JP2003025905A - 車両用ヘッドランプの光軸調整装置 - Google Patents

車両用ヘッドランプの光軸調整装置

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JP2003025905A JP2001211714A JP2001211714A JP2003025905A JP 2003025905 A JP2003025905 A JP 2003025905A JP 2001211714 A JP2001211714 A JP 2001211714A JP 2001211714 A JP2001211714 A JP 2001211714A JP 2003025905 A JP2003025905 A JP 2003025905A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で車両前部の傾斜状況を正確に判
定できるようにして適切な光軸調整を可能にする。 【解決手段】 ヘッドランプ5の光軸を調整する光軸調
整手段を備え、傾斜センサ6により車両前部の路面に対
する傾斜状態を判定し、ECU7により傾斜センサ6の
判定結果に基づいて光軸調整手段を制御し、簡単な構成
で車両前部の傾斜状況を正確に判定できるようにして適
切な光軸調整を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、傾斜状態に応じて
車両のヘッドランプの光軸を調整する光軸調整装置に関
し、特に、キャブと荷台がフレーム上に設けられたトラ
ックに適用して好適である。
【0002】
【従来の技術】近年、安全性の観点から高輝度ランプが
採用されるようになってきている。高輝度ランプは安全
性の寄与度が高い反面、他車両へ眩感を与える虞が高く
なる。そこで、従来から、車両の傾斜状況に応じてヘッ
ドランプの光軸を調整し、対向車両のドライバに眩感を
与えないようにする技術が種々検討されている。フレー
ムにキャブと荷台が設けられたトラック等に光軸調整装
置を適用する場合、前後のアクスルとフレーム間の上下
方向のストロークを検出し、上下方向のストローク差に
よりキャブ側の傾斜状況を判断してヘッドランプの光軸
を調整することが考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、フレームに荷
台が設けられたトラックでは、積荷の積載によりフレー
ムにたわみが生じ、正確な傾斜状況を判断することが困
難となっている。即ち、積荷の位置によっては、フレー
ムにたわみが生じてフレーム先端部(キャブ側)が上方
に傾斜しているにも拘らず前後のアクスルとフレーム間
の上下方向のストロークが略同じになることが考えられ
る。このため、ヘッドランプの光軸を下側に調整する必
要があるにも拘らず上下方向にストローク差がない、即
ち、傾斜状態にないと判断されてヘッドランプの光軸を
調整することができない状況になる虞がある。フレーム
のたわみ量を考慮してヘッドランプの光軸を調整するこ
とも考えられるが、積荷の積載量や積載位置は一定では
なく、結果的に正確な傾斜状況を判断することが困難と
なる。
【0004】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、車両の傾斜状況を正確に判断してヘッドランプの光
軸を適切に調整することができるヘッドランプの光軸調
整装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1の本発明では、ヘッドランプの光軸を調整する
光軸調整手段を備え、車両前部のみに配設された傾斜判
定手段により車両前部の路面に対する傾斜状態を判定
し、制御手段により傾斜判定手段の判定結果に基づいて
光軸調整手段を制御し、簡単な構成で車両前部の傾斜状
況を判定できるようにして適切な光軸調整を可能にした
ものである。
【0006】また、請求項2の本発明では、車両前後方
向において、フロントアクスル部を含む車両のフロント
アクスル部の前方に傾斜判定手段を配設し、車両自身の
たわみを排除して傾斜判定を行い、正確な傾斜状況を判
定できるようにしたものである。
【0007】また、請求項3の本発明では、車両前後方
向に延びる一組のサイドフレームの先端側にクロスメン
バが連結され、クロスメンバの略中央に傾斜判定手段を
配設し、正確な傾斜状況を判定できるようにしたもので
ある。
【0008】また、請求項4の本発明では、傾斜判定手
段は、少なくとも一つの信号発信部と、信号発信部を挟
んで車両前後方向に配設され信号発信部から発信された
信号を路面を経由して受信する二つの信号受信部と、信
号発信部及び信号受信部を収納するケース部材とを備
え、傾斜判定手段をコンパクトにししかも取付けを容易
にしたものである。
【0009】また、請求項5の本発明では、超音波セン
サで傾斜判定手段を構成し、信号受信部での信号発信部
からの超音波信号の受信時間差に基づいて車両の傾斜状
態を判定し、低コストで正確に傾斜状況を判定できるよ
うにしたものである。
【0010】また、請求項6の本発明では、制御手段
は、車両の停車状態を判定する停車判定機能を有し、停
車判定機能により停車時での傾斜状態及び停車脱出時の
傾斜状態を判定し、停車時もしくは停車脱出時の少なく
ともいずれか一方の判定結果に基づいて光軸調整手段を
制御し、正確な傾斜状態を得て適切な光軸制御を可能に
したものである。この時、好ましくは、エンジンのオン
・オフ時のそれぞれの傾斜状態の判定を加味するとよ
い。
【0011】また、請求項7の本発明では、制御手段
は、停車時及び停車脱出時の傾斜状態の判定結果の平均
に基づいて光軸調整手段を制御し、停車脱出時の傾斜状
態を車両の傾斜判断に加味することで、車両の停車状態
での外乱(石などへの乗り上げ等)の影響を排除して傾
斜判断を行い、より正確な傾斜状況を判断できるように
したものである。
【0012】上記目的を達成するため、請求項8の本発
明では、ヘッドランプの光軸を調整する光軸調整手段を
備え、車両の路面に対する傾斜状態を判定する傾斜判定
手段を車両に配設し、傾斜判定手段の判定結果に基づい
て上記光軸調整手段を制御する制御手段を備え、初期値
記憶機能により、車両が空車且つ平坦路にあるときの傾
斜判定手段の判定結果を初期値として記憶し、初期値記
憶機能で記憶した初期値を基に傾斜判定手段の判定結果
に応じて光軸調整手段を制御し、車両に設けられた傾斜
判定手段のばらつきに拘らず正確な傾斜判断を行い、適
切な光軸調整を可能にしたものである。
【0013】また、請求項9の本発明では、初期値記憶
機能での初期値の記憶を指令する診断手段が着脱可能と
され、既存の装置を用いて初期値設定を容易に行えるよ
うにしたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】図1には本発明の一実施形態例に
係る車両用ヘッドランプの光軸調整装置を備えたトラッ
クの概略構成、図2にはフレームの平面、図3には傾斜
判定手段の平面、図4には傾斜判断の原理説明、図5に
は光軸調整手段が備えられたヘッドランプ部の平面、図
6には図5中のVI-VI 線矢視、図7には光軸調整装置の
ブロック構成、図8、図9には制御手段における処理フ
ローチャート、図10には初期位置からの車体傾斜角度
とヘッドランプ角度との関係、図11にはアクチュエー
タの電圧とヘッドランプ角度との関係を示してある。
【0015】図1、図2に示すように、一組のサイドフ
レーム1にはクロスメンバ2が設けられ、サイドフレー
ム1及びクロスメンバ2で構成されるフレーム上にはキ
ャブ3及び荷台4が設けられている。車両前後方向先端
部のクロスメンバ2aの両側にはヘッドランプ5が備え
られ、クロスメンバ2aの略中央には傾斜判定手段とし
ての傾斜センサ6が配置されている。傾斜センサ6の信
号は制御手段としてのECU7に入力され、ECU7で
は傾斜センサ6からの情報により車両前部の路面に対す
る傾斜状態が判定される。
【0016】尚、ヘッドランプ5はキャブ3側に設けて
もよい。また、傾斜センサ6はフロントアクスル8上ま
たは、フロントアクスル8より前側であれば車両前後方
向先端部のクロスメンバ2a以外(例えば、キャブ側)
に設けてもよい。
【0017】図3に示すように、傾斜センサ6は、信号
発信部としての超音波送信センサ(送信センサ)9と、
信号受信部としての超音波受信センサ(受信センサ)1
0,11とで構成されている。受信センサ10,11は
送信センサ9を挟んで車両の前後方向に配置され、受信
センサ10,11は送信センサ9に対して車両の幅方向
の一方側に等間隔にオフセットされている。送信センサ
9及び受信センサ10,11はケース12に収納され、
ケース12がクロスメンバ2aに取り付けられることで
傾斜センサ6が車両に取り付けられる。送信センサ9か
らの超音波は路面を反射して受信センサ10,11で受
信され、受信センサ10,11の受信時間差により傾斜
が判定される。
【0018】これにより、傾斜センサ6のスペースを車
両の前後方向に短くすることができる。また、送信セン
サ9及び受信センサ10,11をケース12に収納した
ことにより、傾斜センサ6をコンパクトにすることがで
き、クロスメンバ2aへの取り付けが容易となる。
【0019】尚、スペースに余裕があれば、送信センサ
9及び受信センサ10,11を車両の前後方向に一列に
配置することも可能である。また、傾斜センサ6として
はレーザーセンサを適用することも可能であり、また、
1個の送信センサ9に対し1個の受信センサを設けた
り、1個の送信センサ9に対し3個以上の受信センサを
設けることも可能である。
【0020】送信センサ9及び受信センサ10,11の
信号はECU7に入力され、受信センサ10,11の超
音波の受信時間差に基づいて路面に対するクロスメンバ
2aの部位の傾斜状態(車両前部の傾斜状態)がECU
7で判定される(傾斜判定手段)。
【0021】図4に基づいて傾斜センサ6により傾斜判
定の原理を説明する。
【0022】図4(a) に示すように、路面Rに対し車両
前部が傾斜していない場合、送信センサ9から前方側の
受信センサ10に送信される超音波の経路Laと後方側の
受信センサ11に送信される超音波の経路Lbが等しくな
り、受信センサ10,11の受信時間差ΔTはゼロとな
る。また、路面Rに対し車両前部が後方に傾斜している
場合、送信センサ9から前方側の受信センサ10に送信
される超音波の経路Laが後方側の受信センサ11に送信
される超音波の経路Lbよりも長くなり(逆の傾斜の場合
は経路Laと経路Lbの関係は逆になる)、受信センサ1
0,11に受信時間差ΔTが生じる。
【0023】車両前部が傾斜している場合、図4(b) に
示すように、距離L離れた受信センサ10,11の間に
は高さ方向に距離差ΔSが生じる。距離差ΔSは、受信
時間差ΔTと雰囲気温度及び音速により決められ、距離
差ΔSと受信センサ10,11の間の前後方向の距離L
により、傾斜角Δαは次式(1)により求めることができ
る。 Δα=tan -1(ΔS/L)・・・(1)
【0024】従って、ECU7は、受信センサ10,1
1の受信時間差ΔTに基づいて距離差ΔSを導出し、
(1)式により傾斜角Δαを演算することで、傾斜状態を
判定することができる。
【0025】図5、図6に基づいてヘッドランプ5の構
成を説明する。
【0026】ヘッドランプ5はHi側のランプ15とLow
側のランプ16で構成され、Low 側のランプ16が、例
えば、高輝度ランプ(例えば、ディスチャージヘッドラ
ンプ)となっている。Low 側のランプ16はリフレクタ
ホルダ17に高輝度バルブ18が取り付けられ、集光レ
ンズ19が設けられている。Hi側のランプ15は、例え
ば、ハロゲンバルブ20を備えている。そして、高輝度
バルブ18はリフレクタホルダ17と共に光軸調整手段
としてのアクチュエータ21により傾動駆動され、光軸
が上下方向に調整されるようになっている。アクチュエ
ータ21は、傾斜センサ6からの情報によりECU7で
判定された傾斜状態に応じたECU7からの指令により
駆動され、高輝度バルブ18の光軸が調整される。
【0027】また、図6に示すように、Low 側のランプ
16にはリフレクタホルダ17を手動で調整して高輝度
バルブ18の光軸を調整する手動ねじ22が設けられて
いる。手動ねじ22は傾斜センサ6の初期値に対する高
輝度バルブ18の光軸位置を設定するときに用いられ
る。
【0028】尚、Hi側のランプ15をLow 側のランプ1
6と同様にアクチュエータ21により上下方向に調整す
るようにすることも可能である。また、ヘッドランプと
しては、リフレクタとバルブが一体の構成のものもあ
り、リフレクタとバルブが一体の場合、リフレクタをア
クチュエータにより傾動駆動させることでバルブの光軸
を調整することができる。
【0029】図7に基づいてECU7のブロック構成を
説明する。
【0030】ECU7には車速センサ23からの情報が
入力されると共に送信センサ9及び受信センサ10,1
1からの情報が入力される。ECU7では、車速センサ
23からの情報に基づいて車両の停車時及び停車脱出時
が判断されると共に、送信センサ9及び受信センサ1
0,11からの情報に基づいて上述した傾斜角Δαが演
算される。そして、リフレクタホルダ17を傾動させる
アクチュエータ(左右のヘッドランプ5のアクチュエー
タ)21に駆動指令が出力され、車両の状況及び傾斜状
態に基づいて高輝度バルブ18の光軸が所定状態に調整
される。
【0031】また、ECU7には、車両が空車で且つ平
坦路にあるときの傾斜角Δαの結果を初期値とする機能
(初期値記憶機能)が備えられ、着脱自在の故障判断ツ
ール24により初期値を記憶するように指令がだされ
る。車両が空車で且つ平坦路にあるときの傾斜角Δαの
結果を初期値とし、この状態で手動ねじ22により高輝
度バルブ18の光軸を所定状態に調整する。そして、記
憶された初期値を基にして送信センサ9及び受信センサ
10,11からの情報により演算される傾斜角Δαに応
じてアクチュエータ21が駆動され、高輝度バルブ18
の光軸が傾斜状態に応じて調整される。
【0032】これにより、送信センサ9及び受信センサ
10,11の検出状況にばらつきがある場合でも、常に
一定の精度を維持して傾斜状態を判定して高輝度バルブ
18の光軸を調整することができる。また、故障判断ツ
ール24により初期値を記憶するように指令がだされる
ようになっているので、既存の装置を利用することで容
易に初期設定を行うことができる。
【0033】図8、図9に基づいて上述した光軸調整装
置の具体的な作用を説明する。
【0034】まず、図8に示した処理により、送信セン
サ9及び受信センサ10,11の判定結果の初期値を記
憶させる。即ち、送信センサ9及び受信センサ10,1
1の検出情報により傾斜角Δαを演算している状態の時
に、ステップS1で初期値セットが終了していないか否
かが判断され、初期値セットが終了していないと判断さ
れた場合、ステップS2で路面が平面か否かが判断され
る。ステップS2で路面が平面であると判断されると、
ステップS3で故障判断ツールによりその時に演算され
た傾斜角Δαを初期値と記憶する指令がだされ、ECU
7に初期値が記憶される。ステップS2で路面が平面で
はないと判断された場合、ステップS4で車両を平面な
路面にセットしてステップS3に移行する。また、ステ
ップS1で初期値セットが終了していると判断された場
合、そのまま終了となる。
【0035】平面路で送信センサ9及び受信センサ1
0,11の検出情報により演算された傾斜角Δαを初期
値とした後、手動ねじ22によりリフレクタホルダ17
と共に高輝度バルブ18を傾動させて高輝度バルブ18
の光軸を平面路での光軸の状態に調整する。これによ
り、平面路で演算された傾斜角Δαを基準にして送信セ
ンサ9及び受信センサ10,11の検出情報に応じた制
御(オートレベリング)が開始される。
【0036】図9に示すように、オートレベリングが開
始されると、ステップS11でエンジンがオン(スター
タオフの状態のエンジンオン)であるか否かが判断さ
れ、ステップS11でエンジンがオフである(スタータ
オフ)と判断された場合、ステップS12でエンジンが
オフであるときの停車時における傾斜角Δαが演算され
る。エンジンがオフであるときの停車時における傾斜角
Δαが演算された後、ステップS13で前述した初期値
を基準にして傾斜角Δαに基づいてアクチュエータ21
が駆動され、エンジンがオフであるときの停車時におけ
る高輝度バルブ18の光軸が自動的に調整されてヘッド
ランプ5の傾斜角が補正される。
【0037】ステップS11でエンジンがオンであると
判断された場合、ステップS14で車速がゼロか否かが
判断される。ステップS14で車速がゼロであると判断
された場合、ステップS15でエンジンがオンであると
きの停車時における傾斜角Δαが演算される。エンジン
がオンであるときの停車時における傾斜角Δαが演算さ
れた後、ステップS13で前述した初期値を基準にして
傾斜角Δαに基づいてアクチュエータ21が駆動され、
エンジンがオンであるときの停車時における高輝度バル
ブ18の光軸が自動的に調整されてヘッドランプ5の傾
斜角が補正される。
【0038】ステップS14で車速がゼロではないと判
断された場合、ステップS16で一定車速状態にあるか
否かが判断される。
【0039】ステップS16で一定車速状態にある(停
車脱出して安定走行状態となった)と判断された場合、
ステップS17で一定車速時における傾斜角Δαが演算
される。一定車速時における傾斜角Δαが演算された
後、ステップS13で前述した初期値を基準にして傾斜
角Δαに基づいてアクチュエータ21が駆動され、停車
脱出時における高輝度バルブ18の光軸が自動的に調整
されてヘッドランプ5の傾斜角が補正される。ステップ
S16で車速パルスが10パルス計測されたと判断され
た場合、走行状態での処理に移行するためリターンとな
る。
【0040】上述した実施形態例では、エンジンがオフ
であるときの停車時における傾斜角Δαの演算(ステッ
プS12)、エンジンがオンであるときの停車時におけ
る傾斜角Δαの演算(ステップS15)及び停車脱出時
(一定車速状態)における傾斜角Δαの演算(ステップ
S17)を行って傾斜状態の判定を実施しているが、少
なくともエンジンがオフであるときの停車時における傾
斜状態の判定もしくは停車脱出時における傾斜状態の判
定のいずれか一方を実施して高輝度バルブ18の光軸調
整を行うことが可能である。これにより、正確な傾斜状
態を得ることができ、適切な光軸調整が可能となる。
【0041】また、エンジンがオフであるときの停車時
における傾斜状態及び停車脱出時における傾斜状態の判
定結果の平均に基づいて高輝度バルブ18の光軸調整を
行うことが可能である。例えば、停車時にタイヤが石や
轍等に乗って車両に傾斜がないにも拘らず初期値と異な
る傾斜角Δαが演算される虞があるが、傾斜状態の判定
結果の平均に基づいて光軸調整を行うことで、停車脱出
時(一定車速状態)における車両の傾斜状態(石等の外
乱が解消されたと見なせるとともに車両が安定走行して
いるときの傾斜状態)が加味され、極めて精度よく傾斜
状態を判定することができる。
【0042】尚、上述した実施形態例では、アクチュエ
ータ21の駆動は、一旦傾斜角Δαに基づいて補正され
た後はその値が保持されるが、傾斜角Δαに基づいて走
行中あるいは常時補正を実施するようにしてもよい。ま
た、停車脱出を車両が安定する一定車速状態にあるか否
かにより判断しているが、車両の走り始め、車速センサ
23からのパルスが所定パルス(例えば、停車脱出時の
最大車速に相当する10から数十パルス)計測されたか
否か、を捉えて判定するようにしてもよい。この場合、
車速が所定パルスに達しない間に傾斜角Δαを演算し、
同傾斜角Δαによりアクチュエータ21を駆動する。
尚、所定パルスが計測されるまでに演算された傾斜角Δ
α毎に随時アクチュエータ21を駆動してもよいし、演
算された傾斜角Δαの平均値に基づいて駆動するように
してもよい。
【0043】傾斜角Δαと高輝度バルブ18の傾きの関
係は、図10に示すように、車両の前方が下側となる傾
斜角Δαの時に高輝度バルブ18の光軸が上方に調整さ
れ、車両の後方が下側となる傾斜角Δαの時に高輝度バ
ルブ18の光軸は下方に調整される。この関係は、任意
の傾き状態(直線・曲線)に設定することができる。ま
た、車両の前方が下側となっても視界が妨げられない明
るさが保たれるのであれば、車両の後方が下側となる傾
斜角Δαの時にのみ高輝度バルブ18の光軸を補正する
ようにすることも可能である。
【0044】アクチュエータ21への指令電圧と高輝度
バルブ18の光軸の傾きの関係は、図11に示すよう
に、アクチュエータ21への指令電圧に応じて高輝度バ
ルブ18の光軸が初期値位置を挟んで上向きから下向き
に連続的に調整されるようになっている。
【0045】上述したヘッドランプの光軸調整装置で
は、車両の前部のクロスメンバ2aで傾斜を判定するこ
とができ、サイドフレーム1にたわみが生じてもたわみ
の状態を排除して車両の傾斜角Δαを演算することがで
き、ヘッドランプ5の傾斜状態を車両の傾斜角Δαに応
じて適切に自動的に補正することができる。これによ
り、車両の傾斜状況を正確に判断して高輝度ランプ18
の光軸を適切に調整することができ、対向車両のドライ
バに眩感を与えないようにすることが可能になる。ま
た、停車時及び停車脱出時である定常時にヘッドランプ
5の傾斜状態を車両の傾斜角Δαに応じて補正できるの
で、光軸の傾斜が規制される場合等に容易に規制に適合
させることができる。
【0046】尚、上述した光軸調整装置で調整された定
常時における高輝度ランプ18の光軸に対し、車速や積
荷の状況により傾斜状態が類推可能であれば、定常時に
補正された高輝度ランプ18の光軸の状態を基準にして
類推した傾斜状況に応じて光軸を補正することが可能で
ある。
【0047】
【発明の効果】請求項1の本発明は、ヘッドランプの光
軸を調整する光軸調整手段を備え、傾斜判定手段により
車両前部の路面に対する傾斜状態を判定し、制御手段に
より傾斜判定手段の判定結果に基づいて光軸調整手段を
制御するようにしたので、簡単な構成で車両前部の傾斜
状況が判定でき、適切な光軸調整が可能になる。
【0048】請求項2の本発明は、車両前後方向におい
て、フロントアクスル部を含む車両のフロントアクスル
部の前方に傾斜判定手段を配設したので、車両自身のた
わみを排除して傾斜判定が行え、正確な傾斜状況が判定
できる。
【0049】請求項3の本発明では、車両前後方向に延
びる一組のサイドフレームの先端側にクロスメンバが連
結され、クロスメンバの略中央に傾斜判定手段を配設し
たので、正確な傾斜状況が判定できる。
【0050】請求項4の本発明は、傾斜判定手段は、少
なくとも一つの信号発信部と、信号発信部を挟んで車両
前後方向に配設され信号発信部から発信された信号を路
面を経由して受信する二つの信号受信部と、信号発信部
及び信号受信部を収納するケース部材とを備えたので、
傾斜判定手段をコンパクトでしかも取付けを容易にした
ものにすることができる。
【0051】請求項5の本発明は、超音波センサで傾斜
判定手段を構成し、信号受信部での信号発信部からの超
音波信号の受信時間差に基づいて車両の傾斜状態を判定
するので、低コストで正確に傾斜状況が判定できる。
【0052】請求項6の本発明は、制御手段は、車両の
停車状態を判定する停車判定機能を有し、停車判定機能
により停車時での傾斜状態及び停車脱出時の傾斜状態を
判定し、停車時もしくは停車脱出時の少なくともいずれ
か一方の判定結果に基づいて光軸調整手段を制御するの
で、正確な傾斜状態を得て適切な光軸制御が可能にな
る。
【0053】請求項7の本発明は、制御手段は、停車時
及び停車脱出時の傾斜状態の判定結果の平均に基づいて
光軸調整手段を制御するので、停車脱出時の傾斜状態を
車両の傾斜判断に加味することで、車両の停車状態での
外乱の影響を排除して傾斜判断を行い、より正確な傾斜
状況が判断できる。
【0054】請求項8の本発明は、ヘッドランプの光軸
を調整する光軸調整手段を備え、車両の路面に対する傾
斜状態を判定する傾斜判定手段を車両に配設し、傾斜判
定手段の判定結果に基づいて上記光軸調整手段を制御す
る制御手段を備え、初期値記憶機能により、車両が空車
且つ平坦路にあるときの傾斜判定手段の判定結果を初期
値として記憶し、初期値記憶機能で記憶した初期値を基
に傾斜判定手段の判定結果に応じて光軸調整手段を制御
するので、車両に設けられた傾斜判定手段のばらつきに
拘らず正確な傾斜判断を行い、適切な光軸調整が可能に
なる。
【0055】請求項9の本発明は、初期値記憶機能での
初期値の記憶を指令する診断手段が着脱可能とされてい
るので、既存の装置を用いて初期値設定が容易に行え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例に係る車両用ヘッドラン
プの光軸調整装置を備えたトラックの概略構成図。
【図2】フレームの平面図。
【図3】傾斜センサの平面図。
【図4】傾斜センサの傾斜判定の原理説明図。
【図5】光軸調整手段が備えられたヘッドランプの平面
図。
【図6】図5中のVI-VI 線矢視図。
【図7】光軸調整装置のブロック構成図。
【図8】ECUにおける処理フローチャート。
【図9】ECUにおける処理フローチャート。
【図10】初期位置からの車体傾斜角度とヘッドランプ
角度との関係を表すグラフ。
【図11】アクチュエータの電圧とヘッドランプ角度と
の関係を表すグラフ。
【符号の説明】
1 サイドフレーム 2 クロスメンバ 3 キャブ 5 ヘッドランプ 6 傾斜センサ 7 ECU 8 フロントアクスル 9 送信センサ 10,11 受信センサ 18 高輝度バルブ 21 アクチュエータ 22 手動ねじ 23 車速センサ 24 故障診断ツール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福島 滋樹 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 重松 豊樹 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 鈴木 繁人 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 藤澤 学 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 Fターム(参考) 3K039 AA01 AA08 BA03 CC01 DC02 FD05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドランプの光軸を調整する光軸調整
    手段と、車両前部のみに配設され車両前部の路面に対す
    る傾斜状態を判定する傾斜判定手段と、同傾斜判定手段
    の判定結果に基づいて上記光軸調整手段を制御する制御
    手段とを備えたことをと特徴とする車両用ヘッドランプ
    の光軸調整装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記傾斜判定手段
    は、車両前後方向において、フロントアクスル部を含む
    車両のフロントアクスル部の前方に配設されていること
    を特徴とする車両用ヘッドランプの光軸調整装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、上記車両は、車両前
    後方向に延びる一組のサイドフレームと、同サイドフレ
    ームの上記車両前後方向先端側に連結されたクロスメン
    バとを有し、上記傾斜判定手段は、上記クロスメンバの
    略中央に配設されていることを特徴とする車両用ヘッド
    ランプの光軸調整装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、上記傾斜判定手段
    は、少なくとも一つの信号発信部と、同信号発信部を挟
    んで上記車両前後方向に配設され信号発信部から発信さ
    れた信号を路面を経由して受信する二つの信号受信部
    と、上記信号発信部及び上記信号受信部を収納するケー
    ス部材とを備えたことを特徴とする車両用ヘッドランプ
    の光軸調整装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、上記傾斜判定手段
    は、超音波センサであり、上記信号受信部での上記信号
    発信部からの超音波信号の受信時間差に基づいて上記車
    両の傾斜状態を判定することを特徴とする車両用ヘッド
    ランプの光軸調整装置。
  6. 【請求項6】 請求項1において、上記制御手段は、上
    記車両の停車状態を判定する停車判定機能を有し、同停
    車判定機能により停車時での傾斜状態及び停車脱出時の
    傾斜状態を判定し、停車時もしくは停車脱出時の少なく
    ともいずれか一方の判定結果に基づいて上記光軸調整手
    段を制御することを特徴とする車両用ヘッドランプの光
    軸調整装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、上記制御手段は、停
    車時及び停車脱出時の傾斜状態の判定結果の平均に基づ
    いて上記光軸調整手段を制御することを特徴とする車両
    用ヘッドランプの光軸調整装置。
  8. 【請求項8】 ヘッドランプの光軸を調整する光軸調整
    手段と、車両に配設され同車両の路面に対する傾斜状態
    を判定する傾斜判定手段と、同傾斜判定手段の判定結果
    に基づいて上記光軸調整手段を制御する制御手段とを備
    え、上記制御手段は、上記車両が空車且つ平坦路にある
    ときの上記傾斜判定手段の判定結果を初期値として記憶
    する初期値記憶機能を有し、初期値記憶機能で記憶した
    初期値を基に傾斜判定手段の判定結果に応じて上記光軸
    調整手段を制御することを特徴とする車両用ヘッドラン
    プの光軸調整装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、初期値記憶機能での
    初期値の記憶を指令する診断手段が着脱可能とされてい
    ることを特徴とする車両用ヘッドランプの光軸調整装
    置。
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