JP2003024258A - 食器洗い機 - Google Patents

食器洗い機

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JP2003024258A JP2001217988A JP2001217988A JP2003024258A JP 2003024258 A JP2003024258 A JP 2003024258A JP 2001217988 A JP2001217988 A JP 2001217988A JP 2001217988 A JP2001217988 A JP 2001217988A JP 2003024258 A JP2003024258 A JP 2003024258A
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智也 川口
Kiyoyuki Suou
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    • A47L15/42Details
    • A47L15/4251Details of the casing
    • A47L15/4257Details of the loading door

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄庫の引き出し・押し入れ操作のための力
を利用せず、且つ、筐体内で大きな空間を占有すること
なく上蓋を確実に開閉する。 【解決手段】 洗浄庫2の引き出しを阻止するためのラ
ッチ用の操作レバー11をラッチ位置へと回動すると、
この回動動作に応じて洗浄庫2の側壁と筐体1の側壁と
の間隙に配設されたワイヤ23が牽引され、ばね21の
付勢力に抗してリンク6、6’に軸着された作動板20
を後方へと移動させる。リンク6、6’が回動するに伴
い上蓋5は位置規制板28、28’に沿ってほぼ垂直に
降下し、洗浄庫2の上面開口を閉塞する。操作レバー1
1をラッチ位置から解除位置へ戻すとワイヤ23の牽引
が解除され、ばね21の付勢力によって作動板20は前
方へ移動し、リンク6、6’を介して上蓋5はほぼ垂直
に上昇して洗浄庫2から離間する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は食器洗い機に関し、
更に詳しくは、システムキッチンに組み込むためのビル
トインタイプに好適な引き出し式の食器洗い機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】家庭用の食器洗い機は、一般に、洗浄庫
内に水道水を導入してその底部に貯留し、そのあとポン
プを作動させて貯留した水を吸引してノズルへ送給し、
ノズルから勢いよく水を噴射させて洗浄庫内に収容した
食器類を洗浄するという構成を有している。従来のこの
種の食器洗い機は、筐体の内部に洗浄庫が固定的に配設
され、筐体の前面には手前下方に回動するドアが設けら
れ、ドアを開いた状態で洗浄庫内から食器籠を水平前方
に引き出す構造となっている。
【0003】一方、このような食器洗い機とは別に、い
わゆる引き出し式の食器洗い機と呼ばれるものが知られ
ている。すなわち、引き出し式食器洗い機では、食器を
収納するための食器籠を内装する洗浄庫が前面パネルを
兼ねるドアとともに前方に引き出し可能に構成されてお
り、洗浄庫を引き出した状態では洗浄庫の上面が広く開
口していて上から食器類を出し入れできるようになって
おり、洗浄庫を筐体に押し入れた状態で筐体内の上部空
間に退避させていた上蓋を降下させて洗浄庫の上面開口
を閉塞する構造となっている。
【0004】こうした引き出し式食器洗い機は例えば米
国特許2661750号や同じく米国特許2668091号に開示され
ているように古くから知られていたが、近年、日本にお
いて一般家庭へのシステムキッチンの普及に伴い、シス
テムキッチンに組み込むためのビルトインタイプの食器
洗い機として注目され始めている。それに伴い、引き出
し式食器洗い機において、操作性の向上など様々な観点
からの改良が提案されている(例えば特開2000−139799
号公報など参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来知
られている引き出し式食器洗い機では、以下に説明する
ように幾つかの課題がある。
【0006】(1) 上記特開2000−139799号公報などに記
載の従来の食器洗い機では、使用者による洗浄庫の引き
出し・押し入れ操作に連動して機械的に上蓋が上下動す
る構造となっている。このような構造では引き出し・押
し入れ操作時に外部から加えられる力の一部が上蓋の上
下動のための力として利用されるため、引き出し・押し
入れ操作が重くなる傾向にある。特に多量の食器類を洗
浄庫に収容した状態では洗浄庫自体の重量がかなり大き
いため、操作力の一部が上蓋の上下動に流用されてしま
うと、老齢者などにとっては引き出し・押し入れの操作
がしにくくなるおそれがある。
【0007】他方、上記米国特許2661750号公報に記載
の従来の食器洗い機では、筐体の前面に設けられた操作
レバーと一体に回動する上蓋押圧機構を上蓋の上部空間
に配設し、使用者による操作レバーの操作に応じて上蓋
が上下動して洗浄庫の上面開口を閉塞する構造となって
いる。しかしながら、このような構造では上蓋の上部に
大きな空間を確保しなければならず、その分だけ洗浄庫
の容積を小さくせざるを得ない。また、上蓋押圧機構に
より上蓋の中央部を押さえ付けても、その周囲の上蓋と
洗浄庫の上縁端とが接触する箇所では充分な密着性を確
保することが難しく、水漏れが発生し易いという問題も
ある。
【0008】(2) 一般に、システムキッチンに組み込む
ビルトインタイプの食器洗い機では、縦横ともに予め決
められた寸法のスペースに収容する必要があるため、外
形上の寸法の制約が多い。そのため、洗浄庫の容積が小
さくなる傾向にあり、ビルトインという条件を満たしな
がら洗浄庫の容積を大きく確保できるような新規の構造
が要望されている。
【0009】(3) 上蓋と洗浄庫の上縁部との接触箇所に
は、水封性を確保するためにガスケット等の弾性部材を
用いた水封部材を設けている。上記特開2000−139799号
公報などに記載の従来の食器洗い機では、上蓋の下面に
こうした水封部材を周設しているが、洗浄庫を前方に引
き出した場合でも上蓋は筐体内に留まるため、水封部材
自体や水封部材の取付部分の汚れを清掃するのが困難で
あった。
【0010】(4) 引き出し式の食器洗い機では、洗浄庫
底部に備えられている残滓捕集用のフィルタを掃除する
ために取り外そうとするとき、食器籠が邪魔になる。そ
こで、従来の食器洗い機では、食器籠の一部を開閉自在
にしてフィルタを取り出せるようにしているが、洗浄庫
の引き出し・押し入れの際に開閉自在に構成した食器籠
の枠体ががたついて、食器類が枠体に当たって騒音が大
きくなるという問題がある。
【0011】本発明は上記のような課題を始めとする引
き出し式食器洗い機に関する種々の課題を解決するため
に成されたものであり、その第1の目的とするところ
は、引き出し式食器洗い機において、洗浄庫の引き出し
・押し入れ操作時に外部から与えられる力を利用するこ
となく上蓋の開閉を確実に行うとともに、上蓋の開閉機
構が大きなスペースを占有することなく洗浄庫の容積を
大きく確保することができるような上蓋の開閉機構を備
えた食器洗い機を提供することにある。
【0012】また、本発明の第2の目的とするところ
は、システムキッチンへのビルトインという条件を満た
しながら洗浄庫の容積をできる限り大きく確保すること
ができる食器洗い機を提供することにある。
【0013】また、本発明の第3の目的とするところ
は、洗浄庫と上蓋との間の水封性を確保するための水封
部材の掃除を容易に行うことができる食器洗い機を提供
することにある。
【0014】更にまた、本発明の第4の目的とするとこ
ろは、食器籠と食器類との接触等による騒音を極力抑制
することができる食器洗い機を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段、及び効果】上記課題を解
決するために成された本発明に係る第1の食器洗い機
は、上面に食器収納・取出し用の開口を有する洗浄庫
を、前面が開口した筐体から前方に引き出し自在に設け
た食器洗い機において、 a)前記洗浄庫の上面開口を閉塞するための上蓋と、 b)該上蓋を前記筐体の内部で上下動自在に保持するべ
く、該筐体の側壁と前記上蓋との間に左右一対で設けら
れた上蓋保持手段と、 c)前記洗浄庫の前面に取り付けられた前面板にあって、
使用者による手動操作を受けて二つの位置の間で移動す
る操作手段と、 d)前記洗浄庫の左右の両側壁とそれに対面する前記筐体
の左右の両側壁との間隙にそれぞれ配置され、前記操作
手段の手動操作による力を前記上蓋保持手段に伝達して
前記上蓋を上下動させる左右一対の作動力伝達手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0016】この第1の食器洗い機では、洗浄庫が筐体
内に完全に収容された状態で使用者が操作手段に対し第
1位置から第2位置へ移動させるような力を加えると、
その機械的な力が洗浄庫の左右の両側壁とそれに対面す
る筐体の左右の両側壁との間隙にそれぞれ配置された作
動力伝達手段を介して上蓋保持手段へと伝達され、上蓋
が降下して洗浄庫の上面開口を閉塞する。
【0017】ここで、上蓋保持手段の一態様は、一端が
前記筐体の側壁内面に回転自在に軸着され他端が前記上
蓋の側部に回転自在に連係された、前後二本の連接体を
備える平行リンク機構を含み、該二本の連接体が互いに
略平行状態を維持して回動しつつ前記上蓋を上下方向に
移動させる構成とすることができる。
【0018】ここで、連接体と上蓋との回転自在の連係
とは、回転自在に軸着されたものでもよいが、軸が完全
に固定されておらず、例えば略水平方向に所定の狭い範
囲で移動自在に緩着されていてもよい。このような構成
によれば、上蓋は連接体に支持された状態で揺動するこ
とにより上下動するのではなく、前後動することなくほ
ぼ垂直に上下動することが可能となる。
【0019】また、前記作動力伝達手段の一態様は、前
記操作手段による操作に応じて牽引される線状部材と、
該線状部材の牽引により前記平行リンク機構を作動させ
る作動力付与部とを含む構成とすることができる。更に
また、前記上蓋保持手段は前記上蓋を上昇方向に付勢す
る第1付勢手段を含み、前記作動力付与部は、前記線状
部材の牽引によって前記平行リンク機構を前記第1付勢
手段による付勢力に抗する方向へ作動させることにより
前記上蓋を降下させる構成とすることができる。
【0020】この構成によれば、洗浄庫が筐体内に完全
に押し込まれた状態で使用者が上述したように操作手段
を操作すると、その操作に応じて作動力伝達手段の線状
部材が牽引され、その線状部材の牽引動作によって作動
力付与部が平行リンク機構の連接体をほぼ同時に駆動し
て上蓋を降下させ、洗浄庫の上面開口を閉塞する。一
方、使用者が操作手段を先と逆方向に操作すると、線状
部材の牽引が解除され、上記第1付勢手段の付勢力によ
って平行リンク機構の連接体が先と反対方向へと回動し
て上蓋が上昇し、洗浄庫の上面開口が開放する。したが
って、この状態では洗浄庫を前方へと引き出すことが可
能となる。
【0021】このように本発明に係る第1の食器洗い機
によれば、洗浄庫の両側壁と筐体の両側壁との間の狭い
間隙にそれぞれ配置された作動力伝達手段を介して上蓋
保持手段に力を伝達しているので、上蓋の上下動を行う
ために筐体内で広い空間を占有することがない。そのた
め、洗浄庫の容積を大きく確保することができ、洗浄庫
に収容可能な食器類の数を増加させることができる。ま
た、作動力伝達手段を左右両側に配置してそれぞれ左右
の上蓋保持手段へと力を伝達しているため、上蓋は周
囲、つまり洗浄庫との接触部位に近い位置で引き下げる
力を受けることになり、洗浄庫上縁端との密着性が良好
になる。更にまた、本発明の第1の食器洗い機では、洗
浄庫の引き出し・押し入れ操作のための力を上蓋の上下
動に利用していないので、洗浄庫の引き出し・押し入れ
操作をスムーズに大きな力を掛けることなく行うことが
できる。
【0022】また、上記第1の食器洗い機では、前記作
動力伝達手段は、前記線状部材を介した牽引経路中に該
牽引力と反対方向に付勢力を有する第2付勢手段を備え
る構成とすると更に好ましい。この構成によれば、左右
の上蓋保持手段の動作のアンバランスなどによって上蓋
の降下が左右に傾いた場合であっても、第2付勢手段が
伸長することによって上蓋保持手段へ付与される作動力
が調整されるため、上蓋全体がほぼ均一に洗浄庫の上縁
端に密着する。そのため、洗浄庫と上蓋との密着箇所に
おいて高い水封性を確保することができる。
【0023】更にまた、前記操作手段は、洗浄庫が筐体
内部に収容されている状態からその引き出しを阻止する
又はその阻止を解除するラッチ手段の操作を兼ねる構成
とすることができる。
【0024】この構成によれば、上蓋が閉鎖したときに
は洗浄庫の引き出しが確実に阻止され、逆に、洗浄庫の
引き出しが可能であるようにラッチを解除した際には上
蓋は確実に上昇している。したがって、上蓋が閉鎖して
いるにも拘わらず洗浄庫が無理に引き出されることによ
って洗浄庫と上蓋との密着箇所に無用な負荷が掛かるこ
とを防止できる、また、使用者にとっては操作が非常に
簡単になる。
【0025】上記課題を解決するために成された本発明
に係る第2の食器洗い機は、上面に食器収納・取出し用
の開口を有する洗浄庫を、前面が開口した筐体から前方
に引き出し自在に設けた食器洗い機において、a)前記洗
浄庫の上面開口を閉塞するための上蓋と、b)該上蓋を前
記筐体の内部で上下動自在に保持するとともに水平方向
の動作を該上蓋の上下動動作に変換するべく、該筐体の
側壁と前記上蓋との間に左右一対で設けられた上蓋保持
手段と、c)該左右一対の上蓋保持手段を一体に作動させ
るために両者を結合する結合手段と、d)該結合手段を略
水平方向に牽引する駆動手段と、を備えたことを特徴と
している。
【0026】ここで、駆動手段としては例えばトルクモ
ータを利用することができる。本発明に係る第2の食器
洗い機では、駆動手段としてのトルクモータが駆動され
ると、結合手段を介して左右の上蓋保持手段がほぼ同時
に水平方向に移動され、その動作が上蓋保持手段で上蓋
の降下動作に変換される。これにより、上蓋は降下して
洗浄庫の上面開口を閉塞する。
【0027】この第2の食器洗い機においても、上記第
1の食器洗い機と同様に、上蓋保持手段の一態様は、一
端が前記筐体の側壁内面に回転自在に軸着され他端が前
記上蓋の側部に回転自在に連係された、前後二本の連接
体を備える平行リンク機構を含み、該二本の連接体が互
いに略平行状態を維持して回動しつつ前記上蓋を上下方
向に移動させる構成とすることができる。また、上蓋保
持手段又は結合手段は、前記上蓋を上昇方向に付勢する
付勢手段を含み、前記駆動手段によって前記平行リンク
機構を前記付勢手段による付勢力に抗する方向へ作動さ
せることにより上蓋を降下させる構成とすることができ
る。
【0028】この構成によれば、洗浄庫が筐体内に完全
に押し込まれた状態で駆動手段が動作すると、結合手段
により左右の上蓋保持手段が付勢手段による付勢力に抗
してほぼ同時に水平方向に移動され、それによって平行
リンク機構が上蓋を降下させ、洗浄庫の上面開口を閉塞
する。一方、駆動手段の駆動が停止されると、結合手段
の牽引が解除され、上記付勢手段の付勢力によって平行
リンク機構が先と反対方向へと回動して上蓋が上昇し、
洗浄庫の上面開口が開放する。したがって、この状態で
は洗浄庫を前方へと引き出すことが可能となる。
【0029】このように、この第2の食器洗い機によっ
ても上記第1の食器洗い機と同様の効果を奏する。それ
に加えて、この第2の食器洗い機では上蓋の上下動を電
気的な駆動力によって行うことができるので、使用者が
殆ど力を加える必要がなく、老齢者等、非力な者でも快
適に使用することができる。
【0030】また、第2の食器洗い機では、使用者が運
転開始を指示するための指示操作手段と、該指示操作手
段による指示を受けると前記駆動手段を駆動して上蓋に
より洗浄庫の上面開口を閉塞する制御手段を備える構成
とすることができる。
【0031】この構成によれば、使用者が洗浄庫を筐体
内に押し入れたときではなく、運転開始を指示するため
の指示操作を行った後に駆動手段が動作する。したがっ
て、洗いやすすぎ運転を行っておらず上蓋が洗浄庫の上
面開口を閉塞する必要がないときには駆動手段は動作し
ないから、駆動手段の無駄な動作がなくなり、駆動手段
の故障が軽減されるとともに、無用な電力を消費するこ
ともなくなり省電力化が図れる。
【0032】上記課題を解決するために成された本発明
に係る第3の食器洗い機は、上面に食器収納・取出し用
の開口を有する洗浄庫を、前面が開口した筐体から前方
に引き出し自在に設けた食器洗い機において、 a)前記洗浄庫の上面開口を閉塞するために、前記筐体の
内部で上下動自在に保持された上蓋と、 b)駆動源及び該駆動源による駆動力を前記上蓋に伝達す
る駆動力伝達部を含み、該駆動源による機械的駆動又は
駆動の停止によって前記上蓋を上下動させる上蓋作動手
段と、 c)前記筐体からの洗浄庫の引き出しの阻止及びその阻止
の解除を行うラッチ手段と、 d)前記上蓋作動手段又は上蓋の動作に連動して前記ラッ
チ手段を作動させる作動力伝達手段と、を備えることを
特徴としている。
【0033】この第3の食器洗い機によれば、駆動源の
駆動力が駆動力伝達部を介して上蓋に作用して上蓋が洗
浄庫の上面開口を閉塞する際に、作動力伝達手段を介し
てラッチ手段も駆動され、洗浄庫の引き出しが阻止され
るようにラッチが掛かる。このため、洗浄庫を筐体内に
押し入れた後に使用者が手動でラッチを掛けるための操
作を行う必要がなくなり、高い操作性を提供することが
できる。また、上蓋が降下して洗浄庫の上面開口を閉塞
している状態では、ラッチ手段により洗浄庫の引き出し
が確実に阻止されているので、上蓋が閉鎖した状態で洗
浄庫が前方に引き出されてしまうことを確実に防止でき
る。
【0034】上記課題を解決するために成された本発明
に係る第4の食器洗い機は、上面に食器収納・取出し用
の開口を有する洗浄庫を、前面が開口した筐体から前方
に引き出し自在に設けた食器洗い機であって、所定間隔
を保って立設されたシステムキッチンの側板の間に設置
された置台上に載置して設けられる食器洗い機におい
て、前記筐体の両側壁の外面と前記洗浄庫の前方に取り
付けられる前面板の両側部とを前記側板に略平行な面一
状態にしたことを特徴としている。
【0035】なお、ここで言う面一状態とは、筐体の側
壁の外面と前面板の側部とが完全に面一でなくとも、ほ
ぼ面一であると看做せる状態であればよい。
【0036】この第4の食器洗い機では、筐体の両側壁
の外面と前面板の両側部とがシステムキッチンの側板に
略平行な面一状態に形成されているため、筐体の横幅を
置台の両側壁の内側に収まるサイズに制限していた従来
の装置に比べて、筐体の横幅を広げることができる。こ
れに伴い、筐体内に配置される洗浄庫の横幅も広げるこ
とができ、洗浄庫の容積が広くなってより多数の食器類
を収容することができる。また、筐体の側壁外面とシス
テムキッチンの側板との間の空隙が従来よりも狭くなる
ため、食器洗い機のがたつきや横ずれが軽減される。
【0037】また、第4の食器洗い機では、前記筐体の
底壁と両側壁との間の両下コーナ部が垂直状態よりも内
側に後退した形状に形成された構成とすることが好まし
い。この構成によれば、置台の両側壁が食器洗い機の載
置面よりも若干上方に突出した構造(通常、置台をシス
テムキッチンの側板にネジ等で固定するためにこのよう
な構造となっている)の置台を使用する場合であって
も、筐体の下コーナ部と置台の側壁の突出部との干渉を
避けることができる。
【0038】なお、「垂直状態よりも内側に後退した形
状に形成された」下コーナ部とは、例えば、筐体の板部
材を湾曲(丸め)形状、面取り形状、或いは、突出部の
形状に合わせた折り曲げ形状などに加工したものとする
ことができる。
【0039】また、上記第4の食器洗い機では、筐体の
横幅をシステムキッチンの側板のごく近くまで広げてい
るために、筐体の側壁外面とシステムキッチンの側板と
の間の空隙は狭くなっているが、好ましくは、前記前面
板と前記筐体の側壁前縁部との間に、側方に突出する突
片を有する介装体を上下方向に延設し、その突片がシス
テムキッチンの側板に当接又は近接するように構成する
とよい。このような介装体により、食器洗い機の横ずれ
を防止することができるとともに、振動によって食器洗
い機がシステムキッチンの側板に接触して騒音が発生す
るのを防止することができる。また、前面板と筐体の側
壁前縁部との間の隙間を介装体で塞ぐことにより、不快
害虫の侵入などの防止にも有効であるとともに、洗い運
転時に筐体内で発生する水噴射音などの騒音が上記隙間
から外部へと漏れ出すのを防止することができる。前面
板と筐体の側壁前縁部との間の隙間をより完全に塞ぐ、
或いは、食器洗い機の振動がシステムキッチンの側板に
伝播しないようにするには、上記介装体を弾性体から形
成するとよい。
【0040】また、上記課題を解決するために成された
本発明に係る第5の食器洗い機は、上面に食器収納・取
出し用の開口を有する洗浄庫を、前面が開口した筐体か
ら前方に引き出し自在に設けた食器洗い機において、前
記筐体は、底壁及び両側壁を一体化した第1板部材と、
後壁である第2板部材と、上壁である第3板部材とから
なり、前記第1板部材は底壁と両側壁との間の両下コー
ナ部を避けて少なくとも左右二つに分割された部材を溶
着して形成されたことを特徴としている。
【0041】一態様として、前記第1板部材は、底壁の
略中央で左右に分割された二つの部材を溶着して形成さ
れたものとすることができる。なお、第1板部材の溶着
箇所は、左右の二つの部材の対向面を突き合わせて溶着
してもよいし、又は両縁部を重ね合わせて溶着してもよ
い。
【0042】この第5の食器洗い機では、筐体を形成す
る工程において、大きな鋼板材から切り出す一枚の部材
の大きさを小さくすることができる。これにより、部材
の切り出し効率が向上するため、いずれの部材にもサイ
ズが不足するために廃棄される鋼板が少なくてすむ。ま
た、一枚の部材の面積が小さくなることによって疵など
の不良が発生する確率が減少し、更に仮に不良が発生し
た場合でも廃棄される板材の量が減少する。このような
ことから、経済的であるとともに、省資源、省エネルギ
にもつながり環境への負荷を軽減するという点で有益で
ある。
【0043】上記課題を解決するために成された本発明
に係る第6の食器洗い機は、前面が開口した筐体と、該
筐体から前方に引き出し自在であって上面が開口した洗
浄庫と、該洗浄庫内に設置され食器類を収容する食器籠
と、前記洗浄庫の底部に窪んで形成された貯水槽の上部
に設けられた食物の残滓を捕集する着脱自在のフィルタ
と、を具備する食器洗い機において、前記食器籠は、前
記フィルタを取り出すために軸を中心に回動自在の食器
保持枠体を備え、該軸は前後方向に延伸してなることを
特徴としている。
【0044】この第6の食器洗い機では、食器保持枠体
の軸が前後方向、つまり洗浄庫の引き出し・押し入れ方
向と同一であるので、使用者が洗浄庫を勢いよく引き出
し又は押し入れたとしても、上記食器保持枠体は回動し
にくい。したがって、食器類とその食器保持枠体との接
触などによる騒音が軽減できる。
【0045】また、前記食器籠は、前記食器保持枠体の
軸とは左右方向に離れた位置で、且つ同一方向に延伸す
る軸を中心に回動自在の上段棚を有する構成とすること
ができる。この構成によれば、上段棚と食器保持枠体と
をそれぞれ回動する軸の方向が揃っているので、使用者
がいずれか又は両方を回動操作する際に回動方向に迷う
ことがなく、高い操作性を使用者に提供することができ
る。
【0046】更にまた、前記上段棚には、前記軸と同一
方向に延伸する軸を中心に回動自在の洗剤容器を設けた
構成とすると一層好ましい。この洗剤容器は、例えば上
面が大きく開口しており、洗い運転により洗浄庫内に水
が噴出されると、その水の一部が流れ込んで予め収容さ
れている洗剤を洗浄庫内に流下させるものである。この
構成によれば、洗剤容器の回動軸の方向も揃うので、よ
り一層操作の容易性を達成することができる。
【0047】上記課題を解決するために成された本発明
に係る第7の食器洗い機は、前面が開口した筐体と、該
筐体から前方に引き出し自在であって上面が開口した洗
浄庫と、前記筐体内にあって前記洗浄庫の上面開口を閉
塞する位置とその上方の退避位置との間で移動自在の上
蓋と、を具備する食器洗い機において、前記洗浄庫の周
壁の上縁端には内立壁部と外立壁部とを有する溝を周設
し、該溝の内部に水封部材を収容するとともに、前記上
蓋の下面には該上蓋が降下する際に前記溝に対応する位
置に突片を周設し、前記外立壁部の上端は内立壁部の上
端よりも高く、且つ前記水封部材の上面よりも高くした
ことを特徴としている。
【0048】この第7の食器洗い機では、上蓋が降下し
て洗浄庫の上面開口を閉塞するとき、上蓋の下面の突片
が水封部材を上から押圧してその反発力によって両者の
水密性が確保される。すなわち、水封部材が上蓋でなく
洗浄庫側に設けられているため、洗浄庫を引き出した際
に水封部材も露出するから、汚れても容易に清掃を行う
ことができる。また、外立壁部の上端が水封部材の上面
よりも高くなっていることによって、水封部材が押圧に
よって変形したときでも溝からはみ出しにくく、反発力
が突片と溝の内面とに適切に作用して高い水密性を得る
ことができる。また、内立壁部を外立壁部よりも低くす
ることによって、この溝に水が落下した場合でも、水が
内立壁部を乗り越えて洗浄庫内部へと落下し易く、洗浄
庫の外側に水が流れることを防止することができる。更
にまた、溝を洗浄庫の周壁の上縁端に設けることによっ
て洗浄庫の上縁端の強度が増し、特に外側に撓んだり倒
れたりすることを防止できるので筐体に接触することが
ない。
【0049】また第7の食器洗い機では、前記水封部材
の上面は前記内立壁部の上端よりも高く、且つ該水封部
材にあって洗浄庫内部に臨む内面側は少なくとも一部が
前記内立壁部の上端に載っている構成とすることができ
る。この構成によれば、洗浄庫内への水の噴射によって
水封部材の内面に掛かった水は水封部材を伝って更に内
立壁部の内側から洗浄庫内へと流下する。したがって、
洗浄庫の外側に水が流下することをより確実に防止する
ことができる。
【0050】上記課題を解決するために成された本発明
に係る第8の食器洗い機は、前面が開口した筐体と、該
筐体から前方に引き出し自在であって上面が開口した洗
浄庫と、前記筐体内にあって前記洗浄庫の上面開口を閉
塞する位置とその上方の退避位置との間で移動自在の上
蓋と、を具備する食器洗い機において、前記洗浄庫の周
壁の上縁端には内立壁部と外立壁部とを有する溝を周設
し、該溝の内部に水封部材を収容するとともに、前記上
蓋の下面には該上蓋が降下する際に前記溝に対応する位
置に突片を周設し、前記水封部材はその内部に溝に沿っ
て延伸する補強部材を内装することを特徴としている。
【0051】例えば、上記補強用部材は金属等の剛性の
高い材料からなるものとするとよい。この構成によれ
ば、溝に沿って補強部材が周設されているので、洗浄庫
の上縁端の強度が増す。一般に洗浄庫は合成樹脂からな
り内側や外側に撓み易いが、補強部材によってこのよう
な撓みが防止できる。また、水封部材に貫通した補強部
材を溝にネジ等で固定することによって、水封部材を安
定して取り付けることができ、溝からの脱離を防止する
ことができる。
【0052】上記課題を解決するために成された本発明
に係る第9の食器洗い機は、前面が開口した筐体と、該
筐体から前方に引き出し自在であって上面が開口した洗
浄庫と、前記筐体内にあって前記洗浄庫の上面開口を閉
塞する位置とその上方の退避位置との間で移動自在の上
蓋と、を具備する食器洗い機において、前記洗浄庫の周
壁の上縁端には内立壁部と外立壁部とを有する溝を周設
し、該溝の内部に水封部材を収容するとともに、前記上
蓋の下面には該上蓋が降下する際に前記溝に対応する位
置に突片を周設し、前記水封部材の上面は外側から内側
に向かって下方向に傾斜していることを特徴としてい
る。
【0053】この構成によれば、前方に引き出した洗浄
庫内に食器類を収容する際などに、上方に露出した水封
部材の上に水や食物の残滓などが落ちた場合でも、これ
ら落下物は水封部材の上面の傾斜に沿って転がり又は流
下し、洗浄庫の内部へと落下する。したがって、溝や水
封部材に汚れが付着しにくく、また洗浄庫の外側へと水
や残滓などが落下しにくくなる。
【0054】もちろん、第8、第9の食器洗い機におい
ても第7の食器洗い機と同様に、水封部材が上蓋でなく
洗浄庫側に設けられているため、洗浄庫を引き出した際
に水封部材も露出するから、汚れても容易に清掃を行う
ことができるという効果も奏する。
【0055】なお、第7乃至第9の食器洗い機では、前
記上蓋の突片の内側に内方に向けて開放した樋状の水受
け部を設け、該水受け部に流れ込む水を所定位置に流下
させる構成とするとよい。ここで、前記所定位置は、洗
浄庫が最も前方に引き出された状態にあっても該洗浄庫
内となる位置とする。また、水を流下させる最も簡単な
方法は、その位置で水受け部が途切れた状態とすること
である。
【0056】この構成では、洗い運転中に上蓋の下面に
水が掛かると、その下面に沿って周囲へと流れた水は水
受け部へと回収される。そして、水受け部を通り最終的
には洗浄庫内に流下する。そのため、上蓋の下面に付着
したまま長く留まることがない。したがって、洗い運転
の途中で運転が一時停止されて洗浄庫が引き出された場
合でも、上蓋の下面に付着した水が直接筐体の内底面に
滴下して濡らしてしまうことや、更に筐体外に漏れ出し
てキッチンの床面を濡らすことを防止することができ
る。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例による食
器洗い機について図面を参照して説明する。まず、図
1、図2により本実施例(以下「第1実施例」という)
の食器洗い機の全体構成を説明する。図1及び図2は本
食器洗い機の全体構成を示す概略縦断面図であり、図1
は洗浄庫を筐体内に完全に収納した状態、図2は洗浄庫
を筐体から引き出す途中の状態である。
【0058】前面が開口した筐体1の内部には上面開口
3を有する洗浄庫2が配設され、洗浄庫2の内部には食
器類を整列配置するための食器籠4が設置されている。
筐体1内の上方空間には、洗浄庫2の上面開口3を閉塞
するための上蓋5が、前後一対のリンク6、6’を含む
左右一対の平行リンク機構により上下動自在に配置され
ている。洗浄庫2の前壁2aには、筐体1の前面開口を
閉塞するドアを兼ねた前面パネル7が着脱可能に取り付
けられており、前面パネル7と洗浄庫2とは一体に、筐
体1の両側壁内側に略水平に架設された案内レール8に
沿って前方に引き出し自在となっている。
【0059】前面パネル7の上部は庇状に突出した斜面
部7aを有しており、その斜面部7aには各種の操作キ
ーや表示器を備える操作パネル9が設けられている。こ
の斜面部7aの下側は内側に窪んだ把手部10に形成さ
れており、把手部10には上記操作手段として左右方向
に回動可能な操作レバー11が設けられている。この操
作レバー11の左右方向の回動動作は、洗浄庫2の前壁
2aと前面パネル7との間で上方に突出した、上記ラッ
チ手段であるラッチバー12に連動しており、使用者に
よる操作レバー11の操作に連動して洗浄庫2の引き出
し動作を阻止する(つまりラッチする)又はその阻止を
解除することができるようになっている。
【0060】後に詳しく述べるが、本食器洗い機では、
操作レバー11の操作に連動して上記ラッチバー12の
ほか、上蓋5の上下動、つまり洗浄庫2の上面開口3の
閉塞・開放動作が行われるように構成されている。すな
わち、図1に示すように、洗浄庫2が筐体1内に完全に
収納された状態において操作レバー11をラッチ方向に
回動させると、ラッチバー12が回動して洗浄庫2が引
き出せない状態に係止するとともに、上蓋5が降下して
洗浄庫2の上面に密着して上面開口3を閉塞する。一
方、使用者が操作レバー11をラッチ解除方向に回動さ
せると、図2に示すように上蓋5が上昇して洗浄庫2の
上面開口3に接しない状態となり、またラッチバー12
の係止も解除されるため、洗浄庫2を筐体1内から前方
へと自由に引き出すことができるようなる。
【0061】洗浄庫2の後方には図示しない給水バルブ
を備えた伸縮自在の給水ホース13が接続されており、
給水バルブが開かれると外部の水道栓等から供給された
水が給水ホース13を通して洗浄庫2内に注がれる。洗
浄庫2の前部底面には大きく窪んだ貯水槽14が連通し
て配設されており、洗浄庫2内に注がれた水は貯水槽1
4に流れ込んで貯留される。この貯水槽14の上部に
は、食器洗浄時に食器から流れ落ちる食物の残滓を捕集
するためのメッシュ状のフィルタ15が着脱自在に設け
られている。洗浄庫2の底部中央には、上面に複数の水
噴出穴が形成された回転自在のノズルアーム16が設け
られ、洗浄庫2の底面下方には洗浄兼排水ポンプ17が
配置されている。洗浄兼排水ポンプ17は両回転方向に
回転駆動可能なモータを含み、このモータが正転方向に
回転するとき洗浄兼排水ポンプ17は洗浄ポンプとして
機能し、逆転方向に回転するとき排水ポンプとして機能
する。
【0062】図1に示すように洗浄庫2が筐体1内に完
全に収納された状態にあって洗浄運転やすすぎ運転時に
は、図示しない給水バルブが開放されて、給水ホース1
3を通して洗浄庫2内に水が供給される。洗浄庫2内に
供給された水は貯水槽14を含む洗浄庫2の底部に溜ま
る。この貯留水は洗浄庫2の底部に配設されたヒータ1
8により適度に加熱される。この状態で洗浄兼排水ポン
プ17が洗浄ポンプとして駆動されると、貯水槽14か
ら吸引された温水がノズルアーム16へと圧送され、水
噴出穴から洗浄庫2内に噴射される。この噴射の勢いに
よりノズルアーム16は回転する。これにより、食器籠
4に収容されている食器類に水が吹き掛かって汚れが落
ちる。食器に付着していた食物の残滓はフィルタ15に
捕集され、水は貯水槽14に流れ込んで再び循環して使
用される。
【0063】なお、図が煩雑になるため記載を省略して
いるが、洗浄庫2の前壁2aと前面パネル7との間には
送風ファンなどを含む送風手段と排気手段とが備えられ
ており、乾燥行程時には送風手段により洗浄庫2内に外
気が供給されて、その外気はヒータ18により加熱され
て食器に当たり、食器から発する水蒸気を含む空気は排
気手段により機外へと排出されるようになっている。
【0064】本食器洗い機の主たる特徴の一つは上蓋5
の開閉駆動機構にある。次に、これについて図3〜図9
を参照して詳細に説明する。図3及び図4は上蓋5の開
閉駆動機構を中心とする要部の側面構成図であり、図3
は洗浄庫2を筐体1内に完全収納した状態、図4は洗浄
庫2を筐体1から引き出す途中の状態である。図5は上
蓋5の開閉駆動機構を中心とする要部の正面図である。
図6は上蓋5の開閉駆動機構を構成する操作レバー周辺
の要部の上面図、図7は同じ要部の正面図、図8は図3
中のA部付近の拡大図、図9は図8中のD−D’切断線
断面図である。
【0065】上記平行リンク機構を構成する1個のリン
ク6(又は6’)は略L字形状の板状部材であり、その
L字形状の短辺部が連接体として機能する。図8、図9
に示すように、この短片部の前端部には前後方向に細長
い長円形状穴6aが開口しており、その穴6aには上蓋
5の側面に螺着された円筒軸5aが脱落しないように挿
通され、これにより上蓋5は穴6aの長さで決まる範囲
で前後方向にスライド移動可能となっている。一方、上
記短片部の他方の端部、つまりL字の中央部は筐体1の
側壁1a内面に螺着されたネジ6bにより回転自在に軸
支されている。
【0066】また、前後2個のリンク6、6’の長片の
端部は略水平に延在する作動板20の両端部にネジ6
c、6c’で回転自在にそれぞれ軸着されており、これ
らは上記作動力伝達手段に含まれる作動力付与部として
機能する。筐体1の側壁1a内面にあって上記円筒軸5
aの前方には、この円筒軸5aの頭部に接触する位置ま
で突出して位置規制板28が固着されている。また、図
示しないものの、後部側のリンク6’では上記円筒軸5
aに相当する円筒軸の後方に同じように位置規制板2
8’が固着されている。すなわち、上蓋5は上述したよ
うに前後方向にスライド移動自在であるものの、実際に
は前後の位置規制板28、28’により前後方向への移
動が規制されている。これにより、リンク6、6’がネ
ジ6bを中心に筐体1に対して回動するとき、上蓋5は
ほぼ垂直に上下動するようになっている。また、作動板
20は上蓋5と互いに略平行に且つ水平に維持された状
態で前後動するようになっている。
【0067】後部側のリンク6’の長片部には、第1付
勢手段として略水平に架設されたコイルばね21の一端
が接続され、コイルばね21の他端は筐体1の側壁1a
内側面に固定されている。このコイルばね21はリンク
6’がネジ6b’を中心に図3で時計回り方向に回転す
るように付勢しており、そのため上蓋5はネジ6b、6
b’を中心に上方に持ち上げられるように付勢されてい
る。
【0068】作動板20の前端部には、第2付勢部材と
しての小型のコイルばね22を介挿して、作動力伝達手
段の一部である線状部材としてのワイヤ23を構成する
ワイヤロープの一端が固定されている。ワイヤ23はチ
ューブの中をワイヤロープが摺動自在に挿通された構成
となっており、そのチューブの一端23aは作動板20
とワイヤロープとの接続箇所よりも後方側の筐体1の側
壁1a内側面に固定されている。ワイヤ23は該接続箇
所から後方に延伸して大きく円弧を描いて下方へと配設
され、洗浄庫2の側壁外側面に略水平に形成されたワイ
ヤ案内溝24に沿って前方へと送られ、更に、前面パネ
ル7と洗浄庫2の前壁2aとの空隙へと導かれている。
なお、図3、図4には現れない、本食器洗い機の反対側
面にも同様にワイヤ23’が配設されている。
【0069】図6、図7に示すように、操作レバー11
は垂直方向に延伸する回動部材25に固定され、両者は
一体に、前面パネル7に固着された取付部材26に対し
て軸25aを中心に所定範囲で回動自在となっている。
回動部材25と取付部材26との間にはコイルばね27
が架設されている。このコイルばね27は操作レバー1
1の回動範囲の両端よりも中央部においてより伸長する
ため、操作レバー11が回動範囲の略中央にあるときに
その両方向に回動するように付勢する。したがって、例
えば、ラッチ解除位置にある操作レバー11をラッチ方
向に回動しようとすると、始めはコイルばね27の付勢
力に抗して操作レバー11を回さなければならないため
或る程度の力を必要とするが、操作レバー11が回動範
囲の略中央を通過すると、コイルばね27の付勢力はそ
の回動を助けるように作用するため、大きな力を加える
ことなく操作レバー11はラッチ位置まで移動する。
【0070】図5、図7に示すように、両ワイヤ23、
23’のチューブの他端部23b、23b’は取付部材
26に固定されており、各ワイヤロープの端部は回動部
材25に固着されている。したがって、操作レバー11
がラッチ位置にあるときには、操作レバー11と一体に
回動する回動部材25によりワイヤロープが牽引され、
操作レバー11がラッチ解除位置に戻されるとワイヤロ
ープの牽引は解除される。
【0071】上述のように操作レバー11がラッチ位置
まで回動されてワイヤロープが牽引されると、作動板2
0はコイルばね21の圧縮付勢力に抗して後方へと引か
れる。回動部材25は左右のワイヤ23、23’の各ワ
イヤロープをほぼ同一長さだけ同時に牽引するから、左
右の作動板20は同じように後方へと移動し、これによ
り、上蓋5はほぼ垂直に降下して洗浄庫2の上面開口3
を閉塞する。なお、組立工程上や部品のバランスの悪さ
のために左右両側の平行リンク機構の動作の不均衡によ
るアンバランスがあった場合でも、ワイヤロープと作動
板20との間に介挿したコイルばね22の作用によって
そのアンバランスは修正される。すなわち、そうしたア
ンバランスのために上蓋5が左右に傾きながら降下し、
左右いずれか一方の側で上蓋5下面が先に洗浄庫2の上
縁部に接触した場合、その側面ではコイルばね22が伸
長することによって牽引力が吸収され、他方の側面では
牽引力がそのまま作用して上蓋5が降下する。そして、
上蓋5全体が洗浄庫2の上面開口3を閉塞した後には、
全体にほぼ均一に押圧力が作用するため、上蓋5と洗浄
庫2の上縁部との密着箇所では全周に亘って高い水封性
を達成することができる。
【0072】操作レバー11がラッチ位置にある状態か
らラッチ解除の位置まで回動されると、回動部材25が
一体に回動して左右のワイヤ23、23’のワイヤロー
プの牽引が解除される。すると、左右の作動板20はコ
イルばね21の圧縮力によって前方へと移動する。これ
により上蓋5はほぼ垂直に上昇し、洗浄庫2の上面開口
3を開放する。
【0073】このように本食器洗い機では、使用者によ
る操作レバー11の回動操作に応じて洗浄庫2の引き出
し阻止又はその解除を行うことができると同時に、上蓋
5の閉鎖又は開放を行うことができる。このような上蓋
5の開閉駆動動作は、洗浄庫2の側壁外側面と筐体1の
側壁1a内側面との間に形成された狭い空隙に配設した
ワイヤ23、23’を介して行われるので、筐体1内の
空間を大きく占有することがなく、洗浄庫2の容積を大
きく確保するのに有利である。
【0074】次に、本食器洗い機の他の特徴である上蓋
5と洗浄庫2との接触箇所の水封構造について、図10
〜図12を参照して説明する。図10及び図11は洗浄
庫2の上縁部と上蓋5との接触箇所の詳細構成を示す縦
断面図であり、図10は上蓋5が上昇した状態、図11
は上蓋5が降下した状態である。また、図12は洗浄庫
2の上面図である。
【0075】洗浄庫2の上縁端には、内立壁部2cと、
これよりも高い外立壁部2dとから成る溝が周設されて
いる。この溝の中には水封部材としてのガスケット31
が嵌め込まれている。ガスケット31は上下二段の中空
構造を有しており、上段中空部31aは周方向に適宜の
箇所に設けた小孔によって外部と連通し、溝に嵌挿しな
い状態では図10中に点線で示すように外側に張り出し
た形状になっている。一方、下段中空部31bは図12
に示すように四隅のコーナ部を挟んで両側に切れ目を有
しており、その切れ目から断面略L字形状の補強金具3
2を内側に挿入することができるようになっている。補
強金具32は、周方向に殆ど隙間なく取り付けられるよ
うに、洗浄庫2の前辺、後辺に対応した短手の直線状部
材32bと、左右の辺に対応した長手の直線状部材32
cと、四つのコーナ部をカバーするコーナ形状部材32
aとから成る。溝の底部と各補強金具32の適宜の箇所
にはネジ穴が穿孔されており、補強金具32を下段中空
部31bに挿入したガスケット31を溝に嵌挿したなら
ば、溝の底部下方からネジ穴に貫通したネジを補強金具
32のネジ穴に螺合して固定する。
【0076】この補強金具32はガスケット31を溝に
固定するための機能を有するとともに、洗浄庫2の上縁
端を補強する機能を有している。すなわち、洗浄庫2の
上縁端は左右側壁の中央付近や前後壁の中央付近などで
内側に湾曲するように変形し易い。しかしながら、金属
製であって高剛性の補強金具32を差し渡すことによっ
て、こうした変形を防止することができる。
【0077】上述したように、ガスケット31は溝に嵌
挿されない状態では上段中空部31aが外側に張り出し
た形状になっている。そのため、ガスケット31を溝に
嵌挿したとき、その張り出し部は収縮する方向に押さ
れ、溝の外立壁部2dの内周面に緊密に密着する。ま
た、このとき、ガスケット31の上端は外立壁部2dの
上端よりも低くなる。更に、ガスケット31は内周側に
段差部31cを有しており、溝に取り付けるとこの段差
部31cは内立壁部2cの上縁端の上に載る。上蓋5が
降下すると、上蓋5の最外周の突片部5bがガスケット
31の上段中空部31aを押し潰し、その反発力によっ
て隙間無く密着し、高い水封性を発揮する。
【0078】上述のようにガスケット31の上端は外立
壁部2dの上端よりも低く、ガスケット31の上面は外
側から内側に向かって下傾し、しかも、ガスケット31
の内周面は内立壁部2cの上縁端の上に載っている。そ
のため、仮にガスケット31の上に水が落ちた場合で
も、水がガスケット31を伝って洗浄庫2の内部へと流
下し、外側へはこぼれ落ちない。
【0079】更にまた、上蓋5には、突片部5bの内周
側に、断面略J字形状の合成樹脂成型品である樋部30
が取り付けられている。但し、この樋部30は上蓋5の
全周に亘って設けられているのではなく、図2に示した
位置Bよりも後方側にのみ設けられており、位置Bで樋
部30は途切れている。位置Bは洗浄庫2が最大限引き
出された場合でも直下が洗浄庫2の範囲内となるような
位置である。このような構造は次のような作用がもたら
す。
【0080】すなわち、上蓋5が閉塞されて洗い運転が
開始されると、ノズルアーム16から噴射された水が上
蓋5の下面にも到達する。掛かった水は上蓋5の下面を
伝って周囲に流れ樋部30の中に入る。そして樋部30
に沿って流れ、上記切れ目から洗浄庫2内に流下する。
洗い運転中に運転が一時停止されて洗浄庫2が筐体1か
ら引き出されたとしても、上記切れ目の直下は洗浄庫2
内であるため、樋部30を伝った水は必ず洗浄庫2内へ
と落ち、庫外に水が流下することはなく、筐体1の内部
を濡らしてしまったり、更に外側に漏れ出したりするこ
とを防止することができる。
【0081】次に、本食器洗い機の他の特徴である筐体
1の構造について、図13〜図16を参照して詳細に説
明する。図13は本食器洗い機をシステムキッチンに取
り付けた状態を示す正面図、図14は同じく側面図、図
15は本食器洗い機を載置する置台の外観斜視図、図1
6は図13中のC−C’切断線断面図である。
【0082】本食器洗い機はビルトインタイプであるた
め、所定の寸法(例えば横幅450mm)に納める必要
がある。現在、一般的には、図14に示すような置台8
1が使用されている。すなわち、引き出し等として利用
される箱の両側壁82が載置板83から上方に突出した
(突出部82a)構造となっている。この置台81は図
13に示すようにシステムキッチンの両側板80の間に
収納され、ずれを防止するために突出部82aと側板8
0とがボルト等の固定金具で固定される。
【0083】食器洗い機はこの置台81の載置板83上
に載置される訳であるが、本食器洗い機では、筐体1の
横幅はキッチンの両側板80の内側の幅よりも僅かに小
さいサイズとなっており、その底部1bの両側方のコー
ナ部1cは湾曲形状に形成されており、これによって突
出部82aとの干渉を回避するようにしている。横幅4
50mmのシステムキッチンに対応した従来のビルトイ
ンタイプの引き出し式食器洗い機では、筐体の横幅を置
台81の両側壁82の内側の寸法に合わせていたため4
10mm程度でしかなかったが、本食器洗い機では、筐
体の横幅を450mmよりも僅かに小さい程度まで広げ
ることが可能である。その分だけ、洗浄庫2の最大横幅
も広げることができる。
【0084】なお、洗浄庫2の底部には洗浄兼排水ポン
プなどを内装した洗浄庫カバーが取り付けられ、これは
洗浄庫2よりも横幅を小さくすることができるから、上
述したように、筐体1のコーナ部1cを湾曲形状に形成
しても何ら問題はない。
【0085】上述したように、本食器洗い機をシステム
キッチンに組み込んだとき、本食器洗い機の筐体1の側
壁1aとキッチンの側板80との間隙はごく僅かであ
る。しかしながら、本食器洗い機が振動すると側板80
に接触して騒音を発生するおそれがあるため、次のよう
な構造を採用している。すなわち、図16に示すよう
に、筐体1の側壁1aの前縁部は略垂直に内側に折り曲
げられ、その折り曲げ部と前面パネル7との間隙には当
て金33が設けられ、その当て金33には介装体として
のゴムなどの弾性部材から成る防音ガスケット34が取
り付けられている。防音ガスケット34は前面パネル7
と当て金33との間の隙間を閉塞するとともに、側方に
突出した突片34aがキッチンの側板80に当接してい
る。これにより、食器洗い機の横ずれを防止することが
できるとともに、食器洗い機が振動してもその振動がキ
ッチンの側板80に伝わりにくく騒音も軽減できる。ま
た、この防音ガスケット34により前面パネル7と筐体
1との隙間が閉塞されるため、不快害虫などの侵入防止
にも有効であるとともに、洗い運転時に筐体1内で発生
する各種の運転音が外部へ漏れにくくなり静音化に有用
である。なお、好ましくは、同様に側板80に接触する
突片を有する弾性部材を筐体1の後部側にも設けるとよ
い。
【0086】ところで、図5及び図13においては筐体
1の両側壁1a及び底部1bは一枚の板材をコーナ部1
cが湾曲するように成形したものとして記載している
が、本食器洗い機では、これは元々一枚の板部材ではな
い。すなわち、図17に示すように、ちょうど縦の垂直
面で分割される略左右対称な二枚の板部材100a、1
00bをその底部の中央で突き合わせて溶接などにより
接合したものである。底部1bの中央を接合箇所とした
のは、強度(剛性)を確保すべく、接合箇所が湾曲した
コーナ部1cを避けるようにするためである。
【0087】筐体1の両側壁1a及び底部1bを一枚の
板部材で成形する場合、その大きさは約1600×60
0mm程度のかなり大きな金属板が必要である。このよ
うな板部材はロール状の鋼板から切り出されるが、サイ
ズが大きいほど採れ率が低下し、廃棄される鋼板の割合
が増加する。また、切り出した板部材に一箇所でも疵が
あると廃棄されるが、サイズが大きいほど疵がある確率
が増し、この点においても廃棄量が増加する。これに対
し、本食器洗い機では、筐体1の両側壁1a及び底部1
bを二枚の板部材100a、100bから成形している
ため、一枚の板部材のサイズは約1/2となり、採れ率
が向上して廃棄される鋼板の割合が大きく減少する。ま
た、疵がある確率も減少し、疵があった場合でも廃棄さ
れる量は半分になる。このように、本食器洗い機では、
材料の使用効率を上げることができるので、資源の有効
利用という点においても優れている。
【0088】次に、本食器洗い機の他の特徴である食器
籠4の構造について、図18〜図20を参照して詳細に
説明する。図18は本食器洗い機の食器籠4の上面図、
図19は後記椀類収容籠45を持ち上げた状態を示す上
面図、図20は正面図を示している。
【0089】この食器籠4にあっては、前後方向に延伸
する軸40を中心に回動自在にコップ類を載置するため
の上部棚41が設けられ、その上部棚41の最前部には
軸42を中心に回動自在に洗剤容器43が設けられてい
る。洗剤容器43は上面全体が開口した皿状であって、
一方向に傾斜した底面の最底部には洗剤が流れ出る流出
穴43aが開口している。一方、下部籠のうちの前方側
の椀類収容籠45は上記軸40、42と同じく前後方向
に延伸する軸44を中心に回動自在となっている。
【0090】図12に示すように、洗浄庫2の底部前方
右寄りにはフィルタ15が配置されており、フィルタ1
5に捕集された残滓を捨てるにはフィルタ15の摘み部
15aを摘んで洗浄庫2から取り出す必要がある。フィ
ルタ15の直上には食器籠4が設けられていてそのまま
ではフィルタ15を取り出すことができないが、図20
に示すように椀類収容籠45を回動させて立てると、図
19に示すようにフィルタ15の摘み部15aの上方が
大きく開口する。したがって、この状態で(又は上部棚
41も回動させた状態で)、使用者が上からフィルタ1
5の摘み部15aを指で摘んで横にずらしながら容易に
持ち上げることができる。
【0091】この食器洗い機では、特に、この回動式の
椀類収容籠45の軸44を前後方向に延伸させているた
め、洗浄庫2を引き出す際に加わる力によって椀類収容
籠45が回動しにくいので、食器のがたつきが防止でき
る。また、全ての軸40、42、44が同一方向に延伸
しているので、使用者が操作を行う際に理解が容易で操
作性が高い。
【0092】次に、本発明の他の実施例(以下「第2実
施例」という)である食器洗い機について図面を参照し
て説明する。この第2実施例の食器洗い機は、上記第1
実施例による食器洗い機と上蓋開閉駆動機構の構成が相
違する。図21は第2実施例による食器洗い機の上蓋開
閉駆動機構の要部の側面構成図、図22は正面図であ
る。なお、上記第1実施例と同一又は相当する構成要素
には同一符号を付して説明を省略する。
【0093】第2実施例の食器洗い機では、操作レバー
の手動操作に連動したワイヤの牽引・弛緩によって平行
リンク機構を作動させて上蓋5を上下動させる代わり
に、左右の平行リンク機構を結合し、その結合部をトル
クモータの駆動力でもって牽引する又は弛緩することに
よって上蓋5の開閉動作を行っている。
【0094】この食器洗い機では、平行リンク機構を構
成する連接部を含むリンク6、6’にネジ6cで回転自
在に軸着された左右の作動板20は、洗浄庫2の底壁の
下を通して配設された連結板部材50によって連結され
ており、その連結板部材50の底部の略中央に接続され
たワイヤロープ51を二個のプーリ52、53を介して
トルクモータ54が牽引する。すなわち、ここでは作動
板20及び連結板部材50が上記結合手段として機能
し、ワイヤロープ51、プーリ52、53及びトルクモ
ータ54が上記駆動手段として機能する。
【0095】トルクモータ54がオンしてワイヤロープ
51を牽引すると、連結板部材50を介して両側の作動
板20がコイルばね21の付勢力に抗して後方に略水平
に移動する。これによって、上記第1実施例において操
作レバー11をラッチ方向に回動させたときと同様に、
平行リンク機構の作用により上蓋5はほぼ垂直に降下
し、上蓋5が洗浄庫2の上面開口3を閉塞する位置で停
止する。
【0096】洗浄庫2を引き出す際には、それに先立っ
てトルクモータ54はオフされる。すると、ワイヤロー
プ51は弛緩して連結板部材50の牽引を解除するか
ら、コイルばね21の付勢力によって連結板部材50は
前方側へと移動し、これに伴い平行リンク機構により上
蓋5はほぼ垂直に上昇して洗浄庫2から離間する。
【0097】なお、この構成では、トルクモータ54が
オンしているときにのみ上蓋5は洗浄庫2の上面開口3
を閉塞している。したがって、省電力やトルクモータ5
4の長寿命化などのためには、トルクモータ54の作動
時間をできる限り短くすることが望ましい。そこで例え
ば、トルクモータ54は洗浄運転の開始スイッチが操作
されたときにオンされ、運転が終了したあと適宜の時間
的余裕をとった後に速やかにオフされるようにするとよ
い。すなわち、操作の手順としては、使用者は洗浄庫2
内の食器籠4に食器を収容した後、洗浄庫2を筐体1内
に完全に押し入れて操作レバー11をラッチ位置まで回
動する。この状態では洗浄庫2の引き出しはラッチバー
12により阻止されるが、上蓋5は未だ洗浄庫2から離
間した位置に留まる。そして、使用者が操作パネル9で
所定の操作を行って運転開始のスイッチを操作した後
に、トルクモータ54がオンして上述のように上蓋5が
閉鎖される。その後に、水が洗浄庫2内へ導入されて洗
い運転が開始される。
【0098】更に、この第2実施例の食器洗い機は次の
ように変形することができる。図23は第3実施例によ
る食器洗い機の上蓋開閉駆動機構の要部の側面構成図、
図24は操作レバー11周辺の要部の上面図である。な
お、上記第1、第2実施例と同一又は相当する構成要素
には同一符号を付して説明を省略する。
【0099】この第3実施例の食器洗い機では、上蓋5
の開閉駆動機構は第2実施例と同一である。この第3実
施例では、更に、作動板20の前端部にコイルばね2
2、プーリ55を介してワイヤ23のワイヤロープの端
部が固着されている。ワイヤ23は第1実施例と同様に
ワイヤ案内溝24を経て前方へと送られているが、操作
レバー11周辺の構造は第1実施例とは相違している。
すなわち、図24に示すように、操作レバー11は軸2
5aを中心に回動自在であるが、ラッチ位置と解除位置
は第1実施例とは全く逆である。コイルばね27は操作
レバー11が解除位置に来るように回動部材25を付勢
している。
【0100】トルクモータ54がオフしていて上蓋5が
洗浄庫2から離間した位置にあるときには、ワイヤ23
のワイヤロープは弛緩していて回動部材25に力を及ぼ
さないため、コイルばね27の付勢力によって操作レバ
ー11は解除位置にある。上述したようにトルクモータ
54がオンすると作動板20が後方へと移動する。する
と、ワイヤ23のワイヤロープが牽引され、回動部材2
5はコイルばね27の付勢力に抗して回動し、操作レバ
ー11はラッチ位置に到達する。これによりラッチバー
12は洗浄庫2の引き出しを阻止する。すなわち、この
構成によれば、トルクモータ54のオン/オフに応じて
上蓋5の開閉を行うとともに、操作レバー11も回動さ
せて洗浄庫2のラッチ又はその解除を行うことができ
る。したがって、使用者の操作レバー11の操作に依ら
ずに、洗い運転中に洗浄庫2の引き出しを確実に阻止す
ることができる。
【0101】また、第1実施例の食器洗い機では置台8
1の側壁82の突出部82aを避けるために、筐体1の
コーナ部1cを湾曲形状に形成していたが、内側の洗浄
庫2の底部カバーなどに接触しない範囲であれば様々な
形状とすることができる。図25はコーナ部1cを斜め
に切り落とすように面取りした例である。また、図26
は突出部82aを避けるように内側に折り曲げた例であ
る。このような構成によっても第1実施例と同様の効果
を奏することは明らかである。
【0102】また、第1実施例の食器洗い機では、ガス
ケット31の下段中空部31bに挿入される補強金具3
2が断面L字形状を有しているが、図27に示すように
単なる断面矩形状のものでもよい。
【0103】また、上記各実施例は単に一例にすぎない
から、上記記載のもの以外に、本発明の趣旨の範囲で適
宜変更や修正を行ってもよいことは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例(第1実施例)による食器
洗い機において、洗浄庫を筐体内に完全に収納した状態
での概略縦断面図。
【図2】 第1実施例による食器洗い機において、洗浄
庫を筐体から引き出す途中の状態での概略縦断面図。
【図3】 第1実施例による食器洗い機において、洗浄
庫を筐体内に完全収納した状態での上蓋の開閉駆動機構
を中心とする要部の側面構成図。
【図4】 第1実施例による食器洗い機において、洗浄
庫を筐体から引き出す途中の状態での上蓋の開閉駆動機
構を中心とする要部の側面構成図。
【図5】 第1実施例による食器洗い機において、上蓋
の開閉駆動機構を中心とする要部の正面図。
【図6】 第1実施例による食器洗い機において、上蓋
の開閉駆動機構を構成する操作レバー周辺の要部の上面
図。
【図7】 第1実施例による食器洗い機において、上蓋
の開閉駆動機構を構成する操作レバー周辺の要部の正面
図。
【図8】 図3中のA部付近の拡大図。
【図9】 図8中のD−D’切断線断面図。
【図10】 第1実施例による食器洗い機において、上
蓋が上昇した状態での洗浄庫の上縁部と上蓋との接触箇
所の詳細構成を示す縦断面図。
【図11】 第1実施例による食器洗い機において、上
蓋が降下した状態での洗浄庫の上縁部と上蓋との接触箇
所の詳細構成を示す縦断面図。
【図12】 第1実施例による食器洗い機において洗浄
庫の上面図。
【図13】 第1実施例による食器洗い機をシステムキ
ッチンに取り付けた状態を示す正面図。
【図14】 第1実施例による食器洗い機をシステムキ
ッチンに取り付けた状態を示す側面図。
【図15】 食器洗い機を載置する置台の外観斜視図。
【図16】 図11中のC−C’切断線断面図。
【図17】 筐体の組立構造を示す断面図。
【図18】 第1実施例による食器洗い機における食器
籠の上面図。
【図19】 第1実施例による食器洗い機において、椀
類収容籠を持ち上げた状態での食器籠の上面図。
【図20】 第1実施例による食器洗い機における食器
籠の正面図。
【図21】 本発明の他の実施例(第2実施例)による
食器洗い機において、洗浄庫を筐体内に完全に収納した
状態での上蓋の開閉駆動機構を中心とする要部の側面構
成図。
【図22】 第2実施例による食器洗い機において、上
蓋の開閉駆動機構を中心とする要部の正面図。
【図23】 本発明の他の実施例(第3実施例)による
食器洗い機の上蓋開閉駆動機構の要部の側面構成図。
【図24】 第3実施例による食器洗い機において操作
レバー周辺の要部の上面図。
【図25】 筐体の形状の他の変形例を示す正面図。
【図26】 筐体の形状の他の変形例を示す正面図。
【図27】 洗浄庫の上縁端に周設するガスケットに挿
入される補強金具の他の例を示す図。
【符号の説明】
1…筐体 1a…側壁 1b…底部 1c…コーナ部 2…洗浄庫 2a…前壁 2c…内立壁部 2d…外立壁部 3…上面開口 4…食器籠 40、42、44…軸 41…上部棚 43…洗剤容器 45…椀類収容籠 5…上蓋 5a…円筒軸 5b…突片部 6、6’…リンク 6a…長円形状穴 6b、6c…ネジ(軸) 7…前面パネル 7a…斜面部 8…案内レール 9…操作パネル 10…把手部 11…操作レバー 12…ラッチバー 14…貯水槽 15…フィルタ 15a…摘み部 20…作動板 21、22、27…コイルばね 23…ワイヤ 24…ワイヤ案内溝 25…回動部材 25a…軸 26…取付部材 28、28’…位置規制板 30…樋部 31…ガスケット 31a…上段中空部 31b…下段中空部 31c…段差部 32…補強金具 32a…コーナ形状部材 32b、32c…直線状部材 33…当て金 34…防音ガスケット 34a…突片 50…連結板部材 51…ワイヤロープ 52、53、55…プーリ 54…トルクモータ 80…システムキッチンの側板 81…置台 82…側壁 82a…突出部 83…載置板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川口 智也 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 周防 聖行 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 林 直樹 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 藤堂 てるみ 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3B060 GC01 3B082 BB01 BB06

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に食器収納・取出し用の開口を有す
    る洗浄庫を、前面が開口した筐体から前方に引き出し自
    在に設けた食器洗い機において、 a)前記洗浄庫の上面開口を閉塞するための上蓋と、 b)該上蓋を前記筐体の内部で上下動自在に保持するべ
    く、該筐体の側壁と前記上蓋との間に左右一対で設けら
    れた上蓋保持手段と、 c)前記洗浄庫の前面に取り付けられた前面板にあって、
    使用者による手動操作を受けて二つの位置の間で移動す
    る操作手段と、 d)前記洗浄庫の左右の両側壁とそれに対面する前記筐体
    の左右の両側壁との間隙にそれぞれ配置され、前記操作
    手段の手動操作による力を前記上蓋保持手段に伝達して
    前記上蓋を上下動させる左右一対の作動力伝達手段と、 を備えたことを特徴とする食器洗い機。
  2. 【請求項2】 前記上蓋保持手段は、一端が前記筐体の
    側壁内面に回転自在に軸着され他端が前記上蓋の側部に
    回転自在に連係された、前後二本の連接体を備える平行
    リンク機構を含み、該二本の連接体が互いに略平行状態
    を維持して回動しつつ前記上蓋を上下方向に移動させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の食器洗い機。
  3. 【請求項3】 前記作動力伝達手段は、前記操作手段に
    よる操作に応じて牽引される線状部材と、該線状部材の
    牽引により前記平行リンク機構を作動させる作動力付与
    部とを含むことを特徴とする請求項2に記載の食器洗い
    機。
  4. 【請求項4】 前記上蓋保持手段は前記上蓋を上昇方向
    に付勢する第1付勢手段を含み、前記作動力付与部は、
    前記線状部材の牽引によって前記平行リンク機構を前記
    第1付勢手段による付勢力に抗する方向へ作動させるこ
    とにより前記上蓋を降下させることを特徴とする請求項
    3に記載の食器洗い機。
  5. 【請求項5】 前記作動力伝達手段は、前記線状部材を
    介した牽引経路中に該牽引力と反対方向に付勢力を有す
    る第2付勢手段を備えることを特徴とする請求項4に記
    載の食器洗い機。
  6. 【請求項6】 前記操作手段は、洗浄庫が筐体内部に収
    容されている状態からその引き出しを阻止する又はその
    阻止を解除するラッチ手段の操作を兼ねることを特徴と
    する請求項1〜5のいずれかに記載の食器洗い機。
  7. 【請求項7】 上面に食器収納・取出し用の開口を有す
    る洗浄庫を、前面が開口した筐体から前方に引き出し自
    在に設けた食器洗い機において、 a)前記洗浄庫の上面開口を閉塞するための上蓋と、 b)該上蓋を前記筐体の内部で上下動自在に保持するとと
    もに水平方向の動作を該上蓋の上下動動作に変換するべ
    く、該筐体の側壁と前記上蓋との間に左右一対で設けら
    れた上蓋保持手段と、 c)該左右一対の上蓋保持手段を一体に作動させるために
    両者を結合する結合手段と、 d)該結合手段を略水平方向に牽引する駆動手段と、 を備えたことを特徴とする食器洗い機。
  8. 【請求項8】 前記上蓋保持手段は、一端が前記筐体の
    側壁内面に回転自在に軸着され他端が前記上蓋の側部に
    回転自在に連係された、前後二本の連接体を備える平行
    リンク機構を含み、該二本の連接体が互いに略平行状態
    を維持して回動しつつ前記上蓋を上下方向に移動させる
    ことを特徴とする請求項7に記載の食器洗い機。
  9. 【請求項9】 前記上蓋保持手段又は結合手段は、前記
    上蓋を上昇方向に付勢する付勢手段を含み、前記駆動手
    段によって前記平行リンク機構を前記付勢手段による付
    勢力に抗する方向へ作動させることにより上蓋を降下さ
    せることを特徴とする請求項8に記載の食器洗い機。
  10. 【請求項10】 使用者が運転開始を指示するための指
    示操作手段と、該指示操作手段による指示を受けると前
    記駆動手段を駆動して上蓋により洗浄庫の上面開口を閉
    塞する制御手段を備えることを特徴とする請求項7〜9
    のいずれかに記載の食器洗い機。
  11. 【請求項11】 上面に食器収納・取出し用の開口を有
    する洗浄庫を、前面が開口した筐体から前方に引き出し
    自在に設けた食器洗い機において、 a)前記洗浄庫の上面開口を閉塞するために、前記筐体の
    内部で上下動自在に保持された上蓋と、 b)駆動源及び該駆動源による駆動力を前記上蓋に伝達す
    る駆動力伝達部を含み、該駆動源による機械的駆動又は
    駆動の停止によって前記上蓋を上下動させる上蓋作動手
    段と、 c)前記筐体からの洗浄庫の引き出しの阻止及びその阻止
    の解除を行うラッチ手段と、 d)前記上蓋作動手段又は上蓋の動作に連動して前記ラッ
    チ手段を作動させる作動力伝達手段と、 を備えることを特徴とする食器洗い機。
  12. 【請求項12】 上面に食器収納・取出し用の開口を有
    する洗浄庫を、前面が開口した筐体から前方に引き出し
    自在に設けた食器洗い機であって、所定間隔を保って立
    設されたシステムキッチンの側板の間に設置された置台
    上に載置して設けられる食器洗い機において、 前記筐体の両側壁の外面と前記洗浄庫の前方に取り付け
    られる前面板の両側部とを前記側板に略平行な面一状態
    にしたことを特徴とする食器洗い機。
  13. 【請求項13】 前記筐体の底壁と両側壁との間の両下
    コーナ部が垂直状態よりも内側に後退した形状に形成さ
    れたことを特徴とする請求項12に記載の食器洗い機。
  14. 【請求項14】 前記下コーナ部は、筐体の板部材を湾
    曲形状、面取り形状、或いは、前記置台の両側壁の突出
    形状に合わせた折り曲げ形状に加工されてなることを特
    徴とする請求項13に記載の食器洗い機。
  15. 【請求項15】 前記前面板と前記筐体の側壁前縁部と
    の間に、側方に突出する突片を有する介装体を上下方向
    に延設したことを特徴とする請求項12〜14のいずれ
    かに記載の食器洗い機。
  16. 【請求項16】 上面に食器収納・取出し用の開口を有
    する洗浄庫を、前面が開口した筐体から前方に引き出し
    自在に設けた食器洗い機において、 前記筐体は、底壁及び両側壁を一体化した第1板部材
    と、後壁である第2板部材と、上壁である第3板部材と
    からなり、前記第1板部材は底壁と両側壁との間の両下
    コーナ部を避けて少なくとも左右二つに分割された部材
    を溶着して形成されたことを特徴とする食器洗い機。
  17. 【請求項17】 前記第1板部材は、底壁の略中央で左
    右に分割された二つの部材を溶着して形成されたことを
    特徴とする請求項16に記載の食器洗い機。
  18. 【請求項18】 前面が開口した筐体と、該筐体から前
    方に引き出し自在であって上面が開口した洗浄庫と、該
    洗浄庫内に設置され食器類を収容する食器籠と、前記洗
    浄庫の底部に窪んで形成された貯水槽の上部に設けられ
    た食物の残滓を捕集する着脱自在のフィルタと、を具備
    する食器洗い機において、 前記食器籠は、前記フィルタを取り出すために軸を中心
    に回動自在の食器保持枠体を備え、該軸は前後方向に延
    伸してなることを特徴とする食器洗い機。
  19. 【請求項19】 前記食器籠は、前記食器保持枠体の軸
    とは左右方向に離れた位置で且つ同一方向に延伸する軸
    を中心に回動自在の上段棚を有することを特徴とする請
    求項18に記載の食器洗い機。
  20. 【請求項20】 前記上段棚には、前記軸と同一方向に
    延伸する軸を中心に回動自在の洗剤容器を設けたことを
    特徴とする請求項19に記載の食器洗い機。
  21. 【請求項21】 前面が開口した筐体と、該筐体から前
    方に引き出し自在であって上面が開口した洗浄庫と、前
    記筐体内にあって前記洗浄庫の上面開口を閉塞する位置
    とその上方の退避位置との間で移動自在の上蓋と、を具
    備する食器洗い機において、 前記洗浄庫の周壁の上縁端には内立壁部と外立壁部とを
    有する溝を周設し、該溝の内部に水封部材を収容すると
    ともに、前記上蓋の下面には該上蓋が降下する際に前記
    溝に対応する位置に突片を周設し、前記外立壁部の上端
    は内立壁部の上端よりも高く、且つ前記水封部材の上面
    よりも高くしたことを特徴とする食器洗い機。
  22. 【請求項22】 前記水封部材の上面は前記内立壁部の
    上端よりも高く、且つ該水封部材にあって洗浄庫内部に
    臨む内面側は少なくとも一部が前記内立壁部の上端に載
    っていることを特徴とする請求項21に記載の食器洗い
    機。
  23. 【請求項23】 前面が開口した筐体と、該筐体から前
    方に引き出し自在であって上面が開口した洗浄庫と、前
    記筐体内にあって前記洗浄庫の上面開口を閉塞する位置
    とその上方の退避位置との間で移動自在の上蓋と、を具
    備する食器洗い機において、 前記洗浄庫の周壁の上縁端には内立壁部と外立壁部とを
    有する溝を周設し、該溝の内部に水封部材を収容すると
    ともに、前記上蓋の下面には該上蓋が降下する際に前記
    溝に対応する位置に突片を周設し、前記水封部材はその
    内部に溝に沿って延伸する補強部材を内装したことを特
    徴とする食器洗い機。
  24. 【請求項24】 前面が開口した筐体と、該筐体から前
    方に引き出し自在であって上面が開口した洗浄庫と、前
    記筐体内にあって前記洗浄庫の上面開口を閉塞する位置
    とその上方の退避位置との間で移動自在の上蓋と、を具
    備する食器洗い機において、 前記洗浄庫の周壁の上縁端には内立壁部と外立壁部とを
    有する溝を周設し、該溝の内部に水封部材を収容すると
    ともに、前記上蓋の下面には該上蓋が降下する際に前記
    溝に対応する位置に突片を周設し、前記水封部材の上面
    は外側から内側に向かって下方向に傾斜していることを
    特徴とする食器洗い機。
  25. 【請求項25】 前記上蓋の突片の内側に内方に向けて
    開放した樋状の水受け部を設け、該水受け部に流れ込む
    水を所定位置に流下させることを特徴とする請求項21
    〜24に記載の食器洗い機。
  26. 【請求項26】 前記所定位置は、洗浄庫が最も前方に
    引き出された状態にあっても該洗浄庫内となる位置であ
    ることを特徴とする請求項25に記載の食器洗い機。
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