JP2003025572A - 圧電アクチュエータ及びその製造方法並びにこれを備えたインクジェットプリントヘッド - Google Patents

圧電アクチュエータ及びその製造方法並びにこれを備えたインクジェットプリントヘッド

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JP2003025572A
JP2003025572A JP2001219842A JP2001219842A JP2003025572A JP 2003025572 A JP2003025572 A JP 2003025572A JP 2001219842 A JP2001219842 A JP 2001219842A JP 2001219842 A JP2001219842 A JP 2001219842A JP 2003025572 A JP2003025572 A JP 2003025572A
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ink
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JP2001219842A
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English (en)
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Kenji Yamada
健二 山田
Hiroomi Ozawa
広臣 小沢
Nobuhiro Noto
信博 能登
Hiroshi Takahagi
浩 高萩
Kenichi Hisagai
健一 久貝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Koki Co Ltd
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長尺のインクジェットプリントヘッドにおい
ては、流路形成部材と積層圧電素子、及び積層圧電素子
を支持する部材との熱膨張係数の違いに起因する位置ず
れ及び変形により、インク吐出速度のばらつきや積層圧
電素子の寿命等のインクジェットプリントヘッド特性に
悪影響を及ぼしていた。これが、印刷物の印字ムラや、
インクジェットプリントヘッド故障の発生要因となる。 【解決手段】 ベース部材は板状に形成され、支持基板
はベース部材の両平面に、対称な位置に、同寸法形状で
固着され、更に、ベース部材と流路形成部材とを等しい
線膨張率を有する材料で構成するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気信号によって
発生する微弱な変位を応用する圧電アクチュエータ及び
その製造方法に関する。また、圧電アクチュエータが発
生する圧力によってインク滴を飛翔させ、記録媒体にイ
ンク像を形成するプリンタのインクジェットプリントヘ
ッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、圧電素子を用いた圧電アクチ
ュエータにより、インクを押圧し、ノズルからインクを
吐出させるインクジェットプリントヘッドが知られてい
る。このようなインクジェットプリントヘッドに用いら
れる圧電素子は、圧電体膜を下部電極と上部電極で挟み
込んだ構造が一般的に使用され、電極に電圧を印加する
ことによる圧電体膜の変位を利用している。この中で、
d33型積層圧電素子を用いた圧電アクチュエータの形
状に関する従来例として、積層圧電素子の振動面を、ノ
ズルの開口部に対向して配置し、印字ヘッドの大型化に
対処したことを特徴とするオンデマンド型インクジェッ
トプリントヘッドが、特許第3156411号に記載さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、低温、
あるいは高温環境下で使用されるインクジェットプリン
トヘッド、特に、長尺なインクジェットプリントヘッド
においては、流路形成部材と積層圧電素子、及び積層圧
電素子を支持する部材との熱膨張係数の違いに起因する
位置ずれ及び変形により、インク吐出速度のばらつきや
積層圧電素子の寿命等のインクジェットプリントヘッド
特性に悪影響を及ぼしていた。これにより、印刷物の印
字ムラや、インクジェットプリントヘッド故障の発生要
因となっていた。
【0004】本発明の目的は、圧電素子を容易に、しか
も高密度で長尺に配置でき、吐出特性の良好な、長寿命
のインクジェットプリントヘッドを提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、圧電材料及び導電材料を交互に積層し
て成る複数のd33型積層圧電素子と、これを支持する
支持基板と、前記複数の支持基板を保持するベース部材
とで構成される圧電アクチュエータにおいて、前記ベー
ス部材は板状に形成され、前記支持基板は前記ベース部
材の両平面に、且つ対称な位置に、略同寸法形状で固着
されていることを特徴とする。
【0006】また、隣接する前記支持基板間には隙間部
があることを特徴とする。
【0007】また、前記支持基板間の隙間部は前記ベー
ス部材と固着しない領域であることを特徴とする。
【0008】また、複数の前記支持基板と対向する前記
ベース部材の領域には凸部が形成されていることを特徴
とする。
【0009】また、前記支持基板の外縁部は薄肉で、前
記ベース部材と固着しない領域であることを特徴とす
る。
【0010】また、前記支持基板は板状に形成され、前
記積層圧電素子は前記支持基板の端面に固定されている
ことを特徴とする。
【0011】また、前記支持基板は、絶縁性部材の両面
に配線パターンが形成されていることを特徴とする。
【0012】また、前記支持基板はセラミックであるこ
とを特徴とする。
【0013】また、前記支持基板と前記ベース部材はシ
ョア硬度60(Aスケール)以上、90以下の接着剤で
固着されていることを特徴とする。また、前記支持基板
と前記ベース部材の固着は室温硬化の接着剤で行うこと
を特徴とする。
【0014】また、インクを蓄える圧力室、圧力室の壁
面の少なくとも一部を形成している振動板、圧力室にイ
ンクを供給する流路であるリストリクタ、該リストリク
タにインクを供給する共通インク通路、及びインク滴を
圧力室から吐出するノズルで構成される流路形成部と、
前記振動板に連結される圧力発生手段とを有するインク
ジェットプリントヘッドにおいて、前記圧力発生手段と
して圧電アクチュエータを用いることを特徴とする。
【0015】また、前記ベース部材と前記流路形成部
は、等しい線膨張率を有する材料で構成されることを特
徴とする。
【0016】また、前記ベース部材と前記流路形成部は
ステンレス材料で構成されることを特徴とする。
【0017】また、前記ベース部材と前記流路形成部材
は、対向する部分に凹部、凸部を有し、互いに嵌合して
配置されていることを特徴とする。
【0018】また、前記ベース部材と前記流路形成部材
で構成される隙間部には、熱伝導性部材が充填されてい
ることを特徴とする。
【0019】また、前記積層圧電素子の駆動を各支持基
板単位で時分割して駆動することを特徴とする。
【0020】また、複数の積層圧電素子を支持基板に等
間隔で固定する工程と、2枚の支持基板を前記ベース部
材の両平面に固着する工程と、両面対称な位置で支持基
板を分割することを特徴とする。
【0021】更に、バルク状積層圧電素子を支持基板に
固定する工程と、2枚の支持基板を前記ベース部材の両
平面に固着する工程と、バルク状積層圧電素子をノズル
配列に対応するピッチで電気的に独立となるよう分割
し、特定の分割数毎に支持基板まで同時に分割する工程
であることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。図1は、本発明の第1例を示すインクジェット
ヘッドの構造及び部品構成を説明する斜視図であり、図
2は、本発明の第1例を示す圧電アクチュエータの構造
及び部品構成を説明する斜視図であり、図3は、本発明
の第1例の組み立て状態を示す断面図である。
【0023】2は複数のノズル1を形成したオリフィス
プレートである。ノズル1の開口形状の加工精度は、イ
ンクジェットプリントヘッドのインク吐出特性に大きな
影響を及ぼす。複数のノズル1間において、これらのノ
ズル精度ばらつきを低く押さえるために、オリフィスプ
レート2の製法は高い加工精度が要求される。また、イ
ンク中の各種溶液からの腐食に耐えることが必要なた
め、オリフィスプレート2はニッケルの電鋳加工、ステ
ンレス板等の精密プレス加工法、またはレーザ加工法等
により形成される。4は圧力室3が形成されたチャンバ
プレートである。6は共通インク供給路12と圧力室3
とを連通し、圧力室3へのインク流入量を制御するリス
トリクタ5を形成したリストリクタプレートである。チ
ャンバプレート4、リストリクタプレート6は、ステン
レス材のエッチング加工法またはニッケル材の電鋳加工
法等で作られる。9は圧電素子15の圧力を効率よく圧
力室に伝えるための振動板7と、共通インク通路12か
らリストリクタ5に流入するインク中のゴミ等を取り除
くフィルタ部8とを形成したダイアフラムプレートであ
る。ダイアフラムプレート9は、厚みが約10μmのス
テンレス材で製造され、フィルタ部8はノズル1の穴径
よりも小さな無数の微細穴をレーザ加工で形成される。
その他、ダイアフラムプレート9は、ニッケル電鋳膜か
らも同様の性能のものを製造可能である。13は共通イ
ンク通路12を形成したハウジングであり、ステンレス
合金で作られ、外部インクタンクからインクを共通イン
ク通路12まで導くインク導入パイプ14が接合されて
いる。オリフィスプレート2、チャンバプレート4、リ
ストリクタプレート6、ダイアフラムプレート9、及び
ハウジング13は個々に接着剤を適量塗布した後、位置
決めを行い、重ね合わせて圧着することにより一体化さ
せる。
【0024】図3の断面図において、一体化した部材の
各ノズルに対応する振動板7に、別途組み立てられた圧
電アクチュエータ21の積層圧電素子15の自由端に接
着剤を塗布した状態で位置合わせした後、圧接する。積
層圧電素子15の自由端に接着剤を塗布する方法は、転
写法または印刷法で行う。
【0025】圧電アクチュエータ21に接続されたフレ
キシブルケーブル22は、外部駆動回路と接続されてい
る。外部駆動回路から選択的な電気信号がフレキシブル
ケーブルを介して圧電アクチュエータ21の積層圧電素
子15に印加されることにより、積層圧電素子15はひ
ずみを生じる。積層圧電素子15は、高剛性の支持基板
16上に接合されているため、振動板7に優先的に変位
を与えて圧力室3の圧力を高め、ノズル1からインクを
吐出する。本例にて説明するインクジェットプリントヘ
ッドはこうした原理によって記録媒体上にインク画像を
形成する。
【0026】次に、圧電アクチュエータ21の構成を図
2に基づき述べる。複数個の積層圧電素子15は、支持
基板16に一定の間隔で並べられて、接着固定されてい
る。支持基板16は、積層圧電素子15の変位を振動板
7に効率よく伝えることが必要なため、剛性の高いこと
が望ましい。この例において、支持基板16は板状に形
成され、積層圧電素子15は支持基板16の端面に固定
されることにより、d33型積層圧電素子15の変位方
向に対してのみ、支持基板16の実質的厚さが確保で
き、少ない材料で高剛性の支持基板16が実現できる。
【0027】更には、支持基板16は積層圧電素子15
の変位を振動板7に効率よく伝えるために、ヤング率の
高い材料であることが望ましい。詳しくは、材料のヤン
グ率と密度との積の1/2乗で示される固有音響インピ
ーダンスが積層圧電素子の固有音響インピーダンスより
も大きいことが望ましい。
【0028】更には、支持基板16の線膨張係数は積層
圧電素子15と等しいことが、積層圧電素子15と支持
基板16の接着強度を長時間、温度変化に対して安定し
て維持させることに対して望ましく、ここでは支持基板
16としてセラミック基板を用いている。
【0029】更には、外部駆動回路から選択的な電気信
号を積層圧電素子15へ伝えるための配線を備えること
が必要で、このため、支持基板16は絶縁性部材である
ことが望ましく、図2の場合は、支持基板16として、
両面に個別配線17と共通配線18の配線パターンが形
成されたセラミック基板を用いる。複数個の積層圧電素
子15が接着された支持基板16は、ベース部材20の
両平面に、同寸法のものを対称な位置に位置決めして接
着固定される。このような構造とすることで、ベース部
材20と支持基板16との線膨張係数の差に起因する圧
電アクチュエータの変形が防止できる。
【0030】また、ベース部材20も、積層圧電素子1
5の変位を振動板7に効率よく伝えることが必要なた
め、積層圧電素子15の変位方向に剛性の高いことが望
ましい。そのため、ベース部材20は、軽く且つ変位方
向に厚くなるように、板状に形成される。
【0031】図2において、支持基板16がベース部材
20の両平面に、夫々3個固定されているが、固定され
る数は本例に限定されるものではない。同じ長さ当たり
の固定数が多くなればなる程、ベース部材20と支持基
板16との線膨張係数の差に起因する圧電アクチュエー
タ21の変形は少なくなる。しかし、接着の手間が掛か
り、実用的ではない。従って、インクジェットプリンタ
の使用温度や熱による変形が生じる場合において、圧電
アクチュエータの特性が、実用上、影響を受けない範囲
内で、支持基板16の固定数は決定される。
【0032】図3において、ベース部材20と流路形成
部10は、等しい線膨張率を有する材料で構成されるこ
とが、積層圧電素子15と振動板7の安定な位置精度の
維持や、積層圧電素子15と振動板7に発生する熱スト
レスの発生防止に望ましく、本例ではベース部材20
を、流路形成部10と同じステンレスで構成している。
【0033】更には、圧電アクチュエータ21と流路形
成部10の間にも温度差が生じないことが、積層圧電素
子15と振動板7の安定な位置精度の維持や、積層圧電
素子15と振動板7に発生する熱ストレスの発生防止に
望ましい。図4の例においては、ベース部材20と流路
形成部材10は対向する部分に嵌合するよう凹部、凸部
を形成し、互いに微小の隙間を維持する、入り組んだ配
置とすることにより、対向する部位の表面積が増し、従
って、熱交換面積が増し、温度差が少なくなる効果が確
認されている。勿論、図5の例において、ベース部材2
0と流路形成部材10の隙間に直接、シリコングリー
ス、シリコンゴム等の熱伝導性部材23を充填する構成
もまた、温度差が少なくなる効果が確認されている。
【0034】ところで、支持基板16がベース部材20
に固定される部位は、向かい合う面全面である必要は無
く、むしろ、実用接着強度が得られる範囲で狭いほう
が、ベース部材20と支持基板16との線膨張係数の差
に起因する圧電アクチュエータの変形は小さい。図6に
おいて、ベース部材20の支持基板16を取り付ける面
の一部には凸部が設けられ、支持基板16の中央部での
み、ベース部材20と接着剤30で接着可能とする。同
様に、図8における例では、支持基板16のベース部材
20に取り付けられる面に段差が設けられ、支持基板1
6の中央部でのみベース部材20と接着剤30で接着可
能とする。
【0035】このように、支持基板16の中央のみ接着
領域とし、支持基板間の隙間部はベース部材20と固着
しない領域とする構成を採ることで、線膨張係数の差に
起因する圧電アクチュエータの変形が少なくなる。更
に、図10に示すように(図10は誇張して描かれてい
る)、各部品精度のばらつき等により引き起こされる流
路形成部材10の変形に対しても、複数の支持基板16
は接着面30のずり変形により、その積層圧電素子15
の自由端を流路形成部材10の振動板7の適正な位置に
配置することが出来る。この効果を得るために、隣接す
る支持基板16間には支持基板16が微動できる適度な
隙間が必要である。
【0036】また、支持基板16とベース部材20とを
固定する接着剤30を柔軟にすることで、このような効
果は大きくなるが、逆に柔らか過ぎると圧電アクチュエ
ータ21の効率も低下する。実用的に圧電アクチュエー
タ21の効率を下げることなく、流路形成部材10の変
形に対応できるためには、支持基板16とベース部材2
0は、ショア硬度60(Aスケール)以上90以下の接
着剤で固着されることが望ましい。更に、組立工程時に
加わる温度で熱ストレスが発生しないことが望ましく、
接着面30は室温硬化の接着剤が適する。
【0037】更なる効果として、積層圧電素子15の駆
動を別々の各支持基板16単位で、時分割して行うこと
により、駆動時の振動が直接、支持基板16を経由して
他の積層圧電素子15へ伝わることが無くなり、吐出特
性が大幅に改善される。
【0038】次に、圧電アクチュエータ21の本発明に
よる製造方法を、図11に基づき詳細に述べる。図11
(a)及び(b)において、1枚の支持基板16の端部
に積層圧電素子15を複数個、一定の間隔で並べて接着
固定する。尚、図11においては、支持基板16と配線
パターンを省略している。次に、図11(c)におい
て、ベース部材20の両平面に、図11(b)において
製造された積層圧電素子15が固定された支持基板16
を接着剤30で固着する。次に、図11(d)におい
て、ベース部材20の両平面に固着した支持基板16
を、両平面に対称な位置で切断、分割する。両平面に対
称な位置で分割したことにより、ベース部材20と支持
基板16との線膨張係数の差に起因する圧電アクチュエ
ータの変形は完全に防止できた。切断にはダイヤモンド
製のダイサードブレード40を利用したダイシングソー
を用いる。ダイサードブレード40で支持基板16を切
断することにより、ダイサードブレード40の厚さ分だ
け分割された各支持基板16間には隙間が正確に形成さ
れる。本例では、ベース部材20の両平面に固着した支
持基板16を、ダイサードブレード40により3分割し
たが、分割数はこれに限定されるものでは勿論無い。
【0039】更に、本発明の他の例による圧電アクチュ
エータの製造方法を図12に基づき詳細に述べる。図1
2(a)及び(b)において、1枚の支持基板16の端
部にバルク状積層圧電素子25を接着固定する。図12
(c)において、ベース部材20の両平面に、前工程に
おいて製造されたバルク状積層圧電素子25が固着され
た支持基板16を接着剤30で固着する。次に図12
(d)において、バルク状積層圧電素子25をノズル配
列に対応したピッチで、電気的に独立した積層圧電素子
15となるようダイサードブレード40で分割する。図
12(e)において、バルク状積層圧電素子25を分割
する同じダイサードブレード40でバルク状積層圧電素
子25を分割する時の特定の分割数毎に、ベース部材2
0の両平面の対称な位置で支持基板16まで同時に分割
する。この製造方法により、個々の支持基板16を後か
ら精密に位置決めして接着する煩雑な工程が無くなり、
且つ、より正確にベース部材20に対して支持基板16
を構成することが出来る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、積層圧電素子を支持基板に固定し、更に、支持基板
をベース部材に固定した圧電アクチュエータを用いたイ
ンクジェットプリントヘッドにおいて、ベース部材は板
状に形成され、支持基板はベース部材の両平面に、対称
な位置に、同寸法形状で固着され、更に、ベース部材と
流路形成部材とを等しい線膨張率を有する材料で構成す
るようにした。これにより積層圧電素子を容易に高密度
で長尺に配置でき、吐出特性の良好な、長寿命のインク
ジェットプリントヘッドを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一例を示すインクジェットプリン
トヘッドの構造及び部品構成を説明する斜視図である。
【図2】 本発明の第一例を示す圧電アクチュエータの
構造及び部品構成を説明する斜視図である。
【図3】 本発明の第一例によるインクジェットプリン
トヘッドの組み立て状態を示す断面図である。
【図4】 本発明の他の例によるインクジェットプリン
トヘッドの組み立て状態を示す断面図である。
【図5】 本発明の他の例によるインクジェットプリン
トヘッドの組み立て状態を示す断面図である。
【図6】 本発明の第一例による圧電アクチュエータの
組み立て状態を示す上面図である。
【図7】 図6の平面図である。
【図8】 本発明の他の例による圧電アクチュエータの
組み立て状態を示す上面図である。
【図9】 図8の平面図である。
【図10】 圧電アクチュエータと流路形成部材の組み
立て状態を示す断面図である。
【図11】 本発明になる圧電アクチュエータの第一例
となる製造工程を示す図である。
【図12】 本発明になる圧電アクチュエータの第ニ例
となる製造工程を示す図である。
【符号の説明】
1はノズル、2はオリフィスプレート、3は圧力室、4
はチャンバプレート、5はリストリクタ、6はリストリ
クタプレート、7は振動板、8はフィルタ部、9はダイ
アフラムプレート、10は流路形成部材、11は流路形
成部材凸部、12は共通インク供給路、13はハウジン
グ、14はインク導入パイプ、15は積層圧電素子、1
6は支持基板、17は個別配線、18は共通配線、19
はベース部材凹部、20はベース部材、21は圧電アク
チュエータ、22はフレキシブルケーブル、23は熱伝
導性部材、25はバルク状積層圧電素子、30は接着
剤、40はダイサーブレード。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 41/22 (72)発明者 高萩 浩 茨城県ひたちなか市武田1060番地 日立工 機株式会社内 (72)発明者 久貝 健一 茨城県ひたちなか市武田1060番地 日立工 機株式会社内 Fターム(参考) 2C057 AF37 AF65 AG12 AG47 AG99 AM19 AP22 AP25

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧電材料及び導電材料を交互に積層して成
    る複数のd33型積層圧電素子と、これを支持する支持
    基板と、前記複数の支持基板を保持するベース部材とで
    構成される圧電アクチュエータにおいて、 前記ベース部材は板状に形成され、前記支持基板は前記
    ベース部材の両平面に、且つ対称な位置に、略同寸法形
    状で固着されていることを特徴とする圧電アクチュエー
    タ。
  2. 【請求項2】隣接する前記支持基板間には隙間部がある
    ことを特徴とする請求項1記載の圧電アクチュエータ。
  3. 【請求項3】前記支持基板間の隙間部は前記ベース部材
    と固着しない領域であることを特徴とする請求項2記載
    の圧電アクチュエータ。
  4. 【請求項4】複数の前記支持基板と対向する前記ベース
    部材の領域には凸部が形成されていることを特徴とする
    請求項1記載の圧電アクチュエータ。
  5. 【請求項5】前記支持基板の外縁部は薄肉で、前記ベー
    ス部材と固着しない領域であることを特徴とする請求項
    1記載の圧電アクチュエータ。
  6. 【請求項6】前記支持基板は板状に形成され、前記積層
    圧電素子は前記支持基板の端面に固定されていることを
    特徴とする請求項1記載の圧電アクチュエータ。
  7. 【請求項7】前記支持基板は、絶縁性部材の両面に配線
    パターンが形成されていることを特徴とする請求項1記
    載の圧電アクチュエータ。
  8. 【請求項8】前記支持基板はセラミックであることを特
    徴とする請求項1記載の圧電アクチュエータ。
  9. 【請求項9】前記支持基板と前記ベース部材はショア硬
    度60(Aスケール)以上、90以下の接着剤で固着さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の圧電アクチュ
    エータ。
  10. 【請求項10】前記支持基板と前記ベース部材の固着は
    室温硬化の接着剤で行うことを特徴とする請求項1記載
    の圧電アクチュエータ。
  11. 【請求項11】インクを蓄える圧力室、圧力室の壁面の
    少なくとも一部を形成している振動板、圧力室にインク
    を供給する流路であるリストリクタ、該リストリクタに
    インクを供給する共通インク通路、及びインク滴を圧力
    室から吐出するノズルで構成される流路形成部と、前記
    振動板に連結される圧力発生手段とを有するインクジェ
    ットプリントヘッドにおいて、前記圧力発生手段として
    請求項1記載の圧電アクチュエータを用いることを特徴
    とするインクジェットプリントヘッド。
  12. 【請求項12】前記ベース部材と前記流路形成部は、等
    しい線膨張率を有する材料で構成されることを特徴とす
    る請求項11記載のインクジェットプリントヘッド。
  13. 【請求項13】前記ベース部材と前記流路形成部はステ
    ンレス材料で構成されることを特徴とする請求項11記
    載のインクジェットプリントヘッド。
  14. 【請求項14】前記ベース部材と前記流路形成部材は、
    対向する部分に凹部、凸部を有し、互いに嵌合して配置
    されていることを特徴とする請求項11記載のインクジ
    ェットプリントヘッド。
  15. 【請求項15】前記ベース部材と前記流路形成部材で構
    成される隙間部には、熱伝導性部材が充填されているこ
    とを特徴とする請求項11記載のインクジェットプリン
    トヘッド。
  16. 【請求項16】前記積層圧電素子の駆動を各支持基板単
    位で時分割して駆動することを特徴とする請求項11記
    載のインクジェットプリントヘッド。
  17. 【請求項17】複数の積層圧電素子を支持基板に等間隔
    で固定する工程と、2枚の支持基板を前記ベース部材の
    両平面に固着する工程と、両面対称な位置で支持基板を
    分割することを特徴とする圧電アクチュエータの製造方
    法。
  18. 【請求項18】バルク状積層圧電素子を支持基板に固定
    する工程と、2枚の支持基板を前記ベース部材の両平面
    に固着する工程と、バルク状積層圧電素子をノズル配列
    に対応するピッチで電気的に独立となるよう分割し、特
    定の分割数毎に支持基板まで同時に分割する工程である
    ことを特徴とする圧電アクチュエータの製造方法。
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