JP2003016513A

JP2003016513A - 自動販売機

Info

Publication number: JP2003016513A
Application number: JP2001196663A
Authority: JP
Inventors: Katsuyuki Osawa; 克之大澤; Kimimichi Kuboyama; 久保山　　公道; Toshihiko Gensui; 敏彦源水; Masaki Fujinami; 正樹藤波
Original assignee: Fuji Electric Co Ltd
Current assignee: Fuji Electric Co Ltd
Priority date: 2001-06-28
Filing date: 2001-06-28
Publication date: 2003-01-17

Abstract

(57)【要約】【課題】冷凍機のコンデンシングユニットを搭載した機
械室の前面を遮音壁で閉塞した低騒音形の自動販売機を
対象に、前方への騒音漏洩を防ぎつつ、コンデンシング
ユニットの清掃作業が楽に行えるように機械室の構造を
改良する。【解決手段】前面外扉２付きキャビネット１の底部側に
画成した機械室１ｂに冷凍機のコンデンシングユニット
７を搭載し、周囲から取り込んだ外気をコンデンシング
ユニットに送風するようにした自動販売機で、機械室の
前面を遮音壁で閉塞し、背面側から空気取入口１２およ
び排気口１１を通じてコンデンシングユニットに送風す
るようにしたものにおいて、機械室の前面には凝縮器と
の対向面域を開口したうえで、遮音壁１６を外扉と一体
化してその裏面側に設け、外扉を閉じた際には機械室の
前面を遮音壁１６で閉塞し、メンテナンス時には扉を開
いて前方から凝縮器７ｂに直接アクセスして清掃が行え
るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、商品収納庫が前面
扉付の断熱筐体になるキャビネットの底部側に機械室を
画成し、該機械室内に商品を保冷する冷凍機のコンデン
シンデユニットを装備して缶、びん、ペットボトル商品
などをコールド商品として販売する自動販売機に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】まず、頭記した自動販売機の一般的な構
造例を図５，図６に示す。図において、１は断熱筐体に
なる自動販売機のキャビネット、１ａは商品収納庫、１
ｂはキャビネット１の底部側に画成した機械室、２は前
面外扉、２ａは商品取出口、３は断熱内扉、４はキャビ
ネット１の商品収納庫１ａに収設した商品収納ラック、
５は商品収納ラック４から搬出した商品を商品取出口２
ａに導く商品搬出シュータ、６は商品収納庫１ａの庫内
底部に設置した冷却ニット（冷凍機のエバポレータと庫
内ファンとの組立体）であり、前記機械室１ｂには前記
冷却ユニット６とで冷凍サイクルを形成する冷棟機の風
冷式コンデンシンユニット７を搭載し、仕切壁１ｃの左
側に画成した小室には電源ユニット等を収設している。
なお、商品収納庫１ａの断熱筐体は、薄鋼板製になる内
箱と外箱との間に、例えば発泡性樹脂の断熱材を充填し
た構成になる。

【０００３】かかる自動販売機の商品販売動作は周知の
通りであり、商品８は商品収納ラック４の各コラムに収
納され、冷却ユニット６で冷却した冷気を庫内に循環送
風して商品８を販売適温に保冷している。そして商品販
売時には、販売指令に基づくベンド機構４ａの動作で商
品収納ラック４から払い出した品８が商品搬出シュート
５を経て商品取出口２ａに送出される。

【０００４】また、前記の風冷式コンデンシングユニッ
ト７は圧縮機７ａ，凝縮器７ｂ，送風ファン７ｃを前後
の順に並べた組立体からなり、図６で示すように、外扉
２の前面下部に開口する外気取入口２ｂを通じて機外前
方より取り入れた冷却空気（外気）を図示矢印のように
機械室１ｂの室内に送風して擬縮器７ｂ，圧縮機７ａを
冷却した後、機械室１ｂの背面に開口した排気口１ｂ-1
を通じてキャビネット１の背後側に排出するようにして
いる。

【０００５】一方、自動販売機の運転時にコンデンシン
グユニット７から発生した騒音（圧縮機の振動音，送風
ファンの風切り音）がキャビネット１の前方（通路側）
に漏洩するのを防いで低騒音化を図るために、機械室の
前端面を遮音壁で閉塞した上で、キャビネットの背面側
から冷却空気を取入み、排気を行うようにした構成のも
のが本発明と同一出願人より特願２０００─３４３４７
３号として先に提案されており、その構成を図７に示
す。

【０００６】すなわち、図示の低騒音形自動販売機で
は、コンデンシングユニット７を搭載した機械室１ｂの
前面を遮音板１０で閉塞したうえで、機械室１ｂの室内
にはコンデンシングユニット７を包囲して風胴９を設
け、また機械室の背面には左右に振り分けて風胴９の出
口に通じる冷却空気の排気口１１および空気取入口１２
Ｌ，１２Ｒを開口するとともに、空気取入口１２Ｌ，１
２Ｒと風胴９の前面側の入口との間に風胴９の側方を迂
回する吸込導風路１３を画成し、さらに風胴９，導風路
１３の内壁面には吸音材１４を布設している。また、キ
ャビネット１の背面には排気口１１に連通して上方に延
在する排気ダクト１５を設けており、この構成で空気取
入口１２Ｌ，１２Ｒから取り込んだ外気を図示矢印のよ
うにコンデンシングユニット７へ送風し、排気口１１，
排気ダクト１５を通じて天井側に排気するようにしてい
る。なお、１７は商品収納庫１ａの庫内に生じた結露水
（ドレン）を集めて蒸発処理する蒸発皿であってコンデ
ンシングユニット７とともに風胴９内に配置し、この蒸
発等さ１７の中にコンデンシングユニット７の高温冷媒
管（圧縮機７ａと凝縮器７ｂとの間の配管）をコイル状
に巻いて配管し、冷凍機の運転中に皿内に溜まったドレ
ン水を蒸発させ、その上記をコンデンシングユニットの
排気流と一緒に外部に排出するようにしている。

【０００７】上記の構成によれば、機械室１ｂの前面が
遮音壁９で閉塞されており、運転中にコンデンシングユ
ニット７から発生した騒音は自動販売機の前方に漏洩す
ることがなく、また冷却空気の送風経路の内壁面には吸
音材１４が布設されていて空気取入口，排気口から外方
に漏洩する騒音レベルも低減するので、特に静粛性が要
求される屋内設置用の自動販売機として好適である。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】ところで、前記提案に
なる低騒音形自動販売機の構成ではメンテナンス性の面
で次記のような課題が残る。すなわち、自動販売機の運
転中は冷凍機のコンデンシングユニット７を空冷するた
めに冷却用空気を外部から機械室１ｂに取り入れている
が、その際に冷却用空気と一緒に周囲から吸い込んだ塵
埃が、コンデンシングユニット７の先頭に位置する凝縮
器（フィン・チューブ形）７ｂおよびその前面に配した
除塵フィルタに付着堆積し、このまま放置するとフィン
間，およびフィルタが目詰まりして冷凍機の冷却効率を
低下させてしまうおそれがあるため、定期的に凝縮器７
および除塵フィルタを清掃する必要がある。

【０００９】この場合に、図７に示した従来構造では、
機械室１ｂの前面に遮音壁１０がねじ止めなどで固定的
に閉塞されているため、コンデンシングユニット７の凝
縮器７ｂを清掃するには、外扉２を開いた状態で機械室
に固定されている遮音壁１０を取り外し、さらに必要に
応じてコンデンシングユニット７をキャビネット１から
前方に引き出さなければならず、その作業に手間が掛か
る。

【００１０】また、図７において、コンデンシングユニ
ット７に併設した露受け蒸発皿１７は、凝縮器と同様に
メンテナンス時に取出して清掃する必要があるが、前記
した従来構成では蒸発皿を清掃するためにはコンデンシ
ングユニット７をキャビネット１の機械室１ｂから引き
出さなければならず、作業性がすこぶる悪い。本発明は
上記の点に鑑みなされたものであり、前記した低騒音形
の自動販売機を対象に、キャビネット前方に漏洩する騒
音の遮音機能を確保しつつ、コンデンシングユニットの
メンテナンス作業性の改善が図れるように機械室の構造
を改良した自動販売機を提供することを目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、庫内に商品収納ラックおよび冷却ユ
ニットを搭載した前面外扉付きキャビネットの底部側に
機械室を画成して冷凍機のコンデンシングユニットを収
設し、前記機械室を風道として周囲から取り込んだ外気
を冷却空気としてコンデンシングユニットに送風するよ
うにした自動販売機であり、前記コンデンシングユニッ
トが空冷式の凝縮器、送風ファン、圧縮機を前後の順に
並べて配置した組立体からなり、前記機械室の前面を遮
音壁で閉塞したうえで、背面側に開口した空気取入口お
よび排気口を通じて、コンデンシングユニットに送風す
るようにしたものにおいて、前記機械室の前面における
少なくともコンデンシングユニットの凝縮器との対向面
域を開口したうえで、機械室と切り離して外扉の裏面側
に遮音壁を取付け、外扉を閉じた際に前記遮音壁で機械
室の前面開口部を閉塞するように構成する（請求項
１）。

【００１２】この構成によれば、外扉を閉じた定常の運
転状態では遮音壁が機械室の前面を閉塞してコンデンシ
ングユニットから発生した騒音がキャビネットの前方に
漏洩するのを防止する。一方、機内のメンテナンス時に
外扉を開くと、遮音壁が扉と一緒に前方に移動して機械
室の前面が開放される。これにより、コンデンシングユ
ニットをキャビネットの機械室から外部に引き出すこと
なく、前方から凝縮器およびその除塵フィルタを容易に
清掃することができる。

【００１３】また、本発明によれば、前記機械室の内方
で、空気取入口からコンデンシングユニットの側方を迂
回して凝縮器の前面に通じる吸込導風路に、該導風路を
上下段に分割する仕切部材を設けてその上段側の導風路
をコンデンシングユニットの排気経路に連通させるとと
もに、前記仕切部材の上にキャビネットの庫内に生じた
結露水を集める蒸発皿を配置し、かつ該蒸発皿の中にコ
ンデンシングユニットの高温冷媒管をコイル状に配管し
て結露水を蒸発処理するように構成する（請求項２）も
のとし、ここで導風通路に配した前記仕切部材を機械室
から前方へ引出し可能に係合支持し、該仕切部材を機外
に引出した後の導風路を通じて蒸発皿を機外に引き出せ
るようにする（請求項３）。さらに、吸込導風路の後部
側には、吸込導風ダクトを引出した状態で蒸発皿を下支
えする皿支持台を設け、該皿支持台には蒸発皿を定位置
から前方へ滑り降ろすように傾斜面を形成しておく（請
求項４）。

【００１４】この構成により、機械室の横幅寸法を広げ
ることなしに、コンデンシングユニットの側方を迂回す
る吸込導風路を利用してその仕切部材の上段側に露受け
蒸発皿の配置スペースを確保できる。そして、蒸発皿を
外部に引出して清掃する際には、機械室から仕切部材を
先に抜き出した後に、この導風路を出し入れ通路として
蒸発皿を冷媒配管との干渉なしに外部に引き出すことが
できる。また、この場合に導風路の後部に前記の皿支持
台を設けておけば、蒸発皿を外部に引き出す際に蒸発皿
がドレン水で満たされた状態でも、片方の手で蒸発皿の
先端を支えながら、もう一方の手で吸込導風ダクトを手
前に引き出すことができ、さらに吸込導風ダクトを引き
出した後は、手で蒸発皿を水平姿勢に支えながら徐々に
前方に引き出すことにより、蒸発皿の後端が皿支持台の
傾斜面をスライドして機械室の底面高さまで下降するの
で、これによりドレン水が満たされた蒸発皿をその皿内
に配管したコンデンシングユニットの冷媒管に阻害され
ることなく外部に引き出すことができて蒸発皿の取出し
作業が楽に行える。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
の実施例に基づいて説明する。なお、各実施例の図中で
図７に対応する部材には同じ符号を付してその説明は省
略する。〔実施例１〕図１(a),(b) は本発明の請求項１に対応す
る実施例を示すものである。この実施例においては、キ
ャビネット１の底部側に画成した機械室１ｂに、図７の
構成と同様に圧縮機７ａ，凝縮器７ｂ，送風ファン７ｃ
からなる冷凍機のコンデンシングユニット７を包囲して
反面側の排気口１１に通じる風胴９、および該風胴９の
左右側方を迂回して背面側の空気取入口１２Ｒ，１２Ｌ
と風胴９の前面側に配した凝縮器７ｂとの間を連通する
吸込導風路１３が画成されている。

【００１６】ここで、機械室１ｂの前面は凝縮器７ｂと
の対向面域を除いて前面隔壁１ｂ-1で覆い、その内壁面
に吸音材１４を被着しており、さらに前面隔壁１ｂ-1の
開口部（凝縮器７ｂとの対向面域）に対向して、外扉２
の裏面側には前記開口部を閉塞するように遮音壁１６が
支持座１６ａを介して取付けられている。この遮音壁１
６は基板の表面に吸音材を貼付けたもので、前記の前面
隔壁１ｂの開口部よりも一回り大きい外形サイズとし、
外扉２と一緒に開閉して外扉を閉じた際に遮音壁１６が
機械室１ｂの前面隔壁１ｂ-1の開口周縁に重なり合って
その開口部を閉塞するようにしている。

【００１７】かかる構成において、冷凍機を運転中は従
来例と同様に、機械室１ｂの背面側から空気取入口１２
Ｒ，１２Ｌより取り込んだ外気が図示矢印のように吸込
導風路１３を経由して風胴９に流入し、コンデンシング
ユニット７を通風，冷却した後、背面側の排気口１１，
排気ダクト１５を通じて外部に放出される。この場合
に、機械室１ｂの内壁面には吸音材１４が貼り付けてあ
り、かつ前面隔壁１ｂ-1の開口部は外扉２の裏面に設け
た遮音壁１６により閉塞されているので、コンデンシン
グユニット７に発生した騒音がキャビネット１の前方に
漏洩するのを効果的に防止する。また、定期的に行う機
内のメンテナンス時に凝縮器７ｂおよびその除塵フィル
タを清掃する場合には、前面外扉２を開放することで遮
音壁１６が扉と一緒に開いて凝縮器７ｂの前方域が開放
されるので、断熱内扉３は閉じたまま、キャビネット前
方から機械室１ｂに手を差し入れて凝縮器７の前面，お
よびその除塵フィルタを容易に清掃できる。

【００１８】〔実施例２〕図２(a) 〜(c) は本発明の請
求項２に対応する実施例を示すものである。この実施例
においては、先記実施例１の構成を基本として、風胴９
の左右側方に画成した吸込導風路１３のうちの片方に
は、その導風路内に導風路仕切ダクト１９（仕切部材）
を配して上下段の通路に分割し、その下段側の通路は
(b) 図で示すようにそのまま吸込導風路１３として空気
取入口１２Ｌに連通させ、上段側の通路は(c) 図で示す
ようにコンデンシングユニット７の排気経路に連通させ
たうえで、この上段側通路のスペースを利用して仕切ダ
クト１９の上に露受け蒸発皿１７を配置し、かつその皿
内にはコンデンシングユニット７の高温冷媒管１８をコ
イル状にして配管し、蒸発皿１７に溜まったドレン水を
蒸発処理するようにしている。

【００１９】〔実施例３〕次に、前記実施例２の構成を
基本とした本発明の請求項３に対応する応用実施例を図
３(a),(b) に示す。この実施例においては、吸込導風路
１３に配した導風路仕切ダクト１９を独立部品として機
械式１ｂから前方へ引出し可能に配置するとともに、該
ダクトの後端底部にはフック状の係合突起１９ａを突設
し、該係合突起１９ａを(a) 図で示すようにキャビネッ
ト１の基台側に形成した掛け穴２０に引っ掛けて定位置
に係止支持するようにしている。

【００２０】かかる構成で、自動販売機のメンテナンス
時に導風路仕切ダクト１９の上に載置した露受け蒸発皿
１７を外部に取り出す場合には、外扉を開放した状態で
キャビネット１の前方から機械室１ｂに手を差し入れ、
仕切ダクト１９を若干奥に押し込んで係合突起１９ａと
掛け穴２０との係合を解き（(a) 図参照）、続いて仕切
りダクト１９を上方に持ち上げながら前方に引き出す
（(b) 図参照）。そして、仕切ダクト１９を抜き出した
後に、導風路１３を通じて蒸発皿１７を前方に引き出
す。これにより、工具などを使わずに露受け蒸発皿１７
を簡単に引き出すことかできる。

【００２１】〔実施例４〕図４(a) 〜(c) は前記実施例
３をさらに発展させた本発明の請求項４に対応する実施
例を示すものである。この実施例においては、導風路仕
切ダクト１９を配した導風路１３の下段側通路の後部
に、前記仕切ダクト１９を前方に引出した状態で露受け
蒸発皿１７の後端部を下支えする皿支持台２１を備えて
いる。この皿支持台２１は、仕切ダクト１９と同じ高さ
としてその前面には下向きの傾斜面２１ａを形成した断
面三角形の台になる。

【００２２】かかる構成で、常時は(a) 図に示すように
仕切ダクト１９の上に露受け蒸発皿１７が載置されてい
る。そして、自動販売機のメンテナンス時に外扉を開
き、この状態でキャビネット１の前方から差し入れた片
方の手で蒸発皿１７の前端を支えながらもう一方の手で
仕切ダクト１９を前方に引き出すと、(b) 図で表すよう
に蒸発皿１７の後端が前記の皿支持台２１の上に載り移
って水平姿勢に保持される。続いて蒸発皿１７の先端を
手で支えながら手前に引くと、(c) 図のように蒸発皿１
７の後端が皿支持台２１の傾斜面に沿って下方に滑り降
りた後、機械室１ｂの底面上をスライド移動して前方に
引き出される。

【００２３】この引出し手順の説明から判るように、露
受け蒸発皿１７がドレン水で満たされている場合でも、
蒸発皿を水平姿勢に保ったままドレン水をこぼさずにキ
ャビネット１の前方に引き出すことができる。しかも、
(b) 図から(c) 図に移行する過程では蒸発皿１７が皿支
持台２１の傾斜面２１ａに沿って下降するので、皿内に
配管した冷媒管１８との干渉なしに抜き取ることができ
る。

【００２４】

【発明の効果】以上に述べたように、本発明の構成によ
れば、次記の効果を奏する。 (1) 冷凍機のコンデンシングユニットを搭載したキャビ
ネットの機械室前面を閉塞する遮音壁を外扉の裏面側に
取付け、外扉と連動して開閉させるようにした請求項１
の構成によれば、従来の低騒音形自動販売機と同様に運
転中にキャビネットの前方に伝播するコンデンシングユ
ニットの騒音漏洩を低減しつつ、自動販売機のメンテナ
ンス時には、外扉を開くだけてキャビネットの前方から
直ちにコンデンシングユニットの凝縮器前面にアクセス
することができ、これにより従来構造と比べて清掃作業
性の大幅な改善が図れる。しかも、この清掃作業はキャ
ビネットの断熱内扉を閉じたまま行えるので、この清掃
作業中に商品収納庫の庫内温度上昇を回避できる。

【００２５】(2) また、コンデンシングユニットの側方
を迂回する吸込導風路に、該導風路を上下段に分割する
仕切部材を設けてその上段側の導風路をコンデンシング
ユニットの排気経路に連通させるとともに、前記仕切部
材の上にキャビネットの庫内に生じた結露水を集める蒸
発皿を配置し、かつ該蒸発皿の中にコンデンシングユニ
ットの高温冷媒管をコイル状に配管して結露水を蒸発処
理するようにした請求項２の構成によれば、機械室の横
幅を広げることなく吸込導風路を利用してその仕切部材
の上段側に露受け蒸発皿の配置スペースを確保できる。

【００２６】(3) さらに、導風通路に配した前記の仕切
部材を機械室から前方へ引出し可能に係合支持し、該仕
切部材を機外に引出した後の導風路を通じて蒸発皿を機
外に引き出せるようにした請求項３の構成により、メン
テナンス時に蒸発皿を外部に引出して清掃する場合に
は、機械室から仕切部材を先に抜き出した後に、この導
風路を出し入れ通路として蒸発皿を冷媒配管との干渉な
しに外部に引き出すことができて蒸発皿の出し入れ作業
が簡単に行える。

【００２７】(4) また、吸込導風路の後部に仕切部材を
引出した状態で蒸発皿の後部を下支えする皿支持台を設
け、かつ該皿支持台には蒸発皿を定位置から前方へ滑り
降ろす傾斜面を形成した請求項４の構成によれば、蒸発
皿を外部に引き出す際に蒸発皿がドレン水で満たされた
状態でも、片方の手で蒸発皿の先端を支え、もう一方の
手を使って吸込導風ダクトを手前に引き出すことがで
き、これに続いて蒸発皿を水平姿勢に支えながら徐々に
前方に引き出すことで、蒸発皿の後端を皿支持台の傾斜
面で案内しながらドレン水をこぼさずに、かつ皿内に配
管したコンデンシングユニットの冷媒管との干渉なしに
となく外部に引き出すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例１に対応する自動販売機の構成
図であり、(a) は側視断面図、(b) は(a) 図における機
械室の横断平面図

【図２】本発明の実施例２に対応する自動販売機の構成
図であり、(a) は機械室の側視断面図、(b),(c) はそれ
ぞれ(a) 図における矢視Ｘ−Ｘ，Ｙ−Ｙ断面図

【図３】本発明の実施例３に対応する自動販売機機械室
の側視断面構成図であり、(a),(b) は機械室に組み込ん
だ導風路仕切ダクトの引出し作業を工程順に表した説明
図

【図４】本発明の実施例４に対応する自動販売機機械室
の側視断面構成図であり、(a)〜(c) は機械室に内蔵し
た露受け蒸発皿の取出し作業を工程順に表した説明図

【図５】在来の一般的な自動販売機の扉開放状態を表す
外観斜視図

【図６】図５の自動販売機の内部構造を表す断面側視図

【図７】従来における低騒音形自動販売機の構成図であ
り、(a) は側視断面図、(b) は(a) 図における機械室の
横断平面図

【符号の説明】

１キャビネット１ａ商品収納庫１ｂ機械室２前面外扉４商品収納ラック６冷却ユニット７冷凍機のコンデンシングユニット７ａ圧縮機７ｂ凝縮器７ｃ送風ファン８商品９風胴１１排気口１２Ｒ，１２Ｌ冷却空気取入口１３吸込導風路１６遮音壁１７蒸発皿１８冷媒管１９導風路仕切ダクト１９ａ係止突起２１皿支持台２１ａ傾斜面

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｆ２５Ｄ 23/00 ３０６Ｆ２５Ｄ 23/00 ３０６Ａ (72)発明者源水敏彦神奈川県川崎市川崎区田辺新田１番１号富士電機株式会社内 (72)発明者藤波正樹神奈川県川崎市川崎区田辺新田１番１号富士電機株式会社内Ｆターム(参考） 3E044 AA01 DB16 FB02 FB12 3L045 AA07 BA01 CA02 DA02 EA01 PA04 3L048 AA01 AA08 BC06 CA02 CB04 DA03 DB07 FA04 GA02

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】庫内に商品収納ラックおよび冷却ユニット
を搭載した前面外扉付きキャビネットの底部側に機械室
を画成して冷凍機のコンデンシングユニットを収設し、
前記機械室を風道として周囲から取り込んだ外気を冷却
空気としてコンデンシングユニットに送風するようにし
た自動販売機であり、前記コンデンシングユニットが空
冷式の凝縮器、送風ファン、圧縮機を前後の順に並べて
配置した組立体からなり、前記機械室の前面を遮音壁で
閉塞したうえで、背面側に開口した空気取入口および排
気口を通じて、コンデンシングユニットに送風するよう
にしたものにおいて、前記機械室の前面における少なくともコンデンシングユ
ニットの凝縮器との対向面域を開口したうえで、機械室
と切り離して外扉の裏面側に遮音壁を取付け、外扉を閉
じた際に前記遮音壁で機械室の前面開口部を閉塞するよ
うにしたことを特徴とする自動販売機。
【請求項２】庫内に商品収納ラックおよび冷却ユニット
を搭載した前面外扉付きキャビネットの底部側に機械室
を画成して冷凍機のコンデンシングユニットを収設し、
前記機械室を風道として周囲から取り込んだ外気を冷却
空気としてコンデンシングユニットに送風するようにし
た自動販売機であり、前記コンデンシングユニットが空
冷式の凝縮器、送風ファン、圧縮機を前後の順に並べて
配置した組立体からなり、前記機械室の前面を遮音壁で
閉塞したうえで、背面側に空気取入口および排気口を左
右に分散して開口し、かつ機械室の内方に前記空気取入
口からコンデンシングユニットの側方を迂回して凝縮器
の前面に通じる吸込導風路を画成したものにおいて、前記の吸込導風路に、該導風路を上下段に分割する仕切
部材を設けてその上段側の導風路をコンデンシングユニ
ットの排気経路に連通させるとともに、前記仕切部材の
上にキャビネットの庫内に生じた結露水を集める蒸発皿
を配置し、かつ該蒸発皿の中にコンデンシングユニット
の高温冷媒管をコイル状に配管して結露水を蒸発処理す
るようにしたことを特徴とする自動販売機。
【請求項３】請求項２記載の自動販売機において、導風
通路に配した仕切部材を機械室から前方へ引出し可能に
係合支持し、該仕切部材を機外に引出した後の導風路を
通じて蒸発皿を機外に引き出せるようにしたことを特徴
とする自動販売機。
【請求項４】請求項３記載の自動販売機において、吸込
導風路の後部に仕切部材を引出した状態で蒸発皿の後部
を下支えする皿支持台を設け、かつ該皿支持台には蒸発
皿を定位置から前方へ滑り降ろす傾斜面を形成したこと
を特徴とする自動販売機。