JP2003019116A - 眼科測定装置 - Google Patents

眼科測定装置

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JP2003019116A
JP2003019116A JP2001204463A JP2001204463A JP2003019116A JP 2003019116 A JP2003019116 A JP 2003019116A JP 2001204463 A JP2001204463 A JP 2001204463A JP 2001204463 A JP2001204463 A JP 2001204463A JP 2003019116 A JP2003019116 A JP 2003019116A
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light
irradiation
light receiving
diameter
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JP2001204463A
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Yasuyuki Numajiri
泰幸 沼尻
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 血管部で得られる明るさや受光素子の感度が
一様でない場合でも、精度良く血管径の測定をする。 【解決手段】 S1で一次元基準位置を変更し、ガルバ
ノメトリックミラーを相当分だけ駆動し、S2でトラッ
キング動作を行う。S3で血管像の出力信号を取り込
む。S4で出力信号のノイズ除去処理を行う。S5で信
号レベルが最小の極小点となるMinを求め、このMi
nの左右で、血管内径部と血管壁との境界に相当する十
分な高さを持つ極大点Max1、Max2を求める。S
7で現在の一次元基準位置が予め設定した最終の位置か
どうかを判断し、最終でなければS8に進み、予め設定
した最終の一次元基準位置になるまでS2からS6を繰
り返す。S7で、いまの一次元基準位置が最終の位置で
ある場合は、S9で記憶された各血管径の値を統計処理
し最終的な血管径を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検眼の血管径を
算出する眼科測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、眼底の血管の径を測定するには、
眼底写真から計測するものが一般的であるが、最近では
測定血管を含む眼底を照明して反射光を一次元CCDな
どの受光素子で受光し、血管像を解析して血管径を求め
る装置が提案されており、その測定方法については、ハ
ロゲンランプで照明するものが日眼会誌,98巻,1
号,pp92−97(1994)や特開平6−5481
0号公報に開示され、レーザー光で照明するものが特開
平7−31596に開示されている。これらには、受光
信号の移動平均の値を利用して血管径の測定精度を向上
させる方法が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の従
来例においては、径を測定する血管部にかかる照明光の
明るさや受光素子の感度が一様でなくむらがあり、受光
信号が図10に示すようになる場合に、信号レベルの強
い部分Mに引っ張られて、血管径として真の血管径Dt
よりも大きいDの部分を算出したり、逆に信号の弱い部
分の影響を受けて、真の血管径Dtよりも小さい径を算
出したりして、血管径が正しく算出されない場合があ
る。
【0004】電気的なノイズであれば、複数の血管像か
らの血管径の平均を求める、或いは撮像素子の蓄積時間
を長くして平均を求めるなどすれば解決できるが、むら
は定常的なものであり、このような方法では解決できな
い。照明光の明るさや受光素子の感度が一様でなく、む
らが出る原因は照明光源や受光素子そのものが一様な明
るさや感度を持っていない場合だけでなく、ミラー、レ
ンズ等の光学部材の透過率や反射率が一様でない場合も
ある。
【0005】本発明の目的は、上述の問題点を解消し、
血管部にかかる照明光の明るさや受光素子の感度が一様
でない場合でも、精度良く血管径の測定ができる眼科検
査装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に係る発明は、被検眼の測定対象とする血管
の径よりも大きな幅の照射領域を持つ光を被検眼の血管
に照射する照射手段と、該照射手段により被検眼から生
ずる反射光を受光する受光手段と、照射位置を前記血管
の走行方向に対して垂直方向に変更する照射位置変更手
段と、全体の動きを制御しかつ前記受光手段からの受光
出力信号による血管像を解析して血管径を算出する制御
手段とを有する眼科測定装置において、前記制御手段が
前記照射位置を最初の位置から所定の距離を持つ複数の
位置に変更するように前記照射位置変更手段を制御して
前記複数の位置における前記血管像を解析して血管径を
算出することを特徴とする眼科測定装置である。
【0007】また、請求項2に係る発明は、前記制御手
段は前記受光出力信号を解析して前記血管の位置を検出
し、前記血管上に前記光照射を保持するトラッキングを
行うように前記照射位置変更手段を制御し、前記複数の
位置が前記トラッキングの基準位置を最初の基準位置か
ら前記所定の距離を持つ複数の基準位置に変更した位置
であることを特徴とする請求項1に記載の眼科測定装置
である。
【0008】更に、請求項3に係る発明は、被検眼の測
定対象とする血管の径よりも大きな幅の照射領域を持つ
光を被検眼の血管に照射する照射手段と、該照射手段に
より被検眼から生ずる反射光を受光する受光手段と、前
記受光位置を前記血管の走行方向に対して垂直方向に変
更する受光位置変更手段と、全体の動きを制御し前記受
光手段からの受光出力信号による血管像を解析して血管
径を算出する制御手段とを有する眼科測定装置におい
て、前記制御手段が前記受光位置を最初の位置から所定
の距離を持つ複数の位置に変更するように前記受光位置
変更手段を制御して前記複数の位置における前記血管像
を解析して血管径を算出することを特徴とする眼科測定
装置である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明を図示の実施の形態に基づ
いて詳細に説明する。図1は本発明を眼底血流計へ応用
した実施の構成図である。被検眼Eと対向する対物レン
ズ1の延長光路上には、黄色域の波長光を透過し他の光
束を殆ど反射するバンドミラー2、孔あきミラー3、光
路に沿って移動自在なフォーカスレンズ4、リレーレン
ズ5、スケール板6、接眼レンズ7を順次に配列して、
眼底観察光学系を構成する。
【0010】孔あきミラー3の反射方向の光路上には、
リレーレンズ8、光路に沿って移動自在な固視表示用素
子である透過型液晶板9、被検眼Eの前眼部において眼
底照明光と眼底観察光を分離するため被検眼Eの瞳孔と
ほぼ共役な位置に設けたリングスリット10、例えば黄
色域の波長光のみを透過するバンドパスフィルタ11、
コンデンサレンズ12、白色光を発するタングステンラ
ンプ等から成る観察用光源13を配列する。なお、リン
グスリット10は被検眼Eの前眼部において眼底照明光
と眼底観察光を分離するためのものであり、必要な遮光
領域を形成するものであれば、その形状や数は問題とな
らない。
【0011】バンドミラー2の反射方向の光路上には、
イメージローテータ14、紙面に垂直な回転軸を有する
両面研磨されたガルバノメトリックミラー15を配置
し、ガルバノメトリックミラー15の下側反射面15a
の反射方向には、光路に沿って移動自在な第2のフォー
カシングレンズ16を配置し、上側反射面15bの反射
方向にはレンズ17、矢印方向に移動自在なフォーカス
ユニット18を配置する。
【0012】レンズ17の前側焦点面は被検眼Eの瞳孔
と共役関係にあり、この焦点面に瞳孔上において非対称
な形状とされたガルバノメトリックミラー15を配置す
る。また、ガルバノメトリックミラー15の後方には凹
面ミラー19を光軸上に同心的に配置し、ガルバノメト
リックミラー15の上側反射面15bで反射されたレー
ザービームが、ガルバノメトリックミラー15の切欠部
を通過できるように、ガルバノメトリックミラー15の
上側反射面15bと下側反射面15aとを−1倍で結像
するリレー光学系を構成する。
【0013】フォーカスユニット18は一体的に矢印で
示す方向に移動可能であり、レンズ17と同一光路上に
あるダイクロイックミラー20、集光レンズ21、レー
ザーダイオード等の測定用光源22及びダイクロイック
ミラー20の反射方向の光路上にあるマスク23、ミラ
ー24で構成する。ミラー24の入射方向の光路上に
は、他の光源と異なる高輝度の例えば緑色光を発するト
ラッキング用光源25を配列する。
【0014】ガルバノメトリックミラー15の下側反射
面15aから反射する方向の光路上の第2のフォーカス
レンズ16の後方には、ダイクロイックミラー26、拡
大レンズ27、イメージインテンシファイヤ付きの一次
元CCD28を順次に配列し、血管検出系を構成する。
また、ダイクロイックミラー26の反射方向の光路上に
は、受光瞳を形成するミラー29a、29b、フォトマ
ルチプライヤ30a、30bをそれぞれ紙面に直交した
方向に配置する。
【0015】一次元CCD28の出力はトラッキング制
御部31に接続し、更に装置全体を制御するシステム制
御部32に接続する。また、システム制御部32にはフ
ォトマルチプライヤ30a、30b、操作部33の出力
を接続し、システム制御部32の出力を記憶手段34に
接続する。
【0016】観察用光源13から発した白色光はコンデ
ンサレンズ12を通り、バンドパスフィルタ11により
黄色の波長光のみが透過され、リングスリット10を通
過した光束が透過型液晶板9を背後から照明し、リレー
レンズ8を通って孔あきミラー3で反射される。その後
に、黄色域の光のみがバンドパスミラー2を透過し、対
物レンズ1を通り、被検眼Eの瞳孔上でリングスリット
像として一旦結像した後に、眼底Eaをほぼ一様に照明
する。このとき、透過型液晶板9には固視標が表示され
ており、照明光により被検眼Eの眼底Eaに投影され、
視標像として被検眼Eに呈示される。
【0017】眼底Eaからの反射光は同じ光路を戻り、
瞳孔上から眼底観察光光束として取り出され、孔あきミ
ラー3の中心の開口部、フォーカスレンズ4、リレーレ
ンズ5を通り、スケール板6で眼底像として結像した後
に、検者眼eにより接眼レンズ7を介して観察される。
検者はこの眼底像を観察しながら、装置のアライメント
を行う。
【0018】測定用光源22を発した測定光は集光レン
ズ21の上方を偏心して通過し、ダイクロイックミラー
20を透過する。一方、トラッキング用光源25から発
したトラッキング光はミラー24で反射された後に、マ
スク23で所望の形状に整形され、更にダイクロイック
ミラー20で反射されて、集光レンズ21によりマスク
23の開口部中心と共役な位置にスポット状に結像して
いる測定光と重畳される。測定光とトラッキング光はレ
ンズ17を通り、ガルバノメトリックミラー15の上側
反射面15bで一旦反射され、更に凹面ミラー19で反
射され、再びガルバノメトリックミラー15の方に戻さ
れる。ここで、リレー光学系の機能により、ガルバノメ
トリックミラー15の上側反射面15bで反射された両
光束は、ガルバノメトリックミラー15の切欠部の位置
に戻されることになり、ガルバノメトリックミラー15
に反射されることなく、イメージローテータ14に向か
う。
【0019】イメージローテータ14を経て、バンドパ
スミラー2により対物レンズ1の方向に偏向された両光
束は、対物レンズ1を介して被検眼Eの眼底Eaに照射
される。このとき、トラッキング光はマスク23によ
り、測定点を含みその血管をカバーする長方形の領域を
照明するように、その大きさが血管走行方向300〜5
00μm程度、血管直角方向に500〜1200μm程
度に整形されており、また測定光は測定する血管の太さ
程度の50〜120μmの円形スポット、又は血管走行
方向に長手方向を有する楕円形状とされている。
【0020】眼底Eaでの散乱反射光は再び対物レンズ
1で集光され、バンドパスミラー2で反射されてイメー
ジローテータ14を通り、ガルバノメトリックミラー1
5の下側反射面15aで反射され、フォーカスレンズ1
6を通り、ダイクロイックミラー26において測定光と
トラッキング光とが分離される。
【0021】そして、トラッキング光はダイクロイック
ミラー26を透過し、拡大レンズ27により一次元CC
D28上で眼底観察光学系による眼底像よりも拡大され
た血管像として結像する。このときの撮像範囲は、トラ
ッキング光の照射範囲とほぼ同一の大きさである。この
血管像信号はトラッキング制御部31に入力され、血管
の位置信号に変換される。トラッキング制御部31はこ
の信号を使用して、ガルバノメトリックミラー15の回
転角を制御し血管のトラッキングを行う。
【0022】また、測定光とトラッキング光による眼底
Eaでの散乱反射光の一部はバンドパスミラー2を透過
し、孔あきミラー3の背後の眼底観察光学系に導かれ、
図2に示すようにトラッキング光はスケール板6上に棒
状のインジケータTとして結像し、測定光はこのインジ
ケータTの中心部にスポット像として結像する。これら
の像は接眼レンズ7を介して、眼底像Ea’及び視標像
Fと共に観察される。このとき、トラッキング光である
インジケータTの中心には図示しない測定ビームのスポ
ット像が重畳して観察される。インジケータTは操作部
33によってガルバノメトリックミラー15を回転する
ことにより、スケール板6上のスケールSの範囲を一次
元に移動することができる。
【0023】測定に際して、検者は先ず眼底像のピント
合わせを行う。操作部33のフォーカスノブを調整する
と、図示しない駆動手段により透過型液晶板9、フォー
カスレンズ4、16、フォーカスユニット18が連動し
て光路に沿って移動する。眼底像Ea’にピントが合う
と、透過型液晶板9、スケール板6、一次元CCD28
は同時に眼底Eaと共役になる。
【0024】検者は眼底像のピントを合わせた後に、被
検眼Eの視線を誘導して観察領域を変更し、測定対象と
する血管Evをスケール板6のスケールS内に移動する
ために操作部33を操作する。システム制御部32は透
過型液晶板9を制御し視標像Fを移動する。検者は操作
部33を操作してイメージローテータ14を回転させる
ことにより、図3に示すようにインジケータTを回転さ
せて、測定対象とする血管Evの走行方向に対してイン
ジケータTが垂直になるようにする。すると、血管Ev
の走行方向に対してフォトマルチプライヤ30a、30
bの中心を結んだ線が平行になる。このとき、操作部3
3によってガルバノメトリックミラー15を回転するこ
とにより、一次元CCD28の画素配列の方向と測定ビ
ームの移動方向は、同時にこれと直角の血管に対して垂
直な方向に調整される。角度合わせが終了した後に、検
者は操作部33を操作して図4に示すようにインジケー
タTの中心を測定部位に移動する。
【0025】測定血管EvにインジケータTの一部分が
直交して重なると、インジケータTの長手方向に配列さ
れた一次元CCD28の画素には、図5に示すようにイ
ンジケータTで指示・照明された血管像Ev’が拡大し
て撮像される。眼底Ea上に投影されたインジケータT
の反射光は、イメージローテータ14、ガルバノメトリ
ックミラー15を経て−n倍に一次元CCD28に投影
されるので、インジケータTの見掛上の動きに拘わら
ず、一次元CCD28上では静止しており、インジケー
タTが長手方向に動いた場合には、血管像Ev’だけが
一次元CCD28上を移動することになる。
【0026】そして、測定部位を決定した後に再び操作
部33を操作して、眼底Eaの動きに伴う血管Evの動
きの追尾、即ちトラッキングの開始を入力する。操作部
33からシステム制御部32を介してトラッキング開始
の指令がトラッキング制御部31に入力されると、トラ
ッキング制御部31において一次元CCD28の受光信
号に基づいて、トラッキングの基準位置である図5に示
す血管像Ev’の一次元基準位置28Cからの移動量X
が算出される。そして、トラッキング制御部31により
この移動量に基づいてガルバノメトリックミラー15が
駆動され、一次元CCD28上の血管像Ev’の受像位
置が一次元基準位置28C上になるように制御される。
【0027】検者はトラッキングを開始してその良否を
確認した後に、操作部33の測定スイッチを押して測定
を開始する。すると、システム制御部32は先ず血管径
の測定を行う。
【0028】図6はシステム制御部32の血管径算出に
関わる動作のフローチャート図を示す。システム制御部
32は先ずステップS1で、一次元基準位置を図5の2
8Cから図7(a)のC1に変更する。すると、ガルバ
ノメトリックミラー15が相当分だけ駆動され、次にス
テップS2で上で述べたトラッキングの動作を行う。こ
のとき、図5の説明と異なり、一次元CCD28上の血
管像の受像位置が一次元基準位置28C上ではなく、図
7(a)のC1に示すようにする。
【0029】そして、ステップS3で一次元CCD28
の出力信号を取り込む。その出力信号は図8(a)のS
Gに示すようになり、この内の信号レベルの低いVPの
部分が血管像である。次にシステム制御部32は、ステ
ップS4で出力信号SGの不要な高周波成分をカットす
るノイズ除去処理を行う。処理後の信号は図8(b)に
示すようになり、ステップS5で血管像VPの部分につ
いて信号レベルが最小の極小点となるMinを求め、更
にこのMinの左右で、血管内径部と血管壁との境界に
相当する十分な高さを持つ極大点Max1、Max2を
求める。そして、システム制御部32はステップS6で
極小点Minの左右それぞれについて、信号レベルが極
大と極小の中間になる位置を求め、図8(b)に示すよ
うにそれらの幅、即ち半値幅を血管径Dとし、記憶手段
34に記憶する。
【0030】次に、ステップS7で今の一次元基準位置
が予め設定した最終の位置かどうかを判断し、最終でな
ければステップS8に進み、図7(b)に示すように一
次元基準位置を、例えば一次元CCD28の1画素分ず
れたC2に変更し、予め設定した最終の一次元基準位置
になるまで、ステップS2からステップS6を繰り返
す。本実施の形態では、合計35個の一次元基準位置そ
れぞれに対して血管径Dを算出している。
【0031】ステップS7で、現在の一次元基準位置が
最終の位置である場合は、ステップS9で記憶手段34
に記憶された各血管径Dの値を統計処理し、例えば標準
偏差から外れたものを除いて残りの平均値を求めるなど
して、最終的な血管径を求める。なお、本実施の形態で
は全ての血管径を算出して統計処理を行っているが、全
ての血管像を重ね合わせて代表的な血管像を1つ求めて
血管径を算出してもよい。
【0032】このとき、照明光であるインジケータTの
明るさやイメージインテンシファイヤ付の一次元CCD
28の感度が一様でなく、むらがあると一次元基準位置
の場所により、図10に示すような信号の強い部分の1
つであるMに引っ張られ、血管径として真の血管径Dt
よりも大きいDの部分を血管径として算出し、血管径が
正しく算出されない場合がある。しかし、一次元基準位
置をずらすと、図9に示すようにMに引っ張られなくな
り、このような計測を複数回行い、統計処理することに
よって正しい血管径を求めることができる。
【0033】また、本実施の形態のように、血管径測定
のための照明光にレーザー光を用いた場合に、一次元C
CD28などの受光手段にスペックルパターンが形成さ
れ、その出力信号は図8(a)のSGに示すように血管
像にノイズが発生して、1つの像を用いるだけであると
血管径の測定精度が悪くなるが、一次元基準位置をずら
して複数回の計測を行って統計処理するとスペックルパ
ターンの影響が軽減され、精度良く血管径を求めること
ができる。
【0034】次に、システム制御部32は測定用光源2
2を点灯して血流速の測定を行う。この測定の間は、測
定ビームはトラッキング制御部31の働きにより血管上
Evに保持されるが、その散乱反射光はダイクロイック
ミラー26、ミラー29a、29bにより反射され、フ
ォトマルチプライヤ30a、30bに受光される。フォ
トマルチプライヤ30a、30bの出力はそれぞれシス
テム制御部32に出力され、FFT処理などの周波数解
析が行われる。これにより得られたFFT波形は更に解
析され、血管Evの血流速度が求められる。
【0035】なお本実施の形態では、ガルバノメトリッ
クミラー15の両面を使用し、血管Evを照射する位
置、即ちインジケータTの位置を変更しても、一次元C
CD28に投影されるインジケータT上の反射光の位置
は変わらないようになっている。即ち、照射側の移動と
血管像の受光側の移動が同じになっているが、照射側の
明るさのむらの影響が大きく、血管像の受光側の感度の
むらが問題にならず、かつ受光部が十分大きくて余裕が
ある場合には、照射側のみが移動する構造の光学系でも
照射の位置を変更する方法が有効である。逆に、照射側
の明るさのむらの影響が小さく、血管像の受光側の感度
のむらが支配的な場合には、血管像の受光側のみが移動
する構造の光学系でも血管像の受光側の位置を変更する
方法が有効となる。
【0036】更に、本実施の形態では、血管径を測定す
るためにも用いるトラッキング光を眼底が動いても血管
上に保持するためのトラッキングを行いながら、そのト
ラッキング光の位置を変更して血管径を測定している
が、トラッキングを行わない場合でも本発明は適用可能
である。
【0037】また本実施の形態では、眼底血流計へ応用
したものを例に採っているが、血管径を算出する眼科測
定装置ならば他の装置でも応用可能である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に係る眼科
測定装置は、径を測定する血管部にかかる照明光の位置
が異なる複数の状態で血管径の測定を行い、統計処理し
て血管径を求めるので、照明光の明るさにむらがある場
合でも精度良く血管径の測定ができる。また、血管径測
定のための照明光にレーザー光を用いた場合、一次元C
CDなどの受光手段にスペックルパターンが形成され、
血管像にノイズが発生して血管径の測定精度が悪くなる
が、この場合も精度良く血管径の測定ができる。
【0039】また、請求項2に係る眼科測定装置は、ト
ラッキングの基準位置を最初の基準位置から所定の距離
を持つ複数の基準位置に変更し、径を測定する血管部に
かかる照明光の位置が異なる複数の状態で血管径の測定
を行い、統計処理して血管径を求めるので、トラッキン
グを行う際に照明光の明るさにむらがある場合でも精度
良く血管径の測定ができる。
【0040】更に、請求項3に係る眼科測定装置は、径
を測定する血管部にかかる受光位置が異なる複数の状態
で血管径の測定を行い、統計処理して血管径を求めるの
で、受光素子の感度が一様でない場合でも精度良く血管
径の測定ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の眼底血流計の構成図である。
【図2】検者の視野の説明図である。
【図3】検者の視野の説明図である。
【図4】検者の視野の説明図である。
【図5】一次元CCD上の血管像位置の説明図である。
【図6】血管径算出の動作フローチャート図である。
【図7】一次元CCD上の一次元基準位置の説明図であ
る。
【図8】血管径の信号の説明図である。
【図9】一次元基準位置を変更した場合の血管像の説明
図である。
【図10】照明むらがある場合の血管像の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 対物レンズ 2 バンドパスミラー 3 孔あきミラー 6 スケール板 7 接眼レンズ 9 透過型液晶板 10 リングスリット 11 バンドパスフィルタ 13 観察用光源 14 イメージローテータ 15 ガルバノメトリックミラー 18 フォーカスユニット 19 凹面ミラー 20 ダイクロイックミラー 22 測定用光源 23 マスク 25 トラッキング用光源 26 ダイクロイックミラー 27 拡大レンズ 28 一次元CCD 30a、30b フォトマルチプライヤ 31 トラッキング制御部 32 システム制御部 33 操作部 34 記憶手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検眼の測定対象とする血管の径よりも
    大きな幅の照射領域を持つ光を被検眼の血管に照射する
    照射手段と、該照射手段により被検眼から生ずる反射光
    を受光する受光手段と、照射位置を前記血管の走行方向
    に対して垂直方向に変更する照射位置変更手段と、全体
    の動きを制御しかつ前記受光手段からの受光出力信号に
    よる血管像を解析して血管径を算出する制御手段とを有
    する眼科測定装置において、前記制御手段が前記照射位
    置を最初の位置から所定の距離を持つ複数の位置に変更
    するように前記照射位置変更手段を制御して前記複数の
    位置における前記血管像を解析して血管径を算出するこ
    とを特徴とする眼科測定装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は前記受光出力信号を解析
    して前記血管の位置を検出し、前記血管上に前記光照射
    を保持するトラッキングを行うように前記照射位置変更
    手段を制御し、前記複数の位置が前記トラッキングの基
    準位置を最初の基準位置から前記所定の距離を持つ複数
    の基準位置に変更した位置であることを特徴とする請求
    項1に記載の眼科測定装置。
  3. 【請求項3】 被検眼の測定対象とする血管の径よりも
    大きな幅の照射領域を持つ光を被検眼の血管に照射する
    照射手段と、該照射手段により被検眼から生ずる反射光
    を受光する受光手段と、前記受光位置を前記血管の走行
    方向に対して垂直方向に変更する受光位置変更手段と、
    全体の動きを制御し前記受光手段からの受光出力信号に
    よる血管像を解析して血管径を算出する制御手段とを有
    する眼科測定装置において、前記制御手段が前記受光位
    置を最初の位置から所定の距離を持つ複数の位置に変更
    するように前記受光位置変更手段を制御して前記複数の
    位置における前記血管像を解析して血管径を算出するこ
    とを特徴とする眼科測定装置。
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