JP2003016206A - 経費運用システム、経費運用方法及び出力媒体 - Google Patents

経費運用システム、経費運用方法及び出力媒体

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JP2003016206A
JP2003016206A JP2001199454A JP2001199454A JP2003016206A JP 2003016206 A JP2003016206 A JP 2003016206A JP 2001199454 A JP2001199454 A JP 2001199454A JP 2001199454 A JP2001199454 A JP 2001199454A JP 2003016206 A JP2003016206 A JP 2003016206A
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JP2001199454A
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Yasuyuki Hirakawa
靖行 平川
Noriaki Kaneda
典明 兼田
Atsushi Shimizu
敦 清水
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組織の経費予算管理を受託し、予め経費利用
時に利用者より利用内容や経費科目など経費処理に必要
な情報を取得しておき、突合わせなどの後処理事務作業
を軽減させる。 【解決手段】 組織の経費管理部門33が管理する組織
経費予算(資金)36は、組織31から組織外部の決済
システム35に予め一括して運用を委託される(R4
1)。このとき、組織31は、委託する決済システム3
5に組織31が定めた予算枠と、それぞれの組織構成者
32の経費予算枠データを提示する。組織構成者32
が、商品・サービスを購入するとき(R44)には、組
織構成者32は、利用する経費の経費科目を商品・サー
ビス利用場34に申告し、その経費科目は商品・サービ
ス利用場34から決済システム35へ伝えられる。一
方、決済システム35は、委託された組織経費予算36
の運用を行ない、あらかじめ定められた期間ごとに、組
織31に対して運用報告を行う(R42)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、経費運用システ
ム、経費運用方法及び出力媒体に関する。特に、会社等
の企業に帰属する個人が利用する、経費に関する総合的
な経費運用のためのシステム等に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は組織における経費の概念を説明す
る図である。組織経費は、組織運用経費と組織構成者経
費とに分けられる。組織運用経費とは、組織そのものが
利用する経費であって、租税公課、減価償却費、貸倒
金、損害保険料などがある。また、組織構成者経費と
は、その組織に属する組織構成者によって消化される経
費であって、旅費交通費、接待交際費、事務消耗品費な
どがある。
【0003】企業においては、適切に経費を管理するこ
とが求められる。企業が経費を管理するのは、無駄な経
費を削減することもあるが、それ以外にも、(1)組織
運営にあたり会計の法的規則上、仕訳が必要である、
(2)経費科目によって税金の額が異なる、などの理由
による。
【0004】また、組織においては、組織経費は予算と
利用実績の面から管理されている。予算は、会計年度の
始めに与えられる経費枠であって、経費の上限値となる
ものである。また、予算は、その年度に必要となる経費
の目安を示している。利用実績は、その年度において、
実際に消費された経費であって、確定した経費の意味を
持つ。また、利用実績は、次年度の予算を決定する際の
根拠になるものである。
【0005】ただし、本発明が対象とするものは、「組
織運用経費」を含まず、「組織構成者経費」のみであ
る。そこで、組織構成者経費を中心として、現行の経費
処理方法を説明する。組織の経費処理においては、その
都度決済するのではなく、通常は決済システムを利用し
て決済が行なわれる。決済システムを利用すれば、組織
にとっては、効率的に資金を運用することが可能にな
り、大幅な事務作業の軽減を実現できる。例えば、組織
構成者が不特定多数の利用場で商品又はサービスを購入
した場合、組織が利用場ごとに精算を行うことになる
と、利用場と組織の双方に多大な事務作業負担が発生し
てしまうが、決済システムを利用することで、その事務
作業負担を低減することができる。
【0006】しかし、決済システムの利用にあたって
は、その都度決済を行なわないために、突合せの作業が
必要とされる。ここで、突合せとは、組織経理システム
入力のため、組織の経費管理部門が、決済システムから
通知される利用明細と実際に利用場で利用した組織構成
者の確認内容とを突き合わせる作業を意味する。図2
は、この突合せ作業を具体的に説明する図である。組織
構成者2が利用場で利用した利用明細が、決済システム
4から組織1の経費管理部門3に通知されると(R
1)、経費管理部門3は、その利用明細の正否を確認す
るため、該当する組織構成者2に確認を依頼する(R
2)。組織構成者2が、経費管理部門3からの確認依頼
に対して、利用明細の正否と利用内容を伝えると(R
3)、経費管理部門3は、組織構成者2との確認事項終
了後、組織経理システムにその内容を入力し保存する。
【0007】このような決済システム4を利用した現行
の経費処理方法と突合わせ作業等について、以下、詳細
に説明する。図3は現行の経費処理の流れを概略的に説
明するブロック図であり、図4及び図5は図3のブロッ
ク図の一部を詳細に説明したブロック図である。まず、
図4に示すように、組織1の経費管理部門3から組織構
成者2に組織構成者認証媒体5(例えば、クレジットカ
ード、組織限定のコーポレイトカードなど)が付与ない
し貸与される(R11)。
【0008】組織構成者2が商品・サービス利用場6
(例えば、商品を販売している店舗、サービスを提供し
ている店舗等)において商品・サービス7を購入ないし
利用しようとする場合には、組織構成者2は組織構成者
認証媒体5を商品・サービス利用場6に提示し(R1
2)、組織構成者認証を依頼する。組織構成者認証の依
頼を受けた商品・サービス利用場6は、組織構成者2が
購入する商品・サービス7の種類やその数量、利用料、
組織構成者認証媒体5に記録されている情報等の商品・
サービス利用情報を利用場端末8から決済システム4
(例えば、クレジットカード運営会社、コーポレイトカ
ード運営会社など)に送信し、その組織構成者認証依頼
(R13)を実行する。
【0009】利用場端末8からの組織構成者認証依頼
(R13)は、決済システム4の決済システム通信部9
で受信され、決済システム処理部10へ送られる(R1
4)。組織構成者認証依頼を受けた決済システム処理部
10は、図4に示すように、組織構成者認証処理(R1
5)を実行し、その組織構成者認証媒体5が正規のもの
で、組織構成者2も正当な組織構成者であるかどうか照
合する。組織構成者2が認証されると、決済システム処
理部10は、認証された組織構成者2の与信額とそれま
での利用額とから与信額残高確認処理(R16)を実行
し、当該組織構成者2が当該商品・サービス7を購入す
る与信能力があるか審査する。この組織構成者認証依頼
及びその結果は、決済システム記憶部11に記録される
(R17)。
【0010】決済システム処理部10が組織構成者認証
処理(R15)及び与信額残高確認処理(R16)を実
行し、両処理にパスしていると判断すると、決済システ
ム処理部10から利用場端末8へ許可通知が送り返され
る(R18)。これによって商品・サービス利用場6に
おける取引が成立し、組織構成者2は商品・サービス7
の提供を受けることができる(R19)。また、商品・
サービス利用場6は、利用場端末8を通じて決済システ
ム処理部10へ入金処理依頼(R20)を行い、それに
対して決済システム処理部10から利用場端末8へ処理
結果通知(R21)が返される。
【0011】利用場端末8から入金処理依頼(R20)
を受け取った決済システム処理部10は、振込処理部1
2を通じて金融機関15へ振込処理依頼を行なう(R2
2、R23)。
【0012】金融機関15がこの振込処理依頼(R2
3)を受信すると、金融機関ホスト処理部16は、図4
に示すように、振込処理依頼のあった金額を決済システ
ム口座19から利用場事業者口座20へ振り込み(R2
4)、この振込処理依頼と処理結果を金融機関ホスト記
憶部17に記録する(R25)。これにより、商品・サ
ービス利用場6は商品・サービス7の利用料21(商品
・サービス7の対価)の支払いを受ける。一方、金融機
関15から決済システム処理部10へは、振込処理の処
理結果が通知される(R26)。
【0013】決済システム4における決済時期が到来す
ると、決済システム記憶部11に記録されているデータ
に基づいて一定期間(例えば、一ヶ月)の利用料21を
組織1ごとに集計して請求額等の決済結果が抽出され
(R27)、決済結果記憶媒体出力部14から利用額明
細通知22が出力される。出力された利用額明細通知2
2は、入金処理依頼と共に決済システム4から組織1の
経費管理部門3へ送られる(R28)。
【0014】利用額明細通知22と入金処理依頼を受領
すると、経費管理部門3は商品・サービス7を利用した
組織構成者2に対して突合せを行なう。すなわち、図5
に示すように、経費管理部門3は、その利用額明細の正
否を確認するため、組織構成者認証媒体5を使用した個
々の組織構成者2に対して利用額明細の確認を依頼する
(R29)。経費管理部門3からの確認依頼に対して、
組織構成者2は、利用額明細の正否とその利用内容を経
費管理部門3に伝える(R30)。経費管理部門3は、
各組織構成者2から利用額明細の承認を受け取った場合
には、組織構成者2との確認事項の内容を組織経理シス
テムに入力した後、金融機関15を通じて支払い期日に
決済システム4へ利用料21が支払われるように振込処
理を行なう(R31)。
【0015】商品・サービス7の利用料21の振込処理
依頼があると、金融機関15の決済システム処理部10
は振込依頼のあった利用料21を組織口座18から決済
システム口座19へ振り込みし(R32)、金融機関ホ
スト記憶部17は当該振込依頼とその処理を記録する。
ついで、金融機関ホスト処理部16は、決済システム4
の入金処理部13へ振込処理の処理結果を通知する(R
33)。
【0016】決済システム4においては、入金処理部1
3で受け取った振込処理結果を決済システム記憶部11
に記録する(R34、R35、R17)。この後、決済
システム4から経費管理部門3へ精算処理完了通知を送
付して決済を完了する(R36)。
【0017】なお、上記の説明では、金融機関15を通
じて決済システム4から商品・サービス利用場6へ振込
を行ない、また、金融機関15を通じて組織1の経費管
理部門3から決済システム4へ振込を行なっているが、
いずれか一方、あるいは双方で金融機関15を利用する
ことなく支払いを行なう場合もある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
経費処理方法では、商品・サービス7の利用者(組織構
成者2)、商品・サービス7の提供者である利用場6、
経費管理部門3といった三者間フローにおいて、特に利
用者である組織構成者2と経費管理部門3との確認作業
(突き合わせ)を必要とし、それを基に経費管理部門3
が経費科目を決定するという事務作業が必然的に発生し
ている。この確認作業は時として膨大なものになるケー
スもある。この点については、次に詳しく説明する。
【0019】図6は、図5に示したように組織1の経費
管理部門3が組織構成者2に対して突合せを行なう場合
の手順を示すフロー図である。経費管理部門3が組織構
成者2に対して突き合わせを行なう場合には、組織構成
者2(利用者)がデスクに在席しているか確認し(S
1)、組織構成者2が在席していない場合には、組織構
成者2が戻るまで待つ。そして、組織構成者2がデスク
に在席していれば、利用額明細に記載されている商品・
サービス7を本当に利用したか確認し(S2、S3)、
使用している場合には、その金額が正確か確認し(S
4、S5)、正確であれば、経費処理システムに利用金
額と経費科目を入力し(S7)、金融機関15に対して
振込処理依頼を行なう(S8)。これに対し、組織構成
者2が、そのような商品・サービス7を利用した覚えが
ないという場合や、金額が異なっているという場合に
は、経費管理部門3は他の処理を要求される(S6)。
【0020】このように、経費管理部門3は、利用額明
細について組織構成者2に対して突合せの作業を行なわ
なければならないので、問題が無くて突合わせの作業が
スムーズに進む場合でも、経費管理部門3にはかなりの
事務作業が発生する。さらに、利用額明細に問題がある
場合には、他の処理が発生し、さらに経費管理部門3の
業務量が増加する。
【0021】ここで、他の処理とは、利用額明細により
通知された内容に対して組織構成者2が承認しなかった
場合に必要となる処理であって、その内容は、決済シス
テム4、商品・サービス利用場6などに確認作業を行っ
て実態を調査し、その後、3者間(組織1、商品・サー
ビス利用場6、決済システム4)で協議を行い、その実
態に応じて決定されるものである。図7は他の処理の一
例を表している。すなわち、商品・サービス7の利用者
である組織構成者2の承認が得られない場合には、他の
処理を実施して実態の確認作業を行なう(S9、S1
0)。確認作業が終了したら、正しい処理に修正する手
間とロスとを比較する(S11)。ロスとは、具体的に
は、組織1であれば使途不明金、商品・サービス利用場
6や決済システム4であれば未回収、持出し、不良債権
などの処理である。正しい処理に修正する手間がロスよ
り小さい場合には、正しい処理に修正し、正しい処理に
修正する手間がロスより大きい場合には、経理上、ロス
として処理する(S12)。
【0022】従来の経費処理方法では、上記のように、
組織構成者2が利用した利用額明細通知22が決済シス
テム4から送られてくると、経費管理部門3は、商品・
サービス利用場6で利用した当事者である組織構成者2
に利用額明細についての正否確認作業を依頼し、組織構
成者2は、その確認結果を経費管理部門3へ回答すると
いった後処理作業(突合せ)が発生する。また、このよ
うな突合せが必要となるため、次のような問題も生じて
いる。すなわち、組織1の経費予算をオーバーするなど
の実態が、商品・サービス7の購入時点よりも後で判明
するので、正確な経費の予実管理(予算と実績の管理)
ができず、管理機能を果たせない。また、組織構成者2
の都合(例えば、組織構成者2の不可抗力や個人的怠
惰)によって経費管理部門3の確認作業が遅延する場合
がある。また、組織構成者2からすれば、その確認依頼
は業務時間がとられ、手間の掛かる作業である。しか
も、この経費管理部門3からの問い合わせ又は確認依頼
(突合せ)は、一般に組織構成者2が商品・サービス7
を購入してから相当の時日を経過しているため、その組
織構成者2の記憶が薄れており、正確な判断ができない
場合もある。さらには、利用実績が不明な場合には、組
織構成者2、商品・サービス利用場6、決済システム4
の間で確認処理作業が必要になる。
【0023】このような問題が発生する原因は、組織1
には必ず「予算」と「経費」といった会計上の処理が必
要であるためである。また、現状の経費処理業務では、
組織構成者2が購入した商品・サービス7には必ず経費
科目をおかなければならないが、現実問題として経費予
算を消化する者やその商品・サービス7の使用目的を判
断できるのは組織構成者2であり、その商品・サービス
7の使用目的や経費を管理するものは経費管理部門3と
なっている。この不一致が後処理を発生させる要因とな
っている。
【0024】
【発明の開示】本発明の目的とするところは、組織の経
費予算管理を受託し、予め経費利用時に利用者より利用
内容や経費科目など経費処理に必要な情報を取得してお
き、突合わせなどの後処理事務作業を軽減させることに
ある。
【0025】本発明の請求項1にかかる経費運用システ
ムは、対象となる利用者ごとに設定された組織の経費予
算枠データを管理すると共にその資金を予め組織から受
託する機能と、前記利用者が経費を利用する際にその利
用内容を識別する利用識別コードを利用者から取得する
機能と、経費利用時に取得した利用識別コードによって
分類された利用結果を経費予算に対応させて前記組織に
報告する機能とを備えたものである。ここで、資金の受
託は、例えば年間の経費を一括して受託してもよく、数
回に分割して受託してもよく、残高に応じてその都度受
託する方式でもよい。また、組織への報告は、組織の規
模などに応じて組織そのものに報告してもよく、経費管
理部門や経費の利用部門、利用者などに報告してもよ
い。
【0026】本発明の請求項1にかかる経費運用システ
ムによれば、経費運用システムの運用主体が組織の経費
予算枠データを管理すると共に組織の資金を予め組織か
ら受託し、その経費の利用結果を組織に報告するので、
経費運用システムによって組織に属する利用者個人毎の
経費が管理され、組織あるいは組織の経費管理部門は経
費の管理業務から解放される。よって、組織の経費管理
部門は、各部門における経費運用の監視や指導に専念す
ることができ、社内キャッシュレスを実現することがで
きる。また、従来の事務作業的な組織ではなく、予実管
理の徹底や個人単位の経費管理など経費使用をマネジメ
ントレベルで考える組織に変化することができる。
【0027】さらに、この経費運用システムによれば、
利用者が経費を利用する際、利用者が自己の裁量で利用
内容(経費科目等を含めることができる。)の選定を行
って利用識別コードとして申請し、システムがその利用
内容を識別する利用識別コードを利用者から取得し、経
費利用時に取得した利用識別コードによって分類された
利用結果を経費予算に対応させて組織に報告するので、
組織又は組織の担当部門は経費の利用結果をその都度利
用者に確認(突合わせ)する手間を省くことができる。
また、経費運用システムからの報告には利用識別コード
が含まれるので、組織の経費管理部門等は経費科目を利
用者に確認することなく仕訳を行うことができる。ま
た、この報告を利用者にも送付すれば、利用者に経費利
用額や割当て残高を自覚させることができる。
【0028】請求項1にかかる経費運用システムの実施
の態様は、前記利用者が商品又はサービスを購入して当
該購入先から代金の請求があった場合には、受託してい
る資金から支払いを行うものであって、組織ないし組織
の担当部門は定期的な、あるいは不定期の支払い業務か
ら解放される。
【0029】請求項1にかかる経費運用システムの別な
実施の態様は、組織による経費予算の変更指示があった
場合には、管理する経費予算枠データを変更するもので
あって、この変更は利用者毎に変更する場合もあり、利
用者の属するグループ単位で変更される場合もある。こ
の実施態様によれば、組織の経費予算枠の修正に応じ
て、経費運用システムで管理している経費予算枠データ
を柔軟に対応させることができる。
【0030】本発明の請求項4にかかる経費運用システ
ムは、対象となる利用者ごとに設定された組織の経費予
算枠データを管理する機能と、前記利用者が経費を利用
する際にその利用内容を識別する利用識別コードを利用
者から取得する機能と、経費利用時に取得した利用識別
コードによって分類された利用結果を経費予算に対応さ
せて前記組織に報告する機能とを備えたものである。こ
の経費運用システムは、資金は組織から経費運用システ
ムの運用主体に委託されず、組織の経費予算枠データの
管理を委託する場合である。なお、経費予算(資金)の
管理は、組織又は組織の経費管理部門などで行ってもよ
く、経費運用システムとは別な外部機関に委託してもよ
い。
【0031】本発明の請求項4にかかる経費運用システ
ムによれば、経費運用システムの運用主体が組織の経費
予算枠データを管理を組織から受託し、その経費の利用
結果を組織に報告するので、経費運用システムによって
組織に属する利用者個人毎の経費予算枠データの利用内
容が管理され、組織あるいは組織の経費管理部門は経費
の管理業務の負担を低減される。よって、組織の経費管
理部門は、各部門における経費運用の監視や指導などに
力を注ぐことができる。
【0032】さらに、この経費運用システムによれば、
利用者が経費を利用する際、利用者が自己の裁量で利用
内容(経費科目等を含めることができる。)の選定を行
って利用識別コードとして申請し、システムがその利用
内容を識別する利用識別コードを利用者から取得し、経
費利用時に取得した利用識別コードによって分類された
利用結果を経費予算に対応させて組織に報告するので、
組織又は組織の担当部門は経費の利用結果をその都度利
用者に確認(突合わせ)する手間を省くことができる。
また、経費運用システムからの報告には利用識別コード
が含まれるので、組織の経費管理部門等は経費科目を利
用者に確認することなく仕訳を行うことができる。ま
た、この報告を利用者にも送付すれば、利用者に経費利
用額や割当て残高を自覚させることができる。
【0033】本発明の請求項1又は4にかかる経費運用
システムの実施の態様によれば、前記組織に提供する前
記報告は、各利用者の予算枠に応じて警告を発する機能
を備えているので、各利用者の経費予算枠が無くなった
り、所定比率又は所定額よりも少なくなったりした場合
には、利用者に警告を発して経費の利用に注意を促すこ
とができる。
【0034】本発明の請求項6にかかる出力媒体は、前
記経費運用システムにおいて出力された出力媒体であっ
て、商品又はサービスの購入先からの請求額、商品又は
サービスの購入先への支払額および各利用者ごとの予算
枠の残高を表示している。
【0035】本発明の請求項6にかかる出力媒体には、
商品又はサービスの購入先からの請求額、商品又はサー
ビスの購入先への支払額および各利用者ごとの予算枠の
残高を表示しているので、組織または組織の担当部門は
この出力媒体に基づいて経費の運用状況を知ることがで
きる。また、経費担当部門は、この出力媒体の記載事項
に基づいて仕訳も行うことができる。
【0036】本発明の請求項7にかかる経費運用方法
は、対象となる利用者ごとに設定された組織の経費予算
枠データを管理すると共にその資金を予め組織から受託
し、前記利用者が経費を利用する際にその利用内容を識
別する利用識別コードを利用者から取得し、経費利用時
に取得した利用識別コードによって分類された利用結果
を経費予算に対応させて前記組織に報告することにより
経費を運用することを特徴としている。ここでも、資金
の受託は、例えば年間の経費を一括して受託してもよ
く、数回に分割して受託してもよく、残高に応じてその
都度受託する方式でもよい。また、組織への報告は、組
織の規模などに応じて組織そのものに報告してもよく、
経費管理部門や経費の利用部門、利用者などに報告して
もよい。
【0037】本発明の請求項7にかかる経費運用方法に
よれば、経費運用方法の運用主体が組織の経費予算枠デ
ータを管理すると共に組織の資金を予め組織から受託
し、その経費の利用結果を組織に報告するので、経費運
用方法の運用主体によって組織に属する利用者個人毎の
経費が管理され、組織あるいは組織の経費管理部門は経
費の管理業務から解放される。よって、組織の経費管理
部門は、各部門における経費運用の監視や指導に専念す
ることができ、社内キャッシュレスを実現することがで
きる。また、従来の事務作業的な組織ではなく、予実管
理の徹底や個人単位の経費管理など経費使用をマネジメ
ントレベルで考える組織に変化することができる。
【0038】さらに、この経費運用方法によれば、利用
者が経費を利用する際、利用者が自己の裁量で利用内容
(経費科目等を含めることができる。)の選定を行って
利用識別コードとして申請し、経費運用方法の運用主体
がその利用内容を識別する利用識別コードを利用者から
取得し、経費利用時に取得した利用識別コードによって
分類された利用結果を経費予算に対応させて組織に報告
するので、組織又は組織の担当部門は経費の利用結果を
その都度利用者に確認(突合わせ)する手間を省くこと
ができる。また、経費運用方法の運用主体からの報告に
は利用識別コードが含まれるので、組織の経費管理部門
等は経費科目を利用者に確認することなく仕訳を行うこ
とができる。また、この報告を利用者にも送付すれば、
利用者に経費利用額や割当て残高を自覚させることがで
きる。
【0039】本発明の請求項8にかかる経費運用方法
は、対象となる利用者ごとに設定された組織の経費予算
枠データを管理し、前記利用者が経費を利用する際にそ
の利用内容を識別する利用識別コードを利用者から取得
し、経費利用時に取得した利用識別コードによって分類
された利用結果を経費予算に対応させて前記組織に報告
することにより経費を運用することを特徴としている。
この経費運用方法は、資金は組織から経費運用方法の運
用主体に委託されず、組織の経費予算枠データの管理を
委託する場合である。なお、経費予算(資金)の管理
は、組織又は組織の経費管理部門などで行ってもよく、
経費運用システムとは別な外部機関に委託してもよい。
【0040】本発明の請求項8にかかる経費運用方法に
よれば、経費運用方法の運用主体が組織の経費予算枠デ
ータを管理を組織から受託し、その経費の利用結果を組
織に報告するので、経費運用方法の運用主体によって組
織に属する利用者個人毎の経費予算枠データの利用内容
が管理され、組織あるいは組織の経費管理部門は経費の
管理業務の負担を低減される。よって、組織の経費管理
部門は、各部門における経費運用の監視や指導などに力
を注ぐことができる。
【0041】さらに、この経費運用方法によれば、利用
者が経費を利用する際、利用者が自己の裁量で利用内容
(経費科目等を含めることができる。)の選定を行って
利用識別コードとして申請し、経費運用方法の運用主体
がその利用内容を識別する利用識別コードを利用者から
取得し、経費利用時に取得した利用識別コードによって
分類された利用結果を経費予算に対応させて組織に報告
するので、組織又は組織の担当部門は経費の利用結果を
その都度利用者に確認(突合わせ)する手間を省くこと
ができる。また、経費運用方法の運用主体からの報告に
は利用識別コードが含まれるので、組織の経費管理部門
等は経費科目を利用者に確認することなく仕訳を行うこ
とができる。また、この報告を利用者にも送付すれば、
利用者に経費利用額や割当て残高を自覚させることがで
きる。
【0042】なお、この発明の以上説明した構成要素
は、可能な限り任意に組み合わせることができる。
【0043】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図8は本発明
の第1の実施形態による経費運用システムを説明する概
略図である。組織31内には、商品・サービスの利用者
である組織構成者32と、組織経費予算36を管理する
組織31内の経費管理部門33とが含まれている。経費
管理部門33が管理する組織経費予算(資金)36は、
組織31から組織外部の決済システム(経費運用システ
ムの運用主体)35に予め一括して運用を委託される
(R41)。このとき、組織31は、委託する決済シス
テム35に組織31が定めた予算枠と、それぞれの組織
構成者32の経費予算枠データを提示する。一方、決済
システム35は、委託された組織経費予算36の運用を
行ない、あらかじめ定められた期間ごとに、組織31に
対して運用報告を行う(R42)。
【0044】組織構成者32が、商品・サービス利用場
34で利用を申し出て(R43)商品・サービスを購入
すると(R44)、商品・サービス利用場34から決済
システム35に商品・サービスの利用料(代金、対価)
について請求処理がなされる(R45)。このとき組織
構成者32は、利用する経費の経費科目を商品・サービ
ス利用場34に申告し、その経費科目は商品・サービス
利用場34から決済システム35へ伝えられる。商品・
サービスの利用料が請求されると、決済システム35
は、運用委託されている組織経費予算36から商品・サ
ービス利用場34に利用料の支払い処理を行なう(R4
6)。このとき、決済システム35は、組織構成者32
が商品・サービス利用場34で利用した商品・サービス
の決済を、あらかじめ運用委託された組織31の経費予
算枠で行なう。そして、組織31又は経費管理部門33
にあらかじめ定められた期間ごとに運用報告を提示す
る。この運用報告には、商品・サービス利用場34から
の請求や支払い、残高等のデータが含まれる。なお、こ
こでは、組織経費予算36を運用管理するのは、決済シ
ステム35であるとしたが、決済システム35とは別な
経費運用会社が行なっても差し支えない。
【0045】このような経費運用システムの利点を従来
システムと比較しながら説明する。図9(a)は従来の
経費運用システムにおける経費管理の流れを示す図、図
9(b)は本発明の実施形態による経費管理システムに
おける経費管理の流れを示す図である。従来の経費管理
システムでは、図9(a)に示すように、組織構成者2
が商品・サービス利用場6において商品・サービスを購
入すると、商品・サービス利用場6から決済システム4
に対して代金が請求され、決済システム4から商品・サ
ービス利用場6へ代金が支払われる。この後、決済シス
テム4から組織1の経費管理部門3へ決済処理が要求さ
れるので、組織1内においては、経費管理部門3から組
織構成者2に対して確認依頼(突合せ)を行なう必要が
生じる。
【0046】これに対し、本発明の経費運用システムの
場合には、決算システムが組織31から組織経費予算3
6を運用委託されている。また、従来システムでは、経
費管理の権限は経費管理部門が有していたのに対し、本
発明のシステムでは、経費管理の権限を経費管理部門3
3から組織構成者32に委譲し、商品・サービス利用時
に、組織構成者32が経費科目の決定を自己裁量で行え
るようにしている。その結果、本発明の経費運用システ
ムでは、図9(b)に示すように、組織構成者32が商
品・サービス利用場34において商品・サービスを購入
し、商品・サービス利用場34から決済システム35に
対して代金が請求されると、決済システム35が運用委
託されている組織経費予算36から商品・サービス利用
場34へ代金が支払われる。この後、決済システム35
から組織31へは運用報告が送られるだけであって、経
費管理部門33と組織構成者32の間における確認作業
(突合せ)を削減でき、事務処理作業の軽減が可能とな
る。また、それぞれの組織構成者32ごとに経費予算枠
を設定するので、組織構成者32にとっても予算を使用
し易く、また予実管理も容易になる。加えて、組織構成
者32のコスト意識が高まる効果もある。さらに、組織
構成者32に経費予算枠を設定して経費管理の権限を各
組織構成者32に委ねることで、経費管理を経理上の管
理と捉えるだけでなくマネジメントとして導入すること
もでき、例えば各組織構成者32の経費実績とその効果
を数値化して表すことが可能になる。
【0047】(第2の実施形態)図10は本発明の第2
の実施形態による経費運用システムを説明する概略図で
ある。組織31内には、商品・サービスの利用者である
組織構成者32と、組織経費予算36を管理する組織3
1内の経費管理部門33とが含まれている。経費管理部
門33が管理する組織経費予算(資金)36は、組織3
1から組織外部の決済システム35に予め一括して運用
を委託される(R41)。このとき、組織31は、委託
する決済システム35に組織31が定めた予算枠と、そ
れぞれの組織構成者32の経費予算枠データを提示す
る。一方、決済システム35は、委託された組織経費予
算36の運用を行ない、あらかじめ定められた期間ごと
に、組織31に対して運用報告を行う(R42)。
【0048】組織構成者32が、商品・サービス利用場
34で利用を申し出て(R43)商品・サービスを購入
すると(R44)、商品・サービス利用場34から決済
システム35に商品・サービスの利用料(代金、対価)
について請求処理がなされる(R45)。商品・サービ
スの利用料が請求されると、組織運用システムは、運用
委託されている組織経費予算36から商品・サービス利
用場34に利用料の支払い処理を行なう(R46)。こ
のとき、決済システム35は、組織構成者32が商品・
サービス利用場34で利用した商品・サービスの決済
を、あらかじめ運用委託された組織31の経費予算枠で
行なう。そして、組織31又は経費管理部門33にあら
かじめ定められた期間ごとに運用報告を提示する。この
運用報告には、商品・サービス利用場34からの請求や
支払い、残高等のデータが含まれる。
【0049】また、組織31の経費管理部門33は、い
ったん決まった経費予算が何らかの理由により変更にな
った場合には、随時決済システム35へ変更指示を行な
う(R47)。変更指示があった場合には、決済システ
ム35は管理する経費予算枠データ等を変更し、経費管
理部門33へ変更完了を通知する(R48)。経費予算
の変更は、例えば経費運用期間中における組織31の経
費予算枠見直しの場合、組織構成者32の能力や実績状
況などに応じて経費枠を見直す場合などがある。
【0050】図11は第2の実施形態による経費運用シ
ステムの具体例を説明する図である。例えば、組織31
における第1〜第3の組織構成者32の経費予算が、は
じめは図11(b)に示すように配分されていたとす
る。この後、組織31内の経費予算が図11(a)のよ
うに変更され、第2の組織31構成者の経費予算が減額
され、第3の組織構成者32の経費予算が増額されたと
すると、この変更された経費予算は、変更指示として決
済システム35へ送信される。これによって、図11
(c)に示すように、決済システム35で運用管理され
ている第1の組織構成者32の経費予算枠は変更無く、
第2の組織構成者32の経費予算枠が減額され、第3の
組織構成者32の経費予算枠は増額される。
【0051】(第3の実施形態)図12は本発明の第3
の実施形態による経費運用システムを説明する概略図で
ある。この実施形態では、第1の実施形態と異なり、決
済システム35は、組織予算の運用は行わず、管理を行
う場合を示している。組織31内には、商品・サービス
の利用者である組織構成者32と、組織経費予算36を
管理する組織31内の経費管理部門33とが含まれてい
る。決済システム35は、経費管理を行なう経費管理シ
ステム37と、経費の決済を行なう経費決済システム3
8とに分かれている。組織31の組織経費予算36は、
決済システム35の経費管理システム37に管理を委託
される(R49)。そのためには、決済システム35の
経費管理システム37に組織31が定めた予算枠と、そ
れぞれの組織構成者32の経費予算枠データを提供して
おく。一方、決済システム35の経費管理システム37
は、委託された組織経費予算36の管理を行ない、あら
かじめ定められた期間ごとに、組織31に対して管理報
告を行う(R50)。
【0052】組織構成者32が、商品・サービス利用場
34で利用を申し出て(R43)商品・サービスを購入
すると(R44)、商品・サービス利用場34から決済
システム35に商品・サービスの利用料(代金、対価)
について請求処理がなされる(R45)。商品・サービ
スの利用料が請求されると、決済システム35の経費決
済システム38は、決済システム35の口座から商品・
サービス利用場34に利用料の支払いを行なう(R4
6)。そして、決済システム35の経費管理システム3
7は、組織31の経費管理部門33に管理報告を送ると
共に支払い分の請求処理を行なう(R50、R51)。
この管理報告には、商品・サービス利用場34からの請
求や支払い、残高等のデータが含まれる。そして、経費
管理部門33は、請求処理に基づいて決済システム35
の経費決済システム38に請求額を振込する(R5
2)。
【0053】つぎに、この第3の実施形態による経費運
用システムを、図13により詳細に説明する。まず、組
織31から決済システム35へは、組織31が定めた予
算枠と、それぞれの組織構成者32の経費予算枠データ
が提供される。一方、組織31の経費管理部門33から
組織構成者32には、組織構成者認証と経費認証のデー
タが付加された組織構成者認証媒体40(カードなど)
があらかじめ付与ないし貸与される(R61)。このと
き、各組織構成者32の経費予算枠内では経費管理の権
限を組織構成者32に与え、商品・サービス利用時に、
組織構成者32が経費科目の決定を自己裁量で行えるよ
うにする。
【0054】しかして、組織構成者32が商品・サービ
ス利用場34において商品・サービスを購入ないし利用
しようとする場合には、組織構成者32は組織構成者認
証媒体40を商品・サービス利用場34に提示し、組織
構成者認証を依頼する(R62)。このとき同時に、組
織構成者32は、自己の裁量により商品・サービス利用
場34の利用場端末41で経費科目(この経費科目は、
あらかじめ組織構成者認証媒体40に付加されたデータ
の範囲で選択する。)を選択し、経費科目処理を依頼す
る(R63)。よって、利用場端末41は、「利用項目
入力手段付個人認証手段」と「利用項目付利用額入力手
段」の機能を持っている必要がある。組織構成者認証及
び経費科目処理の依頼を受けた商品・サービス利用場3
4は、購入する商品・サービスの種類やその数量、利用
料、組織構成者認証媒体40に記録されている情報等の
商品・サービス利用情報と、選択された経費科目を利用
場端末41から決済システム35に送信し、その組織構
成者認証依頼(R64)及び経費科目処理依頼(R6
5)を実行する。
【0055】利用場端末41からの組織構成者認証依頼
(R64)及び経費科目処理依頼(R65)を受け取っ
た決済システム35は、組織構成者認証処理(R66)
を実行し、その組織構成者認証媒体40が正規のもの
で、組織構成者32も正当な組織構成者32であるかど
うか照合する。組織構成者32が認証されると、決済シ
ステム35は、認証された組織構成者32の与信額とそ
れまでの利用額とから与信額残高確認処理(R67)を
実行し、当該組織構成者32が当該商品・サービスを購
入する与信能力があるか審査する。この組織構成者認証
依頼(R64)等と経費科目は、決済システム35にお
いて記録される。決済システム35が組織構成者認証処
理(R66)及び与信額残高確認処理(R67)を実行
し、両処理にパスしていると判断すると、決済システム
35から利用場端末41へ利用許可の通知(R68)が
送り返される。これによって商品・サービス利用場34
における取引が成立し、組織構成者32は商品・サービ
スの提供を受けることができる。また、決済システム3
5から組織31の経費管理部門33へは、入金処理依頼
(R69)と共に、経費科目データ(経費コード)が記
録された経費仕訳済み利用明細が通知される(R7
0)。
【0056】ついで、商品・サービス利用場34は、利
用場端末41を通じて決済システム35へ入金処理依頼
(R71)を行い、それに対して決済システム35から
利用場端末41へ処理結果通知(R72)が返される。
利用場端末41から入金処理依頼(R71)を受け取っ
た決済システム35は、金融機関39の金融機関ホスト
処理部42に対して振込処理依頼(R73)を行なう。
【0057】この振込処理依頼(R73)を受信する
と、金融機関ホスト処理部42は、振込処理依頼のあっ
た金額を決済システム口座45から利用場事業者口座4
6へ振り込み(R74)、この振込処理依頼と処理結果
を金融機関ホスト記憶部43に記録する。これにより、
商品・サービス利用場34は商品・サービスの利用料
(商品・サービスの対価)の支払いを受け取る。一方、
金融機関39から決済システム35へは、振込処理の処
理結果が通知される(R75)。
【0058】組織31の経費管理部門33は、決済シス
テム35から受け取った経費仕訳済み利用明細通知(R
70)に基づいて経費科目を決め、経費処理を行なう。
そして、決済時期が到来すると、組織31の経費管理部
門33は、一定期間(例えば、一ヶ月)の利用料を集計
し、金融機関39を通じて支払い期日に決済システム3
5へ利用料が支払われるように振込処理を依頼する(R
76)。
【0059】商品・サービスの利用料の振込処理依頼が
あると、金融機関ホスト処理部42は振込依頼のあった
利用料を組織口座44から決済システム口座45へ振込
処理し(R77)、金融機関ホスト記憶部43は当該振
込依頼とその処理を記録する。ついで、金融機関ホスト
処理部42は、決済システム35へ振込処理の処理結果
を通知する(R78)。さらに、決済システム35は、
振込確認後、組織31の経費管理部門33へ精算処理完
了を通知し(R79)、決済を完了する。
【0060】なお、この詳細な実施形態では、組織構成
者32が利用する都度、決済システム35から組織管理
部門へ入金処理依頼(R69)と経費仕訳済み利用明細
通知(R70)を送付し、組織31の経費管理部門33
でこれらを集計し、振込処理依頼(R76)を行なって
いるが、一定期間の利用分を決済システム35において
集計し、一定期間分の入金処理依頼(R69)と経費仕
訳済み利用明細通知(R70)を一括して組織31の経
費管理部門33へ送付するようにしてもよい。あるい
は、その都度経費仕訳済み利用明細通知(R70)を送
付しておき、一定期間毎に集計した入金処理依頼(R6
9)を送付するようにしてもよい。
【0061】また、この詳細な実施形態では、金融機関
39を通じて決済システム35から商品・サービス利用
場34へ振込を行ない、また、金融機関39を通じて組
織31の経費管理部門33から決済システム35へ振込
を行なっているが、いずれか一方、あるいは双方で金融
機関39を利用することなく支払いを行なっても差し支
えない。
【0062】また、この詳細な実施形態では、初めに組
織31から決済システム35へ組織31の予算枠と各組
織構成者32の経費予算枠データ(つまり、決済システ
ム35が利用場端末41へ許可を出すために必要なデー
タ)だけを提供して経費管理だけを委託しておき、実際
に組織31から決済システム35に代金が振り込まれる
のは、商品・サービスを購入した後となっていたが、初
めに組織31から決済システム35へ組織31の予算枠
と各組織構成者32の経費予算枠データを提供すると共
に組織経費予算36を決済システム35に預託しておけ
ば、第1の実施形態の詳細な実施形態となる。
【0063】図14は図13における決済システム35
と組織31との関係を(金融機関39を省略して)簡単
に表したものである。経費科目は、組織構成者32に決
定する権限が与えられており、商品・サービスの購入時
に組織構成者32により決定されている。決済システム
35から経費管理部門33へは、入金処理依頼(R6
9)と経費科目を含んだ経費仕訳済み利用明細通知(R
70)とが送られるので、組織31の経費管理部門33
はそれを確認して決済システム35への振込処理(R7
6)を行なうだけでよい。従って、図14に破線で示し
ているような、経費管理部門33から組織構成者32に
対する突合せ、すなわち確認依頼が不要となり、経理管
理部門等の業務が簡略化される。ただし、一部簡単な確
認作業はあり得る。このようなメリットは、第1の実施
形態や第2の実施形態についても当てはまる。
【0064】(経費運用システムのハード的構成)図1
5は上記各実施形態の決済システム35におけるハード
ウエアの構成を示すブロック図である。この決済システ
ム35は、演算装置51、プログラム実行部メモリ5
2、データベースメモリ53、通信I/F(インターフ
ェイス)部54、入力手段I/F部56、出力手段I/
F部58、マンマシン入力手段55、マンマシン出力手
段57、画面データメモリ59、処理部プログラムメモ
リ60、記録媒体出力手段I/F部61、記録媒体出力
手段62から構成されており、これらの要素はバスライ
ン63を通じて互いに信号やデータをやり取りしてい
る。
【0065】演算装置51は、決済システム35に中心
的な処理制御機能であって、マイクロプロセッサ(CP
U)によって構成されている。プログラム実行部メモリ
52は、書き換え可能な不揮発性メモリ(RAMなど)
で構成されており、決済システム35の処理プログラム
が実行される、いわばプログラムの実行領域である。処
理部プログラムメモリ60は、前記決済システム処理部
10で実行されるプログラムを保管するメモリである。
データベースメモリ53は、前記決済システム記憶部1
1に相当するメモリである。処理部プログラムメモリ6
0及びデータベースメモリ53は、書き換えが可能なよ
うに、一般に不揮発性メモリであるハードディスクなど
の記憶媒体が用いられる。また、処理部プログラムメモ
リ60及びデータベースメモリ53は、ひとつの記憶媒
体にまとめられ、内部を領域分割して使用されていても
よい。画面データメモリ59は、マンマシン出力手段5
7に出力される画面データを保管するメモリである。
【0066】マンマシン入力手段55は、決済システム
35の操作者が入力するための手段のことで、例えばキ
ーボード、テンキー、マウス、スイッチ(ファンクショ
ンスイッチ等も含む)、音声入力用マイクなど、操作者
の入力がシステムに伝達されるものなら、その種類は問
わない。マンマシン出力手段57は、決済システム35
の操作者に情報を出力するための手段のことで、例えば
ディスプレイ、ランプ、音声出力用スピーカ、プリンタ
など、システムから操作者への出力を伝えることができ
るものであればよく、その種類は問わない。また、マン
マシン出力手段57としては、所望のマンマシン出力媒
体に応じて、それに適した出力部が選択されるとよい。
システムにマンマシン入力手段55及びマンマシン出力
手段57のハードウェアを接続する場合には、ノイズ除
去や同期処理などを実行するために、それぞれ入力手段
I/F部56と出力手段I/F部58が必要となる。な
お、マンマシン入出力部55、57は、システムから独
立していて、システムに対して端末を形成してもよく、
システムと端末(マンマシン入出力部)はネットワーク
を介して接続されていてもよい。
【0067】記録媒体出力手段62は、前記決済結果記
録媒体出力部14に相当する部分であって、決済記録媒
体が紙媒体の場合にはプリンタに相当する(この場合に
は、記録媒体出力手段62は、マンマシン出力手段57
に集約される)。また、記録媒体出力手段62は、決済
記録媒体が電子媒体の場合には通信手段に相当し、演算
装置51、処理部プログラム(あるいは、その一部であ
る通信用プログラム)及び通信I/F部54に集約され
る。
【0068】決済システム35は、ネットワーク64を
通じて外部機器と通信している。ネットワーク64と
は、いわゆる通信手段のことで、システムの用途に応じ
て適したものを選択すればよい。また、システムが、ネ
ットワーク64を通じて外部機器と直接的に接続する場
合には、ノイズ除去や同期処理などを実行するために、
通信I/F部54が必要となる。
【0069】次に、このような決済システム35の機能
と働きを組織31との関係において説明する。図16、
図18、図21、図23は組織31と決済システム35
を含む経費運用システムの機能ブロック図であり、図1
7、図19、図20、図22、図24、図25は決済シ
ステム35の処理方法を説明するフロー図である。
【0070】まず、図16は、組織31の経費管理部門
33に設置されている組織内経費管理システム71と決
済システム35の関係を表した機能ブロック図であっ
て、前記第1の実施形態を念頭において経費運用の流れ
を表している。なお、図16において、白抜きの矢印は
送金という行為を表しており、その送金手段は問わな
い。また、その他の矢印は、情報の流れを表している。
また、図17はその処理の流れを説明するフロー図であ
る。
【0071】組織内経費管理システム71は、マンマシ
ン入力部72、組織経費予算データを入力する機能7
3、送金を指示する機能74、組織経費予算データベー
ス(D/B)76、入力された組織経費予算データを組
織経費予算データベースに記憶する機能75、入力され
た組織経費予算情報を経費運用システムに送信する機能
77、通信機能78から構成されている。特に、説明し
ないが、この経費管理システムも、基本的には図15に
示した決済システム35と同様なハードウエア構成を有
している。
【0072】また、決済システム35は、入金情報を取
得する機能80、取得した入金情報を記憶する機能8
1、通信機能83、組織経費予算情報を取得する機能8
4、組織経費予算情報を記憶する機能85、組織経費予
算データベース82を備えている。
【0073】しかして、図17に示すように、経費管理
システム71は、要求に応じて他の処理を実行しながら
組織経費予算データが入力されるまで待機する(ステッ
プS21、S22)。経費管理システム71のマンマシ
ン入力部72からデータ入力機能73に組織経費予算デ
ータが入力されると、その組織経費予算データは、送金
指示機能74とデータベース記憶機能75に伝えられ
る。組織経費予算データを受信した送金指示機能74
は、送金(金融機関39等による振込み処理など)を指
示し(ステップS23)、組織31の口座から決済シス
テム35の口座に組織経費予算額の金銭を送金する。決
済システム35の入金情報取得機能80は、要求に応じ
て他の処理を実行しながら口座に入金されたか監視して
おり(ステップS26、S27)、入金情報取得機能8
0によって入金が確認されると、その入金情報が入金情
報記憶機能81に伝達され、入金情報記憶機能81によ
り組織経費予算データベース82に記録される(ステッ
プS28)。なお、入金情報とは、組織31から送金さ
れた金額がいくらかという情報である。
【0074】また、データベース記憶機能75が組織経
費予算データを受信すると、その組織経費予算データを
組織31内の組織経費予算データベース76に記録する
(ステップS24)。組織経費予算情報送信機能77
は、組織経費予算データベース76から組織経費予算情
報を読み出し、通信機能78により当該組織経費予算情
報をネットワーク79を通じて決済システム35の通信
機能83へ送信する(ステップS25)。ここでいう組
織経費予算情報とは、送金された金額をどのように運用
しなければならないかという枠組み(運用ベ一ス、運用
するための基礎データ)に関する情報である。
【0075】決済システム35の組織経費予算情報取得
機能84は、適宜要求に応じて他の処理を実行しながら
組織経費予算情報が入力されるのを監視しており(ステ
ップS29、S30)、通信機能83を通じて組織経費
予算情報を受信すると、その組織経費予算情報を組織経
費予算情報記憶手段85に送る。組織経費予算情報は、
組織経費予算情報記憶手段85により組織経費予算デー
タベース82に記録される(ステップS31)。こうし
て組織経費予算36は決済システム35で管理運用さ
れ、組織経費予算情報も決済システム35で管理される
ことになる。
【0076】図18は利用場端末41と決済システム3
5との間におけるデータ又は情報の流れを表した機能ブ
ロック図である。図19、図20はその処理順序を表し
たフロー図である。これらは、第1〜第3の実施形態に
対応させたものである。利用場端末41は、パスワード
取得機能91、パスワード照合機能92、認証媒体読み
取り機能93、通知機能94、経費科目を入力する機能
95、利用内容を入力する機能96、通信機能97を備
えている。また、決済システム35は、通信機能98、
パスワード照合結果取得機能99、認証媒体記録内容取
得機能100、組織経費予算データベース101、組織
経費予算データベースより組織構成者情報を取得する機
能102、組織構成者認証機能103、与信額残高確認
処理機能104、経費科目内容を取得する機能105、
利用内容を取得する機能106、利用実績データベース
に記憶する機能107、利用実績データベース108、
利用実績データベースより与信額残高を修得する機能1
09、決済システム35の利用可/不可を通知する機能
110を備えている。
【0077】組織構成者32が商品・サービス利用場3
4で商品・サービスを購入した場合には、組織構成者3
2は利用場端末41のパスワード取得機能91へパスワ
ードを入力することになっており、それと同時に組織構
成者32は、購入した商品・サービスの経費科目及び利
用内容をそれぞれ経費科目入力機能95及び利用内容入
力機能96から入力するようになっている。なお、これ
らの項目の入力は、組織構成者32が直接行なってもよ
いが、組織構成者32の意志に基づいて利用場端末41
の操作担当者が代行する場合もある。また、組織構成者
32は、組織構成者認証媒体40を提示してカードリー
ダやスキャナ等からなる認証媒体読み取り機能93で組
織構成者認証媒体40に記録されている情報を利用場端
末41に入力する。
【0078】しかして、商品・サービス利用場34に設
置されている利用場端末41は、図19に示すように、
適宜要求に応じて他の処理を実行しながら待機しており
(ステップS33)、組織構成者認証媒体40が認証媒
体読み取り機能93に挿入されると、組織構成者認証媒
体40の記録内容を取得する(ステップS32)。つい
で、適宜要求に応じた他の処理を実行しながらパスワー
ド取得機能91からパスワードが入力されるのを待ち
(ステップS34、S35)、パスワードが入力されて
パスワード取得機能91がパスワードを取得したら、パ
スワード照合機能92により取得した組織構成者認証媒
体40の記録内容とパスワードとを照合する(ステップ
S36)。照合が成功したら、利用場端末41の通信機
能97は、ネットワーク79を通じてパスワード照合結
果と認証媒体記録内容を決済システム35の通信機能9
8へ送信する(ステップS37)。
【0079】決済システム35は、通信機能からパスワ
ード照合結果と認証媒体記録内容を取得するまで、適宜
他の処理を実行しながら待機しており(ステップS3
9、S40)、パスワード照合結果取得機能と認証媒体
記録内容取得機能がそれぞれパスワード照合結果と認証
媒体記録内容を取得すると、組織構成者32取得機能に
より組織経費予算データベースから組織構成者32情報
を読み出し(ステップS41)、組織構成者32認証機
能により組織構成者32の認証を適合判定する(ステッ
プS42)。ついで、与信額残高取得機能により利用実
績データベースから与信額残高を取り出し、与信額残高
確認処理機能により与信額残高があるか否か判定し(ス
テップS43)、利用可(ステップS44)又は利用不
可(ステップS45)と判断する。そして、通知機能1
10により通信機能から利用可又は利用不可の回答を利
用場端末41へ送信する(ステップS46)。
【0080】一方、図20に示すように、利用場端末4
1の経費科目入力機能及び利用内容入力機能は、適宜要
求に応じて他の処理を実行しながら経費科目及び利用内
容を入力されるまで待機し(ステップS47、S4
8)、経費科目及び利用内容を入力されるとネットワー
クを通じて通信機能から決済システム35へ経費科目及
び利用内容を送信する(ステップS49)。利用場端末
41は、判定結果を決済システム35から受信すると、
受信した判定結果をマンマシン出力手段に出力する(ス
テップS38)。
【0081】決済システム35の経費科目取得機能及び
利用内容取得機能は、適宜他の処理を行ないながら、経
費科目及び利用内容を利用場端末41から受信するまで
待機しており(ステップS50、S51)、経費科目取
得機能及び利用内容取得機能が、それぞれ経費科目及び
利用内容を取得すると、記憶機能により当該経費科目及
び利用内容を利用実績データベースに記憶させる(ステ
ップS52)。
【0082】図21は前記第1の実施形態と第3の実施
形態について、組織31の経費管理システム71と決済
システム35との間における経費運用の処理の流れを表
した機能ブロック図である。図22はその処理順序を表
したフロー図である(なお、第2の実施形態に関して
は、図23、図24に示している)。決済システム35
は、利用実績データベース108、経費科目内容を読込
む機能111、利用内容を読み込む機能112、組織経
費予算データベース101、組織経費予算情報を取得す
る機能114、予算に基づいて利用実績を判定する機能
113、運用報告を作成する機能115、運用実績デー
タベース116、作成された運用報告を送信する機能1
17、通信機能118を備えている。組織経費予算情報
は、当該情報が必要になった都度組織経費予算データベ
ースから取得されるが、取得したデータ及び処理結果は
決済システム35の他のデータベースに保持されていて
もよい。
【0083】また、組織31内の経費管理システム71
は、通信機能119、運用報告を取得する機能120、
運用報告を運用報告データベースに記憶する機能12
1、運用報告データベース122、運用報告を運用報告
データベースから出力する機能123、マンマシン出力
部124からなる。決済システム35の通信機能118
と経費管理システム71の通信機能119とは、ネット
ワーク79を通じて互いに接続されている。
【0084】しかして、図22に示すように、決済シス
テム35の利用実績判定機能113は、適宜要求に応じ
て他の処理を実行しながら、経費科目内容を読込む機能
111と利用内容を読込む機能112により利用実績デ
ータベースから経費科目内容と利用内容を取得するまで
待機し(ステップS53、S54)、経費科目内容及び
利用内容を取得すると、組織経費予算情報取得機能11
4によって組織経費予算データベース101から組織経
費予算情報を取得し(ステップS55)、組織経費予算
36に基づいて利用実績を判定する(ステップS5
6)。ここで、利用実績とは、経費科目内容と利用内容
のことである。利用実績を判定するとは、例えば予実比
(予算/実績)を判定することであって、具体的には、
予算に対して実績が越えていないか、あるいは、実績が
警告基準を超えていないかなどを判定することである。
ついで、運用報告作成機能115は、判定結果に基づい
て運用報告を作成し(ステップS57)、作成した運用
実績を運用実績データベース116に記憶させる(ステ
ップS58)。また、作成された運用報告は、ネットワ
ークを介して運用報告送信機能117により通信機能1
18から組織31の経費管理システム71へ送信される
(ステップS59)。
【0085】経費管理システム71の運用報告を取得す
る機能120は、適宜要求に応じて他の処理を実行しな
がら運用報告を取得するまで待機し(ステップS60、
S61)、通信機能119を通じて運用報告を取得した
ら、取得した報告を運用報告記憶機能121によって運
用報告データベース122に記憶させる(ステップS6
2)。そして、運用報告データベース122に記録され
た運用報告は、必要に応じて運用報告出力機能123に
より運用報告データベース122からマンマシン出力部
124へ出力される。
【0086】図23は、前記第2の実施形態について組
織31の経費管理システム71と決済システム35との
間における経費運用の処理の流れを表した機能ブロック
図である。図24はその経費予算の変更に伴う処理を表
したフロー図、図25は運用報告を組織31に報告する
するまでの処理を表したフロー図である。決済システム
35は、利用実績データベース108、経費科目内容を
読込む機能111、利用内容を読み込む機能112、組
織経費予算データベース101、組織経費予算情報(変
更されたものを含む。)を取得する機能130、予算に
基づいて利用実績を判定する機能113、運用報告を作
成する機能115、運用実績データベース116、作成
された運用報告を送信する機能117、変更された組織
経費予算データを取得する機能128、変更された組織
経費予算データを記憶する機能129、通信機能118
を備えている。組織経費予算情報(変更されたものを含
む。)は、当該情報が必要になった都度組織経費予算デ
ータベース101から取得されるが、取得したデータ及
び処理結果は決済システム35の他のデータベースに保
持されていてもよい。
【0087】また、組織31内の経費管理システム71
は、マンマシン入力部72、組織経費予算データを変更
する機能125、組織経費予算データベース76、変更
された組織経費予算データを組織経費予算データベース
に記憶する機能126、変更された組織経費予算データ
を決済システム35に送信する機能127、通信機能1
19、運用報告を取得する機能120、運用報告を運用
報告データベース122に記憶する機能121、運用報
告データベース122、運用報告を運用報告データベー
ス122から出力する機能123、マンマシン出力部1
24からなる。決済システム35の通信機能と経費管理
システム71の通信機能とは、ネットワーク79を通じ
て互いに接続されている。
【0088】この図23の場合でも、決済システム35
で組織経費予算36の運用と管理を行なって組織の経費
管理システム71に報告する流れは、図21及び図22
の場合と同様である。さらに、図23のシステムでは、
経費管理システム71から決済システム35に予め報告
されている組織経費予算36に変更があった場合には、
図24に示すようにして組織経費予算データが変更され
る。すなわち、経費予算データに変更があって、組織経
費予算データを変更する機能125が、マンマシン入力
部72から変更データを取得した場合には(ステップS
63、S64)、変更データ記憶機能126がその変更
データを組織経費予算データベース76に記憶させ(ス
テップS65)、変更データ送信機能127が通信機能
119からネットワーク79を通じて決済システム35
へ送信する(ステップS66)。
【0089】一方、決済システム35においては、変更
データ取得機能128が、適宜要求に応じて変更データ
を取得するまで待機しており(ステップS67、S6
8)、変更された組織経費予算データを通信機能118
で受信すると、変更データ記憶機能129が変更された
組織経費予算データを組織経費予算データベース101
に記憶させる(ステップS69)。
【0090】また、図25に示すように、予め定められ
た期間が経過すると(ステップS70、S71)、決済
システム35は、組織31の経費予算運用の予実情報を
決済システム記憶部11より取得し(ステップS7
2)、運用報告作成機能115が予実情報を基にしてあ
らかじめ定められた期間における経費予算と実際に使用
された予算の状況を示した運用報告を作成し(ステップ
S73)、運用報告送信機能117がその運用報告を組
織31の経費管理システム71へに送信する(ステップ
S74)。なお、ここでいう予実情報とは、最初に組織
31より委託された経費予算に対して実際に消化された
経費のことを意味している。
【0091】(経費運用システムの具体的応用例)次
に、経費運用システムの具体的な利用例を説明する。ま
ず、図26は商品・サービス利用場34において、商品
・サービスを購入又は利用する時点で、パーソナルコン
ピュータ、CAT端末、携帯端末などからなる利用場端
末41に入力されるデータ(商品・サービスを購入する
ための必要項目情報)の例を示している。これらのデー
タのうち、「利用日」131、「利用場情報」132、
「商品名」133、「金額」134に関しては、商品・
サービスを購入又は利用した時点で、商品・サービス利
用場34により自動的に表示され、「経費情報」135
は、あらかじめ登録された経費科目のうちから組織運営
者により選択される。「利用内容」136は、詳細な利
用内容を入力できる項目であって、必須項目ではない
が、このような項目を設けてあれば、より詳細な運用報
告を行うことが可能になる。例えば、接待費において誰
に対するものなのか、などといった内容はこの利用内容
の欄に記入しておくことができる。この利用内容は、後
述の請求明細書の内容に反映される。また、「組織構成
者情報」137は、利用場端末41に入力するか、もし
くは予め組織構成者認証情報を登録しておくことにより
自動表示される。
【0092】図27は組織構成者認証媒体40の一例で
あって、紙などでできた組織構成者認証媒体40を表し
ている。ここでいう紙などでできた組織構成者認証媒体
40とは、商品・サービス利用場34で、組織構成者3
2がキーボードや画面タッチによりデータ入力する方法
でなく、利用者である組織構成者32が商品・サービス
利用場34において記入方式によりデータ入力する方法
を意味している。具体的には、図27ではタクシーチケ
ット138を示している。このタクシーチケット138
では、利用日やメータ料金などの一般的なタクシーチケ
ットの記載項目に加え、経費科目のリスト139が印刷
されており、タクシーを利用した組織構成者32が経費
科目を選択するようになっている。
【0093】図28(a)(b)はタクシー会社から発
行されるタクシーチケットのようなコーポレートカード
の運用例を示しており、図28(a)は従来の方式を示
しており、図28(b)は本発明の経費運用システムに
則った方式を示している。
【0094】従来の方式では、図28(a)のように、
コーポレートカード発行会社141(決済システム3
5)から各部門の組織構成者32へコーポレートカード
請求書明細(一例を図29に示す。なお、このコーポレ
ートカード請求書明細では、内容の欄は、組織側で組織
側における管理のために利用することもできる。また、
内容の欄は、利用場端末により入力することで、記入不
要とすることもできる。)の部門控え142aと組織経
理部門控え142bとが送付され、コーポレートカード
請求書明細の内容が各部門の組織構成者32によって確
認されると共にコーポレートカード請求書明細に科目内
容や経費科目等が記入されると、各部門から組織経費管
理部門143へ組織経理部門控え142bが送られる。
一方、コーポレートカード発行会社141から組織経費
管理部門143には、コーポレートカード請求明細総括
表144(一例を図30に示す。)組織経費管理部門1
43は、コーポレートカード発行会社141からコーポ
レートカード請求明細総括表144を受け取ると共に、
各部門から組織経理部門控え142bを受け取ると、両
者を比較して内容を確認し、内容が確認されたら、組織
内経費システムに入力する。
【0095】これに対し、本発明の方法では、図28
(b)のように、コーポレートカード発行会社141か
ら組織経費管理部門143へは、科目内容や経費科目な
どを記入されたコーポレートカード請求書明細142と
コーポレートカード請求明細総括表とが送付され、組織
経費管理部門143では、送付されてきたコーポレート
カード請求書明細とコーポレートカード請求明細総括表
に基づいて組織内経理システムに請求内容等を入力す
る。よって、各部門の組織構成者32は送られてきたコ
ーポレートカード請求書明細142に科目内容や経費科
目などを記入する必要がなくなる。また、組織経費管理
部門143では、組織構成者32による科目内容等の記
入や内容確認を待つ必要がないので、余裕を持って請求
内容等を組織内経理システムに入力できるようになる。
さらに、従来の方式では、コーポレートカード請求明細
総括表144は突き合わせのために必須であったが、本
発明の方式では、管理帳票としての役割だけになり、特
に必要なければ省略することもできる。
【0096】次に、経費運用システムの別な具体的利用
例を説明する。図31はタクシーチケット経費処理の例
を示しており、図31(a)は従来の方式におけるタク
シーチケット経費処理フローを表し、図31(b)は本
発明の方式におけるタクシーチケット経費処理フローを
表している。
【0097】従来の方式では、図31(a)のように、
組織構成者32がタクシーを利用すると、組織名や利用
者(組織構成者32)の氏名、利用額等を記入し、さら
に署名又は捺印したタクシーチケットをタクシー料金に
代えてタクシー乗務員に渡す。こうしてタクシー料金等
を記入された利用済みタクシーチケット151がタクシ
ー乗務員により回収されると、各タクシー会社153は
個々に、各組織毎に利用済みタクシーチケット151を
集計して請求書152を作成し、利用済みタクシーチケ
ット151と請求書152を各組織の経理管理部門15
4へ送付する。利用済みタクシーチケット151と請求
書152を受け取った経理管理部門154は、各部門毎
にタクシーチケット151を分類し、各部門へ利用内を
確認依頼する。利用内容を確認するために使用済みタク
シーチケット151と請求書152を受け取った各部門
では、各組織構成者32が自己の利用内容を確認した
後、再び使用済みタクシーチケット151と請求書15
2を経理管理部門154へ返却する。確認された使用済
みタクシーチケット151と請求書152を受け取った
経理管理部門154は、その内容を確認して組織内経理
システムに請求内容等を入力する。
【0098】これに対し、本発明の方法では、図31
(b)のように、各タクシー会社153は、タクシー乗
務員により回収された使用済みタクシーチケット151
を各組織毎に集計して請求書152を作成し、利用済み
タクシーチケット151と請求書152を経費運用会社
155(決済システム4)へ送付する。各タクシー会社
153毎の利用済みタクシーチケット151と請求書1
52を受け取った経費運用会社155は、個々の各タク
シー会社153の請求書152を各組織毎に集計してト
ータルの請求書156を作成し、各タクシー会社153
の利用済みタクシーチケット151とトータルの請求書
156を各組織の経理管理部門154へ送付する。利用
済みタクシーチケット151とトータルの請求書156
を受け取った経理管理部門154は、その請求内容を確
認して組織内経理システムに請求内容等を入力する。な
お、ここでは、紙書類であるタクシーチケットや請求書
を移動(送付)させる場合について説明したが、データ
としての移動の場合もあり得る。
【0099】図32は本発明にかかる経費運用システム
の特徴を従来方式と比較して説明する図であって、図3
2(a)は従来方式を説明しており、図32(b)は本
発明にかかる経費運用システムを表している。
【0100】従来方式では、図32(a)で説明してい
るように、公共交通機関、小売店、飲食店などの国内、
海外における不特定の利用場で商品・サービスの提供を
受けると、その都度請求書や領収書が発行される。各組
織構成部署(利用者の所属している部門)では、その請
求書や領収書を管理し、現金決済やカード決済を行う。
また、経費管理部門には、各組織構成部署より日々大量
の請求書、領収書、仮払い申請書などが送られてくるの
で、利用ごとに全ての情報を組織内経理システムへ入力
する必要があり、特に、実績確認、科目仕訳処理、予算
実績管理などを全て手作業で行う必要がある。
【0101】これに対し、本発明にかかる経費運用シス
テムでは、公共交通機関、小売店、飲食店などの国内、
海外における不特定の利用場で商品・サービスの提供を
受けると、その都度請求書や領収書が発行される。各組
織構成部署では、その請求書や領収書を管理し、現金決
済やカード決済を行う。一方、請求書及び利用明細書は
決済システムにより発行され、与信管理も決済システム
により行われるので、経費管理部門は、各組織構成部署
における経費運用の監視や指導に専念することができ、
社内キャッシュレスを実現することができる。また、予
実管理ワーニング、個人単位経費管理、統計資料などは
組織内経理システムに自動反映される。
【0102】図33(a)(b)は組織構成者32毎に
管理されている運用報告記憶媒体の記載例(記憶内容を
出力したもの)を示す図である。この運用報告157に
おいては、ある組織構成者32に関する経費科目、経費
科目毎の予算額、経費、残高、予算比(=経費/予算
額)、利用内容、適用などが記載される。この運用報告
157の記載内容は、組織構成者32ごとの経費使用状
況を示しており、組織構成者32は各経費科目ごとの実
績状況を把握できる。この運用報告157は、決済シス
テム35から組織内経費管理システム71を通じて組織
構成者32にリアルタイムで提供することもできる。
【0103】また、本発明にかかる決済システムでは、
図33(b)に示すように、経費予算に対して使用額の
水準により警告(アラーム)158を発令する機能を備
えており、これは常に組織部成者32に対して経費予算
に対する意識付けを行う上で効果がある。
【0104】
【発明の効果】本発明の請求項1にかかる経費運用シス
テム及び請求項7にかかる経費運用方法によれば、経費
運用システムの運用主体が組織の経費予算枠データを管
理すると共に組織の資金を予め組織から受託し、その経
費の利用結果を組織に報告するので、経費運用システム
によって組織に属する利用者個人毎の経費が管理され、
組織あるいは組織の経費管理部門は経費の管理業務から
解放される。よって、組織の経費管理部門は、各部門に
おける経費運用の監視や指導に専念することができ、社
内キャッシュレスを実現することができる。また、従来
の事務作業的な組織ではなく、予実管理の徹底や個人単
位の経費管理など経費使用をマネジメントレベルで考え
る組織に変化することができる。
【0105】さらに、この経費運用システム及び経費運
用方法によれば、利用者が経費を利用する際、利用者が
自己の裁量で利用内容(経費科目等を含めることができ
る。)の選定を行って利用識別コードとして申請し、シ
ステムがその利用内容を識別する利用識別コードを利用
者から取得し、経費利用時に取得した利用識別コードに
よって分類された利用結果を経費予算に対応させて組織
に報告するので、組織又は組織の担当部門は経費の利用
結果をその都度利用者に確認(突合わせ)する手間を省
くことができる。また、経費運用システムからの報告に
は利用識別コードが含まれるので、組織の経費管理部門
等は経費科目を利用者に確認することなく仕訳を行うこ
とができる。また、この報告を利用者にも送付すれば、
利用者に経費利用額や割当て残高を自覚させることがで
きる。
【0106】本発明の請求項4にかかる経費運用システ
ム及び請求項8にかかる経費運用方法によれば、経費運
用システムの運用主体が組織の経費予算枠データを管理
を組織から受託し、その経費の利用結果を組織に報告す
るので、経費運用システムによって組織に属する利用者
個人毎の経費予算枠データの利用内容が管理され、組織
あるいは組織の経費管理部門は経費の管理業務の負担を
低減される。よって、組織の経費管理部門は、各部門に
おける経費運用の監視や指導などに力を注ぐことができ
る。
【0107】さらに、この経費運用システム及び経費運
用方法によれば、利用者が経費を利用する際、利用者が
自己の裁量で利用内容(経費科目等を含めることができ
る。)の選定を行って利用識別コードとして申請し、シ
ステムがその利用内容を識別する利用識別コードを利用
者から取得し、経費利用時に取得した利用識別コードに
よって分類された利用結果を経費予算に対応させて組織
に報告するので、組織又は組織の担当部門は経費の利用
結果をその都度利用者に確認(突合わせ)する手間を省
くことができる。また、経費運用システムからの報告に
は利用識別コードが含まれるので、組織の経費管理部門
等は経費科目を利用者に確認することなく仕訳を行うこ
とができる。また、この報告を利用者にも送付すれば、
利用者に経費利用額や割当て残高を自覚させることがで
きる。
【0108】本発明の請求項6にかかる出力媒体には、
商品又はサービスの購入先からの請求額、商品又はサー
ビスの購入先への支払額および各利用者ごとの予算枠の
残高を表示しているので、組織または組織の担当部門は
この出力媒体に基づいて経費の運用状況を知ることがで
きる。また、経費担当部門は、この出力媒体の記載事項
に基づいて仕訳も行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】組織における経費の概念を説明する図である。
【図2】決済システムにおける突合せ作業を具体的に説
明する図である。
【図3】現行の経費処理の流れを概略的に説明するブロ
ック図である。
【図4】図3のブロック図の一部を詳細に説明したブロ
ック図である。
【図5】図3のブロック図の一部を詳細に説明したブロ
ック図である。
【図6】組織の経費管理部門が組織構成者に対して突合
せを行なう場合の手順を示すフロー図である。
【図7】図6における他の処理の一例を表わすフロー図
である。
【図8】本発明の第1の実施形態による経費運用システ
ムを説明する概略図である。
【図9】(a)は従来の経費運用システムにおける経費
管理の流れを示す図、(b)は本発明の実施形態による
経費管理システムにおける経費管理の流れを示す図であ
る。
【図10】本発明の第2の実施形態による経費運用シス
テムを説明する概略図である。
【図11】第2の実施形態による経費運用システムの具
体例を説明する図である。
【図12】本発明の第3の実施形態による経費運用シス
テムを説明する概略図である。
【図13】第3の実施形態による経費運用システムを詳
細に説明する図である。
【図14】図13における決済システムと組織との関係
を簡単に表した図である。
【図15】前記各実施形態の決済システムにおけるハー
ドウエアの構成を示すブロック図である。
【図16】組織の経費管理システムと決済システムとの
関係を説明する機能ブロック図である。
【図17】図16のシステムにおける処理方法を説明す
るフロー図である。
【図18】利用場端末と決済システムとの関係を説明す
る機能ブロック図である。
【図19】図18のシステムにおける処理方法を説明す
るフロー図である。
【図20】図18のシステムにおける処理方法を説明す
るフロー図である。
【図21】組織の経費管理システムと決済システムとの
関係を説明する機能ブロック図である。
【図22】図21のシステムにおける処理方法を説明す
るフロー図である。
【図23】組織の経費管理システムと決済システムとの
関係を説明する機能ブロック図である。
【図24】図21のシステムにおける処理方法を説明す
るフロー図である。
【図25】図21のシステムにおける処理方法を説明す
るフロー図である。
【図26】利用場端末に入力されるデータの例を示す図
である。
【図27】組織構成者認証媒体の一例を示す図である。
【図28】(a)は従来の方式によるタクシーチケット
のようなコーポレートカードの運用例を示す図、(b)
は本発明の経費運用システムによるタクシーチケットの
ようなコーポレートカードの運用例を示す図である。
【図29】コーポレートカード請求書明細の一例を示す
図である。
【図30】コーポレートカード請求明細総括表の一例を
示す図である。
【図31】(a)は従来の方式におけるタクシーチケッ
ト経費処理を表わすフロー図であり、(b)は本発明の
方式におけるタクシーチケット経費処理を表わすフロー
図である。
【図32】(a)は従来方式による経費運用システムを
説明する図、(b)は本発明にかかる経費運用システム
の特徴を説明する図である。
【図33】(a)(b)は運用報告記憶媒体の記載例を
示す図である。
【符号の説明】
31 組織 32 組織構成者 33 経費管理部門 34 商品・サービス利用場 35 決済システム 36 組織経費予算 37 経費管理システム 38 経費決済システム 39 金融機関 40 組織構成者認証媒体 41 利用場端末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 兼田 典明 京都府京都市下京区烏丸通七条下ル東塩小 路町735番地5 オムロンクレジットサー ビス株式会社内 (72)発明者 清水 敦 京都府京都市下京区塩小路通堀川東入南不 動堂町801番地 オムロン株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象となる利用者ごとに設定された組織
    の経費予算枠データを管理すると共にその資金を予め組
    織から受託する機能と、 前記利用者が経費を利用する際にその利用内容を識別す
    る利用識別コードを利用者から取得する機能と、 経費利用時に取得した利用識別コードによって分類され
    た利用結果を経費予算に対応させて前記組織に報告する
    機能とを、備えた経費運用システム。
  2. 【請求項2】 前記利用者が商品又はサービスを購入し
    て当該購入先から代金の請求があった場合には、受託し
    ている資金から支払いを行うことを特徴とする、請求項
    1に記載の経費運用システム。
  3. 【請求項3】 組織による経費予算の変更指示があった
    場合には、管理する経費予算枠データを変更することを
    特徴とする、請求項1に記載の経費運用システム。
  4. 【請求項4】 対象となる利用者ごとに設定された組織
    の経費予算枠データを管理する機能と、 前記利用者が経費を利用する際にその利用内容を識別す
    る利用識別コードを利用者から取得する機能と、 経費利用時に取得した利用識別コードによって分類され
    た利用結果を経費予算に対応させて前記組織に報告する
    機能とを、備えた経費運用システム。
  5. 【請求項5】 前記組織に提供する前記報告は、各利用
    者の予算枠に応じて警告を発する機能を備えていること
    を特徴とする、請求項1又は4に記載の経費運用システ
    ム。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5に記載した経費運用システ
    ムにおいて出力された出力媒体であって、商品又はサー
    ビスの購入先からの請求額、商品又はサービスの購入先
    への支払額および各利用者ごとの予算枠の残高を表示し
    ていることを特徴とする出力媒体。
  7. 【請求項7】 対象となる利用者ごとに設定された組織
    の経費予算枠データを管理すると共にその資金を予め組
    織から受託し、前記利用者が経費を利用する際にその利
    用内容を識別する利用識別コードを利用者から取得し、
    経費利用時に取得した利用識別コードによって分類され
    た利用結果を経費予算に対応させて前記組織に報告する
    ことにより経費を運用することを特徴とする経費運用方
    法。
  8. 【請求項8】 対象となる利用者ごとに設定された組織
    の経費予算枠データを管理し、前記利用者が経費を利用
    する際にその利用内容を識別する利用識別コードを利用
    者から取得し、経費利用時に取得した利用識別コードに
    よって分類された利用結果を経費予算に対応させて前記
    組織に報告することにより経費を運用することを特徴と
    する経費運用方法。
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