JP2003020585A - 脱墨剤組成物および脱墨方法 - Google Patents

脱墨剤組成物および脱墨方法

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JP2003020585A
JP2003020585A JP2001209488A JP2001209488A JP2003020585A JP 2003020585 A JP2003020585 A JP 2003020585A JP 2001209488 A JP2001209488 A JP 2001209488A JP 2001209488 A JP2001209488 A JP 2001209488A JP 2003020585 A JP2003020585 A JP 2003020585A
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compound
paper
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polyamine
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JP2001209488A
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Susumu Inaoka
享 稲岡
Yoshiyuki Onda
義幸 恩田
Masayuki Ito
雅之 伊藤
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Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた脱墨効果を有す脱墨剤組成物および脱
墨方法提供することにある。 【解決手段】 ポリアミン化合物中のアミノ基にアルキ
レンオキサイドが付加されてなるポリアミンポリアルコ
キシレート化合物を含有してなる脱墨剤組成物に関す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱墨剤及び脱墨方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】地球の温暖化防止のため、森林資源の保
護やごみ処理に基づく二酸化炭素発生量の抑制が重要と
なっており、古紙の有効利用は、より重要性を増してい
る。新聞、雑誌等を再生して新たな紙を作成する古紙の
再生は古くから行われており、白色度を向上させるため
脱墨工程を行うのが常である。近年、塗工紙由来の紙の
増加、高白色度の要求などより、より高性能の脱墨剤組
成物および脱墨方法への要求が高まっている。
【0003】脱墨方法には主に二つの方法があり、一つ
には、脱墨剤組成物の存在下に、古紙を離解し、空気を
吹き込むんで泡を形成させることによりインキを泡に付
着させてパルプと分離するフローテーション法、もう一
つには、脱墨剤組成物の存在下に、古紙を離解、洗浄
し、パルプスラリーを濾過洗浄する洗浄法とがある。前
者のフローテーション法は、歩留まりが高く、インキが
高濃度で除去できる等の特長はあるが、小さなインキの
パーティクルは除去が難しい、含量の除去が難しい等の
問題がある。後者の洗浄法は、顔料の除去が容易にでき
る、設備投資が安価等の特長はあるが、歩留まりが低
く、微細繊維を留めるが難しい、用水のリサイクルが難
しい等の問題がある。例えば、特開昭52−81107
号にはプライマリーアルコール、セカンダリーアルコー
ル、ノニルフェノール等のアルコールのエチレンオキサ
イド付加物により脱墨する方法、特開平8−33798
6号には多価アルコールのアルキレンオキサイド付加物
等により脱墨する方法、特開平10−72789にはア
ルコールのアルキレンオキサイド付加物等により脱墨す
る方法が開示されているが、高白色度の要求を満たすに
は不十分であった。このため、優れた脱墨効果を有する
脱墨剤組成物および脱墨方法が求められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
上記問題点を解決するためになされたものであり、本発
明の目的は、優れた脱墨効果を有する脱墨剤組成物およ
び脱墨方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決すべく鋭意検討した結果、ポリアミンポリアルコキシ
レート化合物を含有する脱墨剤組成物が優れた脱墨効果
を発揮し、白度が高く、インキの残存率の少ないパルプ
を提供できることを見出し、本発明を完成されるに至っ
た。本発明のポリアミンポリアルコキシレート化合物を
用いることにより、特に離脱したインキが粗大に凝集す
ることを防止、パルプへのインキの再付着を防止する効
果が向上していると推定される。
【0006】すなわち本発明の脱墨剤組成物は、ポリア
ミン化合物中のアミノ基に、アルキレンオキサイドが付
加されてなるポリアミンポリアルコキシレート化合物を
含有することを特徴とするものである。
【0007】前記ポリアミンポリアルコキシレート化合
物は、例えば、下記一般式(1):
【0008】
【化1】
【0009】(式中、Rは、アルキレン基を表わし、
X、Yは0以上の整数であり、XとYの和は1以上であ
る。)で表わされるポリアルキレンイミン中のアミノ基
に、アルキレンオキサイドを付加することにより得られ
る。
【0010】前記ポリアミンポリアルコキシレート化合
物中の(ポリ)オキシアルキレン基の重量%は、20〜
98重量%以内の範囲で含有するのが好ましく、30〜
95重量%以内の範囲で含有するのがより好ましい。本
発明の脱墨剤組成物中の前記ポリアミンポリアルコキシ
レート化合物含有量は、特に限定されないが、通常2〜
70重量%以上、好ましくは5〜60重量%の範囲、よ
り好ましくは、10重量%〜50重量%の範囲である。
【0011】本発明の他の発明は、前記脱墨剤組成物お
よび脱墨方法に関するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の脱墨剤組成物は、ポリア
ミン化合物中のアミノ基に、アルキレンオキサイドが付
加されてなるポリアミンポリアルコキシレート化合物を
必須成分として含むものである。
【0013】本発明に用いられるポリアミンポリアルコ
キシレート化合物は、ポリアミン化合物中のアミノ基
に、アルキレンオキサイドを特定のモル数で付加するこ
とにより得られる。得られたポリアミンポリアルコキシ
レート化合物中の(ポリ)オキシアルキレン基の重量%
は、20〜98重量%以内の範囲で含有するのが好まし
く、30〜95重量%以内の範囲で含有するのがより好
ましい。
【0014】また、本発明における脱墨剤として用いる
場合、作業環境、取り扱い安全性等の面から軽沸点不純
物の含有量が低減されたポリアミンポリアルコキシレー
ト化合物が好ましい。前記のポリアミンポリアルコキシ
レート化合物中の2,3−ブタンジオン、アセトニトリ
ル、ジオキサン、アセトアルデヒド、アセトン等の軽質
不純物の含有量の合計が10ppm以下がより好まし
く、5ppm以下であることが特に好ましい。ポリアミ
ンアルコキシレート化合物の原料に用いるポリアミンと
しては、特に限定されないが、アルキレンオキサイドと
の反応性を有するアミノ基を含有する重合物である。例
えば、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミ
ドなどのアルケニルカルボン酸アミド類;アリルアミ
ン、アクリルアミド、メタアクリルアミドなどの重合体
もしくは共重合体;エチレンイミン、2―メチルエチレ
ンイミンなどのアルキレンイミンの開環重合体(ポリア
ルキレンイミン)が挙げられ、ポリマーを成形後、官能
基をアミン変成したのも良い。例えば、ポリビニルアミ
ン、ビニルホルムアルデヒド等が挙げられる。
【0015】この中でも好ましいのは、ポリアルキレン
イミンであり、例えば、前記一般式(1)で表される化
合物が挙げられる。前記ポリアルキレンイミンとして
は、特に制限はないが、例えば活性水素を持つ化合物ま
たはハロゲン化物に、アルキレンイミンを付加して得ら
れるものである。前記活性水素を持つ化合物としては、
水、アルコール、アミン、酸等が挙げられ、具体的に
は、アンモニア、エタノールアミン、ジエチルトリアミ
ン、エチレンジアミン、トリエチレンテトラミン等が挙
げられる。前記ハロゲン化物としては、エチレンジクロ
ライド等が挙げられる。前記アルキレンイミンとしては
炭素原子数2から4のアルキレンイミンが好ましく、炭
素原子数2のエチレンイミンがより好ましい。
【0016】前記ポリアルキレンイミンとしては、直鎖
状のもの、あるいは枝分かれ状のものどちらであっても
良いが、例として日本触媒社製ポリエチレンイミン「エ
ポミンSP−018」(代表的な分岐度として、1級アミン
35%、2級アミン35%、3級アミン30%)、BA
SF社製ポリエチレンイミン「LupasolG35」
(代表的な分岐度として、1級アミン38%、2級アミ
ン36%、3級アミン26%)等が挙げられる。前記ポ
リアルキレンイミンの平均重量分子量は、通常100〜
150万の範囲が好ましいが、脱墨効果、分散性を考慮
すると、好ましくは300〜10万の範囲、より好まし
くは300〜5万の範囲である。前記ポリアミンポリア
ルコキシレート化合物は、例えば、一般式(1)で表わ
されるポリアルキレンイミン中のアミノ基に、アルキレ
ンオキサイドを特定の付加モル数で付加して得られる。
【0017】用いられるアルキレンオキサイドは、特に
限定されないが、炭素原子数2〜4のエチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドが好適
であり、特にエチレンオキサイドを用いるのが好まし
い。これらを単独または、併用で用いても良く、ブロッ
クまたは、ランダムを交互に組み合わせても良い。
【0018】アルキレンオキサイドのポリアミンへの好
適な付加量としては、好ましくは、20〜99.9重量
%,さらに好ましくは50〜99.9重量%である。ポ
リアミンのアルコキシレート化(アルキレンオキサイド
のポリアミンへの付加)の反応条件は、特に制限され
ず、例えばポリアミンとアルキレンオキサイドをそのま
ま、あるいは必要に応じて溶剤により希釈して、好まし
くは0〜200℃、より好ましくは120〜180℃の
温度条件下で反応して合成できる。この際、触媒とし
て、KOH、NaOHのようなアルカリ触媒を使用して
もよい。好ましくは、ポリエチレンイミンのアミノ基に
対して0.8〜1.1モル以下、より好ましくは0.9
〜1.0モル以下での付加反応は無触媒で行ない、それ
以上の付加反応では、アルカリ触媒を用いて反応させる
のが好ましい。
【0019】反応後は、水を加えて 120〜200
℃、より好ましくは140〜180℃の温度条件下で脱
気を行ない、ポリアミンポリアルコキシレート化合物中
に含まれる2,3−ブタジオン等の軽質不純物の除去を
行なうことが好ましい。
【0020】上記のポリエチレンイミンのアミノ基に付
加したアルキレンオキサイドの他に、アミド系単量体、
3級アミノ単量体、カルボン酸系単量体、アルキル化
剤、アルキレンカーボネート等の変性剤を単独または、
それらのうちの複数を用いて任意に付加することも可能
である。アミド系単量体としては、アクリルアミド、メ
タクリルアミド等、3級アミノ系単量体としては、ジメ
チルアミノエチルアクリレート及びジメチルアミノメチ
ルアクリレート等、カルボン酸系単量体としては、アク
リル酸、メタクリル酸もしくはこれらのナトリウムもし
くはカリウムなどのアルカリ金属塩またはアンモニウム
塩などの中和塩等、アルキル化剤としては、炭素原子数
1〜8のハロゲン化アルキル、アルキレンカーボネート
としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネ
ート等が挙げられる本発明にかかる脱墨剤組成物を用い
て紙組成物を得るには、前記ポリアミンポリアルコキシ
レート化合物を含む脱墨剤組成物により、洗浄法もしく
はフローテーション法により脱墨すればよい。脱墨剤組
成物としてポリアミンポリアルコキシレート化合物と併
用できる剤としては、特に制限はないが、非イオン系ポ
リオキシアルキレン型活性剤やカチオン性化合物、アニ
オン性化合物、両性化合物を挙げることができる。前
記、非イオン系ポリオキシアルキレン型活性剤は、活性
水素を持った疎水基にアルキレンオキシドを付加して製
造することができる。例えば、非イオン系ポリオキシア
ルキレン型活性剤の疎水部分の原料としては、炭素数8
−50の脂肪族もしくは芳香族からなるアルキル基を含
有するアルコール、多価アルコール、酸、ヒドロキシ脂
肪酸、アミン、アミド、エステルが挙げられ、さらにこ
れらの原料へエチレンイミンやマレイン酸変性したもの
のが挙げられる。これら疎水部分原料の活性水素に、1
00〜200℃の条件下、公知の触媒、例えばアルカリ
触媒等を用いて炭素数2−4のアルキレンオキシドをブ
ロックおよび/またはランダム付加することにより非イ
オン系ポリオキシアルキレン型活性剤であるカルボン酸
オキシド、アミンオキシド、アルコールポリアルコキシ
レート等が得られる。また、非イオン系ポリオキシアル
キレン型活性剤は、必要に応じて水酸基末端を塩化メチ
レン等によりアルキル封鎖しても良い。前記、カチオン
性化合物としては、脂肪族アミンおよびその4級塩、芳
香族アミンおよびその4級塩、ポリエチレンイミン等の
ポリアルキレンポリアミン誘導体が挙げられる。前記、
アニオン性化合物としては、カルボン酸塩、スルホン酸
塩、硫酸エステル塩、燐酸エステル塩、重合型高分子系
があり、例えばアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキ
ル硫酸エステル塩、アルファーオレフィンスルホネート
塩、脂肪酸石鹸等が挙げられる。前記、両性化合物とし
ては、ベタイン型、アミノ有機酸型が挙げられる。上記
紙組成物中のポリアミンポリアルコキシレート化合物
は、パルプに対して0.01〜1重量%の範囲で使用さ
れるのが好ましく、0.02〜0.5重量%の範囲内で
使用されるのがより好ましく、0.05〜0.3重量%
の範囲内で使用されるのがさらに好ましい。したがっ
て、脱墨剤組成物中のポリアミンポリアルコキシレート
化合物の量は、2重量%〜75重量%の範囲で含有する
のが好ましく、5重量%〜60重量%の範囲内で含有す
るのがより好ましく、10重量%〜50重量%の範囲内
で含有するのがさらに好ましくい。ポリアミンポリアル
コキシレート化合物の含有量が2重量%未満であると、
脱墨効果を十分に発揮されなくなり、75重量%を超え
ると、インキのパルプからの剥離性が悪くなり、インキ
の分散性が向上しすぎてフローテーション法において泡
への付着が起こりにくくなり好ましくない。
【0021】本発明で用いられる脱墨方法としては、洗
浄法及びフローテーション法が挙げられ、用いられる装
置については特に制限はなく、紙パルプ技術便覧 第5
版(編集発行紙パルプ技術協会)に記載されている機械
等を用いることができる。本発明の脱墨剤及び脱墨方法
を行う対象となるパルプには特に制限はないが、塗工
紙、新聞紙、雑誌用紙、OA用紙、白板紙白下層、白板
紙白層、上質紙、中質紙、ダンボール紙、厚紙等に用い
られたパルプを挙げることができる。本発明の脱墨剤及
び脱墨方法を行う対象となるインキには特に制限はない
が、浸透型インキ、酸化重合型インキ、溶剤型、自己重
合型インキ、反応硬化型インキ、熔融型インキ、染料型
インキ、反応発色型インキ等のインキを挙げることがで
きる。
【0022】本発明の脱墨方法において、共に使用され
る薬品にはとくに制限はないが、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、炭酸ナトリウム等のアルカリ性無機薬
品、ケイ酸ナトリウム特に3号珪曹、過酸化水素、亜硫
酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、トリポリ燐酸ソー
ダ、DTPA、EDTA等のキレート剤、発泡剤等が挙
げられる。
【0023】上記の脱墨剤組成物および脱墨方法によれ
ば、白色度が高く、残インキの少ない脱墨パルプを得る
ことができ、当該パルプにより抄紙された紙は、例え
ば、トイレットペーパ、テッシュ、塗工紙、新聞紙、雑
誌用紙、OA用紙、白板紙白下層、白板紙白層、中質
紙、ダンボール紙として好適に用いられる。
【0024】
【実施例】以下に本発明の実施例を挙げて説明するが、
本発明はこれらの例に限定されるのものではない。なお
実施例及び、比較例中に記載の「%」は、重量%を示
す。
【0025】実施例1 平均分子量1800のポリエチレンイミン((株)日本
触媒社製、商品名「SP−018」)344.6gを、
1.2Lオートクレーブに仕込み、150℃へ昇温し
た。その後エチレンオキサイド176.2gをフィード
して、ポリエチレンイミンにエチレンオキサイドを付加
した。
【0026】次いで、80℃まで冷却し、酢酸を加えて
pH7に調整した後、純水をポリエチレンイミンポリエ
トキシレート化合物全量に対して10重量%添加した
後、20ml/minの流量で窒素バブリングしながら
0.005MPaへ減圧し、5時間脱気し、軽質不純物
を除去することで目的の化合物(A)を得た。得られた
化合物(A)中の軽質不純物をガスクロマトグラフィー
(GC)で分析した結果、アセトアルデヒド濃度は1.
2ppm、アセトニトリル、アセトン、2,3−ブタン
ジオン、ジオキサンの各濃度は1ppm以下であった。
尚、上記化合物(A)中のポリエトキシレート基は3
3.8重量%であった。
【0027】実施例2 平均分子量1800のポリエチレンイミン((株)日本
触媒社製、商品名「SP−018」)172.3gを、
1.2Lオートクレーブに仕込み、150℃へ昇温し
た。その後エチレンオキサイドを167.4gをフィー
ドして、ポリエチレンイミンにエチレンオキサイドを付
加した。
【0028】次いで、80℃へ冷却し、49%KOH水
溶液を2.5g仕込み、165℃へ昇温後、20ml/
分の流量で窒素バブリングしながら0.05MPaへ減
圧し、脱水した後、エチレンオキサイドを361.0g
フィードしてエチレンオキサイドを付加した。
【0029】この後、80℃まで冷却し、酢酸を加えて
pH7へ調整した後、純水をポリエチレンイミンポリエ
トキシレート全量に対して10%添加し、20ml/分
の流量で窒素バブリングしながら0.005MPaへ減
圧し、5時間脱気を行い、軽質不純物を除去することで
目的の化合物(B)を得た。得られた化合物(B)中の
軽質不純物をガスクロマトグラフィーで分析した結果、
アセトアルデヒド濃度は2.1ppm、アセトニトリ
ル、アセトン、2,3−ブタンジオン、ジオキサンの各
濃度は1ppm以下であった。尚、上記化合物(B)中
のポリエトキシレート基は75.4重量%であった。
【0030】実施例3 平均分子量1800のポリエチレンイミン((株)日本
触媒社製、商品名「SP−018」)172.3gを、
2Lオートクレーブに仕込み、150℃へ昇温した。そ
の後エチレンオキサイドを167.4gをフィードし
て、ポリエチレンイミンにエチレンオキサイドを付加し
た。次いで、80℃へ冷却し、49%KOH水溶液を8
0g仕込み、165℃へ昇温後、20ml/分の流量で
窒素バブリングしながら0.05MPaへ減圧し、脱水
した後、エチレンオキサイドを1060g付加した。次
いで、80℃へ冷却し、前記その内100gを別のオー
トクレーブに仕込んだ、窒素置換し、165℃へ昇温
後、エチレンオキサイド543gプロピレンオキサイド
831gを同時にフィードしてランダム付加した。
【0031】この後、実施例2と同様の操作により軽質
不純物を除去することで目的の化合物(C)を得た。得
られた化合物(C)中の軽質不純物をガスクロマトグラ
フィーで分析した結果、アセトアルデヒド濃度は2.0
ppm、アセトニトリル、アセトン、2,3−ブタンジ
オン、ジオキサンの各濃度は1ppm以下であった。
尚、上記化合物(B)中のポリアルコキシレート基は9
9.2重量%であった。 実施例4 平均分子量600のポリエチレンイミン((株)日本触
媒社製、商品名「SP−006」)172.3gを、2
Lオートクレーブに仕込み、150℃へ昇温した。その
後エチレンオキサイドを167.4gをフィードして、
ポリエチレンイミンにエチレンオキサイドを付加した。
次いで、80℃へ冷却し、49%KOH水溶液を160
g仕込み、165℃へ昇温後、20ml/分の流量で窒
素バブリングしながら0.05MPaへ減圧し、脱水し
た後、エチレンオキサイドを1060gを付加した。次
いで、80℃へ冷却し、前記その内100gを別のオー
トクレーブに仕込んだ、窒素置換し、165℃へ昇温
後、エチレンオキサイド1173gフィードし次いでプ
ロピレンオキサイド1662gをフィードしてブロック
付加した。
【0032】この後、実施例2と同様の操作により軽質
不純物を除去することで目的の化合物(D)を得た。得
られた化合物(D)中の軽質不純物をガスクロマトグラ
フィーで分析した結果、アセトアルデヒド濃度は2.4
ppm、アセトニトリル、アセトン、2,3−ブタンジ
オン、ジオキサンの各濃度は1ppm以下であった。
尚、上記化合物(B)中のポリアルコキシレート基は9
9.6重量%であった。
【0033】実施例5 平均分子量1200のポリエチレンイミン((株)日本
触媒社製、商品名「SP−018」)172.3gを、
2Lオートクレーブに仕込み、120℃へ昇温した。そ
の後プロピレンオキサイドを220.59gをフィード
して、ポリエチレンイミンにプロピレンオキサイドを付
加した。
【0034】次いで、80℃へ冷却し、49%KOH水
溶液を2.5g仕込み、130℃へ昇温後、20ml/
分の流量で窒素バブリングしながら0.05MPaへ減
圧し、脱水した後、プロピレンオキサイドを950gフ
ィードしてエチレンオキサイドを付加した。
【0035】この後、実施例2と同様の操作により軽質
不純物を除去することで目的の化合物(E)を得た。得
られた化合物(E)中の軽質不純物をガスクロマトグラ
フィーで分析した結果、アセトアルデヒド濃度は2.4
ppm、アセトニトリル、アセトン、2,3−ブタンジ
オン、ジオキサンの各濃度は1ppm以下であった。
【0036】実施例6 実施例1における化合物(A)中のエチレンオキサイド
付加反応後、脱気工程を省略して目的の化合物(F)を
得た。得られた化合物(F)中の軽質不純物をガスクロ
マトグラフィーで分析した結果、アセトアルデヒドの濃
度は19.3ppm、アセトンの濃度が4.4ppm、
2,3−ブタンジオンの濃度が11ppm、ジオキサン
の濃度が81.7ppm、アセトニトリルの濃度が1p
pm以下であった。尚、上記化合物(F)中のポリエト
キシレート基は33.8重量%であった。 実施例7 オフセット新聞古紙70%、チラシ古紙30%からなる
原料古紙を3cm角に切断し、一定量をパルプ離解機に
入れ、水道水を入れた後、古紙重量に対して水酸化ナト
リウム1.0%、3号ケイソー2%、35%過酸化水素
水3%、実施例1〜6で得られた化合物A〜Fを0.3
%加え、パルプ濃度5.0%にて30分間離解を行い、
続いて50℃にて1時間熟成を行った。その後、パルプ
濃度を1.0%に希釈して25℃にて10分間フローテ
ーション処理を行った後、80メッシュフィルターを通
して10%へ濃縮し、再度パルプ濃度を1.0%に希釈
して得られたパルプスラリーを手抄きにて抄紙してパル
プシートを作成した。このパルプシートについて白色度
を測色色差計で測定し、画像解析装置にて残インキ数を
測定した。その結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】実施例8 オフセット新聞古紙70%、チラシ古紙30%からなる
原料古紙を3cm角に切断し、一定量をパルプ離解機に
入れ、水道水を入れた後、古紙重量に対して水酸化ナト
リウム1.0%、3号ケイソー2%、35%過酸化水素
水3%、実施例1〜6で得られた化合物A〜Fを0.3
%加え、パルプ濃度5.0%にて30分間離解を行い、
続いて50℃にて1時間熟成を行った。その後、パルプ
濃度を1.0%に希釈して80メッシュフィルターを通
し10%へ濃縮した、再度パルプ濃度を1.0%に希釈
して戻す操作を合計3度行い、得られたパルプスラリー
を手抄きにて抄紙してパルプシートを作成した。このパ
ルプシートについて白色度を測色色差計で測定し、画像
解析装置にて残インキ数を測定した。その結果を表2に
示す。
【0039】
【表2】
【0040】表1、2に記載の結果から明らかなよう
に、本発明の脱墨剤は、白度が高く、インキの残存率の
少ないパルプを提供できる。
【0041】
【発明の効果】本発明の脱墨剤は、インキの剥離性、イ
ンキの再付着防止性に優れており、白度が高く、インキ
の残存率の少ないパルプを提供できる。
【0042】このため、当該パルプにより抄紙された紙
は、高い脱墨性を必要としている様々な用途に用いるこ
とができる。例えば、トイレットペーパ、テッシュ、塗
工紙、新聞紙、雑誌用紙、OA用紙、白板紙白下層、白
板紙白層、中質紙、ダンボール紙として好適に用いられ
る等の脱墨性を必要とする用途全般に適している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J043 PA02 PC116 QA03 QA04 RA08 SA32 SA33 SB01 SB02 UA761 YB29 ZA01 ZB06 ZB33 ZB34 4L055 AA11 AE02 AE03 AE05 AE09 AE10 BA11 BA16 BA37 FA05 FA07 GA05 GA06 GA16 GA18 GA19 GA29

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアミン化合物中のアミノ基にアルキ
    レンオキサイドが付加してなるポリアミンポリアルコキ
    シレート化合物を含有してなる脱墨剤組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の脱墨剤組成物の存在下
    にフローテーションを行う古紙の脱墨方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の脱墨剤組成物の存在下
    に、古紙を離解、洗浄し、パルプと洗浄液を分離して行
    う洗浄法により脱墨を行う古紙の脱墨方法。
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