JP2003020594A - 製紙用サイズ剤組成物、その製造方法およびサイジング方法 - Google Patents

製紙用サイズ剤組成物、その製造方法およびサイジング方法

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JP2003020594A
JP2003020594A JP2001206326A JP2001206326A JP2003020594A JP 2003020594 A JP2003020594 A JP 2003020594A JP 2001206326 A JP2001206326 A JP 2001206326A JP 2001206326 A JP2001206326 A JP 2001206326A JP 2003020594 A JP2003020594 A JP 2003020594A
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papermaking
water
sizing
acid
succinic anhydride
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JP2001206326A
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Hiroshi Nakagawa
弘 中川
Atsushi Ikeda
淳 池田
Daijiro Arai
大二郎 新井
Yohei Otsuka
洋平 大塚
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Arakawa Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Arakawa Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイズ性能、分散安定性、耐加水分解性など
の諸性能が飛躍的に改善され、しかも実機適用時の当該
サイズ剤の水への分散作業性を改善され凝集物が発生し
ない、新規な製紙用サイズ剤組成物を提供する。 【解決手段】 置換コハク酸無水物(a)、水中油型界
面活性剤(b)および、硬度が20度以下である水を用
いて溶解され且つ無機酸および/または有機酸を用いて
pHを3.0〜6.5に調整した分散安定剤水溶液
(c)とを含有することを特徴とする製紙用サイズ剤組
成物;分散安定剤水溶液(c)の存在下に、被分散物を
分散させることを特徴とする製紙用サイズ剤組成物の製
造方法;および当該製紙用サイズ剤組成物を用いる紙の
サイジング方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製紙用サイズ剤組
成物、その製造方法およびサイジング方法に関する。さ
らに詳しくは、水への乳化分散性が良好であり、分散安
定性、耐加水分解性、サイズ性能の維持に優れた製紙用
サイズ剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】紙や板紙等を構成するセルロース繊維は
親水性であり、毛細管現象に起因して水やインキ等は繊
維の間隙に容易に浸透してしまい、破れや滲みの問題が
発生する。そのため、セルロース繊維製品中に耐水性、
耐にじみ性、耐インキ性などを付与するためのサイズ剤
組成物が添加されている。
【0003】公知サイズ剤として、例えば、ロジンのマ
レイン酸付加物をケン化して得られる、いわゆる強化ロ
ジンサイズ剤が賞用されている。強化ロジンサイズ剤の
サイズ効果を発現させるには硫酸バンドの併用が必須で
あり、このため当該サイズ剤を使用する場合の抄紙系は
酸性になる。酸性で抄造された紙は、中性紙に比べて、
一般的に耐久性が劣ったり、抄紙廃水の処理や抄紙機器
の腐食等の問題が大きい。
【0004】酸性抄紙における課題を解決するために、
硫酸バンドを実質的に使用せず中性域での抄造に適し
た、いわゆる中性サイズ剤が開発されている。当該中性
サイズ剤としては、例えばアルキルまたはアルケニル置
換コハク酸無水物、無水ステアリン酸、アルキルケテン
ダイマー、アルキルケテンダイマー誘導体等を用いた各
種が知られている。
【0005】上記の中性サイズ剤の中でも、特に置換コ
ハク酸無水物は最も反応性が高く、優れたサイズ性能を
奏するため広く使用されている。しかし、置換コハク酸
無水物自体が容易に加水分解するため当該サイズ剤の取
り扱いが困難である。例えば、置換コハク酸無水物の水
性分散液である当該サイズ剤を放置した場合には、置換
コハク酸無水物が加水分解するため、当該サイズ剤の活
性が短時間で消失してしまう。そのため、製紙工場で
は、使用直前に当該サイズ剤を調製し、その全量を直ち
に使い切らねばならないのが実情である。かかる具体例
としては、置換コハク酸無水物と水中油型界面活性剤の
混合物をカチオン変性澱粉の水溶液と混合し、連続的か
つ定量的に混合機に送り、当該混合機中で生成する水性
分散液を直ちにパルプスラリーに連続的かつ定量的に添
加するという、紙のサイジング方法が知られている(特
開昭58−132199号公報)。
【0006】しかし、前記のように、置換コハク酸無水
物の水性分散液からなる従来の中性サイズ剤組成物で
は、経時的な分散安定性や耐加水分解性が極めて悪く、
またサイズ性能が急速に低下するなどの問題を有する
他、抄紙時に粕などの凝集物が発生して抄紙機器の汚れ
や紙の損傷などのトラブルを引き起こすことも指摘され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
の諸課題を悉く解決しうる、置換コハク酸無水物の水性
分散液からなる製紙用サイズ剤組成物を提供することで
ある。すなわち、サイズ性能、分散安定性、耐加水分解
性などの諸性能が飛躍的に改善され、しかも実機適用時
の当該サイズ剤の水への分散作業性を改善され凝集物が
発生しない、新規な製紙用サイズ剤組成物を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決すべく鋭意検討を重ねた結果、置換コハク酸無水物
の水性分散液からなる製紙用サイズ剤の経時安定性、耐
加水分解性およびサイズ性能が、各地の製紙工場のサイ
ジング工程で用いられる水(工業用水)のpH値および
硬度に大きく左右されることを、意外にも見出した。こ
の知見をもとに、本発明者は、当該サイズ剤組成物を調
製する際に、特定硬度の水を用いて溶解され且つ特定p
H域に調整された分散安定剤水溶液を必須使用すること
により、前記課題が悉く解決されることを見出し、本発
明を完成するに至った。
【0009】すなわち本発明は、置換コハク酸無水物
(a)、水中油型界面活性剤(b)および、硬度が20
度以下である水を用いて溶解され且つ無機酸および/ま
たは有機酸を用いてpHを3.0〜6.5に調整した分
散安定剤水溶液(c)とを含有することを特徴とする製
紙用サイズ剤組成物;分散安定剤水溶液(c)の存在下
に、被分散物を分散させることを特徴とする製紙用サイ
ズ剤組成物の製造方法;および当該製紙用サイズ剤組成
物を用いる紙のサイジング方法に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の製紙用サイズ剤組成物に用いる置換コハク酸無
水物(a)(以下、(a)成分という)としては、各種
公知のものを特に制限なく使用できるが、例えば、一般
式(I):
【0011】
【化1】
【0012】(式中、Rは炭素数9〜23のアルキル
基またはアルケニル基を示す)で表される直鎖または分
岐鎖状の置換基を有する置換コハク酸無水物、および
【0013】一般式(II):
【0014】
【化2】
【0015】(式中、Rは炭素数1〜27の直鎖また
は分岐鎖状のアルキル基、Rは炭素数2〜28の直鎖
または分岐鎖状のアルキル基もしくはアルケニル基を示
し、かつRとRの炭素数の合計が9〜29である)
で表される置換基を有する分岐鎖状置換コハク酸無水物
よりなる群から選ばれる少なくとも一種を使用すること
ができる。
【0016】前記一般式(I)で表される(a)成分
は、一般には末端に二重結合を有するα−オレフィンま
たはそれらのオリゴマーと無水マレイン酸の付加反応に
より得られるものであるが、各種公知のものを市販品と
して入手することができる。当該置換コハク酸無水物の
具体例としては、オクタデシルコハク酸無水物、ヘキサ
デセニルコハク酸無水物、ヘプタデセニルコハク酸無水
物、オクタデセニルコハク酸無水物、テトラプロペニル
コハク酸無水物、トリイソブテニルコハク酸無水物、1
−メチル−2−ペンタデセニルコハク酸無水物、1−プ
ロピル−2−トリデセニルコハク酸無水物、1−エチル
−2−テトラデセニルコハク酸無水物、1−オクチル−
2−デセニルコハク酸無水物、ポリプロピレニルコハク
酸無水物、ポリブテニルコハク酸無水物などが例示でき
る。また、これらの不飽和置換コハク酸無水物を水素添
加反応させて得られる飽和置換コハク酸無水物を使用す
ることもできる。
【0017】また、前記一般式(II)で表される(a)
成分は、一般には内部オレフィンと無水マレイン酸との
付加反応により得られるものであるが、各種公知のもの
を市販品として入手することができる。当該分岐鎖状置
換コハク酸無水物の具体例としては、デセン−5、ドデ
セン−6、テトラデセン−7、ヘキサデセン−7、オク
タデセン−9、エイコセン−11などの内部オレフィン
と無水マレイン酸の付加物などが挙げられる。また、こ
れらの不飽和置換コハク酸無水物を水素添加反応させて
得られる飽和置換コハク酸無水物を使用することもでき
る。
【0018】本発明の製紙用サイズ剤組成物に用いる水
中油型界面活性剤(b)(以下、(b)成分という)と
しては、各種公知のカチオン性界面活性剤、アニオン性
界面活性剤、ノニオン性界面活性剤あるいは両性界面活
性剤を特に制限なく使用することができる。カチオン性
界面活性剤の具体例としては、長鎖アルキルアミン塩、
変性アミン、テトラアルキル4級アンモニウム塩、アル
キルピリジニウム塩、トリアルキルベンジル4級アンモ
ニウム塩、アルキルホスホニウム塩、アルキルスルホニ
ウム塩などが挙げられる。また、アニオン性界面活性剤
の具体例としては、アルキルスルホン酸塩、アルキルリ
ン酸エステル塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシ
アルキレンアルキルアリール硫酸エステルなどが挙げら
れる。また、ノニオン性界面活性剤としては各種公知の
ポリアルキレンオキサイド系化合物、例えば、ポリオキ
シアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレン
アルキルアリールエーテル、及びこれらのモノエステル
体、ジエステル体、トリエステル体、アセチル化物など
が例示できる。また、両性界面活性剤としては、各種公
知のベタイン系界面活性剤が例示できる。上記した各種
(b)成分は一種を単独で、または二種以上を組み合わ
せて使用することができる。
【0019】本発明の製紙用サイズ剤組成物に用いられ
る、硬度が20度以下である水を用いて溶解され且つ無
機酸および/または有機酸を用いてpH3.0〜6.5
に調整された分散安定剤水溶液(c)(以下、(c)成
分という)としては、カチオン変性澱粉、酸化澱粉、カ
ルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール等の
水溶性高分子化合物の一種または二種以上を当該硬度の
水を用いて糊化等の手段により溶解させ、各種公知の無
機酸および/または有機酸により当該pH域に調整され
たものを使用できる。なお、当該酸の添加時は糊化等の
前であっても後であってもよい。前記水溶性高分子化合
物の中では、紙セルロース繊維への定着性に優れるた
め、カチオン変性澱粉が好ましい。本発明では、このよ
うな特定硬度の水を用いて前記水溶性高分子を溶解さ
せ、且つ特定pH領域に調整された(c)成分を使用す
ることが必須の要件である。すなわち、(b)成分のみ
を使用して(a)成分を水中に分散させる場合には、分
散安定性に劣る水分散液が得られるに過ぎないが、当該
(b)成分と(c)成分を併用した場合には、(a)成
分を水中に安定に分散させることができ、得られる分散
粒子の粒子径が非常に均一となる。このため、当該水分
散液は、経時的にも分散安定性や耐加水分解性に優れ、
しかも当該水分散液の保存期間が相当長くなっても、調
製直後と同様のサイズ性能を維持でき、更には抄紙時の
凝集物や粕などの発生を防止できる。これらの性能を奏
するに必要な当該(c)成分のpH域は3.0〜6.5
程度、好ましくは3.5〜6.0の範囲である。当該範
囲外となる場合には、当該サイズ剤の水性分散液として
の経時安定性や、耐加水分解性が低下する傾向にある。
(c)成分の調製に用いる水は前記の通り、硬度が20
度以下のもの、より好ましくは10以下のものとされ、
硬度が20度を超える水を使用して調製した場合には前
記のような本発明の特有の効果を奏し得ない。また、本
発明の製紙用サイズ剤組成物を更に希釈する場合の水の
硬度についても、同様に硬度が20度以下とするのが好
ましい。別言すれば、本発明の製紙用サイズ剤組成物を
使用する場合には、硬度が20度程度までの比較的硬度
の高い水を用いても、前記のような高性能を発揮するこ
とができる。なお、ここで示す硬度とは、水の中に含ま
れるカルシウムおよびマグネシウムの量を表す単位であ
り、それらを酸化カルシウムの固形分に換算して水10
0cm中に酸化カルシウムを1mg含む場合の硬度を
1度とし、マグネシウムは1.4MgO=1CaOの比
率で酸化カルシウムに換算した値のことである。
【0020】また、前記(c)成分の濃度(水溶性高分
子化合物の固形分換算値)は特に限定されないが、通常
は0.1〜10重量%程度、好ましくは0.25〜5重
量%である。
【0021】前記(c)成分のpH調整に用いられる無
機酸および/または有機酸としては、pHを調整し得る
ものであればよく、特に限定はされない。具体的には、
炭酸、リン酸、硫酸、亜硫酸、ホウ酸、硝酸、亜硝酸、
ヨウ素酸、塩酸、次亜塩素酸、次亜ヨウ素酸などの無機
酸や、ギ酸、シュウ酸、酢酸、クエン酸、フタル酸、マ
ロン酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、安息香酸、
トリクロロ酢酸、ジクロロ酢酸、モノクロロ酢酸、チオ
グリコール酸、プロピオン酸、サリチル酸、乳酸、(±)
−酒石酸、酪酸、フェノールなどの有機酸等が挙げられ
る。
【0022】また、前記無機酸および/または有機酸は
金属塩として用いることもできる。具体的には、前記有
機酸のナトリウム塩、カリウム塩、アルミニウム塩など
の有機酸塩、前記無機酸のナトリウム塩、カリウム塩、
アルミニウム塩などの無機酸塩が例示される。これら
は、単独種の酸と単独種の塩を組み合わせて用いてもよ
く、複数種の酸および複数種の塩を混合して用いてもよ
い。また、多塩基酸の場合は、一部または全部が塩で置
換されていてもよい。これらの中では、製紙業界で汎用
され、入手が容易な硫酸または硫酸アルミニウムを単独
で使用するのが特に好ましい。また、これら無機酸およ
び/または有機酸の使用量は特に制限されず、(c)成
分のpHを3.0〜6.5程度に調整しうる量を用いれ
ばよい。例えば、(c)成分を調製する際に、使用する
水溶性高分子水分散液のpHが7.5程度であれば、該
水分散液1,000mlに対し、硫酸ではその固形分が
20〜150mg程度、また硫酸アルミニウムではその
固形分が25〜200mg程度である。
【0023】本発明において、被分散物である(a)成
分と(b)成分との割合、または当該被分散物と(c)
成分との割合は、これら各成分の種類、粘度、形状によ
って適宜変更し得る。通常、(a)成分/(b)成分の
割合(重量比)=98/2〜60/40程度、好ましく
は95/5〜70/30である。(b)成分の使用量が
2重量%未満の場合は、(a)成分の分散性が低下して
得られる分散粒子の粒子径が不均一となる傾向にある。
また、(b)成分の使用量が40重量%を超える場合
は、被分散物中の(a)成分の量が相対的に少なくなる
ので、得られる製紙用サイズ剤組成物のサイズ性能が低
下する傾向にある。また、(c)成分の使用量は、被分
散物100重量部に対し、(c)成分の固形分(当該構
成成分である水溶性高分子に換算して)で50重量部以
上、好ましくは100重量部以上である。(c)成分の
使用量については格別の上限はないが、通常は当該固形
分で300重量部以下、好ましくは200重量部以下で
ある。(c)成分の使用量が50重量部より低いと、被
分散物の水分散性が低下する傾向にある。
【0024】本発明における置換コハク酸無水物の水性
分散液は、従来公知の方法で製造することができる。例
えば、被分散物である(a)成分および(b)成分、な
らびに(c)成分を、必要に応じて水とともに混合し、
ホモミキサー、高圧吐出型ホモジナイザー、ベンチュリ
ー乳化機、超音波乳化機等の各種公知の乳化機で均一に
分散、乳化すればよい。こうして得られる置換コハク酸
無水物の水性分散液は、固形分濃度が通常0.01〜2
0重量%程度、pHは3.0〜6.5程度で、分散粒子
の平均径は0.5〜1.0μm程度の範囲に均一に分布
しており、製紙用サイズ剤組成物として好適に使用する
ことができる。
【0025】次に、上記の製紙用サイズ剤組成物を用い
る本発明のサイジング方法について説明する。内添サイ
ジングの方法としては、本発明の製紙用サイズ剤組成物
を各種公知の定量ポンプ等を通して以下に示すようなパ
ルプスラリーに連続的、かつ定量的に添加してサイジン
グを行えばよい。当該パルプスラリーとしては、特に限
定されず、クラフトパルプ、サルファイトパルプ等の晒
あるいは未晒化学パルプ、砕木パルプ、機械パルプ、サ
ーモメカニカルパルプ等の晒あるいは未晒高収率のパル
プ、新聞古紙、雑誌古紙、ダンボール古紙、脱墨古紙等
の古紙パルプを使用することができる。さらに、抄紙時
には填料、染料、乾燥紙力向上剤、湿潤紙力向上剤、歩
留り向上剤などの内添薬品を使用することもできる。当
該サイズ剤組成物の使用量は特に制限されないが、通常
はセルロース繊維の重量に対して被分散物が固形分換算
で0.01〜2.0重量%程度、好ましくは0.05〜
1.0重量%である。
【0026】また、本発明の製紙用サイズ剤組成物を用
いて、紙の表面サイジングを行う場合の手段も特に制限
がなく、各種の手段を採用できる。例えば、サイズプレ
ス、ゲートロールコーター、ビルブレード、キャレンダ
ー等で塗布される。当該サイズ剤組成物の使用量は特に
制限されないが、通常は塗工される原紙1mに対して
被分散物が固形分換算で0.002〜1.0g程度、好
ましくは0.005〜0.4g程度となるように原紙表
面に塗工すればよい。また、表面サイジングする原紙の
種類も特に制限はなく、通常のパルプ原料を用いた紙、
すなわち、クラフトパルプ、サルファイトパルプ等の晒
あるいは未晒化学パルプ、砕木パルプ、機械パルプ、サ
ーモメカニカルパルプ等の晒あるいは未晒高収率パル
プ、新聞古紙、雑誌古紙、段ボール古紙、脱墨古紙等の
古紙パルプを用いた紙のいずれも使用することができ
る。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例をあげて具体的に説明
するが、本発明はこれら実施例にのみに限定されるもの
ではない。なお、以下実施例、比較例において、特に断
りのない限り、%とは固形分重量%を、また部とは重量
部を意味する。
【0028】((c)成分の調製) 製造例1 攪拌機、温度計、還流冷却管を備えた1,000mlの
四つ口コルベンに粉末状のカチオン変性澱粉(商品名
「Cato−F」、王子ナショナル(株)製、含水率1
0%)11.1部と水(25℃、pH7.53、硬度
2.03度)979.4部を仕込み、よく攪拌、分散し
た後、酸として1%硫酸アルミニウム水溶液13.8部
を加え、pH4.02(25℃)の水分散液を得た。当
該分散液を攪拌しながら90℃まで昇温し、同温度で1
時間保持することにより、カチオン変性澱粉の糊化を行
った。その後40℃まで冷却し、不揮発分1.02%、
ブルック・フィールド粘度(以後、粘度と記す)89.5
mPa・s(40℃)、pH4.32(40℃)の
(c)成分を得た。結果を表1に示す。
【0029】製造例2〜4、比較製造例1〜4 製造例1と同様の装置、およびカチオン変性澱粉を用
い、当該カチオン変性澱粉分散液の調製の際に使用した
水の硬度、当該分散液のpH調整を行う際の酸の種類、
および調整pH値を表1に示すように変更した他は同様
の方法で各(c)成分を得た。なお、硬度調整は塩化カ
ルシウムを用い(詳細は表1に記す)、酸の添加量は当
該調整pH値となるように適宜変更した。結果を表1に
示す。
【0030】
【表1】
【0031】表1において、硬度調整には塩化カルシウ
ムを使用し、その0.03%濃度水溶液が硬度15度程
度、0.06%濃度水溶液が硬度30度程度である。
【0032】(置換コハク酸無水物の水性分散液の調
製) 実施例1 (a)成分として市販品のオクタデセニルコハク酸無水
物90部と(b)成分として市販品のポリオキシエチレ
ンノニルフェニルエーテルリン酸エステル(モノ、ジエ
ステル体混合、ポリオキシエチレン鎖の繰り返し単位が
12)10部の混合物100部を、製造例1で得た
(c)成分を固形分で200部を混合した。次いで当該
混合物をホモミキサー(商品名「T.K.ホモミキサーM II
型」、特殊機化工業(株)製)を用い、40℃にて1
0,000rpmで1分間シェアを与え、被分散物の固
形分濃度が0.5%となる置換コハク酸無水物の水性分
散液を調製した。なお、得られた水性分散液の40℃に
おける粘度、pHを表2に示す。
【0033】実施例2〜5、比較例1〜5 (a)成分、(b)成分および(c)成分を表2に示す
ように変更した以外は、実施例1と同様の方法で置換コ
ハク酸無水物の水性分散液を調製した。ただし、表中
(c)の量は固形分換算である。結果を表2に示す。
【0034】
【表2】
【0035】表2において、各実施例および比較例の水
性分散液に用いた(a)成分は、いずれもオクタデセニ
ルコハク酸無水物であり、また(b)成分もいずれもポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテルリン酸エステ
ルである。比較例5では、当該水性分散液の調製の際、
(c)成分の代わりに水(25℃、pH7.53、硬度
2.03度)を使用した。
【0036】(製紙用サイズ剤組成物の性能評価) <紙科の作成およびサイズ性能>カナディアン・スタン
ダード・フリーネス395mlであるL材漂白クラフト
パルプ(L−BKP)の1%濃度パルプスラリーに、填
料として軽質炭酸カルシウム(商品名「タマパール12
1」、奥多摩工業(株)製)をセルロース繊維に対して
12%(固形分換算)、次いで定着剤として市販のカチ
オン化澱粉(商品名「Cato−F」、王子ナショナル
(株)製)をセルロース繊維に対して0.34%(固形
分換算)添加し、さらに硫酸アルミニウムをセルロース
繊維に対して0.5%(固形分換算)添加した。続い
て、実施例1〜5、比較例1〜5で得た調製直後の各水
性分散液、および調製後で室温にて3時間放置した各水
性分散液をセルロース繊維に対してそれぞれ0.08%
(固形分換算)添加した。次いで歩留向上剤としてカチ
オン性ポリアクリルアミド系高分子(商品名「パーコー
ル47」、協和産業(株)製)をセルロース繊維に対し
て0.01%(固形分換算)添加した。なお、抄紙時の
pHは7.5±0.2であった。このようにして得られ
たパルプスラリーの混合物を、タッピー丸小型手抄き機
(熊谷理機工業(株)製)を用いてパルプシートを作成
し、3.5kgW/cmの圧力で2分間プレスし、秤
量(JIS P 8124)が63.5±0.2g/m
となるよう抄紙した。得られた湿紙を回転式ドライヤ
ーにて100℃で1分間かけて乾燥した。得られた紙料
の緊度(JIS P 8118)は0.59g±0.1
/cm3、通気度(JIS P 8117)は115±
5秒であった。これら紙料につき、ステキヒトサイズ度
(JIS P 8122)を測定した。結果を表3に示
す。
【0037】(製紙用サイズ剤組成物の分散状態評価) <平均粒子径の測定>実施例1〜5、比較例1〜5で得
られた各水性分散液の調製直後、および室温において3
時間放置した後における平均粒子径をレーザー回折式粒
度分布測定装置(商品名「SLAD2000」、島津製
作所(株)製)により測定した。結果を表3に示す。な
お、経時的な粒子径の増大により当該装置での測定が困
難である場合は、測定不可とした。
【0038】<粒子形状の顕微鏡観察>実施例1〜5、
比較例1〜5で得られた各水性分散液につき、調製直後
および室温で3時間放置後の分散粒子の形状を光学顕微
鏡(オリンパス光学工業(株)製)にて400倍の倍率
で観察し、当該分散状態を以下の基準で評価した。結果
を表3に示す。 ○;粒子の大きさが均一で粗大粒子がほとんど存在しな
い。 ○;粒子の大きさはほぼ均一だが、粗大粒子がわずか
に混在する。 △;粒子の大きさが多少不均一である。 ×;粒子の大きさが不均一である。 ○>○>△>×の順で分散状態が良好であることを示
す。
【0039】
【表3】
【0040】表3の評価例1〜5および比較評価例1〜
5より、本発明の製紙用サイズ剤組成物は優れたサイズ
性能を奏し、また分散粒子の経時的な粒子径の変化や性
能の消失もほとんどないことがわかる。更には、本発明
の製紙用サイズ剤組成物はいずれも水性分散液の分散状
態も優れており、その分散状態は経時的にも安定してい
ることがわかる。
【0041】
【発明の効果】本発明の製紙用サイズ剤組成物は、硬度
が20度以下である水を用いて予めpHを特定領域に調
整した分散安定剤水溶液を使用するため、従来の同種の
製紙用サイズ剤組成物に比して乳化分散性が向上してお
り、更に該サイズ剤組成物は水性分散液としての経時的
な分散安定性や耐加水分解性が改善されており、長期に
亘り優れたサイズ性能を維持できる。また本発明の製紙
用サイズ剤組成物の製造方法によれば、置換コハク酸無
水物を容易に水に分散させることができる。また、本発
明のサイジング方法によれば、上記の如き優れた諸性能
を有する中性紙を容易に提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 洋平 大阪市城東区今福南3丁目4番33号荒川化 学工業株式会社研究所内 Fターム(参考) 4D077 AA05 AB20 AC05 DD03Z DD15Z DD63Z DD65Z DE08Z 4L055 AA03 AC06 AG41 AG46 AG48 AG64 AG88 AH11 AH13 AH29 AH33 EA25 EA31 EA32 FA17 FA30

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 置換コハク酸無水物(a)、水中油型界
    面活性剤(b)および、硬度が20度以下である水を用
    いて溶解され且つ無機酸および/または有機酸を用いて
    pH3.0〜6.5に調整された分散安定剤水溶液
    (c)とを含有することを特徴とする製紙用サイズ剤組
    成物。
  2. 【請求項2】 分散安定剤水溶液(c)が、水溶性高分
    子の水溶液である請求項1記載の製紙用サイズ剤組成
    物。
  3. 【請求項3】 分散安定剤水溶液(c)の構成成分であ
    る水溶性高分子が、カチオン変性澱粉、酸化澱粉、カル
    ボキシメチルセルロースおよびポリビニルアルコールか
    らなる群より選ばれる少なくとも一種である請求項1ま
    たは2記載の製紙用サイズ剤組成物。
  4. 【請求項4】 分散安定剤水溶液(c)の濃度(水溶性
    高分子の固形分濃度として換算)が、0.1〜10重量
    %である請求項1〜3のいずれかに記載の製紙用サイズ
    剤組成物。
  5. 【請求項5】 置換コハク酸無水物(a)と水中油型界
    面活性剤(b)との合計100重量部に対し、分散安定
    剤水溶液(c)を50〜300重量部(水溶性高分子の
    固形分として換算)使用してなる請求項1〜4のいずれ
    かに記載の製紙用サイズ剤組成物。
  6. 【請求項6】 分散安定剤水溶液(c)の存在下に、置
    換コハク酸無水物(a)および水中油型界面活性剤
    (b)を分散させることを特徴とする製紙用サイズ剤組
    成物の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の製紙用サイズ剤組成物を
    用いる紙のサイジング方法。
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