JP2003018456A - 撮像装置、撮像装置の制御方法、プログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 - Google Patents

撮像装置、撮像装置の制御方法、プログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体

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JP2003018456A
JP2003018456A JP2001199797A JP2001199797A JP2003018456A JP 2003018456 A JP2003018456 A JP 2003018456A JP 2001199797 A JP2001199797 A JP 2001199797A JP 2001199797 A JP2001199797 A JP 2001199797A JP 2003018456 A JP2003018456 A JP 2003018456A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測光エリアの大部分を輝度の低い白が占めて
いる場合等でも、露出アンダーになることを防ぐ。 【解決手段】 自動露出機構を備えた撮像装置におい
て、システム制御回路50では、撮影画像データを複数
のエリアに分割し、エリアごとに輝度に基づく露出評価
値を生成するとともに、上記各エリア中の画素ごとに色
評価値を生成する。そして、色評価値が色温度分布の所
定範囲内に収まっている画素の総数を数え、総数が所定
数以内なら、該エリアの重み付けは予め設定されている
値とするのに対して、総数が所定数を超えているなら
ば、該エリアの重み付けは通常設定される値より小さい
値に設定したうえで、これら重み付けした露出評価値を
足し合わせて全体の露出評価値を算出し、露出制御を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動露出機構を有
する撮像装置、撮像装置の制御方法、プログラム、及び
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動で露出制御を行って静止
画像や動画像を記録するカメラは市販されている。これ
らのカメラによれば、ユーザ自身が絞りやシャッター速
度を操作せずとも、カメラが自動的に露出を決定し、ユ
ーザは露出を意識することなく撮影を行うことができ、
ユーザにとって有益な機能となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のカメ
ラにおいては、雪景色や雲等の広範囲に高輝度部分の存
在するような撮影状況に対しては、高輝度部分につられ
て露出アンダー気味になることがある。
【0004】これを回避する方法として、各測光エリア
の輝度レベルの積分値が所定値を超えると、該測光エリ
アの重み付けを小さくして、露出アンダーになるのを防
ぐものがある。
【0005】ところで、雪景色や雲を撮影する場合で
も、輝度の低い白が占めている場合もある。この場合
に、上記の方法では、各測光エリアの輝度レベルの積分
値が所定値を超えないので、該測光エリアの重み付けは
そのままとなり、輝度は低いとみなされて露出を決定す
るので、露出アンダーになる可能性がある。
【0006】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、測光エリアの大部分を輝度の低い白が占めている
場合等でも、露出アンダーになるのを防ぐようにするこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の撮像装置は、自
動露出機構を備えた撮像装置であって、撮影画像データ
を複数のエリアに分割する分割手段と、上記エリアごと
に輝度に基づく露出評価値を生成する露出評価値生成手
段と、上記各エリア中の色情報に基づいて各エリアの露
出評価値に重み付け演算を行い、その重み付け演算の結
果に基づいて露出制御を行う露出制御手段とを備えた点
に特徴を有する。
【0008】また、本発明の撮像装置の他の特徴とする
ところは、上記各エリア中において部分ごとに色評価値
を生成する色評価値生成手段と、上記各エリア中におい
て上記色評価値が色温度分布の所定範囲内に収まってい
る部分の数に応じて、当該エリアの露出評価値に対する
重み付けを決定する重み付け決定手段とを備えた点にあ
る。
【0009】また、本発明の撮像装置の他の特徴とする
ところは、上記重み付け決定手段は、上記各エリア中に
おいて上記色評価値が色温度分布の所定範囲内に収まっ
ている部分の数が所定数を超えるまでは、所定の重み付
けを、所定数を超えたならば、上記所定の重み付けより
も下げた重み付けを決定する点にある。
【0010】また、本発明の撮像装置の他の特徴とする
ところは、上記色評価値生成手段は、上記各エリア中に
おいて画素ごとに上記色評価値を生成する点にある。
【0011】本発明の撮像装置の制御方法は、自動露出
機構を備えた撮像装置の制御方法であって、撮影画像デ
ータを複数のエリアに分割する分割手順と、上記エリア
ごとに輝度に基づく露出評価値を生成する露出評価値生
成手順と、上記各エリア中の色温度に基づいて各エリア
の露出評価値に重み付け演算を行い、その重み付け演算
の結果に基づいて露出制御を行う露出制御手順とを有す
る点に特徴を有する。
【0012】また、本発明の撮像装置の制御方法の他の
特徴とするところは、上記各エリア中において部分ごと
に色情報に基づく色評価値を生成する色評価値生成手順
と、上記各エリア中において上記色評価値が色温度分布
の所定範囲内に収まっている部分の数に応じて、当該エ
リアの露出評価値に対する重み付けを決定する重み付け
決定手順とを有する点にある。
【0013】本発明のプログラムは、自動露出機構を備
えた撮像装置を制御するためのプログラムであって、撮
影画像データを複数のエリアに分割する分割処理と、上
記エリアごとに輝度に基づく露出評価値を生成する露出
評価値生成処理と、上記各エリア中の色温度に基づいて
各エリアの露出評価値に重み付け演算を行い、その重み
付け演算の結果に基づいて露出制御を行う露出制御処理
とを実行させる点に特徴を有する。
【0014】また、本発明のプログラムの他の特徴とす
るところは、上記各エリア中において部分ごとに色情報
に基づく色評価値を生成する色評価値生成処理と、上記
各エリア中において上記色評価値が色温度分布の所定範
囲内に収まっている部分の数に応じて、当該エリアの露
出評価値に対する重み付けを決定する重み付け決定処理
とを実行させる点にある。
【0015】本発明のコンピュータ読み取り可能な記憶
媒体は、上記プログラムを格納した点に特徴を有する。
【0016】上記のようにした本発明においては、輝度
に基づいて各エリアの露出評価値を生成するとともに、
上記各エリア中の色情報に基づいて露出評価値に重み付
け演算を行うようにしたので、測光エリアの大部分を輝
度の低い白が占めている場合等でも、露出アンダーにな
ることを防ぐことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
撮像装置、撮像装置の制御方法、プログラム、及びコン
ピュータ読み取り可能な記憶媒体の実施の形態について
説明する。
【0018】図1は、本実施の形態のデジタルカメラの
構成例を示すブロック図である。同図において、10は
撮影レンズ、12は絞り機能を備えるシャッター、14
は光学像を電気信号に変換する撮像素子である。
【0019】16は撮像素子14のアナログ信号出力を
ディジタル信号に変換するA/D変換器である。18は撮
像素子14、A/D変換器16、D/A変換器26にクロック
信号や制御信号を供給するタイミング発生回路であり、
メモリ制御回路22及びシステム制御回路50により制
御される。
【0020】20は画像処理回路であり、A/D変換器1
6からのデータ或いはメモリ制御回路22からのデータ
に対して所定の画素補間処理や色変換処理を行う。ま
た、画像処理回路20においては、撮像した画像データ
を用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基
づいてシステム制御回路50が露光制御部40、測距制
御手段42に対して制御を行う、TTL(スルー・ザ・レ
ンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露
出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理を行ってい
る。さらに、画像処理回路20においては、撮像した画
像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算
結果に基づいて、TTL方式のAWB(オートホワイトバラン
ス)処理も行っている。
【0021】22はメモリ制御回路であり、A/D変換器
16、タイミング発生回路18、画像処理回路20、画
像表示メモリ24、D/A変換器26、メモリ30、圧縮
・伸長回路32を制御する。A/D変換器16のデータ
が、画像処理回路20、メモリ制御回路22を介して、
或いは、直接メモリ制御回路22を介して、画像表示メ
モリ24或いはメモリ30に書き込まれる。
【0022】24は画像表示メモリ、26はD/A変換
器、28はTFT LCD等から成る画像表示部であり、画像
表示メモリ24に書き込まれた表示用の画像データは、
D/A変換器26を介して画像表示部28により表示され
る。画像表示部28を用いて撮像した画像データを逐次
表示すれば、電子ファインダー機能を実現することが可
能である。また、画像表示部28は、システム制御回路
50の指示により任意に表示をON/OFFすることが可能で
あり、表示をOFFにした場合にはデジタルカメラの電力
消費を大幅に低減することができる。
【0023】30は撮影した静止画像や動画像を格納す
るためのメモリであり、所定枚数の静止画像や所定時間
の動画像を格納するのに十分な記憶量を備えている。こ
れにより、複数枚の静止画像を連続して撮影する連射撮
影やパノラマ撮影の場合にも、高速かつ大量の画像書き
込みをメモリ30に対して行うことが可能となる。ま
た、メモリ30はシステム制御回路50の作業領域とし
ても使用することが可能である。
【0024】32は適応離散コサイン変換(ADCT)等に
より画像データを圧縮伸長する圧縮・伸長回路であり、
メモリ30に格納された画像を読み込んで圧縮処理或い
は伸長処理を行い、処理を終えたデータをメモリ30に
書き込む。
【0025】40は絞り機能を備えるシャッター12を
制御する露光制御部であり、フラッシュ48と連携する
ことにより、フラッシュ調光機能も有するものである。
42は撮影レンズ10のフォーカシングを制御する測距
制御部、44は撮影レンズ10のズーミングを制御する
ズーム制御部、46はバリアである保護手段102の動
作を制御するバリア制御部である。48はフラッシュで
あり、AF補助光の投光機能、フラッシュ調光機能も有す
る。露光制御部40、測距制御部42はTTL方式を用い
て制御されており、撮像した画像データを画像処理回路
20によって演算した演算結果に基づき、システム制御
回路50が露光制御部40、測距制御部42に対して制
御を行う。
【0026】50は全体を制御するシステム制御回路、
52はシステム制御回路50の動作用の定数、変数、プ
ログラム等を記憶するメモリである。
【0027】54はシステム制御回路50でのプログラ
ムの実行に応じて、文字、画像、音声等を用いて動作状
態やメッセージ等を表示する液晶表示装置、スピーカー
等の表示部であり、デジタルカメラの操作部近辺の視認
し易い位置に単数或いは複数個所設置され、例えばLCD
やLED、発音素子等の組み合わせにより構成されてい
る。また、表示部54は、その一部の機能が光学ファイ
ンダー104内に設置されている。
【0028】表示部54の表示内容のうち、LCD等に表
示するものとしては、シングルショット/連写撮影表
示、セルフタイマー表示、圧縮率表示、記録画素数表
示、記録枚数表示、残撮影可能枚数表示、シャッタース
ピード表示、絞り値表示、露出補正表示、フラッシュ表
示、赤目緩和表示、マクロ撮影表示、ブザー設定表示、
時計用電池残量表示、電池残量表示、エラー表示、複数
桁の数字による情報表示、記録媒体200及び210の
着脱状態表示、通信I/F動作表示、日付・時刻表示等が
ある。
【0029】また、表示部54の表示内容のうち、光学
ファインダー104内に表示するものとしては、合焦表
示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、シャッター
スピード表示、絞り値表示、露出補正表示等がある。
【0030】56は電気的に消去・記録可能な不揮発性
メモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。
【0031】60、62、64、66、68及び70
は、システム制御回路50の各種の動作指示を入力する
ための操作手段であり、スイッチやダイアル、タッチパ
ネル、視線検知によるポインティング、音声認識装置等
の単数或いは複数の組み合わせで構成される。
【0032】ここで、これらの操作手段の具体的な説明
を行う。60はモードダイアルスイッチで、電源オフ、
自動撮影モード、撮影モード、パノラマ撮影モード、再
生モード、マルチ画面再生・消去モード、PC接続モード
等の各機能モードを切り替え設定することができる。
【0033】62はシャッタースイッチSW1で、不図示
のシャッターボタンの操作途中でONとなり、AF(オート
フォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オート
ホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処
理等の動作開始を指示する。64はシャッタースイッチ
SW2で、不図示のシャッターボタンの操作完了でONとな
り、撮像素子12から読み出した信号をA/D変換器1
6、メモリ制御回路22を介してメモリ30に画像デー
タを書き込む露光処理、画像処理回路20やメモリ制御
回路22での演算を用いた現像処理、メモリ30から画
像データを読み出し、圧縮・伸長回路32で圧縮を行
い、記録媒体200或いは210に画像データを書き込
む記録処理という一連の処理の動作開始を指示する。
【0034】66は画像表示ON/OFFスイッチで、画像表
示部28のON/OFFを設定することができる。この機能に
より、光学ファインダー104を用いて撮影を行う際
に、TFT LCD等からなる画像表示部28への電流供給を
遮断することにより、省電力を図ることが可能となる。
【0035】68はクイックレビューON/OFFスイッチ
で、撮影直後に撮影した画像データを自動再生するクイ
ックレビュー機能を設定する。なお、本実施の形態で
は、特に、画像表示部28をOFFとした場合におけるク
イックレビュー機能の設定をする機能を備えるものとす
る。
【0036】70は各種ボタンやタッチパネル等からな
る操作部で、メニューボタン、セットボタン、マクロボ
タン、マルチ画面再生改ページボタン、フラッシュ設定
ボタン、単写/連写/セルフタイマー切り替えボタン、
メニュー移動+(プラス)ボタン、メニュー移動−(マ
イナス)ボタン、再生画像移動+(プラス)ボタン、再
生画像−(マイナス)ボタン、撮影画質選択ボタン、露
出補正ボタン、日付/時間設定ボタン等がある。
【0037】80は電源制御部で、電池検出回路、DC-D
Cコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ
回路等により構成されており、電池の装着の有無、電池
の種類、電池残量の検出を行い、検出結果及びシステム
制御回路50の指示に基づいてDC-DCコンバータを制御
し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体を含む各部へ供
給する。
【0038】82はコネクタ、84はコネクタ、86は
アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池や
NiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプタ等からな
る電源手段である。
【0039】90及び94はメモリカードやハードディ
スク等の記録媒体とのインターフェース、92及び96
はメモリカードやハードディスク等の記録媒体と接続を
行うコネクタ、98はコネクタ92及び或いは96に記
録媒体200或いは210が装着されているか否かを検
知する記録媒体着脱検知手段である。
【0040】なお、本実施の形態では、記録媒体を取り
付けるインターフェース及びコネクタを2系統持つもの
として説明しているが、もちろん、記録媒体を取り付け
るインターフェース及びコネクタは、単数或いは複数い
ずれの系統数を備える構成としてもかまわない。また、
異なる規格のインターフェース及びコネクタを組み合わ
せて備える構成としてもかまわない。
【0041】インターフェース及びコネクタとしては、
PCMCIAカードやCF(コンパクトフラッシュ(R))カー
ド等の規格に準拠したものを用いて構成してかまわな
い。さらに、インターフェース90及び94、そしてコ
ネクタ92及び96をPCMCIAカードやCF(コンパクトフ
ラッシュ(R))カード等の規格に準拠したものを用い
て構成した場合、LANカードやモデムカード、USBカー
ド、IEEE1394カード、P1284カード、SCSIカード、PHS等
の通信カード、等の各種通信カードを接続することによ
り、他のコンピュータやプリンタ等の周辺機器との間で
画像データや画像データに付属した管理情報を転送し合
うことができる。
【0042】102はバリアである保護手段で、レンズ
10を含む撮像部を覆うことにより、撮像部の汚れや破
損を防止する。104は光学ファインダーであり、画像
表示部28による電子ファインダー機能を使用すること
なしに、光学ファインダーのみを用いて撮影を行うこと
が可能である。また、光学ファインダー104内には、
表示部54の一部の機能、例えば、合点表示、手振れ警
告表示、フラッシュ充電表示、シャッタースピード表
示、絞り値表示、露出補正表示等が設置されている。
【0043】110は通信手段で、RS232CやUSB、IEEE
1394、P1284、SCSI、モデム、LAN、無線通信等の各種通
信機能を有する。112は通信手段110によりデジタ
ルカメラを他の機器と接続するコネクタ或いは無線通信
の場合はアンテナである。
【0044】200はメモリカードやハードディスク等
の記録媒体である。記録媒体200は、半導体メモリや
磁気ディスク等から構成される記録部202、デジタル
カメラとのインターフェース204、デジタルカメラと
の接続を行うコネクタ206を備えている。
【0045】210はメモリカードやハードディスク等
の記録媒体である。記録媒体210は、半導体メモリや
磁気ディスク等から構成される記録部212、デジタル
カメラとのインターフェース214、デジタルカメラと
の接続を行うコネクタ216を備えている。
【0046】以下、図2〜図7を参照して、上記実施の
形態のデジタルカメラにおける処理動作について説明す
る。
【0047】図2及び図3は、主ルーチンのフローチャ
ートを示す。電池交換等の電源投入により、システム制
御回路50はフラグや制御変数等を初期化し(ステップ
S101)、画像表示部28の画像表示をOFF状態に初
期設定する(ステップS102)。
【0048】システム制御回路50は、モードダイアル
60の設定位置を判断し、モードダイアル60が電源OF
Fに設定されていたならば(ステップS103)、各表
示部の表示を終了状態に変更し、保護手段102のバリ
アを閉じて撮像部を保護し、フラグや制御変数等を含む
必要なパラメータや設定値、設定モードを不揮発性メモ
リ56に記録し、電源制御手段80により画像表示部2
8を含むデジタルカメラ各部の不要な電源を遮断する等
の所定の終了処理を行った後(ステップS105)、ス
テップS103に戻る。
【0049】モードダイアル60が撮影モードに設定さ
れていたならば(ステップS103)、ステップS10
6に進む。モードダイアル60がその他のモードに設定
されていたならば(ステップS103)、選択されたモ
ードに応じた処理を実行し(ステップS104)、処理
を終えたならば、ステップS103に戻る。
【0050】システム制御回路50は、電源制御手段8
0により電池等により構成される電源86の残容量や動
作状況がデジタルカメラの動作に問題があるか否かを判
断し(ステップS106)、問題があるならば、表示部
54を用いて画像や音声により所定の警告表示を行った
後に(ステップS108)、ステップS103に戻る。
電源86に問題が無いならば(ステップS106)、記
録媒体200或いは210の動作状態が画像処理装置1
00の動作、特に記録媒体に対する画像データの記録再
生動作に問題があるか否かを判断し(ステップS10
7)、問題があるならば表示部54を用いて画像や音声
により所定の警告表示を行った後に(ステップS10
8)、ステップS103に戻る。
【0051】記録媒体200或いは210の動作状態に
問題が無いならば(ステップS107)、表示部54を
用いて画像や音声により画像処理装置100の各種設定
状態の表示を行う(ステップS109)。なお、画像表
示部28の画像表示がONであったならば、画像表示部2
8も用いて画像や音声により画像処理装置100の各種
設定状態の表示を行う。
【0052】システム制御回路50は、クイックレビュ
ーON/OFFスイッチ68の設定状態を調べ(ステップS1
10)、クイックレビューONに設定されていたならばク
イックレビューフラグを設定し、(ステップS11
1)、クイックレビューOFFに設定されていたならばク
イックレビューフラグを解除する(ステップS11
2)。なお、クイックレビューフラグの状態は、システ
ム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶す
る。
【0053】続いて、システム制御回路50は、画像表
示ON/OFFスイッチ66の設定状態を調べ(ステップS1
13)、画像表示ONに設定されていたならば、画像表示
フラグを設定すると共に(ステップS114)、画像表
示部28の画像表示をON状態に設定し(ステップS11
5)、さらに撮像した画像データを逐次表示するスルー
表示状態に設定して(ステップS116)、図3のフロ
ーチャートにおけるステップS119に進む。
【0054】スルー表示状態においては、撮像素子1
2,A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御回
路22を介して、画像表示メモリ24に逐次書き込まれ
たデータを、メモリ制御回路22、D/A変換器26を介
して画像表示部28により逐次表示することにより、電
子ファインダー機能を実現している。
【0055】画像表示ON/OFFスイッチ66が画像表示0
FFに設定されていたならば(ステップS113)、画
像表示フラグを解除すると共に(ステップS117)、
画像表示部28の画像表示をOFF状態に設定して(ステ
ップS118)、図3のフローチャートにおけるステッ
プS119に進む。
【0056】画像表示OFFの場合は、画像表示部28に
よる電子ファインダー機能を使用せず、光学ファインダ
ー104を用いて撮影を行う。この場合、電力消費量の
大きい画像表示部28やD/A変換器26等の消費電力を
削減することが可能となる。なお、画像表示フラグの状
態は、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ
52に記憶する。
【0057】システム制御回路50は、シャッタースイ
ッチSW1が押されていないならば(ステップS11
9)、図2のフローチャートにおけるステップS103
に戻る。シャッタースイッチSW1が押されたならば(ス
テップS119)、システム制御回路50の内部メモリ
或いはメモリ52に記憶される画像表示フラグの状態を
判断し(ステップS120)、画像表示フラグが設定さ
れていたならば、画像表示部28の表示状態をフリーズ
表示状態に設定して(ステップS121)、ステップS
122に進む。
【0058】フリーズ表示状態においては、撮像素子1
2、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御回
路22を介した画像表示メモリ24の画像データ書き換
えを禁止し、最後に書き込まれた画像データを、メモリ
制御回路22、D/A変換器26を介して画像表示部28
により表示することにより、フリーズした映像を電子フ
ァインダーに表示している。
【0059】画像表示フラグが解除されていたならば
(ステップS120)、ステップS122に進む。シス
テム制御回路50は、測距処理を行って撮影レンズ10
の焦点を被写体に合わせ、測光処理を行って絞り値及び
シャッター時間を決定する(ステップS122)。測光
処理において、必要であればフラッシュの設定も行う。
この測距・測光処理(ステップS122)の詳細は、図4
のフローチャートを用いて後述する。
【0060】測距・測光処理(ステップS122)を終
えたならば、システム制御回路50は、システム制御回
路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶される画像
表示フラグの状態を判断し(ステップS123)、画像
表示フラグが設定されていたならば画像表示部28の表
示状態をスルー表示状態に設定して(ステップS12
4)、ステップS125に進む。なお、ステップS12
4でのスルー表示状態は、ステップS116でのスルー
状態と同じ動作状態である。
【0061】シャッタースイッチSW2が押されずに(ス
テップS125)、さらにシャッタースイッチSW1も解
除されたならば(ステップS126)、図2のフローチ
ャートにおけるステップS103に戻る。
【0062】シャッタースイッチSW2が押されたならば
(ステップS125)、システム制御回路50は、シス
テム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶
される画像表示フラグの状態を判断し(ステップS12
7)、画像表示フラグが設定されていたならば画像表示
部28の表示状態を固定色表示状態に設定して(ステッ
プS128)、ステップS129に進む。
【0063】固定色表示状態においては、撮像素子1
2、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御回
路22を介して画像表示メモリ24に書き込まれた撮影
画像データの代わりに、差し替えた固定色の画像データ
を、メモリ制御回路22、D/A変換器26を介して画像
表示部28により表示することにより、固定色の映像を
電子ファインダーに表示している。
【0064】画像表示フラグが解除されていたならば
(ステップS127)、ステップS129に進む。シス
テム制御回路50は、撮像素子12、A/D変換器16、
画像処理回路20、メモリ制御回路22を介して、或い
はA/D変換器から直接メモリ制御回路22を介して、メ
モリ30に撮影した画像データを書き込む露光処理、及
び、メモリ制御回路22、そして必要に応じて画像処理
回路20を用いて、メモリ30に書き込まれた画像デー
タを読み出して各種処理を行う現像処理からなる撮影処
理を実行する(ステップS129)。この撮影処理(ス
テップS129)の詳細は、図5のフローチャートを用
いて後述する。
【0065】システム制御回路50は、システム制御回
路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶される画像
表示フラグの状態を判断し(ステップS130)、画像
表示フラグが設定されていたならばクイックレビュー表
示を行う(ステップS133)。この場合は、撮影中も
画像表示部28が電子ファインダーとして常に表示され
た状態であり、撮影直後のクイックレビュー表示も行わ
れる。
【0066】画像表示フラグが解除されていたならば
(ステップS130)、システム制御回路50の内部メ
モリ或いはメモリ52に記憶されるクイックレビューフ
ラグの状態を判断し(ステップS131)、クイックレ
ビューフラグが設定されていたならば、画像表示部28
の画像表示をON状態に設定し(ステップS132)、ク
イックレビュー表示を行う(ステップS133)。
【0067】このように、省電力のために或いは光学フ
ァインダー104を用いて撮影を行うので電子ファイン
ダー機能が不要であるために、画像表示部28の画像表
示をOFFに設定していても、クイックレビュースイッチ
によりクイックレビュー機能が設定されていれば、撮影
を行った直後に自動的に撮影画像を画像表示部28に再
生することが可能となり、省電力かつ撮影画像の確認に
便利な機能を提供することが可能となる。
【0068】画像表示フラグが解除され(ステップS1
30)、クイックレビューフラグも解除されていたなら
ば(ステップS131)、画像表示部28がOFFの状態
のままステップS134に進む。この場合は、撮影を行
った後でも画像表示部28は消えたままであり、クイッ
クレビュー表示も行われない。これは、光学ファインダ
ー104を用いて撮影を続ける場合のように、撮影直後
の撮影画像の確認が不要で、画像表示部28の電子ファ
インダー機能を使用せずに省電力を重視する使用方法で
ある。
【0069】システム制御回路50は、メモリ30に書
き込まれた撮影画像データを読み出して、メモリ制御回
路22、そして必要に応じて画像処理回路20を用いて
各種画像処理を、また、圧縮・伸長回路32を用いて設
定したモードに応じた画像圧縮処理を行った後、記録媒
体200或いは210へ画像データの書き込みを行う記
録処理を実行する(ステップS134)。この記録処理
(ステップS134)の詳細は、図6のフローチャート
を用いて後述する。
【0070】記録処理(ステップS134)が終了した
際に、シャッタースイッチSW2が押された状態であった
ならば(ステップS135)、システム制御回路50
は、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ5
2に記憶される連写フラグの状態を判断し(ステップS
136)、連写フラグが設定されていたならば、連続し
て撮影を行うためにステップS129に戻り、次の撮影
を行う。
【0071】連写フラグが設定されていないならば(ス
テップS136)、シャッタースイッチSW2が放される
まで(ステップS135)、現在の処理を繰り返す。
【0072】記録処理(ステップS134)が終了した
際にシャッタースイッチSW2が放された状態であった、
或いは、シャッタースイッチSW2を押し続けてクイック
レビュー表示を継続して撮影画像の確認を行った後にシ
ャッタースイッチSW2を放した状態であったならば(ス
テップS135)、所定のミニマムレビュー時間が経過
した後に、ステップS138に進む(ステップS13
7)。
【0073】このように、画像表示部28におけるクイ
ックレビュー表示を所定の時間継続することにより、撮
影画像の確認を確実に行うことを可能とすると共に、不
必要に長時間クイックレビュー表示を継続して、次の撮
影チャンスを失うことを防止することができる。なお、
このミニマムレビュー時間は、固定値としても、使用者
が任意に設定することが可能としても、さらには所定の
範囲内で使用者が任意に設定或いは選択することが可能
としても、いずれの方法で設定してもかまわない。
【0074】システム制御回路50は、画像表示フラグ
が設定されていたならば(ステップS138)、画像表
示部28の表示状態をスルー表示状態に設定して(ステ
ップS139)、ステップS141に進む。この場合、
画像表示部28でのクイックレビュー表示によって撮影
画像を確認した後に、次の撮影のために撮像した画像デ
ータを逐次表示するスルー表示状態にすることができ
る。
【0075】画像表示フラグが解除されていたならば
(ステップS138)、画像表示部28の画像表示をOF
F状態に設定して(ステップS140)、ステップS1
41に進む。この場合、画像表示部28でのクイックレ
ビュー表示によって撮影画像を確認した後に、省電力の
ために画像表示部28の機能を停止して、電力消費量の
大きい画像表示部28やD/A変換器26等の消費電力を
削減することが可能となる。
【0076】シャッタースイッチSW1が押された状態で
あったならば(ステップS141)、システム制御回路
50は、ステップS125に戻って次の撮影に備える。
シャッタースイッチSW1が放された状態であったならば
(ステップS141)、システム制御回路50は、一連
の撮影動作を終えて、図2のフローチャートにおけるス
テップS103に戻る。
【0077】図4は、図3のフローチャートのステップ
S122における測距・測光処理の詳細なフローチャー
トを示す。システム制御回路50は、撮像素子14から
電荷信号を読み出し、A/D変換器16を介して画像処理
回路20に撮影画像データを逐次読み込む(ステップS
201)。読み込まれた画像データを複数のサンプリン
グエリアに分割し、露出評価値をエリアごとに重み付け
を行い、露出評価の演算を行う。この各エリア中で、色
評価値が色温度分布の所定範囲内に収まっている画素の
総数が所定数を超えたならば、該サンプリングエリアの
露出評価値の重み付けを下げる。この測光評価処理(ス
テップS201)の詳細は、図7のフローチャートを用
いて後述する。
【0078】この逐次読み込まれた画像データを用い
て、画像処理回路20はTTL(スルー・ザ・レンズ)方
式のAE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処
理、AF(オートフォーカス)処理に用いる所定の演算を
行っている。なお、ここでの各処理は、撮影した全画素
数のうちの必要に応じた特定の部分を必要個所分切り取
って抽出し、演算に用いている。これにより、TTL方式
のAE、EF、AWB、AFの各処理において、中央重点モー
ド、平均モード、評価モードの各モード等の異なるモー
ド毎に最適な演算を行うことが可能となる。
【0079】画像処理回路20での演算結果を用いて、
システム制御回路50は、露出(AE)が適正と判断され
るまで(ステップS202)、露光制御部40を用いて
AE制御を行う(ステップS203)。
【0080】AE制御で得られた測定データを用いて、シ
ステム制御回路50は、フラッシュが必要か否かを判断
し(ステップS204)、フラッシュが必要ならばフラ
ッシュフラグをセツトし、フラッシュ48を充電する
(ステップS205)。
【0081】露出(AE)が適正と判断したならば(ステ
ップS202)、測定データ及び/又は設定パラメータ
をシステム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52
に記憶する。
【0082】画像処理回路20での演算結果及びAE制御
で得られた測定データを用いて、システム制御回路50
は、ホワイトバランス(AWB)が適正と判断されるまで
(ステップS206)、画像処理回路20を用いて色処
理のパラメータを調節してAWB制御を行う(ステップS
207)。
【0083】ホワイトバランス(AWB)が適正と判断し
たならば(ステップS206)、測定データ及び/又は
設定パラメータをシステム制御回路50の内部メモリ或
いはメモリ52に記憶する。
【0084】AE制御及びAWB制御で得られた測定データ
を用いて、システム制御回路50は、測距(AF)が合点
と判断されるまで(ステップS208)、測距制御部4
2を用いてAF制御を行う(ステップS209)。
【0085】測距(AF)が合点と判断したならば(ステ
ップS208)、測定データ及び/又は設定パラメータ
をシステム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52
に記憶し、測距・測光処理ルーチン(ステップS12
2)を終了する。
【0086】図5は、図3のフローチャートのステップ
S129における撮影処理の詳細なフローチャートを示
す。システム制御回路50は、システム制御回路50の
内部メモリ或いはメモリ52に記憶される測光データに
従い、露光制御部40によって、絞り機能を有するシャ
ッター12を絞り値に応じて開放して撮像素子10を露
光する(ステップS301、S302)。
【0087】フラッシュフラグによりフラッシュ48が
必要か否かを判断し(ステップS303)、必要な場合
はフラッシュ48を発光させる(ステップS304)。
【0088】システム制御回路50は、測光データに従
って撮像素子12の露光終了を待ち(ステップS30
5)、シャッター12を閉じて(ステップS306)、
撮像素子14から電荷信号を読み出し、A/D変換器1
6、画像処理回路20、メモリ制御回路22を介して、
或いはA/D変換器16から直接メモリ制御回路22を介
して、メモリ30に撮影画像のデータを書き込む(ステ
ップS307)。
【0089】設定された撮影モードに応じて、フレーム
処理を行う必要があるならば(ステップS308)、シ
ステム制御回路50は、メモリ制御回路22そして必要
に応じて画像処理回路20を用いて、メモリ30に書き
込まれた画像データを読み出して垂直加算処理や(ステ
ップS309)、色処理(ステップS310)を順次行
った後、メモリ30に処理を終えた画像データを書き込
む。
【0090】システム制御回路50は、メモリ30から
画像データを読み出し、メモリ制御回路22を介して画
像表示メモリ24に表示画像データの転送を行う(ステ
ップS311)。一連の処理を終えたならば、撮影処理
ルーチン(ステップS129)を終了する。
【0091】図6は、図3のフローチャートのステップ
S134における記録処理の詳細なフローチャートを示
す。システム制御回路50は、メモリ制御回路22、そ
して必要に応じて画像処理回路20を用いて、メモリ3
0に書き込まれた撮影画像データを読み出して撮像素子
の縦横画素比率を1:1に補間する画素正方化処理を行
った後(ステップS401)、メモリ30に処理を終え
た画像データを書き込む。
【0092】そして、メモリ30に書き込まれた画像デ
ータを読み出して、設定したモードに応じた圧縮・伸長
回路32により画像圧縮処理を行った後(ステップS4
02)、インターフェース90或いは94、コネクタ9
2或いは96を介して、メモリカードやコンパクトフラ
ッシュ(R)カード等の記録媒体200或いは210へ
圧縮した画像データの書き込みを行う(ステップS40
3)。記録媒体への書き込みが終わったならば、記録処
理ルーチン(ステップS134)を終了する。
【0093】図7は、図4のフローチャートのステップ
S201における測光評価処理の詳細なフローチャート
を示す。システム制御回路50は、撮像素子14から電
荷信号を読み出し、A/D変換器16を介して画像処理回
路20に撮影画像データを逐次読み込む(ステップS5
01)。読み込まれた画像からサンプリングエリアごと
に処理を行う。
【0094】各サンプリングエリアでは、まず輝度情報
(輝度レベル)から露出評価値を生成する(ステップS
502)。
【0095】次に、各サンプリングエリア内の画素の色
合い等を判断することのできる信号である色評価値を色
情報信号レベルから生成し(例えば、色レベル(RGB
等)から色差信号CR/CBを色評価値として生成す
る)(ステップS503)、色評価値が色温度分布の所
定範囲内に収まっている画素の総数を数え、総数が所定
数以内なら(ステップS504)、該エリアの重み付け
は、予め設定されている値にする(ステップS50
5)。それに対して、総数が所定数を超えているなら
ば、該エリアの重み付けは、通常設定される値より小さ
い値に設定する(ステップS506)。すなわち、上記
所定範囲や所定数として、エリアごとに白色かどうか
(白色の画素が多いかどうか)を判定できるように設定
しておき、白色のエリア(白色の画素が多いエリア)で
は、露出評価値の重み付けを小さくするようにしてい
る。
【0096】この一連の処理をすべてのサンプリングエ
リアに対して行い、それらの重み付けした露出評価値を
足し合わせて全体の露出評価値を算出する(ステップS
508)。全体の露出評価値を算出したら、露出評価値
演算ルーチン(ステップS201)を終了する。なお、
本実施の形態においては、システム制御回路50が、本
発明でいう露出評価値生成手段、色評価値生成手段等の
各手段に相当する。
【0097】以上述べたように、輝度に基づいて各エリ
アの露出評価値を生成するとともに、上記各エリア中の
色情報に基づいて露出評価値に重み付け演算を行うよう
にしたので、測光エリアの大部分を輝度の低い白が占め
ている場合等でも、露出アンダーになるのを防ぐことが
可能となる。
【0098】なお、本実施の形態においては、色評価値
が色温度分布の所定範囲内に収まっている画素の総数を
数えるようにしたが、この所定範囲は固定値としても、
使用者が任意に設定することが可能としても、所定の範
囲内で使用者が任意に設定あるいは選択することが可能
としても、いずれの方法で設定してもかまわない。
【0099】また、色評価値が色温度分布の所定範囲内
に収まっている画素の総数が所定数を超えているかを判
定するようにしたが、この所定数は固定値としても、使
用者が任意に設定することが可能としても、所定の範囲
内で使用者が任意に設定あるいは選択することが可能と
しても、いずれの方法で設定してもかまわない。
【0100】さらに、色評価値が色温度分布の所定範囲
内に収まっている画素の総数が所定数を超えたら重み付
けを変更するといった二段階で変更するだけでなく、所
定範囲内に収まっている画素の総数に応じて、より多段
階的に重み付けの値を変更するようにしてもかまわな
い。
【0101】(その他の実施の形態)上述した実施の形
態の機能を実現するべく各種のデバイスを動作させるよ
うに、該各種デバイスと接続された装置或いはシステム
内のコンピュータに対し、上記実施の形態の機能を実現
するためのソフトウェアのプログラムコードを供給し、
そのシステム或いは装置のコンピュータ(CPU或いは
MPU)に格納されたプログラムに従って上記各種デバ
イスを動作させることによって実施したものも、本発明
の範疇に含まれる。
【0102】また、この場合、上記ソフトウェアのプロ
グラムコード自体が上述した実施の形態の機能を実現す
ることになり、そのプログラムコード自体は本発明を構
成する。そのプログラムコードの伝送媒体としては,プ
ログラム情報を搬送波として伝搬させて供給するための
コンピュータネットワーク(LAN、インターネット等
のWAN、無線通信ネットワーク等)システムにおける
通信媒体(光ファイバ等の有線回線や無線回線等)を用
いることができる。
【0103】さらに、上記プログラムコードをコンピュ
ータに供給するための手段、例えばかかるプログラムコ
ードを格納した記録媒体は本発明を構成する。かかるプ
ログラムコードを記憶する記録媒体としては、例えばフ
レキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光
磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性の
メモリカード、ROM等を用いることができる。
【0104】また、コンピュータが供給されたプログラ
ムコードを実行することにより、上述の実施の形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコ
ンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティン
グシステム)或いは他のアプリケーションソフト等と共
同して上述の実施の形態の機能が実現される場合にもか
かるプログラムコードは本発明の実施の形態に含まれる
ことはいうまでもない。
【0105】さらに、供給されたプログラムコードがコ
ンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続され
た機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そ
のプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボー
ドや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の
一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施の
形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれること
はいうまでもない。
【0106】なお、上記実施の形態において示した各部
の形状及び構造は、何れも本発明を実施するにあたって
の具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらに
よって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはなら
ないものである。すなわち、本発明はその精神、又はそ
の主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施す
ることができる。
【0107】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、測光
エリアの大部分を輝度の低い白が占めている場合等で
も、露出アンダーになるのを防ぐことが可能となり、自
動露出機能を高めた撮像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタルカメラの構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本実施の形態のデジタルカメラの処理動作の主
ルーチンを示すフローチャートである。
【図3】本実施の形態のデジタルカメラの処理動作の主
ルーチンを示すフローチャートである。
【図4】測距・測光処理ルーチンを示すフローチャート
である。
【図5】撮影処理ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図6】記録処理ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図7】測光評価処理ルーチンを示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
12 絞り機能を備えるシャッター 14 撮像素子 18 タイミング発生回路 20 画像処理回路 40 測光制御部 50 システム制御回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動露出機構を備えた撮像装置であっ
    て、 撮影画像データを複数のエリアに分割する分割手段と、 上記エリアごとに輝度に基づく露出評価値を生成する露
    出評価値生成手段と、 上記各エリア中の色情報に基づいて各エリアの露出評価
    値に重み付け演算を行い、その重み付け演算の結果に基
    づいて露出制御を行う露出制御手段とを備えたことを特
    徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 上記各エリア中において部分ごとに色評
    価値を生成する色評価値生成手段と、 上記各エリア中において上記色評価値が色温度分布の所
    定範囲内に収まっている部分の数に応じて、当該エリア
    の露出評価値に対する重み付けを決定する重み付け決定
    手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の撮像
    装置。
  3. 【請求項3】 上記重み付け決定手段は、上記各エリア
    中において上記色評価値が色温度分布の所定範囲内に収
    まっている部分の数が所定数を超えるまでは、所定の重
    み付けを、所定数を超えたならば、上記所定の重み付け
    よりも下げた重み付けを決定することを特徴とする請求
    項2に記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 上記色評価値生成手段は、上記各エリア
    中において画素ごとに上記色評価値を生成することを特
    徴とする請求項2又は3に記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】 自動露出機構を備えた撮像装置の制御方
    法であって、 撮影画像データを複数のエリアに分割する分割手順と、 上記エリアごとに輝度に基づく露出評価値を生成する露
    出評価値生成手順と、 上記各エリア中の色情報に基づいて各エリアの露出評価
    値に重み付け演算を行い、その重み付け演算の結果に基
    づいて露出制御を行う露出制御手順とを有することを特
    徴とする撮像装置の制御方法。
  6. 【請求項6】 上記各エリア中において部分ごとに色評
    価値を生成する色評価値生成手順と、 上記各エリア中において上記色評価値が色温度分布の所
    定範囲内に収まっている部分の数に応じて、当該エリア
    の露出評価値に対する重み付けを決定する重み付け決定
    手順とを有することを特徴とする請求項5に記載の撮像
    装置の制御方法。
  7. 【請求項7】 自動露出機構を備えた撮像装置を制御す
    るためのプログラムであって、 撮影画像データを複数のエリアに分割する分割処理と、 上記エリアごとに輝度に基づく露出評価値を生成する露
    出評価値生成処理と、 上記各エリア中の色情報に基づいて各エリアの露出評価
    値に重み付け演算を行い、その重み付け演算の結果に基
    づいて露出制御を行う露出制御処理とを実行させること
    を特徴とするプログラム。
  8. 【請求項8】 上記各エリア中において部分ごとに色評
    価値を生成する色評価値生成処理と、 上記各エリア中において上記色評価値が色温度分布の所
    定範囲内に収まっている部分の数に応じて、当該エリア
    の露出評価値に対する重み付けを決定する重み付け決定
    処理とを実行させることを特徴とする請求項7に記載の
    プログラム。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8に記載のプログラムを格
    納したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記
    憶媒体。
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