JP2003018438A - 画像撮像装置 - Google Patents

画像撮像装置

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JP2003018438A
JP2003018438A JP2001205051A JP2001205051A JP2003018438A JP 2003018438 A JP2003018438 A JP 2003018438A JP 2001205051 A JP2001205051 A JP 2001205051A JP 2001205051 A JP2001205051 A JP 2001205051A JP 2003018438 A JP2003018438 A JP 2003018438A
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image pickup
image
focusing
lens
optical systems
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JP2001205051A
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Shuji Ono
修司 小野
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像撮像装置において、撮像可能な用途範囲
を拡大する。 【解決手段】 撮像ユニットは、独立した2つ撮像光学
系を有する撮像光学部と、2つの撮像光学系からの光を
各別に受光し、被写体の画像を各別に撮像して撮像信号
を出力する2つの撮像デバイスを有する撮像デバイス部
とを備える。2つの撮像光学系は、異なるフォーカス特
性を有する。たとえば、第1撮像光学系を標準レンズと
すれば、フォーカスレンズを最適フォーカス位置に設定
したとき、前景および後景のボケ具合はほぼ均等であ
る。一方、第2撮像光学系をボケ味可変レンズとすれ
ば、フォーカスレンズを最適フォーカス位置に設定した
とき、被写体の前後のボケ具合を制御することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体の画像を撮
像する画像撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】被写体の画像を撮像する画像撮像装置の
一例として、撮像された画像をビデオテープなどの磁気
記憶媒体に記憶させるビデオムービーや、撮像された画
像をデジタルデータに変換して、半導体メモリなどの記
憶媒体に保存するデジタルカメラなどが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の画像撮
像装置では、撮像可能な用途範囲が、撮像光学系や撮像
デバイスなどから構成される撮像系の性能によって制限
されるため、1つの装置だけでは、多様な撮影用途に応
えることが難しい。
【0004】そこで本発明は、上記の課題を解決するこ
とのできる画像撮像装置を提供することを目的とする。
この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴
の組合せにより達成される。また従属項は本発明のさら
なる有利な具体例を規定する。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の第1
の形態に係る画像撮像装置は、被写体の画像を撮像する
画像撮像装置であって、独立した複数の撮像光学系と、
複数の撮像光学系からの光を各別に受光し、被写体の画
像を各別に撮像して撮像信号を出力する複数の撮像デバ
イスとを備え、複数の撮像光学系は、それぞれ異なる種
類のフォーカシング特性を呈する。
【0006】本発明の画像撮像装置においては、複数の
撮像デバイスにより得られる撮像信号のいずれか一方を
選択する選択部をさらに備えてもよい。
【0007】本発明の画像撮像装置は、選択部により選
択された撮像信号に対して、予め定められた画像処理を
施して出力する撮像信号処理部、あるいは、複数の撮像
デバイスにより得られる各撮像信号に対して、予め定め
られたそれぞれ異なる画像処理を施して選択部に出力す
る撮像信号処理部をさらに備えてもよい。
【0008】本発明の画像撮像装置は、複数の撮像デバ
イスにより得られる撮像信号のいずれか一方であって、
撮像信号処理部により画像処理が施された処理済の撮像
信号を予め定められた記憶媒体に記憶させる記憶制御部
をさらに備えてもよい。
【0009】本発明の画像撮像装置においては、複数の
撮像光学系は、それぞれ異なる焦点深度を有することに
より、またはそれぞれ異なる絞りの値を有することによ
り、異なる種類のフォーカシング特性を呈してもよい。
【0010】あるいは、本発明の画像撮像装置において
は、それぞれ異なる種類の合焦方式により、異なる種類
のフォーカシング特性を呈してもよい。この場合、複数
の撮像光学系は、当該撮像光学系を構成するレンズの全
体を移動させて焦点合わせを行なう第1の合焦方式、当
該撮像光学系を構成する複数のレンズ群の内の前群を移
動させて焦点合わせを行なう第2の合焦方式、複数のレ
ンズ群にそれぞれ異なる動きをさせて焦点合わせを行な
う第3の合焦方式、光学系の全長を変化させることなく
内部のレンズ群を移動させて焦点合わせを行なう第4の
合焦方式、複数のレンズ群の内の後方のレンズ群を移動
させて焦点合わせを行なう第5の合焦方式のうちの、2
つの合焦方式により、異なる種類のフォーカシング特性
を呈してもよい。
【0011】本発明の画像撮像装置においては、複数の
撮像光学系は、それぞれ異なるボケ特性を呈する光学系
を有することにより、異なる種類のフォーカシング特性
を呈してもよい。この場合、複数の撮像光学系の一方は
標準レンズで、他方は、ボケ味可変レンズやソフトフォ
ーカスレンズであるとよい。
【0012】本発明の画像撮像装置においては、複数の
撮像光学系は、異なる焦点距離を有してもよい。
【0013】なお上記の発明の概要は、本発明の必要な
特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群の
サブコンビネーションもまた発明となり得る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を通じて
本発明を説明するが、以下の実施形態はクレームにかか
る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説
明されている特徴の組合せの全てが発明の解決手段に必
須であるとは限らない。
【0015】図1は、本発明の画像撮像装置の一例とし
てのデジタルカメラ10の外観図である。デジタルカメ
ラ10には、デジタルスチルカメラや静止画像を撮影で
きるデジタルビデオカメラなどが含まれる。デジタルカ
メラ10は、筐体の撮像面側に2つの撮影レンズ22
a,22b(纏めて撮影レンズ22という)と、ファイ
ンダ部34と、ストロボ36とを有する。またデジタル
カメラ10は、筐体の上面にレリーズスイッチ114を
有する。
【0016】図2は、デジタルカメラ10のブロック図
である。デジタルカメラ10は、主に撮像ユニット2
0、撮像制御ユニット40、処理ユニット60、画像表
示部の一例である表示ユニット100、および操作ユニ
ット110を含む。
【0017】撮像ユニット20は、撮影および結像に関
する機構部材および電気部材を含む。撮像ユニット20
はまず、被写体画像を取り込む独立した複数の撮像光学
系を含む撮像光学部21と、各撮像光学系からの光を各
別に受光し、被写体画像を各別に撮像する複数の撮像デ
バイスを有する撮像デバイス部30を備える。撮像デバ
イスは、たとえば固体撮像素子の一例であるCCDであ
る。本実施形態では、撮像光学部21はそれぞれ異なる
種類の2つの撮像光学系を有し、撮像デバイス部30は
前記撮像光学部21に対応して2つの撮像デバイスを有
する。
【0018】また撮像ユニット20は、各撮像デバイス
により得られる撮像信号のいずれか一方を選択する選択
部31と、選択部31により選択された撮像信号に対し
て、予め定められた画像処理を施して処理済撮像信号を
処理ユニット60に出力する撮像信号処理部32と、フ
ァインダ部34と、ストロボ36とを備える。
【0019】撮像制御ユニット40は、ズーム駆動部4
2、フォーカス駆動部44、絞り駆動部46、シャッタ
駆動部48、それらを制御する撮像系CPU50、測距
センサ52、および測光センサ54を有する。ズーム駆
動部42などの駆動部は、それぞれステッピングモータ
などの駆動手段を有する。後述のレリーズスイッチ(シ
ャッタスイッチ)114の押下に応じ、測距センサ52
は被写体までの距離を測定し、測光センサ54は被写体
輝度を測定する。測定された距離のデータ(以下測距デ
ータという)および被写体輝度のデータ(以下測光デー
タという)は撮像系CPU50へ送られる。撮像系CP
U50は、ユーザ(操作者)から指示されたズーム倍率
などの撮影情報に基づき、ズーム駆動部42を制御信号
C1で制御して後述するズームレンズ220a,220
bのズーム倍率の調整を行なうとともに、フォーカス駆
動部44を制御信号C2で制御して後述するフォーカス
レンズ222a,222bによるピントの調整を行な
う。撮像系CPU50は、視差画像を撮像するなどのた
めに、ズーム駆動部42を制御して各レンズの位置を移
動させてもよい。
【0020】撮像系CPU50は、1画像フレームのR
GBのデジタル信号積算値、すなわちAE情報に基づい
て絞り値とシャッタ速度を決定する。決定された値にし
たがい、絞り駆動部46が制御信号C3で絞り機構を制
御して絞り量の調整をするとともに、シャッタ駆動部4
8が制御信号C4でシャッタの開閉を行なう。
【0021】撮像系CPU50はまた、測光データに基
づいてストロボ36の発光を制御し、同時に絞り量を調
整する。ユーザが映像の取込みを指示したとき、撮像デ
バイスが電荷蓄積を開始し、測光データから計算された
シャッタ時間の経過後、蓄積電荷が撮像信号処理部32
へ出力される。
【0022】処理ユニット60は、デジタルカメラ10
全体、とくに処理ユニット60自身を制御するとともに
本発明の記憶制御部としても機能するメインCPU62
と、これによって制御されるメモリ制御部64、YC処
理部70、オプション装置制御部74、圧縮伸張処理部
78、通信I/F部80、およびクロック発生器88を
有する。本実施形態においては、オプション装置76の
一種として、画像を記憶する記憶媒体(画像メモリ)の
一例であるメモリカード77が装着される。
【0023】メインCPU62は、シリアル通信などに
より、撮像系CPU50との間で必要な情報をやりとり
する。メインCPU62の動作クロックは、クロック発
生器88から与えられる。クロック発生器88は、撮像
系CPU50、表示ユニット100に対してもそれぞれ
異なる周波数のクロックを提供する。
【0024】メインCPU62には、キャラクタ生成部
84とタイマ86とが併設されている。タイマ86は電
池でバックアップされ、つねに日時をカウントしてい
る。このカウント値から撮影日時に関する情報、その他
の時刻情報がメインCPU62に与えられる。キャラク
タ生成部84は、撮影日時、タイトルなどの文字情報を
発生し、この文字情報が適宜撮影画像に合成される。
【0025】メモリ制御部64は、不揮発性メモリ66
とメインメモリ68を制御する。不揮発性メモリ66
は、EEPROM(電気的消去およびプログラム可能な
ROM)やFLASHメモリなどで構成され、ユーザに
よる設定情報や出荷時の調整値など、デジタルカメラ1
0の電源がオフの間も保持すべきデータが格納されてい
る。不揮発性メモリ66には、場合によりメインCPU
62のブートプログラムやシステムプログラムなどが格
納されてもよい。一方、メインメモリ68は一般にDR
AMのように比較的安価で容量の大きなメモリで構成さ
れる。メインメモリ68は、撮像ユニット20から出力
されたデータを格納するフレームメモリとしての機能、
各種プログラムをロードするシステムメモリとしての機
能、その他ワークエリアとしての機能をもつ。不揮発性
メモリ66とメインメモリ68は、処理ユニット60内
外の各部とメインバス82を介してデータのやりとりを
行なう。
【0026】YC処理部70は、デジタル画像データに
YC変換を施し、輝度信号Yと色差(クロマ)信号B−
Y、R−Yを生成する。輝度信号と色差信号はメモリ制
御部64によってメインメモリ68に一旦格納される。
圧縮伸張処理部78はメインメモリ68から順次輝度信
号と色差信号を読み出して圧縮する。こうして圧縮され
た被写体画像のデータ(以下圧縮データという)は、オ
プション装置制御部74を介してオプション装置76の
一種として装着されたメモリカード77の所定の記憶領
域に記憶される(書き込まれる)。
【0027】処理ユニット60はさらにエンコーダ72
をもつ。エンコーダ72は輝度信号と色差信号を入力
し、これらをビデオ信号(NTSCやPAL信号)に変
換してビデオ出力端子90から出力する。オプション装
置76に記録されたデータからビデオ信号を生成する場
合、そのデータはまずオプション装置制御部74を介し
て圧縮伸張処理部78へ与えられる。つづいて、圧縮伸
張処理部78で必要な伸張処理が施されたデータはエン
コーダ72によってビデオ信号へ変換される。
【0028】オプション装置制御部74は、オプション
装置76に認められる信号仕様およびメインバス82の
バス仕様にしたがい、メインバス82とオプション装置
76の間で必要な信号の生成、論理変換、または電圧変
換などを行なう。デジタルカメラ10は、オプション装
置76として前述のメモリカード77のほかに、たとえ
ばPCMCIA準拠の標準的なI/Oカードをサポート
してもよい。その場合、オプション装置制御部74は、
PCMCIA用バス制御LSIなどで構成してもよい。
【0029】通信I/F部80は、デジタルカメラ10
がサポートする通信仕様、たとえばUSB、RS−23
2C、イーサネット(登録商標)、ブルートゥース(Bl
uetooth )、IrDAなどの仕様に応じたプロトコル変
換などの制御を行なう。通信I/F部80は、必要に応
じてドライバICを含み、ネットワークを含む外部機器
とコネクタ92を介して通信する。そうした標準的な仕
様のほかに、たとえばプリンタ、カラオケ機、ゲーム機
などの外部機器との間で独自のI/Fによるデータ授受
を行なう構成としてもよい。
【0030】表示ユニット100は、表示デバイスの一
例であるLCDモニタ102と、LCDパネル104と
を有する。それらはLCDドライバであるモニタドライ
バ106、パネルドライバ108によってそれぞれ制御
される。LCDモニタ102は、たとえば2インチ程度
の大きさでカメラ背面に設けられ、現在の撮影や再生の
モード、撮影や再生のズーム倍率、電池残量、日時、モ
ード設定のための画面、被写体画像などを表示する。L
CDパネル104はたとえば小さな白黒LCDでカメラ
上面に設けられ、画質(FINE/NORMAL/BA
SICなど)、ストロボ発光/発光禁止、標準撮影可能
枚数、画素数、電池容量などの情報を簡易的に表示す
る。
【0031】操作ユニット110は、ユーザがデジタル
カメラ10の動作やそのモードなどを設定または指示す
るために必要な機構および電気部材を含む。パワースイ
ッチ112は、デジタルカメラ10のメイン電源のオン
オフを決める。
【0032】切替スイッチ113は、撮像ユニット20
の各撮像デバイスにより得られる撮像信号のいずれか一
方を選択部31に選択させるための指令をユーザから受
け付ける。切替スイッチ113が受け付けた指令は、撮
像系CPU50に入力される。
【0033】レリーズスイッチ114は、半押しと全押
しの二段階押し込み構造になっている。メインCPU6
2は、たとえば操作者によるレリーズスイッチ114へ
の接触または半押し(シャッター半押し)を、撮影の前
処理の操作であると判断する一方、操作者による全押し
(シャッター全押し)を、撮影の実行処理の操作である
と判断する。一例として、半押しでAFおよびAEがロ
ックし、全押しで撮影画像の取込みが行なわれ、必要な
信号処理、データ圧縮などの後、メインメモリ68、オ
プション装置76などに記録される。操作ユニット11
0はこれらのスイッチの他、回転式のモードダイヤルや
十字キーなどによる設定を受け付けてもよく、それらは
図2において機能設定部116と総称されている。操作
ユニット110で指定できる動作または機能の例とし
て、「ファイルフォーマット」、「特殊効果」、「印
画」、「決定/保存」、「表示切換」などがある。ズー
ムスイッチ118は、ズーム倍率を決める。
【0034】図3は、撮像光学部21における、2つの
撮像光学系の種類の組合せの一例を示す。撮像光学部2
1は、異なる種類の光学系として、異なる焦点距離の組
合せの光学系を有していてもよい。
【0035】たとえば、撮像光学部21は、それぞれが
担う焦点距離の範囲が異なる2つのズームレンズの組合
せ(態様1)、ズームレンズと固定焦点レンズとの組合
せ(態様2)、あるいは、それぞれが担う焦点距離が異
なる2つの固定焦点(単焦点)レンズの組合せ(態様
3)などの光学系を有する。
【0036】図4は、撮像光学部21として、図3に示
す態様1を採用する場合において、2つのズームレンズ
が担う焦点距離の範囲の組合せの一例を示す。たとえ
ば、撮像光学部21は、焦点距離が17mm〜38mm
の広角ズームと焦点距離が35mm〜70mmの標準ズ
ームの組合せ(態様A)、焦点距離が65mm〜130
mmの望遠ズームと焦点距離が35mm〜70mmの標
準ズームの組合せ(態様B)、あるいは、焦点距離が1
7mm〜38mmの広角ズームと焦点距離が65mm〜
130mmの望遠ズームの組合せ(態様C)などの光学
系を有する。
【0037】図5は、撮像光学部21として、図3に示
す態様2を採用する場合において、固定焦点レンズの焦
点距離と、ズームレンズが担う焦点距離の範囲の組合せ
の一例を示す。たとえば、撮像光学部21は、焦点距離
が17mm〜38mmの広角ズームと焦点距離が50m
mの標準レンズの組合せ、すなわち固定焦点レンズの焦
点距離がズームレンズの焦点距離範囲の外、あるいは焦
点距離が35mm〜70mmの標準ズームと焦点距離が
50mmの標準レンズの組合せ、すなわち固定焦点レン
ズの焦点距離がズームレンズの焦点距離範囲の内などで
ある。
【0038】図6は、撮像光学部21における、2つの
撮像光学系の種類の組合せの他の例を示す。この撮像光
学部21は、異なる種類の光学系として、それぞれ異な
るフォーカシング特性を有する光学系を備える。
【0039】たとえば、撮像光学部は、それぞれ異なる
焦点深度を有する2つの撮像光学系を有することによ
り、異なる種類のフォーカシング特性を呈してもよい
(態様1)。より具体的には、第1撮像光学系は、焦点
深度が比較的狭い狭焦点深度のレンズ、第2撮像光学系
は、焦点深度が比較的広い広焦点深度のレンズであれば
よい。ここでレンズの焦点深度ρは、ボケの直径をσ、
レンズの絞りの値(F値、Fナンバー)をFとすると、
【0040】ρ=±F・σ ・・・(1) で示されるように、それぞれ異なる絞りの値を有するこ
とにより、それぞれ異なる値を呈する。したがって、広
焦点深度のレンズは、たとえば開放絞り値(F値)が大
きいレンズ(たとえば開放F値=6.3)、狭焦点深度
のレンズは、たとえば開放絞り値(F値)が小さいレン
ズ(たとえば開放F値=2.8)のレンズである。
【0041】また撮像光学部は、それぞれ異なる種類の
合焦方式による2つの撮像光学系を有することにより、
異なる種類のフォーカシング特性を呈してもよい(態様
2)。合焦方式としては、たとえば、撮像光学系を構成
するレンズの全体を移動させて焦点合わせを行なう第1
の合焦方式(たとえば全体繰出方式)、撮像光学系を構
成する複数のレンズ群の内の前群(好ましくは前群の
み)を移動させて焦点合わせを行なう第2の合焦方式
(たとえば前群繰出方式)、あるいは複数のレンズ群に
それぞれ異なる動きをさせて焦点合わせを行なう第3の
合焦方式(たとえば近距離補正方式)がある。また、光
学系の全長を変化させることなく内部のレンズ群(好ま
しくは内部のレンズ群のみ)を移動させて焦点合わせを
行なう第4の合焦方式(たとえば内焦(IF)方式)
や、複数のレンズ群の内の後方のレンズ群(好ましくは
後方のレンズ群のみ)を移動させて焦点合わせを行なう
第5の合焦方式(リアフォーカス(RF)方式)があ
る。撮像光学部は、これらの5つの合焦方式のうちの任
意の2つの合焦方式により、それぞれ異なる種類のフォ
ーカシング特性を呈するとよい。たとえば焦点距離が5
0mmの標準レンズは全体繰出方式で、それ以外の焦点
距離のレンズ(ズームレンズを含む)は他の合焦方式の
レンズであればよい。
【0042】また撮像光学部は、それぞれ異なるボケ特
性を呈する2つの撮像光学系を有することにより、異な
る種類のフォーカシング特性を呈してもよい(態様
3)。ボケ特性は、フォーカスレンズを最適フォーカス
位置にした場合において、前景や後景のボケ味(ボケ具
合;画像のコントラストや解像度の具合)や、最適フォ
ーカス位置における画像のボケ具合を含む。たとえば、
第1撮像光学系は標準レンズである一方、第2撮像光学
系はボケ味可変(DC)レンズやソフトフォーカスレン
ズであればよい。
【0043】図7は、第1実施形態によるデジタルカメ
ラ10の撮像ユニット20の詳細を示す。撮像光学部2
1は、第1撮像光学系21aと第2撮像光学系21bと
を有する。撮像デバイス部30は、第1撮像光学系21
aからのL1aを受光する第1CCD30aと、第2撮
像光学系21bからのL1bを受光する第2CCD30
bとを有する。本実施形態においては、第1CCD30
aと第2CCD30bとは、色分離フィルタを有する同
一タイプのカラー撮像用のCCD(電荷転送型の撮像デ
バイス)である。同一タイプとは、光入力の許容範囲や
分光感度特性などの受光特性(受光感度特性)が略同じ
で、かつ、各CCDを構成する受光素子の受光領域の形
状や配列、色分離フィルタの配列、受光素子の配列ピッ
チや総画素数が、それぞれ略同一であることを意味す
る。これにより、いずれのCCDも、ほぼ同一の撮像特
性を呈する。
【0044】各撮像光学系21a,21bは、それぞれ
異なる種類のズームレンズで構成されている。すなわ
ち、各撮像光学系21a,21bは、図3に示した態様
1に該当する。ズームレンズは、ピント位置を変えるこ
となく、焦点距離や画像の倍率を実質的に連続的に変え
ることができる。
【0045】たとえば第1撮像光学系21aは、ズーム
レンズ220aおよびフォーカスレンズ222aを有す
る撮影レンズ22aと、絞り24aと、シャッタ26a
と、ハーフミラー27aと、光学LPF(ローパスフィ
ルタ)28aとを有する。光学LPF28aは、CCD
30aを構成する受光素子の配列ピッチ(画素ピッチ)
あるいは色分離フィルタのピッチ間隔の空間周波数より
も高い空間周波数成分により生じ得る偽信号(あるいは
偽色信号)の発生を防止するためのものである。図示し
ていないが、第1撮像光学系21aは、光路上の光学L
PF28aの近傍に、可視光領域の波長透過率が高くか
つ不可視光領域の一例である赤外光領域の波長透過率が
低く、赤外光をカットするIRカットフィルタ(IR)
を有する。この構成により、第1撮像光学系21aで取
り込まれた被写体像が第1CCD30aの受光面上に結
像する。結像した被写体像の光量に応じ、第1CCD3
0aの図示しない各センサエレメントに電荷が蓄積され
る(この電荷が蓄積電荷である)。蓄積電荷は、リード
ゲートパルスによって、図示しないシフトレジスタに読
み出され、レジスタ転送パルスによってアナログの電圧
信号として順次読み出される。第1CCD30aから出
力されたアナログの電圧信号は選択部31に入力され
る。
【0046】デジタルカメラ10は一般に電子シャッタ
機能を有するので、シャッタ26aのような機械式シャ
ッタは必須ではない。電子シャッタ機能を実現するため
に、第1CCD30aにシャッタゲートを介してシャッ
タドレインが設けられる。シャッタゲートを駆動すると
蓄積電荷がシャッタドレインに掃き出される。シャッタ
ゲートの制御により、各センサエレメントに電荷を蓄積
するための時間、すなわちシャッタ速度が制御できる。
【0047】第2撮像光学系21bも、上記第1撮像光
学系21aと同様に、ズームレンズ220bおよびフォ
ーカスレンズ222bを有する撮影レンズ22bと、絞
り24bと、シャッタ26bと、ハーフミラー27b
と、光学LPF28bとを有する。図示していないが、
第2撮像光学系21bは、第1撮像光学系21aと同様
に、光路上の光学LPF28bの近傍にIRカットフィ
ルタを有する。この構成により、第2撮像光学系21b
で取り込まれた被写体像が第2CCD30bの受光面上
に結像し、第2CCD30bから出力されたアナログの
電圧信号は選択部31に入力される。なお、各CCDか
ら出力される2系統の電圧信号のキャリブレーションを
とっておくことが好ましい。
【0048】選択部31は、切替スイッチ113が受け
付けたユーザ指令に基づいて撮像系CPU50により制
御されることで、各CCD30a,30bにより得られ
る撮像信号のいずれか一方を選択し、選択した撮像信号
を撮像信号処理部32に入力する。
【0049】入力された撮像信号は、撮像信号処理部3
2でR,G,Bの各成分に色分解され、まずホワイトバ
ランスが調整される。つづいて撮像信号処理部32は、
ガンマ補正を行ない、必要なタイミングでR,G,Bの
各信号を順次A/D変換し、その結果得られたデジタル
の画像データ(以下デジタル画像データという)を処理
ユニット60のメインバス82へ出力する。
【0050】撮像ユニット20はさらに、ファインダ3
4aを有するファインダ部34とストロボ36とを有す
る。ファインダ部34は、光学切替部350と、光学切
替部350を通過した光をファインダ34aに入力させ
るミラー352を有する。光学切替部350は、第1撮
像光学系21aのハーフミラー27aにより反射された
被写体像の一部を担う参照光L2aと第2撮像光学系2
1bのハーフミラー27bにより反射された被写体像の
一部を担う参照光L2bのいずれか一方を、選択的に通
過させる。この選択は、撮像系CPU50からの指令に
基づいて、選択部31における撮像信号の選択と連動し
て行なわれる。たとえば、選択部31が第1CCD30
aの撮像信号を選択するときには、光学切替部350
は、第1撮像光学系21aのハーフミラー27aにより
反射された参照光L2aを通過させる。
【0051】また、ファインダ部34には図示しないL
CDを内装してもよく、その場合、後述のメインCPU
62などからの各種情報をファインダ34内に表示でき
る。ストロボ36は、図示しないコンデンサに蓄えられ
たエネルギが放電管36aに供給されたときそれが発光
することで機能する。
【0052】以上の構成によるデジタルカメラ10の主
な動作の一例は以下の通りである。まずデジタルカメラ
10のパワースイッチ112がオンされるとメイン電源
が投入され、カメラ各部に電力が供給される。
【0053】次にメインCPU62は、機能設定部11
6の状態を読み込むことで、デジタルカメラ10が撮影
モードにあるか再生モードにあるかを判断する。デジタ
ルカメラ10が撮影モードにあるとき、メインCPU6
2は、レリーズスイッチ114の半押し状態を監視す
る。メインCPU62は、半押しの操作指令を取得した
とき、ユーザが画像の撮像指令のうちの前処理の指令を
発したと判断し、まず、測光センサ54および測距セン
サ52からそれぞれ測光データと測距データを得る。得
られたデータに基づいて撮像制御ユニット40が動作
し、撮影レンズ22のピント、絞りなどの調整が行なわ
れる。調整が完了すると、メインCPU62は、「スタ
ンバイ」などの文字を重ねた被写体画像をLCDモニタ
102に表示させ、デジタルカメラ10が「スタンバ
イ」状態にある旨をユーザに伝える。これにより、ユー
ザは、「スタンバイ」状態であることだけでなく、被写
体画像を動画的に確認することができる。
【0054】つづいてメインCPU62は、レリーズス
イッチ114の全押し状態を監視する。メインCPU6
2は、レリーズスイッチ114の全押しの操作指令を取
得したとき、ユーザが画像の撮像指令のうちの実行処理
の指令を発したと判断する。すると、所定のシャッタ時
間をおいてシャッタが閉じられ、CCDの蓄積電荷が選
択部31へ掃き出される。
【0055】選択部31は、撮像系CPU50により制
御されることで、各CCD30a,30bにより得られ
る撮像信号のいずれか一方を選択し、選択した撮像信号
を撮像信号処理部32に入力する。撮像信号処理部32
による画像処理の結果生成されたデジタル画像データは
メインバス82へ出力される。デジタル画像データは、
一旦メインメモリ68へ格納され、この後YC処理部7
0と圧縮伸張処理部78で処理を受ける。本発明の記憶
制御部として機能するメインCPU62は、これらの処
理がされた画像データを、オプション装置制御部74を
経由してメモリカード77の所定の記憶領域に記憶(記
録)させる。メインCPU62は、たとえば記録された
画像をフリーズされた状態でしばらくLCDモニタ10
2に表示させる。この場合、ユーザは撮影済の被写体画
像を確認することができる。以上で一連の撮影動作が完
了する。
【0056】一方デジタルカメラ10が再生モードの場
合、メインCPU62は、メモリ制御部64を介してメ
インメモリ68から最後に撮影した画像を読み出し、こ
れを表示ユニット100のLCDモニタ102へ表示さ
せる。この状態でユーザが機能設定部116にて「順送
り」、「逆送り」を指示すると、メインCPU62は、
オプション装置制御部74を介して、現在表示されてい
る画像の前後に撮影された画像をメモリカード77から
読み出し、LCDモニタ102に表示させる。
【0057】ここで、撮像光学部21の光学特性は、被
写界深度をd、撮影倍率をM、焦点距離をf、撮影距離
をlとすると、 d=F・ρ/M^2(^2は2乗を示す) ・・・(2) M=f/l ・・・(3) で示される。したがって、たとえば各撮像光学系の絞り
の値が異なることで、第1撮像光学系21aの焦点深度
ρ1と第2撮像光学系21bの焦点深度ρ2とが異なる
場合、2つの撮像光学系の被写界深度も異なる。このた
め、同一の焦点距離で撮像されたピントのあった画像で
あっても、被写界深度が異なることに応じて、ピントの
合っていない部分におけるボケ味(フォーカシング特性
の一態様)の違った画像が得られ、撮像可能な用途範囲
が拡大する。
【0058】また、2つのズームレンズ220a,22
0bのそれぞれが担う焦点距離の範囲の関係として、た
とえば図4に示した態様Aおよび態様Bのように、両者
の焦点距離範囲の一部が共通する場合、2つのズームレ
ンズ220a,220bの撮像信号を切り替えて使用す
ることで、実質的にはズームの可変範囲を連続的に拡大
することができ、撮像可能な用途範囲が拡大する。
【0059】また、たとえば図4に示した態様Cのよう
に、両者の焦点距離範囲に共通する部分がない、すなわ
ち、それぞれが担う焦点距離の範囲が互いに異なる場合
にも、遠景撮影時には望遠(テレ)側にする一方、ポー
トレイト撮影など比較的近距離の被写体を取り扱う近接
撮影時には広角(ワイド)側にするなど、撮影条件に応
じて広角側あるいは望遠側の撮像信号を使用するように
切り替えることができるから、撮像可能な用途範囲が拡
大し、撮影できる情報量が増す。
【0060】また、撮像信号処理部32や記憶媒体を共
用化することができるので、光学系の種類が異なる2系
統の撮像信号処理部などを独立に用意するよりも、部品
点数が低減し、またその分だけコストが低減する。ま
た、2系統の画像データのキャリブレーションは、2台
別々のデジタルカメラよりもはるかに容易である。
【0061】さらにユーザは、光学系の種類が異なる2
台のデジタルカメラ10を持ち歩く必要がなくなるの
で、便利である。
【0062】図8は、第2実施形態によるデジタルカメ
ラ10の撮像ユニット20の詳細を示す。撮像光学部2
1の各撮像光学系21a,21bは、ズームレンズを有
しない固定焦点レンズで構成されており、それぞれ異な
る単一の焦点距離を有する。すなわち、各撮像光学系2
1a,21bは、図3に示した態様3に該当する。ま
た、たとえば広角側の撮像光学系のフォーカスレンズは
全体繰出方式の合焦方式を用いたものとする一方、望遠
側の撮像光学系のフォーカスレンズは内焦(IF)方式
の合焦方式を用いたものとする。
【0063】ここで、2つの固定焦点レンズのそれぞれ
がの絞りの値が異なることで両者の焦点深度が異なる場
合、2つの撮像光学系の被写界深度も異なるから、第1
実施形態と同様に、ピントの合っていない部分における
ボケ味の違った画像が得られ、撮像可能な用途範囲が拡
大する。
【0064】また、2つの固定焦点レンズのそれぞれが
担う焦点距離fが互いに異なり、一方が広角側(たとえ
ばf=28mm)で他方が望遠側(たとえばf=300
mm)である場合、たとえば遠景撮影時には望遠側にす
る一方、近接撮影時には広角側にするなど、撮影条件に
応じて広角側あるいは望遠側の撮像信号を使用するよう
に切り替えることができるから、この第2実施形態にお
いても、撮像可能な用途範囲が拡大し、撮影できる情報
量が増す。
【0065】また、この第2実施形態のデジタルカメラ
10は、光学特性が異なる2系列の画像処理部などを独
立に用意するよりも部品点数やコストが低減するなど、
第1実施形態と同様の効果を有する。
【0066】図9は、第3実施形態によるデジタルカメ
ラ10の撮像ユニット20の詳細を示す。撮像光学部2
1の第1撮像光学系21aは、第2実施形態と同様に、
ズームレンズを有しない固定焦点レンズであり、第2撮
像光学系21bは、第1実施形態と同様に、ズームレン
ズ220bで構成されている。すなわち、各撮像光学系
21a,21bは、図3に示した態様2に該当する。
【0067】たとえば、第1撮像光学系21aによる固
定焦点レンズの焦点距離は、図5に示したように、第2
撮像光学系21bのズームレンズ220bが担う焦点距
離範囲の外にあってもよいし、内にあってもよい。
【0068】また、固定焦点レンズである第1撮像光学
系21aは、たとえば焦点距離が50mmの標準レンズ
であって、フォーカスレンズ222aは全体繰出方式の
合焦方式を用いたものとする。これに対してズームレン
ズである第2撮像光学系21bのフォーカスレンズ22
2bは、たとえば前群繰出方式の合焦方式を用いたもの
とする。
【0069】この第3実施形態のデジタルカメラ10に
おいても、2つの撮像光学系の焦点深度が異なるように
することで、第1実施形態と同様に、ピントの合ってい
ない部分におけるボケ味の違った画像が得られ、撮像可
能な用途範囲が拡大する。また、撮影条件に応じて撮像
光学系を切り替えることができるから、撮像可能な用途
範囲が拡大し、また、部品点数やコストが低減するな
ど、第1実施形態と同様の効果を有する。
【0070】図10は、第4実施形態によるデジタルカ
メラ10における撮像ユニット20を構成する光学系の
作用の概要を示す。第4実施形態のデジタルカメラ10
は、第1撮像光学系21aが焦点距離50mmの標準レ
ンズである一方、第2撮像光学系21bはボケ味可変
(DC;Defocus-image Control )レンズやソフトフォ
ーカスレンズであることにより、各撮像光学系はそれぞ
れ異なるボケ特性を呈する点が、上記各実施形態と異な
る。すなわち、各撮像光学系21a,21bは、図6に
示した態様3に該当する。ボケ味可変レンズとは、フォ
ーカスレンズを最適フォーカス位置にした場合におい
て、前景や後景のボケ味を変更可能なレンズであり、ソ
フトフォーカスレンズは、最適フォーカス位置における
画像のコントラストや解像度がやや低下した(画像のシ
ャープさが低下した)レンズである。
【0071】たとえば、写真撮影用のレンズでは、ピン
トが合った部分はシャープで、画面全体にわたって均一
な画質が得られることが重要であるが、ピントが合って
いないところのボケ味も大切な評価要素である。とくに
ポートレートやネイチャーフォトなどでは画面上で、ピ
ントの合っているところに比べ、ボケ像の占める割合が
多くなることがあり、心理的に好ましいボケ味にするこ
とが望まれる。
【0072】好ましいボケ味とは、一般的に「点光源が
きれいな円形にぼけ、ボケの中心に芯があって充分な解
像力をもち、その周囲をハロ(軟らかい光の滲み)が取
り囲み、その輪郭がソフトに減衰し、エッジをはっきり
出さない」というような状態である。一方、この芯とハ
ロの割合やコントラストと解像力の割合などには個人的
な好みの差がある。このため、ほぼ連続的にボケ味を変
化させることのできる光学系を構成し、撮影者がボケ味
を自由に選択できるようにしたレンズがボケ味可変レン
ズである。
【0073】たとえば、ボケ味可変レンズは、多様なボ
ケ味が得られるように、DCリングの操作によってレン
ズの一部を前後に移動させ、被写体の前後のボケ像の形
状を制御することのできる構成にすればよく、この場
合、ユーザは、背景か前景のどちらかのボケ味を優先し
て選択することができる。
【0074】たとえば、図10(A)に示すように、D
Cリングを操作しない通常モードの場合、通常のレンズ
と同様に、被写体からの光はシャープに結像し、背景や
前景からの光はほぼ均一なボケ像になる。これは球面収
差の形状がフルコレクションに近いために、光エネルギ
の集中度を示す火面が2つでき、前景、背景ともに比較
的傾向が似通ったボケ味になるからである。
【0075】一方、図10(B)に示すように、DCリ
ングをR側にセットした後ボケ優先モードの場合、負の
球面収差が発生し、背景からの光は像の中心に核をも
ち、その周辺をハロが取り巻き、全体として軟らかなボ
ケ像になる。これは光エネルギの集中する火面が1つに
なるために、ピント面より後方では芯近傍に光エネルギ
が集中し周辺部はなだらかに減衰するために、理想的な
ボケ像を形成することができるからである。一方、前景
からの光は円環状のエッジをもったボケ像となる。逆に
このボケ像を意識的に使うことによって、いわゆるレフ
レックスレンズのようなリングボケを発生させ、作画に
活かすこともできる。
【0076】他方、図10(C)に示すように、DCリ
ングをF側にセットした前ボケ優先モードの場合、R側
にセットしたときとは逆に、正の球面収差が発生し、前
景からの光は中心に核をもった軟らかなボケ像になり、
背景からの光は円環状のエッジをもったボケ像になる。
【0077】またたとえば、人像写真や物撮りなど必ず
しも全てをシャープに写し込むことが望まれない場合に
は、第2撮像光学系21bは、適度に低いコントラスト
と解像力をもったソフトフォーカスレンズであるとよ
い。ソフトフォーカスレンズとしては、たとえば色収差
を意識的に発生させることによってシャープネスを落と
す方式のレンズと、球面収差を意識的に発生させる方式
のレンズ(球面収差残留型ソフトフォーカスレンズ)と
がある。
【0078】前者の方式のレンズは、色収差を発生する
ためカラー撮影用途には向かない。一方、後者の方式の
レンズは、ボケ味可変レンズと同様に、負、正それぞれ
の球面収差の残留の違いによって、前後のボケ味の性質
が異なる。球面収差残留型ソフトフォーカスレンズは、
1)解像力よりもむしろコントラストが著しく低下する
ため、シャドウおよびハイライトが圧縮され、階調が良
好に再現される、2)デフォーカスしてもピントの芯が
残るため若干の解像力を有し、見かけ上の深度が深くな
る(したがって、ピント合わせの難易度も高くなる)、
3)ある程度解像力が低下するため、顔のしわなどを隠
すことができる、などの描写の特徴を有する。
【0079】なお、ボケ味可変レンズのDCリングの目
盛りを絞り値より大きな数値にセットすると、ソフトフ
ォーカス的な効果を得ることもできる。
【0080】この第5実施形態のデジタルカメラ10に
おいても、ピントの合っていない部分におけるボケ味の
違った画像が得られるから、作画意図に対応した多種多
様な使用用途があり、撮像可能な用途範囲が拡大する。
【0081】図11は、第5実施形態によるデジタルカ
メラ10の撮像ユニット20の詳細を示す。撮像信号処
理部32と選択部31との配置の順序を逆にしている点
が、上記第1実施形態と異なる。撮像信号処理部32
は、第1CCD30aからの撮像信号に対して予め定め
られた画像処理を施す第1撮像信号処理部32aと、第
2CCD30bからの撮像信号に対して予め定められた
画像処理を施す第2撮像信号処理部32bとを有する。
第1撮像信号処理部32aと第2撮像信号処理部32b
とは、各撮像光学系21a,21bの種類に応じて、各
CCDから出力された撮像信号に対して、それぞれ異な
る画像処理を施す。各撮像信号処理部32a,32bか
ら出力される処理済の撮像信号は、撮像信号処理部32
の後段に配された選択部31に入力される。
【0082】選択部31は、切替スイッチ113が受け
付けたユーザ指令に基づいて撮像系CPU50により制
御されることで、各撮像信号処理部32a,32bから
出力される処理済の撮像信号のいずれか一方を選択し、
選択した撮像信号を処理ユニット60のメインバス82
へ出力する。
【0083】撮像信号処理部32と選択部31との配置
の順序が逆ではあるが、この構成においても、上記第1
実施形態と同様の効果を得ることができる。また、撮像
信号処理部32は独立の撮像信号処理部を有するので、
各撮像光学系の種類と各撮像デバイスの撮像特性の組合
せに応じて、それぞれ最も好ましい処理部を構成するこ
とができるから、設計の自由度が増す。たとえば、第1
CCD30aと第2CCD30bとが同一タイプ(同一
撮像特性)の撮像デバイスでない場合、各撮像信号処理
部32a,32bはそれぞれ、各撮像デバイスに応じた
専用の信号処理回路を有していてもよい。
【0084】なお、この第5実施形態は、第1実施形態
に限らず、上記第2〜第4の各実施形態に適用すること
もでき、それぞれ各実施形態と同様の効果を得ることが
できる。
【0085】以上、本発明を実施の形態を用いて説明し
たが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範
囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更ま
たは改良を加えることができる。その様な変更または改
良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ること
が、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0086】たとえば、撮像光学系や撮像デバイスは、
それぞれ2つに限らず、3以上であってもよい。また、
各撮像光学系により取り込まれた被写体像の一部を反射
させるハーフミラーを設けることなく、各撮像光学系に
対応してそれぞれ独立に参照画像を確認可能なファイン
ダを設けてもよい。ファインダ単体の構造は簡単である
から、撮像光学系の切替えに連動させてファインダに入
力される参照光を切り替える構造を有しない分だけ、装
置構造が簡易になる。
【0087】また、2つの撮像光学系の内の一方の光路
上にのみIRカットフィルタを設けることで、2つの撮
像光学系がそれぞれ異なる波長通過特性を有するように
してもよい。これにより、撮像デバイス自体は同じ撮像
特性を呈するものであっても、ユーザは、デジタルカメ
ラを、可視光撮影用と赤外光撮影用とに簡易的に使い分
けることができ、撮像可能な用途範囲が拡大する。
【0088】さらに上記各実施形態では、画像撮像装置
の一例として、静止画撮像用のデジタルカメラを例に説
明したが、本発明の画像撮像装置は、デジタルカメラに
限るものではなく、たとえば、動画撮像用のビデオムー
ビーであってもよい。また、撮像された画像を記憶させ
る記憶制御部を有していなくてもよい。この場合、撮像
された画像は、たとえばビデオ出力端子から外部機器へ
出力される。
【0089】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、撮影条
件に応じて撮像光学系を切り替えて使用することができ
るから、撮像可能な用途範囲が拡大し、撮影できる情報
量が増す。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像撮像装置の一例としてのデジタルカメラの
外観図
【図2】デジタルカメラのブロック図
【図3】撮像光学部における、2つの撮像光学系の種類
の組合せの一例を示す図
【図4】2つのズームレンズが担う焦点距離の範囲の組
合せの一例を示す図
【図5】固定焦点レンズの焦点距離と、ズームレンズが
担う焦点距離の範囲の組合せの一例を示す図
【図6】撮像光学部における、2つの撮像光学系の種類
の組合せの他の例を示す図
【図7】第1実施形態によるデジタルカメラの撮像ユニ
ットの詳細を示す図
【図8】第2実施形態によるデジタルカメラの撮像ユニ
ットの詳細を示す図
【図9】第3実施形態によるデジタルカメラの撮像ユニ
ットの詳細を示す図
【図10】第4実施形態によるデジタルカメラにおける
撮像ユニットの作用を示す図
【図11】第5実施形態によるデジタルカメラの撮像ユ
ニットの詳細を示す図
【符号の説明】
10 デジタルカメラ 20 撮像ユニット 21 撮像光学部 30 撮像デバイス部 31 選択部 32 撮像信号処理部 34 ファインダ部 36 ストロボ 40 撮像制御ユニット 50 撮像系CPU 60 処理ユニット 62 メインCPU 70 YC処理部 100 表示ユニット 102 LCDモニタ 110 操作ユニット
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H04N 101:00 H04N 101:00

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の画像を撮像する画像撮像装置で
    あって、 独立した複数の撮像光学系と、 前記複数の撮像光学系からの光を各別に受光し、前記被
    写体の画像を各別に撮像して撮像信号を出力する複数の
    撮像デバイスとを備え、 前記複数の撮像光学系は、それぞれ異なる種類のフォー
    カシング特性を呈することを特徴とする画像撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の撮像デバイスにより得られる
    撮像信号のいずれか一方を選択する選択部をさらに備え
    ることを特徴とする請求項1記載の画像撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記選択部により選択された撮像信号に
    対して、予め定められた画像処理を施して出力する撮像
    信号処理部をさらに備えることを特徴とする請求項2記
    載の画像撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の撮像デバイスにより得られる
    各撮像信号に対して、予め定められたそれぞれ異なる画
    像処理を施して前記選択部に出力する撮像信号処理部さ
    らに備えることを特徴とする請求項2記載の画像撮像装
    置。
  5. 【請求項5】 前記複数の撮像デバイスにより得られる
    撮像信号のいずれか一方であって、前記撮像信号処理部
    により前記画像処理が施された処理済の撮像信号を予め
    定められた記憶媒体に記憶させる記憶制御部をさらに備
    えることを特徴とする請求項3または4記載の画像撮像
    装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の撮像光学系は、それぞれ異な
    る焦点深度を有することにより、前記異なる種類のフォ
    ーカシング特性を呈することを特徴とする請求項1から
    5いずれか1項記載の画像撮像装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の撮像光学系は、それぞれ異な
    る絞りの値を有することにより、前記異なる焦点深度を
    呈することを特徴とする請求項6記載の画像撮像装置。
  8. 【請求項8】 前記複数の撮像光学系は、それぞれ異な
    る種類の合焦方式により、前記異なる種類のフォーカシ
    ング特性を呈することを特徴とする請求項1から5いず
    れか1項記載の画像撮像装置。
  9. 【請求項9】 前記複数の撮像光学系は、当該撮像光学
    系を構成するレンズの全体を移動させて焦点合わせを行
    なう第1の合焦方式、当該撮像光学系を構成する複数の
    レンズ群の内の前群を移動させて焦点合わせを行なう第
    2の合焦方式、前記複数のレンズ群にそれぞれ異なる動
    きをさせて焦点合わせを行なう第3の合焦方式、光学系
    の全長を変化させることなく内部のレンズ群を移動させ
    て焦点合わせを行なう第4の合焦方式、前記複数のレン
    ズ群の内の後方のレンズ群を移動させて焦点合わせを行
    なう第5の合焦方式のうちの、2つの合焦方式により、
    前記異なる種類のフォーカシング特性を呈することを特
    徴とする請求項8記載の画像撮像装置。
  10. 【請求項10】 前記複数の撮像光学系は、それぞれ異
    なるボケ特性を呈する光学系を有することにより、前記
    異なる種類のフォーカシング特性を呈することを特徴と
    する請求項1または2記載の画像撮像装置。
  11. 【請求項11】 前記複数の撮像光学系は、異なる焦点
    距離を有することを特徴とする請求項1から6いずれか
    1項記載の画像撮像装置。
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