JP2003019852A - ロータリースクリーン印刷方法及び印刷装置 - Google Patents
ロータリースクリーン印刷方法及び印刷装置Info
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- JP2003019852A JP2003019852A JP2001208313A JP2001208313A JP2003019852A JP 2003019852 A JP2003019852 A JP 2003019852A JP 2001208313 A JP2001208313 A JP 2001208313A JP 2001208313 A JP2001208313 A JP 2001208313A JP 2003019852 A JP2003019852 A JP 2003019852A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 円周長サイズを特注せず、汎用のロータリー
スクリーン版を使用して、指定されたエンドレスの図柄
を基材に安価に印刷するためのロータリースクリーン印
刷方法及び装置を得る。 【解決手段】 ロータリースクリーン版とロータリース
クリーン版内にスキージを備えたロータリースクリーン
印刷方法において、回転するロータリースクリーン版の
表面速度と進行する基材の表面速度を、進行方向が同じ
であって、かつ下式の関係にする。
スクリーン版を使用して、指定されたエンドレスの図柄
を基材に安価に印刷するためのロータリースクリーン印
刷方法及び装置を得る。 【解決手段】 ロータリースクリーン版とロータリース
クリーン版内にスキージを備えたロータリースクリーン
印刷方法において、回転するロータリースクリーン版の
表面速度と進行する基材の表面速度を、進行方向が同じ
であって、かつ下式の関係にする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はロータリースクリー
ン印刷方法及びその装置に関し、特にロータリースクリ
ーン版の円周長サイズを特注しなくて済むロータリース
クリーン印刷方法及びロータリースクリーン印刷装置に
関する。
ン印刷方法及びその装置に関し、特にロータリースクリ
ーン版の円周長サイズを特注しなくて済むロータリース
クリーン印刷方法及びロータリースクリーン印刷装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】ロータリースクリーン印刷方法では、印
刷したい形状の製版パターンを有するロータリースクリ
ーン版に供給されたインクを、ロータリースクリーン版
に押し付けたスキージでかくことによりロータリースク
リーン版を通して基材に付着させ、所望の印刷図柄を形
成している。ここでロータリースクリーン版と基材は表
面を接しながら等速度で同一方向へ回転するため、指定
されたエンドレスの図柄を基材に印刷するために、ロー
タリースクリーン版の円周長を選択し使用してきた。ロ
ータリースクリーン版は、一般に、電鋳法で円筒状メ
ッシュシリンダーを製作し、次に円筒を切り裂いて、
再び指定の円周長にシーム加工する。円筒の両端にエ
ンドリングを溶接する。円筒の内径にゴムチューブを
入れ、ラッカー製版法で印刷パターンを製版する。とい
った各工程で製作され、客先の円周長及び図柄の注文に
対応している。それに対して、電鋳法によって得られる
円周長の円筒状メッシュシリンダーをそのまま使用する
ならば、の工程を省くことができ、また汎用サイズの
ゴムチューブを使用できる点など、製作費用が安く済
む。ロータリースクリーン印刷機としては、例えば、特
開平7−299400号公報には、基材4に被覆層を塗
布するバックアップロール5と、前記バックアップロー
ル5と相互作用し、前記バックアップロールとの間を通
り抜ける基材4を支持するための対向圧力ロール6と、
層状の被覆材料2を前記バックアップロール5に塗布す
る計量供給装置とを備え、前記バックアップロール5の
外周の移動方向は、前記対向圧力ロール6の位置で前記
対向圧力ロール6の方向と逆方向であり、前記計量供給
装置は,ロータリースクリーン版1と,前記被覆材料を
供給する供給手段とを備えた、基材に被覆層を塗布する
ための装置が記載されている(図5参照)。符号3はロ
ータリースクリーン版1の裏側から被覆材料2を外側へ
押し出すためのスキージである。この装置は薄膜の被覆
層(べた塗り)を塗布するのに適し、かつ、膜厚調整が
容易で、さらに、同装置は従来の一般的な使い方である
ロータリースクリーン印刷に使うことも可能だとされて
いる。ロータリースクリーン印刷の場合は、図1に示す
ように基材4は回転するロータリースクリーン版1とバ
ックアップロール5との間を通り抜け、そのとき、ロー
タリースクリーン版1に製版した図柄が基材4に印刷さ
れる。上記公報記載のロータリースクリーン印刷方法に
よれば、円周長サイズを特注したロータリースクリーン
版を使用することにより、指定されたエンドレスの図柄
を基材に印刷することができる。しかしながら、この円
周長サイズを特注したロータリースクリーン版は、製作
費用が高く、また印刷装置側にもいろいろな円周長サイ
ズのロータリースクリーン版に対応する機構が必要にな
り、印刷費用及び設備費用の増加を招く問題がある。
刷したい形状の製版パターンを有するロータリースクリ
ーン版に供給されたインクを、ロータリースクリーン版
に押し付けたスキージでかくことによりロータリースク
リーン版を通して基材に付着させ、所望の印刷図柄を形
成している。ここでロータリースクリーン版と基材は表
面を接しながら等速度で同一方向へ回転するため、指定
されたエンドレスの図柄を基材に印刷するために、ロー
タリースクリーン版の円周長を選択し使用してきた。ロ
ータリースクリーン版は、一般に、電鋳法で円筒状メ
ッシュシリンダーを製作し、次に円筒を切り裂いて、
再び指定の円周長にシーム加工する。円筒の両端にエ
ンドリングを溶接する。円筒の内径にゴムチューブを
入れ、ラッカー製版法で印刷パターンを製版する。とい
った各工程で製作され、客先の円周長及び図柄の注文に
対応している。それに対して、電鋳法によって得られる
円周長の円筒状メッシュシリンダーをそのまま使用する
ならば、の工程を省くことができ、また汎用サイズの
ゴムチューブを使用できる点など、製作費用が安く済
む。ロータリースクリーン印刷機としては、例えば、特
開平7−299400号公報には、基材4に被覆層を塗
布するバックアップロール5と、前記バックアップロー
ル5と相互作用し、前記バックアップロールとの間を通
り抜ける基材4を支持するための対向圧力ロール6と、
層状の被覆材料2を前記バックアップロール5に塗布す
る計量供給装置とを備え、前記バックアップロール5の
外周の移動方向は、前記対向圧力ロール6の位置で前記
対向圧力ロール6の方向と逆方向であり、前記計量供給
装置は,ロータリースクリーン版1と,前記被覆材料を
供給する供給手段とを備えた、基材に被覆層を塗布する
ための装置が記載されている(図5参照)。符号3はロ
ータリースクリーン版1の裏側から被覆材料2を外側へ
押し出すためのスキージである。この装置は薄膜の被覆
層(べた塗り)を塗布するのに適し、かつ、膜厚調整が
容易で、さらに、同装置は従来の一般的な使い方である
ロータリースクリーン印刷に使うことも可能だとされて
いる。ロータリースクリーン印刷の場合は、図1に示す
ように基材4は回転するロータリースクリーン版1とバ
ックアップロール5との間を通り抜け、そのとき、ロー
タリースクリーン版1に製版した図柄が基材4に印刷さ
れる。上記公報記載のロータリースクリーン印刷方法に
よれば、円周長サイズを特注したロータリースクリーン
版を使用することにより、指定されたエンドレスの図柄
を基材に印刷することができる。しかしながら、この円
周長サイズを特注したロータリースクリーン版は、製作
費用が高く、また印刷装置側にもいろいろな円周長サイ
ズのロータリースクリーン版に対応する機構が必要にな
り、印刷費用及び設備費用の増加を招く問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の不具合を改善し、円周長サイズを特注せず、汎用の
ロータリースクリーン版を使用して、指定されたエンド
レスの図柄を基材に安価に印刷するためのロータリース
クリーン印刷方法及び装置を提供することを目的とす
る。
術の不具合を改善し、円周長サイズを特注せず、汎用の
ロータリースクリーン版を使用して、指定されたエンド
レスの図柄を基材に安価に印刷するためのロータリース
クリーン印刷方法及び装置を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的は次の
手段により達成される。すなわち、本発明によれば、第
一に、請求項1では、ロータリースクリーン版と該ロー
タリースクリーン版内にスキージを備え、該ロータリー
スクリーン版に供給されたインクをスキージでかくこと
により該ロータリースクリーン版を通して基材に付着さ
せる印刷方法において、回転するロータリースクリーン
版の表面速度と進行する基材の表面速度を、進行方向が
同じであって、かつ下式の関係にすることを特徴とする
ロータリースクリーン印刷方法が提供される。 第二に、請求項2では、上記請求項1記載のロータリー
スクリーン印刷方法において、進行する基材の表面速度
を4m/min.以上とすることを特徴とするロータリ
ースクリーン印刷方法が提供される。第三に、請求項3
では、上記請求項1または2記載のロータリースクリー
ン印刷方法において、少なくとも昇華性染料を有機結着
剤中に分散させてなるインクを用いることを特徴とする
ロータリースクリーン印刷方法が提供される。第四に、
請求項4では、上記請求項1記載のロータリースクリー
ン印刷方法を用いることを特徴とするロータリースクリ
ーン印刷機が提供される。
手段により達成される。すなわち、本発明によれば、第
一に、請求項1では、ロータリースクリーン版と該ロー
タリースクリーン版内にスキージを備え、該ロータリー
スクリーン版に供給されたインクをスキージでかくこと
により該ロータリースクリーン版を通して基材に付着さ
せる印刷方法において、回転するロータリースクリーン
版の表面速度と進行する基材の表面速度を、進行方向が
同じであって、かつ下式の関係にすることを特徴とする
ロータリースクリーン印刷方法が提供される。 第二に、請求項2では、上記請求項1記載のロータリー
スクリーン印刷方法において、進行する基材の表面速度
を4m/min.以上とすることを特徴とするロータリ
ースクリーン印刷方法が提供される。第三に、請求項3
では、上記請求項1または2記載のロータリースクリー
ン印刷方法において、少なくとも昇華性染料を有機結着
剤中に分散させてなるインクを用いることを特徴とする
ロータリースクリーン印刷方法が提供される。第四に、
請求項4では、上記請求項1記載のロータリースクリー
ン印刷方法を用いることを特徴とするロータリースクリ
ーン印刷機が提供される。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
上述のように、本発明のロータリースクリーン印刷方法
は、一般的なロータリースクリーン印刷方法において、
回転するロータリースクリーン版の表面速度と進行する
基材の表面速度を特定の関係にして印刷を行うものであ
り、これにより、円周長サイズを特注しない汎用のロー
タリースクリーン版を使用して、指定されたエンドレス
の図柄を基材に印刷することができる。ロータリースク
リーン印刷機としては、例えば前述した特開平7−29
9400号公報に記載された印刷機(図1参照)と同型
のものを使用することができる。本発明は、このような
印刷機を用いて、ロータリースクリーン版1とこれに対
向して設けられたバックアップロール5との間を被印刷
基材4が進行するとき、ロータリースクリーン版1の表
面速度と基材4の表面速度との差を、基材の表面速度に
対して7%以下となる比率で印刷を行うものである。す
なわち両者の速度差をこのようにして行なうことによ
り、ロータリースクリーン版1の円周長サイズを何ら特
注しなくても通常のロータリースクリーン版を使用して
インク2をスキージ3でかくことにより基材上に所望の
図柄の印刷を行うことができる。本発明において、進行
する基材の表面速度を4m/min.以上とするとき、
より好ましい印刷を行うことができる。また、使用する
インクとして少なくとも昇華性染料を有機結着剤中に分
散させたインクを用いてパターン印刷することにより好
ましい昇華型インクリボンを得ることができる。
上述のように、本発明のロータリースクリーン印刷方法
は、一般的なロータリースクリーン印刷方法において、
回転するロータリースクリーン版の表面速度と進行する
基材の表面速度を特定の関係にして印刷を行うものであ
り、これにより、円周長サイズを特注しない汎用のロー
タリースクリーン版を使用して、指定されたエンドレス
の図柄を基材に印刷することができる。ロータリースク
リーン印刷機としては、例えば前述した特開平7−29
9400号公報に記載された印刷機(図1参照)と同型
のものを使用することができる。本発明は、このような
印刷機を用いて、ロータリースクリーン版1とこれに対
向して設けられたバックアップロール5との間を被印刷
基材4が進行するとき、ロータリースクリーン版1の表
面速度と基材4の表面速度との差を、基材の表面速度に
対して7%以下となる比率で印刷を行うものである。す
なわち両者の速度差をこのようにして行なうことによ
り、ロータリースクリーン版1の円周長サイズを何ら特
注しなくても通常のロータリースクリーン版を使用して
インク2をスキージ3でかくことにより基材上に所望の
図柄の印刷を行うことができる。本発明において、進行
する基材の表面速度を4m/min.以上とするとき、
より好ましい印刷を行うことができる。また、使用する
インクとして少なくとも昇華性染料を有機結着剤中に分
散させたインクを用いてパターン印刷することにより好
ましい昇華型インクリボンを得ることができる。
【0006】図2は、ロータリースクリーン版の一例の
外観斜視図である。図中のaは製版パターン間隔(周方
向間隔)を表している。ロータリースクリーン版の円周
長は、汎用品が640mmである。図3は、基材にエン
ドレスの図柄を印刷した印刷物の一例であり、連続的に
印刷を行い、指定されたb寸法のエンドレスの図柄を印
刷したものである。図中のbは図柄間隔を表し、cはロ
ータリースクリーン版1周分の図柄長を表している(c
=b×16)。
外観斜視図である。図中のaは製版パターン間隔(周方
向間隔)を表している。ロータリースクリーン版の円周
長は、汎用品が640mmである。図3は、基材にエン
ドレスの図柄を印刷した印刷物の一例であり、連続的に
印刷を行い、指定されたb寸法のエンドレスの図柄を印
刷したものである。図中のbは図柄間隔を表し、cはロ
ータリースクリーン版1周分の図柄長を表している(c
=b×16)。
【0007】
【実施例】次に、実施例によって本発明をさらに詳細に
説明する。ただし、本発明は以下の実施例によって限定
されるものではない。なお、実施例中、部はすべて重量
部を表わす。 (実施例1) 印刷装置:ロータリースクリーン印刷機 ロータリースクリーン版:メッシュサイズ:135メッ
シュ 円周長:汎用サイズ640mm 製版パターン:長方形べた図柄 (製版パターン間隔a)=640/16=40mm 基材:ポリエステルフィルム インク:下記構成のインク成分を混合した後、分散して
作製した。 ポリビニルブチラール樹脂 10部 昇華性染料(Yellow VP) 25部 ブチルセロソルブ 100部 上記条件で、回転するロータリースクリーン版の表面速
度と進行する基材の表面速度に速度差を設け、(基材の
表面速度)=2m/min.(速度差比率)=3.0%
として、ロータリースクリーン印刷を行った。この速度
差を設けることにより、(製版パターン間隔a)=40
mmのロータリースクリーン版を使用して、(狙いの図
柄間隔b)=38.8mmのエンドレスの図柄を基材に
印刷した。結果を図4に示す。
説明する。ただし、本発明は以下の実施例によって限定
されるものではない。なお、実施例中、部はすべて重量
部を表わす。 (実施例1) 印刷装置:ロータリースクリーン印刷機 ロータリースクリーン版:メッシュサイズ:135メッ
シュ 円周長:汎用サイズ640mm 製版パターン:長方形べた図柄 (製版パターン間隔a)=640/16=40mm 基材:ポリエステルフィルム インク:下記構成のインク成分を混合した後、分散して
作製した。 ポリビニルブチラール樹脂 10部 昇華性染料(Yellow VP) 25部 ブチルセロソルブ 100部 上記条件で、回転するロータリースクリーン版の表面速
度と進行する基材の表面速度に速度差を設け、(基材の
表面速度)=2m/min.(速度差比率)=3.0%
として、ロータリースクリーン印刷を行った。この速度
差を設けることにより、(製版パターン間隔a)=40
mmのロータリースクリーン版を使用して、(狙いの図
柄間隔b)=38.8mmのエンドレスの図柄を基材に
印刷した。結果を図4に示す。
【0008】(実施例2)(速度差比率)=5.0%と
したこと以外は実施例1と同じ条件でロータリースクリ
ーン印刷を行った。この速度差を設けることにより、
(製版パターン間隔a)=40mmのロータリースクリ
ーン版を使用して、(狙いの図柄間隔b)=38.0m
mのエンドレスの図柄を基材に印刷した。結果を図4に
示す。 (実施例3)(速度差比率)=7.0%としたこと以外
は実施例1と同じ条件でロータリースクリーン印刷を行
った。この速度差を設けることにより、(製版パターン
間隔a)=40mmのロータリースクリーン版を使用し
て、(狙いの図柄間隔b)=37.2mmのエンドレス
の図柄を基材に印刷した。結果を図4に示す。 (実施例4)(速度差比率)=−3.0%としたこと以
外は実施例1と同じ条件でロータリースクリーン印刷を
行った。この速度差を設けることにより、(製版パター
ン間隔a)=40mmのロータリースクリーン版を使用
して、(狙いの図柄間隔b)=41.2mmのエンドレ
スの図柄を基材に印刷した。結果を図4に示す。
したこと以外は実施例1と同じ条件でロータリースクリ
ーン印刷を行った。この速度差を設けることにより、
(製版パターン間隔a)=40mmのロータリースクリ
ーン版を使用して、(狙いの図柄間隔b)=38.0m
mのエンドレスの図柄を基材に印刷した。結果を図4に
示す。 (実施例3)(速度差比率)=7.0%としたこと以外
は実施例1と同じ条件でロータリースクリーン印刷を行
った。この速度差を設けることにより、(製版パターン
間隔a)=40mmのロータリースクリーン版を使用し
て、(狙いの図柄間隔b)=37.2mmのエンドレス
の図柄を基材に印刷した。結果を図4に示す。 (実施例4)(速度差比率)=−3.0%としたこと以
外は実施例1と同じ条件でロータリースクリーン印刷を
行った。この速度差を設けることにより、(製版パター
ン間隔a)=40mmのロータリースクリーン版を使用
して、(狙いの図柄間隔b)=41.2mmのエンドレ
スの図柄を基材に印刷した。結果を図4に示す。
【0009】(実施例5)(基材の表面速度)=4m/
minとしたこと以外は実施例1と同じ条件でロータリ
ースクリーン印刷を行った。この速度差を設けることに
より、(製版パターン間隔a)=40mmのロータリー
スクリーン版を使用して、(狙いの図柄間隔b)=3
8.8mmのエンドレスの図柄を基材に印刷した。結果
を図4に示す。 (実施例6)(速度差比率)=5.0%としたこと以外
は実施例5と同じ条件でロータリースクリーン印刷を行
った。この速度差を設けることにより、(製版パターン
間隔a)=40mmのロータリースクリーン版を使用し
て、(狙いの図柄間隔b)=38.0mmのエンドレス
の図柄を基材に印刷した。結果を図4に示す。 (実施例7)(速度差比率)=7.0%としたこと以外
は実施例5と同じ条件でロータリースクリーン印刷を行
った。この速度差を設けることにより、(製版パターン
間隔a)=40mmのロータリースクリーン版を使用し
て、(狙いの図柄間隔b)=37.2mmのエンドレス
の図柄を基材に印刷した。結果を図4に示す。 (実施例8)(速度差比率)=9.0%としたこと以外
は実施例5と同じ条件でロータリースクリーン印刷を行
った。この速度差を設けることにより、(製版パターン
間隔a)=40mmのロータリースクリーン版を使用し
て、(狙いの図柄間隔b)=36.4mmのエンドレス
の図柄を基材に印刷した。結果を図4に示す。 (実施例9)(速度差比率)=−3.0%としたこと以
外は実施例5と同じ条件でロータリースクリーン印刷を
行った。この速度差を設けることにより、(製版パター
ン間隔a)=40mmのロータリースクリーン版を使用
して、(狙いの図柄間隔b)=41.2mmのエンドレ
スの図柄を基材に印刷した。結果を図4に示す。
minとしたこと以外は実施例1と同じ条件でロータリ
ースクリーン印刷を行った。この速度差を設けることに
より、(製版パターン間隔a)=40mmのロータリー
スクリーン版を使用して、(狙いの図柄間隔b)=3
8.8mmのエンドレスの図柄を基材に印刷した。結果
を図4に示す。 (実施例6)(速度差比率)=5.0%としたこと以外
は実施例5と同じ条件でロータリースクリーン印刷を行
った。この速度差を設けることにより、(製版パターン
間隔a)=40mmのロータリースクリーン版を使用し
て、(狙いの図柄間隔b)=38.0mmのエンドレス
の図柄を基材に印刷した。結果を図4に示す。 (実施例7)(速度差比率)=7.0%としたこと以外
は実施例5と同じ条件でロータリースクリーン印刷を行
った。この速度差を設けることにより、(製版パターン
間隔a)=40mmのロータリースクリーン版を使用し
て、(狙いの図柄間隔b)=37.2mmのエンドレス
の図柄を基材に印刷した。結果を図4に示す。 (実施例8)(速度差比率)=9.0%としたこと以外
は実施例5と同じ条件でロータリースクリーン印刷を行
った。この速度差を設けることにより、(製版パターン
間隔a)=40mmのロータリースクリーン版を使用し
て、(狙いの図柄間隔b)=36.4mmのエンドレス
の図柄を基材に印刷した。結果を図4に示す。 (実施例9)(速度差比率)=−3.0%としたこと以
外は実施例5と同じ条件でロータリースクリーン印刷を
行った。この速度差を設けることにより、(製版パター
ン間隔a)=40mmのロータリースクリーン版を使用
して、(狙いの図柄間隔b)=41.2mmのエンドレ
スの図柄を基材に印刷した。結果を図4に示す。
【0010】(比較例1)(ロータリースクリーン版の
円周長)=595.2mm、(速度差比率)=0%とし
たこと以外は実施例1と同じ条件でロータリースクリー
ン印刷を行った。この狙いの図柄間隔を得る手段とし
て、ロータリースクリーン版の円周長を選択するという
従来のロータリースクリーン印刷方法により、(製版パ
ターン間隔a)=37.2mmの、円周長が特注のロー
タリースクリーン版を使用して、(狙いの図柄間隔b)
=37.2mmのエンドレスの図柄を基材に印刷した。
結果を図4に示す。 (比較例2)(基材搬送速度)=4m/min.とした
こと以外は比較例1と同じ条件でロータリースクリーン
印刷を行った。この狙いの図柄間隔を得る手段として、
ロータリースクリーン版の円周長を選択するという従来
のロータリースクリーン印刷方法により、(製版パター
ン間隔a)=37.2mmの、円周長が特注のロータリ
ースクリーン版を使用して、(狙いの図柄間隔b)=3
7.2mmのエンドレスの図柄を基材に印刷した。結果
を図4に示す。なお、図4中の記載事項について、説明
する。先ず、図4中の※1乃至※4の意味は次の通りで
ある。 ※1:(速度差比率)=((ロータリースクリーン版の
表面速度)−(基材の表面速度))/(基材の表面速
度) ※2:(狙いの図柄間隔b)=(製版パターン間隔a)
×(1−速度差比率)。 ※3:印刷膜品質は、印刷図柄の輪郭のシャープさを評
価したもので、評価は優、良、劣で示した。 ※4:総合判定○は、(印刷結果の図柄間隔b)が(狙
いの図柄間隔b)と一致しており、かつ印刷膜品質良以
上のもの。×は、(印刷結果の図柄間隔b)が(狙いの
図柄間隔b)と一致していないもの。 次に、実施例4、実施例8、実施例9は、基材表面とロ
ータリースクリーン版表面が接している部分で、規定の
速度差分だけずれることができなかったため、狙いの図
柄間隔bを得られなかった。また、実施例4、実施例9
は(ロータリースクリーン版の表面速度)<(基材の表
面速度)の条件としたため、ロータリースクリーン版の
手前位置で基材のたるみができ、不安定な運転状態にな
った。実施例3と実施例7の比較でわかる通り、基材表
面速度が4m/minの方が、印刷膜品質が優れてお
り、より優れた印刷方法であることを示している。上記
の総合判定○となった印刷物は、熱転写リボンとして使
用した時、良好な印字性能を発揮した。
円周長)=595.2mm、(速度差比率)=0%とし
たこと以外は実施例1と同じ条件でロータリースクリー
ン印刷を行った。この狙いの図柄間隔を得る手段とし
て、ロータリースクリーン版の円周長を選択するという
従来のロータリースクリーン印刷方法により、(製版パ
ターン間隔a)=37.2mmの、円周長が特注のロー
タリースクリーン版を使用して、(狙いの図柄間隔b)
=37.2mmのエンドレスの図柄を基材に印刷した。
結果を図4に示す。 (比較例2)(基材搬送速度)=4m/min.とした
こと以外は比較例1と同じ条件でロータリースクリーン
印刷を行った。この狙いの図柄間隔を得る手段として、
ロータリースクリーン版の円周長を選択するという従来
のロータリースクリーン印刷方法により、(製版パター
ン間隔a)=37.2mmの、円周長が特注のロータリ
ースクリーン版を使用して、(狙いの図柄間隔b)=3
7.2mmのエンドレスの図柄を基材に印刷した。結果
を図4に示す。なお、図4中の記載事項について、説明
する。先ず、図4中の※1乃至※4の意味は次の通りで
ある。 ※1:(速度差比率)=((ロータリースクリーン版の
表面速度)−(基材の表面速度))/(基材の表面速
度) ※2:(狙いの図柄間隔b)=(製版パターン間隔a)
×(1−速度差比率)。 ※3:印刷膜品質は、印刷図柄の輪郭のシャープさを評
価したもので、評価は優、良、劣で示した。 ※4:総合判定○は、(印刷結果の図柄間隔b)が(狙
いの図柄間隔b)と一致しており、かつ印刷膜品質良以
上のもの。×は、(印刷結果の図柄間隔b)が(狙いの
図柄間隔b)と一致していないもの。 次に、実施例4、実施例8、実施例9は、基材表面とロ
ータリースクリーン版表面が接している部分で、規定の
速度差分だけずれることができなかったため、狙いの図
柄間隔bを得られなかった。また、実施例4、実施例9
は(ロータリースクリーン版の表面速度)<(基材の表
面速度)の条件としたため、ロータリースクリーン版の
手前位置で基材のたるみができ、不安定な運転状態にな
った。実施例3と実施例7の比較でわかる通り、基材表
面速度が4m/minの方が、印刷膜品質が優れてお
り、より優れた印刷方法であることを示している。上記
の総合判定○となった印刷物は、熱転写リボンとして使
用した時、良好な印字性能を発揮した。
【0011】
【発明の効果】以上のように、請求項1のロータリース
クリーン印刷方法によれば、回転するロータリースクリ
ーン版の表面速度と進行する基材の表面速度を特定の比
率で印刷を行うことから、円周長サイズを特注しない汎
用のロータリースクリーン版を使用して、指定されたエ
ンドレスの図柄を基材に印刷することができる。請求項
2のロータリースクリーン印刷方法によれば、進行する
基材の表面速度を4m/min.以上とすることから、
優れた印刷膜品質が得られ、より優れた印刷方法を得る
ことができる。請求項3のロータリースクリーン印刷方
法によれば、上記印刷方法において、少なくとも昇華性
染料を有機結着剤中に分散させてなるインクを用いるこ
とから、得られる印刷物を熱転写リボンとして使用する
と、良好な印字性能を発揮することができる。請求項4
のロータリースクリーン印刷装置によれば、上記ロータ
リースクリーン印刷方法を用いることから、安価なロー
タリースクリーン版及びロータリースクリーン装置を使
用することができるため、顧客のオーダーに応じたエン
ドレスの図柄をもつ印刷物を安価に得ることができる。
クリーン印刷方法によれば、回転するロータリースクリ
ーン版の表面速度と進行する基材の表面速度を特定の比
率で印刷を行うことから、円周長サイズを特注しない汎
用のロータリースクリーン版を使用して、指定されたエ
ンドレスの図柄を基材に印刷することができる。請求項
2のロータリースクリーン印刷方法によれば、進行する
基材の表面速度を4m/min.以上とすることから、
優れた印刷膜品質が得られ、より優れた印刷方法を得る
ことができる。請求項3のロータリースクリーン印刷方
法によれば、上記印刷方法において、少なくとも昇華性
染料を有機結着剤中に分散させてなるインクを用いるこ
とから、得られる印刷物を熱転写リボンとして使用する
と、良好な印字性能を発揮することができる。請求項4
のロータリースクリーン印刷装置によれば、上記ロータ
リースクリーン印刷方法を用いることから、安価なロー
タリースクリーン版及びロータリースクリーン装置を使
用することができるため、顧客のオーダーに応じたエン
ドレスの図柄をもつ印刷物を安価に得ることができる。
【図1】ロータリースクリーン印刷機の別の例を示す概
略図。
略図。
【図2】ロータリースクリーン版の一例を示す斜視図。
【図3】基材にエンドレスの図柄を印刷した印刷物の一
例を示す平面図。
例を示す平面図。
【図4】実施例と比較例の結果を示す図。
【図5】ロータリースクリーン印刷機の一例を示す概略
図。
図。
1 ロータリースクリーン版、2 インク、3 スキー
ジ、4 基材、5 バックアップロール、6 対向圧力
ロール、7 製版パターン、8 パターン、a 製版パ
ターン間隔、b 図柄間隔、c ロータリースクリーン
版1周分の図柄長=b×16
ジ、4 基材、5 バックアップロール、6 対向圧力
ロール、7 製版パターン、8 パターン、a 製版パ
ターン間隔、b 図柄間隔、c ロータリースクリーン
版1周分の図柄長=b×16
Claims (4)
- 【請求項1】 円筒状ロータリースクリーン版と、該ロ
ータリースクリーン版内に配置したスキージと、を備
え、該ロータリースクリーン版内に供給されたインクを
スキージでかくことにより該ロータリースクリーン版面
を通してインクを基材に付着させる印刷方法において、
回転するロータリースクリーン版の表面速度と進行する
基材の表面速度を、進行方向が同じであって、かつ下式
の関係にすることを特徴とするロータリースクリーン印
刷方法。 - 【請求項2】 請求項1記載のロータリースクリーン印
刷方法において、進行する基材の表面速度を4m/mi
n.以上とすることを特徴とするロータリースクリーン
印刷方法。 - 【請求項3】 請求項1または2記載のロータリースク
リーン印刷方法において、少なくとも昇華性染料を有機
結着剤中に分散させてなるインクを用いることを特徴と
するロータリースクリーン印刷方法。 - 【請求項4】 請求項1記載のロータリースクリーン印
刷方法を用いることを特徴とするロータリースクリーン
印刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001208313A JP2003019852A (ja) | 2001-07-09 | 2001-07-09 | ロータリースクリーン印刷方法及び印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001208313A JP2003019852A (ja) | 2001-07-09 | 2001-07-09 | ロータリースクリーン印刷方法及び印刷装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003019852A true JP2003019852A (ja) | 2003-01-21 |
Family
ID=19044163
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001208313A Pending JP2003019852A (ja) | 2001-07-09 | 2001-07-09 | ロータリースクリーン印刷方法及び印刷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003019852A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20120097894A (ko) * | 2011-02-25 | 2012-09-05 | 삼성테크윈 주식회사 | 로터리 스크린프린터 및 이를 이용한 스크린프린팅 |
WO2021066273A1 (ko) * | 2019-10-01 | 2021-04-08 | 곽형근 | 로터리 스크린 프린팅 방식을 이용한 투명 단열필름 제조 방법, 그리고 이에 의해 제조된 투명 단열필름 |
-
2001
- 2001-07-09 JP JP2001208313A patent/JP2003019852A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20120097894A (ko) * | 2011-02-25 | 2012-09-05 | 삼성테크윈 주식회사 | 로터리 스크린프린터 및 이를 이용한 스크린프린팅 |
KR101688925B1 (ko) * | 2011-02-25 | 2017-01-02 | 한화테크윈 주식회사 | 로터리 스크린프린터 및 이를 이용한 스크린프린팅 |
WO2021066273A1 (ko) * | 2019-10-01 | 2021-04-08 | 곽형근 | 로터리 스크린 프린팅 방식을 이용한 투명 단열필름 제조 방법, 그리고 이에 의해 제조된 투명 단열필름 |
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