JP2003014415A - ポイントディフラクション干渉計及び露光装置 - Google Patents

ポイントディフラクション干渉計及び露光装置

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JP2003014415A
JP2003014415A JP2001198743A JP2001198743A JP2003014415A JP 2003014415 A JP2003014415 A JP 2003014415A JP 2001198743 A JP2001198743 A JP 2001198743A JP 2001198743 A JP2001198743 A JP 2001198743A JP 2003014415 A JP2003014415 A JP 2003014415A
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lens
light
point
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pinhole
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Osamu Konouchi
修 此内
Eiji Aoki
栄二 青木
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Canon Inc
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Instruments For Measurement Of Length By Optical Means (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 透過波面及び面形状のいずれの測定において
も厳密な共通光路となり、コンパクトな干渉計となるよ
うにすること。 【解決手段】 光源からの光束を光束分割手段により複
数の光束に分割後、集光レンズにより異なる位置に集光
させ、集光レンズの焦点面に配置された2つのピンホー
ルを有するピンホール板により分割された複数の光束の
うち2光束のみを透過させた後に、2光束を干渉させる
ポイントディフラクション干渉計において、被検レンズ
を透過あるいは反射後、再度ピンホール板に逆方向から
透過させることを特徴としたポイントディフラクション
干渉計。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学部品の面形状
及び透過波面の測定方法及び装置に関するものであり、
特に高精度を必要とするレンズの面形状及び透過波面、
レンズ系の透過波面の測定に適用して好適なものであ
り、さらには、投影露光装置上での投影光学系の波面収
差測定に適用しても好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高精度な光学部品の面形状及び透
過波面の測定には、共通光路に近い構成で振動や大気の
揺らぎの影響を受けにくいフィゾー型の干渉計が最も多
く使われている。また、可干渉距離の短い光源しか存在
しない波長を用いての面形状及び透過波面の測定にはト
ワイマングリーン型あるいはシアリング型の干渉計、さ
らに高精度を要求される分野においてはポイントディフ
ラクション干渉計(以下PDIと略す)が使われてい
る。
【0003】図9は、PDIによる透過波面の測定を示
す図である。図9において、光源からの光束は集光レン
ズ等によりピンホール901上に集光される。ここでピ
ンホール901を、被検レンズ903の物体面側NAで
決まるエアリーディスク径以下の大きさに制作しておけ
ば、出射光は理想球面波となる。その後、ピンホール9
01の後ろに配置されたピッチの粗い回折格子により光
束は分割され被検レンズ903へ入射し、さらに像面上
に置かれたピンホール904上へと集光される。ここ
で、ピンホール板904には被検レンズ903の像面側
NAで決まるエアリーディスク径以下の微少なピンホー
ルAと被検レンズの波面収差情報を失わない程度に十分
大きな径のピンホールBが加工されている。これによ
り、回折格子902により分割された0次回折光(図中
の実線)と例えば+1次回折光(図中の点線)のみを選
択することができる。この際、0次光をピンホールB、
+1次光をピンホールAを透過した+1次光は理想球面
波となる。これら二つの波面を結像レンズ905により
CCDカメラ906上で重ね合わせることにより生じる
干渉縞は被検レンズ903の透過波面そのものを示す。
干渉縞の解析の際に、回折格子902をその格子と直交
方向に移動させることにより+1次回折光の位相のみを
変化させて、いわゆるフリンジスキャン法を用いること
により高精度な透過波面測定をすることが可能となる。
【0004】また、PDIを面形状測定に応用した例を
図10に示す。光源1001からの光束をビームエキス
パンダー1002で適当な光束径に拡大後、集光レンズ
1003によりピンホールミラー1004上に集光す
る。ピンホールミラー1004には、被検レンズ100
5の面形状の2倍以上をカバーできるNAにより決まる
エアリーディスク径以下のピンホールが加工されてい
る。これにより、ピンホール1004を透過した理想球
面波の一部を直接結像レンズ1006を介してCCDカ
メラ1007へと導光し参照光として用いる。また、残
りの光束を被検レンズ面1005へと入射させ、反射さ
せる。反射光は再びピンホール1004上へと集光さ
れ、ピンホール1004に施されている半透膜あるいは
反射膜により反射され、結像レンズ1006を介して、
CCDカメラ1007上で参照光と重ね合わせ干渉縞が
生じる。これにより観察される干渉縞は被検レンズ面1
005の面形状そのものを表している。高精度な計測を
行うためには、例えば、被検レンズ1005を光軸方向
に微少移動させ、いわゆるフリンジスキャン法を適用す
ればよい。
【0005】以上、高精度光学部品の面形状及び透過波
面測定の従来の方法に関して説明したが、より高精度な
光学部品及びレンズ系の測定の要求は高まるばかりで、
例えば、昨今の半導体の急速な微細化に伴い、投影レン
ズの波面収差を投影露光装置上で測定する必要性から、
やはり可干渉性の悪い光源を用いて、投影露光装置上に
ラテラルシェアリング型、ラジアルシェアリング型、ト
ワイマングリーン型などの干渉計を構成する提案がされ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たフィゾー型及びPDI干渉計には以下のような課題が
あった。
【0007】まず第1に、フィゾー型干渉計による透過
波面及び面形状測定においては、共通光路に近い干渉計
といえども厳密には被検レンズ付近では共通光路ではな
く大気の揺らぎ、振動の影響をやはり受ける。特に面形
状測定には例えば被検面の曲率半径が大きい場合共通光
路以外の光路が増え、大気の揺らぎの影響を受けやすく
なる。
【0008】また2番目の課題として、またPDI干渉
計においては、上述した従来例では透過波面測定の場合
は、ほとんど共通光路な干渉計となるがシングルパス干
渉計の構成のため、被検レンズの前後に光学系を必要と
する。その結果、スペース、コストの増加、光学系の複
雑化を招く。
【0009】さらに図10における面形状測定に関して
は、やはり、被検レンズ面の前側では共通光路干渉計で
はないため大気揺らぎの影響を大きく受ける。
【0010】さらに3番目の課題として、投影露光装置
上での波面収差測定として提案されている露光装置上で
のラテラル、ラジアルシェアリング型干渉計において
は、被検レンズの透過波面の微分値が計測されるため
に、測定値をさらに積分する必要があり、測定精度の劣
化及び処理系の複雑化を招くという問題がある。トワイ
マングリーン干渉計においては、共通光路ではないため
に外乱の影響を受けやすいという課題がある。
【0011】特に投影露光装置用の投影レンズはその透
過波面及びそれを構成する各レンズの形状及び透過波面
の測定では0.001λオーダーの測定精度が要求され
ている。また、その生産ラインにおいては設備の省スペ
ース化およびコストの低減が要求されている。さらに
は、投影露光装置上の波面測定では限られたスペースで
外乱に強い干渉計を構成する必要がある。
【0012】上述した透過波面、面形状測定の干渉計に
おいては、上記要求を満足することができない。このた
め、このような要求すべてを満足することのできる干渉
計の考案が望まれていた。
【0013】上記課題を解決するための本発明の目的
は、透過波面及び面形状のいずれの測定においても厳密
な共通光路となり、コンパクトな干渉計となるようにす
ることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本願第1の発明は、光源からの光束を光束分割手段に
より複数の光束に分割後、集光レンズにより異なる位置
に集光させ、集光レンズの焦点面に配置された2つのピ
ンホールを有するピンホール板により分割された複数の
光束のうち2光束のみを透過させた後に、2光束を干渉
させるポイントディフラクション干渉計において、被検
レンズを透過あるいは反射後、再度ピンホール板に逆方
向から透過させることを特徴とする。
【0015】さらに、透過レンズを透過後、球面ミラー
で反射させ、被検レンズに逆透過させ、再度ピンホール
板を逆透過させることにより被検レンズの透過波面を測
定してもよい。
【0016】また、ピンホール板上に設けられた2つの
ピンホール中心の中点と球面ミラー光軸を共役関係に配
置させてもよい。。
【0017】また、被検レンズ表面で反射後、再度ピン
ホール板を逆透過させることにより被検レンズの面形状
を測定してもよい。
【0018】また、ピンホール板上に設けられた2つの
ピンホール中心の中点と被検レンズの光軸を一致させて
もよい。
【0019】また、被検レンズは大収差を有し、ピンホ
ール板を通過後に被検レンズ及び大収差を打ち消すヌル
光学系を透過後、球面ミラーにより反射させ、再度ヌル
光学系及び被検レンズを透過後にピンホール板を逆透過
させることにより被検レンズの透過波面を測定してもよ
い。
【0020】また、ピンホール板上に設けられた2つの
ピンホール中心の中点と被検レンズ、ヌル光学系及び球
面ミラーの光軸を一致させてもよい。
【0021】また、光源の波長は紫外域であり、干渉計
は内部に紫外線に高い感度をもつCCDセンサーを有し
てもよい。
【0022】また、光源はパルス光源であってもよい。
【0023】また、パルス光源は、KrFエキシマレー
ザあるいはArFエキシマレーザであってもよい。
【0024】また、上記述べてきたポイントディフラク
ション干渉計を露光装置に搭載してもよい。
【0025】また、上記露光装置の露光光源として、K
rFエキシマレーザあるいはArFエキシマレーザであ
ってもよい。
【0026】
【発明の実施の形態】図1に本発明の第1の実施例を示
す。
【0027】図1において、光源1からの光束はビーム
エキスパンダー2により所望のビーム径に整形されXY
Zステージ3上に配置された干渉計4へと導光される。
干渉計4からの出射光は被検レンズ5の物体面9(ある
いは像面)上に集光され、被検レンズ5を透過して像面
10(あるいは物体面)上に集光する。XYZステージ
7上に配置された球面ミラー6により反射されて逆光路
をたどり再び干渉計4へと入射し、内部にあるCCDカ
メラにより干渉縞が検出されホストコンピュータ8へと
転送されて解析される。ここで、ホストコンピュータ8
からの指令により、XYZステージ3、7は任意の像点
へと移動可能で、これにより被検レンズ5の任意の像点
における波面収差が測定される。
【0028】干渉計4とXYZステージ3の詳細を図2
を用いて説明する。ビームエキスパンダー2からの光束
は定盤213上に配置されたミラー201によりY方向
へと反射され、Yステージ212上に配置されたミラー
202によりX方向に反射される。その後、Xステージ
211上に配置されたミラー203により再度反射さ
れ、干渉計4へと入射する。ここで干渉計4はZステー
ジ上に配置されていてZ方向に必要量だけ移動可能とな
っている。以上のステージ構造により、XYZステージ
の移動により、被検レンズ5の物体面(あるいは像面)
9上の任意の位置に干渉計4からの出射光215を集光
させることができる。
【0029】干渉計4へと入射した光束は、粗いピッチ
を持った回折格子204により複数の次数の回折光に分
割される。これらの回折光はハーフミラー205を透過
し集光レンズ206によりピンホール板207上に集光
される。ピンホール板207には図4に示すように大ピ
ンホール401と小ピンホール402が加工されてい
る。ここで上記回折光のうち0次光は小ピンホール40
2を透過し(図2中の実線)、+1次光は大ピンホール
401を通過する(図2中の点線)。すなわち小ピンホ
ール402は集光レンズ206の光軸上に、さらに図1
における被検レンズ5の物体面9上に配置されている。
【0030】ピンホール板207を通過した0次光及び
+1次光は以下のように再び干渉計4へと戻り、重なり
合って生じた干渉縞がCCDカメラ210上で観察され
る。小ピンホール402を通過した光束215は理想球
面波となって被検レンズ5を透過し、ぞの像面上に再集
光後、その集光点に曲率中心が一致するように配置され
ている球面ミラー6で反射され再び被検レンズ5を逆進
して物体面9上にあるピンホール板207上に集光す
る。ここで小ピンホール402と大ピンホール401の
それぞれの穴中心の中点214と球面ミラー6の光軸3
01が共役関係となるようにXYZステージ7により球
面ミラー6を移動させる。
【0031】この時の0次光は被検レンズ5を透過後、
図3に示すように、光束302(矢印304の方向へ進
む)のように球面ミラー6で反射され光束303(矢印
305の方向へ進む)のように球面ミラー6の光軸30
1と軸対称な位置で再集光し、再び被検レンズ5を透過
する。その後、ピンホール板207上に再び集光する
が、大ピンホール401上(図2中の矢印216の位
置)に集光し、ピンホール板207を透過し、図2の点
線で示すように集光レンズ206を逆進して平行光とな
りハーフミラー205で反射された後、結像レンズ20
8及び209によりCCDカメラ210上に達する。こ
こで、CCDカメラ210の受光面は被検レンズ5の瞳
面及び集光レンズ206のハーフミラー205側焦点面
の共役位置に配置されている。ここで今まで説明した0
次光はCCDカメラ210上では被検レンズ5の透過波
面とピンホール板207以降の光路の透過波面の和の波
面となっている。
【0032】次に、+1次光について詳細に説明する。
ピンホール板207上の大ピンホール401を通過した
光束は何の波面変換も受けずに被検レンズ5へと入射し
透過する。その後、球面ミラー6の反射前後において
は、0次光の場合と逆に光束303として集光後に反射
し光軸301と対称位置に光束302となって再集光し
て再び被検レンズ5を透過して、今度はピンホール板2
07上の小ピンホール402を通過する。ピンホール板
207を通過後は図2における実線で示すように集光レ
ンズ206、ハーフミラー205、結像レンズ208,
209を介して、CCDカメラ210上で前述した0次
光と重なり、干渉縞が生じる。ここで、+1次光は復路
において小ピンホール402を通過する際に理想球面に
変換されるためCCDカメラ210上ではピンホール板
207以降の光路の透過波面の情報のみを含んでいる。
従って、観察される干渉縞は0次光と1次光の差分の位
相となるので被検レンズ5の透過波面と球面ミラー6の
形状の和の情報を含んでいる。ここで、球面ミラー6の
形状については予め別の測定器等で測定しておき減算す
れば、被検レンズ5の透過波面を得ることができる。
【0033】さらに、本実施例で観察される干渉縞はキ
ャリア縞(TILT縞)を含むので電子モアレ法、フー
リエ変換法等の縞解析方法を適用すれば高精度な波面測
定が可能となる。また、回折格子204を光軸及び格子
方向と直交方向に走査することにより+1次回折光の位
相のみを変化させることができるので、これによりいわ
ゆるフリンジスキャン法を適用しても高精度な波面測定
が可能となる。
【0034】また、光源の波長が紫外線領域(例えば2
48nm、193nm等)の場合にはCCDカメラ21
0としては紫外線に高い感度を有する背面入射型CCD
あるいは冷却型CCD等を用いている。これにより、C
CDへの入射エネルギーを低くできるので、その結果、
ピンホール板207におけるエネルギー密度を低減する
ことができる。特にパルス光源の場合に問題となるピン
ホール板の損傷及び劣化を防ぐことが可能となる。例え
ば、光源の波長が248nmの場合にはピンホール面で
のエネルギー密度を一桁以上下げることができる。
【0035】図5に本発明の第2の実施例を示す。本実
施例は第1の実施例で示したダブルピンホール型PDI
干渉計を投影露光装置上で構成したものである。投影露
光装置においては狭い空間に投影レンズの波面収差を計
測する干渉計ユニットを配置させる必要がある。そのた
め干渉計としては極力コンパクトでかつ可干渉距離の短
い例えばKrFエキシマレーザなどの露光光源の光を使
用することが要求される。
【0036】これらの要求を満たすためには本実施例で
は第1実施例での干渉計4をレチクル側に配置してい
る。
【0037】KrFエキシマレーザ501からの光をビ
ーム整形光学系502で整形後に、波面収差測定の際の
みに、光路切り換えミラー503により干渉計への引き
回し光学系506へと導光し、ビームエキスパンダー5
07で所望のビーム径にした後、ミラー508で反射さ
せXYZステージ509上に配置したダブルパスPDI
干渉計510へと入射させる。これにより、途中光学系
のインコヒーレント化ユニット504および照明光学系
505を経由せずに直接、光源からの光束をダブルパス
PDI干渉計510へと導光している。ダブルパスPD
I干渉計510の内部は上下が反転している以外は、図
2と基本的に同じである。また、投影レンズ511を透
過した0次光、+1次光は投影露光装置本体のウエハX
YZステージ515上に配置された球面ミラー516に
より第1実施例の場合と同じように反射されCCDカメ
ラにより干渉縞が観察され、同様の手法で投影レンズ5
11の波面収差が測定される。
【0038】図6に本発明の第3の実施例を示す。本実
施例は本発明のダブルパス型PDI干渉計を面形状測定
に適用したものである。光源601からのダブルパスP
DI干渉計602へと入射させる。ここで干渉計602
は図2における集光レンズ206、ピンホール板207
及びXYZステージ211、212以外の要素により構
成される。ダブルパスPDI干渉計602から出射した
0次(実線)及び+1次(点線)の回折光は集光レンズ
603により第1実施例で説明した場合と同じ原理でピ
ンホール板604上の異なる位置に集光する。ここでピ
ンホール板604にも同様に図4に示す大小2つのピン
ホールが加工されている。図6において実線は0次光、
点線は+1次光の往路を表している。ピンホール板60
4上の大小のピンホール中点に被検レンズ605の光軸
をアライメントすれば第1の実施例で示した原理で全く
同様に、ティルト縞に被検レンズ605の面形状情報を
含んだ干渉縞を得ることができる。
【0039】図7に本発明の第4の実施例を示す。第4
の実施例では被検面形状が凹面の場合であったが、本実
施例では凸面の面形状測定にダブルパス型PDI干渉計
を適用したものである。実施例4の場合と同様にダブル
パスPDI干渉計602から出射した0次及び+1次光
は集光レンズ701を介して図4と同じ構成のピンホー
ル板702上に集光し通過する。その後、コリメータレ
ンズ703及び集光レンズ705により被検レンズ70
6へと入射する。ここで、ピンホール板の光軸(大小ピ
ンホールの中点)をコリメータレンズ703、集光レン
ズ705、被検レンズ706の光軸と一致するようにア
ライメントしておけば、今までの実施例と全く同じよう
にダブルパスPDI干渉計内部のCCDカメラによりキ
ャリア縞に被検レンズ706の面形状情報を含んだ干渉
縞を観察することができる。ただし、本発明の場合は、
観察される干渉縞にはコリメータレンズ703と集光レ
ンズ705の透過波面情報も加算されているため、予め
これらの波面収差を測定しておき減算する必要がある。
【0040】図8に本発明の第5の実施例を示す。本実
施例は本発明のダブルパス型PDI干渉計を単レンズの
透過波面測定に適用したものである。第3の実施例にお
ける凹面面形状測定における構成とほぼ同じであるが、
単レンズの透過波面は大きな収差を持っているため、そ
のままでは干渉計測をすることができない。そこで一般
にはヌル光学系を配置することにより干渉縞の観察が可
能な状態にして干渉計測を行う。図8においてはピンホ
ール板604の被検レンズ802の間にヌル光学系とし
てCGH801を配置している。これにより今までの実
施例と全く同様にして被検単レンズ803の透過波面を
計測することができる。
【0041】以上いくつかの実施例を示したが、いずれ
の実施例においても光源は可干渉性のよりシングルモー
ドレーザでも可干渉性の悪い例えばKrFエキシマレー
ザ等でも構わない。また、連続光でもパルス光でも構わ
ない。
【0042】以上、本発明の好ましい実施例を説明した
が、本発明はこれらに限定されずその要旨の範囲内で種
々の変形及び変更が可能である。
【0043】
【発明の効果】本発明により少ないスペースでも大気揺
らぎ及び振動等の外乱に強い干渉計を構成することが可
能となり、従来の透過波面及び面形状測定における測定
精度を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の概略図
【図2】第1の実施例におけるダブルパス型PDI干渉
計の詳細図
【図3】本発明の球面ミラー付近の光路の詳細図
【図4】ピンホール板の詳細図
【図5】第2の実施例の概略図
【図6】第3の実施例の概略図
【図7】第4の実施例の概略図
【図8】第5の実施例の概略図
【図9】従来例のPDI干渉計での透過波面測定の概略
【図10】従来例のPDI干渉計での面形状測定の概略
【符号の説明】
1、501、601、1001 光源 2、507、1002 ビームエキスパンダー 3、7、509、515 XYZステージ 4、510、602 ポイントディフラクション干渉計 5、605、706、802、903、1005 被検
レンズ 6、516 球面ミラー 8 ホストコンピュータ 9 物体面 10 像面 201、202、203、508 ミラー 204、902 回折格子 205 ハーフミラー 206、603、701、705、1003 集光レン
ズ 207、604、702、901、904 ピンホール
板 208、209 結像レンズ 210、906、1007 CCDカメラ 211 Xステージ 212 Yステージ 213 定盤 214 中点 215 出射光 301 光軸 302、303 光束 401 大ピンホール 402 小ピンホール 502 ビーム整形光学系 503 光路切り換えミラー 504 インコヒーレント化ユニット 505 照明光学系 506 引き回し光学系 511 投影レンズ 703 コリメータレンズ 801 CGH 803 被検単レンズ 905、1006 結像レンズ 1004 ピンホールミラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F064 AA09 CC04 FF02 GG49 GG59 HH03 HH08 JJ01 JJ15 2F065 AA51 DD03 FF51 GG05 GG21 JJ03 JJ26 LL00 LL09 LL19 LL30 LL42 MM13 MM23 PP04 PP22 QQ16 5F046 BA04 CA04 CB27 DA13

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光束を光束分割手段により複
    数の光束に分割後、集光レンズにより異なる位置に集光
    させ、前記集光レンズの焦点面に配置された2つのピン
    ホールを有するピンホール板により前記分割された複数
    の光束のうち2光束のみを透過させた後に、前記2光束
    を干渉させるポイントディフラクション干渉計におい
    て、 被検レンズを透過あるいは反射後、再度前記ピンホール
    板に逆方向から透過させることを特徴としたポイントデ
    ィフラクション干渉計。
  2. 【請求項2】 前記被検レンズを透過後、球面ミラーで
    反射させ、前記被検レンズに逆透過させ、再度前記ピン
    ホール板を逆透過させることにより前記被検レンズの透
    過波面を測定することを特徴とする請求項1記載のポイ
    ントディフラクション干渉計。
  3. 【請求項3】 前記ピンホール板上に設けられた2つの
    ピンホール中心の中点と前記球面ミラー光軸を共役関係
    に配置することを特徴とする請求項1または2記載のポ
    イントディフラクション干渉計。
  4. 【請求項4】 前記被検レンズ表面で反射後、再度前記
    ピンホール板を逆透過させることにより前記被検レンズ
    の面形状を測定することを特徴とする請求項1記載のポ
    イントディフラクション干渉計。
  5. 【請求項5】 前記ピンホール板上に設けられた2つの
    ピンホール中心の中点と前記被検レンズの光軸を一致さ
    せることを特徴とする請求項1または4記載のポイント
    ディフラクション干渉計。
  6. 【請求項6】 前記被検レンズは大収差を有し、前記ピ
    ンホール板を通過後に前記被検レンズ及び前記大収差を
    打ち消すヌル光学系を透過後、球面ミラーにより反射さ
    せ、再度前記ヌル光学系及び被検レンズを透過後に前記
    ピンホール板を逆透過させることにより前記被検レンズ
    の透過波面を測定することを特徴とする請求項1記載の
    ポイントディフラクション干渉計。
  7. 【請求項7】 前記ピンホール板上に設けられた2つの
    ピンホール中心の中点と前記被検レンズ、ヌル光学系及
    び前記球面ミラーの光軸を一致させることを特徴とする
    請求項1または6に記載のポイントディフラクション干
    渉計。
  8. 【請求項8】 前記光源の波長は紫外域であり、前記干
    渉計は内部に紫外線に高い感度をもつCCDセンサーを
    有することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項
    に記載のポイントディフラクション干渉計。
  9. 【請求項9】 前記光源はパルス光源であることを特徴
    とする請求項1から8のいずれか一項に記載のポイント
    ディフラクション干渉計。
  10. 【請求項10】 前記パルス光源は、KrFエキシマレ
    ーザあるいはArFエキシマレーザであることを特徴と
    する請求項9記載のポイントディフラクション干渉計。
  11. 【請求項11】 請求項1から10のポイントディフラ
    クション干渉計を搭載したことを特徴とする露光装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の露光装置の露光光源
    として、KrFエキシマレーザあるいはArFエキシマ
    レーザ用いることを特徴とする露光装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003067182A1 (fr) * 2002-02-07 2003-08-14 Nikon Corporation Procede de mesure d'interference differentielle et interferometre differentiel, procede de production d'un systeme optique de projection, systeme optique de projection, et systeme d'exposition par projection
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