JP2003021041A - 水力発電装置 - Google Patents

水力発電装置

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JP2003021041A
JP2003021041A JP2001202484A JP2001202484A JP2003021041A JP 2003021041 A JP2003021041 A JP 2003021041A JP 2001202484 A JP2001202484 A JP 2001202484A JP 2001202484 A JP2001202484 A JP 2001202484A JP 2003021041 A JP2003021041 A JP 2003021041A
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axial flow
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Takeshi Sasanami
毅 笹浪
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Toshiba Engineering Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/20Hydro energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】堰や水門等の可動ゲートの上昇開門時において
も、発電を継続して行うことを可能とした水力発電装置
を提供する。 【解決手段】貯水域19を開閉自在に仕切る昇降可能な
可動ゲート2の下流側表面に、軸流水車発電機4を設置
し、このとき、水車回転軸10が水平になる如く構成し
て、貯水域19の水を導水管3、31を介して軸流水車
発電機4へ水を供給することにより、発電を継続しつつ
可動ゲートを上昇可能とした水力発電装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水力発電装置に係
わり、特に取水堰や水門等からの維持放流を活用した水
力発電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】河川や湖水等の貯水域を堰や水門により
せき止め、取水あるいは発電を行っているが、水路の下
流側に対して自然保護、灌漑用水の確保のために常時放
流が義務づけられる場合が多く、維持放流が行われてい
る。そして、この維持放流を有効に活用するために、こ
の維持放流の放流路に比較的小型の水力発電機を設置し
て発電を行うことが知られている。
【0003】この維持放流を有効活用するものとして、
特開昭63−219881号公報および特開2000−
273853号公報記載の水力発電装置がある。これら
公報のいずれも、ダムや湖水等に固定的に建造された堰
堤を貯水域側から放流側に跨ぐように導水管が設けら
れ、この導水管の放流端に発電機を設置する構成が開示
されている。更に、これらの特許公開公報の導水管の堰
堤頂部や放流端には真空ポンプが接続されており、この
真空ポンプを用いたサイフォン効果を利用し、導水管を
介して発電機に流水を供給する構成が開示されている。
【0004】また、この維持放流を有効活用できる他の
例として、特開昭52−98843号公報および特開昭
58−195075号公報記載の水力発電装置がある。
特開昭52−98843号公報には、可動ゲートの近傍
であって、下流側に固定堰を建造し、この固定堰に設け
られた貫通孔に円筒水車発電機を設置した例が示されて
いる。また、特開昭58−195075号公報には、可
動ゲート自体に貫通孔を設け、この貫通孔から導水管が
ゲート前面に垂直に設置されている。導水管下端には、
分割された放流管が基盤中に埋設されており、発電時に
は基盤表面の開口部と導水管下端を連結する構成となっ
ている。導水管中には水車並びに回転軸が設けられてお
り、この回転軸は導水管壁を貫通して上部に設置された
発電機に連結されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したサイフォン効
果を利用した水力発電装置が開示されている特開昭63
−219881号公報並びに特開2000−27385
3号公報のいずれも、発電機は固定的に建造された堰堤
に付帯的に設けられており、可動ゲート等への適用は困
難である。また、発電機をワイヤによって水中に吊り下
げる方式も開示されているが、構成が複雑になるのみな
らず、発電機の維持点検にも多くの困難を伴うことにな
る。
【0006】更に、特開昭52−98843号公報の開
示によると、可動ゲートとは別個に発電機据付用の固定
堰を建造しなければならない。また、発電機は水車回転
軸と同軸的に構成されており、更に、水中に配置して発
電を行っている。このため、発電機本体を含め水中にて
作動させなければならず、複雑な構造とメンテナンスの
困難が予想される。また、特開昭58−195075号
公報の方式によると、発電機は水車回転軸と同軸的に連
結されているが、導水管を曲設するとともにこの曲設部
にて水車回転軸を管外に導出し、同じく管外の発電機に
連結している。
【0007】このような構成によると、構造の複雑さと
ともに、導水管途中から水密に回転軸を取出さなければ
ならなかった。更に、縦軸方式のため軸の支持構造上の
制約から、取水口が高位置に限定される。この結果、取
水口が高位置になるため、発電可能な状態としては、当
然貯水水位が取水口より上方の場合に制約されることに
なる。換言すれば、発電可能な状態での可動ゲート上昇
位置が制限されることになる。また、可動ゲートを上昇
させた状態では、可動ゲートに取着されている導水管と
基盤中に埋設されている放流管とは切離される構造であ
って、この場合には発電は停止しなければならなかっ
た。即ち、ゲートを開放しての放流を実行する際には、
取水口が貯水域水位の下方に位置しており、更に、発電
機も正常に機能していたとしても、構造上発電は停止し
なければならない。
【0008】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、可動堰や可動水門等の可動ゲートの上昇開門時
においても発電を継続して行うことを可能とした水力発
電装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた本願請求項1の発明は、貯水域を開閉自在に
仕切る昇降可能な可動ゲートと、この可動ゲートの下流
側表面に取着され、水車回転軸並びにこの水車回転軸の
回転が伝達される発電機軸が内装された軸流水車発電機
であって、前記水車回転軸と発電機軸が平行に配置され
た軸流水車発電機と、前記可動ゲートに取着され、前記
軸流水車発電機に前記貯水域からの流水を供給する導水
管と、前記軸流水車発電機に取着された放流管とを具備
し、前記軸流水車発電機、前記導水管及び前記放流管は
前記可動ゲートの開閉動作に従って昇降する如く構成さ
れていることを要旨とする。
【0010】本願請求項2の発明では、前記水車回転軸
が水平になる如く、前記軸流水車発電機を配置したこと
を要旨とする。
【0011】本願請求項3の発明では、前記導水管は、
前記可動ゲートを跨越する逆U字管であって、サイフォ
ンの原理により前記貯水域からの水流を前記軸流水車発
電機へ供給する如く構成されていることを要旨とする。
【0012】本願請求項4の発明では、記導水管は、前
記可動ゲートを貫通して設けられていることを要旨とす
る。
【0013】本願請求項5の発明では、前記可動ゲート
の下流側表面には作業員立入り部が設けられており、前
記軸流水車発電機は前記作業員立入り部に設置されてい
ることを要旨とする。
【0014】本願請求項6の発明では、前記導水管の前
記貯水域内に開口した取水口位置は、前記軸流水車発電
機の水車回転軸に対して同一水平位置か下方になる如く
設定されていることを要旨とする。
【0015】本願請求項7の発明では、前記軸流水車発
電機は、前記可動ゲートの下流側表面下端近傍に設置さ
れていることを要旨としている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる水力発電装
置の実施形態について図面を参照して説明する。
【0017】図1は本発明の第1の実施の形態に係わる
水力発電装置の概念図、図2は図1の斜視図で、図3は
図2の一部拡大斜視図である。
【0018】図1に示すように、水力発電装置1は、ダ
ムや湖水の貯水域19に設置された可動ゲート2を跨越
する導水管3と、この導水管3の下流側3bに配置され
た軸流水車発電機4とを有している。そして、この実施
の形態においては、可動ゲート2を跨越する導水管3に
はサイフォンの原理を利用して水流が供給されるように
なっている。導水管3に設けられた軸流水車発電機4
は、図2に示すように、複数台設置されている。可動ゲ
ート2は昇降可能な構成となっており、上昇させること
によって、ゲート下端と基盤部18間に形成される開放
部から放流を行うことができる。
【0019】さらに、図1〜図3に示すように、導水管
3は逆U字管をなし、導水管3の上流側3aの取水口と
なる一端3cが貯水域19中に没するように可動ゲート
2に沿って取付部材5により可動ゲート2に取付けられ
ている。また、導水管3の頂部には真空ポンプを適宜接
続し、防塵キャップ6a、弁体6bを有する真空ポンプ
接続孔6が設けられており、さらに、導水管3の下流側
3bに水を満たすための給水ポンプ7aが設けられた給
水パイプ7が導水管3と平行に設けられている。給水ポ
ンプ7aは固定的に給水パイプ7に設けられていても、
使用時のみ給水ポンプに接続して用いるようにしてもよ
い。
【0020】なお、真空ポンプ接続孔6は、導水管3内
の真空を解除し適宜大気圧にするための通気孔を兼ねる
が、別個に通気孔を設けてもよい。
【0021】図4は、軸流水車発電機4の断面図であ
る。図4に示すように、この軸流水車発電機4は導水管
3に連通し可動ゲート2に平行で水平に配置されたケー
シング管8の水路8i内に設置された水車9と、この水
車9が同軸的に取り付けられ水車回転軸10と、この水
車回転軸10と平行に配置された発電機回転軸11aを
有し水路8i外に配置された発電機11と、発電機回転
軸11aと水車回転軸10との間に変速機12を介して
設けられ、カバー13により水密的に覆われた動力伝達
装置14とを有している。また、ケーシング管8の水路
8iの水車9の上流側近傍には、ケーシング管8を開閉
する開閉弁15が設けられ、水車9の下流側には図1に
示すような放流管16が設けられている。上記軸流水車
発電機4は、例えば、約30kWの発電能力を有し、水
車9の直径は約25cm、ケーシング管8を流れる水量
は1m/s程度である。
【0022】また、図1〜図3に示すように、軸流水車
発電機4は、可動ゲート2の前面下方に水平に設けられ
たメンテナンス通路17に取り付けられている。即ち、
メンテナンス通路17は作業員が立入り可能に設けられ
ている。このように、可動ゲート2の下端近傍前面に設
けられているメンテナンス通路17に軸流水車発電機4
が設置されており、この軸流水車発電機4は可動ゲート
2の下端近傍に設置されることになる。また、軸流水車
発電機4が可動ゲート2に平行であることは、換言する
と水車回転軸9が水平になる如く配置されることを意味
する。
【0023】このように、軸流水車発電機4を水車回転
軸10が水平になる如く、可動ゲート2の下流側表面の
メンテナンス通路17に設置し、更に、導水管3の取水
口となる一端3cの位置が可動ゲート2の下端近傍とな
るようにしたため、可動ゲート2を上昇させた場合にも
発電可能な有効落差が得られる。
【0024】上記のように、導水管3を用いて軸流水車
発電機4に給水可能としたことにより、可動ゲート2が
下降し閉じている状態であっても、軸流水車発電機4を
介して維持放流を行うことができる。更に、軸流水車発
電機4を介しての維持放流のみでは不十分な場合には、
軸流水車発電機4にて発電を実行しつつ、可動ゲート2
を所定量上昇させ、基盤部18と可動ゲート2間に形成
された開口部から放流を行うことができる。このよう
に、必要な放流は、軸流水車発電機4からの放流と可動
ゲート2を上昇させての放流が行われる。
【0025】また、導水管3に連通するケーシング管8
を、可動ゲート2に平行に配置することにより、その全
長を据え付け台17に載置できるので、据付け場所に制
約がなく、安定的に据付けができ、また、据付けおよび
メンテナンスが容易であり、さらに、水車回転軸9と発
電機回転軸11aとは平行に配置されているので軸流水
車発電機は小型(長さが短い)にでき、一層据え付けと
メンテナンスが容易となる。
【0026】なお、導水管3に連通するケーシング管は
可動ゲート2に平行に配置する例で説明したが、水車回
転軸9と発電機回転軸11aとは平行に配置されている
ので、軸流水車発電機4は小型であり、ケーシング管8
を可動ゲート2に垂直に配置、すなわち、軸流水車発電
機4を可動ゲート2に垂直に配置してもよく、この場合
には更にメンテナンスを容易に行うことができる。
【0027】次に本発明に係わる水車発電装置を用いた
発電について説明する。
【0028】作業員又はメンテナンス要員は図1〜図3
に示すようなメンテナンス通路17にて、図4に示すよ
うなケーシング管8に設けられた開閉弁15を閉じる。
しかる後、給水ポンプ7aを作動させて貯水域19から
給水パイプ7を介して水を導水管3の下流側3bに充満
させた後、給水ポンプ7aを停止させる。
【0029】次に導水管3に設けられた真空ポンプ接続
孔6に真空ポンプ(図示せず)を接続して導水管3内を
減圧する。この真空ポンプによる真空引きにおいて、導
水管3内全体の容積が減じるため、速やかに導水管3内
を真空にすることができる。この真空に伴ない貯水域1
9の水は、導水管3の上流側3aを上昇し、導水管3に
充満する。弁体6bを閉止状態にし、真空ポンプを停止
させる。さらに、開閉弁15を開放してケーシング管8
の水路8iに送水し水車9を回転させて発電を行い、発
電を行った水は放流管16から下流側に放流される。
【0030】さらに、他のすべての発電装置についても
同様の手順により発電を行う。
【0031】このような発電中に放水量の増加が必要な
場合において、導水管3を介して放流する水量では不足
するときには、可動ゲート2を上昇させて放流を行うこ
とができる。また、発電量を制御する場合には、水車9
を用いた軸流水車発電機4の特性を考慮して、弁体6b
により水量を絞って発電量を制御することは行わず、複
数台のうちの一部の軸流水車発電機4を完全に停止させ
るようにして発電量を制御すると共に可動ゲート2を上
昇させ放流量を確保しながら発電量を制御することがで
きる。また、開閉弁15を絞って放水量を制御しながら
発電を行うことができ、この場合、発電量はほぼ一定に
維持できる。
【0032】所定発電時間経過後にメンテナンスを行う
が、作業員又はメンテナンス要員は弁体6bを開放し
て、通気孔を兼ねた真空ポンプ接続孔6を開け、これに
より導水管3内の真空を解除して大気圧にし、導水管3
の上流側3aからの給水を速やかに停止させる。弁体6
bを閉止状態にして、水車9、変速機12、動力伝達装
置14および発電機11など軸流水力発電機4のメンテ
ナンスを行う。
【0033】導水管3に連通するケーシング管8を可動
ゲート2に平行に配置することによりメンテナンス通路
17に軸流水車発電機4を載置でき、さらに、メンテナ
ンス要員は据付け台17にて作業を行うことができるの
で、軸流水車発電機4の据付けおよびメンテナンスが容
易であり、さらに、水車回転軸9と発電機回転軸11a
とは平行に配置されているので軸流水車発電機4は小型
にでき、一層据付けとメンテナンスが容易に行える。
【0034】次に図5及び図6を用いて本発明に係わる
水力発電装置の第2の実施形態について説明する。図5
は本発明の第2の実施形態の概念図、図6は図5の斜視
図である。なお、上述した第1の実施形態と同一部分に
は同一符号を付して説明する。
【0035】本実施形態は、上述した第1の実施形態が
逆U字管からなる導水管を用いるのに対して、可動ゲー
ト2には貫通孔23が設けられている。この貫通孔23
は、可動ゲート2の下端近傍に位置して設けられてい
る。この可動ゲート2に設けられた貫通孔23には導水
管31が嵌挿されており、この導水管31に図4に示す
軸流水車発電機4が連結され、この軸流水車発電機4は
可動ゲート2の下流側表面のメンテナンス通路17に設
置されている。
【0036】さて、貫通孔23に嵌挿された導水管31
は、貯水域19内に取水口として開口し、可動ゲート2
の前面にて軸流水車発電機4のケーシング管8に連結さ
れている。また、導水管31とケーシング管8とは水平
方向に同位置になる如く配置してある。軸流水車発電機
4を可動ゲート2の下端近傍に配置してあることから、
導水管31の取水口の位置も可動ゲート2の下端に位置
させることができる。この結果、可動ゲート2を上昇さ
せて下方から放流を実施する場合であっても、導水管3
1の取水口がゲート下端近傍に配置されているため、貯
水域19の水面下方であれば、発電を継続することが可
能である。このことは、軸流水車発電機4を可動ゲート
2の下端近傍に配置し、水車回転軸10を水平にすると
ともに、導水管31とケーシング管8を水平同位置にし
たことにより、発電可能な状態での可動ゲート2の上昇
限界を大きくとることができることを意味する。
【0037】また、導水管31の貯水域19内への取水
口の位置をケーシング管8と水平方向に同位置にするの
みならず、ケーシング管8より下方に開口するように構
成することも可能である。
【0038】なお、この実施形態にあっては、図6に示
すように可動ゲート2の下流側表面の下端近傍に、2個
の軸流水車発電機4を設置してある。可動ゲート2の大
きさ等に応じて単一の可動ゲート2に併設する軸流水車
発電機4の数は任意に設定することが可能で、可動ゲー
ト2が複数併設されている場合には、各ゲート毎に軸流
水車発電機を1個又は複数設置することが可能である。
【0039】本実施形態の水力発電装置21は可動ゲー
ト2を貫通して貫通孔23を設けることにより、新規に
可動ゲート2の工事を開始する時点で設置するのが好ま
しいが、強度等に問題が発生しない場合には、既設の可
動ゲートに加工を施すことも可能である。
【0040】本実施形態もケーシング管8は可動ゲート
2に平行に配置することによりその全長をメンテナンス
通路17に載置できるので、据付けおよびメンテナンス
が容易であり、さらに、水車回転軸9と発電機回転軸1
1aとは平行に配置されているので水力発電装置は小型
にでき、安定的に据付けができ、一層据付けとメンテナ
ンスが容易となる。
【0041】
【発明の効果】本発明に係わる水力発電装置によれば、
貯水域を開閉自在に仕切る昇降可能な可動ゲートの下流
側表面に、軸流水車発電機を水車回転軸が水平になる如
く設置したことにより、可動ゲートがゲート開のため上
昇状態にあっても、発電を継続して実施することができ
る。また、軸流水車発電機を可動ゲート前面下端近傍に
設置することにより、発電継続可能な状態でのゲート上
昇範囲を大きくとることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる水力発電装
置の断面図。
【図2】図2の斜視図。
【図3】図2の一部拡大斜視図。
【図4】本発明の実施形態に適用する水力発電機の一部
を断面で示す側面図。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係わる水力発電装
置断面図。
【図6】図5の斜視図。
【符号の説明】
1、21 水力発電装置 2 可動ゲート 3、31 導水管 4 軸流水力発電機 8 ケーシング管 9 水車 10 水車回転軸 11 発電機 16 放流管 17 メンテナンス通路 18 基盤 19 貯水域

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯水域を開閉自在に仕切る昇降可能な可
    動ゲートと、この可動ゲートの下流側表面に取着され、
    水車回転軸並びにこの水車回転軸の回転が伝達される発
    電機軸が内装された軸流水車発電機であって、前記水車
    回転軸と発電機軸が平行に配置された軸流水車発電機
    と、前記可動ゲートに取着され、前記軸流水車発電機に
    前記貯水域からの流水を供給する導水管と、前記軸流水
    車発電機に取着された放流管とを具備し、前記軸流水車
    発電機、前記導水管及び前記放流管は前記可動ゲートの
    開閉動作に従って昇降する如く構成されていることを特
    徴とする水力発電装置。
  2. 【請求項2】 前記水車回転軸が水平になる如く、前記
    軸流水車発電機を配置したことを特徴とする請求項1記
    載の水力発電装置。
  3. 【請求項3】 前記導水管は、前記可動ゲートを跨越す
    る逆U字管であって、サイフォンの原理により前記貯水
    域からの水流を前記軸流水車発電機へ供給する如く構成
    されていることを特徴とする請求項1及び2記載の水力
    発電装置。
  4. 【請求項4】 前記導水管は、前記可動ゲートを貫通し
    て設けられていることを特徴とする請求項1及び2記載
    の水力発電装置。
  5. 【請求項5】 前記可動ゲートの下流側表面には作業員
    立入り部が設けられており、前記軸流水車発電機は前記
    作業員立入り部に設置されていることを特徴とする請求
    項1乃至4記載の水力発電装置。
  6. 【請求項6】 前記導水管の前記貯水域内に開口した取
    水口位置は、前記軸流水車発電機の水車回転軸に対して
    同一水平位置か下方になる如く設定されていることを特
    徴とする請求項1乃至5記載の水力発電装置。
  7. 【請求項7】 前記軸流水車発電機は、前記可動ゲート
    の下流側表面下端近傍に設置されていることを特徴とす
    る請求項1乃至6記載の水力発電装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106869086A (zh) * 2017-04-11 2017-06-20 张九军 一种分级蓄水闸门

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106869086A (zh) * 2017-04-11 2017-06-20 张九军 一种分级蓄水闸门

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