JP2003022662A - 情報再生装置及びその制御方法 - Google Patents

情報再生装置及びその制御方法

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JP2003022662A
JP2003022662A JP2001206107A JP2001206107A JP2003022662A JP 2003022662 A JP2003022662 A JP 2003022662A JP 2001206107 A JP2001206107 A JP 2001206107A JP 2001206107 A JP2001206107 A JP 2001206107A JP 2003022662 A JP2003022662 A JP 2003022662A
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Kazuo Yahagi
和男 矢作
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Kenwood KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】再生が中断された記録媒体を再度再生する場合
に、再生停止後の経過時間の程度に応じた位置から再生
することが可能な情報再生装置の制御方法を提供する。 【解決手段】、再生が中断された記録媒体を記録媒体再
生手段で再度再生するに際して、前回再生が中断されて
から現在までの経過時間と、再生が中断された位置を示
す位置情報とに応じて再生開始位置を制御する。すなわ
ち、前記経過時間が第1の所定時間より短い場合は、中
断された位置から記録媒体を再生し、前記経過時間が第
1の所定時間以上で且つ第2の所定時間以下である場合
は、再生が中断されたトラックの先頭から記録媒体を再
生し、前記経過時間が第2の所定時間より長い場合は、
記録媒体の先頭から記録媒体を再生するように制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報が記録された記
録媒体を再生する記録媒体再生手段を備えた情報再生装
置及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】以下に、従来の情報再生装置について図
5を基に説明する。図5は従来例情報再生装置の一例を
示すブロック図である。図5において、情報再生装置5
0は、システム制御手段40と、システム制御手段40
で制御される複数の再生手段(例えばCD(コンパクト
ディスク)装置31とMD(ミニディスク)装置33と
DVD(ディジタルビデオディスク)装置35)と、操
作手段37と、位置情報格納手段15、オーディオ増幅
器17と、スピーカ19とで構成される。システム制御
手段40は情報再生装置50を全体的にを制御し、少な
くともマイクロプロセッサ(MPU)41とメモリ43
と電源スイッチ入切検出器24と信号源機器判別手段2
5とを有する。
【0003】電源スイッチ入切検出器24はCD装置3
1、MD装置33、DVD装置35の夫々の電源の入切
状況を検出しその結果をMPU41に与える。信号源機
器判別手段25は3つの信号源機器、即ちCD装置3
1、MD装置33、DVD装置35のうちどの信号源機
器が信号源として選択されているかを判別し、その結果
をMPU41に与える。システム制御手段40はセレク
タで選択され、且つ電源が入っている信号源機器から出
力されるオーディオ信号をオーディオ増幅器17に与
え、その音響がスピーカ19から出力される。
【0004】位置情報格納手段15は前記したいずれか
の再生手段で記録媒体を再生中に、その信号源機器の電
源が切断されたり、信号源機器が変更されたり、再生中
止釦により再生が中止されたりしたときに、再生が中止
される直前に記録媒体から読み出しが行われていた記録
媒体の位置情報を格納する。例えば、CD装置31でC
Dを再生中に操作者がCDの再生を中止した場合には、
MPU41によりその再生中止が検出され、操作者が信
号源機器をCD装置31からMD装置33に切り替えた
場合には、信号源機器判別手段25により信号源機器の
変更が検出されて、前記位置情報が格納される。また、
CD装置31で再生中に操作者が電源OFFの釦を押し
た場合は、電源スイッチ入切検出器24により電源OF
F押釦が検出され、前記位置情報が格納されたあとにC
D装置31の電源が切断される。
【0005】このように、例えばCD装置31での再生
が中断された場合には、記録媒体の中断された位置を示
す位置情報が位置情報格納手段15に格納される。そし
て、CD装置31で再度再生が行われる場合に、位置情
報格納手段15から前記位置情報を読み出し、該位置情
報に基づいて、前回再生が中断した位置から再生が再開
される。なお、本明細書で言うトラックとは、記録媒体
の物理的なトラックを指すのではなく、1つの楽曲や楽
章等が記録される情報の単位を指す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記したように従来の
情報再生装置では、再生が中断された記録媒体の再生を
再開する際に、再生が中断された位置から記録媒体の再
生を行うようにしていた。このため、前回当該記録媒体
の再生を中断してから現在までの経過時間が長い場合に
は、前回どの楽曲をどこまで聞いたか等の記憶がない状
態で曲の途中から再生が再開されることになり、不都合
であった。この不都合を回避すべく、前回の中断位置に
は無関係に再生を再開すると、前回当該記録媒体の再生
を中断してから現在までの経過時間が短く、前回どの楽
曲をどこまで聴いたか等の記憶がはっきりしている状態
でも、記録媒体の先頭から再開されてしまうという問題
があった。
【0007】本発明は前記した課題を解決するためにな
されたものであり、その目的は、再生が中断された記録
媒体を再度再生する場合に、再生停止後の経過時間の程
度に応じた位置から再生することが可能な情報再生装置
及びその制御方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題に鑑み
てなされたものであり、第1の発明は、記録媒体を再生
する1以上の記録媒体再生手段と、1以上の記録媒体再
生手段を制御するシステム制御手段と、再生動作中の記
録媒体再生手段で再生動作が中断された時から当該記録
媒体再生手段で再度再生動作が行われるまでの経過時間
を計測する経過時間計測手段と、再生が中断されたとき
に記録媒体再生手段によって読み出されていた記録媒体
の位置を示す位置情報を格納する位置情報格納手段とを
備える情報再生装置において、再生が中断された記録媒
体を記録媒体再生手段で再度再生するに際して、前記シ
ステム制御手段は、前記経過時間が第1の所定時間より
短い場合は、中断された位置から記録媒体を再生し、前
記経過時間が第1の所定時間以上である場合は、再生が
中断されたトラックの先頭から記録媒体を再生するか若
しくは記録媒体の先頭から記録媒体を再生するように制
御する情報再生装置である。
【0009】第2の発明は、第1の発明の情報再生装置
において、再生が中断された記録媒体の識別情報を格納
するメモリと、再生対象の記録媒体の識別情報と前記メ
モリに格納された識別情報とを比較する記録媒体識別情
報比較手段とを備え、再生が中断された記録媒体再生手
段で記録媒体の再生を再開するに際して、前記システム
制御手段は前記記録媒体識別情報比較手段の出力に応じ
て記録媒体再生手段を制御し、再生対象の記録媒体の識
別情報が前記メモリに格納された識別情報と一致する場
合にのみ、前記経過時間と前記位置情報とに基づく再生
開始制御を行うようにした情報再生装置である。
【0010】第3の発明は、情報再生装置の制御方法に
おいて、再生が中断されたか否かを判別するステップ
と、記録媒体再生手段で再生動作が中断された時から当
該記録媒体再生手段で再度再生動作が行われるまでの経
過時間を計測する経過時間計測ステップと、再生が中断
されたときに直前の再生位置を示す位置情報を格納する
位置情報格納ステップと、前記経過時間と予め定められ
た時間とを比較するステップとを有し、再生が中断され
た記録媒体を再度再生するに際して、前記経過時間と予
め定められた時間とを比較し、前記経過時間が第1の所
定時間より短い場合は、中断された位置から記録媒体を
再生し、前記経過時間が第1の所定時間以上である場合
は、再生が中断されたトラックの先頭から記録媒体を再
生するか、若しくは、記録媒体の先頭又は指定されたト
ラックの先頭から記録媒体を再生するようにした情報再
生装置の制御方法である。
【0011】第4の発明は、第3の発明の情報再生装置
の制御方法において、再生が中断されたときに再生が中
断された記録媒体の識別情報をメモリに格納するステッ
プと、再生対象の記録媒体の識別情報と前記メモリに格
納した識別情報とを比較するステップとを有し、再生が
中断された記録媒体再生手段で記録媒体の再生を再開す
るに際して、当該記録媒体再生手段に搭載されている記
録媒体の識別情報が、前記メモリに格納した記録媒体の
識別情報と一致する場合にのみ、前記経過時間と前記位
置情報とに基づいて再生開始位置を制御するようにした
情報再生装置の制御方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明の情報再生装置では、再生が中断さ
れた記録媒体を記録媒体再生手段で再度再生するに際し
て、前回再生が中断されてから次に再生が開始されるま
での経過時間と、再生が中断された位置を示す位置情報
とに応じて再生開始位置を制御する。すなわち、前記経
過時間が第1の所定時間より短い場合は、中断された位
置から記録媒体の再生を開始し、前記経過時間が第1の
所定時間以上である場合は、再生が中断されたトラック
の先頭から記録媒体の再生を開始するか若しくは記録媒
体の先頭から記録媒体の再生を開始するように再生手段
を制御する。
【0013】以下、本発明情報再生装置の実施例につい
て、図1と共に説明する。図1は本発明情報再生装置の
一実施例を示すブロック図である。図1に示す本発明情
報再生装置10と図5に示す従来例情報再生装置50と
で、同一の要素には同一の符号を付し、その説明を省略
する。図1において、情報再生装置10は、システム制
御手段11と、システム制御手段11で制御される複数
の再生手段(例えばCD装置31とMD装置33とDV
D装置35)と、操作手段37と、経過時間計測手段1
3と、位置情報格納手段15、オーディオ増幅器17
と、スピーカ19とで構成される。システム制御手段1
1は情報再生装置10を全体的に制御し、マイクロプロ
セッサ(MPU)21と、メモリ23と、電源スイッチ
入切検出器24と、信号源機器判別手段25と、再生モ
ード判別手段27と、記録媒体識別情報比較手段29と
を備える。
【0014】経過時間計測手段13は或る記録媒体の再
生が中断されたときから再生が再開されるまでの経過時
間Tを計測する手段である。経過時間計測手段13での
計測開始は、或る記録媒体の再生が再生中止釦により中
止されたとき、又は信号源機器がセレクタで変更された
とき、又は再生動作中の再生手段の電源スイッチが遮断
されたときに行われる。電源スイッチ入切検出器24は
電源スイッチ用の釦が押されたことを検出する。
【0015】また、情報再生装置10では操作者が操作
手段37を介して予め再生モードを設定することが出来
る。前記再生モードには継続再生モードと独立再生モー
ドとがあり、継続再生モードの場合は、当該記録媒体の
再生が、前回中断された位置と前記経過時間Tとに応じ
た位置から開始される。独立再生モードの場合は、当該
記録媒体の再生が前回中断された位置や前記経過時間T
とは無関係な位置から再生が再開され、例えば記録媒体
に記録されている先頭トラックの最初から再生される
か、操作者が指定したトラックの最初から再生される。
【0016】再生モード判別手段27は、操作者によっ
て設定された再生モードを判別し、その結果をMPU2
1に与える。また、或る記録媒体の再生が中断されたと
きには、その記録媒体の識別情報が位置情報格納手段1
5に位置情報とともに格納され、所定時間(例えば3
日)が経過すると係る記録媒体識別情報は位置情報格納
手段15から削除される。
【0017】そして、或る記録媒体の再生を再開する場
合には、当該記録媒体の識別情報と同一の記録媒体識別
情報が位置情報格納手段15に格納されているか否かを
記録媒体識別情報比較手段29で判別する。該判別の結
果、再生対象の記録媒体と同一の記録媒体識別情報が位
置情報格納手段15に格納されていない場合は、独立再
生モードで再生を行い、再生対象の記録媒体と同一の記
録媒体識別情報が位置情報格納手段15に格納されてい
た場合は、操作者が設定した再生モードに応じて再生を
行う。すなわち、継続再生モードが設定されている場合
は、再生が中断されてからの経過時間Tと前記位置情報
とに応じて再生を開始する位置を制御し、独立再生モー
ドが設定されている場合は、前記経過時間Tや前記位置
情報に係わらず当該記録媒体の先頭のトラック又は操作
者が指定したトラックの先頭をアクセスして再生を再開
する。
【0018】継続再生モードで再生する場合は、前回再
生が中断されてから再生が再開されるまでの経過時間T
と、再生が中断された位置を示す位置情報とに応じてシ
ステム制御手段11が該当する再生手段での再生開始位
置を制御する。すなわち、前記経過時間Tが第1の所定
時間より短い場合は、中断された位置から記録媒体を再
生し、前記経過時間Tが第1の所定時間以上で且つ第2
の所定時間以下である場合は、再生が中断されたトラッ
クの先頭から記録媒体を再生し、前記経過時間が第2の
所定時間より長い場合は、記録媒体の先頭から記録媒体
を再生するか、操作者が再生開始トラックを指定してい
る場合は該指定されたトラックの先頭から再生するよう
に再生手段を制御する。
【0019】この様子を図4を用いて説明する。図4は
ケースごとの再生再開位置を比較するための図であり、
1から5までのトラック(楽曲又は楽章)が記録された
記録媒体を再生中に、トラック3の途中で再生が中断さ
れた場合の例を示す。図4の(A)は再生中断位置を示
し、同図の(B)は再生中断時からの経過時間Tが短い
場合の再生再開位置を示し、中断位置と同じである。同
図の(C)は再生中断時からの経過時間Tが中程度の場
合の再生再開位置を示し、中断したトラック3の先頭の
位置である。同図の(D)は再生中断時からの経過時間
が長い場合の再生再開位置を示し、再生が中断された記
録媒体の先頭の位置である。
【0020】なお、図1に示す電源スイッチ入切検出器
24、信号源機器判別手段25、再生モード判別手段2
7、記録媒体識別情報比較手段29は個別のハードウエ
アを用いて構成しても良いが、MPU21とメモリ23
とで構成することも出来る。また、経過時間計測手段1
3、位置情報格納手段15も個別のハードウエアを用い
て構成しても良いが、MPU21とメモリ23とで構成
することも出来る。位置情報格納手段15で情報を格納
する記憶素子としてシステム制御手段11のメモリ23
を用いることも出来る。
【0021】図2は本発明情報再生装置の制御方法に係
る実施例を示すフローチャートである。このフローチャ
ートは図1に示すいずれかの再生手段の電源が投入され
た場合、又は操作者がいずれかの再生手段で或る記録媒
体の再生を開始するために再生釦を押したときに開始さ
れ、或る記録媒体の再生を終了したときや再生が中断さ
れたときに必要な処理をしてこのフローを終了する。以
下の説明では選択されている信号源機器AがCD装置3
1である場合を例にして説明する。
【0022】図2に示すフローチャートにおいて、ステ
ップS11では信号源として選択された信号源機器を判
別して特定し、ステップS13の処理へ進む。ステップ
S13では選択された信号源機器(ここでは仮に信号源
機器Aとする)の電源を投入してステップS15へ進
む。ステップS15では選択された再生手段(信号源機
器A:ここではCD装置とする)にセットされている記
録媒体(CD)を再生するための頭出し制御を行う。こ
の頭出し制御の一例を図3に示すが、ステップS15の
処理では、主に当該記録媒体の再生を再開するにあたっ
て、記録媒体からの読み出しを開始する位置を決定す
る。ステップS15の処理については後で詳述する。
【0023】ステップS15で前記した頭出し制御の処
理を行いステップS17の処理へ進むと、ステップS1
7では再生を開始してステップS19へ進む。ステップ
S19では指定された全てのトラックを再生したか否か
を判別し、全てのトラックを再生した場合にはこのフロ
ーを終了し、まだ再生が完了していない場合はステップ
S21へ進む。ステップS21では信号源機器Aの再生
が中断されたか否かを判別し、中断された場合はステッ
プS23へ進み、中断されていない場合はステップS1
9へ進む。ステップS21の判別処理では、操作者が再
生中止釦を押したとき、又は信号源機器が再生開始時と
比較して変更されているとき、又は操作者が電源OFF
の操作をしたときに、ステップS23へ進み、それ以外
はステップS19へ進む。
【0024】ステップS23では信号源機器A用のタイ
マを用いて、信号源機器Aでの再生が停止している時
間、即ち経過時間Tの計測を開始する。ここでは現在の
時刻を格納するようにして時間を計測することもでき
る。ステップS25では、再生を中断した記録媒体の識
別情報及び中断位置をメモリに格納してステップS27
へ進む。ステップS25で格納された情報は所定時間後
(例えば3日後など)に消去される。ステップS27で
は電源OFFの操作があったか否かを判別し、電源OF
Fの操作があった場合はステップS31で電源を切断し
てこのフローを終了し、電源OFFの操作がなかった場
合はステップS29へ進む。ステップS29では信号源
機器が変更されたか否かを判別し、変更されていればス
テップS13へ進み、変更されていなければこのフロー
を終了する。ステップS29での判別は、ステップS1
7で再生を開始したときの信号源機器と現在選択されて
いる信号源機器とが同一であるか否かに基づいて行う。
【0025】図3は本発明情報再生装置の制御方法に係
る頭出し制御の一例を示すフローチャートであり、図2
に示すステップS15に相当する。図3において、ステ
ップS41では位置情報格納手段15から信号源機器A
の頭出し情報を読み出し、ステップS43へ進む。ステ
ップS43では再生対象の記録媒体の識別情報と位置情
報格納手段15から読み出した記録媒体識別情報とを比
較し、一致する識別情報があるか否かを判別する。一致
する識別情報があればステップS45へ進み、なければ
ステップS57へ進む。なお、再生対象の記録媒体(C
D)が再生手段(CD装置31)に装着されると、まず
TOC(Table Of Contents)情報がメモリ23に格納
され、該格納されたTOC情報中の記録媒体の識別情報
がステップS43で用いられる。
【0026】ステップS45では設定されている再生モ
ードが継続再生モードであるか否かを判別し、継続再生
モードであればステップS47へ進み、独立再生モード
であればステップS57へ進む。ステップS47では前
回の中断からの経過時間Tをカウンタ(経過時間計測手
段13)から読み取ってステップS49へ進む。前記し
たステップS23で経過時間Tの計測を開始するとき
に、再生が中止された時刻を格納した場合は、ステップ
S47の処理では前記格納した時刻から現在時刻までの
時間を経過時間Tとして読み取る。ステップS49では
経過時間Tが所定の時間t1より短いか否かを判別し、
短ければステップS53へ進む、そうでなければステッ
プS51へ進む。
【0027】ステップS51では経過時間Tが所定の時
間t1以上で他の所定時間t2以下であるか否かを判別
し、t1以上で且つt2以下であればYesでステップ
S55へ進み、それ以外はNoでステップS57へ進
む。ステップS53では前回再生が中断した位置をアク
セスしてこのフローを終了する。ステップS55では前
回再生を中断したトラック(楽曲)の先頭をアクセスし
てこのフローを終了する。ステップS57では操作者が
再生開始トラックを指定している場合はその指定された
トラックの先頭をアクセスし、指定していない場合は記
録媒体の先頭をアクセスしてこのフローを終了する。
【0028】なお、ステップS25における中断位置の
格納とステップS53における中断位置へのアクセスに
ついて、再生対象の記録媒体がCDである場合を例にし
て以下に説明する。CDの再生データには、1フレーム
中に8ビットのサブコードが挿入されている。このサブ
コードにあるサブコードQは、トラック番号、インデッ
クス、トラック番号内の経過時間(分、秒、フレーム番
号)、絶対時間(分、秒、フレーム番号)を示すデータ
が記述されている。前記したステップS25の処理で
は、中断位置情報として前記サブコードQのトラック番
号とトラック番号内の経過時間とをメモリに格納する。
【0029】一方、前記したステップS55の処理で
は、再生が中断されたトラックの先頭位置がTOC情報
中のサブコードPを基にして検出される。また、前記し
たステップS53の処理では、再生中断時にメモリに格
納したトラック番号と該トラック番号内の経過時間とに
基づいてアクセス先を算出し、中断された位置をアクセ
スする。記録媒体の再生中断が行われた場合に、電源が
切断されず記録媒体の取り外しが行われなければ、再生
が中断された位置に再生手段のピックアップを維持して
おいて、同じ位置から再生を再開するようにすることも
出来る。この場合に、記録媒体からのデータ読み出しが
データフレームの途中から再開されたとしても、短時間
で同期が確立され楽曲が再生される。また、ステップS
55のようにトラックの先頭から再生する場合には、再
生中断位置からピックアップをディスクの内周方向にシ
ークしながら、サブコードPを検出するようにしてトラ
ックの先頭をアクセスすることも出来る。
【0030】再生開始位置へのアクセスは、上記したア
クセス方法以外にも可能であり、例えば、再生停止位置
の情報としてサブコードQの絶対時間をメモリに格納
し、この情報を基に再生停止位置からの再生を開始する
ことも出来る。また、トラックの先頭から再生を再開す
る場合は、再生停止位置の絶対時間を基にして、TOC
情報を参照してトラック番号を判別し、そのトラック番
号の先頭位置を示す絶対時間をTOC情報から読み取っ
てジャンプするようにしてもよく、或いは、再生停止位
置から内周方向へサーチしながらサブコードPを検出す
るようにしてトラックの先頭をアクセスするようにして
も良い。
【0031】以上詳述したように、本発明を適用した実
施の形態によれば、或る記録媒体の再生が停止されてか
ら再生が再開されるまでの経過時間Tに応じて、記録媒
体からの読み出しを開始する位置を制御し、経過時間が
短いときには再生が中断された位置から再生を再開し、
経過時間が中程度のとき若しくは経過時間が長い場合
は、再生が停止されたトラックの先頭から再生を再開す
るか、又はその記録媒体の先頭から再生を再開し、操作
者が指定したトラックがあればその指定されたとラック
の先頭から再生を再開する。これにより、再生停止から
の時間の経過の程度に応じた再生再開をすることが出来
るから、操作者が希望する再生再開態様に近い態様で記
録媒体の再生を再開することが出来る。なお、本発明は
ディスク状記録媒体を再生する情報再生装置に適用でき
るほか、半導体メモリで構成される記録媒体を再生する
情報再生装置に適用しても、顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明情報再生装置の一実施例を示すブロック
図である。
【図2】本発明情報再生装置の制御方法に係る実施例を
示すフローチャートである。
【図3】本発明情報再生装置の制御方法に係る頭出し制
御の一例を示すフローチャートである。
【図4】ケースごとの再生再開位置を比較するための図
である。
【図5】従来例情報再生装置の一例を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
11 システム制御手段 13 経過時間計測手段 15 位置情報格納手段 17 オーディオ増幅器 21 マイクロプロセッサ(MPU) 23 メモリ 24 電源スイッチ入切検出器 25 信号源機器判別手段 27 再生モード判別手段 29 記録媒体識別情報比較手段 31 CD装置 33 MD装置 35 DVD装置 37 操作手段
フロントページの続き Fターム(参考) 5D044 BC03 BC06 CC06 DE03 DE12 DE17 DE23 DE29 FG19 GK11 5D077 AA26 AA30 DC03 EA31 5D090 AA01 BB02 BB04 CC04 CC10 HH02 HH03 5D110 AA15 AA19 BB02 BB24 DA08 DB09 DC03 DC06 DE04 DF05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体を再生する1以上の記録媒体再生
    手段と、1以上の記録媒体再生手段を制御するシステム
    制御手段と、再生動作中の記録媒体再生手段で再生動作
    が中断された時から当該記録媒体再生手段で再度再生動
    作が行われるまでの経過時間を計測する経過時間計測手
    段と、再生が中断されたときに記録媒体再生手段によっ
    て読み出されていた記録媒体の位置を示す位置情報を格
    納する位置情報格納手段とを備える情報再生装置におい
    て、 再生が中断された記録媒体を記録媒体再生手段で再度再
    生するに際して、前記システム制御手段は、前記経過時
    間が第1の所定時間より短い場合は、中断された位置か
    ら記録媒体を再生し、前記経過時間が第1の所定時間以
    上である場合は、再生が中断されたトラックの先頭から
    記録媒体を再生するか若しくは記録媒体の先頭から記録
    媒体を再生するように制御することを特徴とする情報再
    生装置。
  2. 【請求項2】再生が中断された記録媒体の識別情報を格
    納するメモリと、再生対象の記録媒体の識別情報と前記
    メモリに格納された識別情報とを比較する記録媒体識別
    情報比較手段とを備え、再生が中断された記録媒体再生
    手段で記録媒体の再生を再開するに際して、前記システ
    ム制御手段は前記記録媒体識別情報比較手段の出力に応
    じて記録媒体再生手段を制御し、再生対象の記録媒体の
    識別情報が前記メモリに格納された識別情報と一致する
    場合にのみ、前記経過時間と前記位置情報とに基づく再
    生開始制御を行うことを特徴とする請求項1記載の情報
    再生装置。
  3. 【請求項3】情報再生装置の制御方法において、 再生が中断されたか否かを判別するステップと、記録媒
    体再生手段で再生動作が中断された時から当該記録媒体
    再生手段で再度再生動作が行われるまでの経過時間を計
    測する経過時間計測ステップと、再生が中断されたとき
    に直前の再生位置を示す位置情報を格納する位置情報格
    納ステップと、前記経過時間と予め定められた時間とを
    比較するステップとを有し、 再生が中断された記録媒体を再度再生するに際して、前
    記経過時間と予め定められた時間とを比較し、前記経過
    時間が第1の所定時間より短い場合は、中断された位置
    から記録媒体を再生し、前記経過時間が第1の所定時間
    以上である場合は、再生が中断されたトラックの先頭か
    ら記録媒体を再生するか、若しくは、記録媒体の先頭又
    は指定されたトラックの先頭から記録媒体を再生するこ
    とを特徴とする情報再生装置の制御方法。
  4. 【請求項4】再生が中断されたときに再生が中断された
    記録媒体の識別情報をメモリに格納するステップと、再
    生対象の記録媒体の識別情報と前記メモリに格納した識
    別情報とを比較するステップとを有し、再生が中断され
    た記録媒体再生手段で記録媒体の再生を再開するに際し
    て、当該記録媒体再生手段に搭載されている記録媒体の
    識別情報が、前記メモリに格納した記録媒体の識別情報
    と一致する場合にのみ、前記経過時間と前記位置情報と
    に基づいて再生開始位置を制御することを特徴とする請
    求項3記載の情報再生装置の制御方法。
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