JP2003021016A - 電磁式燃料噴射弁の実開弁時間調整装置 - Google Patents
電磁式燃料噴射弁の実開弁時間調整装置Info
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Abstract
いて、最小噴射量の個体間のバラツキをなくすことを課
題とする。 【解決手段】 電磁式燃料噴射弁のスプリング力を最高
作動燃圧に調整したときの実開弁時間信号を決定実開弁
時間信号とし、弁挙動センサ4の検出値に基づく実開弁
時間信号を演算実開弁時間信号とする。スプリング力調
整コントローラ9に決定実開弁時間信号と演算実開弁時
間信号とを入力し、決定実開弁時間信号と演算実開弁時
間信号との差の信号をスプリング力調整コントローラ9
からスプリング力調整アクチュエータ10に入力する。演
算実開弁時間信号が決定実開弁時間信号の範囲に入るよ
う制御する。
Description
に直接噴射する直噴ガソリンエンジン用の電磁式燃料噴
射弁の実開弁時間調整装置に関する。
るため、シリンダに電磁式燃料噴射弁を配設し、シリン
ダ内に燃料を直接噴射することが実用化されている。こ
のシリンダ内への燃料の直接噴射によれば、電磁式燃料
噴射弁から噴射されるガソリン燃料はすべてシリンダ内
に供給されるため、より理論値に近い燃焼を実現させる
ことが可能となり、燃費の向上、排気ガス中のNOX 、
HC等の低減を図ることができる。
噴射される空間は、シリンダブロック、ピストン及びシ
リンダヘッドによって構成される空間であり、圧縮行程
中での噴射を考えると、インテークマニホルド内に噴射
されるポート噴射の場合と比べて、非常に高い圧力下で
噴射を行わなければならない。また、燃料噴射後におい
て、燃料を充分拡散するための空間的、時間的余裕がな
い。従って、このような条件下において、ポート噴射と
同等の燃焼条件を得るためには、電磁式燃料噴射弁に供
給されるガソリン燃料の圧力を高くして、シリンダ内に
噴射された瞬間から燃料を充分に拡散させる必要があ
る。
射弁が示されており、この電磁式燃料噴射弁ではアジャ
ストパイプ3の位置を徐々に移動させてスプリング2の
スプリング力(スプリング荷重)を変更するようになっ
ている。スプリング力の変更により、図7に示すよう
に、駆動信号に対する開弁遅れ時間To 及び閉弁遅れ時
間Tc を調整して、要求燃料噴射量を得ている(特開平
11−351039号公報の従来技術参照)。実開弁時
間τe は開弁遅れ時間To 及び閉弁遅れ時間Tcの調整
により変えられる。
は、図2(a) に示すように、実開弁時間τe を調整して
動的流量(単一駆動信号が入力した時の流量。噴射率を
示す線の内側の面積に相当する。)を同一にしている。
動的流量を同一にするため、個体間(各気筒の燃料噴射
弁間)の静的流量の大きなバラツキ分が実開弁時間τe
の大きなバラツキとなる。
量は同一であるが、低パルス域では開弁時に発生する燃
圧脈動が収束する前に、閉弁を開始するため、図3(a)
に示すように、ものによっては燃料噴射弁内部の圧力が
異なり、長いパルス時に対する閉弁開始時間のずれがも
のによって変化する。これにより図4(a) に示すよう
に、最小噴射量qmin が個体間でばらつき制御できなく
なる。そのため最低噴射時間τmin を大きくせざるを得
ない。
(a) に示すように、リフト小の燃料噴射弁は実開弁時間
τe を長くするため、吸引力大でスプリング力小とな
る。リフト大の燃料噴射弁は実開弁時間τe を短くする
ため、吸引力小でスプリング力大となる。このように吸
引力とスプリング力が逆方向に変化するため、最高作動
燃圧Pfmaxのバラツキが大となる。
噴射弁の動的流量調整装置において、最小噴射量の個体
間のバラツキをなくすことを課題とする。
射弁のスプリング力を最高作動燃圧に調整したときの実
開弁時間信号を決定実開弁時間信号とし、弁挙動センサ
の検出値に基づく実開弁時間信号を演算実開弁時間信号
とし、スプリング力調整コントローラに決定実開弁時間
信号と演算実開弁時間信号とを入力し、決定実開弁時間
信号と演算実開弁時間信号との差の信号をスプリング力
調整コントローラからスプリング力調整アクチュエータ
に入力し、演算実開弁時間信号が決定実開弁時間信号の
範囲に入るよう制御する電磁式燃料噴射弁の実開弁時間
調整装置を第1構成とする。本発明は、第1構成におい
て、電磁式燃料噴射弁が駆動回路からの駆動信号に従っ
て駆動され、弁挙動センサの検出値が駆動回路からのト
リガ信号に従って伝送されることを第2構成とする。
弁の実開弁時間調整装置の実施の形態を示す。図1の燃
料噴射弁は図6と同様の弁であり、燃料噴射弁にはスプ
リング力を調整するためのアクチュエータ10、燃料噴射
弁の開閉を検出するための弁挙動センサ4が配設されて
いる。駆動回路8からの駆動信号が燃料噴射弁のソレノ
イドに入力され、駆動信号により燃料噴射弁が連続して
開閉され、燃料噴射弁の弁体と本体(弁座)とが衝突す
る際に発生する振動又は音が弁挙動センサ4により検出
される。
挙動波形変換装置5によりデジタル検出信号に変換さ
れ、デジタル検出信号はオシロスコープ6に入力され
る。駆動回路8からトリガ信号がオシロスコープ6に入
力され、トリガ信号のパルス幅は駆動信号のパルス幅と
同一である。トリガ信号に従ってデジタル検出信号がオ
シロスコープ6から実開弁時間演算装置7に入力され、
実開弁時間演算装置7の出力の演算実開弁時間信号がフ
ィードバック信号としてスプリング力調整コントローラ
9に入力される。なお、燃料配管中には、燃料圧力を計
測する圧力計が備えられている。
定値(例えば10MPa )について、バラツキの余裕を
見て狙い値(例えば13MPa )を設定する。所定数の
燃料噴射弁のスプリング力を調整して最高作動燃圧を狙
い値とし、そのときの実開弁時間τe の平均値を予め決
定された決定実開弁時間とする。
め所定の範囲に決定された決定実開弁時間信号が入力さ
れ、決定実開弁時間信号と演算実開弁時間信号との差の
信号が、スプリング力調整コントローラ9からスプリン
グ力アクチュエータ10に入力される。そして、演算実開
弁時間信号が決定実開弁時間信号の範囲に入るまでアク
チュエータ10によるスプリング力の調整が継続される。
ここでは、この方法をτe セット方法という。
ように実開弁時間τe の個体間のバラツキが小さい。な
お、実開弁時間τe を同一にするのが理想であるが、多
少の公差があるので、すべての実開弁時間τe を同一に
することはできない。τe セット方法によれば、比較的
長いパルス域での流量バラツキは従来よりも若干大きく
なるが実用上問題はなく、低パルス域での流量バラツキ
が向上する。低パルス域は流量絶対値が小さいため、バ
ラツキの影響度が長いパルス域に対して大きいため、エ
ンジンの性能向上に有利である。
は、開弁時に発生する燃圧脈動が閉弁時固体間でほとん
ど同じになるため、図3(b) に示すように、燃料噴射弁
内部の圧力が同様で、閉弁開始時間のずれが小さい。こ
れにより図4(b) に示すように、最小噴射量qmin が個
体間でばらつきが小さい。実開弁時間τe の個体間のバ
ラツキが小さいので、脈動による閉弁遅れによる影響が
個体間で揃っている。そのため、低パルス域のパルス幅
対流量特性の個体間バラツキが低減し、最小流量が改善
できる。
よれば、弁リフトの大小にかかわらず実開弁時間τe 統
一するため、リフト小で吸引力大の燃料噴射弁はスプリ
ング力も大となり、リフト大で吸引力小の燃料噴射弁は
スプリング力も小となる。このように、吸引力とスプリ
ング力が同方向に変化するため、最高作動燃圧Pfmaxの
バラツキが小さくなる。限界作動燃圧の個体間バラツキ
が低減でき、その分だけスプリング力をアップできるの
で、最小流量を改善することができる。
バラツキが小さいので、脈動による閉弁遅れによる影響
が個体間で揃っている。そのため、低パルス域のパルス
幅対流量特性の個体間バラツキが低減し、最小流量が改
善できる。また、本発明では、限界作動燃圧の個体間バ
ラツキが低減でき、その分だけスプリング力をアップで
きるので、最小流量を改善することができる。本発明で
は、弁挙動センサが従来例の流量計よりも格段に安価で
あるので、調整装置のコストを低減することができる。
そして、本発明をポート噴射用の燃料噴射弁に適用する
ことができる。
置の実施の形態を示す図である。
(a) は従来の流量セット方法を示し、図2(b)は本発明の
τeセット方法を示す。
る図であり、図3(a) は従来の流量セット方法を示し、
図3(b) は本発明のτeセット方法を示す。
する図であり、図4(a) は従来の流量セット方法を示
し、図4(b) は本発明のτeセット方法を示す。
する図であり、図5(a) は従来の流量セット方法を示
し、図5(b) は本発明のτeセット方法を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】 電磁式燃料噴射弁のスプリング力を最高
作動燃圧に調整したときの実開弁時間信号を決定実開弁
時間信号とし、弁挙動センサの検出値に基づく実開弁時
間信号を演算実開弁時間信号とし、スプリング力調整コ
ントローラに決定実開弁時間信号と演算実開弁時間信号
とを入力し、決定実開弁時間信号と演算実開弁時間信号
との差の信号をスプリング力調整コントローラからスプ
リング力調整アクチュエータに入力し、演算実開弁時間
信号が決定実開弁時間信号の範囲に入るよう制御する電
磁式燃料噴射弁の実開弁時間調整装置。 - 【請求項2】 電磁式燃料噴射弁が駆動回路からの駆動
信号に従って駆動され、弁挙動センサの検出値が駆動回
路からのトリガ信号に従って伝送される請求項1の電磁
式燃料噴射弁の実開弁時間調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001203133A JP2003021016A (ja) | 2001-07-04 | 2001-07-04 | 電磁式燃料噴射弁の実開弁時間調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001203133A JP2003021016A (ja) | 2001-07-04 | 2001-07-04 | 電磁式燃料噴射弁の実開弁時間調整装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003021016A true JP2003021016A (ja) | 2003-01-24 |
Family
ID=19039823
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001203133A Pending JP2003021016A (ja) | 2001-07-04 | 2001-07-04 | 電磁式燃料噴射弁の実開弁時間調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003021016A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014152740A (ja) * | 2013-02-12 | 2014-08-25 | Keihin Corp | 燃料噴射制御装置及び燃料噴射制御方法 |
CN113738551A (zh) * | 2021-09-27 | 2021-12-03 | 嘉兴依相动力科技有限公司 | 燃气共轨喷射高效测试系统和方法 |
-
2001
- 2001-07-04 JP JP2001203133A patent/JP2003021016A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014152740A (ja) * | 2013-02-12 | 2014-08-25 | Keihin Corp | 燃料噴射制御装置及び燃料噴射制御方法 |
CN113738551A (zh) * | 2021-09-27 | 2021-12-03 | 嘉兴依相动力科技有限公司 | 燃气共轨喷射高效测试系统和方法 |
CN113738551B (zh) * | 2021-09-27 | 2024-05-24 | 嘉兴依相动力科技有限公司 | 燃气共轨喷射高效测试系统和方法 |
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