JP2003023385A - 物体の存在位置探知システム - Google Patents
物体の存在位置探知システムInfo
- Publication number
- JP2003023385A JP2003023385A JP2001206042A JP2001206042A JP2003023385A JP 2003023385 A JP2003023385 A JP 2003023385A JP 2001206042 A JP2001206042 A JP 2001206042A JP 2001206042 A JP2001206042 A JP 2001206042A JP 2003023385 A JP2003023385 A JP 2003023385A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- communication tag
- radio
- identification number
- radio wave
- portable wireless
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Emergency Alarm Devices (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
Abstract
在場所を探し出すことが可能な物体の存在位置検知シス
テムを提供することを目的としている。 【解決手段】多数の物体へ個別に、且つ直接的及び/又
は間接的に取り付けられ、特定小電力無線の受信回路、
受信した信号のデジタル変換回路、それら回路を作動さ
せる電池電源、及び受信した信号が物体を代表する認識
番号に一致したら作動する音、光及び/又は応答信号の
発生手段を備えた通信タグと、該通信タグに入力されて
いる物体を代表する信号を発信する1台の携帯無線発信
機とで形成してなる物体の存在位置探知システムであ
る。
Description
知システムに係わり、詳しくは、多数の物体に取り付け
た特定小電力無線の受信機に対して、1台の携帯探知機
からその物体を代表させる電波を送信し、該物体の存在
場所を探して確認すると共に、受信機が消費する待機中
電力の削減をも図る技術に関する。ここで、物体とは、
工業製品、農業製品、建築物、道路、橋梁、個人の持物
等、あらゆる有形物をいう。また、特定小電力無線と
は、電波出力が10ミリワット以下の技術基準をクリア
した無線局免許を必要としない近距離用無線のことであ
る。
来技術としては、バーコードの読み取り装置を利用した
識別システムが広く利用されている。それは、バーコー
ド化された製品番号を読取ることで、入庫時の帳簿への
データ入力業務を画期的に改善するものである。ところ
が、帳簿上で在庫が確認できても、その製品を実際に探
し出す作業は、自動倉庫システムを用いない限り、人が
行なうので、多くの時間と労力を必要とした。また、最
近、(株)田村電気製作所と先端情報工学研究所とは、
「非接触ICタグ及びリーダライタ」を共同開発し(平
成13年2月20日付の日刊工業新聞)、前記バーコー
ドの代わりに、ICタグを商品の梱包毎に実装し、梱包
内の商品に関するデータを携帯式リーダライタ(ICタ
グの磁気記録内容の読取・書込装置)で随時に書込・更
新することを可能にした。この技術は、前記バーコード
方式では、固定した商品番号のみが対象で、書替えや更
新もできないことを改善したものである。ところが、
「このあたりにあるのだが、どこにあるか正確には判ら
ない製品や梱包を見つける」という現場的な課題に関し
ては、やはり、バーコード方式と同様、人が探さねばな
らない。
して、シャープと三菱商事とが、宅配便で利用される物
流トラッキングシステムのレベルアップを目的にして、
非接触ICタグを活用して無線自動識別方式による製品
管理システムを開発した(平成13年4月11日、日本
経済新聞)。この技術は、製品に取り付けたラベル状の
タグに小型アンテナとICチップを埋め込み、専用の読
取・書込み機を用いて無線でICチップから製品に関す
る情報を読み取り、仕分等の追加情報を書き込むもの
で、例えば、この専用の読取・書込み機を製造ラインの
脇におき、製品がベルトコンベアに乗って移動している
間に、ICタグ(以下、通信タグという)の情報にアク
セスして、自動仕分を行うようにもできる。ところが、
在庫場所に下ろした後の製品管理は、やはり、通信タグ
の認識番号(IDコード)と置場区分を対応させた置場
主体の管理であり、製品そのものを探す技術を提供する
ものではなかった。また、この技術を改良して、専用の
読取・書込み機を携帯式にして持ち歩き、通信タグを一
個づつ読み取るようにすれば、所望製品の梱包を見つけ
ることは可能だが、在庫製品の個々に当たって調べる必
要があり、実用的でないと考えられる。
いが、「物を探す」というニーズに直接、応える最新技
術として、(株)セコムが、人工衛星を利用した物品の
位置検知システム(Global Positioning System:以
下GPSと略す)と携帯電話ネットワークとを活用し
て、携帯電話サイズの専用端末(小型GPS通信端末)
を搭載した車やバイクの現在地を探し出すシステムを開
発した(平成13年4月3日付け朝日新聞)。これは、
移動する物体の現在地を追跡し、位置情報を提供すると
共に、現場へ急行するサービスも行う画期的な不安解消
システムである。
帯電話と同様、数秒間に1回(5秒に1回)電波を発信
して、基地局と相互に信号確認をしている。つまり、常
時、電力を消費するため、車のように随時充電される電
源がある場合は問題がないが、電源を電池とすると、寿
命があり、数年間(現在は、最長で5年間程度)を超え
て電池交換なしで、該小型GPS通信端末を使用するこ
とができない。
要書類、鍵等の置き場所を忘れ、家中を探し回ることが
ある。これは、特に、老齢化が進む今日、痴呆老人を抱
える家庭にとって深刻な課題になる。健康人にとって
も、押入れに片付けて数年を経た品物を探すことは、記
憶が薄れて大変である。加えて、目の不自由な人は、日
常生活において、道路の段差等の危険な位置、あるいは
トイレ、玄関等を容易、且つ迅速に知ることが望まし
い。
品の流通部門やメーカにおける従来のバーコードや非接
触ICタグを用いた商品あるいは製品管理の方法は、区
分管理された場所に依存した管理手法であり、その区分
された置き場内での具体的な場所に関しては何らサポー
トできない。実際の出荷に際して、出荷製品の梱包を探
し出すには具体的な場所を知る必要がある。特に、その
製品が決められた場所から少し離れた別の場所に置かれ
ていたり、あるいは他の製品と共に山積みされ、他の製
品の下になっている場合には、「この辺りにあるはずだ
が、見つからない」という事態が頻繁に発生する。ま
た、このことは、一般家庭での紛失物探しや目の不自由
な人の位置探しでも同様である。
利用した不安解消システムは、ある限定エリア内で多数
の物体の存在場所を個々に知るというニーズに適用する
には、システム自体が過大すぎて経済的でない。また、
リモコンによる電源操作は、多くの分野で利用され、各
種の省エネタイプの操作手段が開発されているが、待機
中に電力が消費される問題は、いまだ解消されてないの
が現状である。
便、且つ安価に物体の存在場所を探し出すことが可能な
物体の存在位置検知システムを提供することを目的とし
ている。
成するため鋭意研究を重ね、山積みされた多くの製品の
中から必要なものを、あるいは紛失物を短時間で見つけ
るためには、製品、その梱包又は保管棚等に取り付けた
複数の通信タグを広範囲に一斉スキャニングして、目的
の製品等に取り付けた通信タグだけが応答信号を発する
ようにすれば良い。また、人工衛星を利用する大規模シ
ステムではなく、全く異なる要素技術(具体的には、特
定小電力無線)で探索手段を簡素化して、車等の広域移
動物体の探索に比べ格段に安価とする必要があると考え
た。
進め、本発明を完成させた。
に、且つ直接的及び/又は間接的に取り付けられ、特定
小電力無線の受信回路、受信した信号のデジタル変換回
路、それら回路を作動させる電池電源、及び受信した信
号が物体を代表する認識番号に一致したら作動する音、
光及び/又は応答信号の発生手段を備えた通信タグと、
該通信タグに入力されている物体を代表する信号を発信
する1台の携帯無線発信機とで形成してなることを特徴
とする物体の存在位置探知システムである。
帯無線発信機が発する特定周波数の電波に同調して発生
した電波エネルギーだけを用いて、前記電池電源をオン
にするリモートスイッチング回路を有することを特徴と
する物体の存在位置探知システムであり、この場合、前
記リモートスイッチング回路に音響カプラーを組み込む
ことが好ましい。
に、前記通信タグの認識番号に対応させた物体名及び一
つ又は複数のキーワードを入力し、該物体名及び該キー
ワードで通信タグの認識番号を検索する機能を備えたこ
とを特徴とする物体の存在位置探知システムでもある。
包、又は保管棚等に、予め取り付ける通信タグへ認識番
号を入力し、該認識番号に対応する信号電波を携帯無線
機から発信するようにしたので、電波の届く範囲内にあ
る通信タグが感知して、認識番号と一致した通信タグだ
けが音と光を発するようになる。従って、探索者は、物
体等の置かれたエリア内の通路を、該携帯無線機を持っ
て一巡すれぱ、目的の物品等を音と光りで発見すること
ができる。このことは、家庭内での紛失物の探索や目の
不自由な人の各種物体の位置探しに対してもまったく同
様に行える。その結果、製品の置場や管理は従来よりラ
フで良く、認識番号の順に置くなどの配慮は不要とな
る。また、本発明では、物体に取り付けておく通信タグ
の待機電力を消費しない工夫もなされているため、通信
タグを取り付けてから例えば5年経過後でも、容易に目
的の物体等を見つけることが可能となる。
沿い、本発明の実施の形態を説明する。
却した際には、その携帯電話に電話をかけて着信音を頼
りに該携帯電話を探し出せること、及び多数の通信タグ
を使用する場合には、運用コストの観点から、携帯電話
やポケットベル(登録商標)のような電話回線でなく、
車のキーレスエントリー(ドアーのリモコン操作)で実
用化されている特定小電力無線の利用に着眼した。これ
は、携帯電話の無線が届かないような引出しや場所(地
下室等)でも有効だからである。そして、実際に実験を
行ったところ、10mWの空中電力があれば、一般家庭
の部屋から押し入れ内、倉庫内あるいは屋外でもほぼ1
00メートルの距離まで電波が届くことを確認した。
を発信する携帯無線発信機(以下、単に携帯無線機とい
う)1台に対して、管理したい物体等は1000個以上
になる場合があるので、発明者は、物体等に取り付ける
通信タグの数も同じく、1000台以上になることに着
眼した。つまり、携帯電話では受信機と発信機との比率
はN:Nであるのに対して、物体の探索では1:Nで良
いので、携帯無線機に必要機能を集中し、通信タグをで
きるだけシンプルなものにして、本発明を完成させたの
である。
にして、図1に示す。
力無線の携帯無線機1と、表2に概要を示す12個の通
信タグ2で構成されている。まず、携帯無線機1に、表
3に示すように、物体と対応させた各通信タグ2の認識
番号と物体名、キーワードを登録する。また、該通信タ
グは、大きさが名刺サイズ以下にできるので、図1に示
すように、ダンボール箱3や衣装缶4の中に入れたり、
鍵のキーホルダーやメガネ入れの「お守り」、あるいは引
き出し5やバッグ6の中に入れ、各種物体に取り付け
る。
示すように、特定小電力無線の受信回路、受信した信号
のデジタル変換回路、それら回路を作動させる電池電
源、及び受信した信号が物品を代表する信号に一致した
ら作動する音、光及び/又は応答電波の発生手段を備え
たものであり、該通信タグには、予め物体と対応した認
識番号を入力しておく。従って、実際にこれらの物体を
探す時は、携帯無線機に探したい物体に取り付けた通信
タグの認識番号を入力して、「探知ボタン」を押せば良
い。その結果、1秒程度で、該当する通信タグがブザー
音と光を発するので、「探知ボタン」を間欠的に押しな
がら家の中を一巡すれば、目的の物体を容易に見付ける
ことができる。
通信タグの数は1000個以上になる場合もあるが、探
索方法は、家庭内や屋外と同じである。また、同一エリ
ア内でさらに多量の物体の管理をする場合には、周波数
が異なる複数の携帯無線機と通信タグのセットを使用す
れば、周波数が9種類のセット数まで使用可能で、例え
ば、9999×9=約9万個までの物体の登録が可能で
ある。なお、携帯無線機としては、前記したように、携
帯電話と同様な機能で、送信電波が特定小電力無線設備
に認可されている周波数を用いることになる。
ン操作」であるが、その最大の弱点は待機電力を消費す
ることである。上記の例で言うと、通信タグの電池電源
が常に入っている。ところが、物体の探索は、通信タグ
を取り付けてから短くて数日後、長い時では数年後に行
われる。従って、通信タグは、数年間にわたり電池交換
なしで使用できることが望ましい。そこで、本発明で
は、待機電力を完全にカットし、探知用電波をキャッチ
した時にのみ電池電力を消費するように工夫することも
考えた。
ように、携帯無線機が発する電波エネルギーを利用し
て、通信タグ2の電池電源をオンにする動力を得るよう
にしたものであり、アンテナ7、同調回路8、倍電圧検
波器9、コンデンサー10及びトランジスター・スイッ
チ11、電池電源13を組み合わせた回路で形成してあ
る。つまり、携帯無線機1が発信する特定の周波数の電
波エネルギーを有効利用して、待機中にある通信タグ2
の電池電源を常に切り状態にしておき、必要な時だけ接
続させるようにしたのである。
タルイヤホンを鳴らすことをヒントに、従来、無線技術
の分野ではトランスポンダ等の電磁誘導以外では利用さ
れなかった微弱な電波エネルギーを受信回路内のコンデ
ンサ10に一時的に蓄え、必要な電力量に充電できたタ
イミングでトランジスター・スイッチ11を通電状態に
して、リードリレー12の作動に必要な電流として利用
する電波充電式スイッチング回路である。
る特定周波数(例えば426メガヘルツ)の電波をアン
テナ7で受信し、同調回路8でその周波数に同調させ、
検波器9で整流した電流をコンデンサー10に蓄える。
電荷が設定値に達すると、トランジスター11が作動し
て、蓄えた電荷は、エミッターを通って、リードリレー
12に1パルスの電流として流れる。この電流によりリ
ードリレー12が作動し、電池電源13により自己保持
リレー15が作動して電源入り状態になる。同時に、信
号切替スイッチ16が、スイッチング回路側から信号処
理回路側に切替わり、受信機(通信タグ)が待機状態か
ら作動状態になる。信号処理回路に入った検波電流信号
は、電池電源により増幅され、デジタル変換される。そ
の変換された信号が、予め、通信タグに設定されている
認識番号と一致した場合には、ブザーとランプがオンと
なる。設定されたタイマーにより電池電源を切り、自己
保持を解除し、信号切替スイッチ16をスイッチング回
路側に切り替えることにより、通信タグは待機状態にリ
セットされる。
は、音響カプラーを利用しても良い。従来の音響カプラ
ーは、電話機を利用した初期のパソコン通信のために開
発されたが、その後の技術進歩で、モデムに、さらにI
SDN(IntegratedServices Di
gital Network),ADSL(Asymm
etric Digital Subscriber
Line)に代替されてしまった。発明者は、図4に示
すように、この音響カプラー17を電波スイッチ回路に
組み込むことを検討し、新しい信号変換モジュールを開
発した。その概念は、無電源の鉱石ラジオの原理で、高
周波電波を回路内に捕らえて、音響カプラ(以下、ホー
ンカプラという)内の小型マイクロブザーで音に変え、
その音に音圧センサを反応させてスイッチング用電気信
号として利用させるのである。具体的には、図5に示す
ように、マイクロブザー18と高感度音圧センサ19と
を近接して対向させ、遮音シールド材20で鋳包んで一
体化させたものである。これにより、高周波信号は直流
信号に変換され、電気回路スイッチを入れることが可能
になる。なお、この音響カプラー17を利用する方法
は、一見無駄が多いと感じられる。つまり、電波→音→
電気信号と2段階で信号を変換するので、電波で直接的
に電気信号を得るのに比べて効率が悪い。しかしなが
ら、1段目の電波→音の変換は、無電源で良いので、無
電源回路で得た音をトリガー信号として利用すること
は、リモコン操作で待機電力を削減するという目的に適
うと考えられる。
は前記音響カプラー式スイッチング回路で使用されるリ
ードリレー12は、非常に小さい電圧・電流(数V・数
mA)で動作する必要があるので、下記のような工夫も
凝らした。
めリード(弾条)の材質に柔らかいものを採用し、真空
又は不活性ガスのガラス管に封入し、動作を軽くして安
定化させた。ところが、リードを柔らかくすると、リレ
ーは消磁しても接点がくっついたままで通電状態が解除
しない弊害が生じた。そこで、本発明では、図6の基本
回路で示すように、リードリレー12を電波をエネルギ
ー源とする微小電流でオンとし、電源が入った後に、そ
の電源を使って該リードリレー12を強制的にオフにす
るコイル22を該リードリレー12に組み込むようにし
た。これは、1902年にマルコーニ氏が大西洋横断通
信実験に使用した無線受信機をヒントにし、そこで使用
されたコヒーラ(両端に電極を組み込んだガス管に金属
粉をゆるく詰めて封入した電波検知器)の代わりに、ガ
ラス管封入リードリレーを用い、デヒコーラする槌打装
置に代え、リードリレーを強制的にオフとするコイルを
用いたものである。つまり、コヒーラの原理は、電極間
の金属粉が電波に直接感応して導電状態になるが、コヒ
ーラは、一旦導電状態になると、電波を切っても導電状
態が続くので、コヒーラを軽く叩いて金属粉をバラバラ
にして導電状態を切る必要があった。この現象と同様
に、バネ定数を小さくして動作を軽くしたリードリレー
は、小電流で導通状態になるが、前記したように、電源
を切ってもリードが所謂「持ちきり」状態になり、接点
が離れないので、デコヒーラと同様な考えで導通状態を
切るための手段に、自己保持リレーと連動するコイル2
2を追加したのである。本発明では、このよう工夫を凝
らして、電波の微小エネルギーを最大限に利用したリモ
ートスイッチング回路によりリモコン操作の待機電流を
ほとんど無視できるまで減少させた。
く、該通信タグ2が応答した音が聞こえないことも考え
られる。そこで、本発明では、図3に示したように、応
答電波の発信回路も通信タグ2に組み込み、発信した電
波を前記携帯無線機で受信して表示するようにした。こ
れにより、探索者は、携帯無線機1を監視することで、
目的物体の存在を認識でき、該物体の探索が容易にな
る。
繰り返し使用する場合、物体に対応した認識番号が判ら
なくなるという問題が生じることも予想される。そこ
で、本発明では、かかる問題を解消するため、携帯無線
機1に、検索機能として物体の認識番号だけでなく該番
号に対応させて、物体名や複数の検索用キーワードを登
録させることにした。これにより、物体の認識番号を直
接入力することに代えて物体名や複数の検索用キーワー
ドを入力し、検索機能を用い、不明になっている物体の
認識番号が容易に検索できるようになる。
たかも、ポケベルで必要な人を何時でも呼び出すことが
できるのと同様な感覚で、携帯無線機を使って、必要な
物体の存在位置を見つけることができるようになる。
(ラックという)に、品番の異なる大型金属製品(例え
ば、粉末冶金や鍛造で製作した自動車部品等)が、製造
年月日より5年以上にわたって1000種類以上保管し
てある。従って、出荷時には、目的の製品がどこにある
かを確認する必要がある。従来、この作業は、探索者が
目視で探していたが、熟練した者でも10分、不慣れな
者は30分以上の時間がかかっていた。極端な場合、在
庫データ上は有るはずの物品が発見できず、急遽、製造
し直して出荷したが、その後の棚整理で見つかるという
事態も時々起きていた。
る物体の存在位置探知システムを適用することにした。
まず、携帯無線機に、データベースとして各区画毎に入
れられている製品の番号(品番)とその個数を記憶する
と共に、各区画には、その区画の認識番号が入力してあ
る通信タグを載置した。
品の品番を入力し、製品の存在する区画の認識番号を検
索してから、該認識番号をセットする。そして、該携帯
無線機の探知ボタンを2〜3秒の間隔で押して探知電波
を発信させながら、棚の列間通路をゆっくりと歩いた。
その結果、当該認識番号に対応する区画が約30mの距
離に近かずいた時、そこに載置してあった通信タグが光
と音を発した。出荷担当者は、音を頼りにその区画の前
に行き、光で確認した後、フォークリフトで製品を出荷
口へ搬送すると共に、通信タグを回収した。この間の所
要時間は2分であった。
い場合には、前記の応答電波を発する機能と「応答あ
り」の表示機能とを具備した携帯無線機を用いれば、出
荷担当者が通信タグの音と光を見落とすことがない。ま
た、出荷担当者を新人にして同じ探索を実施したが、所
要時間は3分であった。さらに、通信タグは、電波充電
式スイッチング回路を備えていたので、待機中電力の消
費はなく、電池交換等のメンテナンスなしで長期間使用
できる。例えば、5年以上たっても通信タグは、十分応
答可能であるので、通信タグを付けて5年間放置してい
た物体を探しだすことも可能である。加えて、物体に付
けた通信タグの認識番号を忘れた場合には、携帯無線機
に予め登録してある物体名、又は複数のキーワードから
その認識番号を検索することができる。加えて、通信タ
グは、それが必要でなくなった物体から取り外して、再
使用が可能である。その際、携帯無線機に登録してある
物体名やキーワードは、設定変更すれば良い。 (実施例2)家族に高齢者がいるので、その高齢者が所
有するメガネのケース、財布及び入れ歯容器に、お守り
の大きさの通信タグを取り付け、それぞれの品物に対応
する認識番号を携帯無線機に記憶させた。ある日、該高
齢者からメガネを紛失したとの話があったので、携帯無
線機にメガネを入力した。その結果、タンスの引出しか
ら音が聞こえ、メガネを容易に発見することができた。 (実施例3)本発明に係る通信タグを、福祉団体に依頼
し、各種家屋のトイレ入口、廊下、玄関、一般店舗の出
入口、歩道橋の登り口、電車ホームの危険領域の境界線
等、目の不自由な人が日常生活でその場所を知る必要が
ある場所に取り付けた。その結果、目の不自由な人が各
自の携帯無線機で、知りたい時に、その場所を音で容易
に知ることができるようになった。
の所在場所を探索する者は、物体等の置かれたエリア近
くで、特定小電力無線を利用する携帯無線機を用い、目
的の物体等を音と光りで発見することができるようにな
る。このことは、家屋の内外においてまったく同様に行
える。また、物体に取り付けておく通信タグの待機電力
を消費しない工夫もなされているため、通信タグを取り
付けてから例えば5年経過後でも、容易に目的の物体等
を見つけることが可能となる。
明する図である。
用する通信タグのフロー図である。
用するリモートスイッチング回路を備えた通信タグのフ
ロー図である。
ー(ホンカプラー)を組み込んだ通信タグのフロー図で
ある。
込んだ音響カプラー(ホンカプラー)を示す図である。
込んだリードリレーを示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 多数の物体へ個別に、且つ直接的及び/
又は間接的に取り付けられ、特定小電力無線の受信回
路、受信した信号のデジタル変換回路、それら回路を作
動させる電池電源、及び受信した信号が物体を代表する
認識番号に一致したら作動する音、光及び/又は応答信
号の発生手段を備えた通信タグと、該通信タグに入力さ
れている物体を代表する信号を発信する1台の携帯無線
発信機とで形成してなることを特徴とする物体の存在位
置探知システム。 - 【請求項2】 前記通信タグが、前記携帯無線発信機が
発する特定周波数の電波に同調して発生した電波エネル
ギーだけを用いて、前記電池電源をオンにするリモート
スイッチング回路を有することを特徴とする請求項1記
載の物体の存在位置探知システム。 - 【請求項3】 前記リモートスイッチング回路に音響カ
プラーを組み込んだことを特徴とする請求項2記載の物
体の存在位置探知システム。 - 【請求項4】 前記携帯無線発信機に、前記通信タグの
認識番号に対応させた物体名及び一つ又は複数のキーワ
ードを入力し、該物体名及び該キーワードで通信タグの
認識番号を検索する機能を備えたことを特徴とする請求
項1から3のいずれかに記載の物体の存在位置探知シス
テム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001206042A JP2003023385A (ja) | 2001-07-06 | 2001-07-06 | 物体の存在位置探知システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001206042A JP2003023385A (ja) | 2001-07-06 | 2001-07-06 | 物体の存在位置探知システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003023385A true JP2003023385A (ja) | 2003-01-24 |
Family
ID=19042240
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001206042A Pending JP2003023385A (ja) | 2001-07-06 | 2001-07-06 | 物体の存在位置探知システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003023385A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004287713A (ja) * | 2003-03-20 | 2004-10-14 | Office Misumi Co Ltd | セキュリティーシステム及びそのプログラム |
JP2005304002A (ja) * | 2004-03-17 | 2005-10-27 | Office Misumi Co Ltd | セキュリティーシステム及びそのプログラム |
JP2006287807A (ja) * | 2005-04-04 | 2006-10-19 | Matsushita Electric Works Ltd | 遠隔操作システム |
FR2902947A1 (fr) * | 2006-06-22 | 2007-12-28 | Christine Collin | Dispositif electronique de localisation d'objets |
JPWO2007105262A1 (ja) * | 2006-03-10 | 2009-07-23 | 東京特殊電線株式会社 | 資産検索システム |
JP2017097524A (ja) * | 2015-11-20 | 2017-06-01 | 桜ネットジャパン株式会社 | 物品探索システム |
JP2019112933A (ja) * | 2015-02-13 | 2019-07-11 | エスコ・グループ・エルエルシー | 土工機器用地面係合製品の監視 |
-
2001
- 2001-07-06 JP JP2001206042A patent/JP2003023385A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004287713A (ja) * | 2003-03-20 | 2004-10-14 | Office Misumi Co Ltd | セキュリティーシステム及びそのプログラム |
JP2005304002A (ja) * | 2004-03-17 | 2005-10-27 | Office Misumi Co Ltd | セキュリティーシステム及びそのプログラム |
JP2006287807A (ja) * | 2005-04-04 | 2006-10-19 | Matsushita Electric Works Ltd | 遠隔操作システム |
JP4655727B2 (ja) * | 2005-04-04 | 2011-03-23 | パナソニック電工株式会社 | 遠隔操作システム |
JPWO2007105262A1 (ja) * | 2006-03-10 | 2009-07-23 | 東京特殊電線株式会社 | 資産検索システム |
JP4723635B2 (ja) * | 2006-03-10 | 2011-07-13 | 東京特殊電線株式会社 | 資産検索システム |
FR2902947A1 (fr) * | 2006-06-22 | 2007-12-28 | Christine Collin | Dispositif electronique de localisation d'objets |
JP2019112933A (ja) * | 2015-02-13 | 2019-07-11 | エスコ・グループ・エルエルシー | 土工機器用地面係合製品の監視 |
JP2020125680A (ja) * | 2015-02-13 | 2020-08-20 | エスコ・グループ・エルエルシー | 土工機器用地面係合製品の監視 |
JP2021119291A (ja) * | 2015-02-13 | 2021-08-12 | エスコ・グループ・エルエルシー | 土工機器用地面係合製品の監視 |
JP2017097524A (ja) * | 2015-11-20 | 2017-06-01 | 桜ネットジャパン株式会社 | 物品探索システム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1066586B1 (en) | Data transaction system for process monitoring and event tracking | |
US6282407B1 (en) | Active electrostatic transceiver and communicating system | |
US8006902B2 (en) | Radio frequency identification systems applications | |
US7375637B2 (en) | Methods and apparatus for reducing power consumption of an active transponder | |
US7525436B2 (en) | Methods and apparatus for reducing power consumption of an active transponder | |
US20050148339A1 (en) | Personal item monitor using radio frequency identification | |
JP3532912B1 (ja) | セキュリティーシステム及びそのプログラム | |
WO2002011074A3 (en) | Electronic device cover with embedded radio frequency (rf) transponder and methods of using same | |
US20080288357A1 (en) | Restaurant patron location tracking and table turn monitoring system | |
US7817032B2 (en) | Multiple article locating system and associated method | |
CN1977735A (zh) | 一种智能公文包 | |
EP2992667B1 (en) | Method of operating an rfid-enabled mobile telephone, mobile telephone and application program product | |
JP2003023385A (ja) | 物体の存在位置探知システム | |
US7095325B2 (en) | Asset recovery device | |
JP2006004257A (ja) | 所持品遺失防止方法およびシステム | |
KR20100028395A (ko) | 전자 태그와 음향 장치를 이용한 물품 위치 추적 시스템 및방법 | |
US20220254236A1 (en) | Radio frequency identification (rfid) tag location verification using acousto-magnetic detection | |
JP2001052288A (ja) | 徘徊者検出および落し物防止等の音声通報装置 | |
US11308780B2 (en) | Radio frequency identification (RFID) tag location verification using acousto-magnetic detection | |
US6624785B2 (en) | Receiver designed to pick up an electromagnetic signal and system using such a receiver | |
CN115294713A (zh) | 对基于am铁氧体的标记器的支持rfid式去激活系统和方法 | |
JP2008146476A (ja) | 物品監視システムおよび物品監視方法ならびに送信ユニット、受信ユニットおよび携帯端末装置 | |
JP2003115033A (ja) | タ グ | |
KR101809665B1 (ko) | 미아 및 물품 분실 방지 장치 | |
US11620458B2 (en) | Increased power tag read cycle |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20040317 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040318 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20040317 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040511 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20040511 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050630 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050712 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051107 |