JP2003020026A - 飲料充填紙缶 - Google Patents

飲料充填紙缶

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JP2003020026A
JP2003020026A JP2001203532A JP2001203532A JP2003020026A JP 2003020026 A JP2003020026 A JP 2003020026A JP 2001203532 A JP2001203532 A JP 2001203532A JP 2001203532 A JP2001203532 A JP 2001203532A JP 2003020026 A JP2003020026 A JP 2003020026A
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Kosei Kikuchi
孝生 菊地
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KURINIKO KK
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KURINIKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費者が内容物を飲用した後投棄する前に一
定数の紙缶をまとめるように誘導され易く、リサイクル
を促進させ得る飲料充填紙缶を提供すること。 【解決手段】 上蓋11の中心部よりも周方向へ偏った
位置にタブシート13で塞がれた飲み口11aを有し、
数個で一セットを構成する各紙缶1の円筒胴部10の一
部領域10aには、比較的短い物語のそれぞれ異なる場
面に対応する絵14が印刷され、一セットの紙缶に印刷
されたそれぞれの絵14により前記物語が完結するよう
に構成され、各缶1の円筒胴部10には当該物語の題名
と前記絵14に対応する場面番号17が表示され、各紙
缶1の前記飲み口11aは当該紙缶の円筒胴部10の前
記一部領域10aから外れる方向へ偏っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は飲料充填紙缶に関す
るものであり、特にリサイクルを促進させるのに適する
飲料充填紙缶に関するものである。
【0002】
【従来の技術】紙缶には、強度メンバーである板紙の一
面にバリヤ層を積層した材料が使用されており、他の材
料の缶やびんと比べて、その製造から廃棄までの環境に
対する悪影響(特に地球温暖化の原因である二酸化炭素
の排出量)が少なく、しかもリサイクル性に富んでいる
ことから、最近飲料用の充填容器として多く用いられる
ようになっている。リサイクルには消費者の積極的な協
力が不可欠であるが、これまでは市町村による住民への
資源ごみ分別収集の呼びかけや、スーパマーケット店頭
等での消費者への協力の呼びかけなどが行われているの
みで、消費者が協力への呼びかけに自然に誘導されよう
に紙缶自体に工夫を施すことは行われていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】リサイクルのためには
一般に分別収集が不可欠であるので、その第1段階とし
ては消費者が投棄する前に所定の数にまとめることが必
要である。本発明の目的は、消費者が内容物を飲用した
後投棄する前に一定数の紙缶を集める(まとめる)よう
に誘導され易く、その結果紙缶のリサイクルを促進させ
ることができる飲料充填紙缶を提供することにある。本
発明の他の目的は、家族間,友人間あるいは病院内等の
共通の空間内の消費者相互の好ましいコミュニケーショ
ンを促進させ得る飲料充填紙缶を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る飲料充填紙
缶は、前述の課題を解決するため以下のように構成した
ものである。すなわち、請求項1に記載の飲料充填紙缶
は、上蓋11の中心部よりも周方向へ偏った位置にタブ
シート13で塞がれた飲み口11aを有し、数個で一セ
ットを構成する各紙缶1の円筒胴部10の一部領域10
aには、比較的短い物語のそれぞれ異なる場面に対応す
る絵14が印刷され、前記一セットの紙缶に印刷された
それぞれの絵14により前記物語が完結するように構成
され、各缶1の円筒胴部10には当該物語の題名と前記
絵14に対応する場面番号17が表示され、各紙缶1の
前記飲み口11aは当該紙缶の円筒胴部10の前記一部
領域10aから外れる方向へ偏っていることを特徴とし
ている。
【0005】請求項2に記載の飲料充填紙缶は、請求項
1の飲料充填紙缶において、各紙缶1の円筒胴部10の
前記一部領域10aには、印刷された絵14の近傍に当
該絵に対応する場面の簡単な説明又は/及び簡単な台詞
15が印刷されていることを特徴としている。
【0006】請求項3に記載の飲料充填紙缶は、請求項
1又は2の飲料充填紙缶において、各紙缶1の円筒胴部
10の前記一部領域10a以外の部分には当該紙缶の展
開要領16が図ないし説明文により印刷されていること
を特徴としている。
【0007】請求項4に記載の飲料充填紙缶は、請求項
1〜3のいずれかの飲料充填紙缶において、一セットの
紙缶の数は六缶又はその倍数であることを特徴としてい
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、本発明
に係る飲料充填紙缶の好ましい実施形態を説明する。図
1は本発明に係る一実施形態の飲料充填紙缶の部分破断
正面図、図2は一セット六缶の中の第1の紙缶の円筒胴
部の展開平面図、図3は紙缶に印刷されている紙缶の展
開要領の部分の拡大平面図、図4は内部の飲料を飲用し
た後の紙缶を、それに印刷されている展開要領に沿って
展開した状態の展開平面図、図5は第2の紙缶の円筒胴
部の部分展開平面図、図6は第3の紙缶の円筒胴部の部
分展開平面図、図7は第4の紙缶の円筒胴部の部分展開
平面図、図8は第5の紙缶の円筒胴部の部分展開平面
図、図9は第6の紙缶の円筒胴部の部分展開平面図であ
る。
【0009】紙缶1は、円筒胴部10と、当該円筒胴部
10に対してその上下の端部を塞ぐように固定されてい
る上蓋11及び底蓋12とから構成されている。上蓋1
1には、中心部より周方向に偏った位置に飲み口11a
が形成されており、この飲み口11aは、飲料2を充填
するときの充填口を兼ねるもので、飲料2の充填後タブ
シート(シール材)13をヒートシールして塞がれる。
【0010】円筒胴部10,各蓋11,12及びタブシ
ート13の材質は、強度メンバー(保形メンバー)であ
る板紙の片面(缶の内側になる面)に、ガスバリヤ性を
有する多層フィルムを積層するとともに、板紙の他の片
面の印刷層の上に薄いPE又はPET等の透明プラスチ
ックフィルムを被覆した積層シートである。バリヤ性を
有する多層フィルムは、両面の薄いPE層の間にセラミ
ックをサンドイッチ状に蒸着したものである。円筒胴部
10及び各蓋11,12を形成する積層シートは、厚み
が0.38〜0.5mm程度であり、タブシート13の
厚みは0.2mm前後である。
【0011】円筒胴部10は、積層シートの原反を一定
形状に裁断し、その片側のサイドエッジに図示しない薄
いプロテクトテープを被せ、プロテクトテープが被せら
れた側のサイドエッジが内側になるように円筒状に丸
め、両方のサイドエッジ相互をヒートシールしたもので
ある。プロテクトテープの材質は、PET等の基材フィ
ルムの片面にセラミックからなるバリヤ層を蒸着した多
層フィルムの両面に、PEフィルム等の被覆層を積層し
た薄い積層フィルムである。上蓋11及び底蓋12は、
それぞれヒートシールにより円筒胴部10の上下の端部
を塞ぐように固定されており、トレイ状になっているそ
れらの周壁部には、円筒胴部10の上下の縁部が外側か
らカール状に被さる状態にヒートシールされている。
【0012】飲料2は、金属缶の場合とは異なり、充填
に先立ってあらかじめ短時間の加熱滅菌により無菌処理
される。図示しない無菌チャンバー内において、飲み口
11aを封止する前の紙缶1内を過酸化水素等により滅
菌処理し、内部を乾燥させた後還元性雰囲気とし、図示
しない充填ノズルを飲み口11aより缶内に臨ませて飲
料2を充填し、ヘッドスペースHSを還元性雰囲気に置
換した後、タブシート13により飲み口11aを封止す
る要領で飲料2が充填される。この実施形態において、
飲料2は攪拌により泡立ち易いカゼイン等を含む高栄養
流動食であり、比較的流動性が小さいため、充填時の泡
立ちや飛び跳ねにより飲料が上蓋11の上面へ付着する
のを防止するため、ヘッドスペースHSの高さdは通常
の金属缶の場合の倍以上、すなわち13mm以上に設定
されている。
【0013】紙缶1は例えば六缶が一セット(一組)と
され、一セット中の各紙缶1の円筒胴部10は、それら
の表面が図2のように展開された状態で垂直方向に沿っ
てほぼ二分された状態の一部領域10aと他の領域10
bにより構成されている。一方の領域10aは主として
後述の絵14を表示する領域であり、他の領域10b
は、通常の包装容器におけると同様に、主として品名,
原材料,内容量,保存方法,栄養成分,製造者,販売
者,使用上の注意などを表示する領域である。
【0014】一セット中の各紙缶1において、円筒胴部
10の一部領域10aには、比較的短い物語の異なる一
場面(一こま)に対応する絵14が印刷され、一セット
を構成する六缶の各紙缶1に印刷されたそれぞれの絵1
4により、当該物語が完結するように構成されている。
これらの絵14は、これを見る者に対して当該場面の様
子を視覚的に端的に伝達するものである。領域10aの
絵14が印刷されている近傍(上方左右)には、その絵
14に対応する場面の簡単な説明や簡単な台詞15が印
刷され、これらの説明や台詞15を読めば、絵14で表
示されている場面の様子がより詳しく認識できるように
なっている。絵14が印刷された領域10aの余白部に
は、当該物語の題名と当該絵14に対応する場面番号1
7が、当該物語の全場面数(全こま数)とともに表示さ
れている。物語は、内容が公序良俗に反しないものであ
れば、童話,神話,おとぎ話,むかし話,寓話その他そ
の種類は自由に選択することができる。
【0015】各紙缶1の上蓋11の飲み口11aは、前
述のように中心部よりも周方向へ偏った位置に形成され
ており、特に、円筒胴部10の一部領域10aから外れ
る方向に偏っている。この実施形態の各紙缶1は、タブ
シート13を剥がして飲み口11aを開け、内部の飲料
2を飲用した後に紙缶1内を水で濯ぎ、飲み口11aの
偏った部分から図示しない鋏を入れ、当該部分から円筒
胴部10を垂直方向に断ち切ると、当該紙缶1を平面的
に展開することができるようになっている。したがっ
て、飲み口11aの偏りの方向を絵14が印刷された領
域10aから外れるように構成することにより、前述の
ように紙缶1を展開したとき、領域10a、すなわち絵
14が表示された領域が断ち切られないようにしてい
る。この実施形態では、飲み口11aの偏りの方向を領
域10aの左端外れに位置させることにより、紙缶1の
円筒胴部10を展開すると、図4のように絵14が印刷
された領域10aは、展開されたシートの左側に位置す
るように構成している。
【0016】各紙缶1の円筒胴部10の他の領域10b
の一部には、当該紙缶1の展開要領16が図示されてい
る。この展開要領16の表示は、図2及び特に図3で拡
大して示すように、上下二つの表示部分に分かれてお
り、上部の表示部分には点線とともに飲み口11aから
円筒胴部10に鋏を入れる方向が示され、下部の表示部
分には紙缶が展開された平面図が示されている。紙缶1
を前述のように展開した状態では、上蓋11及び底蓋1
2の外周の一部は図3のように展開された円筒胴部の中
央部上下縁に付着しているが、これらの蓋11及び12
は展開されたシートから取り外すこともできる。
【0017】展開要領16は、図2のほぼ中央部に表さ
れているように、円筒胴部10への鋏入れ部分を示す破
線又は実線と、断ち切る方向を示す鋏の図とで表示して
もよいし、あるいは、文章で記載しても差し支えない。
【0018】この実施形態において、一セットの各紙缶
1へ印刷されている絵14は、童話の「わらしべ長者」
を六つの場面に分けた各場面の絵である。六缶で一セッ
トを構成する紙缶1において、図2の第1の紙缶1の円
筒胴部10の領域10aには、当該物語の第1の場面
(第1話)として、主人公が転んでそのときにわらしべ
をつかんだ場面の絵14が選択され、印刷されている。
絵14の上方両側には、第1の場面の絵14に対応する
台詞や説明15が印刷され、下部の余白には物語の題名
とともにその場面番号17が、例えば「わらしべ長者」
「第1話(全6話)」のように印刷されている。
【0019】図5の第2の紙缶1の領域10aには、当
該物語の第2の場面として、主人公が前記わらしべの先
端にあぶを付け、これを持って歩いているときに、みか
んを所持した親子に出会い、わらしべを欲しがる子供に
そのわらしべを渡している場面の絵14が選択・印刷さ
れている。紙缶1の領域10aにはさらに、第2の場面
に対応する台詞や説明15と、物語の題名とその場面番
号17が、図2の紙缶1の場合と同様な位置にそれぞれ
印刷されている。
【0020】図6の第3の紙缶1の領域10aには、当
該物語の第3の場面として、主人公が第2の場面に登場
した母親からもらったみかんを持って歩いているとき、
のどの渇きで困っているおひめさまに出会い、主人公が
みかんをおひめさまに差し出して、そのお礼にお供から
三反の布をもらっている場面の絵14が選択・印刷され
ている。紙缶1の領域10aにはさらに、第3の場面に
対応する台詞や説明15と、物語の題名とその場面番号
17が、図2の紙缶1の場合と同様な位置にそれぞれ印
刷されている。
【0021】図7の第4の紙缶1の領域10aには、物
語の第4の場面として、主人公が三反の布を持って歩い
ているとき、馬に乗った男に出会い、疲労して動かなく
なった馬と一反の布とを交換している場面の絵14が選
択・印刷されている。紙缶1の領域10aにはさらに、
第4の場面に対応する台詞や説明15と、物語の題名と
その場面番号17が、図2の紙缶1の場合と同様な位置
にそれぞれ印刷されている。
【0022】図8の第5の紙缶1の領域10aには、物
語の第5の場面として、主人公が第4の場面で手に入れ
た馬に乗ってかけているとき、引っ越しの準備をしてい
る者に出会い、その者に馬を提供し、そのお礼に家と田
んぼをもらう場面の絵14が選択・表示されている。紙
缶1の領域10aにはさらに、第5の場面に対応する台
詞や説明15と、物語の題名とその場面番号17が、図
2の紙缶1の場合と同様な位置にそれぞれ印刷されてい
る。
【0023】図9の第6の紙缶1の領域10aには、物
語の第6の場面として、主人公が第5の場面でお礼にも
らった家とその後の様子を示す場面の絵14が選択・印
刷されている。紙缶1の領域10aにはさらに、第6の
場面に対応する説明15と、物語の題名とその場面番号
17が、図2の紙缶1の場合と同様な位置にそれぞれ印
刷されている。
【0024】前述のように飲料2が充填された紙缶1
は、飲料2が通常の種類や品質である場合には通常のル
ートにより、飲料2が患者用に調製された流動食その他
特殊な用途である場合にはそれらに対応したルートによ
り、それぞれ消費者に提供される。六缶一セットの飲料
充填紙缶は、主としてセットで販売されるが、セットで
なくばらでも販売される。
【0025】前記実施形態の飲料充填紙缶は、円筒胴部
10の一部領域10aに物語の一つの場面に対応する絵
14が印刷され、一セット六個の紙缶1を揃えると当該
物語が完結するように構成され、各缶1の円筒胴部10
には当該物語の題名と前記絵14に対応する場面番号1
7が表示されている。したがって、第1に、中身を飲用
した後、消費者は心理的に個々の紙缶をその都度別々に
は投棄し難くなり、一セット揃って物語が完結するまで
保管する(集める)ように心理的に誘導される。その結
果、中身を飲用後の紙缶は一セットのまとめられるよう
になり、このように一度まとめられた数個の紙缶はその
後ばらばらに投棄されることは少ないので、地方自治体
や業者による資源ごみの分別収集の推進を極めて容易に
し、紙缶のリサイクルを促進させることができる。
【0026】第2に、この形態の紙缶1は、上部の飲み
口11aの偏った部分から鋏を入れて円筒胴部10を縦
方向に断ち切ると容易に平面的なシートに展開すること
ができるが、飲み口11aは絵14が印刷された領域か
ら外れる方向へ偏っているので、平面的に展開するとき
に印刷されている絵14の部分が断ち切られることはな
く、一セットの紙缶を展開した状態で揃え、これらを適
当な手段で綴じることにより一組の紙芝居のような絵の
小冊子が構成される。なお、飲み口11aの隔たりの方
向を、絵14が表示された領域10aの左端又は右端の
外れ部分に位置させると、絵14が展開したシートの左
側又は右側に位置するので小冊子の体裁がよくなる。こ
のように紙缶1を平面的に展開して綴じることができる
ため、それらを物語が完結するように一セットまとめた
場合でも嵩張ることがなく、投棄するまで空間効率よく
保管することができる。前述のように物語が完結するよ
うに一セットまとめると、一組の紙芝居のような小冊子
を構成することができるので、例えば、当該物語の内容
を見開き版に印刷し、これを飲料の販売と平行して消費
者に頒布すれば、前記小冊子と見開きの印刷物とによ
り、家庭における小児の教育のツール、子供同志の遊び
のツール、病院内等所定の空間内に居る者相互のコミュ
ニケーションのツールとして有効に利用することができ
る。これらのことは、前述の資源ごみの分別収集の推進
を一層容易にし、紙缶のリサイクルを一層促進させるこ
とになる。
【0027】第3に、前述のように、各紙缶1の円筒胴
部10の絵14が印刷された領域10a内に、絵14の
近傍に当該場面の簡単な説明又は/及び簡単な台詞15
を印刷すると、前述のように各紙缶1を一セットまと
め、それらを平面的に展開して小冊子を構成することに
より、それ自体で当該物語のあらすじを理解させる教育
材料となる。このことも、前述の資源ごみの分別収集の
推進を一層容易にし、紙缶のリサイクルをさらに一層促
進させることになる。
【0028】第4に、各紙缶1の円筒胴部10の前記一
部領域10a以外の部分に、当該紙缶の展開要領16を
図ないし説明文により印刷すると、各紙缶1を間違いな
く正確かつ容易に展開することができる。
【0029】第5に、一セットの紙缶1の数を六缶又は
その倍数にすると、例えば飲料充填量180〜250m
lの紙缶の通常の箱詰め包装の際の缶数と適合し、取り
扱いが容易である。
【0030】
【発明の効果】請求項1の発明に係る飲料充填紙缶は、
数個で一セットを形成する紙缶を一セット揃うように集
めると、各紙缶1の円筒胴部10の一部領域に印刷され
た絵14により、一つの物語が完結するように構成さ
れ、各缶1の円筒胴部10には当該物語の題名と前記絵
14に対応する場面番号17が表示されているので、中
身を飲用した後、消費者は心理的に個々の紙缶をその都
度別々には投棄し難くなり、一セット揃って物語が完結
するまで保管する(集める)ように心理的に誘導され
る。その結果、中身を飲用後の紙缶は一セットのまとめ
られるようになり、このように一度まとめられた数個の
紙缶はその後ばらばらに投棄されることは少ないので、
地方自治体や業者による資源ごみの分別収集の推進をよ
り容易にし、紙缶のリサイクルを促進させることができ
る。また、上部の飲み口11aは絵14が印刷された領
域から外れる方向へ偏っているので、平面的に展開する
ときに印刷されている絵14の部分が断ち切られること
はなく、一セットの紙缶を展開した状態で揃え、これら
を適当な手段で綴じることにより一組の紙芝居のような
絵の小冊子が構成される。このように紙缶1を平面的に
展開して綴じることができるため、それらを物語が完結
するように一セットまとめた場合でも嵩張ることがな
く、投棄するまで空間効率よく保管することができる。
前述のように物語が完結するように一セットまとめる
と、一組の紙芝居のような小冊子を構成することができ
るので、例えば、当該物語の内容を見開き版に印刷し、
これを飲料の販売と平行して消費者に頒布すれば、前記
小冊子と見開きの印刷物とにより、家庭における小児の
教育のツール、子供同志の遊びのツール、病院内等所定
の空間内に居る者相互のコミュニケーションのツールと
して有効に利用することができる。これらのことは、前
述の資源ごみの分別収集の推進をさらに一層容易にし、
紙缶のリサイクルを一層促進させる。
【0031】請求項2の発明に係る飲料充填紙缶は、一
セット中の各紙缶1の円筒胴部10の絵14が印刷され
た領域10a内の絵14の近傍に、当該場面の簡単な説
明又は/及び簡単な台詞15を印刷したので、前述のよ
うに紙缶1を一セットまとめ、それらを平面的に展開し
て小冊子を構成することにより、それ自体で当該物語の
あらすじを理解させる教育材料となる。このことも、前
述の資源ごみの分別収集の推進をさらに一層容易にし、
紙缶のリサイクルを一層促進させる。
【0032】請求項3の発明に係る飲料充填紙缶は、一
セット中の各紙缶1の円筒胴部10の前記一部領域10
a以外の部分に、当該紙缶の展開要領16を図ないし説
明文により印刷したので、各紙缶1を間違いなく正確か
つ容易に展開することができる。
【0033】請求項4の発明に係る飲料充填紙缶は、一
セットの紙缶1の数を六缶又はその倍数にしたので、缶
の通常の箱詰め包装又は袋詰め包装の際の缶数と適合
し、取り扱いが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態の飲料充填紙缶の部分
破断正面図である。
【図2】本発明に係る一実施形態の飲料充填紙缶の一セ
ットの中の第1の紙缶の円筒胴部の展開平面図である。
【図3】紙缶に印刷されている展開要領の部分の拡大平
面図である。
【図4】内部の飲料を飲用した後の紙缶を、それに印刷
されている展開要領に沿って展開した状態の展開平面図
である。
【図5】本発明に係る一実施形態の飲料充填紙缶の一セ
ットの中の第2の紙缶の円筒胴部の部分展開平面図であ
る。
【図6】一実施形態の飲料充填紙缶の第3の紙缶の円筒
胴部の部分展開平面図である。
【図7】一実施形態の飲料充填紙缶の第4の紙缶の円筒
胴部の部分展開平面図である。
【図8】一実施形態の飲料充填紙缶の第5の紙缶の円筒
胴部の部分展開平面図である。
【図9】一実施形態の飲料充填紙缶の第6の紙缶の円筒
胴部の部分展開平面図である。
【符号の説明】
1 紙缶 10 円筒胴部 10a 一部領域 10b 他の領域 11 上蓋 11a 飲み口 12 底蓋 13 タブシート 14 絵 15 場面の簡単な説明ないし台詞 16 展開要領 17 場面番号 2 飲料 HS ヘッドスペース d ヘッドスペース高さ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上蓋(11)の中心部よりも周方向へ偏
    った位置にタブシート(13)で塞がれた飲み口(11
    a)を有し、数個で一セットを構成する各紙缶(1)の
    円筒胴部(10)の一部領域(10a)には、比較的短
    い物語のそれぞれ異なる場面に対応する絵(14)が印
    刷され、前記一セットの紙缶に印刷されたそれぞれの絵
    (14)により前記物語が完結するように構成され、各
    缶(1)の円筒胴部(10)には当該物語の題名と前記
    絵(14)に対応する場面番号(17)が表示され、各
    紙缶(1)の前記飲み口(11a)は当該紙缶の円筒胴
    部(10)の前記一部領域(10a)から外れる方向へ
    偏っていることを特徴とする、飲料充填紙缶。
  2. 【請求項2】 前記各紙缶(1)の円筒胴部(10)の
    前記一部領域(10a)には、印刷された絵(14)の
    近傍に当該絵に対応する場面の簡単な説明又は/及び簡
    単な台詞(15)が印刷されていることを特徴とする、
    請求項1に記載の飲料充填紙缶。
  3. 【請求項3】 前記各紙缶(1)の円筒胴部(10)の
    前記一部領域(10a)以外の部分には当該紙缶の展開
    要領(16)が図ないし説明文により印刷されているこ
    とを特徴とする、請求項1又は2に記載の飲料充填紙
    缶。
  4. 【請求項4】 一セットの紙缶の数は六缶又はその倍数
    であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記
    載の飲料充填紙缶。
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