JP2002275874A - 発電装置 - Google Patents

発電装置

Info

Publication number
JP2002275874A
JP2002275874A JP2001074119A JP2001074119A JP2002275874A JP 2002275874 A JP2002275874 A JP 2002275874A JP 2001074119 A JP2001074119 A JP 2001074119A JP 2001074119 A JP2001074119 A JP 2001074119A JP 2002275874 A JP2002275874 A JP 2002275874A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
elevating
shafts
container
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001074119A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Higuchi
正 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2001074119A priority Critical patent/JP2002275874A/ja
Publication of JP2002275874A publication Critical patent/JP2002275874A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/20Hydro energy

Landscapes

  • Control Of Eletrric Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自然破壊を最小限にとどめることができる水
力を利用した発電装置を提供すること。 【解決手段】 二本の立坑1・2を設け、各立坑1・2
に昇降容器3・4を夫々設け、この二個の昇降容器3・
4を前記二本の立坑1・2の上部でワイヤーやチェーン
やロープ等の連結体5により連結して一方の昇降容器3
の降下により他方の昇降容器4が上昇するように構成
し、前記連結体5を発電モータ6の軸7に連設して前記
昇降容器3・4の昇降により前記発電モータ6の軸7が
回動するように構成した発電装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水力を利用した発
電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】水力を
利用した発電装置としては、従来、ダムによって河川を
せき止め、形成されたダム湖と河川の下流との水位差を
利用して発電モータを駆動せしめるものが実施されてい
る(以下、従来例という)。
【0003】しかし、この従来例は、大電流を発電でき
るものの、ダム建設によって自然環境を大きく破壊して
しまうという問題点がある。
【0004】本発明は、上記問題点に鑑みて達成された
もので、自然破壊を最小限にとどめることができる水力
を利用した発電装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0006】二本の立坑1・2を設け、各立坑1・2に
昇降容器3・4を夫々設け、この二個の昇降容器3・4
を前記二本の立坑1・2の上部でワイヤーやチェーンや
ロープ等の連結体5により連結して一方の昇降容器3の
降下により他方の昇降容器4が上昇するように構成し、
前記連結体5を発電モータ6の軸7に連設して前記昇降
容器3・4の昇降により前記発電モータ6の軸7が回動
するように構成し、前記二本の立坑1・2の上部に前記
昇降容器3・4に水を導入する水導入路8・9を夫々設
け、この水導入路8・9を介して前記昇降容器3・4に
導入される水の量を調整する水量調整手段10を設けこの
水量調整手段10の水導入量の調整による前記二個の昇降
容器3・4の重量差により該二個の昇降容器3・4を昇
降させるように構成し、前記二本の立坑1・2の下部に
は降下してきた昇降容器3・4から水を導出する水導出
手段11・12を夫々設け、この二本の立坑1・2の底部に
は前記水導出手段11・12により導出された水を排水する
排水部13・14を設けたことを特徴とする発電装置に係る
ものである。
【0007】また、前記二本の立坑1・2としてボーリ
ング坑を採用したことを特徴とする請求項1記載の発電
装置に係るものである。
【0008】また、前記水導入路8・9を河川に連通し
たことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載
の発電装置に係るものである。
【0009】また、前記二本の立坑1・2を透水性を有
する地層15に設けて前記水導出手段11・12により導出さ
れた水が前記透水性を有する地層15を経由して排水され
るように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいず
れか1項に記載の発電装置に係るものである。
【0010】また、前記二本の立坑1・2の下部を不透
水性を有する地層16に当接若しくは近接せしめ、この不
透水性を有する地層16に横坑17を設け、この横坑17と前
記排水部13・14を連通して前記横坑17を排水経路に設定
したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記
載の発電装置に係るものである。
【0011】また、前記昇降容器3・4の下部に水導出
口18・19を夫々設け、前記昇降容器3・4の内部にこの
水導出口18・19を開閉する昇降自在の弁体28・29を夫々
設け、前記昇降容器3・4が降下して前記立坑1・2の
底部に達した際、前記弁体28・29に当接して前記水導出
口18・19を開く突出部20・21を前記二本の立坑1・2の
底部に夫々設けて前記水導出部11・12を構成したことを
特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の発電装
置に係るものである。
【0012】また、前記二本の立坑1・2の上部にガイ
ド体22・23を設け、このガイド体22・23に前記連結体5
を連設して前記二個の昇降容器3・4をガイド体22・23
から夫々吊り下げ状態とし、前記昇降容器3・4に夫々
導入できる水の量を、対の昇降容器が前記立坑の底部に
到達した際の前記ガイド体から該昇降容器までの前記連
結体5の重さと前記昇降容器の重さとの和より多い水の
量に設定したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか
1項に記載の発電装置に係るものである。
【0013】また、前記各立坑1・2の上部に上昇して
きた前記昇降容器3・4の上昇速度を減速せしめる減速
部24を設けたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか
1項に記載の発電装置に係るものである。
【0014】
【発明の実施の形態】好適と考える本発明の実施の形態
(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して説明する。
【0015】一方の昇降容器3が上昇位置(一方の立坑
1の上部)、他方の昇降容器4が降下位置(他方の立坑
2の底部)に位置している状態で、水量調整手段10によ
って一方の水導水路8から前記一方の昇降容器3に水を
導入せしめ、この一方の昇降容器3を他方の昇降容器4
より重くすると、この重量差により、前記一方の昇降容
器3が降下を開始し、且つ、この一方の昇降容器3と連
結体5を介して連結されている他方の昇降容器4が上昇
を開始する。
【0016】この一方の昇降容器3は、立坑1の底部に
達した際、この立坑1の底部に設けられた水導出手段11
によって水が導出され、軽くなる。また、前記水量調整
手段10によって他方の水導水路9から、前記一方の昇降
容器3の動きに対応して立坑2の上部に達した他方の昇
降容器4に水を導入せしめ、この他方の昇降容器4を前
記一方の昇降容器3より重くすると、この重量差によ
り、前記他方の昇降容器4が降下を開始し、且つ、前記
一方の昇降容器3が上昇を開始する。
【0017】以下、同様に、水量調整手段10及び水導出
手段11・12により、一方の昇降容器3の上昇及び他方の
昇降容器4の降下と、一方の昇降容器3の降下及び他方
の昇降容器4の上昇とが繰り返されることになる。
【0018】この一方の昇降容器3及び他方の昇降容器
4の昇降の際、この両昇降容器3・4を連結する連結体
5が発電モータ6の軸7を回動せしめ、よって、発電モ
ータ6が発電を行うことができる。
【0019】また、昇降容器3・4から導出された水
は、立坑1・2の底部に夫々設けられた排水部13・14か
ら排水されることになる。
【0020】
【実施例】本発明の具体的な実施例について図面に基づ
いて説明する。
【0021】本実施例は、二本の立坑1・2を設け、各
立坑1・2に昇降容器3・4を夫々設け、この二個の昇
降容器3・4を前記二本の立坑1・2の上部でワイヤー
やチェーンやロープ等の連結体5により連結して一方の
昇降容器3の降下により他方の昇降容器4が上昇するよ
うに構成し、前記連結体5を発電モータ6の軸7に連設
して前記昇降容器3・4の昇降により前記発電モータ6
の軸7が回動するように構成し、前記二本の立坑1・2
の上部に前記昇降容器3・4に水を導入する水導入路8
・9を夫々設け、この水導入路8・9を介して前記昇降
容器3・4に導入される水の量を調整する水量調整手段
10を設けこの水量調整手段10の水導入量の調整による前
記二個の昇降容器3・4の重量差により該二個の昇降容
器3・4を昇降させるように構成し、前記二本の立坑1
・2の下部には降下してきた昇降容器3・4から水を導
出する水導出手段11・12を夫々設け、この二本の立坑1
・2の底部には前記水導出手段11・12により導出された
水を排水する排水部13・14を設けた水力利用の発電装置
に係るものである。
【0022】二本の立坑1・2は河川の近傍に夫々設け
ている。
【0023】また、この立坑1・2は、透水性を有する
地層15(透水層と呼ばれる)に設けている。
【0024】この立坑1・2は、例えばボーリング掘削
機を使用したボーリング坑を採用する。
【0025】立坑1・2の周壁には、補強の為、例え
ば、ボーリング時に使用するケーシングやガイドパイプ
等の筒材(図示省略)を配設する。
【0026】立坑1・2の底部は、不透水性を有する地
層16(不透水層と呼ばれる)に近接若しくは当接せしめ
ている。尚、透水性を有する地層15と不透水性を有する
地層16との境界部は層理面と呼ばれており、この層理面
に前記立坑1・2の底部を近接せしめると良い。
【0027】この立坑1・2の底部に位置する不透水性
を有する地層16には、拡坑ボーリングによって所定体積
の排水プール25を形成する。
【0028】また、この不透水性を有する地層16には、
水平ボーリング等によって前記排水プール25に連通され
る横坑17を穿設する。また、この横坑17を、前記排水プ
ール25に溜められた水、即ち、昇降容器3・4から導出
された水を排出する排水経路に設定する。
【0029】この立坑1・2の上部には、前記河川と連
通する水導入路8・9を夫々設けている。
【0030】この立坑1・2内において夫々昇降せしめ
られる昇降容器3・4は、上部に導水開口部26・27が夫
々設けられたものを採用している。
【0031】この昇降容器3・4の下部には水導出口18
・19を夫々設け、前記昇降容器3・4の内部にこの水導
出口18・19を開閉する昇降自在の弁体28・29を夫々設け
ている。尚、図示した弁体28・29は球形のものである
が、例えば下側程先細りとなる円錐等の他の形状のもの
でも良い。
【0032】また、前記各立坑1・2の底部には、前記
昇降容器3・4が降下してきた際、前記弁体28・29と当
接し且つこの弁体28・29を相対的に押し上げて前記水導
出口18・19を開放する突出部20・21を上向き状態で夫々
設けている。従って、前記昇降容器3・4が降下した
際、この昇降容器3・4の降下によって前記弁体28・29
が前記突出部20・21により自動的に押し上げられ、自動
的に前記水導出口18・19が開放されて前記昇降容器3・
4に収納された水が導出されることになる。また、昇降
容器3・4が上昇した際には、前記弁体28・29と前記突
出部20・21とが離れ、前記弁体28・29が自動的に降下し
て前記水導出口18・19を閉塞することになる。
【0033】前記二本の立坑1・2の上部には、前記昇
降容器3・4の昇降によって移動する前記連結体5の移
動をガイドするガイド体22・23を設け、このガイド体22
・23に前記連結体5を連設して前記二個の昇降容器3・
4をガイド体22・23から夫々吊り下げ状態としている。
尚、図面は、ガイド体22・23を二個設け、各ガイド体22
・23から夫々昇降容器3・4を吊り下げる構成を採用し
ている。
【0034】また、このガイド体22・23は、例えば、連
結体5としてワイヤーやロープを採用した場合には滑車
を採用し、また、連結体5としてチェーンを採用した場
合にはこのチェーンと噛合する歯車を採用すると良い。
【0035】また、この二本の立坑1・2の上部には、
前記発電モータ6の軸7を配設し、この軸7と前記連結
体5とを連設して前記連結体5の移動により前記軸7が
回転して前記発電モータ6が発電するように構成してい
る。
【0036】また、本実施例は、発電モータ6の軸7に
前記ガイド体22・23と同様に滑車や歯車等のガイド部30
を設け、このガイド部30に前記連結体5を連設する構成
を採用している。
【0037】また、この発電モータ6の軸7は前記二個
のガイド体22・23の間に配設している。従って、昇降容
器3・4の吊り下げ荷重は、前記ガイド体22・23に主に
作用し、前記軸7には少ししか作用しないことになり、
前記軸7の偏心等を可及的に防止することができる。
【0038】また、軸7と連結体5とは、直接連設する
構成としても、また、適宜なギヤを介して連設する構成
としても良い。尚、昇降容器3・4の昇降は、立坑1・
2が長くなればなる程、加速されて高速となる為、この
ような場合には前記ギヤを介して前記軸7の回転を適宜
抑制する構成を採用すると良い。
【0039】尚、例えば、一つの連結体5に複数の発電
モータ6の軸7を連設し、この複数の発電モータ6で発
電を行う構成を採用しても良し、前記二本の立坑1・2
を複数設け、この複数の立坑に配設された連結体5を夫
々発電モータ6の軸7を連設する構成を採用しても良
い。
【0040】立坑1・2の上部には、上昇してきた前記
昇降容器3・4の上昇速度を減速せしめる減速部24を設
けている。この減速部24は、具体的には上昇してきた前
記昇降容器3・4に当接するコイルバネを採用している
(尚、図面は、前記昇降容器3・4を吊り下げている連
結体5の分岐部5’に前記コイルバネが当接する構成を
採用している。)。
【0041】尚、本実施例の構成は、水が導入された昇
降容器3が降下すればする程、昇降容器3に導入された
水の重さ、及び、該昇降容器3に連結され且つ前記ガイ
ド部23から吊り下がる連結体5の重さ(昇降容器3の降
下によって長くなる)によって、加速される為、必然的
にこの降下する昇降容器3と対の上昇する昇降容器4
は、立坑2の上部においてかなり高速となっている。従
って、前記減速部24による減速以外にも、例えば、途中
まで上昇した昇降容器4に前記水導入路8・9から水を
導入して昇降容器4を減速する構成を採用すると良い。
【0042】また、昇降容器3・4に夫々導入できる水
の量は、対の昇降容器が前記立坑の底部に到達した際の
前記ガイド体から該昇降容器までの連結体5の重さと前
記昇降容器の重さとの和より多い水の量に設定してい
る。この量より少ないと、一方の昇降容器3に水を導入
しても、この一方の昇降容器3と水の重さが、他方の昇
降容器4と連結体5の重さより軽く、前記一方の昇降容
器3が降下を開始することができない。
【0043】尚、例えば図示したように、立坑1・2の
上部に上方に向かって徐々に径小となる径小部31を設
け、この立坑1・2の上部に昇降容器3・4が位置した
際、この昇降容器3・4と前記径小部31の内壁とが当接
して該昇降容器3・4の上部に水溜め部が形成されるよ
うに構成し、この水溜め部に溜められた水の分、昇降容
器3・4を重くして該昇降容器3・4の降下を容易にし
ても良い。
【0044】各立坑1・2に連通する水導入路8・9
は、河川に連通する連通路32から分流している。また、
この分流地点には、各水導入路8・9を開閉して前記立
坑1・2に導入する水の量を調整する水量調整装置10を
設けている。
【0045】従って、この水量調整装置10により前記各
昇降容器3・4に導入する水の量を調整し、各昇降容器
3・4の上昇及び降下を制御したり抑制したりすること
ができる。
【0046】尚、図面の水量調整装置10は、切り替え式
水門を図示しているが、例えば、個々の水導入路8・9
に開閉式水門や調整弁や設ける構成でも同様である。
【0047】符号33は、ガイド体30・31等を支持する支
持体である。
【0048】本実施例は上述ように構成したから、ダム
建設のように地形を大きく破壊したりせず、立坑1・2
や水導入路8・9等、非常に僅かの工事で発電設備を構
築することができ、よって自然破壊を最小限にとどめる
ことができる水力を利用した発電装置となる。
【0049】また、立坑1・2は従来より実施されてい
る安価なボーリング技術によって形成できるから、発電
装置全体は極めて安価となる。
【0050】また、発電エネルギーは水力(水の位置エ
ネルギー)である為、大気汚染等の環境問題の発生しな
い発電装置となる。
【0051】また、昇降容器3・4に導入された水は立
坑1・2の底部で導出されるが、立坑1・2は透水性を
有する地層15に設けられているから、特に水導出装置を
設けなくても、前記導出された水はこの透水性を有する
地層15から順次自動的に排出されることになり、この点
においても発電装置が安価となる。
【0052】また、立坑1・2の底部が不透水性を有す
る地層16に当接若しくは近接せしめられているから、前
記昇降容器3・4から導出された水は、この不透水性を
有する地層16と前記透水性を有する地層15との境界面
(層理面)に沿って流下して拡散されたり地表に導出さ
れたりすることになり、よって、前記導出された水によ
る地盤の弛みも発生せず、安全性に秀れた発電装置とな
る。
【0053】また、不透水性を有する地層16には排水プ
ール25が設けられているから、前記昇降容器3・4から
導出された水は前記排水プール25に集められることにな
り、この排水プール25に連通する横坑17を通して良好に
地表に排出されることになる。
【0054】また、昇降容器3・4の昇降は、この昇降
容器3・4に導入される水の量の調整だけで任意に制御
できるから、発電量の制御も簡単に行えることになる。
【0055】また、本実施例の発電装置を複数連設すれ
ば、安定した給電も可能となる。
【0056】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、ダ
ム建設のように地形を大きく破壊したりせず、立坑や水
導入路等、非常に僅かの工事で発電設備を構築すること
ができ、よって自然破壊を最小限にとどめることができ
る水力を利用した発電装置となる。
【0057】また、発電エネルギーは水力である為、大
気汚染等の環境問題の発生しないクリーンな発電装置と
なる。
【0058】請求項2記載の発明においては、従来より
実施されている安価なボーリング技術によって前記立坑
を形成できるから、非常に安価な発電装置となる。
【0059】請求項3記載の発明においては、発電に使
用する水は河川からのものである為、発電エネルギーの
供給を非常に安価に行えることになる。
【0060】請求項4記載の発明においては、昇降容器
から導出される水が透水性を有する地層に浸透して排出
されることになる為、立坑内に水が溜まったりせず、昇
降容器が良好に昇降して発電を行えることになる。
【0061】請求項5記載の発明においては、昇降容器
から導出される水が不透水性を有する地層の表面に溜ま
り、この溜まった水がこの不透水性を有する地層に設け
られた横坑を介して排出されることになる為、地盤の弛
み等が発生したりせず、この点においても実用性に秀れ
た発電装置となる。
【0062】請求項6記載の発明においては、昇降容器
が降下して立坑の底部に達すると、この昇降容器の水導
出口に設けられた弁体が立坑の底部に設けられた突出部
によって自動的に押し上げられ、必然的に前記水導出口
から水が導出されて昇降容器が軽くなることになり、よ
って、前記昇降容器の昇降を自動的に行って良好に発電
を行えることになる。
【0063】請求項7記載の発明においては、昇降容器
に導入できる水の量を昇降容器を良好に昇降できるよう
に設定したから、この昇降容器の昇降による発電をより
一層良好に行えることになる。
【0064】請求項8記載の発明においては、上昇して
きた昇降容器は減速部によって上昇速度が減速せしめら
れるから、この昇降容器の上昇及び降下の切り替えをス
ムーズに行え、また、昇降容器が立坑の底部や上部に激
突したりすることも防止でき、この点においてもより一
層実用性に秀れることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の説明側断面図である。
【図2】本実施例の説明平面図である。
【符号の説明】
1・2 立坑 3・4 昇降容器 5 連結体 6 発電モータ 7 軸 8・9 水導入路 10 水量調整手段 11・12 水導出手段 13・14 排水部 15 透水性を有する地層 16 不透水性を有する地層 17 横坑 18・19 水導出口 20・21 突出部 22・23 ガイド体 24 減速部 28・29 弁体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二本の立坑を設け、各立坑に昇降容器を
    夫々設け、この二個の昇降容器を前記二本の立坑の上部
    でワイヤーやチェーンやロープ等の連結体により連結し
    て一方の昇降容器の降下により他方の昇降容器が上昇す
    るように構成し、前記連結体を発電モータの軸に連設し
    て前記昇降容器の昇降により前記発電モータの軸が回動
    するように構成し、前記二本の立坑の上部に前記昇降容
    器に水を導入する水導入路を夫々設け、この水導入路を
    介して前記昇降容器に導入される水の量を調整する水量
    調整手段を設けこの水量調整手段の水導入量の調整によ
    る前記二個の昇降容器の重量差により該二個の昇降容器
    を昇降させるように構成し、前記二本の立坑の下部には
    降下してきた昇降容器から水を導出する水導出手段を夫
    々設け、この二本の立坑の底部には前記水導出手段によ
    り導出された水を排水する排水部を設けたことを特徴と
    する発電装置。
  2. 【請求項2】 前記二本の立坑としてボーリング坑を採
    用したことを特徴とする請求項1記載の発電装置。
  3. 【請求項3】 前記水導入路を河川に連通したことを特
    徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の発電装
    置。
  4. 【請求項4】 前記二本の立坑を透水性を有する地層に
    設けて前記水導出手段により導出された水が前記透水性
    を有する地層を経由して排水されるように構成したこと
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の発電
    装置。
  5. 【請求項5】 前記二本の立坑の下部を不透水性を有す
    る地層に当接若しくは近接せしめ、この不透水性を有す
    る地層に横坑を設け、この横坑と前記排水部を連通して
    前記横坑を排水経路に設定したことを特徴とする請求項
    1〜4のいずれか1項に記載の発電装置。
  6. 【請求項6】 前記昇降容器の下部に水導出口を夫々設
    け、前記昇降容器の内部にこの水導出口を開閉する昇降
    自在の弁体を夫々設け、前記昇降容器が降下して前記立
    坑の底部に達した際、前記弁体に当接して前記水導出口
    を開く突出部を前記二本の立坑の底部に夫々設けて前記
    水導出部を構成したことを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれか1項に記載の発電装置。
  7. 【請求項7】 前記二本の立坑の上部にガイド体を設
    け、このガイド体に前記連結体を連設して前記二個の昇
    降容器をガイド体から夫々吊り下げ状態とし、前記昇降
    容器に夫々導入できる水の量を、対の昇降容器が前記立
    坑の底部に到達した際の前記ガイド体から該昇降容器ま
    での前記連結体の重さと前記昇降容器の重さとの和より
    多い水の量に設定したことを特徴とする請求項1〜6の
    いずれか1項に記載の発電装置。
  8. 【請求項8】 前記各立坑の上部に上昇してきた前記昇
    降容器の上昇速度を減速せしめる減速部を設けたことを
    特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の発電装
    置。
JP2001074119A 2001-03-15 2001-03-15 発電装置 Pending JP2002275874A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001074119A JP2002275874A (ja) 2001-03-15 2001-03-15 発電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001074119A JP2002275874A (ja) 2001-03-15 2001-03-15 発電装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002275874A true JP2002275874A (ja) 2002-09-25

Family

ID=18931439

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001074119A Pending JP2002275874A (ja) 2001-03-15 2001-03-15 発電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002275874A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2837252A1 (fr) * 2002-03-15 2003-09-19 Sanden Corp Compresseur automobile possedant une structure impermeable simple pour un roulement supportant une poulie.
WO2010055617A1 (ja) * 2008-11-14 2010-05-20 Cho Kouretsu 衝撃吸収構造物を備える循環式水力発電装置
WO2010080074A1 (en) * 2009-01-12 2010-07-15 Surasit Suvannarat Mechanical advantage
JP2011052674A (ja) * 2009-08-06 2011-03-17 Iwao Yuasa 自重式液体圧送装置
WO2011077796A1 (ja) * 2009-12-21 2011-06-30 Cho Koretsu 衝撃吸収構造物と包含する可動隔壁の支持構造物
JP2014504347A (ja) * 2010-12-24 2014-02-20 ジー パワー プランツ ディーエムシーシー 重力を運動エネルギーに転換するシステム及び方法
JP5514945B1 (ja) * 2013-10-30 2014-06-04 眞佐美 石田 水力発電システム
NO346139B1 (en) * 2021-05-20 2022-03-21 Petter Helland "system and method for production of energy"

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2837252A1 (fr) * 2002-03-15 2003-09-19 Sanden Corp Compresseur automobile possedant une structure impermeable simple pour un roulement supportant une poulie.
WO2010055617A1 (ja) * 2008-11-14 2010-05-20 Cho Kouretsu 衝撃吸収構造物を備える循環式水力発電装置
WO2010080074A1 (en) * 2009-01-12 2010-07-15 Surasit Suvannarat Mechanical advantage
JP2011052674A (ja) * 2009-08-06 2011-03-17 Iwao Yuasa 自重式液体圧送装置
WO2011077796A1 (ja) * 2009-12-21 2011-06-30 Cho Koretsu 衝撃吸収構造物と包含する可動隔壁の支持構造物
JP2014504347A (ja) * 2010-12-24 2014-02-20 ジー パワー プランツ ディーエムシーシー 重力を運動エネルギーに転換するシステム及び方法
JP2018087574A (ja) * 2010-12-24 2018-06-07 ジー パワー プランツ ディーエムシーシーG Power Plants Dmcc 重力を運動エネルギーに転換するシステム及び方法
JP2021175896A (ja) * 2010-12-24 2021-11-04 ジー パワー プランツ ディーエムシーシーG Power Plants Dmcc 重力を運動エネルギーに転換するシステム及び方法
JP2023052613A (ja) * 2010-12-24 2023-04-11 ジー パワー プランツ ディーエムシーシー 重力を運動エネルギーに転換するシステム及び方法
JP5514945B1 (ja) * 2013-10-30 2014-06-04 眞佐美 石田 水力発電システム
JP2015086777A (ja) * 2013-10-30 2015-05-07 眞佐美 石田 水力発電システム
NO346139B1 (en) * 2021-05-20 2022-03-21 Petter Helland "system and method for production of energy"

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3708947B1 (ja) 発電装置
KR100751200B1 (ko) 부력을 이용하는 발전장치
RU2339764C2 (ru) Генерирование электроэнергии в судоходном шлюзе
US8123579B2 (en) Protection of apparatus for capturing wave energy
JP2002275874A (ja) 発電装置
US3426540A (en) Tidewater power generation system
CN111206556A (zh) 一种基于船闸输水系统的高坝运鱼装置及运行方法
KR100652877B1 (ko) 파력발전기
CA2864657A1 (en) Generation of power from rivers and the like
CN2403818Y (zh) 水力浮动式转矩平衡重升船机
US20110187113A1 (en) Hydro-electric system and device for producing energy
JP3831826B2 (ja) ダム用魚搬送装置
JP2007039950A (ja) 通船ゲート
KR20100119741A (ko) 파도의 높낮이를 이용한 파력 발전기
KR20100119743A (ko) 파도의 높낮이를 이용한 파력 발전기
JP6591626B1 (ja) 浮力体を用いた発電プラント及びその発電方法
KR20180081401A (ko) 부력발전장치
KR20000027657A (ko) 조력발전기
JP2000171345A (ja) 実海域再現水槽
JPH06128928A (ja) 魚道装置の制御ゲートおよびその集魚装置
KR102590421B1 (ko) 유량 제어가 가능한 수력 발전 구조물 및 이를 이용한 유량 제어 방법
CN112689709A (zh) 利用水车涡轮的移动及半潜式发电机
JPH08310769A (ja) 浮力式昇降装置
JP7354653B2 (ja) 取水口開閉制御装置
JP2001040645A (ja) ダム用魚道、降河用魚送装置及び総合的魚道システム