JP2003015662A - 発表環境提供システム及び発表環境提供方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 楽曲の発表者の評価を確実に行なえる情報
を、音楽業界関係者に提供できる発表環境提供システム
を、提供する。 【解決手段】 発表環境提供システムでは、楽曲の発表
依頼があった場合、その楽曲の無料での試聴、有料での
配信（ダウンロード）が行なえるアーティスト個人ペー
ジが、アーティスト個人ページ作成部１２により作成さ
れて、一般機器用Ｗｅｂサーバ部１３により公開され
る。そして、各アーティスト個人ページの利用状況を管
理しているシステム管理部１５により、配信回数を配信
を受けた者の属性別に示すことが出来るアーティスト評
価用ページが作成されて、一般機器用Ｗｅｂサーバ部１
３によって音楽業界関係者（音楽業界メンバ）に提供さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、希望者に、自身の
音楽的才能を発表する場を提供するための発表環境提供
システム、発表環境提供方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、音楽関係のプロ（歌手、作曲家
等）になることを目指して、レコードメーカやテレビ局
が主催するオーディションに参加しようとする者は、楽
曲が録音されたテープ等を主催者に送付するといった手
続きをなさなければならなかったが、近年、インターネ
ットによる参加申込みが可能なオーディションも行なわ
れるようになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】既存の、インターネッ
トによる参加申込みが行なえるオーディションでは、基
本的に、主催者によって審査が行なわれているが、従来
のインターネットを利用したオーディションには、各参
加者が、マーケットのニーズにどの程度合致しているか
が不明のままで審査を行なわなければならない（合格者
が、マーケットのニーズに合致しているとは限らない）
といった問題があった。

【０００４】本発明は、このような事情を鑑みなされた
ものであり、本発明の課題は、アーティストの評価を確
実に行なえる情報を、音楽業界関係者等に提供できる音
楽発表環境提供システム、音楽発表環境提供方法を、提
供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の発表環境提供システムは、希望者が発表を
希望する楽曲を再生するための楽曲情報とその希望者に
関する属性情報とが伴われた発表依頼を、受け付ける受
付手段と、この受付手段により受け付けられた発表依頼
に伴われた楽曲情報及び属性情報に基づき、閲覧者が、
当該発表依頼を出した者に関する属性を把握でき、か
つ、当該希望者が発表を希望する楽曲の一部についての
聴取と全てについての聴取とを要求できる楽曲発表用Ｗ
ｅｂページを、作成して公開する楽曲発表用Ｗｅｂペー
ジ作成公開手段と、この楽曲発表用Ｗｅｂページ作成公
開手段によって公開されているいずれかの楽曲発表用Ｗ
ｅｂページを利用して楽曲の全てについての聴取が行な
われる度に、その聴取を行なった閲覧者の属性を示す閲
覧者属性情報を把握し、把握した閲覧者属性情報を、聴
取された楽曲別に管理する聴取履歴管理手段と、指定さ
れた楽曲について聴取履歴管理手段によって管理されて
いる閲覧者属性情報に基づき、その楽曲が全て聴取され
た回数を閲覧者の属性別に示した情報を生成して、出力
する情報出力手段とを備える。

【０００６】すなわち、本発明の発表環境提供システム
では、希望者が発表を希望する楽曲の一部或いは全てに
ついての聴取が行なえる楽曲発表用Ｗｅｂページによっ
て、公開される。そして、発表環境提供システムの聴取
履歴管理手段によって、楽曲の全ての聴取を行なった閲
覧者の属性を示す閲覧者属性情報（例えば、性別や年
令）が、把握、管理される。そして、聴取履歴管理手段
によって管理されている情報に基づき、情報出力手段に
よって、楽曲が全て聴取された回数が閲覧者の属性別に
分かる情報が生成されて出力される。

【０００７】このように、本発明の発表環境提供システ
ムでは、各楽曲の全ての聴取を行なった者の人数を、性
別や年令等の属性別に把握することが出来る情報が出力
される。そして、当該情報は、楽曲（或いは、その楽曲
の歌い手）に対して全てを聴取する価値があると判断し
た者に関する情報となっている可能性が高いので、この
情報に基づき、音楽業界関係者等は、楽曲の発表者（ア
ーティスト）が、ＣＤを作成する価値がある者（マーケ
ットのニーズに合致している者）であるか否かの評価を
確実に行なえることになる。

【０００８】なお、本発明の発表環境提供システムは、
１台の装置によって実現しても良く、相互に接続された
何台かの装置によって実現しても良い。また、本発明の
発表環境提供システムは、楽曲の全ての聴取の要求に対
して、その要求元にて即座に楽曲の再生が行われるよう
に構成しておくことも出来るが、その要求元にて即座に
楽曲の再生が行われない形で応答するように（つまり、
楽曲の全ての聴取の要求に対して、楽曲情報のダウンロ
ードによって応答するように）、構成しておいても良
い。

【０００９】また、本発明の発表環境提供システムを実
現するに際しては、聴取履歴管理手段として、楽曲発表
用Ｗｅｂページ作成公開手段によって公開されているい
ずれかの楽曲発表用Ｗｅｂページを利用して楽曲の全て
についての聴取が行なわれる度に、その聴取を行なった
閲覧者を特定するための閲覧者特定情報と、その閲覧者
の属性を示す閲覧者属性情報とを把握し、把握した閲覧
者特定情報と閲覧者属性情報とを、聴取された楽曲別に
管理する手段を用いるとともに、聴取履歴管理手段によ
って管理されている閲覧者特定情報に基づき、楽曲の全
ての聴取を行なった閲覧者からの料金の徴収と、徴収し
た料金のその楽曲の発表を行なっている者への支払いと
に関する管理を行なう課金管理手段を、付加しておくこ
とが出来る。

【００１０】すなわち、楽曲の全ての聴取を、有料で行
なえるように、発表環境提供システムを構成しておいて
も良い。このように発表環境提供システムを構成してお
けば、情報出力手段によって出力される情報が、楽曲
（或いは、その楽曲の歌い手）に対して、料金を支払う
価値があると判断した者に関する情報となる。従って、
この情報に基づき、音楽業界関係者等は、楽曲の発表者
（アーティスト）が、ＣＤを作成する価値がある者（マ
ーケットのニーズに合致している者）であるか否かの評
価をさらに確実に行なえることになる。なお、このよう
な構成で発表環境提供システムを実現する際には、閲覧
者特定情報を、名前及び住所、クレジットカード番号等
の直接的に課金対象を特定できる情報としておくこと
も、会員ＩＤ等、その情報から間接的に課金対象を特定
できる情報をとしておくことも出来る。

【００１１】また、本発明の発表環境提供システムを実
現する際には、楽曲発表者（発表依頼を行なった者）
が、自身の楽曲の評判を知ることが出来るようにするた
めに、楽曲発表用Ｗｅｂページ作成公開手段として、自
ページのアクセス状況を示す情報が示される楽曲発表用
Ｗｅｂページを、作成して公開する手段を用いておくこ
とが望ましい。また、本発明の発表環境提供システムの
受付手段としては、発表依頼をインターネットを介して
受け取る手段を採用することが出来る。

【００１２】また、本発明の発表環境提供システムを実
現する際には、楽曲発表用Ｗｅｂページ作成公開手段と
して、或る楽曲が再生できる記録媒体が作成された場
合、その楽曲に関する楽曲発表用Ｗｅｂページを、閲覧
者が、その楽曲に関する記録媒体の購入を要求できるも
のに変更する手段を、採用しておくことが望ましい。

【００１３】また、本発明の発表環境提供システムを実
現する際には、楽曲発表用Ｗｅｂページ作成公開手段と
して、楽曲発表用Ｗｅｂページとともに、閲覧者が、発
表依頼を出した者に関する属性を把握でき、かつ、当該
希望者が発表を希望する楽曲の無料での聴取を要求でき
る、携帯電話での閲覧に適した内容の携帯電話用楽曲発
表用Ｗｅｂページを、作成する手段を採用することも出
来る。

【００１４】そして、本発明の発表環境提供方法は、楽
曲を発表できる場を提供するための、Ｗｅｂページを公
開可能な少なくとも１台のサーバ装置を利用した発表環
境提供方法であって、希望者が発表を希望する楽曲を再
生するための楽曲情報とその希望者に関する属性情報と
が伴われた発表依頼を、受け付ける受付ステップと、こ
の受付ステップにより受け付けられた発表依頼に伴われ
た楽曲情報及び属性情報に基づき、閲覧者が、当該発表
依頼を出した者に関する属性を把握でき、かつ、当該希
望者が発表を希望する楽曲の一部についての聴取と全て
についての聴取とを要求できる楽曲発表用Ｗｅｂページ
を、作成してサーバ装置に公開させる楽曲発表用Ｗｅｂ
ページ作成ステップと、サーバ装置によって公開されて
いるいずれかの楽曲発表用Ｗｅｂページを利用して楽曲
の聴取が行なわれる度に、楽曲の聴取を行なった閲覧者
の属性を示す閲覧者属性情報を把握し、把握した閲覧者
属性情報を、聴取された楽曲別に管理する聴取履歴管理
ステップと、指定された楽曲について聴取履歴管理ステ
ップにより管理されている閲覧者属性情報に基づき、そ
の楽曲が全て聴取された回数を閲覧者の属性別に示した
情報を生成して、出力する情報出力ステップとを含む。

【００１５】このように、本発明の発表環境提供方法に
よれば、各楽曲の全ての聴取を行なった者の人数を、性
別、年令等の属性別に把握することが出来る情報が出力
されるので、音楽業界関係者等は、この情報に基づき、
楽曲の発表者がＣＤ等を作成する価値がある者（マーケ
ットのニーズに合致している者）であるか否かの評価を
行なえることになる。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。

【００１７】図１に、本発明の一実施形態に係る発表環
境提供システムの機能ブロック図を、示す。

【００１８】図示したように、発表環境提供システム
は、インターネットに接続されて使用されるシステムで
あり、発表依頼受付部１１、アーティスト個人ページ作
成部１２、一般機器用Ｗｅｂサーバ部１３、携帯電話用
Ｗｅｂサーバ部１４、システム管理部１５を、備える。
なお、この発表環境提供システムは、１台の装置や、１
箇所或いは複数箇所に設置される複数台の装置によって
構成されるものである。

【００１９】まず、一般機器用Ｗｅｂサーバ部１３が有
している機能の説明、並びに、システム管理部１５が有
している機能の一部の説明を、行なう。

【００２０】一般機器用Ｗｅｂサーバ部１３は、さまざ
まなＷｅｂページと、さまざまな楽曲データ（試聴用デ
ータ及び配信用データ）とを保持し、保持しているＷｅ
ｂページや楽曲データを、要求元に供給するユニットで
ある。

【００２１】一般機器用Ｗｅｂサーバ部１３が保持し、
要求元に供給する各Ｗｅｂページは、一般的なコンピュ
ータ（表示できるＷｅｂページに特に制限がない機器）
での閲覧に適したものである。また、一般機器用Ｗｅｂ
サーバ部１３によって公開されるＷｅｂページは、音楽
業界関係者用のＷｅｂページと、一般者用のＷｅｂペー
ジとに分類でき、後者に分類されるＷｅｂページとして
は、登録用Ｗｅｂページ群，案内用Ｗｅｂページ群，複
数種類のアーティスト個人ページ等が、ある。

【００２２】登録用Ｗｅｂページ群は、楽曲発表依頼の
登録手続きのために用意されているＷｅｂページの集合
であり、図２に模式的に示したような登録トップページ
と、この登録トップページにリンクされた幾つかのＷｅ
ｂページとからなる。この登録用Ｗｅｂページ群は、楽
曲発表依頼の登録希望者（登録用Ｗｅｂページ群の閲覧
者）が、登録手続きに必要な各種の情報をオンラインで
発表環境提供システムに供給することも、登録手続きの
ための書類を印刷することも出来るように作成されてい
る。登録希望者は、自身にとって都合の良い方法（オン
ライン、郵送、一部郵送）にて登録手続きを行なう。な
お、本発表環境提供システムにおける登録手続きに必要
な情報には、発表を希望する楽曲を再生可能な楽曲デー
タと、名前（芸名）、プロフィール、楽曲自己推奨文、
写真／イメージデータ等の、発表内容の紹介のために公
開される情報と、名前（本名）、住所、Ｅメールアドレ
ス、銀行口座番号等の、原則として公開されない情報と
があり、オンラインで発表環境提供システムに供給され
た情報は、一般機器用Ｗｅｂサーバ部１３を介して発表
依頼受付部１１に渡される。

【００２３】アーティスト個人ページは、図３に模式的
に示したように、アーティスト名、プロフィール、楽曲
自己推奨文、自己紹介イメージ等が掲載されているとと
もに、閲覧者が、楽曲の一部を試聴（無料）したい場合
に操作すべきアイテム、楽曲全部の配信（ダウンロー
ド；有料）を受けたい場合に操作すべきアイテム等を備
えたＷｅｂページである。さらに、アーティスト個人ペ
ージは、自ページがアクセスされた総回数が示されるア
クセス数カウンタ、試聴、配信が要求された総回数が示
される試聴数カウンタ、配信数カウンタを、備えてい
る。なお、本実施形態では、アーティスト個人ページの
操作により閲覧者が行なえる楽曲の一部の試聴が、請求
項における“楽曲の一部についての聴取”に相当してお
り、アーティスト個人ページの操作により閲覧者が行な
える楽曲全部の配信が、請求項における“楽曲の全てに
ついての聴取”に相当している。

【００２４】また、このアーティスト個人ページには、
楽曲を記録したＣＤの販売が開始された場合には、シス
テム管理部１５によって、閲覧者（楽曲の試聴者）がＣ
Ｄの購入を申し込むためのアイテムが、付加される。ま
た、システム管理部１５は、楽曲に人気が出てきた場合
（詳細は後述）、ＢＢＳ（Bulletin Board System：電
子掲示板）用のＷｅｂページを自動作成し、一般機器用
Ｗｅｂサーバ部１３に公開させるとともに、そのＷｅｂ
ページへのリンクを、アーティスト個人ページ及び後述
する案内用Ｗｅｂページ群に、付加する。

【００２５】案内用Ｗｅｂページ群は、アクセス者が、
所望のアーティストに関するアーティスト個人ページの
訪問やＢＢＳへの記入（ＢＢＳ用のＷｅｂページの訪
問）を、容易に行なえるようにするために用意されてい
るＷｅｂページの集合である。案内用Ｗｅｂページ群に
は、図４に模式的に示したようなトップページ、すなわ
ち、登録トップページや、人気投票を行なうために随時
行なわれるコンテスト用のＷｅｂページへのリンクが設
けられたトップページが、含まれている。このトップペ
ージには、名称やジャンルの指定によりアーティスト個
人ページを検索するためのアイテムも設けられており、
一般機器用Ｗｅｂサーバ部１３には、指定された条件を
満たすアーティスト個人ページを検索して、それらへの
リンクが設けられたＷｅｂページを生成する検索機能が
付与されている。

【００２６】また、本発表環境提供システムは、有料の
サービス（配信用データの送信、ＣＤのオンライン購
入）を受けられる者を、所定の手続きを行なうことによ
ってメンバＩＤとパスワードとが付与されている者（以
下、メンバと表記する）に限った、各メンバのメンバＩ
Ｄ及びパスワードをシステム管理部１５が管理するシス
テムとして構成されている。すなわち、一般機器用Ｗｅ
ｂサーバ部１３は、有料のサービス提供が要求された場
合（楽曲の配信或いはＣＤ購入が要求された場合）、所
定のＷｅｂページを提供することにより、その要求者か
ら、メンバＩＤ及びパスワードを取得する。次いで、一
般機器用Ｗｅｂサーバ部１３は、取得したメンバＩＤ及
びパスワードの正当性の確認をシステム管理部１５に依
頼する。そして、一般機器用Ｗｅｂサーバ部１３は、シ
ステム管理部１５によってメンバＩＤ及びパスワードの
正当性が確認された場合だけに、楽曲の配信要求或いは
ＣＤの購入要求を受理して、要求に応答するための実際
の処理、すなわち、配信用データを送信する処理、或い
は、ＣＤが購入されたこと（ＣＤを購入者に配送すべき
こと）をシステム管理部１５に通知する処理を、実行す
る。

【００２７】一方、一般機器用Ｗｅｂサーバ部１３によ
って公開される音楽業界関係者用のＷｅｂページとして
は、音楽業界メンバ用ログインページ，第２案内用Ｗｅ
ｂページ群，複数種類のアーティスト評価用ページ等が
ある。

【００２８】アーティスト評価用ページは、図５に模式
的に示したように、或るアーティストの楽曲の配信回数
（ダウンロード回数）を統計的に処理した情報（図で
は、クラスター分析結果；詳細は後述）や、試聴回数等
が示されるＷｅｂページである。第２案内用Ｗｅｂペー
ジ群は、音楽業界メンバが、所望のアーティストに関す
るアーティスト評価用ページを、素早く閲覧できるよう
にするために用意されているＷｅｂページ群である。

【００２９】本発表環境提供システムは、これらのＷｅ
ｂページを、有料で、所定の手続きによりメンバＩＤと
パスワードとが付与されている音楽業界関係者（以下、
音楽業界メンバと表記する）に提供するシステムとして
構成してある。また、本発表環境提供システムは、各音
楽業界メンバのメンバＩＤ及びパスワードも、システム
管理部１５によって管理されるシステムとなっており、
音楽業界メンバ用ログインページは、音楽業界メンバか
ら、メンバＩＤ及びパスワードを取得するためのＷｅｂ
ページとなっている。

【００３０】すなわち、一般機器用Ｗｅｂサーバ部１３
は、音楽業界メンバ用ログインページに対する操作を通
じて、音楽業界メンバからメンバＩＤ及びパスワードを
受け取った場合、そのメンバＩＤ及びパスワードの正当
性の確認をシステム管理部１５に依頼する。そして、一
般機器用Ｗｅｂサーバ部１３は、システム管理部１５に
よってメンバＩＤ及びパスワードの正当性が確認された
場合にのみ、第２種案内用ページ群並びにアーティスト
評価用ページを提供するサービスを、開始する。

【００３１】次に、携帯電話用Ｗｅｂサーバ部１４（図
１）を説明する。

【００３２】携帯電話用Ｗｅｂサーバ部１４は、案内用
Ｗｅｂページ群，複数のアーティスト個人ページ等と、
各種の楽曲データ（試聴用データ）とを保持し、保持し
ているＷｅｂページや楽曲データを、要求元に供給する
ユニットである。携帯電話用Ｗｅｂサーバ部１４が保持
する案内用Ｗｅｂページ群は、一般機器用Ｗｅｂサーバ
部１３が保持する案内用Ｗｅｂページ群を、携帯電話
（Ｗｅｂブラウズ機能を有するもの）での閲覧に適した
ものとなるように、簡略化したものである。携帯電話用
Ｗｅｂサーバ部１４が保持するアーティスト個人ページ
（以下、携帯電話用アーティスト個人ページと表記す
る）も、一般機器用Ｗｅｂサーバ部１３が保持するアー
ティスト個人ページ（以下、一般機器用アーティスト個
人ページと表記する）を、携帯電話での閲覧に適したも
のとなるように簡略化したもの（楽曲の配信用、ＣＤ購
入要求用のアイテム等を取除いたもの）となっている。

【００３３】次に、発表依頼受付部１１の説明を行な
う。

【００３４】発表依頼受付部１１は、楽曲の発表を希望
する者から受け取った楽曲発表依頼を受け付けるものと
受け付けないものとに分類するために、スタッフが使用
するユニットである。

【００３５】この発表依頼受付部１１には、キーボー
ド、ディスプレイ、スピーカ等が設けられている。ま
た、発表依頼受付部１１には、登録用Ｗｅｂページ群に
対する操作を通じて一般機器用Ｗｅｂサーバ部１３が発
表希望者から取得したさまざまなデータ（テキストデー
タ、イメージデータ、楽曲データ）を、依頼内容情報と
して記憶する機能、郵送されてきた登録依頼書類に記さ
れた情報と、楽曲が録音されたメディアの内容（楽曲デ
ータ）とを含む依頼内容情報を、スタッフの指示下、生
成して記憶する機能、一般機器用Ｗｅｂサーバ部１３か
ら得た不完全な依頼内容情報に、スタッフの指示下、楽
曲データ等を追加する機能が、付与されている。さら
に、発表依頼受付部１１には、スタッフの指示下、依頼
内容情報を構成する各データを表示或いは再生する機能
や、スタッフから、各依頼内容情報にてその内容が示さ
れている発表依頼を受け付けるか否かについての判定結
果を取得する機能が、付与されている。

【００３６】本発表環境提供システムの運用時には、こ
の発表依頼受付部１１を用いて、スタッフにより、発表
依頼を受け付けるか否かについての判定（決定）が、楽
曲自体の優劣（オリジナル楽曲である場合）や歌唱力の
優劣等を基準としてではなく、楽曲が公開しても良いも
の（問題がないもの）であるか否かを基準として、なさ
れる。換言すれば、提出された楽曲が公開すべきでない
もの（例えば、放送禁止用語を並べたようなものや、聞
くに耐えないもの、オリジナル楽曲であると判断できな
いもの）と認められた発表依頼だけが、受け付けられな
いものと判定される。

【００３７】そして、スタッフが或る発表依頼について
の判定結果を入力した場合、発表依頼受付部１１は、そ
の発表依頼に関する依頼内容情報に対応づけて、その判
定結果を記憶する。また、判定結果が発表依頼を受け付
けないことを示すものであった場合、発表依頼受付部１
１は、発表依頼を出した者に対して（依頼内容情報に含
まれるＥメールアドレスを宛先アドレスとして）、その
旨が記された審査完了メールを送信し、所定日数の経過
後、対応する依頼内容情報を破棄する。なお、受け付け
ないこととした発表依頼に関する依頼内容情報を即座に
破棄していないのは、その決定に対するクレームに対処
できるようにするためである。

【００３８】一方、判定結果が発表依頼を受け付けるこ
とを示すものであった場合、発表依頼受付部１１は、そ
の発表依頼を出した者に対して、登録料を所定の銀行口
座に振り込むべきことを通知するための審査完了メール
を、送信する。

【００３９】また、発表依頼受付部１１は、登録料の入
金が行われた際（銀行からその通知がなされたとき）に
は、入金者が、受け付けることが決定されている発表依
頼を出した者であることを確認した上で、その入金者
（以下、アーティストとも表記する）に宛てて、登録料
の入金が完了した旨が記された入金確認メールを、送信
する。そして、発表依頼受付部１１は、その入金者に関
する発表依頼情報の供給により、アーティスト個人ペー
ジ作成部１２に、当該発表依頼内容情報に基づく処理を
開始させる。

【００４０】次に、アーティスト個人ページ作成部１２
の説明を行なう。

【００４１】アーティスト個人ページ作成部１２は、発
表依頼受付部１１から供給された依頼内容情報に基づ
き、上述したような内容の一般機器用アーティスト個人
ページ並びに携帯電話用アーティスト個人ページを作成
し、作成した一般機器用アーティスト個人ページ、携帯
電話用アーティスト個人ページを、それぞれ、一般機器
用Ｗｅｂサーバ部１３、携帯電話用Ｗｅｂサーバ部１４
に公開させるユニットである。

【００４２】このアーティスト個人ページ作成部１２
は、発表依頼受付部１１から依頼内容情報が供給される
と、図６に示した手順の処理を実行する。

【００４３】すなわち、アーティスト個人ページ作成部
１２は、依頼内容情報に含まれる楽曲データから、楽曲
の一部をストリーミング再生させるための試聴用データ
と楽曲の全てを再生させるための配信用データとを、作
成する（ステップＳ１０１）。なお、楽曲データが所定
形式のデータであった場合、このステップでは、その楽
曲データがそのまま配信用データとされる。

【００４４】次いで、アーティスト個人ページ作成部１
２は、依頼内容情報に含まれるアーティスト名、プロフ
ィールデータ、楽曲自己推奨文データ、自己紹介用のイ
メージデータを、一般機器用アーティスト個人ページの
雛型に組み込むことにより、閲覧者が、楽曲の一部の無
料での試聴を要求するためのアイテム、楽曲全部の有料
での配信を要求するためのアイテム等を備えた一般機器
用アーティスト個人ページを作成する（ステップＳ１０
２）。

【００４５】そして、アーティスト個人ページ作成部１
２は、ステップＳ１０２にて作成したアーティスト個人
ページ、並びに、ステップＳ１０１にて作成された試聴
用データ及び配信用データを、一般機器用Ｗｅｂサーバ
部１３に供給する（ステップＳ１０３）。また、アーテ
ィスト個人ページ作成部１２は、一般機器用Ｗｅｂサー
バ部１３が保持している案内用Ｗｅｂページ群、一般機
器用Ｗｅｂサーバ部１３に付与されている検索機能が検
索対象とするデータベースに、作成したアーティスト個
人ページに関する情報を追加する処理を行なう（ステッ
プＳ１０４）。すなわち、アーティスト個人ページ作成
部１２は、新たに作成されたアーティスト個人ページ
を、メンバ或いは非メンバが、案内用Ｗｅｂページ群に
対する操作により訪れることが出来るようにするための
処理を行なう。

【００４６】次いで、アーティスト個人ページ作成部１
２は、アーティスト名、プロフィールデータ、楽曲自己
推奨文データ、自己紹介用のイメージデータを、携帯電
話用アーティスト個人ページの雛型に組み込むことによ
り、閲覧者が、楽曲の一部の無料での試聴を要求するた
めのアイテム等を備えた携帯電話用アーティスト個人ペ
ージを作成する（ステップＳ１０５）。

【００４７】そして、アーティスト個人ページ作成部１
２は、ステップＳ１０５にて作成したアーティスト個人
ページ、並びに、ステップＳ１０１にて作成した試聴用
データを、携帯電話用Ｗｅｂサーバ部１４に供給する
（ステップＳ１０６）。また、アーティスト個人ページ
作成部１２は、携帯電話用Ｗｅｂサーバ部１４が保持し
ている案内用Ｗｅｂページ群、携帯電話用Ｗｅｂサーバ
部１４に付与されている検索機能が検索対象とするデー
タベースに、作成した携帯電話用アーティスト個人ペー
ジに関する情報を追加する（ステップＳ１０７）。

【００４８】その後、アーティスト個人ページ作成部１
２は、依頼内容情報に含まれる発表者の名前、住所、銀
行口座番号等（図１では、アーティスト情報）を、シス
テム管理部１５に供給（ステップＳ１０８）して、処理
を終了する。

【００４９】次に、システム管理部１５の説明を行な
う。

【００５０】システム管理部１５は、メンバデータベー
ス、音楽業界メンバデータベース、利用状況管理データ
ベースを、備えている。

【００５１】メンバデータベースは、メンバ毎に、本人
認証を行なうための情報（メンバＩＤ、パスワード）
と、メンバへの課金に必要な情報（銀行口座番号、クレ
ジットカード番号等）と、メンバの属性を示す情報（性
別、年令等）とが、記憶されたデータベースであり、音
楽業界メンバデータベースは、同様の情報が、音楽業界
メンバ毎に記憶されたデータベースである。システム管
理部１５は、これらのデータベースを参照することによ
り、一般機器用Ｗｅｂサーバ部１３からのメンバＩＤ及
びパスワードの正当性の確認依頼を、処理する。

【００５２】利用状況データベースは、アーティスト情
報に対応づけて、各アーティストに関するアーティスト
個人ページの利用状況を示す情報（試聴履歴、配信履
歴、ＢＢＳの利用履歴、ＣＤ購入履歴）を、記憶するた
めのデータベースである。

【００５３】システム管理部１５は、アーティスト個人
ページ作成部１２から、発表者の名前、住所等が供給さ
れた際（図６：ステップＳ１０８参照）には、それらの
情報を含むレコードを利用状況データベースへ追加する
ことにより、新たにアーティスト個人ページが作成され
たアーティストを、管理対象に加える。

【００５４】また、システム管理部１５は、一般機器用
Ｗｅｂサーバ部１３、携帯電話用Ｗｅｂサーバ部１４と
情報交換を行なうことにより、管理対象となっている各
アーティストに関するアーティスト個人ページの利用状
況を把握して、利用状況を示す情報を、利用状況データ
ベースに記憶する。

【００５５】さらに、システム管理部１５は、利用状況
データベース内に、楽曲の試聴及び配信の回数が所定基
準を上回ったアーティスト（本実施形態では、試聴１
回：１ポイント、配信１回：５ポイントとして、５００
ポイントを得たアーティスト）を見出した際には、その
アーティストに関するＢＢＳ用のＷｅｂページを作成
し、そのＷｅｂページを一般機器用Ｗｅｂサーバ部１３
に公開させる。また、システム管理部１５は、利用状況
データベース内に記憶されているメンバＩＤをキーに、
メンバデータベースを検索することにより、楽曲の配信
を受けた各メンバの性別、年令、住所等を把握し、楽曲
の配信を受けたメンバの数を、各種の基準（年令層別、
性別、地区別等）で表示させることが出来るアーティス
ト評価用ページ（図５参照）を、作成する。そして、シ
ステム管理部１５は、作成したアーティスト評価用ペー
ジを、一般機器用Ｗｅｂサーバ部１３に公開させる。

【００５６】また、システム管理部１５は、一般機器用
Ｗｅｂサーバ部１３に公開させている各アーティスト評
価用ページを、最新の利用状況に応じたものに更新する
処理を、随時、行なう。

【００５７】さらに、システム管理部１５は、或るアー
ティストについて、配信（及びＣＤ販売）に対する料金
の合計金額が一定額を超えた場合、そのアーティストの
銀行口座に当該料金を振り込むための処理を行なうとと
もに、料金を支払ったことを利用状況データベースに記
憶する。なお、楽曲の配信、ＣＤ購入に対する料金も、
このシステム管理部１５の管理下、メンバＩＤ及びパス
ワードの付与時になされた契約に基づき、例えば、月毎
にメンバの銀行口座から引き落とすといった方式で、徴
収される。

【００５８】また、システム管理部１５には、スタッフ
の指示に従って、利用状況データベースの内容を、表
示、印刷する機能も付与されている。スタッフは、この
機能を利用して利用状況データベースの内容を参照する
ことにより、著作権の管理（著作権料の支払い）が必要
な各アーティスト個人ページについて、著作権の管理を
行なう。

【００５９】以上、説明したように、本発表環境提供シ
ステムでは、発表が依頼された楽曲が、その楽曲の無料
での試聴、有料での配信（ダウンロード）を閲覧者が要
求することが出来るとともに、楽曲の試聴回数や配信回
数が表示されるアーティスト個人ページにて、公開され
る。従って、本発表環境提供システムによれば、発表依
頼（参加申込み）を行なった者は、自身の楽曲が一般に
公開されていることをインターネット上で確認でき、試
聴数カウンタ等の値から、その評判を知ることができる
ことになる。また、音楽業界メンバは、アーティスト評
価用ページを閲覧することにより、マーケットのニーズ
に合致している楽曲（或いは楽曲の歌い手）を、探し出
すことが出来る。何故ならば、アーティスト評価用ペー
ジには、属性別に配信回数を表示させることが出来るも
のとなっており、配信回数は、楽曲（或いは、楽曲の歌
い手）が良いもの（料金を支払う価値のあるもの）であ
ると考えている者の数を示す情報となっているからであ
る。

【００６０】＜変形形態＞実施形態に係る発表環境提供
システムは、各種の変形を行なうことが出来る。例え
ば、実施形態の発表環境提供システムは、メンバデータ
ベースに記憶された属性情報の参照により、アーティス
ト評価用ページを作成するものであったが、ダウンロー
ドが要求された際に、属性情報を、その要求者から取得
するように、システムを構成しても良い。ただし、その
ように構成した場合、正確でない属性情報が要求者によ
って入力されることも考えられるので、実施形態のよう
に、予め設定されている属性情報に基づき、アーティス
ト評価用ページが作成されるシステムとしておくことが
望ましい。

【００６１】また、実施形態に係る発表環境提供システ
ムは、メンバが楽曲の配信等を要求した後に、メンバに
メンバＩＤ等の入力を要求するシステムであったが、メ
ンバに関しては、最初にメンバＩＤ等を入力しておけ
ば、その後、メンバＩＤ等の入力が不要なようにシステ
ムを構成しておいても良い。また、各Ｗｅｂページの具
体的な内容、Ｗｅｂページ相互のリンク関係を、実施形
態に係る発表環境提供システムのそれと異なるものとし
ておいても良いことは、当然である。

【００６２】

【発明の効果】本発明の発表環境提供システム、発表環
境提供方法によれば、音楽業界関係者等に、楽曲の発表
者の評価を確実に行なえる情報を、提供できることにな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態に係る発表環境提供システ
ムの機能ブロック図である。

【図２】発表環境提供システムにより公開される登録ト
ップページの説明図である。

【図３】発表環境提供システムにより公開されるアーテ
ィスト個人ページの説明図である。

【図４】発表環境提供システムにより公開されるトップ
ページの説明図である。

【図５】発表環境提供システムにより公開されるアーテ
ィスト評価用ページの説明図である。

【図６】発表環境提供システムに含まれるアーティスト
個人ページ作成部の動作手順を示した流れ図である。

【符号の説明】

１１ 発表依頼受付部 １２ アーティスト個人ページ作成部 １３ 一般機器用Ｗｅｂサーバ部 １４ 携帯電話用Ｗｅｂサーバ部 １５ システム管理部

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 楽曲を発表できる場を提供するための発
   表環境提供システムであって、 希望者が発表を希望する楽曲を再生するための楽曲情報
   とその希望者に関する属性情報とが伴われた発表依頼
   を、受け付ける受付手段と、 この受付手段により受け付けられた発表依頼に伴われた
   楽曲情報及び属性情報に基づき、閲覧者が、当該発表依
   頼を出した者に関する属性を把握でき、かつ、当該希望
   者が発表を希望する楽曲の一部についての聴取と全ての
   ついての聴取とを要求できる楽曲発表用Ｗｅｂページ
   を、作成して公開する楽曲発表用Ｗｅｂページ作成公開
   手段と、 この楽曲発表用Ｗｅｂページ作成公開手段によって公開
   されているいずれかの楽曲発表用Ｗｅｂページを利用し
   て楽曲の全てについての聴取が行なわれる度に、その聴
   取を行なった閲覧者の属性を示す閲覧者属性情報を把握
   し、把握した閲覧者属性情報を、聴取された楽曲別に管
   理する聴取履歴管理手段と、 指定された楽曲について前記聴取履歴管理手段によって
   管理されている閲覧者属性情報に基づき、その楽曲が全
   て聴取された回数を閲覧者の属性別に示した情報を生成
   して、出力する情報出力手段とを備えることを特徴とす
   る発表環境提供システム。
2. 【請求項２】 前記聴取履歴管理手段は、前記楽曲発表
   用Ｗｅｂページ作成公開手段によって公開されているい
   ずれかの楽曲発表用Ｗｅｂページを利用して楽曲の全て
   についての聴取が行なわれる度に、その聴取を行なった
   閲覧者を特定するための閲覧者特定情報と、その閲覧者
   の属性を示す閲覧者属性情報とを把握し、把握した閲覧
   者特定情報と閲覧者属性情報とを、聴取された楽曲別に
   管理し、 前記聴取履歴管理手段によって管理されている閲覧者特
   定情報に基づき、楽曲の全てについての聴取を行なった
   閲覧者からの料金の徴収と、徴収した料金のその楽曲の
   発表を行なっている者への支払いとに関する管理を行な
   う課金管理手段を、さらに、備えることを特徴とする請
   求項１記載の発表環境提供システム。
3. 【請求項３】 前記楽曲発表用Ｗｅｂページ作成公開手
   段は、自ページのアクセス状況を示す情報が示される楽
   曲発表用Ｗｅｂページを、作成して公開することを特徴
   とする請求項１又は請求項２記載の発表環境提供システ
   ム。
4. 【請求項４】 前記受付手段は、前記発表依頼をインタ
   ーネットを介して受け取ることを特徴とする請求項１乃
   至請求項３のいずれかに記載の発表環境提供システム。
5. 【請求項５】 前記楽曲発表用Ｗｅｂページ作成公開手
   段は、或る楽曲が再生できる記録媒体が作成された場
   合、その楽曲に関する前記楽曲発表用Ｗｅｂページを、
   閲覧者が、その楽曲に関する記録媒体の購入を要求でき
   るものに変更することを特徴とする請求項１乃至請求項
   ４のいずれかに記載の発表環境提供システム。
6. 【請求項６】 前記楽曲発表用Ｗｅｂページ作成公開手
   段は、前記楽曲発表用Ｗｅｂページとともに、閲覧者
   が、前記発表依頼を出した者に関する属性を把握でき、
   かつ、当該希望者が発表を希望する楽曲の少なくとも一
   部の聴取を要求できる、携帯電話での閲覧に適した内容
   の携帯電話用楽曲発表用Ｗｅｂページを、作成すること
   を特徴とする請求項１乃至請求項５のいずれかに記載の
   発表環境提供システム。
7. 【請求項７】 楽曲を発表できる場を提供するための、
   Ｗｅｂページを公開可能な少なくとも１台のサーバ装置
   を利用した発表環境提供方法であって、 希望者が発表を希望する楽曲を再生するための楽曲情報
   とその希望者に関する属性情報とが伴われた発表依頼
   を、受け付ける受付ステップと、 この受付ステップにより受け付けられた発表依頼に伴わ
   れた楽曲情報及び属性情報に基づき、閲覧者が、当該発
   表依頼を出した者に関する属性を把握でき、かつ、当該
   希望者が発表を希望する楽曲の一部についての聴取と全
   てについての聴取とを要求できる楽曲発表用Ｗｅｂペー
   ジを、作成して前記サーバ装置に公開させる楽曲発表用
   Ｗｅｂページ作成ステップと、 前記サーバ装置によって公開されているいずれかの楽曲
   発表用Ｗｅｂページを利用して楽曲の全てについての聴
   取が行なわれる度に、その聴取を行なった閲覧者の属性
   を示す閲覧者属性情報を把握し、把握した閲覧者属性情
   報を、聴取された楽曲別に管理する聴取履歴管理ステッ
   プと、 指定された楽曲について前記聴取履歴管理ステップによ
   り管理されている閲覧者属性情報に基づき、その楽曲が
   全て聴取された回数を閲覧者の属性別に示した情報を生
   成して、出力する情報出力ステップとを含むことを特徴
   とする発表環境提供方法。