JP2003015757A - 算数そろばん - Google Patents

算数そろばん

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JP2003015757A JP2001197496A JP2001197496A JP2003015757A JP 2003015757 A JP2003015757 A JP 2003015757A JP 2001197496 A JP2001197496 A JP 2001197496A JP 2001197496 A JP2001197496 A JP 2001197496A JP 2003015757 A JP2003015757 A JP 2003015757A
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Toshiharu Sekiguchi
俊治 関口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 数の足し算・引き算を十分にイメージ化する
ことができ、計算玉の紛失問題も発生しない算数そろば
んを提供する。 【解決手段】 隣接した計算領域A1と非計算領域A2
とを横切るように並設された複数個の支持軸(20,2
1)と、各支持軸(20,21)に取り外し不能かつ当
該各支持軸(20,21)の軸線方向に単独でも複数個
纏めてのいずれでも移動可能に取り付けられた10個の
計算玉30とを備え、各支持軸(20,21)の下方
に、それぞれ10個の不存在表示マーク40を10個の
計算玉30が計算領域A1内の定位置で互いに接した状
態で並べられた場合には当該各計算玉30に隠れて目視
不能かつ対応する計算玉30が非計算領域A2に移動さ
れた場合には目視可能となるように配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、数の足し算や引き
算を習得する際の補助教育具として使用するのに好適な
算数そろばんに関する。
【0002】
【従来技術】数の概念は、現代の社会生活を営む上で基
本となるものであり、小さいうち(小学校低学年のう
ち)にしっかりと身につけておく必要がある。しかし、
数は、非常に抽象的なものであるため、それ自体の把握
はもとより、数の足し算や引き算を習得することは子供
にとって難しい。
【0003】そこで、従来、学校や学習塾などでは、算
数補助教育具(例えば、計算ブロック)を使って、数を
目で見て把握できる具体的な量(長さ等)に置き換え、
量同士を足したり引いたりすることによって、足し算や
引き算をイメージ化して把握させようとすることが一般
的に行われている。
【0004】図9および図10(A),(B),
(C),(D)に、算数補助教育具の代表例である計算
ブロックを示す。
【0005】図9に示す計算ブロック60は、足し算・
引き算の習得に利用されるものであり、1列に配置され
た10個のマス63を有するケース62と、当該ケース
62の各マス63に載置可能な10個のブロック65と
からなる1ユニット61を2つ合体して構成されてい
る。ケース62の各マス63は鉄板製とされるととも
に、各ブロック65には磁石が設けられており、当該各
ブロック65は磁力で当該各マス63に位置ずれするこ
となく載置可能とされている。
【0006】かかる計算ブロック60を使用して、例え
ば4に8を足す計算をするには、図10(A)に示すよ
うに、上段および下段のケース(62,62)に入れら
れていたブロック65を総て取り出し、当該両ケース
(62,62)を計算を行える場(舞台)とする。
【0007】次に、図10(B)に示すように、上段の
ケース62の第1番目から第4番目までの各マス63に
ブロック65を載置する。これにより、図10(B)中
斜線で示すように、長さ“4”のブロック65の一固ま
りが形成され、数字の4が量化(イメージ化)される。
なお、ブロック65の一固まりの長さとは、1個のブロ
ック65のケース62長手方向の長さを“1”とした場
合の寸法である。同様に、下段のケース62の第1番目
から第8番目までの各マス63にブロック65を載置す
る。これにより、図10(B)中斜線で示すように、長
さ“8”のブロック65の一固まりが形成され、数字の
8が量化(イメージ化)される。
【0008】こうして、足し合わせる数(4と8)が量
化されたところで、上段のケース62に注目すると、1
0個のマスのうちの6個のマスにはブロックが載せられ
ていないことがわかる。これにより、数字の4は、数字
の10よりも6足りない数であることがイメージ的に認
識できる。
【0009】そこで、下段のケース62側の8個のブロ
ック65のうちから6個のブロックを取り外して、上段
のケース62側の空きマス63に載置する。この際、6
個のブロック65を一度に取り外して上段側へ一遍に移
し変えることはできないので、図10(C)に示すよう
に、1個ずつ取り外して上段のケース62側の空きマス
63に載せることを6回繰り返すことになる。
【0010】かかるブロック65の移動操作が完了する
と、図10(D)に示すように、上段のケース62の1
0個のマス63には総てブロック65が載せられて、長
さ“10”のブロック65の一固まりが現出し、下段の
ケース62には長さ“2”のブロック65の一固まりが
残されることになる。これにより、4+8は12である
ことがわかる。
【0011】こうして、数の足し算を、量(長さ)を足
し合わせることに置き換えてイメージ化することができ
る。なお、引き算も、量(長さ)を引くことに置き換え
てイメージ化することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した計算
ブロックは、次のような欠点を有している。
【0013】 数の足し算・引き算のイメージ化が不
十分である。
【0014】上記したように、上段のケース62の空き
マス63へ下段のケース62側のブロック65を載せる
場合には、ブロック65を1個ずつ下段ケース62側か
ら取り外して上段ケース62側へ移し変えなければなら
ず、非常に手間がかかる。上記した例では、6回移し変
えの操作を行わなければならない。そのため、子供は、
かかる面倒な操作をしているうちに、何をしているのか
訳がわからなくなってしまい、先生に命じられるままに
機械的にブロック62を操作するだけということになり
がちで、数の足し算・引き算の習得の役には立たないお
それがある。
【0015】 ブロックを紛失しやすい。
【0016】計算ブロック60を利用して足し算・引き
算をする場合には、計算に不要なブロック65はケース
62の外に出しておかなければならない。そのため、例
えば、計算に夢中になって、机からブロック65が落ち
て狭い場所に入り込んでしまったのにも気がつかないと
いった事態が発生することがある。ブロック65を1個
でも紛失すると、計算に支障を来たすことになる。その
ため、子供が計算ブロック60の使用に消極的になりが
ちで、自学自習の役には立たないことが多いといわれて
いる。
【0017】本発明の目的は、上記事情に鑑み、数の足
し算・引き算を十分にイメージ化することができ、紛失
問題も発生しない算数そろばんを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明は以下の手段をとった。
【0019】請求項1の発明は、計算領域と非計算領域
とを横切るように並設された複数個の支持軸と、各支持
軸に取り外し不能かつ当該各支持軸の軸線方向に単独で
も複数個纏めてのいずれでも移動可能に取り付けられた
10個の計算玉とを備え、各支持軸の下方に、それぞれ
10個の不存在表示マークを10個の計算玉が計算領域
内の定位置で互いに接した状態で並べられた場合には当
該各計算玉に隠れて目視不能かつ対応する計算玉が非計
算領域に移動された場合には目視可能となるように配設
したものである。
【0020】請求項2の発明は、前記10個の不存在表
示マークを5個ずつに区分する固定目印が設けられ、か
つ前記10個の計算玉を5個ずつに区分する可動目印が
前記支持軸に軸線方向移動可能に取り付けられたもので
ある。
【0021】請求項3の発明は、計算領域と非計算領域
とを横切るように並設された複数個の支持軸と、各支持
軸に取り外し不能かつ当該各支持軸の軸線方向に単独で
も複数個纏めてのいずれでも移動可能に取り付けられた
10個の計算玉とを備え、10個の計算玉を5個ずつに
区分する可動目印が支持軸に軸線方向移動可能に取り付
けられたものである。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例で具
体的に説明する。
【0023】本発明に係る算数そろばんは、図1に示す
ように、計算領域A1(長さL1)と非計算領域A2
(長さL2)とを横切るように並設された複数個の支持
軸(第1の支持軸20,第2の支持軸21)と、各支持
軸(20,21)に取り外し不能かつ当該各支持軸(2
0,21)の軸線方向(図1中左右方向)に単独でも複
数個纏めてのいずれでも移動可能に取り付けられた10
個の計算玉30とを備え、各支持軸(20,21)の下
方に、計算領域A1内の定位置に並べられた計算玉30
の個数が10個よりも何個足りないかを表示する10個
の不存在表示マーク40を配設した構成とされている。
【0024】また、本算数そろばんには、10個の不存
在表示マーク40を5個ずつに区分する固定目印45が
設けられ、かつ10個の計算玉30を5個ずつに区分す
る可動目印35が支持軸(20,21)に軸線方向移動
可能に取り付けられている。
【0025】この実施形態では、本算数そろばんは、2
0までの数の足し算・引き算の習得に利用するものとさ
れている。また、本算数そろばんは、その使用時の置き
方は任意である。例えば、本算数そろばんを、ケース長
手方向が使用者に対して左右方向となるような置き方で
使用してもよい。また、ケース長手方向が使用者に対し
て前後方向となるような置き方で使用してもよい。
【0026】具体的には、第1の支持軸20と第2の支
持軸21とは、図1に示すように、平面形状が長方形の
ケース50内に所定距離隔てて平行に配設されている。
各支持軸(20,21)は、直線状で細径の鉄鋼製ワイ
ヤから形成されている。なお、ケース50は、四角枠形
状の側板51と底板52とから形成されている。ケース
50の図1中略左半分が計算領域A1とされ、略右半分
が非計算領域A2とされている。
【0027】10個の計算玉30は、手で移動操作しや
すいように、いずれも同型の楕円体形状とされており、
各中央部には貫通孔31が開けられている。各計算玉3
0は、見やすいように、例えば緑色とされている。ま
た、各計算玉30は、それぞれ貫通孔31を支持軸(2
0,21)と摺接させて当該支持軸(20,21)の軸
線方向に移動するものとされている。第5番目の計算玉
30と第6番目の計算玉30との間には、薄板円板形状
の可動目印35が介装されている。
【0028】この実施形態では、任意個数の計算玉30
を計算領域A1の定位置に並べる際には、1番目の計算
玉が位置規制部材(または既存の計算玉30)によって
位置規制されかつ隣り同士が接するように位置決めす
る。この実施形態では、位置規制部材として、ケース5
0の図1中左側の側板内面51aが選定されている。
【0029】次に、10個の不存在表示マーク40は、
10個の計算玉30が計算領域A1内の定位置に並べら
れた場合には当該各計算玉30に隠れて目視不能かつ対
応する計算玉30が非計算領域A2に移動された場合に
は目視可能となるように配設されている。ここで、「計
算玉30に隠れて目視不能」とは、計算玉30に完全に
隠れてしまい全く見えない状態はもとより、一部は見え
るものの隠されていると使用者に認識される場合も含
む。この実施形態では、各不存在表示マーク40は、計
算玉30を上方からケース50の底板52に投影した形
状と同一となるように形成されており、当該底板52に
計算玉30と異なる色(例えば、白色)で記されてい
る。なお、10個の不存在表示マーク40が記されたシ
ール(図示省略)をケース50の底板52上面に取り付
けてもよい。
【0030】また、10個の不存在表示マーク40の第
5番目と第6番目の間には固定目印45が記されてい
る。
【0031】上記構成の本算数そろばんを利用しての、
20までの数の足し算と引き算とを以下詳細に説明す
る。
【0032】(A)足し算(例えば、4+8の計算)
【0033】 足し算の仕方1
【0034】くりあがりを有する足し算(この実施形態
では、4+8)を本算数そろばんを利用して計算する方
法について説明する。
【0035】図1中上段の10個の計算玉30のうち第
1番目から第4番目までを、非計算領域A2から図中左
方向へ移動させて、計算領域A1の定位置に並べる。こ
れにより、図2(A)中斜線で示すように、数字の4が
長さ“4”の計算玉30の一固まりとして量化(イメー
ジ化)される。
【0036】同様に、図1中下段の10個の計算玉30
のうち第1番目から第8番目までを、非計算領域A2か
ら図中左方向へ移動させて計算領域A1の定位置に並べ
る。これにより、数字の8が長さ“8”の計算玉30の
一固まりとして量化(イメージ化)される。
【0037】こうして、数字の4と8とが量化される
と、図2(A)に示すように、上段側の不存在表示マー
ク40が上方から6個目視可能であることから、4は1
0より6足りない数であることがイメージ的に認識でき
る。なお、このことは、固定目印45を基準にして見る
ことによっても認識できる。そこで、下段側で計算領域
A1の定位置に並べられた8個の計算玉30のうちの6
個を、同図(B)に示すように、一度に非計算領域A2
に移動させ(すなわち、8から6を引き)、次に同図
(C)に示すように、上段側で非計算領域A2にある6
個の計算玉30を左方向へ一度に移動させて計算領域A
1の定位置に並べる(すなわち、下段側で引いた6を上
段側の4に足す)。
【0038】上記した計算玉30の移動操作が完了する
と、上段側の10個の不存在表示マーク40は総て隠さ
れて、長さ“10”の計算玉30の一固まりが現出し、
下段側には長さ“2”の計算玉30の一固まりが残され
ることになる。これにより、4+8は、上段および下段
側で計算領域A1にある計算玉30の個数、すなわち1
2であることがわかる。
【0039】ここで、上記したように、数字の4と8と
を量化する場合には、計算玉30を当該数字に相当する
個数分だけ一度に計算領域A1の定位置に移動させるこ
とができ、数字をイメージ化しやすい。また、下段側か
ら6を引き、上段側に6を足して10を現出させる場合
にも、6を表す6個の計算玉30を一度に移動できるの
で、ブロック65を1個づつ移し変える計算ブロック6
0(図9,図10参照)に比べて足し算がイメージ的に
把握しやすい。
【0040】また、各計算玉30は第1および第2の支
持軸(20,21)から取り外し不能であり、計算に使
用しない計算玉30は非計算領域A2に置いておけば計
算に支障はないので、計算玉30が紛失してしまうよう
な事態は生じない。
【0041】なお、上記足し算の仕方1は、4+8を、
(10−6)+(6+2)=10+2=12と計算した
ことを意味する。
【0042】 足し算の仕方2
【0043】図2(A)に示すように、上段側で計算領
域A1の定位置に4個の計算玉30が並べられた場合、
6個の不存在表示マーク40が目視可能であることか
ら、4は10より6足りない数であることが認識でき
る。また、下段側で計算領域A1の定位置に8個の計算
玉が並べられた場合、2個の不存在表示マーク40が目
視可能であることから、8は10より2足りない数であ
ることがイメージ的に認識できる。
【0044】このことから、4に8を足した値は、10
+10=20に(6+2)=8だけ足りない数(すなわ
ち、12)であることがわかる。
【0045】なお、上記足し算の仕方2は、4+8を、
(10−6)+(10−2)=20−8=12と計算し
たことを意味する。
【0046】 足し算の仕方3
【0047】図2(A)に示すように、上段側で計算領
域A1の定位置に4個の計算玉30が並べられた場合、
固定目印45よりも1個少ないので、4は5より1足り
ない数であることがイメージ的に認識できる。そこで、
図3に示すように、下段側で、計算領域A1の定位置に
並べられた8個の計算玉30のうちの1個を非計算領域
A2に移動させ(すなわち、8から1を引き)、次に上
段側で、非計算領域A2にある計算玉30を1個移動さ
せて計算領域A1の定位置に並べる(すなわち、下段側
で引いた1を上段側の4に足す)。
【0048】上気した計算玉30の移動操作が完了する
と、上段側の計算領域A1に長さ“5”の計算玉30の
一固まりが現出し、下段側で計算領域A1に長さ“7”
(=5+2)の計算玉30の一固まりが残されることに
なる。これにより、4+8は上段側の5に下段側の5を
足して10、さらに下段側には2が残っているので、1
0に2を足して12が答であることがわかる。
【0049】なお、上記足し算の仕方3は、4+8を、
(5−1)+(5+2+1)=(5+5)+2=12と
計算したことを意味する。 (B)引き算(例えば、15−7の計算)
【0050】くりさがりを有する引き算(15−7)を
本算数そろばんを利用して計算する方法について説明す
る。
【0051】 減加法
【0052】通常、学校や学習塾では、15−7の計算
をする場合には、10の中から7を引き、残った3と5
とで8と教えている。この計算の仕方を減加法という。
本算数そろばんでは、減加法を計算玉30を動かすこと
によりイメージ化することができる。
【0053】すなわち、図4(A)に示すように、上段
側の計算領域A1に10個の計算玉30を並べるととも
に、下段側の計算領域A1に5個の計算玉30を並べ
て、数字の15を量化する。次に、図4(B)に示すよ
うに、上段側の計算領域A1から7個の計算玉30を一
度に右移動させて非計算領域A2に置く(すなわち、1
0−7)。これにより、上段側の計算領域A1には3個
の計算玉30が残る。一方、下段側の計算領域A1に
は、5個の計算玉30が並べられている。したがって、
3と5とを足して答の8を得る。
【0054】 減々法
【0055】上記した15−7を15−5−2と考える
計算法である。本算数そろばんでは、減々法を計算玉3
0を動かすことによりイメージ化することができる。す
なわち、図5において下段側の計算領域A1から5個の
計算玉30を一度に右方向に移動して非計算領域A2に
置く(すなわち、5−5)。続いて、上段側の計算領域
A1から2個の計算玉30を一度に右方向に移動して非
計算領域A2に置く(すなわち、10−2)。これによ
り、答の8を得る。
【0056】なお、上記実施形態では、支持軸を2個、
計算玉を合計20個としたが、これに限定されるもので
はなく、図7および図8に示すように、支持軸(20〜
29)を10個、計算玉30を合計100個有するよう
に構成すれば、2桁の数の足し算・引き算にも利用でき
る。 (C)2桁の数の足し算
【0057】例えば、27+36の計算は次のように行
われる。図7において、27は上から1〜3段目の各計
算領域A1に並べられた合計27の計算玉30で表す。
36は上から4〜7段目の各計算領域A1に並べられた
合計36の計算玉30で表す。
【0058】次に、上から7段目の計算領域A1から、
3個の計算玉30を一度に右方向へ移動させて非計算領
域A2に置く(すなわち、6−3)。そして、上から3
段目の非計算領域A2から3個の計算玉30を一度に左
方向へ移動させて計算領域A1に並べる(すなわち、7
+3)。
【0059】したがって、上から1段目から6段目まで
の各計算領域A1には、それぞれ長さ“10”のブロッ
ク30の一固まりがあり、7段目には長さ“3”のブロ
ック30の一固まりが残ることになるので、求める答は
60+3=63となる。 (D)2桁の数の引き算
【0060】例えば、83−26の計算は次のように行
われる。図8において、上から1〜9段目で83を表し
ている。83−26=(83−20)−6=63−6=
57と計算する。
【0061】83から26を引くには、まず20を引
く。すなわち、上から7段目と8段目の計算領域A1に
ある総ての計算玉30を一度に右方向へ移動させて非計
算領域A2に置く。
【0062】次に、6を引く。すなわち、上から9段目
の計算領域A1にある計算玉30を3個一度に右方向に
移動させて非計算領域A2に置く。また、上から6段目
の計算領域A1にある計算玉30を3個一度に右方向に
移動させて非計算領域A2に置く。これにより、上から
1段目から5段目の各計算領域A1には、それぞれ10
個の計算玉30があり、6段目の計算領域A1には7個
の計算玉30が残る。したがって、50+7で答の57
を得る。
【0063】なお、上記した2桁の数の足し算・引き算
は、学校では1の位から計算させるが、本算数そろばん
では10の位から計算する。これにより、暗算力がつ
く。
【0064】上記したように、本算数そろばんでは、数
を表す計算玉を一度に動かして足し算・引き算を行うの
で、足し算・引き算のイメージが鮮明となり非常に分か
りやすい。また、イメージ化が十分になされるので、学
力遅進児や幼児にも理解させやすい。従来のアラビア数
字中心の学習よりも、数を1つの固まりとして捉える能
力を育てることができ、算数のセンス、才能を高めるこ
とができる。
【0065】なお、上記実施形態では、ケース50の図
1中略左半分を計算領域A1とし、略右半分を非計算領
域A2としたが、図6に示すように、ケース50の中央
部分を計算領域A1とし、当該計算領域A1の両脇に非
計算領域A2を形成してもよい。図6において、70は
計算玉30用の位置規制部材であり、ケース50の任意
位置に係脱可能に装着されている。
【0066】また、不存在表示マークを設けることな
く、したがって固定目印45も設けることなく、本算数
そろばんを構成してもよい。すなわち、本算数そろばん
を、隣接した計算領域A1と非計算領域A2とを横切る
ように並設された複数個の支持軸(20,21)と、各
支持軸(20,21)に取り外し不能かつ当該各支持軸
(20,21)の軸線方向に単独でも複数個纏めてのい
ずれでも移動可能に取り付けられた10個の計算玉30
とを備え、10個の計算玉30を5個ずつに区分する可
動目印35が支持軸(20,21)に軸線方向移動可能
に取り付けられた構成としてもよい。かかる構成とした
場合でも、数字の5を直感的に把握できる他、ある数字
を表す計算玉5の個数が5個よりいくつ大きいか(又は
いくつ小さいか)が容易に把握できるようになるので、
一段と足し算および引き算を迅速かつ容易に行える。ま
た、計算玉30の紛失問題も発生しない。
【0067】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、計算領域と非
計算領域A2とを横切るように並設された複数個の支持
軸と、各支持軸に取り外し不能かつ当該各支持軸の軸線
方向に単独でも複数個纏めてのいずれでも移動可能に取
り付けられた10個の計算玉とを備え、各支持軸の下方
に、それぞれ10個の不存在表示マークを10個の計算
玉が計算領域内の定位置で互いに接した状態で並べられ
た場合には当該各計算玉に隠れて目視不能かつ対応する
計算玉が非計算領域に移動された場合には目視可能とな
るように配設したので、数の足し算・引き算を十分にイ
メージ化することができ、計算玉の紛失問題も発生しな
いので自学自習用には最適である。
【0068】請求項2の発明によれば、10個の不存在
表示マークを5個ずつに区分する固定目印が設けられ、
かつ10個の計算玉を5個ずつに区分する可動目印が支
持軸に軸線方向移動可能に取り付けられているので、請
求項1の発明の場合と同様に計算玉の紛失問題も発生せ
ず、一段と数の足し算および引き算を迅速かつ容易に行
える。
【0069】請求項3の発明によれば、計算領域と非計
算領域とを横切るように並設された複数個の支持軸と、
各支持軸に取り外し不能かつ当該各支持軸の軸線方向に
単独でも複数個纏めてのいずれでも移動可能に取り付け
られた10個の計算玉とを備え、10個の計算玉を5個
ずつに区分する可動目印が支持軸に軸線方向移動可能に
取り付けられているので、請求項2の発明と同様に、計
算玉の紛失問題も発生せず、一段と数の足し算および引
き算を迅速かつ容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を説明するための図である。
【図2】同じく、足し算を説明するための図である。
【図3】同じく、足し算を説明するための図である。
【図4】同じく、引き算を説明するための図である。
【図5】同じく、引き算の別の仕方を説明するための図
である。
【図6】同じく、変形例を説明するための図である。
【図7】同じく、2桁の数の足し算を説明するための図
である。
【図8】同じく、2桁の数の引き算を説明するための図
である。
【図9】計算ブロックの構成を説明するための斜視図で
ある。
【図10】同じく、足し算の仕方を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
20〜29 支持軸 30 計算玉 35 可動目印 40 不存在表示マーク 45 固定目印 50 ケース

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計算領域と非計算領域とを横切るように
    並設された複数個の支持軸と、各支持軸に取り外し不能
    かつ当該各支持軸の軸線方向に単独でも複数個纏めての
    いずれでも移動可能に取り付けられた10個の計算玉と
    を備え、 各支持軸の下方に、それぞれ10個の不存在表示マーク
    を10個の計算玉が計算領域内の定位置で互いに接した
    状態で並べられた場合には当該各計算玉に隠れて目視不
    能かつ対応する計算玉が非計算領域に移動された場合に
    は目視可能となるように配設したことを特徴とする算数
    そろばん。
  2. 【請求項2】 前記10個の不存在表示マークを5個ず
    つに区分する固定目印が設けられ、かつ前記10個の計
    算玉を5個ずつに区分する可動目印が前記支持軸に軸線
    方向移動可能に取り付けられた請求項1記載の算数そろ
    ばん。
  3. 【請求項3】 計算領域と非計算領域とを横切るように
    並設された複数個の支持軸と、各支持軸に取り外し不能
    かつ当該各支持軸の軸線方向に単独でも複数個纏めての
    いずれでも移動可能に取り付けられた10個の計算玉と
    を備え、 10個の計算玉を5個ずつに区分する可動目印が支持軸
    に軸線方向移動可能に取り付けられた算数そろばん。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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