JP2003019813A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置

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JP2003019813A
JP2003019813A JP2001208470A JP2001208470A JP2003019813A JP 2003019813 A JP2003019813 A JP 2003019813A JP 2001208470 A JP2001208470 A JP 2001208470A JP 2001208470 A JP2001208470 A JP 2001208470A JP 2003019813 A JP2003019813 A JP 2003019813A
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ink
head
flow path
head body
recording apparatus
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JP2001208470A
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照三 ▲桑▼田
Teruzo Kuwata
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ヘッド本体内に存在する液体を容易に排出しう
るインクジェット式記録装置を提供する。 【解決手段】インク滴を吐出するノズルが設けられたヘ
ッド本体10と、上記ヘッド本体10が取り付けられる
とともにインクカートリッジ2が搭載されるヘッドホル
ダ11とを有する記録ヘッド1とを備え、上記ヘッドホ
ルダ11におけるインクカートリッジ2のインクをヘッ
ド本体10に導く流路に、上記流路を大気と連通させる
大気開放弁20を設けたことにより、ヘッド本体10内
に存在する液体を容易に排出することができる。したが
って、例えば、最初の使用にあたってヘッド本体10に
充填されている送品液を排出して初期充填で消費される
インク量を節減したり、インクの種類を変更する際にヘ
ッド本体10に残っているインクを排出して元のインク
の影響を速やかに除去することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクカートリッ
ジから供給されたインクをインク滴として吐出する記録
ヘッドを備えたインクジェット式記録装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録装置の記録ヘッド
は、図9に示すように、インクをインク滴として吐出す
るヘッド本体51と、インクカートリッジ(図示せず)
のインクを上記ヘッド本体51に供給するホルダ流路5
2が形成されたヘッドホルダ53とを備えている。
【0003】上記ヘッドホルダ53には、インクカート
リッジのインク供給口に挿入されてインクの供給を受け
るインク供給針54と、上記インク供給針54からホル
ダ流路52に流れるインクをろ過するフィルタ55とが
設けられている。一方、上記ヘッド本体51には、ホル
ダ流路52と連通してろ過後のインクをノズルプレート
56近傍のリザーバ57に補給するヘッド流路58が形
成されている。
【0004】上記ヘッド本体51の上面には、フレキシ
ブル回路板62を介してヘッド本体51の圧電振動子6
3に駆動信号を送るヘッド基板60が設けられている。
また、上記ヘッド基板60とヘッドホルダ53との間に
は、上記ホルダ流路52とヘッド流路58とを連通させ
るとともにその接合部のシールを行なうシールプレート
59が設けられている。
【0005】そして、上記記録ヘッドは、インクカート
リッジとともにキャリッジ(図示せず)に搭載され、上
記キャリッジにより記録用紙の幅方向に往復動してノズ
ルプレート56に設けられたノズル61からインク滴を
吐出して印刷を行い、印刷で消費されたインクは、イン
クカートリッジからインク供給針54,ホルダ流路5
2,ヘッド流路58を通ってノズル61と連通するリザ
ーバ57に補給される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記記録装置では、出
荷前の製品検査において実際にインクを吐出する印字テ
ストが行なわれる。このような印字テスト後、記録ヘッ
ドの流路内にインクが残存したまま出荷すると、流路内
のインクが乾燥して固形物として残り、吐出不良等を引
き起こすおそれがある。このため、印字テスト後は、記
録ヘッドの流路内にインクに比べて高粘度で乾燥しにく
い送品液を充填したのち出荷することが行なわれてい
る。そして、記録装置の使用開始時にインクカートリッ
ジを装着した際、インクの初期充填動作を実行してイン
クを記録ヘッドの流路に充填することが行なわれてい
た。
【0007】しかしながら、記録ヘッドに送品液が充填
されたままインクの初期充填動作を実行すると、充填さ
れるインクが送品液と混ざりながら流路内で置換される
ため、初期充填に必要なインクの量が多くなってしま
い、初期充填動作だけで大量のインクを消費してしまう
という問題があった。また、送品液の粘度がインクと比
べて高いことから、ノズルごとの流路抵抗にばらつきが
あると、初期充填後も送品液が残るノズルが生じてしま
い、使用初期の吐出特性が悪化するおそれがあった。
【0008】また、インクの種類の変更を行なう際、例
えば、淡色から濃色へのインクの変更ではそれほど問題
にならないが、濃色から淡色へのインクの変更等を行な
う場合、一旦記録ヘッド内のインクを排出しなければ元
のインクの影響が長期間残ってしまい、良好な印字結果
が得られないという問題があった。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、ヘッド本体内に存在する液体を容易に排出しう
るインクジェット式記録装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のインクジェット式記録装置は、インク滴を
吐出するノズルが設けられたヘッド本体と、上記ヘッド
本体が取り付けられるとともにインクカートリッジが搭
載されるヘッドホルダとを有する記録ヘッドを備えたイ
ンクジェット式記録装置であって、上記ヘッドホルダに
おけるインクカートリッジのインクをヘッド本体に導く
流路に、上記流路を大気と連通させうる大気開放弁が設
けられていることを要旨とする。
【0011】すなわち、本発明のインクジェット式記録
装置は、ヘッド本体が取り付けられるとともにインクカ
ートリッジが搭載されるヘッドホルダにおける、インク
カートリッジのインクをヘッド本体に導く流路に、上記
流路を大気と連通させうる大気開放弁が設けられている
ため、大気開放弁の開弁により流路内が大気開放され、
ヘッド本体内に存在する液体を容易に排出することがで
きる。したがって、例えば、最初の使用にあたってヘッ
ド本体に充填されている送品液を排出して初期充填で消
費されるインク量を節減したり、インクの種類を変更す
る際にヘッド本体に残っているインクを排出して元のイ
ンクの影響を速やかに除去することが可能となる。
【0012】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記流路にインクをろ過するフィルタが設けられ、
大気開放弁が上記フィルタより上流側に設けられている
場合には、大気開放弁の開弁により万一流路内に異物が
侵入したとしても、大気開放弁がフィルタの上流側に存
在するため、異物を確実に捕捉し、ヘッド本体への異物
の侵入を防止することができる。
【0013】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記大気開放弁がインクカートリッジに挿入されて
インクの供給を受けるインク供給針の根元部近傍に設け
られている場合には、大気開放弁を設けるスペースを確
保しやすく、無理のない構造となる。
【0014】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記大気開放弁を開弁するとともにヘッド本体の流
路内をノズルから吸引する吸引動作を実行してヘッド本
体内の液体を排出する排液制御手段を備えている場合に
は、例えば、最初の使用にあたってのヘッド本体に充填
されている送品液の排出や、インクの種類を変更する際
のヘッド本体に残ったインクの排出の際、排液制御手段
によるヘッド本体内の排液の自動制御が可能となる。
【0015】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、出荷時において上記ヘッド本体の流路内に送品液が
充填され、初回の使用時にインクカートリッジのインク
をヘッド本体に充填する初期充填にあたって、排液制御
手段の動作によりヘッド本体の流路内に存在する送品液
を排出するように構成されている場合には、ヘッド本体
内の送品液が一旦排出されたのちインクの初期充填が行
なわれるため、インクと送品液が混ざりながら置換され
るのに比べ、初期充填で消費されるインク量が大幅に節
減できる。また、ノズルごとの流路抵抗に多少ばらつき
があっても、初期充填後にはほとんど流路内に送品液が
残らず、使用初期の吐出特性を安定化させることができ
る。
【0016】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、インクカートリッジの交換時に、排液制御手段の動
作によりヘッド本体の流路内に存在するインクを排出す
るように構成されている場合には、例えば、濃色から淡
色へのインクの変更等、インクの種類の変更を行なう際
に、一旦記録ヘッド内のインクを排出するため、元のイ
ンクの影響が短時間で除去でき、比較的早く良好な印字
結果が得られるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。
【0018】図1および図2は、本発明が適用されるイ
ンクジェット式記録装置の周辺構造の一例を示す図であ
る。この装置は、インクカートリッジ2が搭載されると
ともに記録ヘッド1が取り付けられたキャリッジ3を備
えている。
【0019】上記キャリッジ3は、タイミングベルト4
を介してステッピングモータ5に接続され、ガイドバー
6に案内されて記録紙7の紙幅方向(主走査方向)に往
復移動するようになっている。上記キャリッジ3は、上
部に開放する箱型を呈し、記録紙7と対向する面(この
例では下面)に、記録ヘッド1のノズル面が露呈するよ
う取り付けられるとともに、インクカートリッジ2が搭
載されるようになっている。そして、上記キャリッジ3
の上端部には、インクカートリッジ2が収容された状態
でインクカートリッジ2の上部を押さえるとともにキャ
リッジ3の開放された上部を覆う蓋部材25が取り付け
られている。
【0020】そして、上記記録ヘッド1にインクカート
リッジ2からインクが供給され、キャリッジ3を移動さ
せながら記録紙7上面にインク滴を吐出させて記録紙7
に画像や文字をドットマトリックスにより印刷するよう
になっている。図1において、8は印刷休止中に記録ヘ
ッド1のノズルを封止するキャップ、9はノズル面を封
止したキャップ8に負圧を与えて記録ヘッド1の流路内
をノズルから吸引する吸引ポンプである。また、図2に
おいて、26はガイドバー6が挿通されるガイド穴であ
る。
【0021】図3は、上記記録ヘッド1を示す断面図で
ある。上記記録ヘッド1は、ヘッド本体10と、上記ヘ
ッド本体10が取り付けられるヘッドホルダ11とを備
えている。
【0022】上記ヘッドホルダ11は、インクカートリ
ッジ2に差し込まれてインクの供給を受ける複数(図で
は1つしか示していない)のインク供給針13が立設さ
れている。上記インク供給針13は、中空状で先端部に
インク孔14が穿設されている。上記インク供給針13
の下流側には、インクカートリッジ2から供給されたイ
ンクをろ過するフィルタ15が設けられてる。
【0023】そして、上記ヘッドホルダ11には、イン
ク供給針13にそれぞれ連通するとともに、ヘッド本体
10の流路に連通してインクカートリッジ2のインクを
ヘッド本体10に導入するホルダ流路17が形成されて
いる。上記ホルダ流路17とインク供給針13の中空部
16とで本発明の流路が形成されている。
【0024】上記ヘッド本体10のノズル面18と反対
側面には、基板(図示せず)からヘッド本体10の吐出
素子に駆動信号を送るフレキシブルケーブル12が接続
されている。
【0025】また、上記記録ヘッド1は、出荷時におい
て、インク供給針13の中空部16,ホルダ流路17,
ヘッド本体10内の流路(図示せず)の各流路に、送品
液19が充填されている。
【0026】そして、上記記録ヘッド1は、流路におけ
るフィルタ15より上流側、詳しくはインク供給針13
の根元部に、流路内を大気開放しうる大気開放弁20が
設けられている。
【0027】上記大気開放弁20について詳しく説明す
ると、図4に示すように、インク供給針13の根元部の
側面に、弁体40が収容された筒状の弁室39が設けら
れている。上記弁室39とインク供給針13とを仕切る
壁面は、上記弁体40が着座する弁座部41に形成さ
れ、この弁座部41には、インク供給針13の中空部1
6と弁室39とを連通させる弁穴42が穿設されてい
る。また、上記弁座部41の上部には、弁室39内を大
気開放しうる大気開放穴43が穿設されている。
【0028】上記弁室39内には、上記弁座部41に着
座して弁穴42を塞ぎうる弁体40がスライド移動可能
に収容されている。上記弁体40は、弁押え板44を介
してスプリング45により弁座部41に押し付け付勢さ
れている。上記スプリング45は、弁体40と反対側の
端部が固定部材47で固定されている。そして、上記弁
押え板44には、固定部材47を貫通する作動棒46の
先端が固定されている。
【0029】上記構成の大気開放弁20では、通常の状
態では、弁体40がスプリング45により付勢されて弁
座部41に着座し、弁穴42が封止されてインク供給針
13の中空部16が大気開放されない状態である。そし
て、作動棒46を後方に引くことにより、弁体40がス
プリング45の付勢力に抗して弁座部41から離れ、弁
穴42が連通し、インク供給針13の中空部16は、弁
穴42,弁室39,大気開放穴43を介して大気と連通
する。一方、作動棒46を解放すると、再びスプリング
45の付勢力により弁体40が弁座部41に着座して弁
穴42が封止され、インク供給針13の中空部16は大
気開放されない状態になる。
【0030】なお、大気開放弁20の構造は、上述した
例に限定するものではなく、各種の構造を採りうる趣旨
である。また、上記作動棒46の作動は、電気的に自動
で行なわれ、後述する初期充填制御手段29や洗浄制御
手段35で制御されるようになっている。
【0031】図5は、上記インクジェット式記録装置を
示すシステム構成図である。
【0032】上記記録装置は、ホストからの印刷信号に
基づいてビットマップデータを作成する印刷制御手段2
8と、ステッピングモータ5を制御してキャリッジ3を
主走査方向に移動制御するキャリッジ制御手段33と、
上記印刷制御手段28からの信号に基づいてヘッド本体
10に駆動信号を入力してヘッド本体10からインク滴
を吐出させるヘッド駆動手段32とを備えている。
【0033】また、上記記録装置は、大気開放弁20の
開弁および閉弁の動作を行なう開放弁作動手段34を備
えている。さらに、上記記録装置は、ヘッド本体10が
キャップ8と対面する位置にキャリッジ3を移動させる
とともに、吸引ポンプ9を制御してノズルからの吸引を
制御する吸引制御手段30を備えている。
【0034】また、上記記録装置は、初回の使用時に吸
引ポンプ9で記録ヘッド1の流路内を吸引してインクカ
ートリッジ2のインクをヘッド本体10に充填する初期
充填動作を実行し制御する初期充填制御手段29を備え
ている。ここで、上記初期充填制御手段は、初回に電源
スイッチ31をONにして電源を投入してインクカート
リッジ2を挿着した際に、大気開放弁20を開弁すると
ともに吸引ポンプ9を稼動させてヘッド本体10の流路
内をノズルから吸引する吸引動作を実行し、記録ヘッド
1内に充填された送品液を吸引排出するようになってい
る。
【0035】つぎに、上記インクジェット式記録装置の
初期充填動作について、図6に示すフローチャートに従
って説明する。
【0036】まず、電源スイッチ31をONにして電源
を投入すると(S10)、その電源投入が使用の初回か
否かを検知する(S20)。電源投入が初回であった場
合、初期充填制御手段29は、キャリッジ制御手段33
によりキャリッジ3をインクカートリッジ2の装着位置
に配置させるよう移動制御する(S30)。
【0037】つぎに、カートリッジ装着位置に配置され
たキャリッジ3にインクカートリッジ2を装着すると
(S40)、初期充填制御手段29は、再びキャリッジ
3をキャップ8の位置まで移動させ、大気開放弁20を
開弁するとともに(S50)、吸引ポンプ9を稼動させ
てノズルから記録ヘッド1の流路内を吸引するよう制御
する。これにより、記録ヘッド1のノズルに負圧を与え
て記録ヘッド1のインク供給針13の中空部16,ホル
ダ流路17およびヘッド本体10の各流路内に充填され
た送品液19を吸引して排出する(S60)。
【0038】このとき、インクカートリッジ2内は負圧
に保たれているため、インクカートリッジ2内のインク
が流路に流入することはなく、大気開放弁20から空気
だけが流路内に流入する。また、このとき、記録ヘッド
1は、ノズル面18がキャップ8と対面した位置に配置
されている。
【0039】そののち、初期充填制御手段29は、大気
開放弁20を閉弁するとともに(S70)、再び吸引ポ
ンプ9を稼動させてインクカートリッジ2のインクをイ
ンク供給針13の中空部16,ホルダ流路17およびヘ
ッド本体10の各流路内に充填させて初期充填動作を実
行する(S80)。
【0040】そして、上記初期充填動作の完了により印
字スタンバイ状態となり、印字信号の入力を待つ(S9
0)。一方、ステップ20において電源スイッチ31の
投入が初回でなかった場合には、ステップ70に進み、
印字スタンバイ状態で印字信号の入力を待つ。
【0041】このように、上記記録装置では、大気開放
弁20の開弁により流路内が大気開放され、ヘッド本体
10内の液体を容易に排出することができる。そして、
初期充填にあたって、あらかじめヘッド本体10内に存
在する送品液19を吸引して一旦空気と置換し、ヘッド
本体10内の送品液19が排出されたのちインクの初期
充填が行われるため、インクと送品液19が混ざりなが
ら置換されるのに比べ、初期充填で消費されるインク量
が大幅に節減できる。また、ノズルごとの流路抵抗に多
少ばらつきがあっても、初期充填後には流路内に送品液
19がほとんど残らず、使用初期の吐出特性を安定化さ
せることができる。
【0042】また、上記インクジェット式記録装置で
は、大気開放弁20がフィルタ15より上流側に設けら
れているため、大気開放弁20の開弁により万一流路内
に異物が侵入したとしても、異物をフィルタ15で確実
に捕捉し、ヘッド本体10への異物の侵入を防止するこ
とができる。さらに、上記インクジェット式記録装置で
は、大気開放弁20がインク供給針13の根元部近傍に
設けられているため、大気開放弁20を設けるスペース
を確保しやすく、無理のない構造となる。
【0043】図7は、本発明のインクジェット式記録装
置の第2の実施の形態を示すシステム構成図である。
【0044】この記録装置では、インクカートリッジ2
の交換の際に記録ヘッド1内の洗浄を開始する洗浄スイ
ッチ36と、上記洗浄スイッチ36の動作により、大気
開放弁20を開弁するとともに吸引ポンプ9を稼動して
流路内のインクを排出して洗浄するよう制御する洗浄制
御手段35を備えている。それ以外は、上記第1の実施
の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付して
いる。
【0045】つぎに、上記インクジェット式記録装置の
洗浄動作について、図8に示すフローチャートに従って
説明する。
【0046】まず、洗浄スイッチ36をONにすると
(S10)、洗浄制御手段35は、キャリッジ制御手段
33によりキャリッジ3をインクカートリッジ2の装着
位置に配置させるよう移動制御する(S20)。
【0047】つぎに、カートリッジ装着位置に配置され
たキャリッジ3から、使用済みのカートリッジ2を取り
外すとともに洗浄液が充填された洗浄用カートリッジを
装着する(S30)。すると、洗浄制御手段35は、再
びキャリッジ3をキャップ8の位置まで移動させ、大気
開放弁20を開弁するとともに(S40)、吸引ポンプ
9を稼動させてノズルから記録ヘッド1の流路内を吸引
するよう制御する。
【0048】これにより、記録ヘッド1のノズルに負圧
を与えて記録ヘッド1のインク供給針13の中空部1
6,ホルダ流路17およびヘッド本体10の各流路内に
残されたインクを吸引排出するとともに、洗浄液を流路
内に導入して洗浄を行なう(S50)。このとき、洗浄
用カートリッジ内は大気開放されているため、洗浄用カ
ートリッジ内の洗浄液は流路に導入され、大気開放弁2
0から導入される空気とともに流路内を通過し、効果的
に洗浄が行なわれる。
【0049】そののち、洗浄制御手段35は、大気開放
弁20を閉弁するとともに(S70)、キャリッジ制御
手段33によりキャリッジ3をインクカートリッジ2の
装着位置に配置させるよう移動制御(S80)し、洗浄
用カートリッジを取り外して交換用のインクカートリッ
ジ2を装着する(S90)。そして、洗浄制御手段35
は、再び吸引ポンプ9を稼動させてインクカートリッジ
2のインクをインク供給針13の中空部16,ホルダ流
路17およびヘッド本体10の各流路内に充填させてイ
ンク充填動作を実行する(S100)。そして、上記イ
ンク充填動作の完了により印字スタンバイ状態となり、
印字信号の入力を待つ(S110)。
【0050】上記インクジェット式記録装置では、例え
ば、濃色から淡色へのインクの変更等、インクの種類の
変更を行なう際に、一旦記録ヘッド1内のインクを排出
するため、元のインクの影響が短時間で除去でき、比較
的早く良好な印字結果が得られるようになる。
【0051】なお、上記各実施の形態において、ヘッド
本体10のノズルからインクを吐出させる吐出素子とし
ては、例えば、縦振動モードの圧電振動子や、横振動モ
ードの圧電振動子を用いることができる。また、ヘッド
本体10の流路内のインクを加熱して気化させる発熱素
子も用いることができる。
【0052】
【発明の効果】以上のように、本発明のインクジェット
式記録装置によれば、大気開放弁の開弁により流路内が
大気開放され、ヘッド本体内に存在する液体を容易に排
出することができる。したがって、例えば、最初の使用
にあたってヘッド本体に充填されている送品液を排出し
て初期充填で消費されるインク量を節減したり、インク
の種類を変更する際にヘッド本体に残っているインクを
排出して元のインクの影響を速やかに除去することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインクジェット式記録装置の一実施
の形態を示す斜視図である。
【図2】 上記インクジェット式記録装置の要部を示す
分解斜視図である。
【図3】 上記インクジェット式記録装置に用いる記録
ヘッドを示す断面図である。
【図4】 大気開放弁を示す断面図である。
【図5】 上記インクジェット式記録装置を示すシステ
ム構成図である。
【図6】 上記インクジェット式記録装置の制御方法を
示すフローチャートである。
【図7】 本発明の第2の実施の形態のインクジェット
式記録装置を示すシステム構成図である。
【図8】 上記インクジェット式記録装置の制御方法を
示すフローチャートである。
【図9】 従来例の記録ヘッドを示す断面図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 インクカートリッジ 3 キャリッジ 4 タイミングベルト 5 ステッピングモータ 6 ガイドバー 7 記録紙 8 キャップ 9 吸引ポンプ 10 ヘッド本体 11 ヘッドホルダ 12 フレキシブルケーブル 13 インク供給針 14 インク孔 15 フィルタ 16 中空部 17 ホルダ流路 18 ノズル面 19 送品液 20 大気開放弁 25 蓋部材 26 ガイド穴 28 印刷制御手段 29 初期充填制御手段 30 吸引制御手段 31 電源スイッチ 32 ヘッド駆動手段 33 キャリッジ制御手段 34 開放弁作動手段 35 洗浄制御手段 36 洗浄スイッチ 39 弁室 40 弁体 41 弁座部 42 弁穴 43 大気開放穴 44 弁押え板 45 スプリング 46 作動棒 47 固定部材 51 ヘッド本体 52 ホルダ流路 53 ヘッドホルダ 54 インク供給針 55 フィルタ 56 ノズルプレート 57 リザーバ 58 ヘッド流路 59 シールプレート 60 ヘッド基板 61 ノズル 62 フレキシブル回路板 63 圧電振動子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク滴を吐出するノズルが設けられた
    ヘッド本体と、上記ヘッド本体が取り付けられるととも
    にインクカートリッジが搭載されるヘッドホルダとを有
    する記録ヘッドを備えたインクジェット式記録装置であ
    って、上記ヘッドホルダにおけるインクカートリッジの
    インクをヘッド本体に導く流路に、上記流路を大気と連
    通させうる大気開放弁が設けられていることを特徴とす
    るインクジェット式記録装置。
  2. 【請求項2】 上記流路にインクをろ過するフィルタが
    設けられ、大気開放弁が上記フィルタより上流側に設け
    られている請求項1記載のインクジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】 上記大気開放弁がインクカートリッジに
    挿入されてインクの供給を受けるインク供給針の根元部
    近傍に設けられている請求項2記載のインクジェット式
    記録装置。
  4. 【請求項4】 上記大気開放弁を開弁するとともにヘッ
    ド本体の流路内をノズルから吸引する吸引動作を実行し
    てヘッド本体内の液体を排出する排液制御手段を備えて
    いる請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェッ
    ト式記録装置。
  5. 【請求項5】 出荷時において上記ヘッド本体の流路内
    に送品液が充填され、初回の使用時にインクカートリッ
    ジのインクをヘッド本体に充填する初期充填にあたっ
    て、排液制御手段の動作によりヘッド本体の流路内に存
    在する送品液を排出するように構成されている請求項4
    記載のインクジェット式記録装置。
  6. 【請求項6】 インクカートリッジの交換時に、排液制
    御手段の動作によりヘッド本体の流路内に存在するイン
    クを排出するように構成されている請求項4記載のイン
    クジェット式記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8177343B2 (en) 2007-10-18 2012-05-15 Ricoh Company, Ltd. Liquid tank with vent-to-atmosphere mechanism

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