JP2003018617A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP2003018617A
JP2003018617A JP2001202505A JP2001202505A JP2003018617A JP 2003018617 A JP2003018617 A JP 2003018617A JP 2001202505 A JP2001202505 A JP 2001202505A JP 2001202505 A JP2001202505 A JP 2001202505A JP 2003018617 A JP2003018617 A JP 2003018617A
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image pickup
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pickup apparatus
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Application number
JP2001202505A
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English (en)
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Takeo Tsuruoka
建夫 鶴岡
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広ダイナミックレンジな立体画像や高精度な
距離情報を得ることができる撮像装置を提供する。 【解決手段】 視差のある複数枚の画像をアンプ6の増
幅率を制御することにより露光量を異ならせて撮像し得
る撮像部1と、この撮像部1のAF制御等を行いAF情
報を出力する撮像制御部8と、上記撮像部1により撮像
された視差のある複数枚の画像から距離情報を算出する
距離情報算出部22と、視差が同じで露光量の異なる複
数枚の画像を上記距離情報とAF情報とに基づき推定し
た主要被写体に重み付けするように階調変換し合成し
て、これを視差のある画像群に対して行うことにより視
差のある広ダイナミックレンジ画像を算出する広ダイナ
ミックレンジ画像算出部23と、を備えた撮像装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像装置、より詳
しくは、視差のある複数枚の画像を撮像し得る撮像装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】ステレオ画像に代表されるように、同一
の被写体に関して左右2枚の画像を撮影することで立体
画像や距離情報を得る手段が知られている。
【0003】例えば、特開平6-54803号公報に
は、2つの光学系と1つの撮像素子とを組み合わせて、
時分割的に左右の画像を提示することにより、立体画像
を観察することができるようにした内視鏡システムが記
載されている。
【0004】また、特開平6-74762号公報には、
2つの光学系と2つの撮像素子とを用いて焦点位置を変
化させながら撮影することにより、焦点深度以上の被写
体に関する距離情報を得るための顕微鏡システムが記載
されている。
【0005】ところで、上述したようなシステムにおい
ては、例えばCCDなどの半導体を用いて形成した固体
撮像素子が用いられているが、該CCDは、階調に関す
るダイナミックレンジが銀塩フィルムに比べて狭いとい
う性質がある。
【0006】このような点を改善するために、例えば特
開2000-228747号公報において、露光量の異
なる複数枚の画像を合成して一枚の広ダイナミックレン
ジ画像を生成する手段、およびダイナミックレンジの狭
い表示系にも表示することができるようにダイナミック
レンジを圧縮する手段が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平6-54803号公報や特開平6-74762号公報
に記載されたような技術では、階調幅の広い被写体に対
しては黒つぶれや白とびなどの影響で、高品位な立体画
像を得るとができず、同様の理由で、左右のマッチング
精度が低下するために、高精度な距離情報を得ることが
できなかった。
【0008】さらに、上記特開2000-228747
号公報に記載されたような技術では、広ダイナミックレ
ンジ画像をダイナミックレンジの狭い表示系へ圧縮する
際に、主要被写体に対して最適化することが困難であ
り、必ずしも主観的に好ましい画像が得られるとは限ら
なかった。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、視差のある複数枚の広ダイナミックレンジ画像に
基づく立体画像と、高精度な距離情報と、の少なくとも
一方を得ることができる撮像装置を提供することを目的
としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明による撮像装置は、同一の被写体に係
る複数枚の画像でなる画像群であって該画像群に含まれ
る一画像は同画像群に含まれる他の画像に対して露光量
が異なるか視差があるかの少なくとも一方が成立してい
る画像群を撮像する撮像手段と、上記画像群中の互いに
視差のある複数枚の画像から距離情報を算出する第1の
算出手段と、上記画像群中の互いに露光量が異なりかつ
視差のない複数枚の画像でなる部分画像群から一枚の広
ダイナミックレンジ画像を算出する動作を視差のある複
数の部分画像群に対して行うことにより視差のある複数
枚の広ダイナミックレンジ画像を算出する第2の算出手
段と、を備えたものである。
【0011】また、第2の発明による撮像装置は、上記
第1の発明による撮像装置において、上記撮像手段が、
単一の光学系と、この光学系により光学像が結像される
単一の撮像素子と、を有してなるものである。
【0012】さらに、第3の発明による撮像装置は、上
記第1の発明による撮像装置において、上記撮像手段
が、複数の光学系と、これらの光学系により光学像が選
択的に結像される単一の撮像素子と、この撮像素子に光
学像を結像する光学系を切り換えるための切換手段と、
を有してなるものである。
【0013】第4の発明による撮像装置は、上記第1の
発明による撮像装置において、上記撮像手段が、単一の
光学系と、この光学系により光学像が結像される複数の
撮像素子と、上記光学系からの光学像をこれら複数の撮
像素子に分岐する分岐手段と、を有してなるものであ
る。
【0014】第5の発明による撮像装置は、上記第1の
発明による撮像装置において、上記撮像手段が、複数の
光学系と、これらの光学系により光学像が各結像される
複数の撮像素子と、を有してなるものである。
【0015】第6の発明による撮像装置は、上記第1の
発明による撮像装置において、上記撮像手段が、露光量
が異なる画像を撮像するための光学フィルタ手段を光路
中に配置してなるものである。
【0016】第7の発明による撮像装置は、上記第1の
発明による撮像装置において、上記撮像手段が、露光量
が異なる画像を撮像するために信号処理を行う電気回路
手段を信号経路中に配置してなるものである。
【0017】第8の発明による撮像装置は、上記第1の
発明による撮像装置において、上記第1の算出手段が、
上記画像群中の互いに視差のある複数枚の画像間でマッ
チングを行うマッチング手段と、上記マッチング手段に
よるマッチング結果から撮影位置に関する校正データを
算出してマッチング対象となった複数枚の画像の校正を
行う校正手段と、上記校正手段により校正された上記互
いに視差のある複数枚の画像から距離情報を算出する距
離算出手段と、を有してなるものである。
【0018】第9の発明による撮像装置は、上記第1の
発明による撮像装置において、上記第2の算出手段が、
上記部分画像群中の互いに露光量が異なる複数枚の画像
から適正露光域を抽出する抽出手段と、上記抽出手段に
より抽出された適正露光域に関して階調変換を行うため
の変換曲線を各画像毎に算出する変換曲線算出手段と、
上記変換曲線算出手段により算出された変換曲線に基づ
き各画像を変換し変換された各画像を合成することによ
り一枚の広ダイナミックレンジ画像を生成する合成手段
と、を有してなるものである。
【0019】第10の発明による撮像装置は、上記第9
の発明による撮像装置において、上記変換曲線算出手段
が、上記第1の算出手段により算出された距離情報に基
づき撮影時の合焦距離と等価な距離にある領域を主要被
写体領域として設定する領域設定手段と、上記領域設定
手段により設定された主要被写体領域に関して重み係数
を設定する重み係数設定手段と、を有してなるものであ
る。
【0020】第11の発明による撮像装置は、上記第1
の発明による撮像装置において、上記第1の算出手段に
より算出された距離情報に基づき撮影時の合焦距離と等
価な距離にある領域を主要被写体領域として設定する領
域設定手段と、上記領域設定手段により設定された主要
被写体領域以外の領域を平滑化する平滑化手段と、をさ
らに備えたものである。
【0021】第12の発明による撮像装置は、上記第1
1の発明による撮像装置において、上記領域設定手段に
より設定された主要被写体領域に関する色情報から該主
要被写体領域に含まれる肌色領域を検出する肌色検出手
段と、上記肌色検出手段により検出された肌色領域に関
して色補正を行う肌色補正手段と、をさらに備えたもの
である。
【0022】第13の発明による撮像装置は、上記第1
の発明による撮像装置において、上記撮像手段により撮
像された画像に係るデータの転送先を、上記第1の算出
手段または上記第2の算出手段の何れにするかを選択す
る選択手段をさらに備えたものである。
【0023】第14の発明による撮像装置は、上記第1
の発明による撮像装置において、上記画像群に含まれる
任意の1枚以上の画像と、上記距離情報と、上記広ダイ
ナミックレンジ画像と、の少なくとも1つを出力し得る
出力手段をさらに備えたものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1から図4は本発明の第1の実
施形態を示したものであり、図1は撮像装置の構成を示
すブロック図、図2は距離情報算出部の構成を示すブロ
ック図、図3は広ダイナミックレンジ画像算出部の構成
を示すブロック図、図4は撮像部の他の構成例を示す図
である。
【0025】この撮像装置は、図1に示すように、撮像
手段たる撮像部1と、この撮像部1から出力されるアナ
ログ画像信号をデジタル画像信号に変換するA/D変換
器9と、このA/D変換器9から出力されるデータを記
憶する第1画像用バッファ11、第2画像用バッファ1
2、第3画像用バッファ13、第4画像用バッファ14
と、これらの各画像用バッファ11,12,13,14
から画像データを読み出して補間する補間部15と、こ
の補間部15の出力に基づき上記撮像部1を制御する電
気回路手段たる撮像制御部8と、上記補間部15による
補間後の画像データを記憶する第1作業用バッファ1
6、第2作業用バッファ17、第3作業用バッファ1
8、第4作業用バッファ19と、これらの各作業用バッ
ファ16,17,18,19から読み出した映像信号の
出力先を選択する選択手段たる選択部21と、この選択
部21の出力に基づき距離情報を算出する第1の算出手
段たる距離情報算出部22と、この距離情報算出部22
により算出された距離情報を参照しながら上記選択部2
1の出力に基づき広ダイナミックレンジ画像を生成する
第2の算出手段たる広ダイナミックレンジ画像算出部2
3と、この広ダイナミックレンジ画像算出部23により
生成された広ダイナミックレンジ画像または上記選択部
21の選択により出力された画像を圧縮する圧縮部24
と、この圧縮部24により圧縮された画像や上記距離情
報算出部22により算出された距離情報を例えばメモリ
カードやディスク媒体などに出力する出力手段たる出力
部25と、上記撮像制御部8、補間部15、選択部2
1、距離情報算出部22、広ダイナミックレンジ画像算
出部23、圧縮部24、出力部25に双方向に接続され
ていてこれらを含むこの撮像装置全体を統括的に制御す
るマイクロコンピュータ等でなる制御部26と、を有し
て構成されている。
【0026】上記撮像部1は、被写体光を受けて被写体
像を結像するための光学系たるレンズ系2と、このレン
ズ系2を通過する光束の通過範囲を制御するための絞り
3と、上記レンズ系2により結像される被写体像から不
要な高周波ノイズ成分を除去するローパスフィルタ4
と、このローパスフィルタ4を通過して上記レンズ系2
により結像される被写体像を光電変換して画像情報とし
て出力するためのCCD5と、このCCD5から出力さ
れた後に図示しない相関二重サンプリング回路等でノイ
ズ成分の除去が行われた画像信号を増幅するための電気
回路手段たるアンプ6と、上記レンズ系2を焦点調節を
行うために駆動するAFモータ7と、を有して構成され
ていて、上記アンプ6、絞り3、AFモータ7は、上記
制御部26の指令に基づいて、上記撮像制御部8により
制御されるようになっている。
【0027】なお、この実施形態においては、上記CC
D5は、R,G,B原色系のカラーフィルタを備えた単
板方式のCCDでなり、上記A/D変換器9は、このC
CD5から出力される画像信号を、例えば10bitの
階調幅のデジタル信号に変換するものとする。
【0028】次に、このように構成された撮像装置の作
用を、信号の流れに沿って説明する。
【0029】使用者が図示しないシャッタボタンを半押
しにすることにより、この撮像装置がプリ撮像モードに
入るようになっている。
【0030】プリ撮像モードに入ると、上記レンズ系
2、絞り3、ローパスフィルタ4を介して結像された被
写体像をCCD5が光電変換し、該CCD5から出力さ
れる映像信号が、アンプ6によって所定の増幅率で増幅
され、A/D変換器9によってデジタル信号に変換され
てから、まず、上記第1画像用バッファ11に転送され
て記憶される。
【0031】補間部15は、この第1画像用バッファ1
1内の映像信号を読み出して、単板状態の画像情報中に
おける欠落情報の補間等の画像処理を行い、輝度信号に
相当するG信号を上記撮像制御部8へ出力する。
【0032】撮像制御部8は、受け取ったG信号に基づ
き画像中の輝度レベルを求めて、本撮影における画像が
適正露光となるように、上記絞り3の開口径や上記アン
プ6の増幅率などを制御する、いわゆるAE制御を行
う。
【0033】また、上記撮像制御部8は、受け取ったG
信号に基づき、映像信号のエッジ強度を検出して、この
エッジ強度が最大となるように、上記AFモータ7を制
御することにより、上記CCD5上に合焦された被写体
像が結像されるようにする、いわゆるAF制御を行う。
【0034】次に、使用者が図示しないシャッタボタン
を全押しにすることにより、本撮影が行われる。
【0035】本撮影の動作が開始されると、上記撮像制
御部8において求められた露光条件に対して、所定の露
光比、例えば1/8の露光比となるようにアンプ6の増
幅率を設定し、1枚目の画像(右短時間露光画像)を撮
影する。この右短時間露光画像は、A/D変換器9によ
ってデジタル信号に変換された後に、上記第1画像用バ
ッファ11へ転送されて記憶される。
【0036】続いて、上記撮像制御部8において求めら
れた露光条件に従って2枚目の画像(右長時間露光画
像)が撮影される。この右長時間露光画像は、A/D変
換器9によってデジタル信号に変換された後に、上記第
2画像用バッファ12へ転送されて記憶される。
【0037】次に、使用者は、撮像装置を視差のある位
置まで所定量だけ、例えば人間の両眼の距離に相当する
ような6cmほどの距離だけ、左に平行移動してずらし、
上述と同様にして再度の撮影を行う。
【0038】この場合の露光条件は、3枚目の画像(左
短時間露光画像)を上記1枚目の画像と同一とし、4枚
目の画像(左長時間露光画像)を上記2枚目の画像と同
一とする。
【0039】こうして撮影された左短時間露光画像が上
記第3画像用バッファ13に、左長時間露光画像が上記
第4画像用バッファ14に、それぞれ転送されて記憶さ
れる。
【0040】上記補間部15は、上記制御部26の制御
に基づいて、上記各画像用バッファ11,12,13,
14に記憶されている単板状態の映像信号を順次読み込
み、公知の補間処理、ホワイトバランス処理、強調処理
などを行うことにより三板状態の信号を生成して、上記
各作業用バッファ16,17,18,19へそれぞれ転
送し記憶させる。
【0041】上記選択部21は、上記制御部26の制御
に基づいて、上記各作業用バッファ16,17,18,
19に記憶されている映像信号を選択し、上記距離情報
算出部22、上記広ダイナミックレンジ画像算出部2
3、または上記圧縮部24の何れかへ転送する。
【0042】まず、制御部26が距離情報算出部22へ
の転送を選択するように上記選択部21に指令した場合
には、該選択部21は、上記第2作業用バッファ17に
記憶されている右長時間露光画像と、上記第4作業用バ
ッファ19に記憶されている左長時間露光画像とを、上
記距離情報算出部22へ順次転送する。
【0043】上記距離情報算出部22では、マッチング
の手段を用いて上記右長時間露光画像と左長時間露光画
像の撮像位置を校正した後に、これら左右の画像から三
角測量の原理を用いて距離情報を算出する。この距離情
報は、制御部26の制御に基づいて、広ダイナミックレ
ンジ画像算出部23または出力部25の何れかへ転送さ
れる。
【0044】また、制御部26が広ダイナミックレンジ
画像算出部23への転送を選択するように上記選択部2
1に指令した場合には、該選択部21は、まず、上記第
1作業用バッファ16に記憶されている右短時間露光画
像と、上記第2作業用バッファ17に記憶されている右
長時間露光画像とを、上記広ダイナミックレンジ画像算
出部23へ転送し、次に、上記第3作業用バッファ18
に記憶されている左短時間露光画像と、上記第4作業用
バッファ19に記憶されている左長時間露光画像とを、
該広ダイナミックレンジ画像算出部23へ転送する。
【0045】広ダイナミックレンジ画像算出部23で
は、転送された長時間露光画像および短時間露光画像
を、それぞれ輝度信号と色差信号とに分離して、各画像
の適正露光域を求める。また、広ダイナミックレンジ画
像算出部23は、上記距離情報算出部22から受け取っ
た距離情報に基づき主要被写体を推定し、推定した主要
被写体に階調を重点的に配分するような階調変換曲線を
算出して、この階調変換曲線に基づき各画像を変換す
る。そして、広ダイナミックレンジ画像算出部23は、
階調変換された長時間露光画像と短時間露光画像とを合
成することにより、一枚の広ダイナミックレンジ画像を
生成する。
【0046】上記広ダイナミックレンジ画像算出部23
による上述したような処理は、左右の画像毎に行われ、
2枚(左右各1枚)の広ダイナミックレンジ画像が上記
圧縮部24へ転送される。
【0047】圧縮部24は、転送されてくる左右の広ダ
イナミックレンジ画像を、例えば公知のJPEG方式な
どにより圧縮処理して、圧縮した画像データを上記出力
部25へ転送する。
【0048】さらに、制御部26が圧縮部24への転送
を選択するように上記選択部21に指令した場合には、
該選択部21は、第1作業用バッファ16に記憶されて
いる右短時間露光画像と、第2作業用バッファ17に記
憶されている右長時間露光画像と、第3作業用バッファ
18に記憶されている左短時間露光画像と、第4作業用
バッファ19に記憶されている左長時間露光画像と、を
上記圧縮部24へ順次転送する。圧縮部24は、転送さ
れてくる各画像を、上述したように圧縮した後に、上記
出力部25へ転送する。
【0049】上記選択部21による出力先の切り換え
は、図示しない操作スイッチ等により使用者が所望に選
択することができるようになっており、これによって、
距離情報、広ダイナミックレンジ化された画像、処理前
の任意の画像を出力して保存したりすることができ、自
由度がより向上するようになっている。
【0050】このとき、距離情報のみが必要な場合は上
記広ダイナミックレンジ画像算出部23をバイパスし、
また風景など画面全体が主要被写体である場合は上記距
離情報算出部22をバイパスすることにより、処理時間
を短縮することも可能である。
【0051】次に、図2を参照して、上記距離情報算出
部22の構成について説明する。
【0052】上記距離情報算出部22は、上記選択部2
1から出力される映像信号に基づき上述したような公知
のマッチング処理を行うマッチング手段たるマッチング
部31と、このマッチング部31の出力に基づき上記選
択部21から出力される映像信号の撮影位置に関する並
進や回転のベクトル情報を求める校正手段たる校正デー
タ算出部32と、この校正データ算出部32から出力さ
れる校正データに基づき例えば左右の内の一方の画像デ
ータの校正を行う校正手段たる校正部33と、この校正
部33により校正された画像データを記憶する校正画像
用バッファ34と、上記選択部21から転送された左右
の内の他方の画像データと上記校正画像用バッファ34
に記憶された校正後の一方の画像データとに基づき、公
知の三角測量の原理によって距離情報を算出する距離算
出手段たる距離算出部35と、を有して構成されてい
て、上記マッチング部31、校正部33、距離算出部3
5等は、上記制御部26と双方向に接続されて制御され
るようになっている。
【0053】このような距離情報算出部22の動作は、
次のようになっている。
【0054】上記選択部21から出力されてくる映像信
号は、マッチング部31と、校正部33と、距離算出部
35と、へそれぞれ転送される。
【0055】上記マッチング部31は、上記選択部21
から、上記第2作業用バッファ17に記憶されている右
長時間露光画像に係る映像信号と、上記第4作業用バッ
ファ19に記憶されている左長時間露光画像に係る映像
信号と、を受け取り、上記制御部26の制御に基づい
て、左右の画像間で公知のマッチング処理を行う。
【0056】上記校正データ算出部32は、上記マッチ
ング部31から転送されたマッチング処理結果に基づ
き、左右の画像から、撮影位置に関する並進ベクトル情
報および回転ベクトル情報を求める。
【0057】上記制御部26は、上記校正部33へ校正
データが転送された後に、左右どちらかの画像、例えば
第4作業用バッファ19に記憶されている左長時間露光
画像に係る映像信号を、選択部21から校正部33へ転
送させる。
【0058】上記校正部33は、この選択部21から転
送された映像信号に関して、上記校正データ算出部32
から転送された校正データに基づき、校正を行う。
【0059】この校正部33により校正された後の映像
信号は、校正画像用バッファ34へ転送されて保存され
る。
【0060】次に、制御部26は、校正されていない映
像信号、ここでは第2作業用バッファ17に記憶されて
いる右長時間露光画像に係る映像信号を、選択部21か
ら距離算出部35へ転送する。
【0061】距離算出部35は、選択部21から転送さ
れた映像信号と、上記校正画像用バッファ34に記憶さ
れている校正後の映像信号との間で、公知の三角測量の
原理に基づき、距離情報を算出する。
【0062】こうして距離算出部35により算出された
距離情報は、上記制御部26の制御に基づいて、上記広
ダイナミックレンジ画像算出部23、または上記出力部
25へ転送される。
【0063】次に、図3を参照して、上記広ダイナミッ
クレンジ画像算出部23の構成について説明する。
【0064】上記広ダイナミックレンジ画像算出部23
は、上記選択部21から出力される映像信号を輝度信号
Yと色差信号Cとに分離するY/C分離部40と、この
Y/C分離部40により分離された輝度信号から適正露
光域を抽出する抽出手段たる適正露光抽出部41と、上
記距離情報算出部22により算出された距離情報に基づ
き主要被写体領域を抽出する変換曲線算出手段を構成す
る領域設定手段たる主要領域算出部42と、この主要領
域算出部42により抽出された主要被写体領域に重み付
けをするための重み係数を算出する変換曲線算出手段を
構成する重み係数設定手段たる重み係数算出部43と、
上記適正露光抽出部41により抽出された適正露光域に
上記重み係数算出部43により算出された重み係数を考
慮して変換特性を算出する変換曲線算出手段たる変換特
性算出部44と、この変換特性算出部44により算出さ
れた変換特性を用いて適正露光域の輝度補正を行う合成
手段を構成する輝度補正部45と、上記適正露光抽出部
41により抽出された適正露光域を参照しながら上記Y
/C分離部40から出力される色差信号Cを上記輝度補
正部45による輝度信号Yの変換係数と色の理論限界モ
デルとに基づき補正する合成手段を構成する色差補正部
46と、上記輝度補正部45により補正された輝度信号
Yと上記色差補正部46により補正された色差信号Cと
を合成する合成手段を構成するY/C合成部47と、こ
のY/C合成部47により合成された画像データを記憶
する合成手段を構成する作業用バッファ48と、この作
業用バッファ48に記憶された長時間露光画像データと
短時間露光画像データとを上記適正露光抽出部41から
出力される適正露光域の情報に基づいて一枚の広ダイナ
ミックレンジ画像に合成する合成手段を構成する画像合
成部49と、を有して構成されている。
【0065】このような広ダイナミックレンジ画像算出
部23の動作は、次のようになっている。
【0066】上記選択部21は、第1作業用バッファ1
6に記憶されている右短時間露光画像に係る映像信号お
よび第2作業用バッファ17に記憶されている右長時間
露光画像に係る映像信号、または、第3作業用バッファ
18に記憶されている左短時間露光画像に係る映像信号
および第4作業用バッファ19に記憶されている左長時
間露光画像に係る映像信号、をY/C分離部40へ順次
転送する。
【0067】Y/C分離部40は、上記制御部26の制
御に基づき、右または左に係る長時間露光画像と短時間
露光画像とを、順次、輝度信号Yと色差信号Cとに分離
する。
【0068】適正露光抽出部41は、上記制御部26の
制御に基づき、上記Y/C分離部40から長時間露光画
像に係る輝度信号Yを入力して、該輝度信号Yに基づき
画面中で露光オーバーとなる領域を抽出し、これ以外の
領域を適正露光域として、該適正露光域に係る信号を変
換特性算出部44と輝度補正部45とへ転送する。
【0069】また、上記適正露光抽出部41は、上記制
御部26の制御に基づき、上記Y/C分離部40から短
時間露光画像に係る輝度信号Yを入力して、長時間露光
画像中の露光オーバーとなる領域に対応する領域を短時
間露光画像の適正露光域として、該適正露光域の輝度信
号Yを変換特性算出部44と輝度補正部45とへ転送す
る。
【0070】一方、主要領域算出部42は、上記制御部
26の制御に基づき、上記距離情報算出部22から転送
された距離情報と、上記制御部26を介して得た撮像制
御部8からの合焦時の距離情報と、に基づいて、画像中
の合焦距離にある領域を主要被写体領域として抽出す
る。
【0071】重み係数算出部43は、上記主要領域算出
部42により抽出された主要被写体領域に、所定の係数
を乗算した重み係数情報を生成する。
【0072】変換特性算出部44は、上記制御部26の
制御に基づき、上記適正露光抽出部41から転送されて
きた輝度信号に、上記重み係数算出部43から転送され
た重み係数を乗算した後に、累積ヒストグラムを算出し
て変換曲線を生成する。
【0073】輝度補正部45は、上記制御部26の制御
に基づき、上記変換特性算出部44により生成された変
換曲線を用いて、長/短時間露光画像の輝度信号を変換
する。
【0074】色差補正部46は、Y/C分離部40から
変換前の輝度信号を、輝度補正部45から変換後の輝度
信号Yを、適正露光抽出部41から補正すべき領域情報
を、それぞれ受け取り、これらに加えてさらに色の存在
し得る理論限界モデルを用いて、色差信号を補正するた
めの補正係数を算出し、この補正係数を上記Y/C分離
部40からの変換前の色差信号Cに乗算することによ
り、色差信号Cを補正する。
【0075】Y/C合成部47は、上記制御部26の制
御に基づき、上記輝度補正部45から転送される変換後
の輝度信号Yと、上記色差補正部46から転送される補
正後の色差信号Cと、を合成して適正露光域に係る通常
の信号の画像データを生成する。
【0076】作業用バッファ48は、上記Y/C合成部
47により生成された画像データを記憶する。
【0077】画像合成部49は、上記制御部26の制御
に基づき、上記適正露光抽出部41からの情報を参照
し、上記作業用バッファ48に記憶されている階調変換
後の長時間露光画像と階調変換後の短時間露光画像とを
読み出して合成することにより、一枚の広ダイナミック
レンジ画像を生成し、上記圧縮部24へ転送する。
【0078】このような動作を、上記第1作業用バッフ
ァ16に記憶されている右短時間露光画像に係る映像信
号と上記第2作業用バッファ17に記憶されている右長
時間露光画像に係る映像信号に対して行うとともに、上
記第3作業用バッファ18に記憶されている左短時間露
光画像に係る映像信号と上記第4作業用バッファ19に
記憶されている左長時間露光画像に係る映像信号に対し
て行うことにより、左右の画像に関して、広ダイナミッ
クレンジ化された画像を得ることができる。
【0079】このような第1の実施形態によれば、広ダ
イナミックレンジ化され、かつ主要被写体を重視した階
調特性を有する、高品位なステレオ画像を得ることがで
きる。
【0080】また、使用者の選択により、距離情報、広
ダイナミックレンジ化された画像、処理前の任意の画像
を保存することができるために、自由度がより向上す
る。
【0081】さらに、距離情報のみが必要な場合は上記
広ダイナミックレンジ画像算出部23をバイパスし、ま
た風景など画面全体が主要被写体である場合は上記距離
情報算出部22をバイパスすることにより処理時間を短
縮することも可能となる。
【0082】そして、処理前の任意の画像を出力するこ
とを選択した場合には、撮像装置の外部の機器におい
て、該画像の処理を行うことも可能となる。
【0083】なお、上述では、上記CCD5として、
R,G,B原色系のカラーフィルタを備えた例について
説明したが、これに限定されるものではなく、補色系の
カラーフィルタを備えたものであっても良いし、その他
の種々の配置の色フィルタを備えたものであっても構わ
ない。
【0084】さらに、本実施形態では単一の光学系と単
一の撮像素子を用いる例について説明したが、これに限
定されるものでもない。
【0085】例えば、図4は撮像部の他の構成例を示す
図である。
【0086】この図4に示す例は、複数の光学系と、単
一の撮像素子と、この撮像素子に光学像を結像する光学
系を切り換えるための切換手段と、を撮像部に設けたも
のであり、このような撮像部に対しても上述と同様の構
成を適用することが可能である。
【0087】この図4に示す撮像装置の撮像部は、左右
一対の光学系を有して構成されている。
【0088】まず、第1の光学系は、例えば右眼側に対
応するものであり、絞りを内蔵する光学系たる第1レン
ズ系50と、この第1レンズ系50を焦点調節するため
に駆動するAFモータ52と、上記第1レンズ系50か
らの光束の遮断/透過を切り換えるための切換手段たる
第1液晶シャッタ54と、この第1液晶シャッタ54を
通過した上記第1レンズ系50からの光束を後述するC
CD59側へ投射するための切換手段たる第1プリズム
系55と、を有して構成されている。
【0089】同様に、第2の光学系は、例えば左眼側に
対応するものであり、絞りを内蔵する光学系たる第2レ
ンズ系51と、この第2レンズ系51を焦点調節するた
めに駆動するAFモータ53と、上記第2レンズ系51
からの光束の遮断/透過を切り換えるための切換手段た
る第2液晶シャッタ56と、この第2液晶シャッタ56
を通過した上記第2レンズ系51からの光束を後述する
CCD59側へ投射するための切換手段たる第2プリズ
ム系57と、を有して構成されている。
【0090】上記第1の光学系と第2の光学系とにより
選択的に投影される光学像は、ローパスフィルタ58に
より不要な高周波成分を除去された後に、撮像素子たる
CCD59に結像されるようになっており、該CCD5
9により光電変換された画像が上記A/D変換器9に入
力されてデジタル信号に変換され、その後は上記図1に
示したような回路により上述したように処理されるよう
になっている。
【0091】なお、この図4においては図示を省略して
いるが、上記AFモータ52,53や、第1液晶シャッ
タ54、第2液晶シャッタ56は、上記撮像制御部8と
接続されて、上記制御部26の指令に基づいて制御され
るようになっている。
【0092】また、このような構成においては、第1の
光学系と第2の光学系の撮影位置に関する条件が固定さ
れるために、位置情報に関しての校正が不要となって、
上記マッチング部31や校正部33を省略することが可
能となる。
【0093】このような構成における作用は、次のよう
になる。
【0094】まず、第2液晶シャッタ56を遮光状態に
するとともに、第1液晶シャッタ54を露光時間だけ透
光状態にすることにより、第1レンズ系50を介して被
写体像をCCD59上に結像させ、右側の画像を撮影す
る。
【0095】ここでは例えば、1枚目の画像として右短
時間露光画像を撮影し、次に、2枚目の画像として右長
時間露光画像を撮影する。このときの露光時間は、上記
制御部26の指令に基づき、上述したように第1液晶シ
ャッタ54により制御される。すなわち、長時間露光画
像は適正露光となるシャッタ秒時により露光が行われ、
短時間露光画像はこの適正露光となるシャッタ秒時の例
えば1/8の時間のシャッタ秒時により露光が行われ
る。これにより、長時間露光の露光量と短時間露光の露
光量とは、例えば8:1の露光比となる。
【0096】次に、第1液晶シャッタ54を遮光状態に
するとともに、第2液晶シャッタ56を露光時間だけ透
光状態にすることにより、第2レンズ系51を介して被
写体像をCCD59上に結像させ、左側の画像を撮影す
る。
【0097】すなわち、右側と同様に、1枚目の画像と
して適正露光の1/8の露光時間で左短時間露光画像を
撮影し、次に、2枚目の画像として適正露光の露光時間
で左長時間露光画像を撮影する。
【0098】この図4に示したような構成によれば、撮
影位置を変えることなくステレオ画像を得ることが可能
になるために、より容易に撮影を行うことができ、使用
者の負担が軽減される。また、マッチング部31や校正
部33が不要であるために、構成が簡単となって、処理
時間を短縮することも可能となる。
【0099】図5、図6は本発明の第2の実施形態を示
したものであり、図5は撮像装置の構成を示すブロック
図、図6は撮像部の他の構成例を示す図である。この第
2の実施形態において、上述の第1の実施形態と同様で
ある部分については説明を省略し、主として異なる点に
ついてのみ説明する。
【0100】この第2の実施形態は、図5に示すよう
に、上述した第1の実施形態における撮像部1の構成を
変更して撮像部1Aとし、さらに、A/D変換器を2つ
に増設し、距離情報算出部22の入力を選択部21から
広ダイナミックレンジ画像算出部23に変更して、平滑
部73、肌色検出部74、肌色補正部75を追加したも
のである。
【0101】まず、撮像手段たる撮像部1Aは、被写体
光を受けて被写体像を結像するための光学系たるレンズ
系60と、このレンズ系60を通過する光束の通過範囲
を制御するための絞り61と、第1プリズム62Aと第
2プリズム62Bとを貼り合わせてなり、入射面62a
から入射した光束を貼り合わせ面に形成された半透過反
射面62bで二系統に分岐する分岐手段たるプリズム系
62と、このプリズム系62により分岐された一方側と
なる上記第1プリズム62Aの出射面側に配設された不
要な高周波ノイズ成分を除去するためのローパスフィル
タ63と、このローパスフィルタ63を介して入射され
る被写体像を光電変換して画像情報として出力する撮像
素子たる第1CCD64と、上記プリズム系62により
分岐された他方側となる上記第1プリズム62Aの出射
面側に配設されていて短時間露光画像を形成するべく光
量を例えば1/8に減光する光学フィルタ手段たるND
フィルタ65と、このNDフィルタ65を通過した光束
から不要な高周波ノイズ成分を除去するローパスフィル
タ66と、このローパスフィルタ66を介して入射され
る被写体像を光電変換して画像情報として出力する撮像
素子たる第2CCD67と、焦点調節を行うために上記
レンズ系60を駆動するAFモータ68と、を有して構
成されている。
【0102】なお、上記絞り61やAFモータ68は、
上記制御部26の指令に基づいて、上記撮像制御部8に
より制御されるようになっている。
【0103】さらに、この撮像装置は、上記第1CCD
64から出力されるアナログ画像信号をデジタル画像信
号に変換して上記第1画像用バッファ11または第2画
像用バッファ12へ転送する第1A/D変換器71と、
上記第2CCD67から出力されるアナログ画像信号を
デジタル画像信号に変換して上記第3画像用バッファ1
3または第4画像用バッファ14へ転送する第2A/D
変換器72と、上記広ダイナミックレンジ画像算出部2
3により変換された画像を平滑化する平滑化手段たる平
滑部73と、この平滑部73により平滑化された画像中
の肌色部分を検出する肌色検出手段たる肌色検出部74
と、この肌色検出部74の検出結果に基づき上記平滑部
73により平滑された画像を補正する肌色補正手段たる
肌色補正部75と、を有して構成されており、この肌色
補正部75により補正された画像は上記圧縮部24によ
り圧縮されて出力部25から出力されるようになってい
る。
【0104】また、上記選択部21は、第1〜第4作業
用バッファ16〜19から読み出した画像データを、広
ダイナミックレンジ画像算出部23または圧縮部24へ
選択して出力するようになっている。
【0105】そして、上記距離情報算出部22は、上記
広ダイナミックレンジ画像算出部23の出力に基づき距
離情報を算出し、算出した距離情報を、該広ダイナミッ
クレンジ画像算出部23と、上記平滑部73と、上記肌
色検出部74と、上記出力部25と、へ出力するように
なっている。
【0106】次に、このように構成された撮像装置の作
用について説明する。
【0107】使用者が図示しないシャッタボタンを半押
しにすることにより、この撮像装置がプリ撮像モードに
入るようになっている。
【0108】プリ撮像モードに入ると、上記レンズ系6
0、絞り61、プリズム系62、ローパスフィルタ63
を介して結像された被写体像を第1CCD64が光電変
換し、該第1CCD64から出力される映像信号が、第
1A/D変換器71によってデジタル信号に変換されて
から、上記第1画像用バッファ11に転送されて記憶さ
れる。
【0109】補間部15は、この第1画像用バッファ1
1内の映像信号を読み出して、単板状態の画像情報中に
おける欠落情報の補間等の画像処理を行い、輝度信号に
相当するG信号を上記撮像制御部8へ出力する。
【0110】撮像制御部8は、受け取ったG信号に基づ
き画像中の輝度レベルを求めて、本撮影における画像が
適正露光となるように、上記絞り61の開口径などを制
御する、いわゆるAE制御を行う。
【0111】また、上記撮像制御部8は、受け取ったG
信号に基づき、映像信号のエッジ強度を検出して、この
エッジ強度が最大となるように、上記AFモータ68を
制御することにより、上記第1CCD64(およびこの
第1CCD64と光学的に等価な位置に配設された第2
CCD67)上に合焦された被写体像が結像されるよう
にする、いわゆるAF制御を行う。
【0112】次に、使用者が図示しないシャッタボタン
を全押しにすることにより、本撮影が行われる。
【0113】上述と同様に、上記レンズ系60、絞り6
1、プリズム系62、ローパスフィルタ63を介して結
像された被写体像を第1CCD64が光電変換し、該第
1CCD64から出力されるアナログの映像信号が、第
1A/D変換器71によってデジタル信号に変換されて
から、上記第1画像用バッファ11に転送されて右長時
間露光画像として記憶される。
【0114】これと同時に、上記レンズ系60、絞り6
1、プリズム系62、NDフィルタ65、ローパスフィ
ルタ66を介して結像された被写体像を第2CCD67
が光電変換し、該第2CCD67から出力されるアナロ
グの映像信号が、第2A/D変換器72によってデジタ
ル信号に変換されてから、上記第3画像用バッファ13
に転送されて右短時間露光画像として記憶される。
【0115】上述したように、上記NDフィルタ65は
光量を所定量、例えば1/8となるよう低減するため
に、露光時間が同一であっても実質的に短時間露光を行
ったのと同様の露光量の画像を得ることができる。
【0116】次に、使用者は、撮像装置を視差のある位
置まで所定量だけ、例えば人間の両眼の距離に相当する
ような6cmほどの距離だけ、左に平行移動してずらし、
上述と同様にして再度の撮影を行う。
【0117】こうして撮影された左長時間露光画像が第
1CCD64により撮像されて上記第2画像用バッファ
12に記憶され、左短時間露光画像が第2CCD67に
より撮像されて上記第4画像用バッファ14に記憶され
る。
【0118】その後、上述した第1の実施形態と同様
に、補間部15によって三板化された信号が作成され、
第1〜第4作業用バッファ16〜19へ転送される。
【0119】上記選択部21は、制御部26の制御に基
づき、第1〜第4作業用バッファ16〜19に記憶され
ている画像を読み出して、広ダイナミックレンジ画像算
出部23または圧縮部24へ転送する。
【0120】まず、制御部26が広ダイナミックレンジ
画像算出部23への転送を選択するように上記選択部2
1に指令した場合には、該選択部21は、上記第1作業
用バッファ16に記憶されている右長時間露光画像と、
上記第3作業用バッファ18に記憶されている右短時間
露光画像とを、上記広ダイナミックレンジ画像算出部2
3へ転送し、次に、上記第2作業用バッファ17に記憶
されている左長時間露光画像と、上記第4作業用バッフ
ァ19に記憶されている左短時間露光画像とを、該広ダ
イナミックレンジ画像算出部23へ転送する。
【0121】広ダイナミックレンジ画像算出部23で
は、距離情報を用いることなく、すなわち、主要被写体
に重点を置くことなく、左右の広ダイナミックレンジ画
像を上述したようにそれぞれ生成して、生成した画像デ
ータを上記距離情報算出部22へ転送する。
【0122】距離情報算出部22は、転送された広ダイ
ナミックレンジ画像を用いて距離情報を算出し、これを
広ダイナミックレンジ画像算出部23へ転送する。
【0123】広ダイナミックレンジ画像算出部23は、
上記距離情報算出部22から転送された距離情報に基づ
き、再度、左右の広ダイナミックレンジ画像を生成し、
上記平滑部73へ転送する。
【0124】平滑部73は、上記距離情報算出部22か
ら転送された距離情報に基づき、上記広ダイナミックレ
ンジ画像算出部23から受け取った画像データの内の主
要被写体領域以外の領域を平滑化して、肌色検出部74
と肌色補正部75とへ転送する。
【0125】肌色検出部74は、上記距離情報算出部2
2から転送された距離情報に基づき、主要被写体領域内
で肌色検出を行い、検出した情報を上記肌色補正部75
へ転送する。
【0126】肌色補正部75は、上記平滑部73から受
け取った映像信号に対して、上記肌色検出部74により
検出された肌色領域に該当する領域を肌色補正し、補正
後の映像信号を圧縮部24へ転送する。
【0127】この撮像装置のその他の作用については、
上述した第1の実施形態と同様である。
【0128】なお、上述では、異なる露光量での撮像を
行うために、光路中に光学フィルタ手段としてND(Ne
utral Density)フィルタを配置しているが、これに限
らず、液晶フィルタなどの光学フィルタ手段を用いても
構わない。
【0129】このような第2の実施形態によれば、上述
した第1の実施形態と同様に、広ダイナミックレンジ化
され、かつ主要被写体を重視した階調特性を有する、高
品位なステレオ画像を得ることができる。
【0130】さらに、露光量を異ならせた画像を得るた
めのNDフィルタは、アンプなどの電気回路に比べて低
コストであるために、製造コストを低減することが可能
となる。
【0131】また、撮像素子を複数にしているために、
一回の撮影を行うだけで露光量の異なる複数枚の画像を
得ることができ、使用者の負担が軽減される。
【0132】そして、距離情報を算出する際に、広ダイ
ナミックレンジ化された画像を用いるようにしたため
に、より精度の高い距離情報を得ることが可能となる。
【0133】さらに、本実施形態では単一の光学系と複
数の撮像素子を用いる例について説明したが、これに限
定されるものはない。
【0134】例えば、図6は撮像部の他の構成例を示す
図である。
【0135】この図6に示す例は、複数の光学系と、複
数の撮像素子と、を撮像部に設けたものであり、このよ
うな撮像部に対しても上述と同様の構成を適用すること
が可能である。
【0136】この図6に示す撮像装置の撮像部は、左右
一対の光学系を有して構成されている。
【0137】まず、第1の光学系は、例えば右眼側に対
応するものであり、絞りを内蔵する光学系たる第1レン
ズ系80と、この第1レンズ系80を焦点調節するため
に駆動するAFモータ82と、上記第1レンズ系80か
らの光束に含まれる不要な高周波成分を除去するための
ローパスフィルタ84と、このローパスフィルタ84を
通過した上記第1レンズ系80からの被写体像を光電変
換する撮像素子であり電気回路手段たる第1CCD85
と、を有して構成されている。
【0138】同様に、第2の光学系は、例えば左眼側に
対応するものであり、絞りを内蔵する光学系たる第2レ
ンズ系81と、この第2レンズ系81を焦点調節するた
めに駆動するAFモータ83と、上記第2レンズ系81
からの光束に含まれる不要な高周波成分を除去するため
のローパスフィルタ86と、このローパスフィルタ86
を通過した上記第2レンズ系81からの被写体像を光電
変換する撮像素子であり電気回路手段たる第2CCD8
7と、を有して構成されている。
【0139】上記第1CCD85により光電変換された
画像は上記第1A/D変換器71に、また、上記第2C
CD87により光電変換された画像は上記第2A/D変
換器72に、それぞれ入力されてデジタル信号に変換さ
れ、その後は上記図5に示したような回路により上述し
たように処理されるようになっている。
【0140】なお、この図6においては図示を省略して
いるが、上記AFモータ82,83、第1CCD85、
第2CCD87は、上記撮像制御部8と接続されて、上
記制御部26の指令に基づいて制御されるようになって
いる。
【0141】このような構成における作用は、次のよう
になる。
【0142】上記第1レンズ系80を介しての撮影と、
上記第2レンズ系81を介しての撮影とは、同時に行わ
れるようになっており、例えば、まず左右に係る短時間
露光を行い、続いて左右に係る長時間露光を行うように
なっている。
【0143】すなわち、第1レンズ系80を用いて第1
CCD85により右短時間露光画像の撮影を行うと同時
に、第2レンズ系81を用いて第2CCD87により左
短時間露光画像の撮影を行い、右短時間露光画像は第1
画像用バッファ11へ、左短時間露光画像は第3画像用
バッファ13へ、それぞれ転送する。
【0144】次に、第1レンズ系80を用いて第1CC
D85により右長時間露光画像の撮影を行うと同時に、
第2レンズ系81を用いて第2CCD87により左長時
間露光画像の撮影を行い、右長時間露光画像は第2画像
用バッファ12へ、左長時間露光画像は第4画像用バッ
ファ14へ、それぞれ転送する。
【0145】このときの長時間露光の露光量と短時間露
光の露光量とは、上記第1CCD85と第2CCD87
の電子シャッタ速度を、上記撮像制御部8により制御す
ることで、調整されるようになっていて、これにより電
気回路手段が構成されている。このように電気的に露光
量を調整することで、撮影シーン等に応じた任意の露光
量を得ることが可能である。
【0146】なお、上述では、露光量を異ならせるため
に、CCDの電子シャッタ速度を制御する手段を用いた
が、これに限定されるものはなく、例えば、アンプ等に
より特定のCCDの増幅率を異ならせるようにすること
も可能である。
【0147】また、上述では、CCDとしてR,G,B
原色系のカラーフィルタを備えた例について説明した
が、これに限定されるものではなく、補色系のカラーフ
ィルタを備えたものであっても良いし、その他の種々の
配置の色フィルタを備えたものであっても構わない。
【0148】この図6に示したような構成によれば、撮
影位置を変えることなくステレオ画像を得ることが可能
になるために、より容易に撮影を行うことができ、使用
者の負担がより軽減される。
【0149】また、左右の撮影条件が固定されるため
に、位置情報に関しての校正が不要になり、上記図2に
示したような構成におけるマッチング部31,校正部3
3を省略することができる。従って、構成が簡単となっ
て、処理時間を短縮することも可能となる。
【0150】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内にお
いて種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
【0151】
【発明の効果】以上説明したように請求項1による本発
明の撮像装置によれば、視差のある複数枚の広ダイナミ
ックレンジ画像に基づく立体画像と、高精度な距離情報
と、の少なくとも一方を得ることができる。
【0152】また、請求項2による本発明の撮像装置に
よれば、単一の光学系と単一の撮像素子とを用いて撮像
手段を構成しているために、従来と同様の光学系を用い
ることが可能となり、低コストに請求項1に記載の発明
と同様の効果を奏することができる。
【0153】さらに、請求項3による本発明の撮像装置
によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏する
とともに、複数の光学系と単一の撮像素子と切換手段と
を用いて撮像手段を構成しているために、距離情報を得
ようとする場合にカメラ位置を校正する必要がなくな
り、短い処理時間で高精度な距離情報を得ることができ
る。
【0154】請求項4による本発明の撮像装置によれ
ば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するととも
に、単一の光学系と複数の撮像素子と分岐手段とを用い
て撮像手段を構成しているために、広ダイナミックレン
ジ画像を得ようとする場合に露光の異なる画像間でブレ
や動きが発生することはなく、高品位な広ダイナミック
レンジ画像を得ることができる。
【0155】請求項5による本発明の撮像装置によれ
ば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するととも
に、複数の光学系と複数の撮像素子とを用いて撮像手段
を構成しているために、シャッタボタン等の操作を1回
行うだけで、視差のある複数枚の広ダイナミックレンジ
画像に基づく立体画像と、高精度な距離情報と、の少な
くとも一方を得ることができ、使用者の負担が軽減され
る。
【0156】請求項6による本発明の撮像装置によれ
ば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するととも
に、光学フィルタ手段を用いて露光量が異なる画像を撮
像するようにしたために、低コストな構成となる。
【0157】請求項7による本発明の撮像装置によれ
ば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するととも
に、電気回路手段を用いて露光量が異なる画像を撮像す
るようにしたために、露光量を任意に制御することが可
能となり、撮影シーンに適した露光量の異なる画像を得
ることができる。
【0158】請求項8による本発明の撮像装置によれ
ば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するととも
に、視差のある複数枚の画像間でマッチングを行い校正
してから距離情報を算出するようにしたために、高精度
な距離情報を得ることができる。
【0159】請求項9による本発明の撮像装置によれ
ば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するととも
に、適正露光域を抽出して階調変換を行い合成すること
により広ダイナミックレンジ画像を生成しているため
に、高品位な広ダイナミックレンジ画像を得ることがで
きる。
【0160】請求項10による本発明の撮像装置によれ
ば、請求項9に記載の発明と同様の効果を奏するととも
に、距離情報に基づき主要被写体領域を設定して重み付
けを行い変換曲線を算出するようにしたために、主要被
写体に優先的に階調が割り当てられた高品位な広ダイナ
ミックレンジ画像を得ることができる。
【0161】請求項11による本発明の撮像装置によれ
ば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するととも
に、距離情報に基づき主要被写体領域を設定して、主要
被写体領域以外の領域を平滑化するようにしたために、
主観的に良好な広ダイナミックレンジ画像を得ることが
できる。
【0162】請求項12による本発明の撮像装置によれ
ば、請求項11に記載の発明と同様の効果を奏するとと
もに、主要被写体領域に含まれる肌色領域を検出して色
補正を行うようにしたために、人物である主要被写体に
対して、主観的に好ましい肌色を再現した広ダイナミッ
クレンジ画像を得ることができる。
【0163】請求項13による本発明の撮像装置によれ
ば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するととも
に、選択手段を設けたために、必要な処理を使用者が所
望に選択することが可能となり、操作性を向上すること
ができる。
【0164】請求項14による本発明の撮像装置によれ
ば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するととも
に、使用者の希望により、画像群に含まれる任意の1枚
以上の画像と、距離情報と、広ダイナミックレンジ画像
と、の内の1以上を選択して出力することができるため
に、自由度の高い撮像装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における撮像装置の構
成を示すブロック図。
【図2】上記第1の実施形態における距離情報算出部の
構成を示すブロック図。
【図3】上記第1の実施形態における広ダイナミックレ
ンジ画像算出部の構成を示すブロック図。
【図4】上記第1の実施形態における撮像部の他の構成
例を示す図。
【図5】本発明の第2の実施形態における撮像装置の構
成を示すブロック図。
【図6】上記第2の実施形態における撮像部の他の構成
例を示す図。
【符号の説明】
1,1A…撮像部(撮像手段) 2,60…レンズ系(光学系) 5,59…CCD(撮像素子) 6…アンプ(電気回路手段) 8…撮像制御部(電気回路手段) 21…選択部(選択手段) 22…距離情報算出部(第1の算出手段) 23…広ダイナミックレンジ画像算出部(第2の算出手
段) 25…出力部(出力手段) 31…マッチング部(マッチング手段) 32…校正データ算出部(校正手段) 33…校正部(校正手段) 35…距離算出部(距離算出手段) 41…適正露光抽出部(抽出手段) 42…主要領域算出部(変換曲線算出手段、領域設定手
段) 43…重み係数算出部(変換曲線算出手段、重み係数設
定手段) 44…変換特性算出部(変換曲線算出手段) 45…輝度補正部(合成手段) 46…色差補正部(合成手段) 47…Y/C合成部(合成手段) 48…作業用バッファ(合成手段) 49…画像合成部(合成手段) 50,80…第1レンズ系(光学系) 51,81…第2レンズ系(光学系) 54…第1液晶シャッタ(切換手段) 55…第1プリズム系(切換手段) 56…第2液晶シャッタ(切換手段) 57…第2プリズム系(切換手段) 62…プリズム系(分岐手段) 64…第1CCD(撮像素子) 65…NDフィルタ(光学フィルタ手段) 67…第2CCD(撮像素子) 73…平滑部(平滑化手段) 74…肌色検出部(肌色検出手段) 75…肌色補正部(肌色補正手段) 85…第1CCD(撮像素子、電気回路手段) 87…第2CCD(撮像素子、電気回路手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 15/00 G03B 15/00 H 5C061 U 19/07 19/07 35/16 35/16 H04N 5/235 H04N 5/235 Fターム(参考) 2H002 DB02 DB04 DB17 DB20 DB28 FB22 FB32 GA32 GA35 JA07 2H054 AA01 BB02 BB05 BB07 2H059 AC00 AC02 CA00 CA06 2H083 AA05 5C022 AA00 AB03 AB06 AB20 AC54 AC55 AC69 AC74 CA02 5C061 AA03 AA25 AB04 AB08

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一の被写体に係る複数枚の画像でなる
    画像群であって、該画像群に含まれる一画像は、同画像
    群に含まれる他の画像に対して、露光量が異なるか視差
    があるかの少なくとも一方が成立している画像群、を撮
    像する撮像手段と、 上記画像群中の互いに視差のある複数枚の画像から距離
    情報を算出する第1の算出手段と、 上記画像群中の互いに露光量が異なりかつ視差のない複
    数枚の画像でなる部分画像群から一枚の広ダイナミック
    レンジ画像を算出する動作を、視差のある複数の部分画
    像群に対して行うことにより、視差のある複数枚の広ダ
    イナミックレンジ画像を算出する第2の算出手段と、 を具備したことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 上記撮像手段は、単一の光学系と、この
    光学系により光学像が結像される単一の撮像素子と、を
    有してなるものであることを特徴とする請求項1に記載
    の撮像装置。
  3. 【請求項3】 上記撮像手段は、複数の光学系と、これ
    らの光学系により光学像が選択的に結像される単一の撮
    像素子と、この撮像素子に光学像を結像する光学系を切
    り換えるための切換手段と、を有してなるものであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 上記撮像手段は、単一の光学系と、この
    光学系により光学像が結像される複数の撮像素子と、上
    記光学系からの光学像をこれら複数の撮像素子に分岐す
    る分岐手段と、を有してなるものであることを特徴とす
    る請求項1に記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】 上記撮像手段は、複数の光学系と、これ
    らの光学系により光学像が各結像される複数の撮像素子
    と、を有してなるものであることを特徴とする請求項1
    に記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 上記撮像手段は、露光量が異なる画像を
    撮像するための光学フィルタ手段を光路中に配置してな
    るものであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装
    置。
  7. 【請求項7】 上記撮像手段は、露光量が異なる画像を
    撮像するために信号処理を行う電気回路手段を信号経路
    中に配置してなるものであることを特徴とする請求項1
    に記載の撮像装置。
  8. 【請求項8】 上記第1の算出手段は、 上記画像群中の互いに視差のある複数枚の画像間でマッ
    チングを行うマッチング手段と、 上記マッチング手段によるマッチング結果から、撮影位
    置に関する校正データを算出して、マッチング対象とな
    った複数枚の画像の校正を行う校正手段と、 上記校正手段により校正された上記互いに視差のある複
    数枚の画像から距離情報を算出する距離算出手段と、 を有してなるものであることを特徴とする請求項1に記
    載の撮像装置。
  9. 【請求項9】 上記第2の算出手段は、 上記部分画像群中の互いに露光量が異なる複数枚の画像
    から適正露光域を抽出する抽出手段と、 上記抽出手段により抽出された適正露光域に関して階調
    変換を行うための変換曲線を、各画像毎に算出する変換
    曲線算出手段と、 上記変換曲線算出手段により算出された変換曲線に基づ
    き各画像を変換し、変換された各画像を合成することに
    より一枚の広ダイナミックレンジ画像を生成する合成手
    段と、 を有してなるものであることを特徴とする請求項1に記
    載の撮像装置。
  10. 【請求項10】 上記変換曲線算出手段は、 上記第1の算出手段により算出された距離情報に基づ
    き、撮影時の合焦距離と等価な距離にある領域を主要被
    写体領域として設定する領域設定手段と、 上記領域設定手段により設定された主要被写体領域に関
    して重み係数を設定する重み係数設定手段と、 を有してなるものであることを特徴とする請求項9に記
    載の撮像装置。
  11. 【請求項11】 当該撮像装置は、 上記第1の算出手段により算出された距離情報に基づ
    き、撮影時の合焦距離と等価な距離にある領域を主要被
    写体領域として設定する領域設定手段と、 上記領域設定手段により設定された主要被写体領域以外
    の領域を平滑化する平滑化手段と、 をさらに具備したことを特徴とする請求項1に記載の撮
    像装置。
  12. 【請求項12】 当該撮像装置は、 上記領域設定手段により設定された主要被写体領域に関
    する色情報から該主要被写体領域に含まれる肌色領域を
    検出する肌色検出手段と、 上記肌色検出手段により検出された肌色領域に関して色
    補正を行う肌色補正手段と、 をさらに具備したことを特徴とする請求項11に記載の
    撮像装置。
  13. 【請求項13】 当該撮像装置は、 上記撮像手段により撮像された画像に係るデータの転送
    先を、上記第1の算出手段または上記第2の算出手段の
    何れにするかを選択する選択手段、 をさらに具備したことを特徴とする請求項1に記載の撮
    像装置。
  14. 【請求項14】 当該撮像装置は、 上記画像群に含まれる任意の1枚以上の画像と、上記距
    離情報と、上記広ダイナミックレンジ画像と、の少なく
    とも1つを出力し得る出力手段、 をさらに具備したことを特徴とする請求項1に記載の撮
    像装置。
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