JP2002252362A - 太陽電池モジュール - Google Patents

太陽電池モジュール

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JP2002252362A
JP2002252362A JP2001045964A JP2001045964A JP2002252362A JP 2002252362 A JP2002252362 A JP 2002252362A JP 2001045964 A JP2001045964 A JP 2001045964A JP 2001045964 A JP2001045964 A JP 2001045964A JP 2002252362 A JP2002252362 A JP 2002252362A
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cell module
terminal
cell element
layer
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JP2001045964A
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Tsutomu Murakami
勉 村上
Toshihito Yoshino
豪人 吉野
Koji Tsuzuki
幸司 都築
Koichi Shimizu
孝一 清水
Yoshifumi Takeyama
祥史 竹山
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Canon Inc
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衝撃に対して信頼性の高い太陽電池モジュー
ルを提供する。 【解決手段】 出力端子用配線111及び112とケー
ブル110の接続部分である端子取り出し部107及び
108を太陽電池素子103と重ならないように配置し
たことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽電池モジュー
ルに関するものであり、とりわけ太陽電池モジュールの
端子取り出し部の信頼性を向上させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題に対する意識の高まりが
世界的に広がりを見せている。中でも、CO2排出に伴
う地球の温暖化現象に対する危惧感は深刻で、クリーン
なエネルギーへの希求はますます強まってきている。
【0003】太陽電池は現在のところ、その安全性と扱
いやすさから、上記のようなクリーンなエネルギー源と
して期待のもてるものだといえる。
【0004】この太陽電池には様々な形態があり、代表
的なものとしては、結晶シリコン太陽電池、多結晶シリ
コン太陽電池、アモルファスシリコン太陽電池、銅イン
ジウムセレナイド太陽電池、化合物半導体太陽電池など
がある。この中で、薄膜結晶シリコン太陽電池、化合物
半導体太陽電池、およびアモルファスシリコン太陽電池
は、比較的低コストで大面積化が可能なため、最近では
各方面で活発に研究開発が進められている。
【0005】この種の太陽電池素子は、通常は、EVA
(エチレン−酢酸ビニル共重合ポリマー)などの充填材
の中に埋設し、また表面被覆材と裏面補強材の間にサン
ドイッチしてモジュール化する構造が採られる。この場
合、太陽電池モジュールの表面被覆材としては、ガラス
やフッ素樹脂フィルムのような耐候性フィルムが用いら
れている。また太陽電池モジュールの裏面補強材として
は、アルミニウム箔を耐候性フィルムでサンドイッチ構
造にした耐候、耐湿フィルムや、薄い鋼板、例えば無塗
装の亜鉛メッキ鋼板や、屈曲性や硬さなどの観点からポ
リエステル樹脂やアクリル樹脂がコーティングされた鋼
板などが用いられている。
【0006】このような太陽電池モジュールは電力を取
り出すために最低一対のプラス極およびマイナス極のケ
ーブル取り出し用の端子取り出し部が必要となり、この
ような構造は従来、特開平7−202242号公報に開
示されるようにモジュールの裏面に設けられ太陽電池素
子の裏面に配置される設計となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した太陽電池モジ
ュールは単結晶系、多結晶系、アモルファス系に限らず
通常複数の太陽電池素子を並列あるいは直列接続した
後、プラス極、マイナス極の一対の出力端子用配線を介
してケーブルにより出力するものである。
【0008】前記出力端子用配線とケーブルの接続部分
を端子取り出し部と称するが、かかる接続方法はネジ止
め方式、リード線方式、ソケット方式などがあり、いず
れの場合も絶縁のために防水構造を持つ端子箱を設ける
ことが多い。
【0009】通常、前記端子取り出し部は複数の太陽電
池素子のプラス極に一箇所、マイナス極に一箇所必要と
なるため、設置される場所としては末端の太陽電池素子
の裏面に設けられている。
【0010】しかしながら端子取り出し部と太陽電池素
子が重なっている構造であるため、太陽電池モジュール
表面に荷重がかかった場合には太陽電池素子に対して端
子部の凹凸が接触するため機械的な強度が弱くなる問題
があった。とりわけ金属の裏面補強材上に複数の太陽電
池素子を配列するタイプの場合は、前記裏面補強材に開
口部を設けて端子取り出し部を形成するため、前記裏面
補強材の無いこの端子取り出し部では機械強度が劣るな
どの問題点があった。
【0011】本発明は、上記の課題を解決して、信頼性
の高い太陽電池モジュールを提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記問題点を
解決するために鋭意検討を行った結果、端子取り出し部
を太陽電池素子と重ならないように配置することにより
前記問題を解決できることを見出し、本発明の完成に至
ったものである。
【0013】即ち本発明は、少なくとも一枚以上の太陽
電池素子と該太陽電池素子を封止する材料と前記封止さ
れた太陽電池素子から出力を取り出すための端子取り出
し部とからなる太陽電池モジュールにおいて、前記端子
取り出し部が前記太陽電池素子と重ならないように配置
されていることを特徴とするものである。
【0014】本発明の太陽電池モジュールは、更なる好
ましい特徴として、「前記太陽電池素子は複数あって直
列または並列に接続されていること」、「前記複数の直
列または並列接続されてなる太陽電池素子に対して少な
くとも正極と負極の一対の前記端子取り出し部を有する
こと」、「前記太陽電池素子の非受光面側に裏面補強材
を有すること」、「前記端子取り出し部が前記裏面補強
材に設けられた開口部に位置すること」、「前記端子取
り出し部が受光面側に位置すること」、「前記端子取り
出し部が太陽電池モジュールの端部に位置すること」、
を含む。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明の太陽電池モジュー
ルの一例を示す模式図であり、図1(a)は太陽電池モ
ジュールの平面図、図1(b)は図1(a)中のA−
A’面における断面図である。
【0016】この太陽電池モジュールは、裏面補強材1
01上に、複数の太陽電池素子103をインターコネク
ター106を用いて直列接続した太陽電池素子群を、裏
面充填材102、表面充填材104及び表面被覆材10
5により封止して構成したものである。
【0017】また、太陽電池素子群の両端に接続されて
いる太陽電池素子にはそれぞれプラスの出力端子用配線
111とマイナスの出力端子用配線112が取り付けら
れており、これらの出力端子用配線には裏面補強材10
1に設けられた開口部109を通してケーブル110が
接続されている。
【0018】ここで本発明の太陽電池モジュールにおい
ては、出力端子用配線111及び112とケーブル11
0の接続部分である端子取り出し部107及び108を
太陽電池素子103と重ならないように配置したことを
特徴としているものであり、図1に示した太陽電池モジ
ュールにおいては、上記端子取り出し部が太陽電池素子
103と重ならない位置に設けられた裏面補強材101
の開口部109に位置している。
【0019】このように構成される本発明の太陽電池モ
ジュールは、例えば、次のようにして作製される。
【0020】まず、裏面補強材101上に、EVAなど
のシート状の裏面充填材102、太陽電池素子103、
裏面充填材102と同様の表面充填材104、並びに耐
光性フィルムからなる表面被覆材105を順次重ね合わ
せる。そして、加圧脱泡しながら150℃でEVAを溶
融することによって、太陽電池素子103を表面被覆材
104と裏面補強材101でサンドイッチする。その
後、裏面補強材101に予め設けられている開口部10
9より端子用配線111及び112を取りだし、これら
の端子用配線にケーブル110を接続して、これに端子
箱(不図示)を取り付ける。
【0021】本発明の他の好適な構成を図2乃至図5に
示す。図2及び図3は太陽電池モジュールの平面図であ
る。図4(a)は太陽電池モジュールの平面図、図4
(b)は図4(a)中のB−B’面における断面図であ
る。図5(a)は太陽電池モジュールの平面図、図5
(b)は図5(a)中のC−C’面における断面図であ
る。また、図2乃至図5において、図1中の符号と同一
の符号で表したものは同様の部材である。
【0022】図2においてはプラス、マイナスの端子取
り出し部が一箇所に集まっている構成となっており、図
3においてはプラス、マイナスの端子取り出し部が太陽
電池モジュールの長手方向の中央部になっている。ま
た、図4においては端子取り出し部が長手方向の端部に
なっており、図5においては端子取り出し部が受光面側
となっている。
【0023】次に、本発明の太陽電池モジュールに用い
られる裏面補強材、表面被覆材であるところの耐光性フ
ィルム、充填材、太陽電池素子について更に詳しく説明
する。
【0024】(裏面補強材)太陽電池モジュールの機械
的強度を増すために、あるいは、温度変化による歪や反
りを防止するために、太陽電池素子の非受光面側に裏面
補強材が配設される。裏面補強材としては、例えば、塗
装亜鉛鋼板のような絶縁処理した金属、カーボンファイ
バー、FRP(ガラス繊維強化プラスチック)、セラミ
ック、ガラス、テドラ/AI/テドラ等が用いられる。
特に、太陽電池モジュールの加工性、扱い易さ、端子箱
との接着性などを考えると、裏面補強材には金属板を用
いることが好ましい。その種類に特に限定は無いが、例
えば亜鉛鉄板やガルバリウム鋼板などのメッキ鋼板やチ
タン、ステンレス鋼板などが挙げられ、またその表面が
ポリエステル樹脂、アクリル樹脂等で樹脂コーティング
してあればより好ましい。
【0025】(耐光性フィルム)本発明の太陽電池モジ
ュールの受光面側に配設される耐候性フィルムは、耐候
性はもちろんのこと、透光性、汚れが付着しにくいこ
と、機械的強度、引っ張り強度などが要求される。ま
た、充填材との接着面には、充填材が接着しやすいよう
にコロナ放電処理を施してもよい。耐候性フィルムの種
類に特に限定は無いが、上記の要素を考慮に入れると、
ETFE(ポリエチレンテトラフルオロエチレン)、ポ
リ3フッ化エチレン、ポリフッ化ビニルなどのフッ素樹
脂フィルムが好ましい。中でも、無延伸型のETFEが
特に好ましい。
【0026】(充填材)本発明で用いられる充填材に要
求される特性としては、耐候性、熱可塑性、熱接着性、
光透過性が挙げられる。充填材の材料としては、EVA
(酢酸ビニルエチレン共重合体)、ブチラール樹脂、シ
リコーン樹脂、エポキシ樹脂、フッ素化ポリイミド樹脂
などの透明な樹脂が挙げられるが、これらに限られるも
のではなく、またこれらの中でもEVAが好ましい。
【0027】また、特に限定は無いが、充填材の中には
ビニルトリクロシラン、NOL−24、ビニルアルコキ
シラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシランなどの
シランカップリング剤が添加されていることが好まし
い。
【0028】また、上記充填材に架橋剤を添加すること
により、架橋することも可能である。さらには、光劣化
を抑制するために、紫外線吸収剤が含有されていること
が望ましい。
【0029】(太陽電池素子)本発明で用いられる太陽
電池素子の種類に特に限定は無く、単結晶、薄膜単結
晶、多結晶、微結晶、アモルファスなどからなる太陽電
池素子が適宜選択される。
【0030】太陽電池モジュールを屋根材として用いる
ために曲面の加工を行うに際しては、とりわけ曲面の加
工に適する薄膜単結晶、微結晶、アモルファスなどの太
陽電池素子が好ましく、さらに大面積化が可能である点
でステンレス基板上に形成された非晶質または微結晶シ
リコン半導体を用いた太陽電池素子が特に好ましい。こ
のような太陽電池素子の一構成例を図6に模式的に示し
た。
【0031】図6において201は導電性基体、202
は反射層、203は半導体光活性層、204は透明導電
層、205は集電電極、206は絶縁テープ、207は
バスバーである。
【0032】ここで、導電性基体201は、太陽電池素
子の基体になると同時に、下部電極の役割も果たす。導
電性基体201の材料としては、タングステン、ステン
レス、アルミニウム、銅、チタン、カーボンシート、鉛
メッキ銅板、導電層が形成してある樹脂フィルムやセラ
ミックスなどを用いることができる。
【0033】この導電性基体201上には、反射層20
2として、金属層、あるいは金属酸化物層、あるいは金
属層と金属酸化物層を形成しても良い。金属層には、例
えば、Ti,Cr,Mo,W,Al,Ag,Niなどが
用いられる。また金属酸化物層には、例えば、ZnO,
TiO2,SnO2などが用いられる。これら金属層及び
金属酸化物層の形成方法としては、抵抗加熱蒸着法、電
子ビーム蒸着法、スパッタリング法などがある。
【0034】半導体光活性層203は、光電変換を行う
部分で、具体的な材料としては、pn接合型多結晶シリ
コン、pin接合型アモルファスシリコン、あるいはC
uInSe2,CuInS2,GaAs,CdS/Cu2
S,CdS/CdTe,CdS/InP,CdTe/C
2Teをはじめとする化合物半導体などが挙げられ
る。
【0035】半導体光活性層203の形成方法として
は、多結晶シリコンの場合は溶融シリコンのシート化も
しくは非晶質シリコンの熱処理、アモルファスシリコン
の場合はシランガスなどを原料とするプラズマCVD、
また化合物半導体の場合はイオンプレーティング、イオ
ンビームデポジション、真空蒸着法、スパッタ法、電析
法などが用いられる。
【0036】透明導電層204は、太陽電池素子の上部
電極の役目を果たすものである。透明導電層204に用
いる材料としては、例えば、In23,SnO2,In2
3−SnO2(ITO),ZnO,TiO2,Cd2Sn
4,高濃度不純物ドープした結晶性半導体層などがあ
る。
【0037】透明導電層204の形成方法としては、抵
抗加熱蒸着、スパッタ法、スプレー法、CVD法、不純
物拡散法などが用いられる。
【0038】透明導電層204の上には、電流を効率よ
く集電するために、格子状の集電電極(グリッド)20
5を設けてもよい。このような集電電極の具体的な材料
としては、例えば、Ti,Cr,Mo,W,Al,A
g,Ni,Cu,Snあるいは銀ペーストをはじめとす
る導電性ぺーストなどが挙げられる。また集電電極の形
成方法としては、マスクパターンを用いたスパッタリン
グ、抵抗加熱、CVD法、全面に金属膜を蒸着した後で
不必要な部分をエッチングで取り除きパターニングする
方法、光CVDにより直接グリッド電極パターンを形成
する方法、グリッド電極パターンのネガパターンのマス
クを形成した後にメッキする方法、あるいは導電性ぺー
ストを印刷する方法等が使用できる。
【0039】また導電性ぺーストは、通常微粉末の銀,
金,銅,ニッケル,カーボンなどをバインダーポリマー
に分散させたものが用いられる。バインダーポリマーと
しては、例えばポリエステル,エポキシ,アクリル,ア
ルキド,ポリビニルアセテート,ゴム,ウレタン,フェ
ノールなどの樹脂が挙げられる。
【0040】集電電極(グリッド)205で集電した電
流を更に集めて輸送するためのバスバー207の材料と
しては、Sn、あるいは半田コーティングされたCu,
Niなどを用いることができる。このバスバーのグリッ
ド電極への接続は、導電性接着剤あるいは半田等で行う
ことができる。
【0041】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0042】(実施例1)本実施例は、ステンレス基板
上に作製したアモルファスシリコン太陽電池素子を使用
し、また裏面補強材としてポリエステル樹脂コートされ
た鋼板を用いて作製された太陽電池モジュールに関する
ものである。
【0043】まず、図6に示したような構成を有するア
モルファスシリコン(a−Si)太陽電池素子を以下の
ようにして作製した。
【0044】即ち、洗浄した0.1mm厚の長尺ステン
レス基板201上に、スパッタ法で裏面反射層202と
して、Siを1%含有するAl層(膜厚5000Å)と
ZnO層(膜厚5000Å)を順次形成した。
【0045】次いで、プラズマCVD法により、SiH
4とPH3とH2の混合ガスからn型a−Si層を、Si
4とH2の混合ガスからi型a−Si層を、SiH4
BF3とH2の混合ガスからp型微結晶μc−Si層をそ
れぞれ形成し、n層膜厚150Å/i層膜厚4000Å
/P層膜厚100Å/n層膜厚100Å/i層膜厚80
0Å/P層膜厚100Åの層構成を有するタンデム型a
−Si光電変換半導体層(半導体光活性層)203を形
成した。
【0046】次に、透明導電層204として、In23
薄膜(膜厚700Å)を、O2雰囲気下でInを抵抗加
熱法で蒸着することによって形成した。
【0047】そして、上記のようにして作製した長尺の
太陽電池素子を、縦30cm×横15cmの大きさにプ
レスマシンを用いて打ち抜き、複数の太陽電池素子を作
製した。
【0048】上記のプレスマシンにより切断された太陽
電池素子の切断面では、太陽電池素子が潰されて透明導
電層204とステンレス基板201が短絡した状態にな
っている。そこで次に、この短絡をリペアーするため
に、各太陽電池素子のIn23電極の周辺を除去しエッ
チングライン208を形成した。ここで、In23電極
の周辺の除去は、In23は溶解するがアモルファスシ
リコン半導体は溶解しない選択性を持つエッチング剤
(FeCl3溶液)を、各太陽電池素子の切断面よりや
や内側のIn23の周囲にスクリーン印刷し、これによ
りIn23電極の周辺部を溶解した後、水洗浄すること
により行った。これによりIn23電極の素子分離部が
形成された。
【0049】次に、太陽電池の透明導電層204の両端
に粘着剤付きポリイミドからなる絶縁テープ206を貼
りつけ、直径100μmの銅線に高分子樹脂中にカーボ
ン粒子を分散させた導電性被膜を形成したワイヤーグリ
ッドを前記透明導電層204の表面に200℃±20℃
で加熱圧着して、集電用のグリッド電極205を形成し
た。その後、前記絶縁テープ206の上にバスバー20
7を貼り付けた。
【0050】次に、以上のようにして作製した4枚の太
陽電池素子を用いて図1に示したような太陽電池モジュ
ールを作製した。
【0051】先ず、4枚の太陽電池素子103をインタ
ーコネクター106により直列接続した。その後、プラ
ス端子用配線111及びマイナス端子用配線112の接
続をステンレス基板201の裏側で行った。図7に、直
列接続された太陽電池素子の裏面配線図を示した。
【0052】図7に示したように、プラス側の端子用配
線111の接続は、4番目の太陽電池素子103のステ
ンレス基板中央部に絶縁性ポリエステルテープ113を
貼りつけた上に銅箔114を貼りつけ、該銅箔114を
不図示の表側のバスバーに半田付けし、この銅箔114
に端子用配線111を半田付けすることによって行っ
た。また、マイナス側の端子用配線112の接続は、1
番目の太陽電池素子103のステンレス基板に銅箔11
5を半田付けし、この銅箔115に端子用配線112を
半田付けすることによって行った。
【0053】次に、裏面補強材101、裏面充填材10
2、直列接続された太陽電池素子103、表面充填材1
04、耐候性フィルム105の順に積層し、この積層体
を真空ラミネーターを用いて、150℃で充填材を溶融
させることにより、直列接続された4枚の太陽電池素子
を裏面補強材101及び耐候性フィルム105で樹脂封
止した太陽電池モジュールを作製した。
【0054】本実施例では、裏面補強材101にはポリ
エステル樹脂コートされた鋼板(0.4mm厚)、裏面
充填材102及び表面充填材104にはEVA(エチレ
ン−酢酸ビニル共重合ポリマー耐候性グレード)、耐候
性フィルム105にはETFE(エチレンテトラフルオ
ロエチレン)を使用した。また、耐候性フィルム105
であるETFEには、充填材に使用したEVAとの接着
性を高めるためにあらかじめ接着面にプラズマ処理が施
してある。
【0055】最後に、上記の裏面補強材101に予め開
けておいた直径12mmの穴109から、太陽電池素子
の裏側に配されたプラス端子用配線111及びマイナス
端子用配線112を傷つけないように、カッターナイフ
等で充填材部分だけをくりぬき、これらの端子用配線を
むき出しにし、そこに予め端より約5mm絶縁体を剥が
しておき、またNBR弾性高分子シール材を通しておい
たリード線110であるHKIV(電気機器用2種ビニ
ル絶縁電線)を半田付けした。
【0056】以上のようにして図1に示したような太陽
電池モジュールが完成した。そして、この太陽電池モジ
ュールの耐久性について以下の評価を行った。
【0057】まず、太陽電池モジュールの初期特性をJ
ISC8935のアモルファス太陽電池モジュールの出
力測定方法に定められたように以下の通りに測定した。
【0058】まず、AM1.5グローバルの太陽光スペ
クトルで100mW/cm2の光量の疑似太陽光源(S
PIRE社製:以下「シミュレータ」と称す。)を用い
て太陽電池特性を測定し変換効率を求めたところ、良好
な特性を示し、ばらつきが2%と少なかった。また、シ
ャント抵抗も平均で550kΩcm2であり良好な値で
あった。
【0059】これらの試料の信頼性試験を、JISC8
938のアモルファス太陽電池モジュールの環境試験方
法及び耐久性試験方法に定められた降雹試験A−8に基
づいて行った。
【0060】試験後に試料についても初期(試験前)と
同様にシミュレータを用い太陽電池特性の測定をしたと
ころ、初期変換効率に対して平均で相対値99.8%を
維持しており有意な劣化は生じなかった。また、シャン
ト抵抗についても550kΩcm2であり有意な低下も
無かった。
【0061】本実施例の結果から、本発明の太陽電池モ
ジュールは良好な信頼性があり、シャントの発生を防い
でいることがわかる。
【0062】(比較例)次に、比較のため端子取り出し
部の構成を従来のものにした以外は実施例1と同様にし
て図8に示すような従来の構成の太陽電池モジュールを
作製した。尚、図8(a)は太陽電池モジュールの平面
図、図8(b)は図8(a)中のD−D’面における断
面図である。
【0063】このモジュールを実施例1と同様に初期特
性の測定と信頼性試験として降雹試験A−8を行った結
果、初期(試験前)と比べて試験後はシャント抵抗が約
40%低下していた。この原因を解析したところ裏面補
強材101に設けた開口部109の部分で試験時に氷球
が当たったため太陽電池素子103にクラックが生じて
いたことがわかった。一方、本発明による実施例1の太
陽電池モジュールでは、開口部109と重なる位置に太
陽電池素子103が無いためこのような問題は生じなか
った。
【0064】実施例1と本比較例より本発明の太陽電池
モジュールは従来のものより信頼性が良好であることが
分かる。
【0065】
【発明の効果】上述したように、端子取り出し部を太陽
電池素子と重ならないように配置することにより降雹試
験などの衝撃に対して信頼性の高い太陽電池モジュール
が得られる。
【0066】また、端子取り出し用の開口部を有する金
属板等の裏面補強材上に複数の太陽電池素子を配列する
タイプの太陽電池モジュールにおいては、前記裏面補強
材の開口部を太陽電池素子と重ならない位置に配置する
ことにより、太陽電池モジュール表面に荷重がかかった
際に端子部の凹凸が太陽電池素子に直接接触することが
なく、太陽電池素子の損傷防止に大きな効果を発揮し、
衝撃に対して信頼性の高い太陽電池モジュールが得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の太陽電池モジュールの一構成例を示す
模式図である。
【図2】本発明の太陽電池モジュールの別の構成を示す
模式図である。
【図3】本発明の太陽電池モジュールの別の構成を示す
模式図である。
【図4】本発明の太陽電池モジュールの別の構成を示す
模式図である。
【図5】本発明の太陽電池モジュールの別の構成を示す
模式図である。
【図6】本発明の太陽電池モジュールに用いられる太陽
電池素子の一構成例を示す模式図である。
【図7】本発明の実施例1で作製した直列接続された太
陽電池素子の裏面配線図である。
【図8】従来の太陽電池モジュールの構成を示す模式図
である。
【符号の説明】
101 裏面補強材 102 裏面充填材 103 太陽電池素子 104 表面充填材 105 表面被覆材 106 インターコネクター 107、108 端子取出し部 109 開口部 110 ケーブル 111、112 出力端子用配線 113 絶縁性ポリエステルテープ 114、115 銅箔 201 導電性基体 202 反射層 203 半導体光活性層 204 透明導電層 205 集電電極 206 絶縁テープ 207 バスバー 208 エッチングライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 都築 幸司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 清水 孝一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 竹山 祥史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5F051 AA01 AA07 BA18 CA15 EA03 FA04 FA14 GA02 GA06 JA06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一枚以上の太陽電池素子と該
    太陽電池素子を封止する材料と前記封止された太陽電池
    素子から出力を取り出すための端子取り出し部とからな
    る太陽電池モジュールにおいて、 前記端子取り出し部が前記太陽電池素子と重ならないよ
    うに配置されていることを特徴とする太陽電池モジュー
    ル。
  2. 【請求項2】 前記太陽電池素子は複数あって直列また
    は並列に接続されていることを特徴とする請求項1に記
    載の太陽電池モジュール。
  3. 【請求項3】 前記複数の直列または並列接続されてな
    る太陽電池素子に対して少なくとも正極と負極の一対の
    前記端子取り出し部を有することを特徴とする請求項2
    に記載の太陽電池モジュール。
  4. 【請求項4】 前記太陽電池素子の非受光面側に裏面補
    強材を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    かに記載の太陽電池モジュール。
  5. 【請求項5】 前記端子取り出し部が前記裏面補強材に
    設けられた開口部に位置することを特徴とする請求項4
    に記載の太陽電池モジュール。
  6. 【請求項6】 前記端子取り出し部が受光面側に位置す
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
    太陽電池モジュール。
  7. 【請求項7】 前記端子取り出し部が太陽電池モジュー
    ルの端部に位置することを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれかに記載の太陽電池モジュール。
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