JP2003025289A - 包装袋裁断装置及び該装置のロータリーダイロール - Google Patents

包装袋裁断装置及び該装置のロータリーダイロール

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JP2003025289A JP2002167653A JP2002167653A JP2003025289A JP 2003025289 A JP2003025289 A JP 2003025289A JP 2002167653 A JP2002167653 A JP 2002167653A JP 2002167653 A JP2002167653 A JP 2002167653A JP 2003025289 A JP2003025289 A JP 2003025289A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装袋の4隅のコーナ部が角部のない滑らか
なアール形状の裁断線を有するように裁断するロータリ
ーダイロール及び該ロールを利用した裁断装置を提供す
る。 【解決手段】 ロータリーダイロール5はそのロータ外
周に、一対の円周刃5d,5dとその間に延在する1つの
直線刃5eとを備えている。そして、一対の円周刃5d,
5dと直線刃5eの交点部はアール形状をなすコーナ刃で
連接している。このロータリーダイロールを用いてスト
リップを裁断すれば、縦方向裁断線と巾方向裁断線を滑
らかにアール形状に接続するコーナ切断線が形成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、包装袋裁断装置及
び該装置のロータリーダイロールに関し、詳しくは、表
裏一対の連続シートを互いに貼り合わせて縦方向(及び
巾方向)に所定間隔毎に袋を形成したストリップを縦方
向及び巾方向に連続的に裁断して個々の包装袋を形成す
るための裁断装置に関し、特に、各袋の四隅のコーナを
アールに裁断することが可能な裁断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1に、加工食品や薬剤等を収納するた
めに近年よく用いられる偏平状の包装袋1を示してい
る。この包装袋1は、紙、アルミ及びプラスチックのラ
ミネートシートを表裏一対互いに貼り合わせて作られ
る。この偏平袋1の周辺は通常ヒートシールされてお
り、その縦方向には縦方向シール部1aが、その巾方向に
は巾方向シール部1bが形成されている。これらのシー
ル部1a,1bは通常比較的固くて腰がある。このため、
袋の四隅のコーナ部Cが鋭利に構成されていると、その
コーナ部が他の袋に接触して傷をつけたり、あるいは袋
の使用者の肌を傷つけるという不具合がある。したがっ
て、四隅のコーナ部Cは図に示すように通常アールに形
成されている。
【0003】包装袋1の四隅のコーナ部をアールに形成
する方法としては、尤も単純には、裁断された後の個々
の袋1にアールを形成する方法である。ところが、この
ように個々の袋の四隅のコーナ部Cにアールを形成する
作業は、これを自動機械により行なったとしても、その
位置決め等が難しくなり、非常に能率が悪い。したがっ
て、通常業界では、例えば実開昭63−201090号
公報に示されるようなアール形成方法が取られている。
すなわち、個々に分離された状態の袋のコーナ部にアー
ル成形するのではなく、個々の袋に分離される前のスト
リップに連続的にアール状のコーナ部を形成するという
方法が取られている。
【0004】図2に、この方法を図解している。図2
(I)は表裏一対の連続シートを貼り合わせて所定間隔毎
に袋を形成したストリップSに菱形穴1cまたは半菱形
穴1c'を縦方向シール部1aと巾方向シール部1bとの交
点部に打ち抜き形成した状態を示している。このように
打ち抜きされたストリップSは次工程において縦方向裁
断及び巾方向裁断がなされる。(II)において、1fは
縦方向裁断線を示し、1gは巾方向裁断線を示してい
る。(II)によく示されるように、菱形穴1cは、四つ
の円弧辺1dを4つの短直辺1eで連結した構成となって
いる。つまり、縦方向裁断線1f及び巾方向裁断線1gは
夫々その短直辺1eの所を通るようにしているのであ
る。もし、この短直辺1eがなければ、通常この裁断線
1f,1gは多少位置のくるいがあるので、円弧辺1dの一
部が切断されるという事態が生ずる。これを回避するた
めに短直辺1eを設けているのである。
【0005】ところが、この場合にも多少問題が残る。
すなわち、(III)に示すように、コーナ部Cの両側に
短直辺1eと各裁断線1f,1gにより角部1hが形成され
るのである。この角部1hは非常に小さいものであるの
で大きな問題は生じないが、それでもなおかつ、その角
部は直角であるために、この角部1hにより使用者が傷
ついたりあるいは他の袋に傷をつけるという問題が存在
する。
【0006】さらに付言すれば、図2の方法において
は、菱形穴1c及び半菱形穴1c'を打ち抜き形成すると
きに菱形状あるいは半菱形状の打抜チップが発生する
が、このチップの処理が厄介であるという問題もある。
【0007】図2の方法における上記種々の問題は、コ
ーナ部形成工程と縦方向及び巾方向の裁断工程が別々に
なっていることに起因する。つまりアール状のコーナ部
を形成する切り刃と縦方向及び横方向の切り刃とが分離
していることに起因している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明が
解決すべき技術的課題は、袋のコーナ部のアールを形成
する切り刃と縦方向及び横方向の袋縁部を形成するため
の切り刃とを一体的に有するロータリーダイロールを提
供するとともに、該ロータリーダイロールを利用した裁
断装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段・作用・効果】上記技術的
課題を達成するために、本発明に係るロータリーダイロ
ールは以下の構成を有している。
【0010】すなわち、本発明にかかるロータリーダイ
ロールは、軸方向に所定間隔離れて形成された一対の円
周刃と、該一対の円周刃間に軸方向に沿って延在する少
なくとも一つの直線刃とをロール外周に備えている。そ
して、各円周刃の両端部と直線刃の各端部は、その交点
部において、アール形状をなす各コーナ刃で連接してい
る。
【0011】上記構成のロータリーダイロールは包装袋
裁断装置に組み込まれて使用される。その包装袋裁断装
置は、フレームと、フレームに回転可に装着される上記
ロータリーダイロールと、ロータリーダイロールの一対
の上記円周刃及び上記直線刃に対応する圧接面をロール
外周に有し、かつロータリーダイロールに対置してフレ
ーム2に装着されるアンビルロールとを備えてなるもの
である。
【0012】上記構成の装置においては、回転するロー
タリーダイロール及びアンビルロールの間に裁断対象物
としてのストリップを通過させれば、一対の円周刃によ
り縦方向の切断がなされるとともに、直線刃により巾方
向の切断がなされ、さらに包装袋のコーナ部は各コーナ
刃により裁断される。この裁断作業は、各ロールの回転
とストリップの供給とにより連続的になされる。したが
って、裁断により形成される包装袋の切断線は、互いに
連続した一対の円周刃及び直線刃のプロフィールがその
まま現れる。つまり包装袋のコーナ部はコーナ刃のプロ
フィールがそのまま現れる。したがって、図2(III)
に従来見られたような角部1hはここでは発生しない。
【0013】本発明に係る裁断装置及びロータリーダイ
ロールは特に裁断対象物を限定するものではないが、切
断対象物の代表例として、従来例で述べたプラスチック
フイルムを含む積層体シートよりなる包装袋のストリッ
プである場合には、ロータリーダイロールの切り刃の切
れ味が劣化すると、包装袋の裁断線の部分にプラスチッ
クフイルムのバリが発生して見映えが悪いという事態が
生じる。このような問題を解決するために、本発明のロ
ータリーダイロール及びアンビルロールには、ロール内
にヒータを内蔵することが好ましい。このように構成す
れば、たとえ切れ刃の切れ味が劣化してプラスチックの
バリが発生したとしても、各ロールより与えられる熱に
よりそのバリが溶融して目立たなくなるという利点があ
る。
【0014】上記構成の裁断装置によれば、ストリップ
がロータリーダイロール及びアンビルロールの間を通過
することにより個々の包装袋に分離されることになる。
したがって、この分離された個々の包装袋を連続的に受
け取って前方に移送する移送手段が必要となる。この場
合、一対のロール間にストリップを供給する移送手段と
両ロール間から回収される個々の包装袋を受け取って前
方に移送する搬送手段とを簡略構造にすることが好まし
い。したがって、本発明によれば、以下の構成のベルト
コンベヤが構成される。
【0015】すなわち、このベルトコンベヤは、エンド
レスベルトとこのエンドレスベルトを案内する案内手段
とから構成している。エンドレスベルトは、裁断対象物
としての連続したストリップをロータリーダイロールと
アンビルロールとの間に向けて供給するする一方、ロー
タリーダイロールとアンビルロールとの間から排出され
る裁断済包装袋を受け取って前方に移送するものであ
る。そして、上記案内手段は、エンドレスベルトを、上
記両ロールの直前と直後の間において、アンビルロール
の下方に迂回案内させるようにしている。この構成のベ
ルトコンベヤによれば、一本のエンドレスベルトを迂回
案内させるだけでストリップの供給及び包装袋の排出移
送を簡単な構造で達成することができる。
【0016】上記構成の裁断装置は、通常、一連の製袋
工程ラインの1部に組み込まれて使用される。したがっ
て、ストリップに対する、特に縦方向つまりライン方向
の切断位置の位置調整が出来ることが重要となる。した
がって上記構成の裁断装置は、そのフレームが該フレー
ムの支持手段に対して前後方向に移動調整自在であるこ
とが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の1実施例を図3
〜7に従って詳細に説明する。
【0018】図3は裁断装置の正面を示し、図4は図3
の左側面を拡大して示している。この装置はフレーム2
を備えており、このフレーム2に各種ローラ及びロール
等を装着してなるものである。フレーム2はトップフレ
ーム2aと両側のサイドフレーム2b,2cとベースフレー
ム2dより構成している。ベースフレーム2dにはガイド
軸3a,3bが挿通されていて、このガイド軸3a,3bは図
示しない支持手段に固定している。したがって、フレー
ム2は、ガイド軸3a,3bに沿って前後方向に移動調整
自在となっている。
【0019】一対のサイドフレーム2b,2c間には上か
ら順に、上バックアップローラ4、ロータリーダイロー
ル5、アンビルロール6及び下バックアップローラ9等
が装着されている。
【0020】上バックアップローラ4の両端は各軸受7
を介して各サイドフレーム2b,2cに回転自在に装着し
ている。また、上バックアップローラ4の直下に位置す
るロータリーダイロール5の両端も各軸受7を介して各
サイドアーム2b,2cに回転自在に装着している。さら
に、ロータリーダイロール5の直下に位置するアンビル
ロール6の両端も各軸受7(図3中右側の軸受は現れて
いない)を介して各サイドアーム2b,2cに回転自在に装
着している。
【0021】上バックアップローラ4はロータリーダイ
ロール5を上方からバックアップするためのもので、そ
の圧下力を調整するために、両側の軸受7はネジ棒16
を介してトップフレーム2aに上下調節自在に装着して
いる。そして、ネジ棒16に螺合した各ナット17を調
整することにより、各軸受7したがって上バックアップ
ローラ4の上下位置を調整することができる。
【0022】ロータリーダイロール5の詳細を図5
(I),(II)に詳しく示している。このダイロール5は
軸5aの外周にカッターシリンダ5bを外嵌するととも
に、そのカッターシリンダ5bの両側2に一対のカラー
5cを外嵌してなるものである。カッターシリンダ5bの
軸方向の位置決めは各カラー5cにより決定される。ま
たこのカラー5cの外周面は上バックアップローラと圧
接するようになっている。
【0023】カッターシリンダ5bは、軸方向に所定間
隔、つまり裁断対象物たる袋の巾寸法だけ、離れて形成
した一対の円周刃5d,5dと、この一対の円周刃5d,5d
の間に軸方向に沿って延在する一つの直線刃5eとを備
えている。そして、各円周刃5d,5dの両端部と直線刃
5eの各端部は、その交点部において、アール形状をな
す各コーナ刃Cbで連接している。つまり、図5(I)に
よく示されるように、直線刃5eと各円周刃5dとの交点
部においては、直線刃5eがアールを描きながら直交方
向に二股に分かれて各円周刃5d,5dに会合するプロフ
ィールを形成している。
【0024】ダイロール5の軸5aの内部は中空に形成
されていて、この中に、図5(I)中右側よりヒータ8が
挿入されている。つまりこのヒータ8によりロール5全
体が一定の温度に加熱されるようになっているのであ
る。
【0025】アンビルロール6の詳細は図6に示してい
る。アンビルロール6は、ダイロール5の円周刃5d,5
eの裁断台を構成するものであって、そのロール外周
に、ロータリーダイロール5の一対の円周刃5d,5d及
び直線刃5eに対応する圧接面6a,6bを有している。つ
まり、ダイロール5の各円周刃5dは圧接面6aに圧接す
る一方、直線刃5eは圧接面6bに圧接するようになって
いる。アンビルロール6の中心部も中空に構成されてい
て、該中空内に、ダイロール5の場合と同様に、ヒータ
8が挿入されている。したがって、アンビルロール6も
全体的にこのヒータ8により所定温度に加熱されること
になる。
【0026】ダイロール5及びアンビルロール6の各ヒ
ータ8に通電するために、各ロール5,6の一端にスリ
ップリング11を装着している。一方、各スリップリン
グに対応して、サイドフレーム2cの所定位置に給電装
置としてのブラシ装置12を設けている。このブラシ装
置12は、スリップリング11に周接するブラシ12a
を有している。したがって、各スリップリング11には
電源(図示せず)から各ブラシ装置12を介して給電さ
れ、各スリップリング11より各ヒータ8に通電される
ことになる。
【0027】アンビルロール6の他端側には駆動軸15
が接続されている。また、各ローラーまたはロール4,
5,6の所定端にはギヤ14が固定されていてそれらは
互いに噛み合っている。したがって、駆動軸15により
アンビルロールが駆動されると同時に、ダイロール5及
び上バックアップローラ4は夫々所定方向に回転するこ
とができる。
【0028】アンビルロール6の直下には支持板10が
配置され両サイドフレーム2b,2c間に固定されてい
る。そして、この支持板10には4つの下バックアップ
ローラ9が回転自在に配置されている。これらの下バッ
クアップローラ9はアンビルロール6の円周刃対応圧接
面6aに下方より圧接してアンビルロール6を下方より
バックアップしている。
【0029】本裁断装置にはさらに、図4に示すよう
に、ストリップS及び裁断された個々の包装袋1及び裁
断された切り取り耳部1iを搬送するためのベルトコン
ベヤ13を備えている。このベルトコンベヤ13はエン
ドレスベルト13aとこれらを案内するための案内手
段、つまり各ガイドローラ13b,13c,13d,13e並
びにその駆動手段(図示せず)より構成している。このエ
ンドレスベルト13aは、ロール5,6にストリップSを
水平案内し、ついでガイドローラ13bの所でアンビル
ロール6の手前下方に案内し、次いでガイドローラ13
cの所でアンビルロール6の下方を手前から前方に案内
し、次いでガイドローラ13dの所でアンビルロール6
の前方上方に案内し、次いで、ガイドローラ13eによ
りロール5,6間より前方に案内するようになってい
る。ガイドローラ13eより前方に前進したベルト部分
は前方で図示しないガイドローラを介して下方に案内さ
れるとともに一対の下方案内ガイドローラ13c,13d
より下方を通って装置の手前側に案内され、図示しない
ガイドローラを介して上方へ送られるとともにロール
5,6に向かって水平方向に送られる。したがって、こ
のベルトコンベヤ13を使用することにより、ストリッ
プSが装置前方より水平方向に送られてきてロール5,
6間に挿入され、該ロール5,6により縦方向及び巾方
向に切断され、切断済みの個々の包装袋1並びに切り取
り耳1iがエンドレスベルト13の前方で受け取られて
前方に運ばれることになる。
【0030】上記構成の裁断装置によりストリップSを
裁断すれば、図7に示した切断線を有する包装袋1が形
成される。すなわち各包装袋1のコーナ部Cはコーナ刃
Cbにしたがって形成されており、このコーナ部Cは縦
方向切断線及び巾方向切断線1f,1gに、角部を形成す
ることなく、連続している。
【0031】なお付言するに、図5(IV)に示すように
直線刃5eと円周刃5dとを幾何学的に直交するように構
成したと仮定すれば、この場合には、この交差点部にお
ける刃の切れ味が極端に悪くなり実用に供せられないこ
とが判明している。逆に言えば本実施例の如く直線刃5
eの端部と各円周刃5dの両端部とをコーナ刃Cbにより
アール形状に接続することによって、ストリップにアー
ル形状のコーナ部を有する美麗な切断線を形成すること
ができるのである。
【0032】上記図示の実施例はストリップSには縦方
向に一列に包装袋1が形成されたものであるが、包装袋
1が巾方向にも並列形成されている場合には、上記ロー
タリーダイロール5自体を長く構成するとともに、その
軸5aには複数個のカッターシリンダ5bを並列すること
になる。そして、この場合には、カッターシリンダ5b
の隣合う円周刃間には所定の間隔を設けることになる。
つまり巾方向に隣合う包装袋の巾方向シール部1bは隣
合う一対の円周刃により切断することにより、それらの
間には連続した細長い切り取り耳部1iが形成されるこ
とになる。つまりこの場合にも、従来見られた図2(I)
に示される菱形の打ち抜きチップ等は発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ラミネートシートより構成した加工食品や医
薬等の偏平袋の代表例を示す斜視図である。
【図2】 (I)は従来技術における袋コーナ部の形成方
法を示す説明図である。(II)は(I)の要部拡大平面図
である。(III)は裁断形成された袋のコーナ部を拡大
して示す図である。
【図3】 本発明の一実施例に係る裁断装置の正面図で
ある。
【図4】 図3の裁断装置の拡大右側面図である。
【図5】 (I)は図3,4の装置に含まれるロータリー
ダイロールの正面図である。(II)は(I)のA−A線断
面図である。(III)は円周刃5dと直線刃5eとの交差
部分を拡大して示す説明図である。(IV)は本発明とは
異なる他の仮想例に係る切り刃を示す説明図である。
【図6】 (I)は図3,4のアンビルロールの正面図で
ある。(II)は(I)のB−B線断面図である。
【図7】 本実施例に係る裁断装置によりストリップを
裁断して個々の包装袋1を形成した状態を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
C コーナ部 Cb コーナ刃 S ストリップ 1 偏平包装袋 1a 縦方向シール部 1b 巾方向シール部 1c 菱形穴 1c' 半菱形穴 1d 円弧辺 1e 短直辺 1f 縦方向裁断線 1g 巾方向裁断線 1h 角部 1i 切り取り耳部 2 フレーム 2a トップフレーム 2b,2c サイドフレーム 2d ベースフレーム 3a,3b ガイド軸 4 上バックアップローラ 5 ロータリーダイロール 5a 軸 5b カッターシリンダ 5c カラー 5d 円周刃 5e 直線刃 6 アンビルロール 6a 円周刃対応圧接面 6b 直線刃対応圧接面 7 軸受 8 ヒータ 9 下バックアップローラ 10 支持板 11 スリップリング 12 ブラシ装置 12a ブラシ 13 ベルトコンベヤ 13a エンドレスベルト 13b,13c,13d,13e ガイドローラ 14 ギヤ 15 駆動軸 16 ネジ棒 17 ナット
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年6月12日(2002.6.1
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 包装袋裁断装置及び該装置のロータリ
ーダイロール
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、包装袋裁断装置及
び該装置のロータリーダイロールに関し、詳しくは、表
裏一対の連続シートを互いに貼り合わせて縦方向(及び
巾方向)に所定間隔毎に袋を形成したストリップを縦方
向及び巾方向に連続的に裁断して個々の包装袋を形成す
るための裁断装置に関し、特に、各袋の四隅のコーナを
アールに裁断することが可能な裁断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1に、加工食品や薬剤等を収納するた
めに近年よく用いられる偏平状の包装袋1を示してい
る。この包装袋1は、紙、アルミ及びプラスチックのラ
ミネートシートを表裏一対互いに貼り合わせて作られ
る。この偏平袋1の周辺は通常ヒートシールされてお
り、その縦方向には縦方向シール部1aが、その巾方向に
は巾方向シール部1bが形成されている。これらのシー
ル部1a,1bは通常比較的固くて腰がある。このため、
袋の四隅のコーナ部Cが鋭利に構成されていると、その
コーナ部が他の袋に接触して傷をつけたり、あるいは袋
の使用者の肌を傷つけるという不具合がある。したがっ
て、四隅のコーナ部Cは図に示すように通常アールに形
成されている。
【0003】包装袋1の四隅のコーナ部をアールに形成
する方法としては、尤も単純には、裁断された後の個々
の袋1にアールを形成する方法である。ところが、この
ように個々の袋の四隅のコーナ部Cにアールを形成する
作業は、これを自動機械により行なったとしても、その
位置決め等が難しくなり、非常に能率が悪い。したがっ
て、通常業界では、例えば実開昭63−201090号
公報に示されるようなアール形成方法が取られている。
すなわち、個々に分離された状態の袋のコーナ部にアー
ル成形するのではなく、個々の袋に分離される前のスト
リップに連続的にアール状のコーナ部を形成するという
方法が取られている。
【0004】図2に、この方法を図解している。図2
(I)は表裏一対の連続シートを貼り合わせて所定間隔毎
に袋を形成したストリップSに菱形穴1cまたは半菱形
穴1c'を縦方向シール部1aと巾方向シール部1bとの交
点部に打ち抜き形成した状態を示している。このように
打ち抜きされたストリップSは次工程において縦方向裁
断及び巾方向裁断がなされる。(II)において、1fは
縦方向裁断線を示し、1gは巾方向裁断線を示してい
る。(II)によく示されるように、菱形穴1cは、四つ
の円弧辺1dを4つの短直辺1eで連結した構成となって
いる。つまり、縦方向裁断線1f及び巾方向裁断線1gは
夫々その短直辺1eの所を通るようにしているのであ
る。もし、この短直辺1eがなければ、通常この裁断線
1f,1gは多少位置のくるいがあるので、円弧辺1dの一
部が切断されるという事態が生ずる。これを回避するた
めに短直辺1eを設けているのである。
【0005】ところが、この場合にも多少問題が残る。
すなわち、(III)に示すように、コーナ部Cの両側に
短直辺1eと各裁断線1f,1gにより角部1hが形成され
るのである。この角部1hは非常に小さいものであるの
で大きな問題は生じないが、それでもなおかつ、その角
部は直角であるために、この角部1hにより使用者が傷
ついたりあるいは他の袋に傷をつけるという問題が存在
する。
【0006】さらに付言すれば、図2の方法において
は、菱形穴1c及び半菱形穴1c'を打ち抜き形成すると
きに菱形状あるいは半菱形状の打抜チップが発生する
が、このチップの処理が厄介であるという問題もある。
【0007】図2の方法における上記種々の問題は、コ
ーナ部形成工程と縦方向及び巾方向の裁断工程が別々に
なっていることに起因する。つまりアール状のコーナ部
を形成する切り刃と縦方向及び横方向の切り刃とが分離
していることに起因している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明が
解決すべき技術的課題は、袋のコーナ部のアールを形成
する切り刃と縦方向及び横方向の袋縁部を形成するため
の切り刃とを一体的に有するロータリーダイロールを提
供するとともに、該ロータリーダイロールを利用した裁
断装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段・作用・効果】上記技術的
課題を達成するために、本発明に係るロータリーダイロ
ールは以下の構成を有している。
【0010】すなわち、本発明にかかるロータリーダイ
ロールは、軸方向に所定間隔離れて形成された一対の円
周刃と、該一対の円周刃間に軸方向に沿って一直線に延
在する少なくとも一つの直線刃とをロール外周に備えて
いる。また、ロール外周面上で円周刃および直線刃で囲
まれた領域に凹部が構成されている。そして、各円周刃
の両端部と直線刃の各端部は、その交点部において、ア
ール形状をなす各コーナ刃で連接している。
【0011】上記構成のロータリーダイロールは包装袋
裁断装置に組み込まれて使用される。その包装袋裁断装
置は、フレームと、フレームに回転可に装着される上記
ロータリーダイロールと、ロータリーダイロールの一対
の上記円周刃及び上記直線刃に対応する圧接面をロール
外周に有するとともに、当該圧接面で囲まれた領域に凹
部が構成されており、かつロータリーダイロールに対置
してフレームに装着されるアンビルロールとを備えてな
るものである。
【0012】上記構成の装置においては、回転するロー
タリーダイロール及びアンビルロールの間に裁断対象物
としてのストリップを通過させれば、一対の円周刃によ
り縦方向の切断がなされるとともに、直線刃により巾方
向の切断がなされ、さらに包装袋のコーナ部は各コーナ
刃により裁断される。この裁断作業は、各ロールの回転
とストリップの供給とにより連続的になされる。したが
って、裁断により形成される包装袋の切断線は、互いに
連続した一対の円周刃及び直線刃のプロフィールがその
まま現れる。つまり包装袋のコーナ部はコーナ刃のプロ
フィールがそのまま現れる。したがって、図2(III)
に従来見られたような角部1hはここでは発生しない。
また、ロータリーダイロール及びアンビルロールの表面
において、ストリップの切断位置の内側に対応する領域
に凹部を形成しているので、内容物を収容して厚みを持
った状態のストリップがスムーズにロール間を通過する
ことができる。
【0013】本発明に係る裁断装置及びロータリーダイ
ロールは特に裁断対象物を限定するものではないが、切
断対象物の代表例として、従来例で述べたプラスチック
フイルムを含む積層体シートよりなる包装袋のストリッ
プである場合には、ロータリーダイロールの切り刃の切
れ味が劣化すると、包装袋の裁断線の部分にプラスチッ
クフイルムのバリが発生して見映えが悪いという事態が
生じる。このような問題を解決するために、本発明のロ
ータリーダイロール及びアンビルロールには、ロール内
にヒータを内蔵することが好ましい。このように構成す
れば、たとえ切れ刃の切れ味が劣化してプラスチックの
バリが発生したとしても、各ロールより与えられる熱に
よりそのバリが溶融して目立たなくなるという利点があ
る。
【0014】上記構成の裁断装置によれば、ストリップ
がロータリーダイロール及びアンビルロールの間を通過
することにより個々の包装袋に分離されることになる。
したがって、この分離された個々の包装袋を連続的に受
け取って前方に移送する移送手段が必要となる。この場
合、一対のロール間にストリップを供給する移送手段と
両ロール間から回収される個々の包装袋を受け取って前
方に移送する搬送手段とを簡略構造にすることが好まし
い。したがって、本発明によれば、以下の構成のベルト
コンベヤが構成される。
【0015】すなわち、このベルトコンベヤは、エンド
レスベルトとこのエンドレスベルトを案内する案内手段
とから構成している。エンドレスベルトは、裁断対象物
としての連続したストリップをロータリーダイロールと
アンビルロールとの間に向けて供給するする一方、ロー
タリーダイロールとアンビルロールとの間から排出され
る裁断済包装袋を受け取って前方に移送するものであ
る。そして、上記案内手段は、エンドレスベルトを、上
記両ロールの直前と直後の間において、アンビルロール
の下方に迂回案内させるようにしている。この構成のベ
ルトコンベヤによれば、一本のエンドレスベルトを迂回
案内させるだけでストリップの供給及び包装袋の排出移
送を簡単な構造で達成することができる。
【0016】上記構成の裁断装置は、通常、一連の製袋
工程ラインの1部に組み込まれて使用される。したがっ
て、ストリップに対する、特に縦方向つまりライン方向
の切断位置の位置調整が出来ることが重要となる。した
がって上記構成の裁断装置は、そのフレームが該フレー
ムの支持手段に対して前後方向に移動調整自在であるこ
とが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の1実施例を図3
〜7に従って詳細に説明する。
【0018】図3は裁断装置の正面を示し、図4は図3
の右側面を拡大して示している。この装置はフレーム2
を備えており、このフレーム2に各種ローラ及びロール
等を装着してなるものである。フレーム2はトップフレ
ーム2aと両側のサイドフレーム2b,2cとベースフレー
ム2dより構成している。ベースフレーム2dにはガイド
軸3a,3bが挿通されていて、このガイド軸3a,3bは図
示しない支持手段に固定している。したがって、フレー
ム2は、ガイド軸3a,3bに沿って前後方向に移動調整
自在となっている。
【0019】一対のサイドフレーム2b,2c間には上か
ら順に、上バックアップローラ4、ロータリーダイロー
ル5、アンビルロール6及び下バックアップローラ9等
が装着されている。
【0020】上バックアップローラ4の両端は各軸受7
を介して各サイドフレーム2b,2cに回転自在に装着し
ている。また、上バックアップローラ4の直下に位置す
るロータリーダイロール5の両端も各軸受7を介して各
サイドアーム2b,2cに回転自在に装着している。さら
に、ロータリーダイロール5の直下に位置するアンビル
ロール6の両端も各軸受7(図3中右側の軸受は現れて
いない)を介して各サイドアーム2b,2cに回転自在に装
着している。
【0021】上バックアップローラ4はロータリーダイ
ロール5を上方からバックアップするためのもので、そ
の圧下力を調整するために、両側の軸受7はネジ棒16
を介してトップフレーム2aに上下調節自在に装着して
いる。そして、ネジ棒16に螺合した各ナット17を調
整することにより、各軸受7したがって上バックアップ
ローラ4の上下位置を調整することができる。
【0022】ロータリーダイロール5の詳細を図5
(I),(II)に詳しく示している。このダイロール5は
軸5aの外周にカッターシリンダ5bを外嵌するととも
に、そのカッターシリンダ5bの両側に一対のカラー5c
を外嵌してなるものである。カッターシリンダ5bの軸
方向の位置決めは各カラー5cにより決定される。また
このカラー5cの外周面は上バックアップローラと圧接
するようになっている。
【0023】カッターシリンダ5bは、軸方向に所定間
隔、つまり裁断対象物たる袋の巾寸法だけ、離れて形成
した一対の円周刃5d,5dと、この一対の円周刃5d,5d
の間に軸方向に沿って一直線に延在する一つの直線刃5
eとを備えている。そして、各円周刃5d,5dの両端部と
直線刃5eの各端部は、その交点部において、アール形
状をなす各コーナ刃Cbで連接している。つまり、図5
(I)によく示されるように、直線刃5eと各円周刃5dと
の交点部においては、直線刃5eがアールを描きながら
直交方向に二股に分かれて各円周刃5d,5dに会合する
プロフィールを形成している。また、図に明確に示した
ように、カッターシリンダ5bの表面は、円周刃5d,5d
と直線刃5eとで囲まれる領域が凹んで形成されてい
る。その意味合いは後に説明する。
【0024】ダイロール5の軸5aの内部は中空に形成
されていて、この中に、図5(I)中右側よりヒータ8が
挿入されている。つまりこのヒータ8によりロール5全
体が一定の温度に加熱されるようになっているのであ
る。
【0025】アンビルロール6の詳細は図6に示してい
る。アンビルロール6は、ダイロール5の円周刃5d,5
eの裁断台を構成するものであって、そのロール外周
に、ロータリーダイロール5の一対の円周刃5d,5d及
び直線刃5eに対応する圧接面6a,6bを有している。つ
まり、ダイロール5の各円周刃5dは圧接面6aに圧接す
る一方、直線刃5eは圧接面6bに圧接するようになって
いる。そして、図から分かるように、圧接面6aおよび
圧接面6bで囲まれたアンビルロール外表面の領域に
は、カッターシリンダ5b上の凹部に対応させて、同様
の凹部を設けている。このように、ダイロール5側の円
周刃5dおよび直線刃5eで囲まれた領域において、ダイ
ロール側およびアンビルロール側の両方の表面に凹部を
形成することによって、内容物を収容してある程度の厚
みをもった状態にあるストリップSがスムーズに両ロー
ル間を通過することができる。アンビルロール6の中心
部も中空に構成されていて、該中空内に、ダイロール5
の場合と同様に、ヒータ8が挿入されている。したがっ
て、アンビルロール6も全体的にこのヒータ8により所
定温度に加熱されることになる。
【0026】ダイロール5及びアンビルロール6の各ヒ
ータ8に通電するために、各ロール5,6の一端にスリ
ップリング11を装着している。一方、各スリップリン
グに対応して、サイドフレーム2cの所定位置に給電装
置としてのブラシ装置12を設けている。このブラシ装
置12は、スリップリング11に周接するブラシ12a
を有している。したがって、各スリップリング11には
電源(図示せず)から各ブラシ装置12を介して給電さ
れ、各スリップリング11より各ヒータ8に通電される
ことになる。
【0027】アンビルロール6の他端側には駆動軸15
が接続されている。また、各ローラーまたはロール4,
5,6の所定端にはギヤ14が固定されていてそれらは
互いに噛み合っている。したがって、駆動軸15により
アンビルロールが駆動されると同時に、ダイロール5及
び上バックアップローラ4は夫々所定方向に回転するこ
とができる。
【0028】アンビルロール6の直下には支持板10が
配置され両サイドフレーム2b,2c間に固定されてい
る。そして、この支持板10には4つの下バックアップ
ローラ9が回転自在に配置されている。これらの下バッ
クアップローラ9はアンビルロール6の円周刃対応圧接
面6aに下方より圧接してアンビルロール6を下方より
バックアップしている。
【0029】本裁断装置にはさらに、図4に示すよう
に、ストリップS及び裁断された個々の包装袋1及び裁
断された切り取り耳部1iを搬送するためのベルトコン
ベヤ13を備えている。このベルトコンベヤ13はエン
ドレスベルト13aとこれらを案内するための案内手
段、つまり各ガイドローラ13b,13c,13d,13e並
びにその駆動手段(図示せず)より構成している。このエ
ンドレスベルト13aは、ロール5,6にストリップSを
水平案内し、ついでガイドローラ13bの所でアンビル
ロール6の手前下方に案内し、次いでガイドローラ13
cの所でアンビルロール6の下方を手前から前方に案内
し、次いでガイドローラ13dの所でアンビルロール6
の前方上方に案内し、次いで、ガイドローラ13eによ
りロール5,6間より前方に案内するようになってい
る。ガイドローラ13eより前方に前進したベルト部分
は前方で図示しないガイドローラを介して下方に案内さ
れるとともに一対の下方案内ガイドローラ13c,13d
より下方を通って装置の手前側に案内され、図示しない
ガイドローラを介して上方へ送られるとともにロール
5,6に向かって水平方向に送られる。したがって、こ
のベルトコンベヤ13を使用することにより、ストリッ
プSが装置前方より水平方向に送られてきてロール5,
6間に挿入され、該ロール5,6により縦方向及び巾方
向に切断され、切断済みの個々の包装袋1並びに切り取
り耳1iがエンドレスベルト13の前方で受け取られて
前方に運ばれることになる。
【0030】上記構成の裁断装置によりストリップSを
裁断すれば、図7に示した切断線を有する包装袋1が形
成される。すなわち各包装袋1のコーナ部Cはコーナ刃
Cbにしたがって形成されており、このコーナ部Cは縦
方向切断線及び巾方向切断線1f,1gに、角部を形成す
ることなく、連続している。
【0031】なお付言するに、図5(IV)に示すように
直線刃5eと円周刃5dとを幾何学的に直交するように構
成したと仮定すれば、この場合には、この交差点部にお
ける刃の切れ味が極端に悪くなり実用に供せられないこ
とが判明している。逆に言えば本実施例の如く直線刃5
eの端部と各円周刃5dの両端部とをコーナ刃Cbにより
アール形状に接続することによって、ストリップにアー
ル形状のコーナ部を有する美麗な切断線を形成すること
ができるのである。
【0032】上記図示の実施例はストリップSには縦方
向に一列に包装袋1が形成されたものであるが、包装袋
1が巾方向にも並列形成されている場合には、上記ロー
タリーダイロール5自体を長く構成するとともに、その
軸5aには複数個のカッターシリンダ5bを並列すること
になる。そして、この場合には、カッターシリンダ5b
の隣合う円周刃間には所定の間隔を設けることになる。
つまり巾方向に隣合う包装袋の巾方向シール部1bは隣
合う一対の円周刃により切断することにより、それらの
間には連続した細長い切り取り耳部1iが形成されるこ
とになる。つまりこの場合にも、従来見られた図2(I)
に示される菱形の打ち抜きチップ等は発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ラミネートシートより構成した加工食品や医
薬等の偏平袋の代表例を示す斜視図である。
【図2】 (I)は従来技術における袋コーナ部の形成方
法を示す説明図である。(II)は(I)の要部拡大平面図
である。(III)は裁断形成された袋のコーナ部を拡大
して示す図である。
【図3】 本発明の一実施例に係る裁断装置の正面図で
ある。
【図4】 図3の裁断装置の拡大右側面図である。
【図5】 (I)は図3,4の装置に含まれるロータリー
ダイロールの正面図である。(II)は(I)のA−A線断
面図である。(III)は円周刃5dと直線刃5eとの交差
部分を拡大して示す説明図である。(IV)は本発明とは
異なる他の仮想例に係る切り刃を示す説明図である。
【図6】 (I)は図3,4のアンビルロールの正面図で
ある。(II)は(I)のB−B線断面図である。
【図7】 本実施例に係る裁断装置によりストリップを
裁断して個々の包装袋1を形成した状態を示す平面図で
ある。
【符号の説明】 C コーナ部 Cb コーナ刃 S ストリップ 1 偏平包装袋 1a 縦方向シール部 1b 巾方向シール部 1c 菱形穴 1c' 半菱形穴 1d 円弧辺 1e 短直辺 1f 縦方向裁断線 1g 巾方向裁断線 1h 角部 1i 切り取り耳部 2 フレーム 2a トップフレーム 2b,2c サイドフレーム 2d ベースフレーム 3a,3b ガイド軸 4 上バックアップローラ 5 ロータリーダイロール 5a 軸 5b カッターシリンダ 5c カラー 5d 円周刃 5e 直線刃 6 アンビルロール 6a 円周刃対応圧接面 6b 直線刃対応圧接面 7 軸受 8 ヒータ 9 下バックアップローラ 10 支持板 11 スリップリング 12ブラシ装置 12aブラシ 13 ベルトコンベヤ 13a エンドレスベルト 13b,13c,13d,13e ガイドローラ 14 ギヤ 15 駆動軸 16 ネジ棒 17 ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 隆志郎 東京都北区赤羽西6丁目37番2号 大日本 機工株式会社内 Fターム(参考) 3C060 AA20 AB01 BA03 BB05 BB19 BD03 3E056 AA05 BA11 BA14 CA01 DA05 EA05 FB02 FB10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に所定間隔離れて形成された一対
    の円周刃(5d,5d)と、該一対の円周刃(5d,5d)間に軸
    方向に沿って延在する少なくとも一つの直線刃(5e)と
    をロール外周に備え、 各円周刃(5d,5d)の両端部と直線刃(5e)の各端部は、
    その交点部において、アール形状をなす各コーナ刃(C
    b)で連接していることを特徴とするロータリーダイロー
    ル。
  2. 【請求項2】 ロール内にヒータ(8)を内蔵することを
    特徴とする請求項1記載のロータリーダイロール。
  3. 【請求項3】 フレーム(2)と、 フレーム(2)に回転可に装着される、請求項1または2
    記載のロータリーダイロール(5)と、 ロータリーダイロール(5)の一対の上記円周刃(5d,5
    d)及び上記直線刃(5e)に対応する圧接面(6a,6b)をロ
    ール外周に有し、かつロータリーダイロール(5)に対置
    してフレーム(2)に装着されるアンビルロール(6)、を
    備えたことを特徴とする包装袋裁断装置。
  4. 【請求項4】 裁断対象物としてのストリップ(S)をロ
    ータリーダイロール(5)とアンビルロール(6)との間の
    向けて供給する一方、ロータリーダイロール(5)とアン
    ビルロール(6)との間から排出される裁断済包装袋(1)
    を受け取って前方に移送するエンドレスベルト(13a)
    と、エンドレスベルト(13a)を、上記ロール(5,6)の
    直前と直後の間において、アンビルロール(6)の下方に
    迂回案内させる案内手段(13b,13c,13d,13e)と
    を有するベルトコンベヤをさらに備えたことを特徴とす
    る請求項3記載の包装袋裁断装置。
  5. 【請求項5】 上記アンビルロール(6)のロール内にヒ
    ータ(8)を内蔵することを特徴とする請求項3記載の包
    装袋裁断装置。
  6. 【請求項6】 上記フレーム(2)は、該フレーム(2)の
    支持手段に対して前後方向に移動調整自在であることを
    特徴とする請求項3記載の包装袋裁断装置。
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