JP2003024835A - 静電塗布装置および静電塗布方法 - Google Patents

静電塗布装置および静電塗布方法

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JP2003024835A
JP2003024835A JP2001211120A JP2001211120A JP2003024835A JP 2003024835 A JP2003024835 A JP 2003024835A JP 2001211120 A JP2001211120 A JP 2001211120A JP 2001211120 A JP2001211120 A JP 2001211120A JP 2003024835 A JP2003024835 A JP 2003024835A
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coating liquid
voltage
nozzle
electrostatic
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English (en)
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Toru Onogawa
徹 小野川
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘度の高い塗布液を、単分散性の高い滴状
に吐出できる静電塗布装置および静電塗付方法の提供。 【解決手段】塗布液を内部に貯留する塗布液室と、前記
塗布液が塗布される被塗布物に対して正または負の電圧
を前記塗布液室内の塗布液に印加する電圧印加手段と、
前記電圧印加手段により前記電圧が印加された前記塗布
液を、前記被塗布物に向かって滴状に吐出するノズルと
を備える静電塗布装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電塗布装置およ
び静電塗布方法に関し、特に、PS版のマット化に好適
に使用される静電塗布装置および静電塗布方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近
年、インクジェットにより印刷画像を形成するインクジ
ェットプリンタが、コンピュータ用プリンタとして広く
使用されている。
【0003】前記インクジェットプリンタは、通常、イ
ンクを滴状に吐出する多数のノズルと、前記ノズルのそ
れぞれについて設けられ、前記インクを貯留するインク
室とを有するインクジェットヘッドを備える。前記イン
ク室のそれぞれには、前記インクを前記ノズルから吐出
する圧力を発生させる圧力発生部材と、前記圧力発生部
材を駆動する圧電素子とが設けられている。
【0004】前記インクジェットプリンタは、インク滴
の粒度分布が比較的単分散に近いので、インクの代りに
マット化液を滴状に吐出させてPS版のマット化に使用
すれば、均一な大きさのマットが得られると考えられ
る。
【0005】しかしながら、前記インクジェットプリン
タを用いてPS版をマット化する場合には、前記インク
ジェットヘッドによりPS版の全幅をカバーできるよう
に、前記インクジェットの幅を前記PS版の幅と同程度
にする必要がある。そして前記インクジェットヘッドに
おけるノズルの間隔は、前記ノズルから吐出されるイン
キにより形成される点が互いに重なり合わないように、
数100μm程度にする必要がある。ここで、PS版の
幅が1mであり、前記ノズルの間隔が500μmである
とすると、前記インクジェットにおけるノズルの数は2
000個にもなる。
【0006】したがって、前記圧力発生部材と前記圧電
素子とを前記ノズルに対して1対1対応で設けると、前
記圧力発生部材および前記圧電素子の何れも2000個
づつ設ける必要があるから、インクジェットヘッドの構
成部材数が多くなり、製造コストが急増する。また、イ
ンクの吐出制御が複雑になる点でも実際的ではない。
【0007】さらに、PS版のマット化に使用されるマ
ット化液は粘度が高いが、前記インクジェットヘッドに
おいては、粘度の高いインクの吐出が困難なことがあ
る。
【0008】本発明は、前記マット化液のように粘度の
高い塗布液を、単分散性の高い滴状に吐出でき、PS版
のマット化に好適に使用できる上に、構成が簡略である
静電塗布装置および静電塗付方法を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、塗布液を内部に貯留する塗布液室と、前記塗布液が
塗布される被塗布物に対して正または負の電圧を前記塗
布液室内の塗布液に印加する電圧印加手段と、前記電圧
印加手段により前記電圧が印加された前記塗布液を、前
記被塗布物に向かって滴状に吐出するノズルとを備えて
なることを特徴とする静電塗布装置に関する。
【0010】前記静電塗布装置においては、前記塗布液
室を前記塗布液で満たし、前記電圧印加手段により、前
記被塗布物に対して正または負の電圧を前記塗布液に印
加すると、前記ノズルの開口部から前記被塗布物に向か
って、前記塗布液の帯電滴が一定間隔で放出される。前
記帯電滴は、クーロン力により、前記被塗布物に向かっ
て飛行して付着する。
【0011】前記静電塗布装置によれば、前記塗布液
が、PS版のマット化に使用されるマット化液などのよ
うに100mPa・s以上の粘度を有する高粘度液であ
っても、効率的に微粒子化でき、単分散に近く、均一な
粒径分布を有する帯電滴が得られる。したがって、前記
静電塗布装置をPS版のマット化に使用すれば、直径お
よび高さの均一性が高く、しかも、直径に対する高さの
高いマットを高密度で付着させることができる。
【0012】前記静電塗布装置によって塗布できる塗布
液は、後述する被塗布物に塗布できるものであれば特に
制限はないが、たとえば静電塗装に使用される溶剤型塗
料やエマルジョン型塗料のように比較的低粘度のものか
ら、前記マット化液やハイソリッド型塗料のように粘度
が数100mPa・sと高粘度のものまで包含される。
【0013】前記被塗布物としては、前記塗布液を静電
塗布できるシート状またはフィルム状の物品が挙げら
れ、具体的には、前記PS版のほか、アルミニウム薄板
および薄鋼鈑などの導電性シート材、およびプラスチッ
クシート、プラスチックフィルム、紙、各種ラミネート
紙などの絶縁性シート材が挙げられる。
【0014】前記被塗布物は、帯状であっても、特定の
サイズに裁断された枚葉状であってもよい。
【0015】前記塗布液室およびノズルは、プラスチッ
クスおよび絶縁性セラミックスのような絶縁性材料から
形成されていてもよいが、アルミニウム、アルミニウム
合金、ステンレス鋼、および導電性セラミックスなどの
導電性材料から形成すれば、後述する電圧発生装置に接
続するだけで、内部の塗布液に電圧を印加できるから好
ましい。
【0016】前記ノズルとしては、前記塗布液室の壁面
を貫通する管状ノズルおよびノズル孔が挙げられる。
【0017】以下、前記塗布液室と前記ノズルとを合せ
て「塗布ヘッド」ということがある。
【0018】ノズルの内径は、10〜100μmの範囲
が好ましいが、吐出しようとする帯電滴の粒径および電
圧印加手段により印加する電圧によっては、10μm以
下であってもよく、また100μm以上であっても良
い。
【0019】前記ノズルの間隔は、前記塗布液を、前記
被塗布物に点状に付着させるか、それとも前記被塗布物
の全面に一様に付着させるかに応じて決定できる。たと
えば、PS版のマット化のように、前記塗布液を点状に
付着させる場合には、前記被塗布物の表面において、前
記塗布液の帯電滴が互いに重なり合わず、したがって合
一することがないように、前記ノズルの最小間隔は50
μm程度が好ましい。但し、前記ノズルから吐出される
帯電滴の粒径が小さな場合には、前記ノズルの間隔は5
0μm未満であってもよい。
【0020】また、前記ノズルの先端と前記被塗布物と
の間隔は、後述する電圧印加手段によって印加される電
圧の大きさとの関係で、前記ノズルから吐出される前記
帯電滴の単位時間あたりの個数が所望の範囲内になるよ
うに定めることができるが、1mm〜500mmの範囲
に設定することが好ましい。。
【0021】前記ノズルの方向は、下向きであってもよ
く、また、上向きまたは横向きであってもよい。
【0022】前記塗布液室および前記ノズルが導電性材
料から形成されているときは、前記電圧印加手段として
は、前記塗布液室および前記ノズルの少なくとも一方に
接続される電圧発生装置を使用できる。前記電圧発生装
置としては、各種の高圧直流発生回路、高圧交流発生回
路、高圧矩形波電流発生回路、高圧台形波派生回路など
が使用できる。
【0023】前記塗布液室および前記ノズルが絶縁性材
料から形成されているときは、前記電圧印加手段として
は、前記塗布液室内部に設けられた電圧印加電極と前記
電圧印加電極に電圧を印加する電圧発生装置とからなる
電圧発生装置を使用できる。前記電圧印加電極として
は、板状、格子状、線状、螺旋状、および棒状など、各
種の形状を有する電極が挙げられる。前記電圧印加電極
は、各種金属材料および炭素材料から形成できる。電圧
発生装置については、前述の通りである。
【0024】また、前記塗布液室の内壁面を導電性材料
で内張りし、前記導電性の内張りを前記電圧印加電極と
して使用してもよい。
【0025】前記電圧印加手段において付加される電圧
の大きさは、前記ノズルの先端から被塗布物までの距離
との関係で、前記ノズルから吐出される前記帯電滴の1
秒間の個数が所望の範囲内になるように定めることがで
きるが、通常は1〜25kVの範囲であり、好ましくは
3〜10kVの範囲である。
【0026】前記電圧印加手段においては直流を印加す
ることが好ましいが、通常の商用交流のような正弦波を
印加してもよく、矩形波および台形波など、各種の波形
を有する交番電流を印加してもよい。前記交番電流を印
加する場合には、前記交番電流の波形を制御することに
より、前記ノズルから吐出される帯電滴の粒径を制御で
きる。
【0027】前記電圧印加手段により電圧を印加すると
きは、前記被塗布物に反対の極性の電圧を印加してもよ
く、前記被塗布物を接地してもよい。また、前記被塗布
物が非導電性のシート材のときは、前記被塗布物と前記
ノズルとの間、または前記被塗布物における前記塗布液
が付着する側とは反対側の面に隣接した位置に接地電極
を設ければよい。
【0028】請求項2に記載の発明は、前記ノズルを複
数備えてなる静電塗布装置に関する。
【0029】前記静電塗布装置は、請求項1に記載の静
電塗布装置において、ノズルを複数個設けた例である。
【0030】前記静電塗布装置の例としては、たとえ
ば、ノズルを多数形成した板状の部材であるノズルプレ
ートを有する塗布液室を備えた静電塗布装置が挙げられ
る。前記ノズルは、前記ノズルプレートの全面に配設さ
れていてもよく、また、前記ノズルプレートに一列に配
設されていてもよい。
【0031】前記ノズルプレートを有する塗布ヘッドを
備えた静電塗布装置においては、前記ノズルプレートの
幅を、被塗布物の幅に合わせて作製すれば、前記塗布ヘ
ッドを固定し、反対に前記被塗布物を一定速度で送るこ
とにより、前記被塗布物の全面に前記塗布液を塗布でき
る。また、複数の塗布ヘッドを並べて被塗布物の幅に合
せてもよい。したがって、前記塗布ヘッドを有する静電
塗布装置は、PS版のマット化用として極めて好適であ
る。
【0032】請求項3に記載の発明は、前記ノズルが、
前記塗布液室の壁面を貫通する管状ノズルである静電塗
布装置に関する。
【0033】前記静電塗布装置は、ノズルプレートへの
濡れ広がりが防止できる故に、液滴が安定して生成でき
るので、帯電滴の均一性に特に優れるという特長を有す
る。
【0034】請求項4に記載の発明は、前記ノズルが、
前記塗布液室の壁面を貫通してなるノズル孔である静電
塗布装置に関する。
【0035】前記静電塗布装置は、前記ノズルを形成し
た板状部材すなわちノズルプレートが特に安価に作製で
きるという特長を有する。
【0036】請求項5に記載の発明は、前記電圧印加手
段が、前記塗布液室および前記ノズルの少なくとも一方
に接続されてなる電圧発生装置である静電塗布装置に関
する。
【0037】前記静電塗布装置は、前記塗布液室または
ノズルに前記電圧発生装置を接続することにより、電圧
を印加できるから、前記塗布液室の内部に電圧印加電極
を設けなくてもよく、構成を簡略化できるという特長を
有する。
【0038】請求項6に記載の発明は、前記電圧印加手
段が、前記塗布液室の内部に設けられてなる電圧印加電
極である静電塗布装置に関する。
【0039】前記静電塗布装置は、前記塗布液室および
前記ノズルを絶縁性材料により形成できるという特長を
有する。
【0040】請求項7に記載の発明は、前記電圧印加手
段で印加される電圧が直流電圧である静電塗布装置に関
する。
【0041】前記静電塗布装置においては、電圧印加手
段として、前記静電塗装装置における直流電源回路を流
用できるから、装置全体を安価に構成できるという特長
を有する。
【0042】請求項8に記載の発明は、前記被塗布物
が、連続した帯状である静電塗布装置に関する。
【0043】前記静電塗布装置は、被塗布物に連続的に
塗布液を付着させることができる。
【0044】請求項9に記載の発明は、前記被塗布物へ
の塗布液の塗布時において前記被塗布物を接地させる被
塗布物接地手段を有してなる静電塗布装置に関する。
【0045】前記静電塗布装置においては、前記被塗布
物接地手段により前記被塗布物を接地することにより、
前記被塗布物の電圧を0にできるから、前記ノズルを飛
び出した前記塗布液の帯電滴は、クーロン力により、前
記被塗布物に向かって移行する。したがって、前記被塗
布物に、前記電圧印加手段により前記塗布液に印加され
る電圧と反対の極性の電圧を印加する必要がないから、
静電塗布装置の構成が簡略化され、しかもコンパクトに
構成できる。
【0046】前記被塗布物接地手段としては、たとえ
ば、被塗布物が連続した帯状である場合において、一端
が接地された導線の他端に接続され、前記被塗布物に当
接しつつ転動する接地ローラ、および後述する接地電極
などが挙げられる。
【0047】請求項10に記載の発明は、前記被塗布物
接地手段が、前記塗布液の塗布時において、前記被塗布
物と前記ノズルとの間、または前記塗布物における前記
塗布液が付着する側とは反対側の面に隣接して配設さ
れ、しかも接地されてなる接地電極である静電塗布装置
に関する。
【0048】前記静電塗布装置においては、前記ノズル
から放出された帯電粒子は、前記接地電極に引かれて前
記被塗布物に向かって飛行するから、前記被塗布物が絶
縁性材料から形成されていても、静電塗布ができるとい
う特長を有する。
【0049】請求項11に記載の発明は、前記塗布液室
が、前記塗布室内をある周期で加圧する塗布液室加圧手
段を備えてなる静電塗布装置に関する。
【0050】前記静電塗布装置においては、前記帯電滴
には、前記被塗布物または接地電極との間に作用する静
電力のほかに、前記塗布液室加圧手段による加圧力も作
用する。したがって、前記静電塗布装置は、前記塗布液
が特に高粘度の場合においても、静電塗布が容易に行な
えるという特長を有する。
【0051】請求項12に記載の発明は、前記塗布液室
加圧手段が圧電素子により駆動される静電塗布装置に関
する。
【0052】圧電素子は、機械的駆動部分を有しないか
ら、前記静電塗布装置は、前記塗布液室への前記塗布液
室加圧手段の組み込みが特に容易であるという特長を有
する。
【0053】請求項13に記載の発明は、前記被塗布物
が導電性である静電塗布装置に関する。
【0054】前記静電塗布装置は、本発明の静電塗布装
置を、PS版、アルミニウム薄板および薄鋼鈑などの導
電性材料からなるシート材の静電塗布に適用した例であ
る。
【0055】請求項14に記載の発明は、前記被塗布物
がPS版であり、前記塗布液が、前記PS版のマット化
に使用されるマット化液である静電塗布装置に関する。
【0056】前記静電塗布装置は、本発明の静電塗布装
置を、PS版のマット化に適用した例である。
【0057】請求項15に記載の発明は、塗布液の粘度
の大きさに応じてノズル径を適宜選択してなる静電塗布
装置に関する。
【0058】前記静電塗布装置は、塗布液の粘度に合っ
た径のノズルを有しているから、特に高粘度の塗布液を
静電塗布する場合においても、前記塗布液の帯電微粒子
化がとくに効率よく行なえるという特長を有する。
【0059】請求項16に記載の発明は、前記電圧印加
手段で印加される電圧が交流電圧である静電塗布装置に
関する。
【0060】前記静電塗布装置は、高粘度の塗布液も容
易に静電塗布できる特長を有する。
【0061】請求項17に記載の発明は、前記交流電圧
の周波数が1000Hz以上である静電塗布装置に関す
る。
【0062】前記静電塗布装置によれば、粘度が数10
00mPa・sに達する塗布液も塗布できる。
【0063】請求項18に記載の発明は、塗布液が塗布
される被塗布物に対して正または負の電圧を前記塗布液
に印加し、前記塗布液を、前記被塗布物に向かってノズ
ルから滴状に吐出させることを特徴とする静電塗布方法
に関する。
【0064】前記静電塗布方法においては、請求項1に
係る静電塗布装置のところで説明したのと同様の原理に
より、前記ノズルから前記被塗布物に向かって、前記塗
布液の帯電滴が一定間隔で放出され、前記被塗布物に向
かって飛行して付着する。したがって、前記静電塗布方
法と同様の特長を有する。
【0065】
【発明の実施の形態】1.実施形態1 本発明に係る静電塗布装置の一例であるマット化装置の
構成の概略を図1および図2に示す。図2は、図1に示
すマット化装置100を正面から見たところを示す。
【0066】実施形態1に係るマット化装置100は、
図1および図2に示すように、有底円筒状の塗布ヘッド
本体2と、本発明におけるノズルに相当し、マット化液
を滴状に吐出する管状ノズル4が上下方向に沿って一列
に並んで植設されているとともに、塗布ヘッド本体2の
開口部を覆蓋する円盤状のノズルプレート6と、塗布ヘ
ッド本体2に直流高電圧を印加する高圧直流電源8とを
有する。高圧直流電源8は、本発明における電圧発生装
置に相当する。マット化装置100においては、塗布ヘ
ッド本体2とノズルプレート6とにより、塗布ヘッド1
0が形成され、塗布ヘッド10の内部には、本発明の塗
布液室に相当し、内部にマット化液を貯留するマット化
液室12が形成されている。なお、前記マット化液は、
本発明における塗布液に相当する。
【0067】実施形態1においては、高圧直流電源8
は、負極が塗布ヘッド本体2に接続され、正極が接地さ
れているから、塗布ヘッド10には負の特流行電圧が印
加されるが、高圧直流電源8の正極を塗布ヘッド10の
何れかの部分に接続し、負極を接地することにより、塗
布ヘッド10に正の直流高電圧が印加してもよい。
【0068】PS版Pのマット化の際には、PS版P
は、感光層を形成した側の面である製版面P2が塗布ヘ
ッド10におけるノズル4の先端に相対するように配置
される。図1に示す例においては、PS版Pは、所定の
大きさに裁断された枚葉状であるが、連続した帯状、言
い替えればウェブ状であってもよい。PS版Pが枚葉状
の場合は、PS版は、図1に示すように、ノズル4に相
対するように固定されるが、PS版Pがウェブ状の場合
は、ノズルプレート6におけるノズル4の配列方向に対
して直角の方法、すなわち図1の紙面の奥から手前に突
出する方向または前記方向とは反対の方向に、PS版P
を一定速度で搬送することが好ましい。
【0069】PS版Pは、前述のように枚葉状であるか
ら、図1に示すように、一端が接地されたリード線14
がPS版Pに接続される。なお、PS版Pがウェブ状で
あれば、PS版Pを搬送する搬送装置に、PS版Pに当
接しつつ転動する導電性ローラを設け、前記導電性ロー
ラを接地すればよい。
【0070】ノズル4の先端からマット化液が吐出する
ところを図3に示す。
【0071】ノズル4は、ノズルプレート6および塗布
ヘッド本体2に電気的に接続されているから、高圧直流
電源8の負極から塗布ヘッド本体2に印加される電圧と
同一の大きさの電圧がノズル4にも印加される。したが
って、ノズル4の先端部近傍には電界が生じ、図3にお
いて(A)に示すように、マット化液は、ノズル4の先
端において、前記電界によって、Taylor coneと称する
円錐状のメニスカスTcを形成する。前記マット化液の
メニスカルTcは、同図において(B)に示すように、
前記電界によってノズル4の先端からPS版Pに向かっ
て細長く引き伸ばされ、同図において(C)に示すよう
に、負の電荷を帯びた球状の帯電滴になってPS版Pに
向かって飛行する。
【0072】ノズル4の先端からPS版Pまでの距離を
Lとし、高圧直流電源8により塗布ヘッド本体2に印加
される電圧の絶対値をVとしたときの、ノズル4からマ
ット化液の帯電滴が吐出されるときのLとVとの関係を
図4に示す。
【0073】図4において斜線を付した区域は、ノズル
4からマット化液の帯電滴が吐出されるときのLとVと
の範囲である。前記範囲内においては、電圧Vの絶対値
が増加すればするほど、1秒間に吐出されるマット化液
の帯電滴の個数である微粒化周波数Hzが増大する。た
だし、電圧Vの絶対値が、図4において斜線を付した区
域よりも大きくなると、ノズル4から吐出される帯電滴
の直径が不ぞろいになることがあるから、電圧Vは、図
4に示す範囲の絶対値を有することが好ましい。
【0074】実施形態1に係るマット化装置100にお
いては、ノズル4からから吐出されるマット化液の帯電
滴は、粒径の均一性が高く、単分散に極めて近い粒径分
布を有する。また、マット化装置100によれば、高粘
度のマット化液も吐出することができる。
【0075】したがって、マット化装置100にによれ
ば、PS版Pの製版面P2に、直径および高さが均一で
あり、しかも直径に比較して高さの高いマットが形成で
きる。
【0076】2.実施形態2 本発明の静電塗布装置に包含されるマット化装置の別の
例につき、構成の概略を図5に示す。図5において、図
1〜図3と同一の符号は、前記符号がこれらの図面にお
いて示す要素と同一の要素を示す。
【0077】図5に示すように、実施形態2に係るマッ
ト化装置102は、塗布ヘッド20の備えるノズルプレ
ート62が、金属性の円盤に図5における上下方向に一
列に貫通孔であるノズル孔42を穿設したものであるほ
かは、実施形態1に係るマット化装置100と同様の構
成を有する。
【0078】マット化装置102においては、マット化
液の帯電滴はノズル孔42から吐出される。
【0079】マット化装置102は、実施形態1に係る
マット化装置100の有する特長に加えて、金属性の円
盤にノズル孔42を穿設するだけでノズルプレート62
を作製できる故に、特に安価にノズルプレート62が作
製できるという特長を有する。
【0080】3.実施形態3 塗布ヘッドの内部に電圧印加電極を設けたマット化装置
の一例につき、構成の概略を図6に示す。図6におい
て、図1〜図3と同一の符号は、前記符号がこれらの図
面において示す要素と同一の要素を示す。
【0081】図6に示すように、実施形態3に係るマッ
ト化装置104は、板状の電圧印加電極16が、塗布ヘ
ッド本体2の内部に、ノズルプレート6に対して平行に
設けられ、電圧印加電極16が直流高圧電源8の負極に
接続されているほかは、実施形態1に係るマット化装置
100と同様の構成を有する。なお、電圧印加電極16
は、直流高圧電源8の正極に接続されていてもよい。
【0082】塗布ヘッド10におけるマット化液室12
内に貯留されたマット化液には、電圧印加電極16によ
り、直流高圧電源8からの負の直流高電圧が印加され
る。また、電圧印加電極16とPS版Pとの間にも電界
が発生する。したがって、実施形態1において説明した
ように、前記マット化液は、ノズル4の先端において円
錐状のメニスカスを形成し、前記メニスカスがPS版P
との間のクーロン力によって引き伸ばされて千切れ、球
状の帯電滴が発生する。
【0083】マット化装置104は、電圧印加電極16
により、マット化液に直流高電圧を印加しているから、
実施形態1に係るマット化装置100と同様の特長を有
するだけでなく、塗布ヘッド本体2、ノズルプレート
6、およびノズル4を、プラスチックスおよび絶縁性セ
ラミックスのような絶縁性材料から形成することができ
る。したがって、塗布ヘッド本体2、ノズルプレート
6、およびノズル4を一体に形成できる点でも好まし
い。
【0084】4.実施形態4 塗布ヘッドの内部に電圧印加電極を設けたマット化装置
の別の例につき、構成の概略を図7に示す。図7におい
て、図1〜図3と同一の符号は、前記符号がこれらの図
面において示す要素と同一の要素を示す。
【0085】図7に示すように、実施形態4に係るマッ
ト化装置106は、板状の電圧印加電極16が、塗布ヘ
ッド本体2の内部に、ノズルプレート62に対して平行
に設けられ、電圧印加電極16が直流高圧電源8の負極
に接続されているほかは、実施形態2に係るマット化装
置102と同様の構成を有する。なお、電圧印加電極1
6は、直流高圧電源8の正極に接続されていてもよい。
【0086】マット化装置106は、実施形態2に係る
マット化装置102と同様の特長を有し、さらに、塗布
ヘッド本体2およびノズルプレート62を、プラスチッ
クスおよび絶縁性セラミックスのような絶縁性材料から
形成することができる。したがって、塗布ヘッド本体2
およびノズルプレート62を一体に形成できる点でも好
ましい。
【0087】5.実施形態5 前記マット化液室内をある周期で加圧するマット化液室
加圧装置を設けたマット化装置の一例につき、構成の概
略を図8に示す。図8において、図1〜図3と同一の符
号は、前記図1〜図3において前記符号が示す要素と同
一の要素を示す。
【0088】図8に示すように、実施形態5に係るマッ
ト化装置108は、有底円筒状の塗布ヘッド本体20
と、塗布ヘッド本体20の開口部を覆蓋する円盤状のノ
ズルプレート24と、塗布ヘッド20の開口側端部に被
せられ、ノズルプレート24を固定するノズルプレート
固定キャップ22とを備える。ノズルプレート24に
は、ノズル孔26が、図8における上下方向に沿って一
列に穿設されている。そして、ノズルプレート固定キャ
ップ22には、ノズルプレート24を装着したときに、
ノズルプレート24におけるノズル孔26が設けられた
部分が露出するように中央部に開口部22Aが設けられ
ている。開口部22Aの縁部は、外側に向かって斜めに
面取りされている。
【0089】塗布ヘッド本体20とノズルプレート24
とノズルプレート固定キャップ22とにより、塗布ヘッ
ド30が形成される。
【0090】塗布ヘッド本体20とノズルプレート24
とにより囲まれる空間の内部には、円柱状のピストン3
2が配設され、ピストン32と塗布ヘッド本体20の底
面との間には、ピストン32をノズルプレート24に向
かって往復動させる圧電素子34とが設けられている。
圧電素子34は、圧電素子34を一定周期でノズルプレ
ート24に向かって伸縮させる駆動信号を印加する波形
生成器(図示せず。)に接続されている。
【0091】ピストン32の側面と塗布ヘッド本体20
の内側壁面との間の空間には、シリコーンゴムなどの伸
縮性の材料からなり、ピストン32と塗布ヘッド本体2
0との間からのマット化液の漏れを防ぐ円筒状の円筒形
パッキン36が嵌装されている。円筒形パッキン36
は、ピストン32をノズルプレート24に近接する方向
および遠ざかる方向に案内するガイド部材としての機能
も有する。
【0092】塗布ヘッド本体20は、高圧直流電源8の
負極に接続され、高圧直流電源8の正極は接地されてい
る。なお、反対に、高圧直流電源8の正極を塗布ヘッド
本体20に接続し、負極を接地してもよい。ピストン3
2と塗布ヘッド本体20とノズルプレート24と円筒形
パッキン36とにより、マット化液室28が形成され
る。
【0093】なお、図8において、38は、マット化液
室28にマット化液を供給するマット化液供給流路を示
す。
【0094】塗布ヘッド本体20に直流高電圧Vを印加
すると、前記マット化液の帯電滴が、ある一定の周期H
zでノズル孔26からPS版Pに向かって吐出される。
そこで、前記周期Hzに同期して、圧電素子34に駆動
信号を印加して伸縮させてピストン32を駆動し、マッ
ト化液室28を周期的に加圧することにより、ノズル孔
26からマット化液が吐出される力をより強化できる。
【0095】マット化装置108は、マット化液を吐出
する力が特に強いから、特に高粘度のマット化液を吐出
できる。したがって、マット化装置108を用い、高粘
度のマット化液を吐出してPS版などのマット化を行な
うことにより、直径に比較して特に高さの高いマットを
形成することができる。
【0096】
【実施例】(実施例1)図1に示す構成を有するマット
化装置100を用い、PS版の製版面をマット化した。
【0097】マット化装置100においては、直径70
mmのステンレス鋼製の円盤に、内径50μm、長さ1
000μmの管状ノズル4を、1000μm間隔で一列
に31個植設してノズルプレート6を作製した。そし
て、内径が60mmである有底円筒状の塗布ヘッド本体
2の開口部に前記ノズルプレート6を固定して塗布ヘッ
ド10を作製した。
【0098】塗布ヘッド本体2に、直流高圧電源8の正
極を接続し、直流高圧電源8の負極を接地した。
【0099】そして、塗布ヘッド10を、帯状のアルミ
ニウム薄板であるアルミニウムウェブWを搬送するアル
ミニウムウェブ搬送装置300に固定した。
【0100】アルミニウムウェブ搬送装置300として
は、図9において(A)および(B)に示すように、ア
ルミニウムウェブWの搬送方向aに対して上流側端部に
位置し、アルミニウムウェブWを搬送方向aに沿って搬
送する搬送ローラA2およびA4と、前記搬送方向aに
対して下流側の端部に位置し、搬送ローラA2およびA
4と協働してアルミニウムウェブWを搬送方向aに沿っ
て搬送する搬送ローラB2およびB4と、搬送ローラA
2と搬送ローラB2との間に設けられ、アルミニウムウ
ェブWを下方から支持する支持ローラCと、搬送ローラ
B2およびB4の近傍に設けられ、塗布ヘッド10によ
ってマット化したアルミニウムウェブを乾燥する熱風乾
燥装置Dとを備えるものを用いた。
【0101】塗布ヘッド10は、図9に示すように、ノ
ズル4の先端開口部がアルミニウムウェブ搬送装置30
0におけるアルミニウムウェブWの搬送経路である搬送
面Tに50mmの間隔で相対し、しかもノズル4の配列
方向がアルミニウムウェブWの搬送方向aに対して直角
になるように、搬送面Tの上方における搬送ローラA2
と熱風乾燥装置Dとの間に固定した。
【0102】また、支持ローラCとしては、接地された
金属性ローラを用いた。
【0103】アルミニウムウェブ搬送装置300におい
ては、アルミニウムウェブWを10m/分の速度で搬送
した。
【0104】塗布ヘッド10の内部に、マット化液とし
て、メチルメタクリレート/エチルアクリレート/アク
リル酸ソーダを68:20:12の仕込重量比で共重合
して得られた共重合ポリマーの25%水溶液を100c
c入れ、直流高圧電源8により、+6kVの直流を印加
した。前記マット化液の水溶液の粘度は120mPa・
s(25℃)であった。
【0105】アルミニウムウェブWは、30mmの幅で
マット化された。マット化されたアルミニウムウェブW
を顕微鏡で観察したところ、大きさが均一であり、底面
の直径に対して高さの高い半球状のマットが均一な密度
で形成されていることが判った。結果を表1に示す。
【0106】
【表1】 (比較例1)図9に示すアルミニウムウェブ搬送装置3
00に、実施例1で用いた塗布ヘッド10に代え、図1
0に示すインクジェットヘッド200を固定して、アル
ミニウムウェブWのマット化を行なった。図10におい
て(A)は、インクジェットヘッド200を軸線に沿っ
て切断した断面を示し、(B)は、後述するノズルプレ
ートUに向かってインクジェットヘッド200を見た正
面形状を示す。
【0107】インクジェットヘッド200としては、図
10に示すように、12個のノズル孔U2が穿設された
円盤状のノズルプレートUと、前記ノズル孔U2のそれ
ぞれに対応して設けられた塗布液室Sと、塗布液室Sの
内部に設けられ、塗布液を瞬間的に加圧してノズル孔U
2から滴状に吐出させる圧電素子Tとを備えるものを用
いた。ノズル孔U2の孔径は40μmであった。また、
マット化液は、実施例1に記載したのと同様のマット化
液を用いた。
【0108】結果を表1に示す。表1に示すように、前記
マット化液の吐出は困難であり、アルミニウムウェブW
のマット化はできなかった。
【0109】(比較例2)マット化液として、実施例1
に記載の共重合ポリマーの13%水溶液を用いた以外
は、比較例1と同様にしてアルミニウムウェブWのマッ
ト化を行なった。
【0110】結果を表1に示す。
【0111】マット化液を吐出することはできたが、前
記マット化液の滴がアルミニウムウェブWに付着したと
きに、大きく広がり過ぎ、充分な高さを有するマットを
形成することができなかった。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
前記マット化液のように粘度の高い塗布液を、単分散性
の高い滴状に吐出でき、PS版のマット化に好適に使用
できる静電塗布装置および静電塗布方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の静電塗布装置の一例であるマ
ット化装置につき、構成の概略を示す断面図である。
【図2】図2は、図1に示すマット化装置の有するノズ
ルプレートに向かって前記マット化装置を見たところを
示す正面図である。
【図3】図3は、図1に示すマット化装置が備えるノズ
ルの先端からマット化液が吐出するところを示す拡大図
である。
【図4】図4は、図1に示すマット化装置が備えるノズ
ルの先端からPS版までの距離をLとし、高圧直流電源
により塗布ヘッド本体に印加される電圧をVとしたとき
の、マット化液の帯電滴が吐出されるときのLとVとの
関係を示すグラフである。
【図5】図5は、本発明の静電塗布装置に包含されるマ
ット化装置の別の例につき、構成の概略を示す断面図で
ある。
【図6】図6は、塗布ヘッド内部に電圧印加電極を設け
たマット化装置の例につき、構成の概略を示す断面図で
ある。
【図7】図7は、塗布ヘッド内部に電圧印加電極を設け
たマット化装置の別の例につき、構成の概略を示す断面
図である。
【図8】図8は、マット化液室内をある周期で加圧する
マット化液室加圧装置を設けたマット化装置の一例につ
き、構成の概略を示す断面図である。
【図9】図9は、実施例1、比較例1、および比較例2
において使用されたアルミニウムウェブ搬送装置の構成
を示す概略図である。
【図10】図10は、比較例1および2で使用されたイ
ンクジェットヘッドの構成を示す断面図および正面図で
ある。
【符号の説明】
2 塗布ヘッド本体 4 ノズル 6 ノズルプレート 8 直流高圧電源 10 塗布ヘッド 12 マット化液室 16 電圧印加電極 20 塗布ヘッド本体 22 ノズルプレート固定部材 24 ノズルプレート 26 ノズル孔 28 マット化液室 32 ピストン 34 圧電素子 36 円筒状パッキン 42 ノズル孔 62 ノズルプレート 100 マット化装置 102 マット化装置 104 マット化装置 106 マット化装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C057 BD07 2H025 AB03 DA20 DA40 2H096 AA07 CA20 JA02 4D075 AA09 AA34 AA39 AA52 CA47 DA04 DA06 DB02 DB07 DB18 DB31 DC27 EA10 4F034 AA03 AA04 BA07 BA31 BB15

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗布液を内部に貯留する塗布液室と、 前記塗布液が塗布される被塗布物に対して正または負の
    電圧を前記塗布液室内の塗布液に印加する電圧印加手段
    と、 前記電圧印加手段により電圧が印加された塗布液を、前
    記被塗布物に向かって滴状に吐出するノズルとを備えて
    なることを特徴とする静電塗布装置。
  2. 【請求項2】 前記ノズルを複数備えてなる請求項1
    に記載の静電塗布装置。
  3. 【請求項3】 前記ノズルは、前記塗布液室の壁面を
    貫通する管状ノズルである請求項1または2に記載の静
    電塗布装置。
  4. 【請求項4】 前記ノズルは、前記塗布液室の壁面を
    貫通してなるノズル孔である請求項1または2に記載の
    静電塗布装置。
  5. 【請求項5】 前記電圧印加手段は、前記塗布液室お
    よび前記ノズルの少なくとも一方に接続されてなる電圧
    発生装置である請求項1〜4の何れか1項に記載の静電
    塗布装置。
  6. 【請求項6】 前記電圧印加手段は、前記塗布液室の
    内部に設けられ、前記塗布室内の塗布液に電圧を印加す
    る電圧印加電極である請求項1〜4の何れか1項に記載
    の静電塗布装置。
  7. 【請求項7】 前記電圧印加手段で印加される電圧は
    直流電圧である請求項1〜6のいずれか1項に記載の静
    電塗布装置。
  8. 【請求項8】 前記被塗布物は、連続した帯状である
    請求項1〜7の何れか1項に記載の静電塗布装置。
  9. 【請求項9】 前記被塗布物への塗布液の塗布時にお
    いて前記被塗布物を接地する被塗布物接地手段を有して
    なる請求項1〜8の何れか1項に記載の静電塗布装置。
  10. 【請求項10】 前記被塗布物接地手段は、前記塗布液
    の塗布時において、前記被塗布物と前記ノズルとの間、
    または前記被塗布物における前記塗布液が付着する側と
    は反対側の面に隣接して配設され、しかも接地されてな
    る接地電極である請求項1〜9の何れかに記載の静電塗
    布装置。
  11. 【請求項11】 前記塗布液室は、前記塗布室内をある
    周期で加圧する塗布液室加圧手段を備えてなる請求項1
    〜10の何れか1項に記載の静電塗布装置。
  12. 【請求項12】 前記塗布液室加圧手段は圧電素子によ
    り駆動される請求項11に記載の静電塗布装置。
  13. 【請求項13】 前記被塗布物は導電性である請求項1
    〜12に記載の静電塗布装置。
  14. 【請求項14】 前記被塗布物はPS版であり、前記塗
    布液は、前記PS版のマット化に使用されるマット化液
    である請求項1〜13の何れか1項に記載の静電塗布装
    置。
  15. 【請求項15】 塗布液の粘度の大きさに応じてノズル
    径を適宜選択してなる請求項1〜14の何れか1項に記
    載の静電塗布装置。
  16. 【請求項16】 前記電圧印加手段で印加される電圧は
    交流電圧である請求項1〜15のいずれか1項に記載の
    静電塗布装置。
  17. 【請求項17】 前記交流電圧の周波数は1000Hz
    以上である請求項1〜16のいずれか1項に記載の静電
    塗布装置。
  18. 【請求項18】 塗布液が塗布される被塗布物に対して
    正または負の電圧を塗布液室に貯留された前記塗布液に
    印加し、前記塗布液を、前記被塗布物に向かって前記塗
    布液室のノズルから滴状に吐出させることを特徴とする
    静電塗布方法。
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