JP2003017731A - 太陽電池モジュールアレイの補修方法および太陽電池モジュールアレイ - Google Patents
太陽電池モジュールアレイの補修方法および太陽電池モジュールアレイInfo
- Publication number
- JP2003017731A JP2003017731A JP2001198486A JP2001198486A JP2003017731A JP 2003017731 A JP2003017731 A JP 2003017731A JP 2001198486 A JP2001198486 A JP 2001198486A JP 2001198486 A JP2001198486 A JP 2001198486A JP 2003017731 A JP2003017731 A JP 2003017731A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- photovoltaic element
- extraction electrode
- solar cell
- cell module
- module array
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
- Y02B10/00—Integration of renewable energy sources in buildings
- Y02B10/10—Photovoltaic [PV]
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
Landscapes
- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
- Photovoltaic Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 光起電力素子が破損等して交換が必要になっ
た場合、交換すべき光起電力素子の交換作業が容易に行
なえる太陽電池モジュールアレイの補修方法及び太陽電
池モジュールアレイを提供すること。 【解決手段】 交換すべき光起電力素子から取り出し電
極を剥離して、取り出し電極の表面に酸化膜が形成され
ていない部分を露出させ、その部分を新しい光起電力素
子の取り出し電極との接続に利用して太陽電池モジュー
ルの補修を行なう。
た場合、交換すべき光起電力素子の交換作業が容易に行
なえる太陽電池モジュールアレイの補修方法及び太陽電
池モジュールアレイを提供すること。 【解決手段】 交換すべき光起電力素子から取り出し電
極を剥離して、取り出し電極の表面に酸化膜が形成され
ていない部分を露出させ、その部分を新しい光起電力素
子の取り出し電極との接続に利用して太陽電池モジュー
ルの補修を行なう。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光起電力素子を備
えた太陽電池モジュールアレイの補修方法および太陽電
池モジュールアレイに関する。
えた太陽電池モジュールアレイの補修方法および太陽電
池モジュールアレイに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、化石燃料の枯渇、化石燃料を利用
することによって引き起こされる環境問題から、次世代
のクリーンなエネルギーとして太陽光エネルギーが注目
されるようになった。太陽電池の需要は年々増加してお
り、一般住宅の屋根、高層ビルの壁、公共物(道路標識
・街灯)など様々な場所で利用されている。
することによって引き起こされる環境問題から、次世代
のクリーンなエネルギーとして太陽光エネルギーが注目
されるようになった。太陽電池の需要は年々増加してお
り、一般住宅の屋根、高層ビルの壁、公共物(道路標識
・街灯)など様々な場所で利用されている。
【0003】一般的に、太陽電池として用いられる光起
電力素子が備える電力を取り出すための電極である取り
出し電極(例えばバスバー電極など)や、その他の配線
材は、感電事故を防止するためにすべて絶縁被覆されて
いる。しかし、例えば発電所などのように、一般の人々
が入ることができないように管理された環境に太陽光発
電システムを設置すれば、一般の人々が光起電力素子に
触れて感電するといった事故が発生するのを防止できる
ため、光起電力素子が備える取り出し電極や、その他の
配線材が完全に絶縁被覆されている必要はない。したが
って、管理環境下においては、光起電力素子同士の電気
接続などに、従来のようなコストのかかる防水コネクタ
等を用いる必要がなく、一般的に広く用いられているリ
ングスリーブなど安い部材を用いることができる。
電力素子が備える電力を取り出すための電極である取り
出し電極(例えばバスバー電極など)や、その他の配線
材は、感電事故を防止するためにすべて絶縁被覆されて
いる。しかし、例えば発電所などのように、一般の人々
が入ることができないように管理された環境に太陽光発
電システムを設置すれば、一般の人々が光起電力素子に
触れて感電するといった事故が発生するのを防止できる
ため、光起電力素子が備える取り出し電極や、その他の
配線材が完全に絶縁被覆されている必要はない。したが
って、管理環境下においては、光起電力素子同士の電気
接続などに、従来のようなコストのかかる防水コネクタ
等を用いる必要がなく、一般的に広く用いられているリ
ングスリーブなど安い部材を用いることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、取り出し電極
や、その他の配線材は、被覆されていなければ屋外に長
期間暴露されると空気中の酸素と反応して表面に酸化膜
が形成される可能性が非常に高い。
や、その他の配線材は、被覆されていなければ屋外に長
期間暴露されると空気中の酸素と反応して表面に酸化膜
が形成される可能性が非常に高い。
【0005】一部の光起電力素子が破損等した際には、
該破損等した交換すべき光起電力素子の取り出し電極を
切断して、該交換すべき光起電力素子を新しい光起電力
素子と交換し、新しい光起電力素子の取り出し電極を接
続しなおす必要がある。しかし、交換すべき光起電力素
子の取り出し電極の表面に酸化膜が形成されていれば、
これに新しい光起電力素子の取り出し電極を接続するこ
とで該接続部分で接触抵抗が高くなり、電力損失が大き
くなってしまう。
該破損等した交換すべき光起電力素子の取り出し電極を
切断して、該交換すべき光起電力素子を新しい光起電力
素子と交換し、新しい光起電力素子の取り出し電極を接
続しなおす必要がある。しかし、交換すべき光起電力素
子の取り出し電極の表面に酸化膜が形成されていれば、
これに新しい光起電力素子の取り出し電極を接続するこ
とで該接続部分で接触抵抗が高くなり、電力損失が大き
くなってしまう。
【0006】これを防ぐために、電気接続を行う前に酸
化膜が形成された表面をヤスリなどで削り、酸化膜を除
去するといった作業を行えば、光起電力素子の交換作業
を行なうのに時間がかかる。
化膜が形成された表面をヤスリなどで削り、酸化膜を除
去するといった作業を行えば、光起電力素子の交換作業
を行なうのに時間がかかる。
【0007】本発明は、上述の課題を解決するために考
案されたもので、交換すべき光起電力素子の交換作業が
容易に行なえる太陽電池モジュールアレイの補修方法及
び太陽電池モジュールアレイを提供することを目的とす
る。
案されたもので、交換すべき光起電力素子の交換作業が
容易に行なえる太陽電池モジュールアレイの補修方法及
び太陽電池モジュールアレイを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段を以下に示す。
の手段を以下に示す。
【0009】すなわち、本発明は、光起電力素子と、基
材と、配線材とを少なくとも有し、光起電力素子は非受
光面側を前記基材に向けて該基材に固定され、光起電力
素子の取り出し電極が他の光起電力素子の取り出し電極
又は配線材と接続されている太陽電池モジュールアレイ
の補修方法であって、交換すべき光起電力素子から、前
記接続の部分を保った状態で取り出し電極を剥離する剥
離工程と、前記交換すべき光起電力素子を前記基材から
取り外し、新しい光起電力素子と交換する交換工程と、
前記剥離した取り出し電極の前記交換すべき光起電力素
子と接着していた面である接着面と、前記新しい光起電
力素子の取り出し電極とを電気的に接続する接続工程
と、を少なくとも含むことを特徴とする。
材と、配線材とを少なくとも有し、光起電力素子は非受
光面側を前記基材に向けて該基材に固定され、光起電力
素子の取り出し電極が他の光起電力素子の取り出し電極
又は配線材と接続されている太陽電池モジュールアレイ
の補修方法であって、交換すべき光起電力素子から、前
記接続の部分を保った状態で取り出し電極を剥離する剥
離工程と、前記交換すべき光起電力素子を前記基材から
取り外し、新しい光起電力素子と交換する交換工程と、
前記剥離した取り出し電極の前記交換すべき光起電力素
子と接着していた面である接着面と、前記新しい光起電
力素子の取り出し電極とを電気的に接続する接続工程
と、を少なくとも含むことを特徴とする。
【0010】ここで、取り出し電極とは光起電力素子に
剥離可能に取り付けられた電力を取り出すための電極を
指し、例えばバスバー電極などがこれに相当する。
剥離可能に取り付けられた電力を取り出すための電極を
指し、例えばバスバー電極などがこれに相当する。
【0011】接続の部分とは、1つの光起電力素子と、
他の光起電力素子や配線材とが半田付けやリングスリー
ブなどにより接続された部分を指している。取り出し電
極が複数の光起電力素子にわたって共通に設けられてい
れば、2つの光起電力素子の間の一部分を接続部分とみ
なす。
他の光起電力素子や配線材とが半田付けやリングスリー
ブなどにより接続された部分を指している。取り出し電
極が複数の光起電力素子にわたって共通に設けられてい
れば、2つの光起電力素子の間の一部分を接続部分とみ
なす。
【0012】取り出し電極の光起電力素子との接着面は
屋外環境に対して露出していないので酸化膜が形成され
ない。そこで光起電力素子の交換作業を行なう際、交換
すべき光起電力素子から取り出し電極を剥離して、剥離
した取り出し電極の光起電力素子との接着面を利用する
ことにより取り出し電極に形成された酸化膜を除去する
作業を省略することができ作業時間を短縮することがで
きる。
屋外環境に対して露出していないので酸化膜が形成され
ない。そこで光起電力素子の交換作業を行なう際、交換
すべき光起電力素子から取り出し電極を剥離して、剥離
した取り出し電極の光起電力素子との接着面を利用する
ことにより取り出し電極に形成された酸化膜を除去する
作業を省略することができ作業時間を短縮することがで
きる。
【0013】また、取り出し電極の光起電力素子との接
着面を利用することにより、電極表面に酸化膜が形成さ
れないようにあらかじめ取り出し電極に被覆材を設ける
などの対策を施す必要がなく、裸導線などをそのまま取
り出し電極に使用することも出来、材料費の大幅な削減
を図ることができる。
着面を利用することにより、電極表面に酸化膜が形成さ
れないようにあらかじめ取り出し電極に被覆材を設ける
などの対策を施す必要がなく、裸導線などをそのまま取
り出し電極に使用することも出来、材料費の大幅な削減
を図ることができる。
【0014】本発明においては、光起電力素子の非受光
面側の取り出し電極を光起電力素子の周辺部より30m
m以内の領域に設けることにより、光起電力素子が基材
に密着固定された状態でも、光起電力素子の端部から光
起電力素子と取り出し電極との間にナイフを差し込むこ
とにより容易に取り出し電極を光起電力素子から剥離す
ることができる。また、光起電力素子を、光起電力素子
の非受光面側の取り出し電極より内側の領域でのみ基材
に接着することにより、取り出し電極そのものが基材に
密着固定されてしまったり、光起電力素子から取り出し
電極を剥離する際、光起電力素子と電極の間にナイフが
差し込みにくくなったりするのを防止する。
面側の取り出し電極を光起電力素子の周辺部より30m
m以内の領域に設けることにより、光起電力素子が基材
に密着固定された状態でも、光起電力素子の端部から光
起電力素子と取り出し電極との間にナイフを差し込むこ
とにより容易に取り出し電極を光起電力素子から剥離す
ることができる。また、光起電力素子を、光起電力素子
の非受光面側の取り出し電極より内側の領域でのみ基材
に接着することにより、取り出し電極そのものが基材に
密着固定されてしまったり、光起電力素子から取り出し
電極を剥離する際、光起電力素子と電極の間にナイフが
差し込みにくくなったりするのを防止する。
【0015】光起電力素子と基材との接着力をa、光起
電力素子と該光起電力素子の取り出し電極との接着力を
bとすると、a>bであることが好ましい。これによ
り、交換すべき光起電力素子から取り出し電極を剥離す
る際に、光起電力素子が基材から剥離してしまうのを防
ぐことができる。
電力素子と該光起電力素子の取り出し電極との接着力を
bとすると、a>bであることが好ましい。これによ
り、交換すべき光起電力素子から取り出し電極を剥離す
る際に、光起電力素子が基材から剥離してしまうのを防
ぐことができる。
【0016】さらに本発明においては、取り出し電極が
銅箔、すずメッキ銅箔、又は銀メッキ銅箔の何れかであ
ること、基材が金属、コンクリート、又は樹脂材料の何
れかからなること、光起電力素子が両面テープ又は接着
剤により前記基材に密着固定されていること、取り出し
電極が導電性両面テープ、銀ペースト、半田ペーストの
何れかにより光起電力素子に固定されていること、配線
材が電線、ケーブル線、銅条の何れかであること、光起
電力素子の取り出し電極と他の光起電力素子の取り出し
電極又は前記配線材との接続が、リングスリーブ又は半
田付けの何れかにより行われること、前記接続工程にお
ける電気的な接続が、リングスリーブ、又は半田付けの
何れかにより行われることが望ましい。
銅箔、すずメッキ銅箔、又は銀メッキ銅箔の何れかであ
ること、基材が金属、コンクリート、又は樹脂材料の何
れかからなること、光起電力素子が両面テープ又は接着
剤により前記基材に密着固定されていること、取り出し
電極が導電性両面テープ、銀ペースト、半田ペーストの
何れかにより光起電力素子に固定されていること、配線
材が電線、ケーブル線、銅条の何れかであること、光起
電力素子の取り出し電極と他の光起電力素子の取り出し
電極又は前記配線材との接続が、リングスリーブ又は半
田付けの何れかにより行われること、前記接続工程にお
ける電気的な接続が、リングスリーブ、又は半田付けの
何れかにより行われることが望ましい。
【0017】また、本発明は上記本発明の太陽電池モジ
ュールアレイの補修方法を用いて補修され、前記交換す
べき光起電力素子の取り出し電極の少なくとも一部が、
光起電力素子同士の電気接続部又は光起電力素子と前記
配線材との電気接続部に存在していることを特徴とする
太陽電池モジュールアレイをも含むものである。
ュールアレイの補修方法を用いて補修され、前記交換す
べき光起電力素子の取り出し電極の少なくとも一部が、
光起電力素子同士の電気接続部又は光起電力素子と前記
配線材との電気接続部に存在していることを特徴とする
太陽電池モジュールアレイをも含むものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の太陽電池モジュー
ルアレイの補修方法を示す好適な実施の形態について詳
細に説明するが、本発明は以下の実施態様に限定される
ものではない。
ルアレイの補修方法を示す好適な実施の形態について詳
細に説明するが、本発明は以下の実施態様に限定される
ものではない。
【0019】図1は本発明の太陽電池モジュールアレイ
の補修方法の一実施形態を表す工程図である。
の補修方法の一実施形態を表す工程図である。
【0020】図1に示した太陽電池モジュールアレイ
は、光起電力素子10、前記光起電力素子同士を電気的
に接続したり、外部に電力を取り出すために外部配線と
接続したりする配線材11および基材12からなり、光
起電力素子10は基材12に非受光面側を向けて固定さ
れている。
は、光起電力素子10、前記光起電力素子同士を電気的
に接続したり、外部に電力を取り出すために外部配線と
接続したりする配線材11および基材12からなり、光
起電力素子10は基材12に非受光面側を向けて固定さ
れている。
【0021】本発明の太陽電池モジュールアレイの補修
方法は、交換すべき光起電力素子13から、接続の部分
を保った状態で取り出し電極14を剥離する剥離工程
(図1−1)と、交換すべき光起電力素子13を基材1
2から取り外し、新しい光起電力素子15と交換する交
換工程(図1−2,1−3)と、剥離した取り出し電極
の交換すべき光起電力素子と接着していた面である接着
面と、新しい光起電力素子の取り出し電極とを電気的に
接続する接続工程(図1−4)と、を少なくとも含む。
方法は、交換すべき光起電力素子13から、接続の部分
を保った状態で取り出し電極14を剥離する剥離工程
(図1−1)と、交換すべき光起電力素子13を基材1
2から取り外し、新しい光起電力素子15と交換する交
換工程(図1−2,1−3)と、剥離した取り出し電極
の交換すべき光起電力素子と接着していた面である接着
面と、新しい光起電力素子の取り出し電極とを電気的に
接続する接続工程(図1−4)と、を少なくとも含む。
【0022】剥離工程においては、交換すべき光起電力
素子と該光起電力素子の取り出し電極との間にナイフ等
の鋭利な刃物状のものを挿入し、取り出し電極に沿って
移動させるなどによって、取り出し電極を剥離させるこ
とが出来る。また好ましくは、剥離した取り出し電極は
適切な長さで、例えば接着面を数cm程度残して、切断
することである。これにより後の接続工程が容易にな
る。無論、この切断は、本剥離工程から接続工程までの
どの時点で行っても構わない。
素子と該光起電力素子の取り出し電極との間にナイフ等
の鋭利な刃物状のものを挿入し、取り出し電極に沿って
移動させるなどによって、取り出し電極を剥離させるこ
とが出来る。また好ましくは、剥離した取り出し電極は
適切な長さで、例えば接着面を数cm程度残して、切断
することである。これにより後の接続工程が容易にな
る。無論、この切断は、本剥離工程から接続工程までの
どの時点で行っても構わない。
【0023】このように剥離工程を、交換工程の前に行
っておくことにより、光起電力素子を取り外した時に取
り出し電極が引っ張られて隣接する光起電力素子から取
り出し電極が剥離する問題が発生するのを防止すること
ができる。
っておくことにより、光起電力素子を取り外した時に取
り出し電極が引っ張られて隣接する光起電力素子から取
り出し電極が剥離する問題が発生するのを防止すること
ができる。
【0024】接続工程においては、剥離工程において剥
離させた取り出し電極の接着面と、新しい光起電力素子
の取り出し電極とを接続させれば良く、これには、例え
ばリングスリーブを用いたり、半田付けなどの方法があ
り、これらの方法が簡易で好ましい。接着面の面積を大
きくとるためには、取り出し電極には、例えば断面が長
方形などの、平らな面を有するものを用いることが好ま
しい。具体的には、銅箔、すずメッキ銅箔、又は銀メッ
キ銅箔などが挙げられる。
離させた取り出し電極の接着面と、新しい光起電力素子
の取り出し電極とを接続させれば良く、これには、例え
ばリングスリーブを用いたり、半田付けなどの方法があ
り、これらの方法が簡易で好ましい。接着面の面積を大
きくとるためには、取り出し電極には、例えば断面が長
方形などの、平らな面を有するものを用いることが好ま
しい。具体的には、銅箔、すずメッキ銅箔、又は銀メッ
キ銅箔などが挙げられる。
【0025】接続工程においてこのように接続すれば、
交換すべき光起電力素子の取り出し電極の接着面には酸
化膜が形成されていないため、通常取り出し電極の表面
に形成される酸化膜を除去する作業を行なわなくても良
く、容易に電気接続作業を行なうことができる。
交換すべき光起電力素子の取り出し電極の接着面には酸
化膜が形成されていないため、通常取り出し電極の表面
に形成される酸化膜を除去する作業を行なわなくても良
く、容易に電気接続作業を行なうことができる。
【0026】次に、太陽電池モジュールアレイの各構成
部材について説明する。
部材について説明する。
【0027】《光起電力素子》本発明において、光起電
力素子は受光面側より少なくとも透明電極層、光電変換
層、裏面電極層を有しており、発生した電気を取り出す
ための取り出し電極が一部に設けられている。光起電力
素子の例としては、結晶シリコン光起電力素子、多結晶
シリコン光起電力素子、アモルファスシリコン光起電力
素子、銅インジウムセレナイド光起電力素子、化合物半
導体光起電力素子が挙げられる。
力素子は受光面側より少なくとも透明電極層、光電変換
層、裏面電極層を有しており、発生した電気を取り出す
ための取り出し電極が一部に設けられている。光起電力
素子の例としては、結晶シリコン光起電力素子、多結晶
シリコン光起電力素子、アモルファスシリコン光起電力
素子、銅インジウムセレナイド光起電力素子、化合物半
導体光起電力素子が挙げられる。
【0028】透明電極層は、光を透過する受光面側の電
極であると共に、その膜厚を最適化することにより反射
防止膜としての役割も果たす。その材料としてはIn2
O3、SnO2、ITO(In2O3+SnO2)、Zn
O、CdO、Cd2SnO4、TiO2、Ta2O5、Bi2
O3、MoO3、NaxWO3等の導電性酸化物あるいはこ
れらを混合したものが好適に用いられる。
極であると共に、その膜厚を最適化することにより反射
防止膜としての役割も果たす。その材料としてはIn2
O3、SnO2、ITO(In2O3+SnO2)、Zn
O、CdO、Cd2SnO4、TiO2、Ta2O5、Bi2
O3、MoO3、NaxWO3等の導電性酸化物あるいはこ
れらを混合したものが好適に用いられる。
【0029】裏面電極層は、非受光面側の電極としての
機能を有する。具体的な材料としてAl、Ag、Au、
Cu、Ti、Ta、W等の金属が挙げられるがこれに限
られるものではない。裏面電極層を形成する方法とし
て、化学気相成長法、スパッタ法等が好適に用いられ
る。また、裏面電極層として、外部から加えられる力に
よって各層が破損しないように支持する支持基板として
の機能を有する導電性基板が好適に用いられる。導電性
基板の具体的な材料としては、Fe、Ni、Cr、A
l、Mo、Au、Nb、Ta、V、Ti、Pt、Pb等
の金属またはこれらの合金の薄膜およびその複合体が挙
げられるがこれに限られるものでない。
機能を有する。具体的な材料としてAl、Ag、Au、
Cu、Ti、Ta、W等の金属が挙げられるがこれに限
られるものではない。裏面電極層を形成する方法とし
て、化学気相成長法、スパッタ法等が好適に用いられ
る。また、裏面電極層として、外部から加えられる力に
よって各層が破損しないように支持する支持基板として
の機能を有する導電性基板が好適に用いられる。導電性
基板の具体的な材料としては、Fe、Ni、Cr、A
l、Mo、Au、Nb、Ta、V、Ti、Pt、Pb等
の金属またはこれらの合金の薄膜およびその複合体が挙
げられるがこれに限られるものでない。
【0030】本発明においては、可撓性を有する光起電
力素子を用いることが、補修作業を行なう際に多少撓ん
でも割れてしまうことを防止できるということから好ま
しい。
力素子を用いることが、補修作業を行なう際に多少撓ん
でも割れてしまうことを防止できるということから好ま
しい。
【0031】《基材》本発明において、基材は光起電力
素子に機械的な強度を与える補強板としての機能を有す
る。簡易な構成を実現する好ましい基材の材料として
は、金属、コンクリート、又は樹脂材料などが挙げら
れ、具体的にはコンクリートブロック、亜鉛メッキ鋼
板、フッ素樹脂や塩化ビニルなどの耐候性物質を有した
鋼板、ステンレス鋼板等が挙げられるがこれらに限定さ
れるものではない。
素子に機械的な強度を与える補強板としての機能を有す
る。簡易な構成を実現する好ましい基材の材料として
は、金属、コンクリート、又は樹脂材料などが挙げら
れ、具体的にはコンクリートブロック、亜鉛メッキ鋼
板、フッ素樹脂や塩化ビニルなどの耐候性物質を有した
鋼板、ステンレス鋼板等が挙げられるがこれらに限定さ
れるものではない。
【0032】《配線材》本発明において、配線材は光起
電力素子同士を電気的に接続したり、外部に電力を取り
出すために外部配線と接続したりするのに用いられる。
配線材の材料として、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等で表面被覆された
電線・ケーブル線や被覆材が施されていない銅条などが
容易に入手可能で好ましいものとして挙げられるがこれ
らに限定されるものではない。
電力素子同士を電気的に接続したり、外部に電力を取り
出すために外部配線と接続したりするのに用いられる。
配線材の材料として、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等で表面被覆された
電線・ケーブル線や被覆材が施されていない銅条などが
容易に入手可能で好ましいものとして挙げられるがこれ
らに限定されるものではない。
【0033】〔接着剤〕光起電力素子を基材に固定する
際に使用され、耐候性、耐水性、耐アルカリ性、耐光
性、弾性、電気絶縁性等の品質が要求される。具体的な
材料としては、エポキシ系接着剤、シリコン系接着剤等
が挙げられる。
際に使用され、耐候性、耐水性、耐アルカリ性、耐光
性、弾性、電気絶縁性等の品質が要求される。具体的な
材料としては、エポキシ系接着剤、シリコン系接着剤等
が挙げられる。
【0034】〔両面テープ〕光起電力素子を基材に固定
する際に使用され、耐候性、耐水性、耐アルカリ性、耐
光性、弾性、電気絶縁性等の品質が要求される。具体的
な材料としては、例えばアクリル系両面テープ、ブチル
系両面テープ等が挙げられる。
する際に使用され、耐候性、耐水性、耐アルカリ性、耐
光性、弾性、電気絶縁性等の品質が要求される。具体的
な材料としては、例えばアクリル系両面テープ、ブチル
系両面テープ等が挙げられる。
【0035】(実施の形態1)図2は本発明に係わる太
陽電池モジュールアレイの模式図を表す斜視図である。
陽電池モジュールアレイの模式図を表す斜視図である。
【0036】本実施形態に係わる太陽電池モジュールア
レイは、光電変換層にアモルファスシリコンを用いた光
起電力素子20、配線材としての銅条21および基材と
してのコンクリートブロック22により構成されてお
り、電気および太陽電池に関する知識を有する専門家の
みが立ち入ることのできる管理環境下に設置されること
を前提としている。
レイは、光電変換層にアモルファスシリコンを用いた光
起電力素子20、配線材としての銅条21および基材と
してのコンクリートブロック22により構成されてお
り、電気および太陽電池に関する知識を有する専門家の
みが立ち入ることのできる管理環境下に設置されること
を前提としている。
【0037】光起電力素子20の概略を表す部分断面図
を図3(a)に、正面図を図3(b)に、裏面図を図3
(c)に示す。本形態における光起電力素子は受光面側
より集電電極30、透明電極層31、光電変換層32、
裏面反射層33、裏面電極層34という構成になってい
る。更に集電電極30の受光面側および裏面電極層34
の非受光面側には銀メッキ銅箔からなる電極35が図の
ように両端に設けられており、取り出し電極−集電電極
間および取り出し電極−裏面電極層間は銀ペーストによ
り電気的に導通している。この他にも取り出し電極は、
導電性両面テープ、半田ペーストによっても好適に集電
電極や裏面電極層と接続可能である。ここで、光起電力
素子の非受光面側に設けられた取り出し電極は、光起電
力素子の周辺部から30mm以内の領域に存在する。ま
た、光起電力素子の耐候性を向上させるためにアクリル
シリコン系の耐候性塗膜36が形成されている。
を図3(a)に、正面図を図3(b)に、裏面図を図3
(c)に示す。本形態における光起電力素子は受光面側
より集電電極30、透明電極層31、光電変換層32、
裏面反射層33、裏面電極層34という構成になってい
る。更に集電電極30の受光面側および裏面電極層34
の非受光面側には銀メッキ銅箔からなる電極35が図の
ように両端に設けられており、取り出し電極−集電電極
間および取り出し電極−裏面電極層間は銀ペーストによ
り電気的に導通している。この他にも取り出し電極は、
導電性両面テープ、半田ペーストによっても好適に集電
電極や裏面電極層と接続可能である。ここで、光起電力
素子の非受光面側に設けられた取り出し電極は、光起電
力素子の周辺部から30mm以内の領域に存在する。ま
た、光起電力素子の耐候性を向上させるためにアクリル
シリコン系の耐候性塗膜36が形成されている。
【0038】ここで、裏面電極層34はステンレス基板
からなる。裏面反射層33はAl層とZnO層からな
り、スパッタ法により形成される。光電変換層32はP
型、I型、N型のアモルファスシリコンからなり、プラ
ズマCVD法により形成される。透明電極層31はIT
Oからなり、スパッタ法により形成される。集電電極3
0は銀ペーストからなりスクリーン印刷により形成され
る。
からなる。裏面反射層33はAl層とZnO層からな
り、スパッタ法により形成される。光電変換層32はP
型、I型、N型のアモルファスシリコンからなり、プラ
ズマCVD法により形成される。透明電極層31はIT
Oからなり、スパッタ法により形成される。集電電極3
0は銀ペーストからなりスクリーン印刷により形成され
る。
【0039】光起電力素子20はエポキシ系の弾性接着
剤によりコンクリートブロック22に密着固定されてい
る。接着剤は光起電力素子20の非受光面側の周縁部分
に、取り出し電極23と重ならないように付与されてい
る。この接着には、接着剤の他に両面テープを用いても
良い。光起電力素子20とコンクリートブロック22の
接着力は、取り出し電極23と光起電力素子20との接
着力より大きい。
剤によりコンクリートブロック22に密着固定されてい
る。接着剤は光起電力素子20の非受光面側の周縁部分
に、取り出し電極23と重ならないように付与されてい
る。この接着には、接着剤の他に両面テープを用いても
良い。光起電力素子20とコンクリートブロック22の
接着力は、取り出し電極23と光起電力素子20との接
着力より大きい。
【0040】光起電力素子同士の電気接続およぶ光起電
力素子と銅条との電気接続には楕円形のリングスリーブ
24が用いられている。しかし、この接続には、リング
スリーブに限らず半田付けも好適に使用できる。
力素子と銅条との電気接続には楕円形のリングスリーブ
24が用いられている。しかし、この接続には、リング
スリーブに限らず半田付けも好適に使用できる。
【0041】本実施形態の太陽電池モジュールアレイの
補修方法は、交換すべき光起電力素子から取り出し電極
を剥離し、剥離した取り出し電極の光起電力素子との接
着面を利用することにより、酸化膜を除去する作業を省
略し補修作業に要する時間を短縮したことを特徴とす
る。
補修方法は、交換すべき光起電力素子から取り出し電極
を剥離し、剥離した取り出し電極の光起電力素子との接
着面を利用することにより、酸化膜を除去する作業を省
略し補修作業に要する時間を短縮したことを特徴とす
る。
【0042】本実施形態の太陽電池モジュールアレイの
補修方法は、以下の工程を順次有する。各工程の具体例
を図1、図4を用いて詳細に説明する。図4は本発明に
係わる太陽電池モジュールアレイの模式図を表す斜視図
である。図4において、40は交換すべき光起電力素
子、41は受光面側取り出し電極、42は銅条、43は
光起電力素子、44はコンクリートブロック、45は非
受光面側取り出し電極である。41’、45’は取り出
し電極の端部を表し、以下の説明のための符号である。
補修方法は、以下の工程を順次有する。各工程の具体例
を図1、図4を用いて詳細に説明する。図4は本発明に
係わる太陽電池モジュールアレイの模式図を表す斜視図
である。図4において、40は交換すべき光起電力素
子、41は受光面側取り出し電極、42は銅条、43は
光起電力素子、44はコンクリートブロック、45は非
受光面側取り出し電極である。41’、45’は取り出
し電極の端部を表し、以下の説明のための符号である。
【0043】(剥離工程:交換すべき光起電力素子か
ら、接続の部分を保った状態で取り出し電極を剥離す
る)(図1−1、図4参照) 交換すべき光起電力素子40の受光面側取り出し電極4
1は、端部41’より剥離できる。また、交換すべき光
起電力素子の非受光面側に設けられた取り出し電極は、
端部45’から、交換すべき光起電力素子40と非受光
面側取り出し電極45との間にナイフを差し込み、非受
光面側取り出し電極45に沿ってナイフを移動させるこ
とで取り出し電極45を光起電力素子40より剥離する
ことができる。この際、他の光起電力素子43や、銅条
42との接続部分は保った状態で作業を行う。
ら、接続の部分を保った状態で取り出し電極を剥離す
る)(図1−1、図4参照) 交換すべき光起電力素子40の受光面側取り出し電極4
1は、端部41’より剥離できる。また、交換すべき光
起電力素子の非受光面側に設けられた取り出し電極は、
端部45’から、交換すべき光起電力素子40と非受光
面側取り出し電極45との間にナイフを差し込み、非受
光面側取り出し電極45に沿ってナイフを移動させるこ
とで取り出し電極45を光起電力素子40より剥離する
ことができる。この際、他の光起電力素子43や、銅条
42との接続部分は保った状態で作業を行う。
【0044】交換すべき光起電力素子から剥離したそれ
ぞれの電極は、光起電力素子との接着面を長さ20mm
程度残して切断する。
ぞれの電極は、光起電力素子との接着面を長さ20mm
程度残して切断する。
【0045】(交換工程:交換すべき光起電力素子を基
材から取り外し、新しい光起電力素子と交換する)(図
1−2、図1−3、図4参照) 交換すべき光起電力素子40の端部からナイフを差し込
み、光起電力素子40とコンクリートブロック44とを
接着しているエポキシ系の弾性接着剤を切り離す。
材から取り外し、新しい光起電力素子と交換する)(図
1−2、図1−3、図4参照) 交換すべき光起電力素子40の端部からナイフを差し込
み、光起電力素子40とコンクリートブロック44とを
接着しているエポキシ系の弾性接着剤を切り離す。
【0046】光起電力素子をコンクリートブロックから
取り外す前に、剥離工程において取り出し電極を剥離し
ておくことにより、光起電力素子を取り外した時に取り
出し電極が引っ張られて隣接する光起電力素子43から
取り出し電極が剥離したり、配線材42との接続が切断
されたりするといった問題が発生するのを防止すること
ができる。
取り外す前に、剥離工程において取り出し電極を剥離し
ておくことにより、光起電力素子を取り外した時に取り
出し電極が引っ張られて隣接する光起電力素子43から
取り出し電極が剥離したり、配線材42との接続が切断
されたりするといった問題が発生するのを防止すること
ができる。
【0047】さらに、交換すべき光起電力素子を取り除
いた位置に新しい光起電力素子をゴムアスファルト系の
両面テープでコンクリートブロックに設置する。
いた位置に新しい光起電力素子をゴムアスファルト系の
両面テープでコンクリートブロックに設置する。
【0048】(接続工程:剥離した取り出し電極の交換
すべき光起電力素子と接着していた面である接着面と、
新しい光起電力素子の取り出し電極とを電気的に接続す
る)(図1−4、図4参照) 交換すべき光起電力素子から取り出し電極を剥離するこ
とにより、取り出し電極に酸化膜が形成されていない部
分が出現するので、その部分を利用して新しい光起電力
素子との電気接続作業を行なうことにより、電気接続部
分で接触抵抗が高くなって電力損失が大きくなるのを防
ぐことができる。
すべき光起電力素子と接着していた面である接着面と、
新しい光起電力素子の取り出し電極とを電気的に接続す
る)(図1−4、図4参照) 交換すべき光起電力素子から取り出し電極を剥離するこ
とにより、取り出し電極に酸化膜が形成されていない部
分が出現するので、その部分を利用して新しい光起電力
素子との電気接続作業を行なうことにより、電気接続部
分で接触抵抗が高くなって電力損失が大きくなるのを防
ぐことができる。
【0049】この太陽電池モジュールアレイの補修方法
を用いれば、電極に形成された酸化膜を除去する必要が
ないため作業時間の短縮を図ることができる。また、各
光起電力素子に設けられた電極の表面に酸化膜が形成さ
れないような保護部材を設ける必要がなく、太陽光発電
システムの低コスト化を図ることができる。
を用いれば、電極に形成された酸化膜を除去する必要が
ないため作業時間の短縮を図ることができる。また、各
光起電力素子に設けられた電極の表面に酸化膜が形成さ
れないような保護部材を設ける必要がなく、太陽光発電
システムの低コスト化を図ることができる。
【0050】(実施の形態2)本発明の太陽電池モジュ
ールアレイは、補修作業を終えた後に交換すべき光起電
力素子の取り出し電極の少なくとも一部が光起電力素子
同士の電気接続部、又は光起電力素子と配線材との電気
接続部に存在していることを特徴とする。図5は、本発
明に係わる補修後の太陽電池モジュールアレイの模式図
を表す斜視図である。図5において、50は光起電力素
子、51は配線材、52は基材、53は新しい光起電力
素子、54、55は取り出し電極、56は取り出し電極
用部材、57はリングスリーブである。取り出し電極用
部材とは、補修前に基材上に取り付けられていた、交換
すべき光起電力素子の取り出し電極に用いられていた部
材を指しており、本発明の補修方法によって補修を行う
際に、接着面を数cm程度残して切断されたものであ
る。
ールアレイは、補修作業を終えた後に交換すべき光起電
力素子の取り出し電極の少なくとも一部が光起電力素子
同士の電気接続部、又は光起電力素子と配線材との電気
接続部に存在していることを特徴とする。図5は、本発
明に係わる補修後の太陽電池モジュールアレイの模式図
を表す斜視図である。図5において、50は光起電力素
子、51は配線材、52は基材、53は新しい光起電力
素子、54、55は取り出し電極、56は取り出し電極
用部材、57はリングスリーブである。取り出し電極用
部材とは、補修前に基材上に取り付けられていた、交換
すべき光起電力素子の取り出し電極に用いられていた部
材を指しており、本発明の補修方法によって補修を行う
際に、接着面を数cm程度残して切断されたものであ
る。
【0051】新しく交換された光起電力素子53の取り
出し電極54と隣接する光起電力素子の電極55、及び
新しく交換された光起電力素子53の電極54と銅条5
1が、交換すべき光起電力素子から剥離して利用してい
る取り出し電極用部材56を介して電気的に接続されて
いる。これらの電気接続にはリングスリーブ57が用い
られている。
出し電極54と隣接する光起電力素子の電極55、及び
新しく交換された光起電力素子53の電極54と銅条5
1が、交換すべき光起電力素子から剥離して利用してい
る取り出し電極用部材56を介して電気的に接続されて
いる。これらの電気接続にはリングスリーブ57が用い
られている。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
気接続部の接触抵抗が高くなり電力損失が大きくなるの
を防ぐことができる。
気接続部の接触抵抗が高くなり電力損失が大きくなるの
を防ぐことができる。
【0053】また、交換すべき光起電力素子から剥離し
た取り出し電極の光起電力素子との接着面を利用するこ
とで、取り出し電極の表面に形成された酸化膜を除去す
る作業が必要なくなり作業時間の短縮を図ることができ
る。
た取り出し電極の光起電力素子との接着面を利用するこ
とで、取り出し電極の表面に形成された酸化膜を除去す
る作業が必要なくなり作業時間の短縮を図ることができ
る。
【0054】さらに、太陽電池モジュールアレイの補修
作業時に取り出し電極の接着面を利用することにより、
取り出し電極に酸化膜が形成されないようにあらかじめ
被覆材を設けるといった必要がなく、太陽電池モジュー
ルアレイの材料費を削減することができる。
作業時に取り出し電極の接着面を利用することにより、
取り出し電極に酸化膜が形成されないようにあらかじめ
被覆材を設けるといった必要がなく、太陽電池モジュー
ルアレイの材料費を削減することができる。
【図1】本発明の太陽電池モジュールアレイの補修方法
の一実施形態を表す工程図である。
の一実施形態を表す工程図である。
【図2】本発明に係わる太陽電池モジュールアレイの模
式図を表す斜視図である。
式図を表す斜視図である。
【図3】本発明に係わる光起電力素子の部分断面図、正
面図および裏面図である。
面図および裏面図である。
【図4】本発明に係わる太陽電池モジュールアレイの模
式図を表す斜視図である。
式図を表す斜視図である。
【図5】本発明に係わる補修後の太陽電池モジュールア
レイの模式図を表す斜視図である。
レイの模式図を表す斜視図である。
10,20,43,50 光起電力素子
14,23,35,54,55 取り出し電極
41 受光面側取り出し電極
45 非受光面側取り出し電極
56 取り出し電極用部材
11,51 配線材
42,21 銅条
12,52 基材
44,22 コンクリートブロック
24,57 リングスリーブ
13,40 交換すべき光起電力素子
15,53 新しい光起電力素子
30 集電電極
31 透明電極層
32 光電変換層
33 裏面反射層
34 裏面電極層
36 耐候性塗膜
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 牧田 英久
東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ
ノン株式会社内
(72)発明者 糸山 誠紀
東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ
ノン株式会社内
(72)発明者 松下 正明
東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ
ノン株式会社内
Fターム(参考) 2E108 KK00 NN07
5F051 AA05 BA18 CA15 CB15 DA04
FA04 FA06 GA02 JA08 KA07
Claims (12)
- 【請求項1】 光起電力素子と、基材と、配線材とを少
なくとも有し、光起電力素子は非受光面側を前記基材に
向けて該基材に固定され、光起電力素子の取り出し電極
が他の光起電力素子の取り出し電極又は配線材と接続さ
れている太陽電池モジュールアレイの補修方法であっ
て、交換すべき光起電力素子から、前記接続の部分を保
った状態で取り出し電極を剥離する剥離工程と、前記交
換すべき光起電力素子を前記基材から取り外し、新しい
光起電力素子と交換する交換工程と、前記剥離した取り
出し電極の前記交換すべき光起電力素子と接着していた
面である接着面と、前記新しい光起電力素子の取り出し
電極とを電気的に接続する接続工程と、を少なくとも含
むことを特徴とする太陽電池モジュールアレイの補修方
法。 - 【請求項2】 光起電力素子が、非受光面側の取り出し
電極より内側の領域で前記基材に接着されていることを
特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュールアレイ
の補修方法。 - 【請求項3】 前記接着が、接着剤、又は両面テープの
何れかにより行われていることを特徴とする請求項2に
記載の太陽電池モジュールアレイの補修方法。 - 【請求項4】 取り出し電極が、導電性両面テープ、銀
ペースト、半田ペーストの何れかにより光起電力素子に
固定されていることを特徴とする請求項1から3のうち
のいずれか一項に記載の太陽電池モジュールアレイの補
修方法。 - 【請求項5】 光起電力素子と基材との接着力をa、光
起電力素子と該光起電力素子の取り出し電極との接着力
をbとするとa>bであることを特徴とする請求項1か
ら4のうちのいずれか一項に記載の太陽電池モジュール
アレイの補修方法。 - 【請求項6】 前記配線材が電線、ケーブル線、又は銅
条の何れかであることを特徴とする請求項1から5のう
ちのいずれか一項に記載の太陽電池モジュールアレイの
補修方法。 - 【請求項7】 前記基材が金属、コンクリート、又は樹
脂材料の何れかからなることを特徴とする請求項1から
6のうちのいずれか一項に記載の太陽電池モジュールア
レイの補修方法。 - 【請求項8】 取り出し電極が銅箔、すずメッキ銅箔、
又は銀メッキ銅箔の何れかであることを特徴とする請求
項1から7のうちのいずれか一項に記載の太陽電池モジ
ュールアレイの補修方法。 - 【請求項9】 光起電力素子の取り出し電極と他の光起
電力素子の取り出し電極又は前記配線材との接続が、リ
ングスリーブ又は半田付けの何れかにより行われること
を特徴とする請求項1から8のうちのいずれか一項に記
載の太陽電池モジュールアレイの補修方法。 - 【請求項10】 前記接続工程における電気的な接続
が、リングスリーブ、又は半田付けの何れかにより行わ
れることを特徴とする請求項1から9のうちのいずれか
一項に記載の太陽電池モジュールアレイの補修方法。 - 【請求項11】 光起電力素子の非受光面側の取り出し
電極は、光起電力素子の周辺部より30mm以内の領域
に設けられていることを特徴とする請求項1から10の
うちのいずれか一項に記載の太陽電池モジュールアレイ
の補修方法。 - 【請求項12】 請求項1から11のうちのいずれか一
項に記載の太陽電池モジュールアレイの補修方法を用い
て補修され、前記交換すべき光起電力素子の取り出し電
極の少なくとも一部が、光起電力素子同士の電気接続部
又は光起電力素子と前記配線材との電気接続部に存在し
ていることを特徴とする太陽電池モジュールアレイ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001198486A JP2003017731A (ja) | 2001-06-29 | 2001-06-29 | 太陽電池モジュールアレイの補修方法および太陽電池モジュールアレイ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001198486A JP2003017731A (ja) | 2001-06-29 | 2001-06-29 | 太陽電池モジュールアレイの補修方法および太陽電池モジュールアレイ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003017731A true JP2003017731A (ja) | 2003-01-17 |
Family
ID=19035928
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001198486A Withdrawn JP2003017731A (ja) | 2001-06-29 | 2001-06-29 | 太陽電池モジュールアレイの補修方法および太陽電池モジュールアレイ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003017731A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6809250B2 (en) * | 2001-08-10 | 2004-10-26 | Astrium Gmbh | Repaired solar panel and method of preparing same |
JP2010135698A (ja) * | 2008-12-08 | 2010-06-17 | Sanyo Electric Co Ltd | 太陽電池、太陽電池モジュール及び太陽電池の交換方法 |
CN106449885A (zh) * | 2016-11-18 | 2017-02-22 | 江苏东昇光伏科技有限公司 | 光伏叠瓦组件的返修装置及其方法 |
-
2001
- 2001-06-29 JP JP2001198486A patent/JP2003017731A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6809250B2 (en) * | 2001-08-10 | 2004-10-26 | Astrium Gmbh | Repaired solar panel and method of preparing same |
JP2010135698A (ja) * | 2008-12-08 | 2010-06-17 | Sanyo Electric Co Ltd | 太陽電池、太陽電池モジュール及び太陽電池の交換方法 |
CN106449885A (zh) * | 2016-11-18 | 2017-02-22 | 江苏东昇光伏科技有限公司 | 光伏叠瓦组件的返修装置及其方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3352252B2 (ja) | 太陽電池素子群並びに太陽電池モジュール及びその製造方法 | |
JP3323573B2 (ja) | 太陽電池モジュール及びその製造方法 | |
US20150194552A1 (en) | Solar cell module and method for manufacturing the solar cell module | |
US20100319751A1 (en) | Series interconnected thin-film photovoltaic module and method for preparation thereof | |
JPH11150286A (ja) | モールドレス半導体装置 | |
US6676459B2 (en) | Conductor connection method, conductor connection structure, and solar cell module having connection structure | |
JP6021138B2 (ja) | 太陽電池モジュール、太陽電池モジュールの製造方法、及び薄膜太陽電池用タブ線 | |
JP2586865B2 (ja) | 屋根材一体型太陽電池及び太陽電池の設置方法 | |
JPH0685301A (ja) | 太陽電池モジュール | |
WO2009099180A1 (ja) | 太陽電池モジュール | |
EP2706580A2 (en) | Photoelectric device module and manufacturing method thereof | |
JP2007300086A (ja) | 光電変換モジュール | |
JP2008252051A (ja) | 太陽電池モジュール | |
JP2000244000A (ja) | 太陽電池モジュール、太陽電池付き屋根及び発電装置 | |
JP2002252362A (ja) | 太陽電池モジュール | |
JPH07131048A (ja) | 太陽電池モジュール及びその設置方法 | |
JP2010182935A (ja) | 薄膜太陽電池の製造方法 | |
JP2003017731A (ja) | 太陽電池モジュールアレイの補修方法および太陽電池モジュールアレイ | |
US20170162737A1 (en) | Bifacial photovoltaic module | |
JP2855299B2 (ja) | 太陽電池モジュール | |
JP3006711B2 (ja) | 太陽電池モジュール | |
JP3548379B2 (ja) | 光起電力デバイスおよびその製造方法 | |
JP2001085711A (ja) | 薄膜太陽電池モジュール及びその製造方法 | |
JP2006041349A (ja) | 光起電力素子およびその製造方法 | |
JPH07273361A (ja) | 太陽電池モジュールの端子取り出し部構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080902 |