bは熱の影響の少ない箇所(例えばヘッドライト下部
など)で走行風の入り込む箇所に設置するとよい。な
お、ダクトとして可撓性を持つホースを用いることは当
然可能である。
【0014】上記の熱風遮蔽構造20において、ラジエ
ータからの熱風は遮蔽板21に当たるが、仮に冷風を導
くためのダクト22を設けずに図7(イ)のように単に
遮蔽板21'を配置しただけとすると、遮蔽板21'の位
置・向きおよび大きさにもよるが、遮蔽板21'に当た
った熱風が遮蔽板21'の後部に巻き込まれて、格納箱
4に当たってしまい、格納箱4の温度が上昇する可能性
がある。しかし、本発明では、上記図6の通り、ダクト
22で導かれた風で前記巻き込みの発生を防止すること
ができるので、格納箱4に熱風が当たらないようにする
ことができ、格納箱4の温度上昇を防止できる。また、
仮に、図7(ロ)のように遮蔽板21'に当たった熱風
の巻き込みが発生しないとしても、熱の伝達(矢印bで
示す)は遮ることができないので、遮蔽板21'の前後
部(c部、d部)の空気温度がほぼ同じ程度となってし
まい、格納箱4に熱が伝達されて温度が上昇する可能性
がある。しかし、本発明では上記図6の通り、ダクト2
2で導かれた冷風が遮蔽板21の後部の空気温度の上昇
を防止するので、格納箱4を低い温度環境に置くことが
でき、格納箱4の温度上昇を防止できる。上記のよう
に、格納箱4の温度上昇を防止できるので、格納箱4に
対して熱対策として断熱材を設けた構造等とする必要が
なく、コスト低減および部品点数削減が可能である。
ータからの熱風は遮蔽板21に当たるが、仮に冷風を導
くためのダクト22を設けずに図7(イ)のように単に
遮蔽板21'を配置しただけとすると、遮蔽板21'の位
置・向きおよび大きさにもよるが、遮蔽板21'に当た
った熱風が遮蔽板21'の後部に巻き込まれて、格納箱
4に当たってしまい、格納箱4の温度が上昇する可能性
がある。しかし、本発明では、上記図6の通り、ダクト
22で導かれた風で前記巻き込みの発生を防止すること
ができるので、格納箱4に熱風が当たらないようにする
ことができ、格納箱4の温度上昇を防止できる。また、
仮に、図7(ロ)のように遮蔽板21'に当たった熱風
の巻き込みが発生しないとしても、熱の伝達(矢印bで
示す)は遮ることができないので、遮蔽板21'の前後
部(c部、d部)の空気温度がほぼ同じ程度となってし
まい、格納箱4に熱が伝達されて温度が上昇する可能性
がある。しかし、本発明では上記図6の通り、ダクト2
2で導かれた冷風が遮蔽板21の後部の空気温度の上昇
を防止するので、格納箱4を低い温度環境に置くことが
でき、格納箱4の温度上昇を防止できる。上記のよう
に、格納箱4の温度上昇を防止できるので、格納箱4に
対して熱対策として断熱材を設けた構造等とする必要が
なく、コスト低減および部品点数削減が可能である。
【0015】なお、上記の熱風遮蔽構造20において、
ダクト22と遮蔽板21とを一体成形することも可能で
あり、これによりコスト低減を実現できる。また、ダク
トの出口の向きを冷風が格納箱4に直接当たる向きにす
ると、格納箱4を直接冷却する効果も期待できる。ま
た、図1〜図5と同様に遮蔽板21を格納箱4と一体成
形すると、コスト低減が図られる。
ダクト22と遮蔽板21とを一体成形することも可能で
あり、これによりコスト低減を実現できる。また、ダク
トの出口の向きを冷風が格納箱4に直接当たる向きにす
ると、格納箱4を直接冷却する効果も期待できる。ま
た、図1〜図5と同様に遮蔽板21を格納箱4と一体成
形すると、コスト低減が図られる。
【0016】なお、格納箱4の内部に冷風を通風させる
格納箱冷却構造を設けた上でさらに、あるいは格納箱4
の内部を断熱構造とした上でさらに、上述の図1〜図5
の熱風遮蔽構造10あるいは図6の熱風遮蔽構造20を
採用することも可能である。これにより、電子制御装置
の一層確実な冷却が可能となる。
格納箱冷却構造を設けた上でさらに、あるいは格納箱4
の内部を断熱構造とした上でさらに、上述の図1〜図5
の熱風遮蔽構造10あるいは図6の熱風遮蔽構造20を
採用することも可能である。これにより、電子制御装置
の一層確実な冷却が可能となる。
【0017】
【発明の効果】請求項1の熱風遮蔽構造によれば、格納
箱と一体の遮蔽板でラジエータからの熱風が格納箱に当
たることを防止して、格納箱の温度上昇を防止でき、格
納箱内の電子制御装置の温度上昇を防止でき、電子制御
装置の動作不良の発生を防止できる。そして、遮蔽板が
別部品でなく格納箱と一体成形されているので、部品点
数が少なく済み、コストを安くできる。また、遮蔽板が
格納箱と一体であるため、省スペース化が可能である。
自動車組立に際して、遮蔽板を別途取り付ける作業が不
要なので、能率的で時間短縮が図られ、コスト低減が可
能である。
箱と一体の遮蔽板でラジエータからの熱風が格納箱に当
たることを防止して、格納箱の温度上昇を防止でき、格
納箱内の電子制御装置の温度上昇を防止でき、電子制御
装置の動作不良の発生を防止できる。そして、遮蔽板が
別部品でなく格納箱と一体成形されているので、部品点
数が少なく済み、コストを安くできる。また、遮蔽板が
格納箱と一体であるため、省スペース化が可能である。
自動車組立に際して、遮蔽板を別途取り付ける作業が不
要なので、能率的で時間短縮が図られ、コスト低減が可
能である。
【0018】請求項2の熱風遮蔽構造によれば、ラジエ
ータから格納箱に向かう熱風を遮蔽板で遮るとともに、
冷風をダクトにより遮蔽板の後部に導くので、格納箱を
通常のエンジンルームの温度環境より低い温度環境に配
置することが可能となる。これにより、格納箱の温度上
昇を防止でき、格納箱内の電子制御装置の温度上昇を防
止できる。
ータから格納箱に向かう熱風を遮蔽板で遮るとともに、
冷風をダクトにより遮蔽板の後部に導くので、格納箱を
通常のエンジンルームの温度環境より低い温度環境に配
置することが可能となる。これにより、格納箱の温度上
昇を防止でき、格納箱内の電子制御装置の温度上昇を防
止できる。
【0019】また、請求項1および請求項2のいずれの
熱風遮蔽構造においても、格納箱の温度上昇を防止でき
るので、格納箱を断熱材等を設けない構造とする等、別
途熱対策を施さないで済ませることも可能となり、コス
ト低減および部品点数削減が可能である。
熱風遮蔽構造においても、格納箱の温度上昇を防止でき
るので、格納箱を断熱材等を設けない構造とする等、別
途熱対策を施さないで済ませることも可能となり、コス
ト低減および部品点数削減が可能である。
【図1】請求項1の発明の自動車の電子制御装置格納箱
への熱風遮蔽構造の一実施形態を示す模式的な平面図で
ある。
への熱風遮蔽構造の一実施形態を示す模式的な平面図で
ある。
【図2】(イ)は図1における電子制御装置格納箱部分
の斜視図、(ロ)は同平面図である。
の斜視図、(ロ)は同平面図である。
【図3】請求項1の発明の他の実施形態を示すもので、
(イ)は電子制御装置格納箱部分の斜視図、(ロ)は同
平面図である。
(イ)は電子制御装置格納箱部分の斜視図、(ロ)は同
平面図である。
【図4】図3の実施形態の変形例を示すもので、(イ)
は電子制御装置格納箱部分の斜視図、(ロ)は(イ)に
おける遮蔽板の部分拡大断面図である。
は電子制御装置格納箱部分の斜視図、(ロ)は(イ)に
おける遮蔽板の部分拡大断面図である。
【図5】請求項1の発明のさらに他の実施形態を示すも
ので、(イ)は電子制御装置格納箱部分の斜視図、
(ロ)は同平面図である。
ので、(イ)は電子制御装置格納箱部分の斜視図、
(ロ)は同平面図である。
【図6】請求項2の発明の一実施形態を示すもので、
(イ)は電子制御装置格納箱部分の斜視図、(ロ)は同
平面図である。
(イ)は電子制御装置格納箱部分の斜視図、(ロ)は同
平面図である。
【図7】請求項2の発明の効果を説明するための電子制
御装置格納箱部分の平面図であり、(イ)は熱風の巻き
込み現象を説明する図、(ロ)は熱伝達の問題を説明す
る図である。
御装置格納箱部分の平面図であり、(イ)は熱風の巻き
込み現象を説明する図、(ロ)は熱伝達の問題を説明す
る図である。
【図8】従来の電子制御装置格納箱の問題点を説明する
図である。
図である。
1 ラジエータ
2 ラジエータファン
3 電子制御装置
4 格納箱(電子制御装置格納箱)
5 エンジンルーム
10、20 熱風遮蔽構造
11、11A、11A'、11B、21 遮蔽板
12 溝
22 ダクト
22a 引き込み口
22b 出口
23 遮蔽板の後部空間
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 勝亦 孝明
千葉県佐倉市六崎1440株式会社フジクラ佐
倉事業所内
Fターム(参考) 5E322 BA03 BB03 CA06
5G361 AA06 AC13
Claims (2)
- 【請求項1】 自動車のエンジンルーム内に設置した電
子制御装置格納箱に、ラジエータから当該電子制御装置
格納箱に向かう熱風を遮る遮蔽板を、当該電子制御装置
格納箱と一体に設けたことを特徴とする自動車の電子制
御装置格納箱への熱風遮蔽構造。 - 【請求項2】 自動車のエンジンルーム内に設置した電
子制御装置格納箱のラジエータ側に、ラジエータから当
該電子制御装置格納箱に向かう熱風を遮る遮蔽板を当該
電子制御装置格納箱に対して間隔をあけて配置するとと
もに、冷風を前記遮蔽板の後部に導くためのダクトを設
けたことを特徴とする自動車の電子制御装置格納箱への
熱風遮蔽構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001214183A JP2003025935A (ja) | 2001-07-13 | 2001-07-13 | 自動車の電子制御装置格納箱への熱風遮蔽構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001214183A JP2003025935A (ja) | 2001-07-13 | 2001-07-13 | 自動車の電子制御装置格納箱への熱風遮蔽構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003025935A true JP2003025935A (ja) | 2003-01-29 |
Family
ID=19049045
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001214183A Pending JP2003025935A (ja) | 2001-07-13 | 2001-07-13 | 自動車の電子制御装置格納箱への熱風遮蔽構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003025935A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8531838B2 (en) | 2010-06-18 | 2013-09-10 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Television apparatus and electronic device |
JP2019160892A (ja) * | 2018-03-09 | 2019-09-19 | ファナック株式会社 | モータ駆動装置 |
JP2020073855A (ja) * | 2015-12-02 | 2020-05-14 | 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 | 高調波抑制装置およびそれを用いた空気調和機 |
-
2001
- 2001-07-13 JP JP2001214183A patent/JP2003025935A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8531838B2 (en) | 2010-06-18 | 2013-09-10 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Television apparatus and electronic device |
JP2020073855A (ja) * | 2015-12-02 | 2020-05-14 | 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 | 高調波抑制装置およびそれを用いた空気調和機 |
JP2019160892A (ja) * | 2018-03-09 | 2019-09-19 | ファナック株式会社 | モータ駆動装置 |
US11043872B2 (en) | 2018-03-09 | 2021-06-22 | Fanuc Corporation | Motor driving device |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3633190B2 (ja) | 自動車用熱交換装置 | |
US5671802A (en) | Electronic control module cooling device | |
JP4020080B2 (ja) | 車両におけるエンジン機能部品の配設構造 | |
EP1153821B1 (en) | Front end panel | |
CN110313227B (zh) | 控制盘 | |
EP1837609A1 (en) | Outdoor machine of air conditioner | |
JP2008309121A (ja) | ファンシュラウド構造 | |
JP3039360B2 (ja) | 空気調和機用室外機 | |
JP2000275372A (ja) | 空気調和機の室外ユニット | |
JP2003025935A (ja) | 自動車の電子制御装置格納箱への熱風遮蔽構造 | |
JPH09274003A (ja) | ガス検出装置 | |
JP2009208745A (ja) | 吸気ダクトの配置構造 | |
JP4506413B2 (ja) | 燃料電池車両の冷却システム | |
CN208920373U (zh) | 一种电控盒及空调器 | |
JP7211099B2 (ja) | 車両前部構造 | |
JPH0692226A (ja) | 車両用制御装置 | |
JP4040969B2 (ja) | 電気接続箱の冷却構造 | |
JP3206348B2 (ja) | 空気調和機の室外機 | |
KR100784767B1 (ko) | 공기조화기 | |
JP6755404B2 (ja) | 空気調和機の室内機 | |
JP5168616B2 (ja) | Dcモータシーリングファン | |
CN110588328A (zh) | 一种动力舱、工程车辆及动力舱的温度控制方法 | |
JP2006298190A (ja) | エアー取り入れ装置 | |
KR20050044025A (ko) | 엔진 배기계 냉각을 위한 에어 가이드의 구조 | |
TWI745123B (zh) | 電腦機殼 |