JP2003018685A - 音響装置及び携帯機器 - Google Patents

音響装置及び携帯機器

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JP2003018685A JP2001198822A JP2001198822A JP2003018685A JP 2003018685 A JP2003018685 A JP 2003018685A JP 2001198822 A JP2001198822 A JP 2001198822A JP 2001198822 A JP2001198822 A JP 2001198822A JP 2003018685 A JP2003018685 A JP 2003018685A
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flexible sheet
pressure
adjusting hole
housing
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Koichi Noguchi
光一 野口
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高水圧がかかっても損傷を受けることのない
小型、薄型の音響装置及び携帯機器を提供する。 【解決手段】 筐体1の放音口1a側の内部には、金属
振動板3が配置されている。金属振動板3は表側の振動
面3aが放音口1aに面している。突起部1bと突起部
8aにより金属振動板3が保持されている。突起部1b
と突起部8aの近傍には弾性のある例えばシリコン系の
接着剤5が充填されている。溝1d、溝2a内のパッキ
ン11を挟んで筐体1と蓋2がネジ等によって固定され
る。蓋2には圧力調整孔2bが設けられている。そし
て、蓋2と中枠8の間には、ゴム等の弾性体から構成さ
れた薄膜状の可撓性シート10が固定されている。可撓
性シート10には外縁にそって厚肉部10aが形成され
ており、この厚肉部10aが蓋2の溝2cと中枠8の溝
8cの間で潰されて可撓性シート10が固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は音響装置及びその音
響装置を使用した携帯機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、スピーカやマイクなどの音響
部品においては防水構造を備えたものが知られている。
例えば、ダイナミック型スピーカでは振動板の前面に微
細な孔が形成された樹脂性の透湿防水シートを配置して
防水機能を確保するのが一般的である。
【0003】一方、更なる防水機能の向上を目的とし
て、特開平11−69472号公報には、振動板に対し
て同心円状の2次振動板を設け、この2次振動板で防水
機能を向上させた構造が記載されている。また、特開平
11−331967号公報には、スピーカ本体の振動板
を密封された筐体の一部とし、スピーカ室内の圧力と外
部の圧力差を調整するための絞りを付けた構成が記載さ
れている。
【0004】また、筐体振動型スピーカでは筐体で防水
を行う方法が、圧電材料若しくは磁歪材料を振動源とし
たスピーカでは磁歪材料に密着した金属振動板を筐体の
一部とする方法等が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スピー
カの放音口側の前面に透湿防水シートを設ける方法では
シートの特性によって音質が決まるため、防水性能の高
いシートを用いるとその反面音質が大きく劣化したり、
また、透湿性であるため環境状態によっては筐体内部に
結露が生ずるため、スピーカが誤作動や動作不良を引き
起こすという問題があった。
【0006】また、特開平11−69472号公報に記
載された2次振動板を設ける方法においても、2次振動
板を設けたことによる音質の劣化を避けることができな
かった。また、この方法では防水性を高めるためにはス
ピーカ室内を密閉する必要があり、外部との圧力差が大
きいと振動板が変形するという問題が生じていた。同様
に、特開平11−331967号公報のようにスピーカ
本体の振動板を密封された筐体の一部とすると、外部と
の圧力差により振動板が変形するという問題が生じてい
た。特に圧電板を使用した圧電スピーカでは、圧力差に
よって圧電板の割れが発生するという問題が生じてい
た。これにより、圧電スピーカの機能が損なわれること
となっていた。
【0007】更に、このような密閉構造をダイナミック
型スピーカ、磁歪スピーカに適用した場合、薄型、小型
化を達成することが困難となっていた。更に、筐体振動
型では音質の劣化が顕著となり、消費電力も増大すると
いう問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記のような観点から、
この発明は、電気信号により振動する振動板と、前記振
動板により発生した音を放音する放音口と、前記放音口
と対向する方向に圧力を調整する圧力調整孔とを有し、
前記放音口と前記圧力調整孔との間に前記振動板を固定
した筐体と、前記圧力調整孔から流入した流体の圧力に
よって変形する可撓性シートと、を有し、前記可撓性シ
ートが、前記筐体における前記振動板と前記圧力調整孔
の間に固定された音響装置である。筐体内部の空間を可
撓性シートを用いて気密状態にしたため、外部の水圧と
筐体内の圧力を平衡状態で常に等しくできる。そして、
振動板の表側には外部の水圧が直接かかるため、振動板
の表側と裏側にかかる水圧を等しくできる。
【0009】この発明は、前記圧力調整孔から流入した
流体が前記振動板と前記可撓性シート間の空間に浸入す
ることを防ぐためのパッキンを、前記筐体に設けた音響
装置である。パッキンを設けることで、振動板に流体が
流入することを防ぐことができる。
【0010】この発明は、前記パッキンが前記可撓性シ
ートと一体である音響装置である。パッキンと可撓性シ
ートとを一体にすることで、筐体を小型化することがで
きる。
【0011】この発明は、電気信号により振動する振動
板と、前記振動板により発生した音を放音する放音口
と、前記放音口と対向する方向に圧力を調整する圧力調
整孔とを有し、前記放音口と前記圧力調整孔との間に前
記振動板を固定した筐体と、前記振動体と前記圧力調整
孔との間の空間の少なくとも一部に、前記圧力調整孔か
ら流入した流体の浸入を防ぐ流入防止部材と、を有する
音響装置である。流入防止部材を使用することにより、
圧力調整孔から流入される流体の浸入を防ぐことができ
る。
【0012】この流入防止部材は、前記振動板の表面に
防錆処理を施していてもよい。防錆処理を施したことに
より、振動板と水を直接接触させても振動板が錆びるこ
とを防止できる。また、流入防止部材は、ゲル状の充填
剤を充填しても良い。このようにすることで、振動板の
表側と裏側に流体を浸入させることができ、振動板の表
面と裏面にかかる圧力を常に等しくできる。
【0013】この発明は、これらの音響装置を有する携
帯機器である。音質の劣化が少なく、流体の流入を防ぐ
携帯機器を提供することができる。
【0014】可撓性シートは振動板に対して密着するよ
うに変形させても良い。このようにすることで、高水圧
状態でも振動板の表側と裏側にかかる圧力を等しくでき
る。また、振動板に圧電体を使用しても良い。振動板の
表側と裏側にかかる水圧を常に等しくできるようにした
ため、比較的曲げに弱いセラミック等の圧電体であって
も高水圧下で使用できる。
【0015】また、前記圧電体にはその表面を覆う保護
膜を有しもよい。保護膜により圧電体を防水したため、
振動板の表側と裏側に水を浸入させることができ、振動
板の表面と裏面にかかる圧力を常に等しくできる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明につき図面を参照
しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施の形態により
この発明が限定されるものではない。 (実施の形態1)図1は、この発明の実施の形態1にか
かる音響装置を示す断面図であり、この発明を、圧電振
動板を備えた圧電スピーカに適用した例を示す。この圧
電スピーカは例えば腕に装着する携帯機器などに用いら
れ、直径が20mm程度の非常に小型のものであり、圧
電体4を備えた円形の金属振動板3を同心円形状の筐体
1、蓋2及び中枠8で保持したものである。
【0017】図1に示すように、筐体1の放音口1a側
の内部には、金属振動板3が配置されている。金属振動
板3は表側の振動面3aが放音口1aに面しており、裏
面には圧電体4が貼り付けられている。圧電体4の振動
は金属振動板3の振動面3aから放音口1aに向かって
外側に伝播する。
【0018】金属振動板3は筐体1と中枠8に挟まれて
保持されている。振動の節の位置を保持するため、筐体
1と中枠8にはそれぞれ突起部1b、突起部8aが設け
られており、突起部1bと突起部8aにより金属振動板
3が保持されている。突起部1bと突起部8aの近傍に
は弾性のある例えばシリコン系の接着剤5が充填されて
いる。接着剤5は金属振動板3を固定するとともに、筐
体1内部への水の浸入を防ぐ役割を果たす。これによ
り、金属振動板3は振動面3aが筐体1の外側に面し、
筐体1と実質的に一体の構造となる。
【0019】圧電体4上には電極7が設けられている。
電極7に接続されたリード線6は、中枠8のリード線孔
8bを通り、筐体1のリード線孔1cを通って筐体1の
外側に引き出される。また、金属振動板3に接続された
リード線6は、筐体1のリード線孔1cを通って筐体1
の外側に引き出される。リード線孔1cには接着剤9が
充填され、外部からの水の浸入を防いでいる。
【0020】放音口1aの反対側においては、筐体1に
蓋2が取り付けられている。筐体1と蓋2との接合部に
おいて、筐体1には溝1dが、蓋2には溝2aがそれぞ
れ外周に沿って形成され、溝1d、溝2a内のパッキン
11を挟んで筐体1と蓋2がネジ等によって固定され
る。パッキン11によって外周からの水の浸入が抑止さ
れる。また、蓋2には圧力調整孔2bが設けられてい
る。
【0021】そして、蓋2と中枠8の間には、ゴム等の
弾性体から構成された薄膜状の可撓性シート10が固定
されている。可撓性シート10はシリコン系ゴム、NB
R、EPDM、フッ素系ゴム等を材料とし、硬度が低く
伸び率が非常に大きいものである。例えば、外部からの
水圧が3barの場合に300%以上の伸び率のものが
好適である。
【0022】可撓性シート10には外縁にそって厚肉部
10aが形成されており、この厚肉部10aが蓋2の溝
2cと中枠8の溝8cの間で潰されて可撓性シート10
が固定される。金属振動板3の周囲は接着剤5により密
封され、可撓性シート10の周囲は厚肉部10aが潰さ
れて密封されるため、金属振動板3と可撓性シート10
の間の空間は気密に保たれる。また、可撓性シート10
の周囲を密封したため、圧電体4、電極7を外部から確
実に防水することができる。
【0023】このような構成の圧電スピーカに水圧が加
わった場合の機能を図2及び図3に基づいて説明する。
図2はJIS保護等級7級レベルの低水圧状態を、図3
は日常生活防水レベルの高水圧状態を示している。
【0024】図2の低水圧状態では、可撓性シート10
が筐体1内の金属振動板3側に向かって伸び、平衡状態
では金属振動板3と可撓性シート10の間の密閉された
空間内の圧力が外部の水力と等しくなる。一方、金属振
動板3の放音口1a側では、放音口1aから振動面3a
上に水が浸入するため、振動面3aには外部の水力が直
接かかることになる。従って、金属振動板3の表側と裏
側に加わる圧力を等しくすることができ、金属振動板
3、圧電体4が変形したり圧電体4が割れてしまうこと
を抑止できる。
【0025】図3の高水圧状態では、外部の水圧によっ
て更に可撓性シート10が筐体1の内側に向かって伸
び、圧電体4の電極7に接触するようになる。従って、
可撓性シート10と電極7の接触面には外部の水圧が直
接かかることになる。一方、放音口1a側では、振動面
3aに外部の水圧が直接かかるため、高水圧状態でも金
属振動板3の表側と裏側に加わる圧力を等しくすること
ができる。従って、高水圧状態であっても金属振動板
3、圧電体4が変形したり圧電体4が割れてしまうこと
を抑止できる。
【0026】このように、金属振動板3を筐体1の一部
として表面(振動面3a)側に直接水が浸入できるよう
にし、裏面側の空間を可撓性シート10で密封すること
により、高水圧、低水圧のいずれの状態でも金属振動板
3、圧電体4、電極7が変形、損傷してしまうことを抑
止できる。また、可撓性シート10で密封したことによ
り、金属振動板3、圧電体4、電極7を確実に防水する
ことができる。可撓性シート10は薄膜であるため、金
属振動板3との間の空間を適宜調整することにより、圧
電スピーカの厚み方向のスペースを広げることなく圧電
体4、電極7の防水を行うことができる。
【0027】更に、音源である金属振動板3の振動面3
aの外側には防水を目的とする介在物を設ける必要がな
いため、音質が劣化することがない。金属振動板3の振
動面3a側は直接水に接触するため、使用する金属材料
によっては金属振動板3の表面にメッキや樹脂コーティ
ングなどの防錆処理を施すことが望ましい。これによ
り、金属振動板3が錆びてしまうことを抑止できる。
【0028】図4は、この実施の形態の他の例を示す断
面図である。同図では、中枠8は可撓性シート10と一
体に設けたリブ部10bにより保持される。また、可撓
性シート10には、リブ部10bより外周にパッキン1
0dを一体に設ける。パッキン10dが防水の役目を果
たす。なお、リブ部10bも防水の役目を持たせても良
い。また、可撓性シート10は、リブ部10bよりも内
側に、水圧によって変形する蛇腹部10cを有してい
る。さらに、筐体1と中枠8との間に、可撓性シート1
0が変形しやすいようにするための圧力調整用空間15
を設ける。その他の構成は図1に示した圧電スピーカと
同様である。
【0029】ここで、内周のリブ部10bのツブシ量が
大きいと、金属振動板3に対する中枠8の圧着が強くな
り音質の劣化が生じることがあるため、リブ部10bの
ツブシ量は、パッキン10dのツブシ量に比べて小さく
することが望ましい。これにより、筐体1と蓋2の隙間
からの水の浸入を抑えるとともに、音質の劣化を抑止で
きる。
【0030】また、この蛇腹部10cにより水圧がかか
ったときに可撓性シート10が変形して、圧電スピーカ
(振動体と圧電体により構成されたもの)に密着するこ
とができるので、圧力調整を容易にすることができる。
【0031】そして、パッキン11と一体化して可撓性
シート10を構成することにより、部品点数を削減する
ことができ、製造コストを削減することができる。 (実施の形態2)図5は、この発明の実施の形態2にか
かる音響装置を示す断面図であり、この発明を、圧電振
動板を備えた圧電スピーカに適用した例を示す。同図に
示すように、この音響装置では圧電体4上、電極7上を
覆うように保護膜12を形成している。保護膜12はシ
リコン系、アクリル、ウレタン等を材料とし、振動を妨
げないよう硬度の低いものが好適である。保護膜12
は、塗装、コーティング等の方法により形成できる。そ
して、実施の形態2では、蓋2の圧力調整孔2bから保
護膜12上に水が浸入できるようにした。なお、中枠8
と蓋2の間にはパッキン14を設けている。その他の構
成は実施の形態1と同様である。
【0032】これにより、低水圧状態、高水圧状態とも
に金属振動板3の表側と裏側にかかる水圧を等しくする
ことができる。従って、金属振動板3、圧電体4が変形
したり圧電体4が割れてしまうことを抑止できる。ま
た、保護膜12は薄膜であるため、圧電スピーカの厚み
方向のスペースを広げることなく圧電体4、電極7の防
水を行うことができる。 (実施の形態3)図6は、この発明の実施の形態3にか
かる音響装置を示す断面図であり、この発明を、圧電振
動板を備えた圧電スピーカに適用した例を示す。同図に
示すように、この音響装置では、中枠8内にゲル状の充
填剤13を充填して圧電体4上、電極7上を覆ってお
り、蓋2の圧力調整孔2bから充填剤13の表面まで水
が浸入できるようにしている。その他の構成は実施の形
態1と同様であるのでその説明を省略する。
【0033】この構成により、充填剤13にかかる水圧
は、そのまま金属振動板3上の圧電体4、電極7にかか
るため、低水圧状態、高水圧状態ともに金属振動板3の
表側と裏側にかかる水圧を等しくすることができる。従
って、金属振動板3、圧電体4が変形したり圧電体4が
割れてしまうことを抑止できる。また、充填剤13の膜
厚を調整することにより、圧電スピーカの厚み方向のス
ペースを広げることなく圧電体4、電極7の防水を行う
ことができる。
【0034】上述した各実施の形態では、圧電スピーカ
を水圧がかかる状態から外気中に出した際に、振動板3
a上に溜まった水を効率よく排出するため、放音口1a
の周囲に1または複数の孔(ドレインコック)を設けて
もよい。また、溜まった水を効率よく排出するため、水
中から取り出したことを検知するセンサを設けておき、
水中から取り出したことを検知した後に金属振動板3を
所定時間振動させるようにしてもよい。これにより、振
動面3a上の水を効率よく排出することができる。
【0035】なお、上記実施の形態ではこの発明を圧電
スピーカに適用した例を示したが、この発明はこれに限
定されるものではない。例えばボイスコイルを巻いた磁
歪材料を金属振動板の振動源としてもよい。また、金属
振動板の裏側にダイナミック型のスピーカを貼り付けた
構成としてもよい。更に、音響装置はスピーカに限定さ
れるものではなく、基本的に同一の構成でマイクとして
用いることも可能である。また、水に対してのみなら
ず、他の液体あるいは気体であってもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の音響装
置では、筐体内部の空間を可撓性シートを用いて気密状
態にしたため、振動板の表側と裏側にかかる圧力を等し
くでき、振動板が変形したり損傷することを抑止でき
る。また、可撓性シートは薄膜であるため、厚さ方向の
スペースを拡大することなく筐体内部の防水を確実に行
うことができる。
【0037】また、外部圧力が高くなると可撓性シート
が伸びて振動板に密着するようにしたため、水圧が高く
なった場合でも、振動板の表側と裏側にかかる圧力を等
しくできる。これにより、高水圧下でも振動板が変形し
たり損傷することを抑止できる。
【0038】また、振動板の表側と裏側にかかる水圧を
常に等しくできるため、セラミック等の圧電体を高水圧
下で使用できる。
【0039】また、この発明の音響装置では、保護膜に
より圧電体を防水したため、振動板の表側と裏側に水を
浸入させることができ、圧力差により振動板、圧電体、
電極等が変形、損傷することを抑止できる。また、保護
膜は薄膜であるため厚さ方向のスペースを拡大すること
なく防水を行うことができる。
【0040】また、この発明の音響装置では、ゲル状の
充填剤により圧電体を防水したため、振動板の表側と裏
側に水を浸入させることができ、圧力差により振動板、
圧電体、電極等が変形、損傷することを抑止できる。ま
た、充填剤を薄く形成することにより、厚さ方向のスペ
ースを拡大することなく防水を行うことができる。
【0041】また、振動板の表面に防錆処理を施したこ
とにより、振動板を外部に露出させることができ、音質
の劣化を抑止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1にかかる圧電スピーカ
を示す断面図である。
【図2】実施の形態1の圧電スピーカに低水圧がかかっ
た状態を示す断面図である。
【図3】実施の形態1の圧電スピーカに高水圧がかかっ
た状態を示す断面図である。
【図4】この発明の実施の形態1にかかる圧電スピーカ
の他の例を示す断面図である。
【図5】この発明の実施の形態2にかかる圧電スピーカ
を示す断面図である。
【図6】この発明の実施の形態3にかかる圧電スピーカ
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 筐体 2 蓋 3 金属振動板 4 圧電体 5、9 接着剤 6 リード線 7 電極 8 中枠 10 可撓性シート 10b リブ部 10c 蛇腹部 10d パッキン 11、14 パッキン 12 保護膜 13 充填剤 15 圧力調整用空間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気信号により振動する振動板と、 前記振動板により発生した音を放音する放音口と、前記
    放音口と対向する方向に圧力を調整する圧力調整孔とを
    有し、前記放音口と前記圧力調整孔との間に前記振動板
    を固定した筐体と、 前記圧力調整孔から流入した流体の圧力によって変形す
    る可撓性シートと、 を有し、 前記可撓性シートが、前記筐体における前記振動板と前
    記圧力調整孔の間に固定された音響装置。
  2. 【請求項2】 前記圧力調整孔から流入した流体が前記
    振動板と前記可撓性シート間の空間に浸入することを防
    ぐためのパッキンを、前記筐体に設けた請求項1記載の
    音響装置。
  3. 【請求項3】 前記パッキンは、前記可撓性シートと一
    体である請求項2記載の音響装置。
  4. 【請求項4】 電気信号により振動する振動板と、 前記振動板により発生した音を放音する放音口と、前記
    放音口と対向する方向に圧力を調整する圧力調整孔とを
    有し、前記放音口と前記圧力調整孔との間に前記振動板
    を固定した筐体と、 前記振動体と前記圧力調整孔との間の空間の少なくとも
    一部に、前記圧力調整孔から流入した流体の浸入を防ぐ
    流入防止部材と、 を有する音響装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の音響
    装置を有する携帯機器。
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