JP2003016880A - ブレーカ装置 - Google Patents

ブレーカ装置

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JP2003016880A
JP2003016880A JP2001195203A JP2001195203A JP2003016880A JP 2003016880 A JP2003016880 A JP 2003016880A JP 2001195203 A JP2001195203 A JP 2001195203A JP 2001195203 A JP2001195203 A JP 2001195203A JP 2003016880 A JP2003016880 A JP 2003016880A
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circuit plug
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主回路が閉じている状態のままで電極対の間
から短絡プラグが抜き取られてしまうのを防止する。 【解決手段】 リレー(スイッチング手段)を開作動さ
せてから短絡プラグ30を電極15から抜き取る過程で
は、格納位置のレバー35を傾倒位置まで直線移動させ
る操作と、傾倒位置のレバー35を抜取り位置まで回動
させる操作という変位形態が異なる2つのレバー操作を
行う必要があるので、リレーの開作動が開始してから完
了して主回路が閉じるまでの間にタイムラグがあって
も、短絡プラグ30の抜取り操作は、開作動が完了して
主回路が開いた後で行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、短絡プラグの抜き
挿しによって主回路を開閉するようにしたブレーカ装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】短絡プラグの抜き挿しによって主回路を
開閉するようにしたブレーカ装置としては、従来、主回
路に直列に設けた一対の電極に対して短絡プラグを差し
込むことによりその電極対間を短絡させて主回路を閉じ
た状態とし、短絡プラグを電極対から抜くことによりそ
の電極対間を通電不能として主回路を開くようにした構
造のものがある。
【0003】この種のブレーカ装置が電気自動車の動力
回路の開閉に用いられる場合、動力回路に通電されてい
る状態で短絡プラグを電極対から抜くと、電極と短絡プ
ラグとの間でアークが発生する虞があるため、次のよう
な対策が講じられている。即ち、短絡プラグにレバーを
設けるとともに、ケースには、動力回路を開閉するため
のリレーを動作させるマイクロスイッチを設けた構造と
し、通常は、短絡プラグを差し込むとともにレバーを格
納位置へ倒すことで、動力回路を閉じた状態にしてお
く。この状態から動力回路を開く際には、まず、レバー
を起こすと、そのレバーの動きを検出したマイクロスイ
ッチがリレーを開作動させることによって動力回路が開
いて通電が止まった状態となり、この後に、起こしたレ
バーを摘んで短絡プラグを抜くことによって電極間が通
電不能状態となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記ブレーカ装置で
は、リレーの開作動が開始してから、その開作動が完了
して主回路(動力回路)が開くまでにはタイムラグがあ
る。そのため、アークの発生を回避するためには、リレ
ーの開作動が開始してから、電極間を通電阻止状態にす
るための短絡プラグの抜き操作を行うまでの間に、上記
タイムラグよりも長い時間がかかるようにする必要があ
る。ところが、レバーを起こす第1の操作(即ち、リレ
ーの開作動を開始させるための操作)と、それに引き続
いて短絡プラグを抜き取る第2の操作(即ち、電極間を
通電不能状態にするための操作)との2つの操作を、レ
バーに指を引っ掛けたままで一連のワンアクション操作
として行うことができるようになっており、しかも、こ
の2つの操作における指の移動方向が概ね同じ方向(上
方)となっている。そのため、この2つの操作が極めて
短い時間で一気に行われ、その結果、リレーの開作動が
完了する前の主回路が閉じた状態のままであるにも拘わ
らず電極間から短絡プラグが抜き取られてしまう虞があ
る。
【0005】本願発明は上記事情に鑑みて創案され、主
回路が閉じている状態のままで電極対の間から短絡プラ
グが抜き取られてしまうのを防止することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、スイ
ッチング手段の開閉作動により開閉される主回路に一対
の電極を直列に設け、その電極対に短絡プラグを抜き差
しすることにより前記スイッチング手段の開閉作動とは
独立して前記電極対の間の通電を許容又は阻止できるよ
うにしたものであって、前記短絡プラグに設けたレバー
を、前記短絡プラグの抜取り方向に立ち上がることでそ
の短絡プラグの抜取り操作を可能とする抜取り位置と、
抜取り方向に対して横向きに倒れる傾倒位置との間で回
動させる回動手段と、前記レバーを、前記傾倒位置と、
前記短絡プラグの抜取り操作を不能とする格納位置との
間で、前記短絡プラグの抜き取り方向と交差する方向へ
直線移動させるスライド手段と、前記レバーが前記格納
位置へ変位したことを検知して前記スイッチング手段を
閉作動させるとともに、前記レバーが前記格納位置から
前記傾倒位置側へ変位する過程でその変位を検知して前
記スイッチング手段に開作動を開始させる変位動作検知
手段と、前記短絡プラグが前記電極に差し込まれて前記
レバーが前記格納位置にある状態では、その格納位置に
あるレバーが前記傾倒位置へ直線移動することは許容す
るが、前記短絡プラグの抜取り方向へ向けて回動するこ
とを規制する回動規制手段とを備えている構成とした。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記レバーが前記格納位置にある状態ではそのレバ
ーが前記電極対が設けられているケースの内部に収容さ
れ、前記レバーが前記傾倒位置にある状態ではそのレバ
ーの指掛け部が前記ケースの外部へ突出される構成とし
た。請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明に
おいて、前記変位動作検知手段は、前記電極対が設けら
れているケースに一対の端子金具を設け、前記レバー
に、前記格納位置へ変位したときに前記一対の端子金具
を短絡させることで前記スイッチング手段を閉作動させ
るとともに、前記傾倒位置へ向けて変位する途中で前記
一対の端子金具の短絡を解除することで前記スイッチン
グ手段の開作動を開始させる短絡端子を設けた構成にな
る。
【0008】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記レバーの内部には、前記短絡端子がインサート
成形によって一体化されている構成とした。請求項5の
発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかの発明におい
て、前記格納位置に変位した前記レバーを係止させるこ
とで、前記短絡プラグが前記電極対から抜き取られる方
向へ変位することを規制する抜取り規制手段を設けた構
成とした。
【0009】
【発明の作用及び効果】[請求項1の発明]短絡プラグ
が電極対に差し込まれるとともにレバーが格納位置に変
位した状態では主回路が閉じた状態となる。この状態か
ら、レバーを格納位置から傾倒位置へ直線移動させる
と、その変位の途中でスイッチング手段が開作動を開始
し、その開作動が完了すると主回路が開いた状態とな
る。この後、傾倒位置まで移動させたレバーを抜取り位
置まで回動させると、短絡プラグを電極対から抜き取る
ことができ、この短絡プラグの抜取りによって電極対の
間の通電が阻止される。このとき既に主回路はスイッチ
ング手段の開作動によって開いていているので、電極と
短絡プラグとの間にアークが発生することはない。
【0010】スイッチング手段を開作動させてから短絡
プラグを抜き取る過程では、レバーを抜取り方向と交差
する方向へ直線移動させる操作と、レバーを抜取り方向
へ立ち上がるように回動させる操作という変位形態が異
なる2つのレバー操作を行う必要があるので、スイッチ
ング手段の開作動が開始してからその開作動が完了して
主回路が閉じるまでの間にタイムラグがあっても、短絡
プラグの抜取り操作は、開作動が完了して主回路が開い
た後で行われるようになる。したがって、主回路が閉じ
た状態のままであるにも拘わらず電極間から短絡プラグ
が抜き取られてしまう、ということはない。
【0011】[請求項2の発明]本発明のブレーカ装置
は、常には、レバーを格納位置にした状態で使用される
が、この状態ではレバーがケースの内部に収容されてい
るので、ブレーカ装置全体をコンパクトにまとめること
ができるとともに、他の部材がレバーに対して不用意に
当たることがない。しかも、レバーを傾倒位置から抜取
り位置へ回動させる際には、レバーの指掛け部がケース
の外部に突出されるので、回動操作を行い易い。
【0012】[請求項3の発明]スイッチング手段を開
閉作動させる変位動作検知手段として簡素な形態である
端子金具と短絡端子を用いたので、マイクロスイッチ等
の複雑な機器を用いるのに比べると、コストが低く抑え
られる。 [請求項4の発明]レバーの内部には、短絡端子がイン
サート成形によって一体化されているので、レバーと短
絡端子とを別個に製造して組み付ける場合に比べると、
部品点数と組付け工数が少なくて済む。 [請求項5の発明]抜取り規制手段を設けたので、レバ
ーが格納位置にあって主回路が閉じた状態となっている
にも拘わらず短絡プラグが電極から抜き取られる、とい
うことが確実に防止される。
【0013】
【発明の実施の形態】[実施形態1]以下、本発明を具
体化した実施形態1を図1乃至図7を参照して説明す
る。本実施形態のブレーカ装置は、図示しないリレー
(本発明の構成要件であるスイッチング手段)の開閉作
動により開閉される主回路(図示せず)に一対の電極1
5を直列に設け、その電極対15に対して短絡プラグ3
0を上下方向に抜き差しすることにより、リレーの開閉
作動とは独立して電極15の間の通電を許容又は阻止で
きるようにしたものである。尚、以下の説明において、
前後方向については図における右側を前方とする。
【0014】上面が開放されたケース10は、ヒューズ
12が収容されるとともに上面の開口に蓋13が被せら
れたヒューズ収容空間11と、このヒューズ収容空間1
1よりも前方に位置する電極収容空間14とを有する。
電極収容空間14内には、上下方向に細長い板状をなす
一対の電極15が支柱16の前後両側面に沿って固定さ
れている。電極収容空間14を構成する壁部のうち、ヒ
ューズ収容空間11の前端から外側横向きに張り出した
左右両後面壁17には、電極収容空間14内に向けて前
方へ突出する左右一対の嵌合部18が形成されている。
この嵌合部18は、本発明の構成要件である回動規制手
段19及び抜取り規制手段20を構成する。各嵌合部1
8内には、夫々、電線21を介してリレーに接続された
雌形の端子金具22が収容されている。この左右一対の
端子金具22は、本発明の構成要件である変位動作検知
手段23を構成する。また、電極収容空間14を構成す
る壁部のうち前面壁24には、レバー35の指掛け部3
6との干渉を回避するための切欠部25が上方へ開放さ
れた形態で形成されている。
【0015】短絡プラグ30は、絶縁性樹脂材料からな
るプラグ本体31と、金属板材を曲げ加工してなる短絡
部材32とを備えて構成される。プラグ本体31は、下
面が開口された箱状をなし、その左右両外側面には前後
方向に一直線状に延びる一対のガイド溝33が形成され
ている。短絡部材32は、弧状をなす連結部32Aの前
後両端から略S字形をなす一対の弾性接触片32Bを延
出させた形態とされていて、プラグ本体31の内部に固
定されている。
【0016】この短絡プラグ30にはレバー35が設け
られている。レバー35は、合成樹脂製であり、左右方
向に細長い指掛け部36と、この指掛け部36の両端か
ら互いに平行に延出する左右一対のアーム部37とから
なる。このレバー35の内部には、その指掛け部36及
び両アーム部37に沿った短絡端子38がインサート成
形によって一体化されている。両アーム部37の指掛け
部36からの延出端部にはフード部39が形成されてお
り、この左右一対のフード部39内に短絡端子38の両
端部が配されている。この一対のフード部39は、上記
ケース10の嵌合部18とともに、本発明の構成要件で
ある回動規制手段19及び抜取り規制手段20を構成す
る。また、短絡端子38は、上記した左右一対の端子金
具22とともに、本発明の構成要件である変位動作検知
手段23を構成する。また、両アーム部37には、その
フード部39よりも指掛け部36に近い位置から内側へ
突出する一対の軸部34が形成されている。
【0017】かかるレバー35は、この両軸部34を短
絡プラグ30のガイド溝33に嵌合されることによって
短絡プラグ30に組み付けられている。この軸部34と
ガイド溝33は、本発明の構成要件である回動手段40
とスライド手段41を構成する。レバー35は、回動手
段40としての軸部34とガイド溝33により、短絡プ
ラグ30の電極対15からの抜取り方向(図1〜4にお
ける上方)に立ち上がることでその短絡プラグ30の抜
取り操作を可能とする抜取り位置(図3及び図7を参
照)と、抜取り方向に対して前方(横向き)に90°倒
れる傾倒位置(図2及び図6を参照)との間で軸部34
を支点として回動することができる。この抜取り位置と
傾倒位置では、軸部34は、ガイド溝33の前端に位置
する。また、レバー35は、スライド手段41としての
軸部34をガイド溝33に沿って摺動させることより、
傾倒位置と、この傾倒位置と同じく短絡プラグ30の抜
取り操作を不能とする格納位置(図1及び図5を参照)
との間で、前後方向(短絡プラグ30の抜き取り方向と
交差する方向)へ直線移動することができる。この直線
移動方向は、短絡プラグ30の抜取り方向に対して直角
方向となっており、また、傾倒位置とされたレバー35
のアーム部37の長さ方向と同じ方向となっている。
【0018】次に、本実施形態の作用を説明する。短絡
プラグ30を電極対15に差し込む際には、まず、図4
に示すように、ケース10の上方において短絡プラグ3
0を抜取り位置とし、この状態で短絡プラグ30のプラ
グ本体31を電極対15に対して上から被せるように差
し込む(図3を参照)。すると、短絡部材32の弾性接
触片32Bが電極対15に接触してその電極対15間を
導通可能な状態とする。但し、この時点では主回路はま
だ閉じた状態(通電可能な状態)とはなっていない。
【0019】この後、レバー35を前方へ90°倒して
傾倒位置とする(図2及び図6を参照)。尚、このと
き、レバー35はプラグ本体31の左右両側面に突成し
たストッパ42に上から当接することにより、アーム部
37を水平にした傾倒位置に保持される。この状態で
は、レバー35のフード部39がケース10の嵌合部1
8と対向している。この状態から傾倒位置のレバー35
を、ガイド溝33に沿わせつつ格納位置に向けて後方へ
スライドさせると、フード部39が嵌合部18に対して
外嵌するとともに、フード部39内の短絡部材32の先
端部が嵌合部18内に進入して端子金具22と接続さ
れ、両端子金具22が短絡端子38を介して短絡状態と
なる(図1及び図5を参照)。これにより、レバー35
が格納位置に変位したことが検知され、リレーが閉作動
し、もって、主回路が閉じた状態となる。
【0020】以上により、ブレーカ装置の組付けが完了
する。この状態では、レバー35の指掛け部36がケー
ス10の電極収容空間14内に収容された状態となる。
また、抜取り規制手段20としての嵌合部18とフード
部39とが嵌合されていることにより、レバー35がケ
ース10に対して上方へ平行移動することが規制されて
おり、ひいては、短絡プラグ30が上方へ変位して電極
対15から抜き取られることが規制されている。
【0021】次に、短絡プラグ30が電極対15に差し
込まれるとともにレバー35が格納位置にあって主回路
が閉じている状態から、主回路を開く手順について説明
する。まず、格納位置にあるレバー35の指掛け部36
に指を引っ掛けてレバー35をガイド溝33に沿って前
方へ移動させる。レバー35が傾倒位置に達すると、軸
部34がガイド溝33の前端に当接するため、それ以上
のレバー35の移動は阻止される。
【0022】尚、短絡プラグ30が電極対15に差し込
まれてレバー35が格納位置にある状態では、回動規制
手段19としてのケース10の嵌合部18とレバー35
のフード部39とが嵌合されているので、格納位置にあ
るレバー35が上方(短絡プラグ30の抜取り方向)へ
向けて回動することはない。レバー35が傾倒位置に移
動する過程では、その移動開始直後(レバー35が傾倒
位置に達するより前)に、短絡端子38が一対の端子金
具22から離間し、両端子金具22の短絡が解除され、
レバー35が傾倒位置側への移動を開始したことが検知
される。この検知により、リレーが励磁されて主回路を
開くための開作動を開始し、開作動が完了したところで
主回路が開く。リレーが開作動が開始してから完了する
までにはタイムラグがあるが、レバー35が傾倒位置に
達する時点では、開作動が完了して主回路は開いた状態
となっている。尚、この間、電極対15は短絡部材32
によって導通可能な状態に保たれたままである。
【0023】この後、傾倒位置にあるレバー35を抜取
り位置まで回動させる(図2及び図3を参照)。このと
き、傾倒位置にあるレバー35の指掛け部36は、ケー
ス10の前面壁24の切欠部25を通ってケース10の
外部(前方)へ突き出した状態となっている(図2及び
図6を参照)ので、指掛け部36に対して指を簡単に引
っ掛けることができる。レバー35を抜取り位置まで回
動させると、指掛け部36がレバー35の上端に位置す
るようになり、あとは、この指掛け部36に指をひっか
けたままでレバー35を持ち上げる。すると、短絡プラ
グ30が電極対15から抜き取られ(図4を参照)、電
極対15の間が導通不能な状態となる。電極対15から
短絡プラグ30を抜いた時点では、既に、上述のように
リレーの開作動によって主回路は開いた状態となってい
るので、電極対15と短絡部材32との間にアークが発
生することはない。
【0024】上述のように本実施形態においては、リレ
ーを開作動させてから短絡プラグ30を抜き取る過程で
は、レバー35を抜取り方向と交差する方向に格納位置
から傾倒位置まで直線移動させる操作と、レバー35を
抜取り方向へ立ち上がるように傾倒位置から抜取り位置
まで回動させる操作という変位形態が異なる2つのレバ
ー操作を行う必要があるので、リレーの開作動が開始し
てからその開作動が完了して主回路が閉じるまでの間に
タイムラグがあっても、短絡プラグ30の抜取り操作
は、開作動が完了して主回路が開いた後で行われるよう
になっている。したがって、主回路が閉じた状態のまま
であるにも拘わらず電極対15から短絡プラグ30が抜
き取られてしまう、ということはない。
【0025】また、本実施形態のブレーカ装置は、常に
は、レバー35を格納位置にした状態で使用されるが、
この状態ではレバー35がケース10の内部に収容され
ているので、ブレーカ装置全体をコンパクトにまとめる
ことができるとともに、他の部材がレバー35に対して
不用意に当たることがない。しかも、レバー35を傾倒
位置から抜取り位置へ回動させる際には、レバー35の
指掛け部36がケース10の外部に突出されているの
で、回動操作を行い易くなっている。
【0026】また、リレーを開閉作動させる変位動作検
知手段23として簡素な形態である一対の端子金具22
と短絡端子38とを用いたので、マイクロスイッチ等の
複雑な機器を用いるのに比べると、コストが低く抑えら
れている。また、レバー35の内部には、短絡端子38
がインサート成形によって一体化されているので、レバ
ーと短絡端子とを別個に製造して組み付ける場合に比べ
ると、部品点数と組付け工数が少なくて済んでいる。ま
た、納位置に変位したレバー35を係止させることで、
短絡プラグ30が電極対15から抜き取られる方向へ変
位することを規制する抜取り規制手段20を設けたの
で、レバー35が格納位置にあって主回路が閉じた状態
となっているにも拘わらず短絡プラグ30が電極から抜
き取られる、ということが確実に防止される。
【0027】[他の実施形態]本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態ではレバーの抜取り位置と傾倒位置
との間の変位角度を90°としたが、本発明では、変位
角度は90°より小さい角度にしてもよく、90°より
大きい角度にしてもよい。尚、この変位角度が大きいほ
ど、スイッチング手段の開作動が開始してから短絡プラ
グが抜き取られるまでのタイムラグが大きくなる。
【0028】(2)上記実施形態では変位動作検知手段
として端子金具とこの端子金具を短絡させる短絡端子と
を用いたが、これに替えて、マイクロスイッチ等の他の
手段を用いることもできる。 (3)上記実施形態ではヒューズをケースに固定した
が、本発明によれば、ヒューズを短絡プラグに取り付け
てもよい。 (4)上記実施形態ではスイッチング手段として励磁に
より開作動を開始するリレーを用いたが、本発明によれ
ば、トランジスタなどの他の手段を用いることもでき
る。
【0029】(5)上記実施形態では格納位置のレバー
が回動をことを規制する回動規制手段が、レバーが格納
位置にあるときに短絡プラグが電極対から抜き取られる
のを規制する抜取り規制手段を兼用しているが、本発明
によれば、回動規制手段と抜取り規制手段とを別個に独
立させて設けてもよい。 (6)上記実施形態ではレバーを傾倒位置と格納位置と
の間で直線移動させる手段として短絡プラグに形成した
ガイド溝にレバーの軸部を嵌合させる構成としたが、本
発明によれば、レバーに形成したガイド溝を短絡プラグ
の軸部に嵌合させる構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1においてレバーが格納位置にある状
態をあらわす一部切欠側面図
【図2】レバーが傾倒位置にある状態をあらわす一部切
欠側面図
【図3】レバーが抜取り位置にある状態をあらわす一部
切欠側面図
【図4】短絡プラグを電極対から抜き取った状態をあら
わす一部切欠側面図
【図5】レバーが格納位置にある状態をあらわす一部切
欠平面図
【図6】レバーが傾倒位置にある状態をあらわす一部切
欠平面図
【図7】レバーが抜取り位置にある状態をあらわす一部
切欠平面図
【符号の説明】
10…ケース 15…電極 18…端子金具 19…回動規制手段 20…抜取り規制手段 23…変位動作検知手段 30…短絡プラグ 35…レバー 36…指掛け部 39…短絡端子 40…回動手段 41…スライド手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近田 一元 愛知県名古屋市南区菊住一丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチング手段の開閉作動により開閉
    される主回路に一対の電極を直列に設け、その電極対に
    短絡プラグを抜き差しすることにより前記スイッチング
    手段の開閉作動とは独立して前記電極対の間の通電を許
    容又は阻止できるようにしたものであって、 前記短絡プラグに設けたレバーを、前記短絡プラグの抜
    取り方向に立ち上がることでその短絡プラグの抜取り操
    作を可能とする抜取り位置と、抜取り方向に対して横向
    きに倒れる傾倒位置との間で回動させる回動手段と、 前記レバーを、前記傾倒位置と、前記短絡プラグの抜取
    り操作を不能とする格納位置との間で、前記短絡プラグ
    の抜き取り方向と交差する方向へ直線移動させるスライ
    ド手段と、 前記レバーが前記格納位置へ変位したことを検知して前
    記スイッチング手段を閉作動させるとともに、前記レバ
    ーが前記格納位置から前記傾倒位置側へ変位する過程で
    その変位を検知して前記スイッチング手段に開作動を開
    始させる変位動作検知手段と、 前記短絡プラグが前記電極に差し込まれて前記レバーが
    前記格納位置にある状態では、その格納位置にあるレバ
    ーが前記傾倒位置へ直線移動することは許容するが、前
    記短絡プラグの抜取り方向へ向けて回動することを規制
    する回動規制手段とを備えていることを特徴とするブレ
    ーカ装置。
  2. 【請求項2】 前記レバーが前記格納位置にある状態で
    はそのレバーが前記電極対が設けられているケースの内
    部に収容され、前記レバーが前記傾倒位置にある状態で
    はそのレバーの指掛け部が前記ケースの外部へ突出され
    る構成としたことを特徴とする請求項1記載のブレーカ
    装置。
  3. 【請求項3】 前記変位動作検知手段は、前記電極対が
    設けられているケースに一対の端子金具を設け、前記レ
    バーに、前記格納位置へ変位したときに前記一対の端子
    金具を短絡させることで前記スイッチング手段を閉作動
    させるとともに、前記傾倒位置へ向けて変位する途中で
    前記一対の端子金具の短絡を解除することで前記スイッ
    チング手段の開作動を開始させる短絡端子を設けた構成
    になることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    ブレーカ装置。
  4. 【請求項4】 前記レバーの内部には、前記短絡端子が
    インサート成形によって一体化されていることを特徴と
    する請求項3記載のブレーカ装置。
  5. 【請求項5】 前記格納位置に変位した前記レバーを係
    止させることで、前記短絡プラグが前記電極対から抜き
    取られる方向へ変位することを規制する抜取り規制手段
    を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいず
    れかに記載のブレーカ装置。
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