JP2003023116A - 不揮発性半導体記憶装置の製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置の製造方法

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JP2003023116A
JP2003023116A JP2001206328A JP2001206328A JP2003023116A JP 2003023116 A JP2003023116 A JP 2003023116A JP 2001206328 A JP2001206328 A JP 2001206328A JP 2001206328 A JP2001206328 A JP 2001206328A JP 2003023116 A JP2003023116 A JP 2003023116A
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insulating film
floating gate
gate
mask
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Masahiro Ono
正寛 小野
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自己整合技術により不揮発性半導体記憶装置
を微細化する。 【解決手段】 半導体基板1上にゲート絶縁膜2を介し
てポリシリコン膜3を形成し、当該ポリシリコン膜3上
に少なくともシリコン窒化膜4とシリコン絶縁膜5とポ
リシリコン膜6が積層された多層膜を形成した後に、当
該多層膜に開口8を形成する。次に、前記開口内に厚い
絶縁膜9を形成し、当該厚い絶縁膜9をマスクにして前
記ポリシリコン膜3をパターニングしてフローティング
ゲートを形成することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不揮発性半導体記
憶装置の製造方法に関し、更に言えば不揮発性半導体記
憶装置の微細化技術に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話やデジタルスチルカメラなどの
応用分野の拡大に伴い、電気的にプログラム及び消去可
能な読み出し専用メモリ装置(EEPROM; Electrically E
rasable and Programmable Read Only Memory)が急速
に普及している。そして、電気的に一括消去可能なEE
PROMは、フラッシュEEPROMと呼ばれている。
【0003】EEPROMは、フローティングゲートに
所定の電荷量が蓄積されているか否かによって、2値ま
たはそれ以上の多値のデジタル情報を記憶し、その電荷
量に応じたチャネル領域の導通の変化によって、デジタ
ル情報を読み出す不揮発性半導体記憶装置である。
【0004】EEPROMは、スタックトゲート型とス
プリットゲート型に分類される。このうち、スプリット
ゲート型のEEPROMは、例えば米国特許第5029
130号、第5045488号、5067108号など
に開示されている。
【0005】このスプリットゲート型EEPROMセル
の構造を図8に示す。P型の半導体基板101上に所定
間隔を隔ててドレイン領域102及びソース領域103
が形成され、その間にチャネル領域104が形成されて
いる。このチャネル領域104の一部からソース領域1
03の一部に至る領域上には、ゲート絶縁膜105を介
して、フローティングゲート106が形成されている。
そして、このフローティングゲート106上には、選択
酸化法によって形成された厚い絶縁膜107が設けられ
ている。
【0006】そして、フローティングゲート106の側
面及び厚い絶縁膜107上の一部を被覆するトンネル酸
化膜108が形成されている。トンネル酸化膜108上
とチャネル領域104の一部上からドレイン領域102
の一部上にコントロールゲート109が形成されてい
る。
【0007】このスプリットゲート型EEPROMセル
の動作を簡単に説明すると以下の通りである。まず、プ
ログラミング動作では、コントロールゲート109とソ
ース領域103に所定の電圧(例えば、コントロールゲ
ート109に2V、ソース領域103に10V)を印加
し、チャネル領域104に電流を流すことにより、フロ
ーティングゲート106にチャネルホットエレクトロン
(CHE)を注入して蓄積させる。コントロールゲート
109とフローティングゲート106との容量結合比は
0.2程度と(ソース領域103とフローティングゲー
ト106との容量結合比に比して)低くしているので、
ソース領域103に与えた電圧によってフローティング
ゲート106が高まりCHE注入を効率的に行ってい
る。
【0008】一方、電子を消去するときは、ドレイン領
域102及びソース領域103を接地し、コントロール
ゲート109に所定の電圧(例えば、13V)を印加す
ることにより、フローティングゲート106に蓄積され
た電子をトンネル酸化膜106を介してファウラー・ノ
ルドハイム・トンネル電流(Fowler-Nordheim tunnelin
g current、以下FNトンネル電流という。)として、
コントロールゲート109へ引き抜く。このとき、フロ
ーティングゲート106の上縁には、尖鋭部106aが
設けられているため、この部分に電界集中が起こり、よ
り低い電圧でFNトンネル電流を流し、効率的に消去動
作を行っている。
【0009】また、電子を読み取るときは、コントロー
ルゲート109及びドレイン領域102に所定の電圧
(例えば、2V)を印加する。すると、フローティング
ゲート106に蓄積された電荷量に応じたチャネル電流
が流れ、この電流をセンスすることによって、電子を読
み取ることができる。
【0010】上述したスプリットゲート型EEPROM
セルは高効率のプログラミング及び電子消去が可能であ
る。しかしながら、製造プロセス上、コントロールゲー
ト109とフローティングゲート106、コントロール
ゲート109と厚い絶縁膜107との関係は自己整合的
ではないために、マスクずれを考慮してセルを設計する
必要があった。そのため、スプリットゲート型EEPR
OMセルを微細化するには限界が生じていた。
【0011】そこで、図9に示すような自己整合型のス
プリットゲート型EEPROMセルMCが提案された。
【0012】図9において、201はP型の半導体基板
で、当該基板201上にゲート絶縁膜202が形成さ
れ、当該ゲート絶縁膜202を介してフローティングゲ
ート203が形成されている。そして、このフローティ
ングゲート203上には、厚い絶縁膜204が自己整合
的に形成されている。
【0013】また、前記フローティングゲート203の
側面及び厚い絶縁膜204上を被覆するトンネル絶縁膜
205が形成され、当該トンネル絶縁膜205を介して
前記フローティングゲート203及び厚い絶縁膜204
の一側壁部に自己整合的にコントロールゲート206が
形成されている。
【0014】更に、前記フローティングゲート203に
隣接するようにソース領域207が形成され、前記コン
トロールゲート206に隣接するようにドレイン領域2
08が形成されている。
【0015】そして、全面を被覆するように層間絶縁膜
209が形成され、前記ドレイン領域208にコンタク
トするコンタクト孔210を介してビット線211が形
成されている。
【0016】本構造の特徴は、前記コントロールゲート
206がフローティングゲート203及び厚い絶縁膜2
04に対して自己整合的に形成されていることで、これ
により微細化を可能にしている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上述した自己
整合スプリットゲート型EEPROMセルにおいて、厚
い絶縁膜204を自己整合的に形成する工程について、
図10を参照しながら説明する。
【0018】この場合、前記基板201にゲート絶縁膜
202、フローティングゲート形成膜203A及びシリ
コン窒化膜220を形成し、フォトレジスト膜221を
マスクに前記シリコン窒化膜220をエッチングして所
望領域に開口222を形成する。
【0019】そして、前記開口222を含む前記シリコ
ン窒化膜220上に絶縁膜を形成し、当該絶縁膜を異方
性エッチングすることで、開口222内に厚い絶縁膜2
04Aを形成している。
【0020】しかしながら、上述したシリコン窒化膜2
20のエッチング時にシリコン窒化膜220のエッチン
グ面(側壁)が傾斜してしまう(θ度>0度)。
【0021】これは、シリコン窒化膜のエッチング条件
によるもので、当該シリコン窒化膜は比較的低温雰囲気
で処理されるため、開口形成時に発生するデポ物が開口
側壁に付着する確率が高くなることが影響している。
【0022】そのため、a点でエッチングすべきところ
b点でエッチングすることになり、前記フローティング
ゲート203のゲート長が設計値よりも長くなってしま
い、微細化の妨げとなっていた。
【0023】
【課題を解決するための手段】そこで、上述した課題に
鑑み、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、
半導体基板上にゲート絶縁膜を介して形成されたフロー
ティングゲートと、前記フローティングゲート上に形成
された厚い絶縁膜と、前記フローティングゲートの側面
を被覆するトンネル絶縁膜と、前記フローティングゲー
ト及び厚い絶縁膜の側壁部に前記トンネル絶縁膜を介し
て形成されたコントロールゲートとを有するものにおい
て、前記フローティングゲートの形成工程が、半導体基
板上に形成したゲート絶縁膜上に導電膜を形成し、当該
導電膜上に開口を有するマスク膜を形成し、前記開口内
に厚い絶縁膜を形成し、前記マスク膜を除去し、前記厚
い絶縁膜をマスクにして前記導電膜をパターニングして
フローティングゲートを形成する工程であることを特徴
とする。
【0024】また、前記マスク膜は、少なくともシリコ
ン窒化膜上にポリシリコン膜が積層された多層膜である
ことを特徴とする。
【0025】更に、前記マスク膜は、少なくともシリコ
ン窒化膜とシリコン絶縁膜とポリシリコン膜が積層され
た多層膜であることを特徴とする。
【0026】また、前記フローティングゲートの形成工
程が、半導体基板上にゲート絶縁膜を介して導電膜を形
成し、当該導電膜上に少なくともシリコン窒化膜とポリ
シリコン膜が積層された多層膜を形成した後に当該多層
膜に開口を形成し、全面に絶縁膜を形成し、当該絶縁膜
をエッチバックすることにより、前記開口内に厚い絶縁
膜を形成し、少なくとも前記多層膜を構成するポリシリ
コン膜を除去し、前記厚い絶縁膜及び前記多層膜を構成
するシリコン窒化膜をマスクにして前記導電膜を選択酸
化して当該導電膜上に選択絶縁膜を形成し、前記シリコ
ン窒化膜を除去した後に前記選択絶縁膜をマスクにして
前記導電膜をパターニングしてフローティングゲートを
形成する工程であることを特徴とする。
【0027】このような方法によれば、少なくともポリ
シリコン膜を含む多層膜(マスク膜)に開口を形成する
際に、当該開口が半導体基板に対してより垂直方向に立
設される。そのため、当該開口内に厚い絶縁膜を形成し
た際に、当該厚い絶縁膜の側面もより垂直方向に立設さ
れる。従って、この厚い絶縁膜をマスクにして導電膜を
パターニングすることで形成されるフローティングゲー
トは、適正なゲート長サイズとなる。
【0028】また、前記ポリシリコン膜を除去し、多層
膜を構成するシリコン窒化膜をマスクに前記導電膜を選
択酸化して形成した選択絶縁膜をマスクにして当該導電
膜をパターニングすることで形成されるフローティング
ゲートは、その上部に尖鋭部が形成される。従って、こ
の尖鋭部に電界集中が起こり、より低い電圧でFNトン
ネル電流が流れ、効率的な消去動作が可能になる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態に
係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法について図面を
参照しながら説明する。
【0030】本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半
導体記憶装置は、図4(a)に示すようにコントロール
ゲート13がトンネル絶縁膜11を介してフローティン
グゲート10の側部に形成されて成ることを特徴とする
スプリットゲート型フラッシュメモリである。
【0031】先ず、図1(a)に示すように一導電型、
例えばP型の半導体基板1上の所望位置にLOCOS
(local oxidation of silicon)法によりフィールド絶
縁膜(図示省略)を形成した後に、当該フィールド絶縁
膜以外の素子形成領域上に10nm程度のゲート絶縁膜
2を形成し、当該ゲート絶縁膜2上に300nm程度の
ポリシリコン膜3を形成し、当該ポリシリコン膜3にリ
ンドープを行うことで、導電化を図る。
【0032】次に、前記ポリシリコン膜3上に50nm
程度のシリコン窒化膜4、当該シリコン窒化膜4上に3
0nm程度のシリコン絶縁膜5、当該シリコン絶縁膜5
上に1000nm程度のポリシリコン膜6から成る多層
膜が形成されている。そして、所定のパターニングが成
されたフォトレジスト膜7をマスクとして、ポリシリコ
ン膜6、シリコン絶縁膜5、シリコン窒化膜4を順次エ
ッチングし、ポリシリコン膜3上に開口8を形成する。
【0033】本工程では、例えば前記フォトレジスト膜
7をマスクにして、ポリシリコン膜6を20℃から80
℃に設定した装置内にCl2ガスまたはHBrガスを供
給することで開口させ、更にシリコン絶縁膜5を−20
℃から10℃に設定した装置内にCF4+CHF3ガスを
供給することで、前記開口8を形成している。
【0034】尚、本工程は本発明の特徴を為す工程であ
り、後述する厚い絶縁膜9を形成するための開口8を形
成する膜質を、従来のシリコン窒化膜に代えてポリシリ
コン膜を採用することで、当該ポリシリコン膜に形成す
る前記開口8の側壁が基板表面に対してより垂直方向と
なる。そのため、この開口8内に厚い絶縁膜9を形成し
た際に、当該厚い絶縁膜9の側面が従来に比してより垂
直方向に立設される。
【0035】これは、シリコン窒化膜とポリシリコン膜
によるエッチングの違いによるもので、シリコン窒化膜
では従来例(図10参照)で示したようにエッチング時
に形成する開口の側面が傾斜してしまうが、ポリシリコ
ン膜では、図1(a)に示すようにその開口8の側面が
半導体基板に対して比較的垂直方向に形成される。
【0036】即ち、従来の(図10に示す)ように厚い
絶縁膜204を形成するために必要な膜厚を有する厚い
シリコン窒化膜220に開口を形成すると、当該シリコ
ン窒化膜のエッチング工程が低温で処理されるため、開
口形成時にデポ物が開口の側壁に付着する確率が増え、
結果として開口上部が広がってしまっていたが、本発明
のように厚いシリコン窒化膜に代えて厚いポリシリコン
膜5を用いることで、当該ポリシリコン膜5のエッチン
グ処理温度がシリコン窒化膜のエッチング処理温度より
も高温であることで、開口8へのデポ物の付着する確率
が少なくなるため、開口8の側壁が基板表面に対してよ
り垂直方向に形成されることになる。
【0037】尚、前記開口8を形成する際に、シリコン
窒化膜4をエッチングしているが、当該シリコン窒化膜
4の膜厚は、上記デポ物が付着するという問題に影響を
与えないように十分薄くしている。
【0038】次に、図1(b)に示すように、前記フォ
トレジスト膜7を除去した後に、前記ポリシリコン膜3
上の開口8を含む全面にCVD法により開口8が十分に
埋まる膜厚、例えば300nm程度の絶縁膜を形成し、
当該絶縁膜を異方性エッチングによりエッチバックする
ことで、前記ポリシリコン膜6、シリコン絶縁膜5、シ
リコン窒化膜4の側壁に(開口8内に)厚い絶縁膜9を
形成する。
【0039】続いて、図2(a)に示すように前記厚い
絶縁膜9をマスクにして、前記ポリシリコン膜6をCF
4+O2ガスを用いてエッチング除去する。
【0040】更に、図2(b)に示すように前記シリコ
ン絶縁膜5と、前記シリコン窒化膜4をCF4+CHF3
ガスを用いてエッチング除去し、更にポリシリコン膜3
をCl2ガスまたはHBrガスを用いてエッチングし
て、フローティングゲート10を形成する。
【0041】続いて、図3(a)に示すように基板全面
にCVD法により30nm程度のトンネル絶縁膜11を
形成する。尚、本工程では、CVD法によりフローティ
ングゲート10を被覆するCVD絶縁膜から成るトンネ
ル絶縁膜11を形成しているが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、例えば基板全面を熱酸化すること
で、前記フローティングゲート10を構成するポリシリ
コン膜の表面(側面)に熱酸化膜から成る絶縁膜を形成
するものであっても良い。更には、フローティングゲー
ト10を被覆するようにCVD絶縁膜を形成した後に熱
酸化を行うものでも良く、熱酸化した後にCVD絶縁膜
を形成するもの、また熱酸化した後にCVD絶縁膜を形
成し、更に熱酸化するものであっても構わない。
【0042】更に、図3(b)に示すように基板全面に
500nmのポリシリコン膜を形成し、リンドープして
導電化を図った後に、当該ポリシリコン膜を異方性エッ
チングして、前記フローティングゲート10上の厚い絶
縁膜9を中心にして、当該フローティングゲート10の
両側にトンネル絶縁膜11を介して後述するコントロー
ルゲート13となるポリシリコン膜12を形成する。
【0043】続いて、図4(a)に示すように周知のホ
トリソグラフィー法によりフォトレジスト膜(図示省
略)をマスクにして前述したフローティングゲート10
の両側に自己整合的に形成したポリシリコン膜12の片
方をエッチング除去することにより、前記フローティン
グゲート10及び厚い絶縁膜9の側部にトンネル絶縁膜
11を介してコントロールゲート13を形成する。
【0044】このように本発明では、前述したようにフ
ローティングゲート10上に自己整合的に形成した厚い
絶縁膜9の壁を使って、コントロールゲート13を自己
整合的に形成する際に、当該厚い絶縁膜9を作るために
形成する開口8をより垂直方向に形成できるため、厚い
絶縁膜9の壁もより垂直方向に立設されるため、それを
マスクにフローティングゲート10をパターニング形成
することで、適正なゲート長を得ることができ、従来に
比してゲート長が短くなり、微細化が図れる。
【0045】図4(b)はソース領域14を共通とする
第1のメモリセルMC1と第2のメモリセルMC2とを
示す断面図で、厚い絶縁膜9A,9B、フローティング
ゲート10A,10B及びコントロールゲート13A,
13Bをマスクにして全面にリンイオン等のn型不純物
をイオン注入して、n型のソース領域14とn型のドレ
イン領域15A,15Bを形成する。尚、本実施形態で
はソース領域14、ドレイン領域15A,15Bをシン
グルドレイン構造としているが、例えばリンイオンを注
入後、サイドウォールスペーサ膜等を介してヒ素イオン
等を注入して成る、いわゆるLDD構造としても良い。
更には、ソース領域14の形成工程と、ドレイン領域1
5A,15Bの形成工程とを別工程で行うものであって
も構わず、適宜変更可能なものである。
【0046】そして、全面を層間絶縁膜16で被覆した
後に、前記ドレイン領域15A,15B上にコンタクト
するコンタクト孔17を形成し、当該コンタクト孔17
を介してドレイン領域15A,15Bにコンタクトする
金属配線18(ドレイン領域15B側は図示省略)を形
成する。
【0047】最後に、図示した説明は省略するが、全面
にパッシベーション膜を形成して、本発明の不揮発性半
導体記憶装置が完成する。
【0048】以下、本発明の第2の実施形態について図
面を参照しながら説明する。
【0049】ここで、第2の実施形態の特徴は、図7
(a)に示すようにフローティングゲート21の上部に
選択絶縁膜20が形成され、当該選択絶縁膜20の下部
のフローティングゲート21の上部角部に尖鋭部21a
が形成されていることである。
【0050】これにより、コントロールゲート24に高
電圧を印加して、フローティングゲート21に蓄積され
た電子をコントロールゲート24側に引き抜く(消去す
る)際に、この尖鋭部21aに、より電界が集中するこ
とで、第1の実施形態の構造に比して消去効率が向上す
る。
【0051】ここで、第2の実施形態において、前述し
た第1の実施形態で説明した図1(a),(b)及び図
2(a)までの工程は同等であるため、重複した説明を
避けるため、説明を省略する。即ち、図2(a)におい
て、開口8内に厚い絶縁膜9を形成した後に、当該厚い
絶縁膜9をマスクにして、前記ポリシリコン膜4をCF
4+O2ガスを用いてエッチング除去する。
【0052】そして、前記シリコン絶縁膜5と前記厚い
絶縁膜9をフッ酸を用いてエッチングすることで、当該
厚い絶縁膜9を全体的に小型化させた厚い絶縁膜19を
形成する。
【0053】続いて、図5(b)に示すように、前記シ
リコン窒化膜4をマスクに選択酸化して、ポリシリコン
膜3の上部に選択絶縁膜20を形成する。そして、前記
シリコン窒化膜6をフッ酸とホット燐酸を用いて除去し
た後に、前記選択絶縁膜20をマスクにしてポリシリコ
ン膜3を異方性エッチングし、フローティングゲート2
1を自己整合的に形成する。
【0054】このとき、選択絶縁膜20の形状を反映し
て前記フローティングゲート21の上部角部には尖鋭部
21aが形成され、この尖鋭部21aで電界が集中し易
く、より低い電圧でFNトンネル電流が流れるため、フ
ローティングゲート21に蓄積された電子が効率的に消
去される。
【0055】そして、本実施形態では開口8が基板に対
してより垂直方向に形成されているため、その開口8内
に形成する厚い絶縁膜9(厚い絶縁膜19)も垂直方向
に立設され、それをマスクに選択酸化して形成される選
択絶縁膜20下部のフローティングゲート21の尖鋭部
21aが鈍角になることがないため、より低い電圧で効
率的な消去動作が可能になる。
【0056】更に、図6(a)に示すように前記フロー
ティングゲート21を被覆するようにCVD法により3
0nm程度のトンネル絶縁膜22を形成する。尚、本工
程では、CVD法によりフローティングゲート21を被
覆するCVD絶縁膜から成るトンネル絶縁膜22を形成
しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、
例えば基板全面を熱酸化することで、前記フローティン
グゲート21を構成するポリシリコン膜の表面(側面)
に熱酸化膜から成る絶縁膜を形成するものであっても良
い。更には、フローティングゲート21を被覆するよう
にCVD絶縁膜を形成した後に熱酸化を行うものでも良
く、熱酸化した後にCVD絶縁膜を形成するもの、また
熱酸化した後にCVD絶縁膜を形成し、更に熱酸化する
ものであっても構わない。
【0057】次に、図6(b)に示すように基板全面に
500nmのポリシリコン膜を形成し、リンドープして
導電化を図った後に、当該ポリシリコン膜を異方性エッ
チングして、前記フローティングゲート21上の厚い絶
縁膜19を中心にして、当該フローティングゲート21
の両側にトンネル絶縁膜22を介して後述するコントロ
ールゲート24となるポリシリコン膜23を形成する。
【0058】続いて、図7(a)に示すように周知のホ
トリソグラフィー法によりフォトレジスト膜(図示省
略)をマスクにして前述したフローティングゲート21
の両側に自己整合的に形成したポリシリコン膜23の片
方をエッチング除去することにより、前記フローティン
グゲート21側部にトンネル絶縁膜22を介してコント
ロールゲート24を形成する。
【0059】このように本発明では、前述したようにフ
ローティングゲート21上に自己整合的に形成した厚い
絶縁膜19の壁を使って、コントロールゲート24を自
己整合的に形成する際に、当該厚い絶縁膜19を作るた
めに形成する開口8をより垂直方向に形成できるため、
厚い絶縁膜19の壁もより垂直方向に立設されるため、
それをマスクにフローティングゲート21をパターニン
グ形成することで、適正なゲート長が得られ、従来に比
してゲート長が短くなり、微細化が図れる。
【0060】図7(b)はソース領域25を共通とする
第1のメモリセルMC1と第2のメモリセルMC2とを
示す断面図で、厚い絶縁膜19A,19B、フローティ
ングゲート21A,21B及びコントロールゲート24
A,24Bをマスクにして全面にリンイオン等のn型不
純物をイオン注入して、n型のソース領域25とn型の
ドレイン領域26A,26Bを形成する。
【0061】そして、全面を層間絶縁膜27で被覆した
後に、前記ドレイン領域26A,26B上にコンタクト
するコンタクト孔28を形成し、当該コンタクト孔28
を介してドレイン領域26A,26Bにコンタクトする
金属配線29(ドレイン領域26B側は図示省略)を形
成する。
【0062】最後に、図示した説明は省略するが、全面
にパッシベーション膜を形成して、本発明の不揮発性半
導体記憶装置が完成する。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、フローティングゲート
を形成するためのパターニングマスクとなる厚い絶縁膜
の側面が半導体基板に対してより垂直方向に形成される
ため、当該厚い絶縁膜を用いてフローティングゲートを
形成することで、フローティングゲートのゲート長が必
要以上に長くなることがなく、微細化が図れる。また、
尖鋭部が鈍角になることがないため、より低い電圧で、
効率的な消去動作が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体
記憶装置の製造方法を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体
記憶装置の製造方法を示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体
記憶装置の製造方法を示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体
記憶装置の製造方法を示す断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る不揮発性半導体
記憶装置の製造方法を示す断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る不揮発性半導体
記憶装置の製造方法を示す断面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る不揮発性半導体
記憶装置の製造方法を示す断面図である。
【図8】従来例に係る不揮発性半導体記憶装置を示す断
面図である。
【図9】従来例に係る不揮発性半導体記憶装置を示す断
面図である。
【図10】従来の課題を説明するための図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上にゲート絶縁膜を介して形
    成されたフローティングゲートと、前記フローティング
    ゲート上に形成された厚い絶縁膜と、前記フローティン
    グゲートの側面を被覆するトンネル絶縁膜と、前記フロ
    ーティングゲート及び厚い絶縁膜の側壁部に前記トンネ
    ル絶縁膜を介して形成されたコントロールゲートとを有
    する不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、 前記フローティングゲートの形成工程が、半導体基板上
    に形成したゲート絶縁膜上に導電膜を形成し、 前記導電膜上に開口を有するマスク膜を形成し、 前記開口内に厚い絶縁膜を形成し、 前記マスク膜を除去し、前記厚い絶縁膜をマスクにして
    前記導電膜をパターニングしてフローティングゲートを
    形成する工程であることを特徴とする不揮発性半導体記
    憶装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記マスク膜は、少なくともシリコン窒
    化膜上にポリシリコン膜が積層された多層膜であること
    を特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記マスク膜は、少なくともシリコン窒
    化膜とシリコン絶縁膜とポリシリコン膜が積層された多
    層膜であることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性
    半導体記憶装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記フローティングゲートの形成工程
    が、半導体基板上にゲート絶縁膜を介して導電膜を形成
    し、 前記導電膜上に少なくともシリコン窒化膜とポリシリコ
    ン膜が積層された多層膜を形成した後に当該多層膜に開
    口を形成し、 前記開口内に厚い絶縁膜を形成し、 少なくとも前記多層膜を構成するポリシリコン膜を除去
    し、前記厚い絶縁膜及び前記多層膜を構成するシリコン
    窒化膜をマスクにして前記導電膜を選択酸化し て当該導電膜上に選択絶縁膜を形成し、前記シリコン窒
    化膜を除去した後に前記選択絶縁膜をマスクにして前記
    導電膜をパターニングしてフローティングゲートを形成
    する工程であることを特徴とする請求項1に記載の不揮
    発性半導体記憶装置の製造方法。
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JP2005101600A (ja) * 2003-09-22 2005-04-14 Samsung Electronics Co Ltd 分離ゲートの構造を有するフラッシュメモリセルを製造する方法
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