JP2003015279A - 感光性転写シートおよび転写画像形成方法 - Google Patents

感光性転写シートおよび転写画像形成方法

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JP2003015279A
JP2003015279A JP2001203459A JP2001203459A JP2003015279A JP 2003015279 A JP2003015279 A JP 2003015279A JP 2001203459 A JP2001203459 A JP 2001203459A JP 2001203459 A JP2001203459 A JP 2001203459A JP 2003015279 A JP2003015279 A JP 2003015279A
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Mikio Totsuka
三樹雄 戸塚
Teruhiro Shimomura
彰宏 下村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】均一な塗布面状を有し、感光性転写シートの画
像形成層に形成された画像を転写むらなく受像層に転写
することができる感光性転写シートおよび転写シートの
画像形成層に形成された画像を転写むらなく受像層に転
写することができる転写画像形成方法を提供する。 【解決手段】支持体上に、(I)アルコール可溶性ポリ
アミドを含む剥離層、(II)アルコール不溶性バリヤー
層、および(III)色材含有感光層、あるいは色材層と
感光層との積層体、が順次積層されており、これら
(I)〜(III)の少なくともいずれかの層あるいは積
層体に、特定のフッ素系界面活性剤が含有されている感
光性転写シートおよびこのシートを用いた転写画像形成
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として色校正用
のカラープルーフやディスプレイ等に用いられる感光性
転写シートおよび転写画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】支持体上に有機重合体よりなる剥離層、
色材層および感光層が順次積層されてなる感光性転写材
料(感光性転写シート)を像様露光したのち、これを現
像することにより剥離層上に色画像を形成し、次いでこ
の画像を任意の支持体(永久支持体)に接着剤を用いて
転写する方法は既に良く知られている(特公昭46−1
5326号公報、特公昭49−441号公報)。これら
の方法は、たとえばカラープルーフとして、オーバーレ
イタイプにもサープリントタイプなどの各種の操作に使
用できる長所を持っているが、転写の際には、一回ごと
に接着剤を用いる必要があるところからプロセスが煩雑
となり、また各色を転写する際の位置合わせの精度を維
持することが煩わしいとの欠点を有している。
【0003】これらのプロセスの煩雑さを除く方法とし
て、画像形成後に、永久支持体上に熱と圧力をかけて転
写する方法が、特開昭47−41830号、特開昭48
−9337号、及び特開昭51−5101号などの公報
に開示されている。特に特開昭51−5101号公報に
は、永久支持体上に熱融解性のポリマー層を接着剤とし
て設けることが記載されており、また特開昭47−41
830号公報にもアート紙やコート紙等の永久支持体に
画像を直接転写する方法が記載されている。しかしなが
ら、これらの方法は様々な欠点を有している。すなわ
ち、永久支持体上に転写された最終画像が原稿に対して
左右が逆になること、および接着剤として熱融解性ポリ
マーを用いた場合には、一般にその融点が高いため転写
温度を高くする必要があり、このため支持体の寸度安定
性が熱の影響で低下し、各色の転写の位置合わせのズレ
が生じてくることなどの問題がある。一方、接着剤とし
て融点の低い熱融解性ポリマーを用いた場合には、画像
の形成の後に接着が発生したり、その表面に傷がつき易
いなどの欠点を有する。
【0004】上記の欠点を改良する方法として、永久支
持体上に画像を転写するまえに、一旦仮の受像シートに
画像を転写する方法が本願出願人の出願にかかる特開昭
59−97140号公報に記載されている。すなわち、
この方法では、支持体上に光重合性材料からなる画像受
容層を設けた仮の受像シートを用意し、各色の画像を永
久支持体上に転写するまえに、一旦仮の受像シートの上
に各色の画像を転写し、その後、永久支持体上に再転写
し、次いで更に全面露光を行って、転写された光重合性
画像受容層を硬化させる工程が含まれる。上記の仮の受
像シート(以下、単に受像シートという)を用いる画像
転写方法は、前記の問題点を解決するのには非常に有効
である。すなわち、この方法を利用することによって、
永久支持体上にマスク原稿に対して正像の像を得ること
ができる。受像シートの光重合性画像受容層には光重合
性材料であるエチレン性の多官能性モノマーが含まれて
いるため、この光重合性画像受容層自体が柔らかく、低
い温度で転写が可能でありながら、転写後には全面露光
によって容易に硬化が可能となる。即ち、画像転写後の
接着が発生せず、また最終画像の耐傷性も高いとの利点
もある。
【0005】上記の画像転写方法に用いられる感光性転
写シートとしては、有機重合体よりなる剥離層、および
色材含有感光層(あるいは色材層と感光層との積層体)
が順次積層されてなる感光材料が一般的に用いられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような転写画像形
成方法に用いられる感光性転写シートは、塗布方法によ
って形成される。受像層に感光性転写シートの画像形成
層に形成された画像が転写むらなく安定して転写される
ためには、感光性転写シートは受像層に対して均一な塗
布面状が必要とされる。塗布面が不均一であると、表面
の凹凸や表面エネルギーや接着力にむらが生じ受像シー
トヘの均一転写が悪化する。本発明の目的は、転写画像
形成方法にあって、均一な塗布面状を有し、感光性転写
シートの画像形成層に形成された画像を転写むらなく受
像層に転写することができる感光性転写シートを提供す
ることにある。本発明の他の目的は、感光性転写シート
の画像形成層に形成された画像を転写むらなく受像層に
転写することができる転写画像形成方法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記構
成の感光性転写シートおよび転写画像形成方法が提供さ
れて、上記本発明の目的が達成される。 1.支持体上に、(I)アルコール可溶性ポリアミドを
含む剥離層、(II)アルコール不溶性バリヤー層、およ
び(III)色材含有感光層、あるいは色材層と感光層と
の積層体、が順次積層されている感光性転写シートにお
いて、上記(I)〜(III)の少なくともいずれかの層
あるいは積層体に、下記一般式(1)で示される重合性
モノマーの単独重合体からなり、かつ重量平均分子量M
wが2000以上のフッ素系界面活性剤が含有されてい
ることを特徴とする感光性転写シート。一般式(1): Cn2n+1−L−CH2CH2−O−C(=O)−CR=
CH2 (一般式(1)中、nは2〜14の整数を示す。Rは水
素原子、又は炭素数1〜10のアルキル基を示す。L
は、単結合、または、酸素原子、窒素原子、硫黄原子お
よび炭素原子から選ばれる少なくとも1つの原子を含む
二価有機基を示す。) 2.一般式(1)のLが−CH2CH2SO2N(−R1
−(ここで、R1は一般式(1)のRと同義である)で
示される二価有機基であることを特徴とする上記1に記
載の感光性転写シート。 3.上記1または2に記載の感光性転写シート上に形成
された画像を受像シートに転写し、更に永久支持体に再
転写することを特徴とする転写画像形成方法。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の感光性転写シートは、前
述したように、支持体上に、(I)アルコール可溶性ポ
リアミドを含む剥離層、(II)アルコール不溶性バリヤ
ー層、および(III)色材含有感光層、あるいは色材層
と感光層との積層体、が順次積層されている。そして、
本発明の感光性転写シートは、それを構成する上記
(I)〜(III)の少なくともいずれかの層あるいは積
層体に、上記一般式(1)で示される重合性モノマーの
単独重合体であるフッ素系界面活性剤を含有する。該単
独重合体の重量平均分子量は、2000以上、好ましく
は3000以上、さらに好ましくは6000〜3000
0である。感光性転写シートを構成する各層あるいは積
層体は、各層を形成するための塗布液を塗布することに
より形成されるが、塗布液中に上記フッ素系界面活性剤
を含有することにより塗布される被塗布物表面とのなじ
みが改善されて、被塗布物表面に生じる塗布液がはじか
れる現象、塗布後の乾燥工程で溶剤蒸発が不均一となり
膜厚が不均一になる現象等が抑制される。その結果、塗
布層表面が均一となる。フッ素系界面活性剤は、塗布液
中に、好ましくは0.005〜1質量部、より好ましく
は0.01〜0.5質量部配合される。
【0009】一般式(1)において、nは2〜14、好
ましくは6〜12の整数である。Rは、水素原子または
炭素数1〜10のアルキル基であり、好ましくは水素原
子または炭素数1〜4のアルキル基である。アルキル基
の具体例としては、CH 3、C25、n−C37、is
o−C37、n−C49、iso−C46、tert−
49等が挙げられる。Lは、単結合、または、酸素原
子、窒素原子、硫黄原子、および炭素原子から選ばれる
少なくとも1つの原子を含む二価有機基を示す。好まし
いLとしては、単結合、−O−、−SO2−、−NH
−、−SO2NH−、−CH2−、−CH2CH2SO2
(−R1)−(ここで、R1は一般式(1)のRと同義で
ある)等が挙げられる。
【0010】一般式(1)で表される好ましいモノマー
の具体例を、下記表1に示す。
【0011】
【表1】
【0012】一般式(1)で表されるモノマーの、重量
平均分子量が2000以上の単独重合体は、該モノマー
を通常のラジカル重合法等により重合することにより得
ることができる。また、このようなフッ素系界面活性剤
は市販されており、用いることができる。市販品として
は、大日本インキ化学工業社製 商品名メガファック
F−176PF、F−178K、F−470、F−47
5、F−476等が挙げられる。
【0013】本発明の感光性転写シートの支持体の材料
は、たとえば前記公知の公報に示されている各種の支持
体材料から選ぶことができる。具体的には、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリカーボネート、トリ
アセテート等を挙げることができる。支持体としては、
特に二軸延伸されたポリエチレンテレフタレートフィル
ムが、強度、耐熱性、寸法安定性、透明性等において優
れている。支持体の厚さには特に制限はないが、50〜
150μm程度が適当である。
【0014】支持体上に設けられるアルコール可溶性ポ
リアミドを含む剥離層は、たとえば、特開昭60−29
162号公報に記載の剥離層を用いることができる。こ
こで、アルコール可溶性ポリアミドとは、共重合ナイロ
ンでメタノール、エタノール、プロパノールその他の低
級脂肪酸アルコールに溶解するものをいう。アルコール
可溶性ポリアミドとしては、二塩基性脂肪酸とジアミ
ン、ω−アミノ酸、ラクタムまたはこれらの誘導体から
公知の方法によって合成される線状ポリアミドを使用す
ることが有利である。線状ポリアミドはホモポリマー、
ランダムコポリマー、ブロックコポリマーのいずれであ
ってもよい。また主鎖を構成する炭素原子または窒素原
子上に置換基を有するポリアミド、および主鎖にC−C
結合、C−N−C結合以外の結合を含んでいるポリアミ
ドも使用することができる。上記のようなアルコール可
溶性ポリアミドの代表的な化合物としては、ナイロン
3、4、5、6、8、11、12、13、66、61
0、1313、メタキシリレンジアミンとアジピン酸と
の重合体、トリメチルヘキサメチレンジアミンとテレフ
タル酸との重合体、1,4−ジアミノメチルシクロヘキ
サンとスペリン酸との重合体等の線状ホモポリアミド;
ナイロン66、6/66/610、6/66/610/
612、6/66/12、ε−カプロラクタム/アジピ
ン酸/ヘキサメチレンジアミン/4,4’−ジアミノジ
シクロヘキシルメタンとの共重合ポリアミド;およびこ
れら各種のポリアミドのN−メチロール置換体、N−ア
ルコキシアルキル置換体、n−アリロキシアルキル置換
体等の誘導体を挙げることができる。
【0015】なお、上記剥離層はアルコール可溶性ポリ
アミド以外の高分子重合体あるいは添加剤を含んでいて
もよい。ただし、剥離層として機能するためには、剥離
層中にアルコール可溶性ポリアミドが50質量%以上含
まれていることが好ましい。
【0016】支持体上に設けられるアルコール可溶性ポ
リアミドを含む上記剥離層は、一般に0.2〜10μm
の範囲の層厚を有することが好ましい。
【0017】上記剥離層の上にはアルコール不溶性バリ
ヤー層が設けられる。アルコール不溶性バリヤー層の形
成材料はアルコールに不溶性であれば特に限定はない
が、たとえば下記の有機高分子重合体;ポリアクリル酸
エステル、アクリル酸エステル共重合体、ポリメタクリ
ル酸エステル、メタクリル酸エステル共重合体、ポリア
クリルアミド、アクリルアミド共重合体、ポリ塩化ビニ
ル、塩化ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビ
ニリデン共重合体、ポリスチレン、スチレン共重合体、
エチレン共重合体(例、エチレン・酢酸ビニル共重合
体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、エチレン
・塩化ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合
体)、ポリビニルアセタール(例、ポリビニルホルマー
ル)、ポリエステル樹脂、セルロース系樹脂、各種ゴム
類(例、合成ゴム、塩化ゴム)およびポリオレフィン
(例、ポリエチレン、ポリプロピレン)から選ぶことが
できる。
【0018】上記バリヤー層の形成材料は、上記のよう
な樹脂(高分子物質)の一種であってもよく、あるいは
任意の混合物であってもよい。また、バリヤー層は二層
以上からなっていてもよい。また、所望により粘着性付
与物質、可塑剤などの各種の添加剤が含まれていてもよ
い。前記剥離層上にバリヤー層を形成するには、上記高
分子重合体と以下に記載するような溶剤とから塗布液を
調製し、これを塗布液として通常の方法で前記剥離層表
面に塗布し、乾燥させる方法が利用される。調製用の溶
剤としては、例えば、炭化水素系溶剤(例、トルエン、
キシレン、シクロヘキサンなど)、ハロゲン化炭化水素
系溶剤(例、塩化メチル、ジクロロメタン、1,2−ジ
クロロエタンなど)、ケトン系溶剤(アセトン、メチル
エチルケトンなど)およびエステル系溶剤(例、酢酸メ
チル、酢酸エチル、酢酸プロピルなど)を挙げることが
できる。バリヤー層の厚さは、0.2〜10μmの範囲
にあることが好ましい。
【0019】アルコール不溶性バリヤー層上には、色材
含有感光層、あるいは色材層と感光層との積層体が設け
られる。説明の便宜上、積層体を構成する色材層と感光
層を先に説明し、その後色材含有感光層について説明す
る。まず、バリヤー層上に設ける積層体を構成する色材
層に関して説明する。色材層は、基本的には顔料、染料
などの色材が有機高分子重合体(バインダー)中に分散
されてなる層である。使用し得る色材に関しては前述の
各種公報に記載されており、それらの色材から所望によ
り適宜選択して用いることができる。なお、使用できる
色材として、特開昭47−16124号公報、特開昭5
2−89916号公報、米国特許第4472494、特
開昭55−117142号公報、特開昭55−1275
52号公報等、あるいはカラーインデックス等に記載さ
れている種々の顔料や染料を用いることが可能である。
特に印刷用のカラープルーフとして用いる場合には、印
刷物との色再現性を一致させるために顔料系を用いるこ
とが好ましい。
【0020】また、色材を含有させる有機高分子重合体
に関しても、前述の各種公報等に記載があり、それらの
種々の有機高分子重合体を用いることが可能である。し
かし、別途述べるナフトキノンジアジド系感光材料を含
む感光層と色材層とを一浴で現像出来る方が好ましく、
この場合アルカリ可溶性の有機高分子重合体を用いるこ
とが好ましい。アルカリ可溶性の有機高分子重合体の例
は、米国特許第2893368号明細書(塩形成基を含
有する重合体)、米国特許第2927022号明細書
(酸基を含有するセルロース重合体)、西独国特許公開
公報(OLS)第2123702号(共重合体、例えば
メチルメタアクリレート/メタアクリル酸共重合体)、
OLS第2205146号公報(酸含有重合体、例えば
スチレン/モノ−n−ブチルマレート共重合体、または
酢酸ビニル/クロトン酸共重合体)、OLS第2320
849号公報(遊離カルボン酸基含有のビニル付加重合
体、例えばアクリル酸と共重合させた一種またはそれ以
上のアルキルアクリレート)、特公昭59−44615
号公報(共重合体、例えばメタクリル酸・メタクリル酸
アラルキル共重合体)されている。また、特開昭47−
16124号公報、特開昭52−89916号公報、米
国特許第4472494号明細書、特開昭55−117
142号公報、特開昭55−127552号公報等の記
載の有機高分子重合体(結合体)、フェノール樹脂、ロ
ジン、ポリヒドロキシスチレン等を用いることもでき
る。なお、色材層中には所望により可塑剤、顔料分散安
定剤、界面活性剤等の添加剤を加えることもできる。色
材層中の色材の比率は目的により異なるが、5〜50質
量%の範囲にあることが好ましい。
【0021】次に、色材層の上に設けられ、積層体を構
成する感光層について説明する。本発明の感光性転写シ
ートの感光層は、基本的には高分子重合体(バインダ
ー)中に感光性ナフトキノンジアジドエステル化物が含
まれてなる層において有効である。感光性転写シートに
用いる感光材料としてナフトキノンジアジドエステル化
物は、既に多数のものが知られている。例えば、感光性
ナフトキノンジアジドエステル化物に関しては、特公昭
36−22062号、同37−1953号、同37−3
627号、同37−13109号、同37−15665
号、同38−18015号、同38−12083号、同
40−21093号、同40−26126号、同45−
27345号、同40−3801号、同44−1844
5号、同45−5604号、同51−13013号など
の各公報に記載されている化合物を挙げることができ
る。なお、感光層の感光材料は上記の感光性ナフトキノ
ンジアジドエステル化合物以外のものであってもよい。
そのような化合物の代表的な例としては、光重合性化合
物および光架橋性化合物などを挙げることができる。
【0022】光重合性化合物の例としては、常圧で15
0℃以上の沸点を有し、少なくとも一個の付加重合によ
って光重合体を形成し得る多官能ビニルモノマーまたは
ビニリデン化合物などのモノマー化合物が好適である。
ビニルモノマー又はビニリデン化合物は、たとえば、ポ
リオールの不飽和エステル、特にアクリル酸又はメタク
リル酸のエステルが好ましい。具体例としては、エチレ
ングリコールジアクリレート、グリセリントリアクリレ
ート、ポリアクリレート、エチレングリコールジメタク
リレート、1,3−プロパンジオールジメタクリレー
ト、ポリエチレングリコールジメタクリレート、1,
2,4−ブタントリオール−トリメタクリレート、トリ
メチロールエタントリアクリレート、ペンタエリトリッ
トジメタクリレート、ペンタエリトリットトリメタクリ
レート、ペンタエリトリットテトラメタクリレート、ペ
ンタエリトリットジアクリレート、ペンタエリトリット
トリアクリレート、ペンタエリトリットテトラアクリレ
ート、ジペンタエリトリット−ポリアクリレート、1,
3−プロパンジオール−ジアクリレート、1,5−ペン
タンジオール−ジメタクリレート、200〜400の範
囲の分子量を有するポリエチレングリコールのビスアク
リレート、ビスメタクリレート及び類似の化合物を挙げ
ることができる。またモノマー化合物としては、不飽和
アミドを用いることもでき、その例としてはα,ω−ジ
アミンを有するアクリル酸及びメタクリル酸の不飽和ア
ミド及びエチレンビスメタクリルアミドを挙げることが
できる。不飽和アミドのアルキレン鎖は炭素原子によっ
て開かれていてもよい。ただし、光重合性モノマーはこ
れらの化合物に限定されるものではない。
【0023】上記光重合性化合物は、通常、活性光線に
よって活性化される光重合開始剤とともに用いられ、必
要に応じて熱重合禁止剤が添加される。光重合開始剤と
しては、たとえば、ベンゾフェノン、ミヒラーケトン
[4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノ
ン]、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノ
ン、4−メトキシ−4’−ジメチルアミノベンゾフェノ
ン、2−エチルアントラキノン、フェナントラキノン、
及びその他の芳香族ケトンのような芳香族ケトン類;ベ
ンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチ
ルエーテル及びベンゾインフェニルエーテルのようなベ
ンゾインエーテル類;メチルベンゾイン、エチルベンゾ
イン及びその他のベンゾイン類;ならびに2−(o−ク
ロロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量
体、2−(o−クロロフェニル)−4,5−(m−メト
キシフェニル)イミダゾール二量体、2−(o−フルオ
ロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量
体、2−(o−メトキシフェニル)−4,5−ジフェニ
ルイミダゾール二量体、2−(p−メトキシフェニル)
−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2,4−ジ
(p−メトキシフェニル)−5−フェニルイミダゾール
二量体、2−(2,4−ジメトキシフェニル)−4,5
−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(p−メチルメ
ルカプトフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール
二量体、及び米国特許第3,479,185号、英国特
許1,047,569号及び米国特許第3,784,5
57号の各明細書に記載されているような2,4,5−
トリアクリルイミダゾール二量体を挙げることができ
る。
【0024】熱重合禁止剤としては、たとえば、p−メ
トキシフェノール、ハイドロキノン、アルキル又はアリ
ール置換ハイドロキノン、ターシャリーブチルカテコー
ル、ピロガロール、ナフチルアミン、β−ナフトール、
フェナチアジン、ピリジン、ニトロベンゼン、o−トル
キノン、アリールホスファイトを挙げることができる
が、これらに限定されるものではない。光架橋性化合物
としては、ポリビニルアルコールから誘導されるポリケ
イ皮酸ビニルを代表として挙げることができる。その他
にもアジド基を感光基とする化合物、とバインダーとし
て、ポリアクリルアミド、ポリアクリロニトリル、アル
コール可溶性ナイロン、ゴム類、スチレン・ブタジエン
共重合体、フェノール樹脂類などとの化合物を挙げるこ
とができる。
【0025】バインダーとして機能する高分子重合体は
アルカリ可溶性であることが好ましく、そのような重合
体としては、ノボラック樹脂が多用される。ノボラック
樹脂の具体例は、米国特許第3184310明細書、米
国特許第3535157明細書、特公昭50−7482
号公報、特公昭50−8658号公報、特公昭51−1
4042号公報、特開昭49−48403号公報などに
記載されている。また、ノボラック樹脂と他の高分子化
合物との混合物も使用できる。これらの例としては、米
国特許第3535157号明細書、仏国特許第1542
334号明細書、特公昭41−16259号公報、特公
昭44−24323号公報、特公昭49−36961号
公報等に記載されているものを挙げることができる。
【0026】本発明の感光層に使用される感光性ナフト
キノンジアジドエステル化物などの感光材料とバインダ
ーと比率(重量比)は、0.10/1〜0.5/1の範
囲にあることが好ましい。また、感光層の層厚は、0.
1〜10μmの範囲にあることが好ましい。
【0027】色材層と感光層とは、これらをまとめて色
材含有感光層として一つの層として形成することができ
る。色材含有感光層の構成および材料等については既に
公知であり、本発明の感光材料において色材含有感光層
を設ける場合には、その色材含有感光層は上記の各構成
成分例および公知技術を参照することにより容易に形成
することができる。
【0028】本発明の感光性転写シートは、任意の公知
の画像形成方法に使用することができるが、特に、剥離
層を支持体と光重合性画像受容層との間に介在させた受
像シートと組合せて有効に利用することができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
【0030】実施例1〜9 〔感光性転写シートの製造〕まず、剥離層形成用塗布液
として、下記組成を有する溶液を調製した。 ・剥離層形成用塗布液 アルコール可溶性ポリアミド 7.2g (CM−5000、東レ(株)製、「η」=23cps、20℃、10質量% メタノール溶液) ポリヒドロキシスチレン 1.8g (レジンM、丸善石油化学(株)製、平均分子量:5500) メタノール 400g メチルセロソルブ 100g この塗布液を厚さ100μmのポリエチレンテレフタレ
ートフィルム(支持体)上に均一に塗布し、乾燥して乾
燥膜厚が0.5μmの剥離層を設けた。
【0031】次に、バリヤー層形成用塗布液として下記
組成を有する溶液を調製した。 ・バリヤー層形成用塗布液 ポリメチルメタクリレート 3g (平均分子量:10万) メチルエチルケトン 80g メチルセロソルブアセテート 20g この塗布液を上記剥離層上に均一に塗布し、乾燥して、
乾燥膜厚が0.5μmのバリヤー層を設けた。
【0032】次に色材層形成のために、下記処方より成
る顔料分散用の母液Iと母液IIとを調製した。 ・母液I スチレン・マレイン酸共重合樹脂 20g (オキシラックSH−101、日本触媒化学工業(株)製) n−プロパノール 80g ・母液II メトキシメチル化ナイロン 10g (トレジンMF−30、帝国化学(株)製) メタノール 90g
【0033】次に母液Iと母液IIとを用いて下記組成の
四色の顔料分散液を調整した。 ・イエロー色材層形成用塗布液 母液I 95g 母液II 30g n−プロパノール 28g アセトン 20g セイカファーストイエロー H−0755 12.2g (大日本精化(株)製) ・マゼンタ色材層形成用塗布液 母液I 95g 母液II 30g n−プロパノール 28g アセトン 20g セイカファーストカーミン 1483 12.2g (大日本精化(株)製) ・シアン色材層形成用塗布液 母液I 95g 母液II 30g n−プロパノール 28g アセトン 20g シアニンブルー 4920 12.2g (大日本精化(株)製) ・ブラック色材層形成用塗布液 母液I 95g 母液II 30g n−プロパノール 28g アセトン 20g 三菱カーボンブラック MA−100 12.2g (三菱化学(株)製) 分散液の調製は、試験用の分散機(東洋精機(株)製、
ペイントシェーカー)で6時間行った。
【0034】次に下記処方より成る顔料分散液の希釈液
を調製した。 ・希釈液 メチルエチルケトン 40g アセトン 28g フッ素系界面活性剤(表1に記載の化合物No.1〜9)0.2g なお、表1に記載の化合物No.1〜9を順次実施例1
〜9において使用した。四色の顔料分散液を上記希釈液
により下記の重量比で希釈した後、撹拌操作を10分、
超音波分散操作を10分施し、色材層塗布液を得た。色
材層塗布液を東洋濾紙No.63フィルターで濾過後、剥
離層およびバリヤ層の設けられた四枚の支持体上にこれ
ら四色の色材液をホェーラーを用いて塗布し、100℃
で2分間乾燥して四色それぞれの下記色材層を作成し
た。
【0035】〔イエロー層〕 光学濃度(ブルーフィルター) 0.50 〔マゼンタ層〕 光学濃度(グリーンフィルター) 0.75 〔シアン層〕 光学濃度(レッドフィルター) 0.65 〔ブラック層〕 光学濃度(フィルターなし) 0.90
【0036】更に四色それぞれの色材層上に、下記組成
から成る感光液をNo.63フィルターで濾過後ホェーラ
ーで塗布し、100℃で2分間乾燥して感光層(乾燥膜
厚:1.0μm)を形成した。 ・感光液 アセトンとピロガロールとの縮合物(平均重合度:3)と2−ジアゾ−1−ナ フトール−4−スルフォニルクロリドとの付加物 15g ノボラック型フェノール−ホルムアルデヒドレジン 30g (PR−50716、住友デュレス(株)製) トリクレジルホスフェイト 5g 酢酸n−プロピル 280g シクロヘキサノン 120g
【0037】以上のようにして、支持体上に、アルコー
ル可溶性ポリアミドを含む剥離層、アルコール不溶性バ
リヤー層、色材層および感光層が順次積層されてなる四
色の感光性転写シートを作成した。
【0038】比較例1 実施例1において、顔料分散液の希釈液中に含有させた
フッ素系界面活性剤を、表2に記載したメガフアックF
−113に変更したこと以外は、実施例1と同様に行う
ことにより、四色の感光性転写シートを作製した。な
お、表2におけるフッ素系界面活性剤メガファックは、
大日本インキ化学工業社製の商品名である。
【0039】比較例2 実施例1において、顔料分散液の希釈液にフッ素系界面
活性剤を用いなかったこと以外は、実施例1と同様に行
うことにより、四色の感光性転写シートを作製した。
【0040】以上作製した感光性転写シートにつき、下
記方法で塗布表面の面状の均一性および受像シートへの
転写性を評価した。結果を表2に示した。
【0041】〔感光性転写シートの評価〕 (1)塗布表面の面状の均一性 感光性転写シートの支持体上に形成された感光性フォト
レジスト層のサンプルを、シャーカステン上で目視観察
し、下記3段階評価を行った。 ○:ハジキやムラがない △:ハジキやムラが部分的にある ×:ハジキやムラが全体的にある
【0042】(2)転写性 四色の各々の感光性転写シートを、レジスターピンを用
いて相応する色分解マスクと重ね合わせ、1KW超高圧
水銀灯P−607FW(大日本スクリーン製造株式会社
製)で60秒間画像露光をした後、カラーアート用現像
液CA−1(商品名:富士写真フイルム株式会社製)の
5倍希釈液により、31℃で22秒間自動現像(カラー
アートプロセッサーCA−600P:富士写真フイルム
株式会社製を使用)を行った。このようにして色分解マ
スクを忠実に再現した各四色の感光性転写シートが得ら
れた。
【0043】別に、厚みが100μmの二軸延伸ポリエ
チレンテレフタレートフイルム上に、下記処方の塗布液
を調製し、乾燥膜厚20μmとなるように塗布形成し、
受像シートを作成した。 ・受像層用塗布液 メタクリル酸メチルポリマー 90g (平均分子量:100,000、和光純薬株式会社製) ペンタエリスリトールテトラアクリレート 90g 2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン 3.18g p−メトキシフェノ−ル 0.09g メチルエチルケトン 220g
【0044】次に、一色目としてブラックの感光性転写
シートの画像側を、受像シートの膜面と接するように重
ね、カラーアート転写機CA−600T(富士写真フイ
ルム株式会社製)を用いてラミネートを行い、しかるの
ち感光性転写シートの支持体を剥離し、受像シート上に
ブラックの画像を転写した。次いで残りの三色の感光性
転写シートについて、位置を合わせながら順次転写を行
い、四色の網点画像が転写形成された受像シートを得
た。
【0045】四色の網点画像が転写形成された受像シー
トについて、画像を目視判断した。 ○:欠落、ムラがない ×:欠落、ムラがある
【0046】
【表2】
【0047】表2に示される結果から、本発明の感光性
転写シートは、均一な塗布面状を有し、受像シートへの
転写性に優れることが明らかである。
【0048】
【発明の効果】本発明の感光性転写シートは、欠陥、塗
布むらのない均一な塗布面状を有し、感光性転写シート
の画像形成層に形成された画像を転写むらなく受像層に
転写することができる。また、本発明の転写画像形成方
法は、感光性転写シートの画像形成層に形成された画像
を転写むらなく受像層に転写することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H025 AA17 AB09 AC01 AD03 CC04 CC11 DA31 DA33 DA40 FA17 FA35

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、(I)アルコール可溶性ポ
    リアミドを含む剥離層、(II)アルコール不溶性バリヤ
    ー層、および(III)色材含有感光層、あるいは色材層
    と感光層との積層体、が順次積層されている感光性転写
    シートにおいて、 上記(I)〜(III)の少なくともいずれかの層あるい
    は積層体に、下記一般式(1)で示される重合性モノマ
    ーの単独重合体からなり、かつ重量平均分子量Mwが2
    000以上のフッ素系界面活性剤が含有されていること
    を特徴とする感光性転写シート。一般式(1): Cn2n+1−L−CH2CH2−O−C(=O)−CR=
    CH2 (一般式(1)中、nは2〜14の整数を示す。Rは水
    素原子、又は炭素数1〜10のアルキル基を示す。L
    は、単結合、または、酸素原子、窒素原子、硫黄原子お
    よび炭素原子から選ばれる少なくとも1つの原子を含む
    二価有機基を示す。)
  2. 【請求項2】 一般式(1)のLが−CH2CH2SO2
    N(−R1)−(ここで、R1は一般式(1)のRと同義
    である)で示される二価有機基であることを特徴とする
    請求項1に記載の感光性転写シート。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の感光性転写シ
    ート上に形成された画像を受像シートに転写し、更に永
    久支持体に再転写することを特徴とする転写画像形成方
    法。
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