JP2003013700A - 移動式作業点検システム - Google Patents

移動式作業点検システム

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JP2003013700A
JP2003013700A JP2001197660A JP2001197660A JP2003013700A JP 2003013700 A JP2003013700 A JP 2003013700A JP 2001197660 A JP2001197660 A JP 2001197660A JP 2001197660 A JP2001197660 A JP 2001197660A JP 2003013700 A JP2003013700 A JP 2003013700A
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Japan
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robot
rail
cleaning
work
inspection
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JP2001197660A
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English (en)
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Keiji Tanaka
敬二 田中
Koji Kikuchi
孝司 菊池
Kiyoshi Izumi
泉  清志
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トンネル内のような空間で各種の作業や点検監
視の両方を合理的に低コストで実現可能とする。 【解決手段】移動式作業点検システムに採用される各種
の移動式ロボットの内、作業用の移動式ロボット100
(ロボットその1)と、レール10の両端部を通常待機
場所とする監視点検用の移動式ロボット200(ロボッ
トその2)を共通のレール10に移動自在に装備する。
ロボットその2は通常時にもトンネル内の点検監視など
のために運転し、非常時には最短で事故現場へ向かえる
ようなシステム構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は移動式ロボットを用
いた移動式作業点検システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、移動式ロボットによるトンネル内
点検装置の概念としては、特開平9−115088号公
報「トンネル内監視システム」とか、特開2001−8
058号公報「カメラ移動装置」などが考えられてい
る。また、トンネル内の代表的な作業機械として、特開
平08−092928号公報「トンネル内に設置された
照明器の自動清掃装置」とか、特開平10−31733
7号公報「トンネル照明器具の清掃装置」などの照明清
掃装置が考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、トータ
ルシステムを単純にして設置コストを少なくすること
や、運用が始まってからの装置の保守点検を容易に実施
できるようにすることについてはあまり考えられていな
かった。
【0004】本発明の目的は、例えばトンネル内のよう
な空間において、作業と点検監視等の複数の機能を複数
のロボットを用いて行わせるシステムを合理的に低コス
トで実現可能とすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1手段は、レールと、
前記レールに移動可能に設けられて作業又は点検を行う
ロボットと、前記レールに移動可能に設けられ、前記作
業又は点検とは異なる作業又は点検を行う他のロボット
とを備え、前記レールの端部が前記他のロボットの待機
場所になっている移動式作業点検システムである。
【0006】このような第1手段では、移動式作業点検
システムにおいて、レールを走行して移動可能なロボッ
ト(ロボットその1)と、そのレールの両端部を通常待
機場所として、そこにレールを移動可能な他の機能のロ
ボット(ロボットその2)を配置するので、通常はロボ
ットその1がレールを走行して必要な作業あるいは点検
を実施でき、別な作業あるいは点検が必要になった場合
にはレールの端部で待機していたロボットその2を必要
なその時に出動させて必要な別の作業あるいは点検を行
わせることが可能となる。ロボットその2を共用レール
の両端部にその待機場所を設けて準備しておくことによ
り、ロボットその2がレールを移動するときにロボット
その1により、走行を妨げられることなく、レールの敷
設範囲のどの場所へもロボットその2を行かせることが
できる。全く別の目的のロボットをこのように配置する
ことで、敷設レールは共用化でき、レールの敷設費用は
軽減でき、その上でどちらのロボットもレール上の任意
の位置に相手方のロボットが邪魔になることなくアクセ
ス可能とできる。
【0007】第2手段は、レールと、前記レールに移動
可能に設けられて作業又は点検を行うロボットと、前記
ロボットの移動方向両側の前記レール部位に移動自在に
設けられ、前記作業又は点検とは異なる作業又は点検を
行う他のロボットとを備え、前記ロボットと前記レール
の端部との間が前記他のロボットの移動領域となってい
る移動式作業点検である。
【0008】このような第2手段では、移動式作業点検
システムにおいて、レールとそのレールを走行して移動
可能な1台あるいは複数のロボット(ロボットその1)
と、ロボットその1の両側にレールを移動可能な1台あ
るいは複数台の前記ロボットとは機能の異なるロボット
(ロボットその2)を配置し、通常時はロボットその2
はロボットその1の各位置とレールの端部位置が形成す
る各間を間に入ったロボットその2で範囲を分担して往
復走行するように制御するので通常時もロボットその2
をロボットその1と干渉することなくレールの敷設範囲
の全体を走らせ機能させることができる。また、当該ロ
ボットを1台ずつでなく複数台設置した場合には1台の
受け持つ作業あるいは点検の範囲が分担されて狭くなる
ので、同じ移動速度で移動するロボットの場合には、作
業や点検周期を受け持つ移動範囲が狭くなった分早くな
って、より回数多く作業や点検を繰り返し行えるように
なる。
【0009】第3手段は、レールと、前記レールに移動
可能に設けられて作業又は点検を行うロボットと、前記
ロボットと前記レールの一端との間の前記レールに移動
自在に設けられ、前記作業又は点検とは異なる作業又は
点検を行う他のロボットと、前記ロボットと前記レール
の他端との間の前記レールに移動自在に設けられたもう
一台の前記他のロボットとを備え、前記各他のロボット
の位置が前記ロボットと前記レールの端部との間の中央
にされている移動式作業点検システムである。
【0010】このような第3の手段では、移動式作業点
検システムにおいて、レールを走行して移動可能な1台
あるいは複数のロボット(ロボットその1)と、ロボッ
トその1の両側にレールを移動可能な1台あるいは複数
台の前記ロボットとは機能の異なるロボット(ロボット
その2)を配置し、通常時はロボットその2はロボット
その1の各位置とレールの端部位置が形成する各間を間
に入ったロボットその2がその区間の中で等間隔となる
位置となるように制御するので、通常時には第2手段の
作用と同じであるが、緊急時にロボットその2を任意の
場所にいち早く行かせたい場合にロボットその2は通常
時は常にそのロボットが移動できるレール上の中間位置
にいるので、緊急時に向かうのがどの場所か分からない
場合でも最大でも移動可能なレールの1/2の距離を移
動するだけとなり、早く任意の個所へ移動することが可
能なシステムとすることができる。すなわち、この制御
を行わない場合には、最大2倍の距離を走らないとなら
ないことになるが、それを回避して緊急時の対応性を良
くすることができる。
【0011】第4手段は、レールと、前記レールに移動
可能に設けられて作業又は点検を行うロボットと、前記
ロボットの移動方向両側の前記レール部位に移動自在に
設けられ、前記作業又は点検とは異なる作業又は点検を
行う他のロボットとを備え、前記ロボットと前記他のロ
ボットとの間を連結及び連結解除自在にしてある移動式
作業点検システムである。
【0012】このような第4手段では、移動式作業点検
システムにおいて、レールを走行して移動可能なロボッ
ト(ロボットその1)と、ロボットその1の両側にレー
ルを移動可能な前記ロボットとは機能の異なるロボット
(ロボットその2)を配置し、ロボットその2の通常時
位置はロボットその1の両側でロボットその1といっし
ょに動き、非常時にはロボット1から離れて移動可能と
するので、第1手段1から第3手段とは別な手段でロボ
ットその2を必要時にどこにでもアクセスさせることが
可能で、かつ通常時にはいっしょに移動しているので制
御はその分単純に行うことができる。保守をする場合に
は3台のロボットをいっしょに保守場所に移動できる。
また、ロボットその2はロボットその1に接続されるよ
うにすれば、ロボットその2は通常時は走行機能を働か
せないで、通常時にはロボットその1の移動機構により
ゆっくり移動して、緊急時にはロボットその2の移動機
構で高速に移動させるようにすることも可能となる。
【0013】第5手段は、第1手段から第4手段までの
いずれか一手段において、前記レールの少なくとも一端
側にプラットホームを配備した移動式作業点検システム
であって、第5手段では、前記手段1,2,3,4を適
用した移動式作業点検システムにおいて、レールの片端
部あるいは両端部に保守用プラットホームを設けるの
で、ロボットの保守を人がプラットホームに立って安全
に作業を行うことができるようになる。また、作業や点
検の環境がトンネル内である場合に、そのトンネル内の
途中の狭隘部ではプラットホームを設けると邪魔になる
が、レールの端部であればレールのトンネルの外の比較
的広い空間まで引き出すことによって、広い空間で邪魔
にならない場所にプラットホームを設けることが可能と
なる。
【0014】第6手段は、第2手段から第4手段までの
いずれか一手段において、前記レールのレールルートを
閉ループにしてある移動式作業点検システムであって、
第2手段から第4手段までのいずれか一手段による移動
式作業点検システムでレールのレールルートを閉ループ
にして作業や点検の領域の端部でもロボットが通過可能
にするので、端部側に位置したロボットその2は2台が
連続して位置することになるので、そのうちの1台は省
略することが可能となり、さらにシステムは合理的なも
のとなる。
【0015】第7手段は、第1手段から第6手段までの
いずれか一手段において、前記ロボット(ロボットその
1)は照明器具を清掃する機能を有する照明清掃ロボッ
トであり、前記他のロボット(ロボットその2)は監視
点検機能を有する移動式作業点検システムである。
【0016】このような第7手段では、第1手段から第
6手段までのいずれか一手段を適用した移動式作業点検
システムのロボットその1は通常時に運転するもので、
例えば道路等の細長い空間の照明清掃ロボットであり、
ロボットその2は通常時及び緊急時に同空間の状況を監
視点検する点検ロボットとするので、例えばトンネル内
の照明の清掃は通常作業としてロボットその1が行うこ
とができ、また、トンネル内の通常時あるいは緊急時用
も兼ね備えた監視点検をロボットその2が行うシステム
を得ることができる。トンネル内の照明は汚れるとトン
ネル内が暗くなるので定期的に清掃してトンネル内を常
に明るく保つことが可能となる。また、自動車などが走
るトンネル内では、落石とか火災などの事故が発生する
ので、その監視点検のために通常時の監視点検を行える
ようにしておき、さらにトンネル内の別のセンサ、たと
えば火災報知器が先に火災を検知した場合には緊急対応
として監視点検用のロボットその2をその場所へ向かわ
せるような運用が可能となる。
【0017】第8手段は、レールを走行して作業又は点
検するロボットと、前記ロボットに搭載されて前記ロボ
ットの上位制御手段との間で通信する通信装置とを備え
た移動式ロボットにおいて、前記ロボットに、前記作業
又は点検を前記ロボットに実行させる制御装置と、前記
作業又は点検の結果を認識判断する認識処理装置とを搭
載し、前記認識判断した結果を前記上位制御手段へ前記
通信装置を介して送信する移動式ロボットである。
【0018】このような第8の手段では、通信装置を介
して上位制御部との通信を行うことで、ロボットの作業
点検結果を認識判断する認識処理装置による認識判断し
た結果を上位制御部へ送信可能とする。生の点検データ
を認識処理装置にかけて認識判断した結果を送信するの
で、生の点検データを上位制御部へ毎回送信しないで済
み、通信系を通すデータ量が少なくなり、通信系の当該
ロボットによる占有率を低減することが可能となる。ま
た、生の点検データを上位制御部へ毎回送信する場合に
は、そのデータを解析判断させるのを上位制御部で行わ
せる必要が生じるため上位制御部に自動判断機能を設け
てもその部分の保守点検が必要となるが、ロボット側で
その判断を行うことで、上位制御部の方はその結果を見
るだけでよいので、上位制御部が単純なものとなり、そ
の部分の保守点検作業も簡単なものとすることができ
る。
【0019】第9手段は、レールを走行して作業又は点
検するロボットと、前記ロボットに搭載されて前記ロボ
ットの上位制御手段との間で通信する通信装置とを備え
た移動式ロボットにおいて、前記ロボットに、前記ロボ
ットを構成する部品の健全性の診断を行う診断手段を搭
載し、前記診断手段による診断結果を前記上位制御手段
へ前記通信装置を介して送信する移動式ロボットであ
る。
【0020】このような第9手段によれば、診断手段で
ロボットの健全性を自己診断した結果を上位制御部へ送
信可能とするので、ロボットの点検保守を人がロボット
の所まで行って定期的に行わないで済むようになる。ま
た、保守の必要ない時には保守をしないで済むので、必
要最小限の保守費で済むようになる。また、故障とか保
守が必要になったらその時点であるいはその少し前の時
点で保守が必要であることが知らされるので、ロボット
が故障して必要なときに機能しなかったということがな
いように運用できる。
【0021】第10手段は、レールを走行して作業又は
点検する移動式ロボットにおいて、断面がコの字型の部
材を2本左右対称平行に配置し、前記部材の前記コの字
型の上面部で前記2本の部材を複数のサポート部材に接
続し、前記サポート部材を前記レールのレールルート沿
いの固定構造物に固定して前記レールを前記レールルー
トに据付けてある移動式ロボットである。
【0022】このような第10手段では、レールを走行
して移動可能な移動式ロボットにおいて、そのレールは
コの字型部材を2本左右対称平行に配置し、コの字型部
材の上面を利用して2本のコの字型部材の平行となる一
定間隔を保持するようにサポート部材に接続し、そのサ
ポート部材は壁,天井,架構などの固定構造物に固定す
ることにより、2本のレールを平行に所定のレールルー
ト上に据付可能とする。このようにして、断面コの字型
の部材を用いて安価なレールを得ることができる。具体
的にはコの字型部材は押し出し引き抜きしやすので、コ
の字型が平行して向かい合ったような断面の1体レール
を製作するよりも容易に製作できる。また、2本のコの
字型部材を平行に維持させるための2本のコの字型部材
間の接続部材をレールを据付けるサポート部材で兼ねて
用いることにより、部材点数を減らすことが出来る。ま
た、所定の位置に穴を明けてボルトで組み立てられるよ
うにすれば、現地でレールを組み立てながら据付け工事
をいっしょに行うことも可能となり、レールの敷設費用
を低減することが可能となる。
【0023】第11手段は、第10手段において、レー
ルを走行する移動式ロボットにサポート部材を検出する
検出センサを設け、前記検出センサから出力された検出
信号に基づいて前記移動式ロボットの位置を検知する手
段を備えている移動式ロボットである。
【0024】このような第11手段では、前記手段10
を適用した移動式ロボットにおいて、ロボットの上部に
サポート部材を検出する検出センサを設け、サポート部
材を検出することでロボットの現在位置を検知するよう
に出来る。サポート部材の据付け位置はあらかじめ設
計,製作,据付け時点から分かっているので、最初に検
知するサポート部材の位置がどのサポート部材かを設定
しておくことにより、そこから移動して次に検出したサ
ポート部材でその位置はシステム上で認識して、制御と
か表示データとして利用することが可能となる。また、
サポート部材を検出した時にはそのサポート部材の位置
にロボットはいることになるが、次のサポート部材の位
置までの間はロボットの走行車輪の回転数などで検出し
て、制御,表示するようにしても良い。車輪は滑る構造
の場合、サポート部材の位置で確かな位置が確認できれ
ば、走行車輪のすべりによる誤差をサポート点でキャン
セルさせることが可能となる。また、レールのサポート
を検出することにより、別に絶対的な位置を示す目印、
たとえばドックとかバーコードを所定の場所に複数設け
ないで済むので、そういう観点からもレールの敷設費用
を低減させることが可能となる。また、サポートはレー
ルの上部を利用して接続するので、ロボットの走行車輪
が走行する下部には接続ボルトが邪魔になるようなこと
もない。
【0025】第12手段は、第10手段において、前記
レールが断面コの字型の複数のレール要素の端部をつき
合わせて構成され、前記つき合わせられる前記各レール
要素の前記コの字型の角部を成す直角2面に継手部材の
直角2面が合わさって前記継手部材で前記各レール要素
端部を接続してある移動式ロボットである。
【0026】このような第12手段では、前記第10手
段を適用した移動式ロボットのレールの各レール要素
は、レールの長手方向で接続延長する個所で、長手方向
に接続された前後の各レール要素のコの字型部材の内側
あるいは外側の角の直角2面を利用して、直角2面を有
する継手部材をその2面が互いに合わさるように接続す
るので、つなぐ各レール要素の断面をずれないように合
わせて容易に接続できる。それによってロボットが滑ら
かにレールを走行できる。
【0027】第13手段は、レールを走行して作業又は
点検する移動式ロボットにおいて、前記移動式ロボット
は前記レールを走行駆動車輪と押付車輪とで上下方向か
ら挟み込む構成と、前記レールの左右のレールエッジ部
の端面で横荷重を受けるサイドローラとを備えた移動式
ロボットである。
【0028】このような第13手段では、レールを上下
に挟んでロボットがレールをすべることなく走行でき
る。さらに、レールエッジ部の端面で横荷重を受けるサ
イドローラはレールエッジ部とロボットとの接触を回避
するので、直線はもとより水平及び垂直に曲がりの付い
たレールでも滑らかにロボットをレールに走行させるこ
とが可能となる。また、レールエッジ部が内側に向かい
合っているように配置して、サイドローラを内側に設け
る場合には、外側にはレール部材があって、回転するロ
ーラは全て内側にできるので、ローラがレール近くの障
害物に接触して走行の妨げになることもない。
【0029】第14手段は、レールを走行して作業又は
点検する移動式ロボットにおいて、前記移動式ロボット
は前記レールを走行する走行台車と、前記作業又は点検
の手段に供する機器と、前記機器を前記走行台車に着脱
自在に装着する着脱金具とを備えた移動式ロボットであ
る。
【0030】このような第14手段では、レールを走行
して移動可能な移動式ロボットにおいて、ロボットに対
する保守や修理が必要な個所が走行台車でなく作業又は
点検の手段に供する機器である場合には、その機器を着
脱金具によって走行台車から取り外し、代わりの機器を
着脱金具によって走行台車へ取り付けることができるの
で、ロボットを止めての修理時間を最短にすることが可
能である。また、ロボットに対する保守や修理に際して
走行台車をレールから外す手間も必要とならない。
【0031】第15手段は、レールを走行して走行先に
て作業又は点検する移動式ロボットにおいて、前記移動
式ロボットに前記レールを清掃する手段を備えている移
動式ロボットである。
【0032】このような第15手段では、レールを走行
して移動可能な移動式ロボットにおいて、走行するロボ
ットにレールを清掃する手段を設けるので、屋外や雰囲
気のよくない空間に敷設されたレールでもロボットが移
動することによりレール部の清掃ができ、定期的に人が
レールの清掃保守を行わないでも済むようになる。
【0033】第16手段は、レールを走行して作業又は
点検する移動式ロボットにおいて、前記移動式ロボット
に、清掃個所へ押付自在に装備した清掃用除染部材と、
前記清掃用除染部材を洗浄する手段とを搭載した移動式
ロボットである。
【0034】このような第16手段では、レールを走行
して移動可能な移動式ロボットにおいて、清掃用ロール
などの清掃用除染部材を洗浄手段で洗浄するので、清掃
用除染部材を人が定期的に洗浄するためにロボットの所
へ行かなくとも済むようになる。そのため保守が極めて
簡単になる。また、常に洗浄されている清掃用除染部材
が清掃作業に使用されるので、清掃効率も長時間運転時
においても低下しないで維持させることが可能となる。
【0035】第17手段は、第16手段において、前記
清掃用除染部材を洗浄する手段は、前記清掃用洗浄部材
を浸す洗浄槽と、前記洗浄槽に洗浄液を循環させる配管
及びポンプと、前記配管の途中に設けられて前記循環途
中の洗浄液を浄化する浄化手段とを備えている移動式ロ
ボットである。
【0036】このような第17手段では、前記第16手
段を適用した移動式ロボットの洗浄手段を成す洗浄槽は
洗浄液を循環させる系統配管とポンプと浄化手段からな
るようにするので、保守時には汚れの詰まった浄化手段
のみ保守すれば良いので、保守が容易になる。
【0037】第18手段は、第17手段において、前記
浄化手段は洗浄液の循環流路内に複数のフィルタを出入
り自在に装備して、汚れの詰まったフィルタを新しいフ
ィルタと自動交換する手段を有する移動式ロボットであ
る。
【0038】このような第18手段では、前記第17手
段を適用した移動式ロボットの浄化手段は汚れの詰まっ
たフィルタを新しいフィルタと自動交換するようにされ
るので、フィルタの交換も長期間実施しないで済むこと
で保守がさらに容易になる。
【0039】第19手段は、第16手段において、前記
清掃用除染部材を洗浄する手段は、前記清掃用除染部材
を通過させる洗浄槽を備え、前記清掃用除染部材の前記
洗浄槽からの通過部位を乾燥出来る配置で乾燥器を有す
る移動式ロボットである。
【0040】このような第19手段によれば、清掃用除
染部材を洗浄槽に通過させて洗浄し、洗浄後の部位を乾
燥器で乾燥させ、清掃時のドライ拭きに洗浄後の清掃用
除染部材を使用して仕上げ清掃を綺麗な清掃用除染部材
を用いて行うことが可能となる。
【0041】第20手段は、第16手段において、前記
清掃用除染部材を洗浄する手段に洗浄自在に組み合わさ
れた前記清掃用除染部材と、前記清掃用除染部材を洗浄
する手段に洗浄自在に組み合わされると共に前記洗浄す
る手段で洗浄した個所を乾燥させる乾燥手段とに組み合
わされた他の清掃用除染部材と有し、前記清掃用除染部
材の清掃個所への押し当ての後に前記他の清掃用除染部
材が前記清掃個所に当てられる配置で前記両清掃用除染
部材が備わっている移動式ロボットである。
【0042】このような第20手段では、前記第16手
段の移動式ロボットにおいて、清掃用除染部材の洗浄槽
の出口側に乾燥器を設けたものと設けないものとの両方
を搭載し乾燥器を設けた方の清掃用除染部材が設けない
方の清掃用除染部材の後に清掃個所へ押し当てられるよ
うにするので、1台のロボットでウエット拭きのあとド
ライ拭きを行い効率よく清掃を行うことが可能となる。
【0043】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を以下に図面を用
いて説明する。図1は本発明の第1実施例を示す。複数
のロボットのレールとして共用されるレール10には、
通常時作業ロボット100と非常時対応ロボット200
a,200bの3台が同じレール10を走行移動可能な
構成となっている。
【0044】非常時対応ロボット200a,200bは
レール10の両端を通常時待機場所A,Bとして、非常
時対応ロボット200a,非常時対応ロボット200b
を通常時は待機をさせておくものとする。それによっ
て、通常時は通常時作業ロボット100がレール10の
両端部近くのほとんど全部の範囲を移動可能とすること
ができる。
【0045】また、事故等の非常事態がレール10を敷
設した範囲のどこで起きるか分からない場合でも、すな
わちどこで非常事態が起きて、非常時にはそこまで非常
時対応ロボット200a,200bを向かわせなければ
ならないという場合にも、本構成のシステムであれば両
側に非常時対応ロボット200a,200bを配置して
いるので、同じレール10上にいる通常時作業ロボット
100が邪魔で向かいたい場所まで行けないという状況
を回避でき、左右端のどちらかの非常時対応ロボット2
00a,200bは事故等の発生場所まで向かわせるこ
とが可能となる。
【0046】本実施例を用いない場合には通常時作業ロ
ボット100の走行するレールと非常時対応ロボット2
00a,200bの走行するレールの両方を個別に敷設
しておく必要がある。この場合、レールの敷設長さが長
くなるとレールの敷設費用はロボット1台の費用よりも
より高額になる。
【0047】本実施例によれば利用目的が異なることか
ら機能が違う2種類のロボット100とロボット200
a,200bを同じレール10を走行レールとして共用
して、しかも両方のロボットを任意の場所にアクセス可
能とすることができ、しかもレール設置費用を2式のレ
ールを設置する場合の半分とすることができるものであ
る。
【0048】ここで、たとえば通常時作業ロボット10
0を赤外線カメラなどを搭載した火災検知ロボットとし
て、非常時対応ロボット200a,200bを消化ロボ
ットとして運用することでもよい。火災は火災検知ロボ
ットで見つける場合もあるが、多数設置された煙センサ
などで検出される場合も考えられる。煙センサが先に火
災を検出する場合には火災検知ロボットがその時にレー
ル上のどこにいるかは分からないが、レールの両端に消
化ロボットが常に待機していれば、どちらかの消化ロボ
ットはレール上のどこの場所にも向かうことが可能とな
る。
【0049】この場合、通常時作業ロボット100の走
行速度は遅いものでよく、非常時対応ロボット200
a,200bの走行速度の方のみを速いものいしておけ
ばよいという設計が可能となる。片方の端部にのみ非常
時対応ロボット200a又は200bを待機させておく
構成の場合には、早く事故現場に向かわせたい場合、先
頭にいる通常時作業ロボットも高速で移動できないと同
じレール100を共用して早く非常時対応ロボット20
0a又は200bを現場へ到着させることはできなくな
る。また、通常時作業ロボット100が何らかの原因で
移動不可能となった場合には、片方の端部で待機してい
た1台の非常時対応ロボット200a又は200bで
は、事故現場まで行けない場合も生じる。
【0050】図2は本発明の第2実施例を示す。共用レ
ール10には通常時作業ロボット100と、その両側に
は通常時及び非常時対応ロボット200a,200bを
配置した。本構成の運用は、たとえば、通常時作業ロボ
ット100は清掃ロボットとかであり、両側の非常時対
応ロボット200a,200bは火災点検及び消火ロボ
ットであるような場合には、両側の非常時対応ロボット
200a,200bも通常時にレール10の敷設範囲全
体にわたって点検させたい場合がある。
【0051】その場合にもレール10を通常時と非常時
対応の両方の種類のロボットの走行レールとして共用さ
せて、かつ両方のロボットの運用を100%可能とする
方法である。
【0052】すなわち、この場合には両側のロボット2
00a,200bはレール10の末端部から通常時作業
ロボット100のいる場所までそれぞれが往復移動する
ように制御する。即ち、ロボット200aの走行許可範
囲を通常時作業ロボット100の現在位置とレール10左
端部の区間に、ロボット200bの走行許可範囲を通常
時作業ロボット100の現在位置とレール10右端部の
区間に限定する制御を行う。当然に、各ロボット200
a,200bと通常時作業ロボット100との衝突事故
を回避できるように前述の区間を設定する。
【0053】それによって、レール10上の全範囲にわ
たって、ロボット200a,200bの通常時機能を生か
した運用ができ、また、通常時作業ロボット100もレ
ール10の全範囲にわたって移動して移動先での作業が
可能で、かつ、非常時にはロボット200a,200b
をレール10のレールルート上の任意の事故現場へ即座
に向かわせることが可能な運用がレール10を共用する
条件で実現することが可能となる。
【0054】当然、通常時は通常時作業ロボット100
が移動しているので、両側のロボット200a,200
bの通常時往復移動する範囲は通常時作業ロボット10
0の現在位置によって変わってくるものである。
【0055】また、この場合、ロボット200a,20
0bの移動範囲によっては、最初はロボット200aで
点検した場所を2回目には通常時作業ロボット100の
位置関係によってはロボット200bで点検するという
ケースもでてくる。その場合、前回の点検データと比較
して今回点検するような点検手法を採用する場合には、
前回の点検結果データなどを両方のロボット200a,
200bが共用することも必要となるが、それについて
は、両側のロボット200a,200bにそれぞれの点
検結果データ等の情報交換を行う通信機能を設けて対応
しても良いし、1度、中央の操作指令部を介して点検結
果データの交換を両側のロボット200a,200b間で行
うようにしてもよい。
【0056】また、図2ではレール10の両端部にロボ
ットの保守用プラットホーム300a,300bを設けた場
合の基本的な概念も示している。これは、図1で説明し
た通常両端で両側のロボット200a,200bを待機
させておく運用をする場合に両端に保守用プラットホー
ム300a,300bを設けるようにしてもかまわない
ものである。
【0057】プラットホーム300a,300bへは保
守作業員1が安全にアクセスできるので、そこでロボッ
トの保守を安全に容易に行うことが可能となる。プラッ
トホーム300a,300bをレール10の途中に設け
るとトンネル内の細長い狭い空間にレール10を敷設す
るような場合にはレール10の途中に広いプラットホー
ム300a,300bを設置すると狭隘な空間で邪魔に
なる場合があるからである。
【0058】プラットホーム300a,300bを設け
る場所をレール10の両端部とすることにより、ロボッ
トによる作業や点検領域がトンネルのような場所である
場合にはレール10の両端部はトンネルの出入り口付近
となるので、レール10をトンネルの外の広い空間のあ
る場所まで延長して敷設することで邪魔にならないで、
広い保守用プラットホーム300a,300bを設ける
ことが可能となる。
【0059】プラットホーム300a,300bはレー
ル10の両端側に寄せて設けることで、ロボット10
0,200a,200bの保守は最寄のそれぞれの端部
へそのロボット移動させて寄せて保守作業することがで
きる。プラットホーム300a,300bの大きさはロ
ボット1〜2台分のスペースで済む。ロボット100は
どちら側のプラットホーム300a,300bで保守を
するようにしても良いが、レール10の片端にしかプラ
ットホームを設けない場合には、3台のロボットを保守
できる広いプラットホームが必要となる。
【0060】図3は本発明の第3実施例を示す。基本的
な構成は第2実施例と同じである。通常時作業ロボット
100は共用レール10を走行移動し、その共用レール
10の長手方向両側に通常時及び非常時対応ロボット2
00a,200bを配置する。本実施例では通常時作業
ロボット100は、たとえばレール10の全ルート範囲
に渡って往復移動しながら通常時作業を行うものとする
と、その場合にロボット200a,200bの移動制御
は常に通常時作業ロボット100とレールの片方の端部
との中間地点に位置するように制御する制御手段をロボ
ット乃至は上位の操作指令部に備えている。
【0061】この場合、ロボット100はレール10の
両端間を往復して全範囲を移動するので、ロボット20
0aはレール10の左端部からレール10の中央位置ま
でを往復移動して、ロボット200bはレール10の右
端部からレール10の中央位置までを往復移動すること
となる。そのため、ロボット200a,200bの通常
移動範囲は両側の2台のロボット200a,200bで
左右の半分ずつの範囲を移動してレール10沿いの全範
囲に渡ってロボット200a,200bの通常行う点検
とか作業を行わせることが可能である。
【0062】また、本実施例の上述のロボット移動制御
は常にロボット200a,200bは移動可能はレール
範囲の中間位置にいるように制御されているので、万
一、どこかでロボットが対応しなければならない事故が
発生した場合にロボット200a,200bをその事故の発
生場所へ向かわせる場合に、移動する距離の確率的平均
距離を最も最小にすることができ、最短の時間でロボッ
ト200a,200bを事故現場へ向かわせることが可
能となる。
【0063】もちろん、この場合、ロボット200a,
200bはロボット100の位置情報を基に決められた
可動範囲の中央位置に制御されるわけであるから、その
位置情報はロボット100の制御装置から直接にロボッ
ト200の制御装置と通信系を介して送信してもよい
し、上位の操作指令部を介して位置情報の受け渡しを行
うようにしてもかまわない。
【0064】図4は本発明の第4実施例を示す。通常時
作業ロボット100は共用レール10を走行移動するよ
うにするが、そのロボット100のレール10長手方向
の両側に非常時対応ロボット200a,200bを共用
レール10を走行移動するようにして配置して、通常時
は非常時対応ロボット200a,200bが通常時作業
ロボット100といっしょに移動するようにしたもので
ある。
【0065】いっしょに移動する方法としては、ロボッ
ト200a,200bも独立に走行機構を有しているの
で、その動力で移動制御するようにしてもよいし、ま
た、通常移動時にはロボット200a,200bの動力
は使用しないで、ロボット100の動力で移動するように
してもよい。
【0066】その場合には機械的にロボット200a,
200bがロボット100に着脱可能に接続されるよう
にする。その場合には、ロボットの走行機構の変速機構
を省略することも可能となる。すなわち、ロボット10
0の移動機構は高牽引力・低速移動の減速比の大きな減
速機を使用して構成し、ロボット200a,200bの
移動機構は低牽引力・高速移動の減速比の小さな減速機
を使用して構成する。そして、通常時の低速移動時には
ロボット100の移動機構がロボット3台分を牽引し
て、非常時にはロボット200aあるいは200bをロ
ボット100から単独に切り離して、高速移動で事故現
場へ向かわせることが可能にできる。
【0067】ここで、ロボット200a,200bは非
常時専用ロボットでなくてもよい。すなわち、搭載して
いるセンサを通常時にも使用するのであれば、移動はロ
ボット100の移動機構で移動しているときに通常時用
のロボット200a,200bとして運転しておき、非常
時に非常時用としてロボット100から切り離して運転
するようにしてもよい。
【0068】図5は本発明の第5実施例を示す。まず本
発明の第2実施例で各ロボット100,200a,200b
をそれぞれ複数台にして、レールルートは開ループの共
用レール10で考える。共用レール10には通常時作業
ロボット100a,100bの2台を走行させる。ここ
で、レール10の左端には通常時及び非常時対応ロボッ
ト200a1,200a2を配置して、レール10左端
部とロボット100aの間を2台のロボット200a
1,200a2で分担して通常時には点検あるいは作業
をさせる。レール10が長い場合には複数台のロボット
で効率よく点検,作業ができるようにするためである。
ロボット100a,100bの間にはロボット200b
1を配置して、ロボット200b1はロボット100
a,100bの間を往復して通常時の点検あるいは作業
を行うように本実施例ではした。また、レール10の右
端部側にはロボット200b2を1台配置してレール1
0の右端部とロボット100bの間を往復移動して通常
時には点検あるいは作業を行うようにした例である。
【0069】ここで、レール10の敷設ルートは適用す
る場所によってかならずしも直線とはならない。たとえ
ば、谷底の細長い道路に沿って敷設するような場合には
山の形状によって、曲がりくねったレールルートになる
場合もある。場合によってはレール10の左端と右端が
非常に近い位置に位置する場合もある。そのような場合
にはレールを延長して両端部を接続するとレールルート
は閉ループを構成する。その閉ループを構成したレール
の概念を図5のレール10Rとして示した。
【0070】この場合は共用レール10Rに同じように
ロボット100a,100b,200a1,200a
2,200b1,200b2を配置するとレール10R
は閉ループになっているので、ロボット200a2,2
00a1,200b2は3台同じロボットが並ぶことと
なる。実際には何台のロボットがその場所(ロボット1
00aとロボット100bの間)に必要であるかという
問題はロボット100a,100bの通常時の運転方法によ
る。具体的には移動させる範囲,移動させる速度、それ
によって、通常時にロボット100a,100bの左右
の間隔の広がる長さの最大,最小、その時の時間の割合
などが決まり、長い時間広い長さの範囲があくような場
合にはその間のロボットによる通常時の点検あるいは作
業が十分可能な台数のロボットをその間に配置してその
間を分担して点検あるいは作業を行わせることとなる。
【0071】そういう場合に図5の(b)図に示す閉ル
ープのレール10Rであればレール10を採用した図5
の(a)図に示すシステムを二セット採用するよりは、ロ
ボットの台数を減らすことが可能である。本実施例では
ロボット200a1の代わりはロボット200b2でも
対応できると考えられる場合にはロボット200a1を
省略した構成として、ロボットの台数を合理的に減らす
ことができる場合の一例として示したものである。レー
ル10Rが閉ループであるからロボット100もレール
10R上を回ることができるので、状況によってはロボ
ット100の台数も1台としてもかまわない。
【0072】図6は本発明の移動式点検作業システムに
採用できるロボットのレールと走行機構の実施例を示し
ている。レール10やレール10Rは、断面がコの字型
の型鋼をレール要素11として備える。そのレール要素
11は図9,図10を用いて後述するように繋いで各ロ
ボットの移動領域の全長に渡って敷設される。さらに、
その型鋼はレールルートに沿って平行に向かい合わせて
一対配備され、それら一対の型鋼にレールサポート20
をわたして型鋼にレールサポート20をボルト21にて
固定接続してレール10,10Rを組み立ててある。レ
ールサポート20はレール10の長手方向の途中に適度
の間隔を置きながら複数取り付けられ、レール10を敷
設エリアの所定の空間に配置させるものである。そのレ
ールサポート20はトンネルの内壁などの固定構造物に
固定される。
【0073】ここで、レール10のコの字型の型鋼を2
本平行に所定の位置でボルト21で共通のレールサポー
ト20に組み付けられるようにすることで、左右のコの
字型の型鋼はレールサポート20を共用できて安価にレ
ール10を敷設することが可能となる。
【0074】また、本実施例のレール10の構造であれ
ば、あらかじめ工場で2本のコの字型の型鋼を平行に組
み立てる手間も省略でき、敷設現場で直接組み立てなが
らレール10の敷設工事が可能となる。また、当然のこ
とながら、レール10のコの字型型鋼が向かい合ったよ
うな断面の1体型の型鋼を製造するのは、断面形状が複
雑になる分コスト高となり、本実施例のレール10であ
れば安価なコの字型型鋼の組み合わせで済み、かつ、2
本の部材を平行にして組み立てる専用のつなぎ部材を省
略できるので、よりいっそう安価なものとすることがで
きる。また、あらかじめレール10を上下左右に曲げ加
工をして上下左右の曲がり部へ適用するレールも平行に
施工することは可能である。
【0075】既述の各実施例で採用されている各ロボッ
トの走行台車は以下の構成となっている。即ち、コの字
型レール10の下部のエッジ部を走行駆動輪110と押
付車輪115が上下にはさみ込み駆動時の摩擦力を得る
ようにする。押付車輪115は押付車輪115のシャフ
トに接続された押付ばね116で上に引き付ける構造に
なっている。
【0076】また、左右方向のガイドは、コの字型レー
ル10の下部のエッジ部の端面を転がるように両側に配
置されるサイドローラ120によりガイドされ、滑らか
に移動可能とする。走行駆動力は台車ベース150に取
り付けたモータ130の回転力を歯車131,132,
133を介して動力が走行駆動輪110のシャフトまで
伝達され走行駆動輪110を回転駆動するものである。
【0077】このような走行台車の各構成部品は、台車
ベース150と称せられる走行台車のフレームに設けら
れている。
【0078】また、走行台車の上部には近接センサ19
0を配置してレールサポート20を検知可能に調整して
おくことにより、走行台車が移動してレールサポート2
0を横切るごとに近接センサ190でそのことを検出す
ることができ、ロボットに初期位置を設定,認識させた
あとは、そのレールサポート20を横切る数をカウント
することで、ロボットは常に何番目のレールサポート2
0を横切った場所にいるかというのを認識することがで
きる。
【0079】レールサポート20の敷設位置は固定点で
あるので、レールルートとレールサポート20の位置関
係は地図情報などで関係付けをあらかじめしておくこと
は可能である。たとえば、レール10の左端部から10
番目のレールサポート20の位置はレール10の左端部
からたとえば85mの位置であるという関係をあらかじ
めロボットの制御装置などに記憶させておけば、そのレ
ールサポート20を検出した瞬間はレール10の左端部
から85mの位置にそのロボットは位置しているという
絶対的な位置を容易に検出することが可能となる。
【0080】また、走行モータ130にエンコーダを設
けてそのパルス信号を制御装置でカウントすれば、より
微小な移動量を検出することができ、レールサポート2
0を検出する近接センサ190の信号のカウントと組み
合わせることにより、レール10の全範囲に渡って精度
よく絶対位置を検出管理して制御に利用することが可能
となる。そのエンコーダの信号は走行駆動輪110が滑
ると誤差となって蓄積されるが、近接センサ190が絶
対位置を示すレールサポート20を検出した時に誤差を
含むエンコーダによる位置情報をレールサポート20の
検出による位置情報に置き換えてそのすべりによる誤差
を容易にキャンセルすることができる。
【0081】また、走行台車の台車ベース150には搭
載機器101が取り付けられるが、その取り付け構造は
着脱金具102により、容易に着脱可能な構造とする。
着脱金具102は台車ベース150に上下回転自在に取
り付けたフック部材を用い、そのフック部材を搭載機器
101に掛けたり外したりするような機構とすることが
一例として考えられる。
【0082】レール10は複数のロボットの共用レール
なので複数のロボットが走行する場合にも同じ走行台車
の機構構成を採用するのが、保守性なども考慮すると合
理的である。その合理的な方式を採用した場合にはその
ロボットの機能は搭載機器101により決まる。たとえ
ば、搭載機器101としてカメラやマイク,赤外線カメ
ラなどを搭載すれば通常時あるいは非常時用の点検監視
ロボットになるし、搭載機器101として清掃装置を搭
載すれば清掃ロボットとなるし、搭載機器101として
消化装置を搭載すれば消化ロボットになる。
【0083】マイクロコンピュータ等で構成された制御
装置を搭載機器101の範疇に収納し、モータ130と
か近接センサ190の配線は途中コネクタでその制御装
置に着脱可能としておけば、容易に搭載機器101を取
り替えて別の作業を行うための目的を持ったロボットに
することが可能となる。
【0084】また、万一、ロボットが故障した時には、
予備の搭載機器101を準備しておけば、着脱金具10
2により、搭載機器101と走行台車ベース150が容
易に切り離せ、また、容易に即座に代わりの同じ搭載機
器101を取り付けることができるので、故障時などの
交換保守が容易とすることができる。
【0085】本実施例では着脱金具102はロボットの
走行台車の台車ベース150側に付いているが、各搭載
機器101の側に設けるようにして台車ベース150へ
着脱金具102を掛け外しするようにしても良い。ロボ
ットの走行台車の走行機構が故障した場合にも即座に交
換すればよい。全て同じ走行台車で機能の違うロボット
を構成するならば、走行台車の予備も共用できるので、
予備の台数も少なくできて、合理的な保守が可能であ
る。山奥のトンネルなどに敷設したレール10を走行す
るロボットの保守は保守作業員がその場所にいくのも容
易ではないので、短時間に交換復旧可能なロボットであ
れば保守費も必要最小限におさえることができる。
【0086】また、図7に示したロボット側面図に示し
てあるように、ロボット走行台車の前後にレール10の
走行面などに当たるようにブラシ160を設けた。屋外
に敷設したレール10では雨風にさらされ土やほこりが
堆積したり、クモの巣とか鳥の巣などができる場合もあ
る。それを定期的に保守作業員が出かけていき清掃する
のでは設備の保守管理費が高いものとなってしまうが、
本実施例のように走行台車にブラシ160を付けておけ
ば、ロボットが走行運転されてレール10を走行するご
とにブラシ160はレール10の重要な部分を清掃して
いることになるので、常にレール10の走行面を人手を
かけないできれいに維持することが可能となる。
【0087】また、ロボットが走行運転されるたびごと
にレール10を清掃することになるので、ゴミがたくさ
んレール10に堆積する前の初期の段階でそのゴミを排
除できるので、ゴミがレール10にこびリ付いて除去し
ずらくなる前に除去して、簡単なブラシできれいなレー
ル10の走行面を維持管理できる。
【0088】また、レール10の隣に給電用のトロリー
バスダクトを敷設して、各ロボットが集電子を牽引し
て、同じトロリー線から給電するようにしてもよいし、
バッテリーを搭載して充電ターミナルを所々に設置する
ようにしても良いが、トロリーバスダクトを敷設する場
合には、集電子にもトロリー線を清掃するブラシを敷設
したり、トロリーバスダクトの開口部にゴミが進入しず
らいようにブラシやゴムシールを施すようにしてもよ
い。
【0089】ロボットへの給電システムに関してさらに
述べれば、バッテリーを搭載してさらにトロリー線から
充電用の電流を受電するようにすれば、ロボット動作時
のパワーを必要とするときにはバッテリーの出力で駆動
させ、平均化された微小電流で常にバッテリーを充電で
きるようにすれば、トロリー線に流れる電流を微小電流
にできるので、宮殿設備としてのトロリー線を小容量の
小型のトロリー線とすることも可能となる。
【0090】図8は点検監視用ロボットの側面図で、本
図は図6,図7で示した実施例の走行台車の台車ベース
に搭載機器101として、赤外線カメラ201,可視ズ
ームカメラ202,マイク203とそれらの向きを上下
左右に変えることのできる首振機構180と走行モータ
130を動かす駆動装置171,制御装置172,赤外
線カメラ201などのセンサ情報を処理する認識処理装
置173,診断用センサ174,無線装置175からな
る搭載機器101を一ユニットにして搭載して通常時及
び非常時対応用の点検監視ロボット200a,200
b,200a1,200a2,200b1,200b2
(これらのロボットを以下単にロボット200とい
う。)としている。
【0091】ロボット200には自己以外の他のロボッ
トや上位の操作指令部との通信を行う無線装置175が
搭載されている。これによって、ロボット200の状態
を自己以外の他のロボットや操作指令部へ伝えることが
できるし、また、赤外線カメラ201で撮像した生デー
タを認識処理装置173で処理した結果や、その生デー
タそのものを上位の操作指令部へ伝送することも可能と
なる。
【0092】制御装置172はマイクロコンピュータな
どのコントローラから構成され、ロボットの各種センサ
情報を取り込み、上位の操作指令部からの指示あるいは
初めに設定されたプログラムに従って、駆動装置171
を介して首振機構180や走行モータ130を制御した
り、無線装置175を介して情報の発信制御などを行う
ものである。
【0093】ここで、認識処理装置173をロボットに
搭載することで、赤外線カメラ201,可視ズームカメラ2
02,マイク203などの点検監視用に搭載しているセ
ンサの生の情報を全て上位の操作指令部へ送信しないで
も、現場の監視点検を自動で行うことが可能となる。カ
メラなどの生の情報量は膨大な量となるため、上位の操
作指令部でリアルタイムで認識処理を行わせるとした場
合、無線装置175のデータ容量は大きなものが必要と
なり、ロボットのコストは高いものとなってしまう。本
実施例のように認識処理装置173をロボットに搭載す
ることで、点検監視情報を認識処理装置173で一旦処
理した結果のみ上位の操作指令部へ送信すればよいので
データ量は極端に減らすことが可能となる。
【0094】また、カメラなどの生の情報データを認識
処理装置173で一旦処理して異常が認識された場合の
み、その認識結果を上位の操作指令部にその異常の内容
を送信するようにしてもよい。認識処理装置173は、
たとえば画像処理装置で赤外線カメラ201の画像を取
り込み所定の設定以上の高温部があるかないかを判別す
る機能をもたせてやれば、トンネル内の火災検知処理を
自動で行わせることが可能となるようなものである。
【0095】可視ズームカメラ202の画像は道路の健
全状態の画像を全てあらかじめ認識処理装置の画像メモ
リに入れておき、点検時の画像と比較してたとえば、落
石とか移動していない停止車両を異常な部分として自動
検出させることができる。
【0096】また、マイク203の信号はたとえば音圧
レベルが所定の設定値以上のものを検出するようにすれ
ば、事故時の衝撃音や爆発音を自動検出させることがで
きる。音はスペクトルに変換して周波数分析して通常の
周波数分布を逸脱する状態を検出した際に異常な音を検
出したとして異常として判断するようにしてもよい。
【0097】制御装置172がロボット200をレール
10,10R上のどこへ移動させ、どの方向への点検監
視をするか制御するので、認識処理するタイミングも制
御装置172が認識処理装置173へ指示を与えること
で自動的に監視点検作業を行わせることが可能となる。
【0098】また、このロボット200を非常時対応用
として使用する場合には、たとえば、トンネル内の火災
が誰かの通報かあるいはトンネル内に設置された多数の
煙センサのどれかがヒットして火災の場所がある程度絞
り込まれている場合には、上位の操作指令部で向かうべ
き場所、具体的にはたとえばレールマップ上でその位置
を指示すれば、上位の操作指令部の計算機が把握してい
る各ロボットの現在位置データを用いて、その場所にア
クセス可能で一番近くのロボット200がどれであるか
を判断して、そのロボット200へ非常時対応として指
令を出力する。
【0099】上位の操作指令部から火災の場所に高速で
移動するように指令されたロボット200の制御装置1
72は駆動装置171を介して走行モータ130を制御
して所定の場所まで移動させる。この場合、本実施例の
ロボットでは、赤外線カメラ201の映像が火災の煙で
充満したトンネル内の状況把握には有効であり、この場
合には赤外線カメラ201の映像生データを無線装置1
75を通じて通信回線を占有してでも上位の操作指令部
へ送るようにしてもよい。
【0100】赤外線カメラ201であれば煙の中で倒れ
ている人などを見つけることもできるし、ロボット20
0にスピーカも付けて上位の操作指令部から無線装置1
75を通じて呼びかけた声が大きな音量でスピーカから
流れるように構成して、その呼びかけに対するトンネル
内に残された人からの返答をロボット200に付けた感
度のよいマイク203で受け、通信装置175を通じて
その返答を上位の操作指令部に送信して上位の操作指令
部で送信された内容を音声に再生する。このようにする
と、トンネル内に残された人と上位の操作指令部にいる
監視センターの人との双方向のコミュニケーション手段
として利用することも可能となる。
【0101】また、ロボット200には診断用センサ1
74を搭載して、ロボット200の保守の必要となる状
態を診断用センサ174で検出してロボット200に搭
載された制御装置172でその検出内容を自動判断でき
るようにする。診断用センサ174としては、たとえ
ば、ブラシ160のつまり具合、汚れ具合を検出する光
センサとか、モータの絶縁劣化状態を検出するセンサと
か、駆動装置171のアンプ回路などの状態を検出する
センサとか、走行台車の走行時の車輪の転がる音を検出
するセンサとか、走行駆動輪110や首振機構180の
ベアリング部の音を検出するセンサとか、走行台車全体
の振動(走行の滑らかさ)を検出するセンサとか、配線
関係の断線を検出するセンサなどである。
【0102】制御装置172はこれら診断用センサ17
4の信号を処理して、ロボット200は健全であるか否か
を判断して、異常、あるいは、異常の兆候が検出された
場合にはその結果のみを無線装置175を介して上位の
操作指令部へ伝えるものとする。
【0103】このようにすることによって、診断用セン
サ174の生データをその都度上位の操作指令部へ送る
必要はないので、無線装置175に係わる通信回線の負
担を減らすことができるのは勿論のことではあるが、ロ
ボット200を保守作業員が定期的に点検をするために
山奥のトンネル内へいく必要がなくなるので、保守管理
作業と費用を大幅に節減することが可能となる。
【0104】保守作業員はロボット200が故障したと
き、あるいは故障の兆候が検出されて、本当に保守が必
要なときのみにだけロボット200の所へ行き保守を行
えば良いという状態になる。従って、保守費用を大幅に
抑制したシステムとすることが可能となる。
【0105】また、制御装置172自身が故障した場合
には制御装置172を構成しているマイクロコンピュー
タのウオッチドックタイマの出力が直接無線装置175
より上位の操作指令部へ伝送されるようにすればよい。
【0106】また、通信装置175の異常は定期的に上
位の操作指令部とは通信を行うようにシステムを構成す
れば、その通信が途絶えることで故障を知ることは可能
である。ロボット200に搭載されたカメラ201,2
02やマイク203の健全性の確認は、基準となる映像
や音を現場あるいはロボット自身に設置しておき、それ
を正しく認識できるか否かで健全性を自動判断するよう
にすることで可能である。
【0107】図9と図10はレール10,10Rで採用
されるレール要素11間の接続部の側面図と正面図であ
る。左右のレール10の長手方向の接続部分は、L型の
断面の型鋼のレール継手30をボルトナット31でレー
ル要素11に接続する構造が採用される。ボルトナット
31の員数は強度上十分なものとすればよい。
【0108】ここで、L型の継手30の内側の直行する
2つの面がレール要素11のコの字型断面の上の外側の
直行する2面が当たるようにして組み立てると接続する
コの字型断面のレール要素11のつなぎ目を容易に合わ
せて組み立てることが可能となる。そのつなぎ目部でつ
ながれる各レール要素11の端面が精度よく合わさるこ
とでつなぎ目での段差もなくなり、つなぎ目でも走行台
車の走行駆動輪110が滑らかに通過することができ
る。
【0109】継手30のL型部材、レール要素11のコ
の字型部材とも合わさる直角面の十分な精度が得られる
ように成形加工することは、断面が単純な形状なのでSU
S304などの成形しずらい材料でも成形でき、結果として
長いレール敷設工事も安価に実施することが可能とな
る。
【0110】ここで、ボルトナット31の何本かはリー
マボルトにして、レール要素11へのボルト穴加工を精
度よく施しておけば、誰でも精度よく現地でレール要素
11を繋いで組み立てることが可能となる。継手30の
L型部材のL型の直交する2面をレール要素11の角に
当てることで、レール要素11の上下方向と左右方向の
ずれの生じないような位置決めを1個の部品である継手
30で容易に行うことが可能となる。
【0111】継手30のL型部材のL型断面の成形時に
は、L型の内側の中央の角をきちんと直角にすることは
容易ではないので、レール要素11の外側の角を逃げる
ように円弧の切欠きをつけた断面形状とすることで成形
させて、レール要素11側の直角の2面に継手30側の
直角な二面を精度良く当てて上下左右の位置決めを精密
に行えるようにする。
【0112】図11は本発明の実施例による照明清掃ロ
ボットの基本的な一実施例の側面図である。図11は図
6,図7で示した実施例の走行台車の台車ベース150
に搭載機器101として、首振機構180に清掃作業ユ
ニット600とカメラ601を搭載し、その他は図8の
実施例と同様に駆動装置171,制御装置172,認識
処理装置173,診断用センサ174,無線装置175
から構成されるユニットが搭載されている。
【0113】清掃作業ユニット600はトンネル内の照
明を清掃できるように除染用の清掃用ロールとして各ド
ライロール620a,620bとその間に配置されたウ
エットロール610が備わる。
【0114】いずれのロール620a,620b,61
0も図13に示すように駆動モータで回転駆動されるロ
ーラともう一方のローラにたとえば布製のタオルのよう
なベルト状の清掃用除染部材を、図12に示すように、
エンドレス状に巻きかけて各ローラの間で清掃用除染部
材をエンドレス状に回転駆動するものである。
【0115】これらのロール620a,620b,61
0は、首振機構180で支持された清掃作業ユニット6
00の外部フレーム603に対してスライド自在に組み
合わせた内部フレーム602に装備される。内フレーム
602と外部フレーム603の間には、伸縮シリンダ6
05が接続されて、その伸縮シリンダ605が伸縮駆動
されるとその伸縮に応じて内部フレーム602が外部フ
レーム603に対して出入りする。そのため、内部フレ
ーム602に装備されたロール620a,620b,610
は伸縮シリンダ605の伸縮作用によって照明器具へ押
し付けられることになる。
【0116】このようにして清掃作業ユニット600を
照明器具に押し付けてロボットが移動すると、照明器具
の汚れを最初にいずれか一方のドライロール620a,
620bでほこりなどを大まかに取り除き、次にウエットロ
ール610で細かいほこりなども取り除き、さらにその
次に再度もう一方のドライロール620a,620bで
仕上げ拭きをして照明を清掃することができる。
【0117】レール10,10Rは照明に沿って敷設さ
れるので、ロボットをレールに沿って先進移動する場合
も後退移動する場合も両側にドライロール620a,62
0bがあるので同じように清掃を行うことが可能とな
る。
【0118】清掃作業ユニット600の詳細は図12〜
図15で説明するものとする。制御装置172はロボッ
トの走行制御、首振機構180の制御以外に清掃作業ユ
ニット600の制御、たとえば、各ロール620a,6
20b,610の回転,停止,押し付けなどの制御であ
る。
【0119】また、認識処理装置173は清掃作業ユニ
ット600に取り付けられたカメラ601の画像を処理
して、照明器具の清掃結果の良否を画像処理にて汚れ具
合を定量的に検出して、その汚れ具合が所定の値以上の
場合には清掃が不完全で異常であると自動判断させる。
その判断結果は制御装置172へ送られ清掃が不十分で
ある場合には再度同じ照明を清掃するように制御しても
よいし、数回清掃したが効果がない場合や、清掃結果の
不十分である回数が増えてきた場合には、清掃作業ユニ
ット600の機能が低下したことが予想されるため、た
とえば、上位の操作指令部へその旨の情報を無線装置1
75を介して出力すれば、保守作業員が保守に向かうよ
うな運用をすることでもよい。
【0120】これは診断用センサによる装置保守が必要
か否かを判断するのと同じ役目を担い、定期的に清掃ロ
ボットの保守作業をしに保守作業員がトンネルまで出か
ける必要をなくす一手段となる。本清掃ロボットの診断
センサ174としては走行系や駆動装置などは図8の実
施例で述べたものと同じであるが、その他に清掃作業ユ
ニット内のロール回転ようの駆動モータ611や伸縮シ
リンダ605のアクチュエータなどの健全性を検出する
センサも設けるのがよい。この場合にもロボット自身の
診断結果を制御装置172が把握することによって、本
当に保守が必要なときのみに無線装置175を介して上
位の操作指令部へ知らせることで保守作業を大幅に合理
化するものである。
【0121】図12は図11の清掃作業ユニット600
の内部構成の一実施例を示し、図13はさらにその中の
洗浄槽630回りの系統構成の一実施例を示し、図14
は図13のA−A部断面図を示し、図15は図13のフ
ィルタ640のディスク641の平面図を示すものであ
る。ここで、ロボットの保守を保守作業員が頻繁に行わ
ないで済むように各ロールの清掃用除染部材の通過ルー
ト途中に洗浄槽630を設けた。その構成は図13で説
明する。ウエットロール610の清掃用除染部材は洗浄
槽630で洗浄されて濡れた状態のまま照明に押し当て
られて清掃に供せられるが、ドライロール620a,6
20bの清掃用除染部材は洗浄槽630で洗浄したあと
にファンヒータ650で乾燥させるようにしている。こ
の構成によって、ウエットロール610もドライロール
620a,620bも常に洗浄されたきれいな清掃用除
染部材で照明器具を清掃できるので、すぐに清掃用除染
部材が汚れて、清掃用除染部材の交換で保守作業員が出
向かなくても済むようになり、保守の頻度が減って、合
理的な保守を実現することが可能となる。これらの洗浄
槽630やファンヒータ650は内部フレーム602に
設けられている。
【0122】図13は洗浄槽630とそれに付帯する洗
浄液の流通系統を示している。洗浄槽630内は洗剤も
入った洗浄液で満たされており、ウエットロール610
がモータ611で回転されて、その洗浄槽630の中を
清掃用除染部材が通ることで、清掃用除染部材は洗浄さ
れる。一方、洗浄液は汚れるのでポンプ635と配管で
循環させる構成として、循環途中で洗浄液の汚れはフィ
ルタ設備640で回収できるようにする。
【0123】また、洗浄液は多少清掃用除染部材に付い
て出て行くので洗浄液を十分長い時間洗浄槽630に補
給しつづけられるように洗浄液を圧力をかけて貯留した
アキュムレータなどのタンク636を洗浄槽630に接
続して設ける。このようにすれば、洗浄槽630内の洗
浄液が不足してもタンク636から洗浄液を洗浄槽63
0に補給できるので保守作業員が頻繁に補給に来ないで
済むように出来る。
【0124】また、洗浄槽630の清掃用除染部材が出
入りする口の部分には、図14に示すように、パッキン
631を設ける。このことにより、できるだけ洗浄液が
清掃用除染部材と洗浄槽630の清掃用除染部材の出入
口との間から漏れ出ないようにする。
【0125】また、洗浄槽630内に超音波を発して洗
浄効率を高めるように超音波発振装置632を洗浄槽6
30に設けてもよい。また、図13に示すフィルタ設備
640が直ぐに目詰まりするとその場合にも保守作業員が
出向かなければならなくなるので、その状態を抑制する
ために、フィルタ設備640の構成を以下のようにす
る。
【0126】即ち、図15の(a)図と(b)に示すよ
うに、円板状のディスクに複数個の開口部644を同心
円状に配置して設ける。各開口部644の1ヶ所は開口
部644のままとし、他の全個所の開口部644にはフ
ィルタ643で覆う。このようなディスク641を、図
13のように、複数枚配置する。一枚のディスク641
に一個の回転軸が割り当てられている同心多軸の軸構造
物に複数枚のディスク641の中心部が取り付けられ
る。同心多軸の各軸ごとに一台の駆動モータが接続さ
れ、どの駆動モータを駆動するかによってどのディスク
641を回転させるか選択できるようにディスク回転駆
動機構642を構成する。
【0127】各ディスク641は、図13,図15のよ
うに、洗浄液を循環するために採用した配管よりも太い
流路を有する中空円筒構造物のチャンバ645に一部分
が挿入されている。その挿入口部においては、チャンバ
645と各ディスク641との間から洗浄液が漏れ出無
いように、パッキン646がチャンバ645の各ディス
ク641挿入口縁に装備されている。チャンバ645は
洗浄液を循環するために採用した配管に接続されて洗浄
液の循環流路の一部を構成している。
【0128】いずれのディスク641も、ディスク回転
駆動機構642で回転させて、図15に示すように、回
転させる位置によってフィルタ643の付いていない開
口部644をチャンバ645内に入れるかフィルタ64
3の付いている開口部644をチャンバ645内に入れる
か選択できる。本実施例では、一枚のディスク641のみ
がチャンバ645内にフィルタ643付きの開口部64
4が位置し、他のディスク641はチャンバ645内に
フィルタ643の付いていない開口部644が位置する
ように回転位置を制御している。この制御は制御装置1
72でディスク回転駆動機構642を制御することによ
って行うように構成する。
【0129】このようにして、1箇所のディスク641
のフィルタ643を洗浄液は通過してその他のディスク
はフィルタ643の付かない開口部644が位置するよ
うにディスク回転駆動機構642を回転制御され、たく
さんのフィルタ643を自動交換させることができ、全
部のフィルタ643の目が詰まるまでの期間を十分長く
して、保守作業員による保守の間隔(周期)を長くする
ことができる。
【0130】保守作業員によるフィルタ643の交換時
期は制御装置172がディスク回転駆動機構642を回
転制御しているので、残りの未使用のフィルタ枚数から
その時期は判断でき、上位の操作指令部へその時期を無
線装置175を介して知らせることが可能である。ま
た、フィルタ643をディスク回転駆動機構642を回
転制御して新しいものに自動交換するタイミングは単純
に時間で管理する方法もあるが、フィルタ部に光を当て
て光の透過度を調べるセンサとか、洗浄液の汚れ具合を
検出する光センサとか、洗浄液の流速や圧力を検出する
センサをその洗浄液の循環系統内に設けて、そのセンサ
の信号からフィルタの自動交換時期を制御装置172で
決定するようにしてもよい。
【0131】図16はトンネル内の照明清掃ロボットと
通常時及び非常時の監視点検ロボットを同じレールを共
用させた実施例を示す。トンネル内の道路は左右に照明
があるので、トンネルの壁面につけたレールも左右に右
側レール10Rと左側レール10Lの2本を道路の両側
に敷設してある。それらのレールを走行する照明清掃ロ
ボット100R,100Lはそれぞれレール10R,1
0L上を往復移動して道路両側のトンネル内の照明を清
掃する。
【0132】また、監視点検ロボット200aR,20
0bR,200aL,200bLはそれぞれの照明作業
ロボット100R,100Lの両側に配置して、通常時
には赤外線カメラ201による火災検知とか、可視ズー
ムカメラ202による道路上の異物検出とか、マイク2
03による異常音検知に用いる。このようにトンネル内
の道路上の事故などを検出するために各々監視点検ロボ
ットが移動可能な範囲で往復移動してトンネル内の通常
点検を行うようにしたものである。
【0133】各ロボットには移動局175aR,175
R,175bR,175aL,175L,175bLとし
て無線装置175が搭載されており、各ロボットの上位
の操作指令部500に接続されたLAN400に無線装
置の固定局401,402,403がトンネル内に敷設
されている。ここで、トンネル内の通信は通信可能距離
が制約されるため、無線固定局401,402,403
が3個所に設置されてロボットの全移動エリアで安定し
た通信レベルの確保を可能とする。そのために、各ロボ
ットは走行している位置に応じて、そこから近い無線固
定局401,402,403と通信を行うようにする。
【0134】たとえば、図16でロボットが右から左へ
移動する場合には移動局の無線装置175は最初は無線
固定局403と通信をするが、そのうち固定局402と
の通信、次に固定局401との通信と切り替わりトンネ
ル内の全エリアで安定した通信レベルが得られるように
する。同じLAN400に接続されている他の監視シス
テム501としてはたとえば煙センサなどの統括監視設
備などが考えられる。
【0135】たとえば煙センサがどこかで煙を検知して
作動してヒットしたような場合、煙センサの監視システ
ム501からその作動した煙センサの位置などの情報を
LAN400経由で操作指令部500は入手して、操作
指令部500はその位置に一番近い監視点検ロボットを
割り出してその位置にその監視点検ロボットを向かわせ
る指令をその監視点検ロボットへ与える。
【0136】その指令を受けた監視点検ロボットは通常
の点検監視運転は止められて、作動した煙センサの位置
へ向かう。監視点検ロボットに搭載した赤外線カメラ2
01はトンネル内で煙が充満している場合でもトンネル
内で人が倒れていないかなどを人の体温による赤外線を
取り込んで検出することができるので、火災時などの非
常時に有効に使われるロボットとなる。
【0137】
【発明の効果】以上のように、本発明の移動式作業点検
システムによれば、機能の異なる複数のロボットを共通
のレールに装備して経済的且つ合理的に作業や点検等の
複数の機能を実現できる。
【0138】また、本発明の移動式ロボットによれば、
本発明の移動式作業点検システムに採用して一層経済的
にそのシステムを運用できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による移動式作業点検シス
テムの全体図である。
【図2】本発明の第2実施例による移動式作業点検シス
テムの全体図である。
【図3】本発明の第3実施例による移動式作業点検シス
テムの全体図である。
【図4】本発明の第4実施例による移動式作業点検シス
テムの全体図である。
【図5】本発明の第5実施例による移動式作業点検シス
テムの全体図であり、(a)図は直線レールを採用した
例を、(b)図は閉ループ状のレールを採用した例を示
す。
【図6】本発明の各実施例で採用される各ロボットの正
面から見た断面図である。
【図7】図6のロボットの側面図である。
【図8】本発明の各実施例で採用される監視点検ロボッ
トの概念図である。
【図9】本発明の各実施例で採用されるレールのつなぎ
目の構造を示すレール側面図である。
【図10】本発明の各実施例で採用されるレールのつな
ぎ目の構造をレールの長手方向から見た断面図である。
【図11】本発明の実施例で採用される照明清掃ロボッ
トの概念図である。
【図12】図11の清掃作業ユニットの内部構成を示す
図である。
【図13】清掃作業ユニットの内部の洗浄槽回りの系統
構成図である。
【図14】図13のA−A断面図である。
【図15】図13のディスクの詳細図であり、(a)図
はディスクの平面を示し、(b)図はディスクの断面を
示す。
【図16】トンネル内の照明清掃ロボットと通常時及び
非常時の監視点検ロボットを同じレールを共用させた本
発明の実施例による移動式作業点検システムの全体構成
を示す概念図である。
【符号の説明】
10…レール、11…レール要素、20…レールサポー
ト、30…継手、100…通常時作業ロボット、101…
搭載機器、102…着脱金具、110…走行駆動輪、1
15…押付車輪、116…押付ばね、120…サイドロ
ーラ、130…走行用モータ、131,132,133
…歯車、150…台車ベース、160…ブラシ、171
…駆動装置、172…制御装置、173…認識処理装
置、174…診断用センサ、175…無線装置、180
…首振機構、200a,200b…非常時対応ロボッ
ト、201…赤外線カメラ、202…可視ズームカメ
ラ、203…マイク、300…保守用プラットホーム、4
00…LAN、401,402,403…無線固定局、
500…操作指令部、600…清掃作業ユニット、60
5…伸縮シリンダ、610…ウエットロール、611…
駆動モータ、620…ドライロール、630…洗浄槽、
631…パッキン、632…超音波発振装置、635…ポ
ンプ、636…タンク、640…フィルタ設備、641
…ディスク、642…ディスク回転駆動機構、643…
フィルタ、644…開口部、650…ファンヒータ。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B25J 5/02 B25J 5/02 B B61B 13/00 B61B 13/00 D B61D 15/00 B61D 15/00 B (72)発明者 泉 清志 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所原子力事業部内 Fターム(参考) 3B116 AA47 AB54 BA02 BA08 BA15 CD22 CD41 3B201 AA46 AA47 AB54 BA08 BA35 BB02 BB83 BB92 CC11 CD22 CD23 CD41 3C007 AS14 AS15 CS05 CY02 HS09 HS27 HT21 HT36 JS02 JS03 JU12 JU13 KS03 KS18 KT02 KT04

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レールと、前記レールに移動可能に設けら
    れて作業又は点検を行うロボットと、前記レールに移動
    可能に設けられ、前記作業又は点検とは異なる作業又は
    点検を行う他のロボットとを備え、前記レールの端部が
    前記他のロボットの待機場所になっている移動式作業点
    検システム。
  2. 【請求項2】レールと、前記レールに移動可能に設けら
    れて作業又は点検を行うロボットと、前記ロボットの移
    動方向両側の前記レール部位に移動自在に設けられ、前
    記作業又は点検とは異なる作業又は点検を行う他のロボ
    ットとを備え、前記ロボットと前記レールの端部との間
    が前記他のロボットの移動領域となっている移動式作業
    点検システム。
  3. 【請求項3】レールと、前記レールに移動可能に設けら
    れて作業又は点検を行うロボットと、前記ロボットと前
    記レールの一端との間の前記レールに移動自在に設けら
    れ、前記作業又は点検とは異なる作業又は点検を行う他
    のロボットと、前記ロボットと前記レールの他端との間
    の前記レールに移動自在に設けられたもう一台の前記他
    のロボットとを備え、前記各他のロボットの位置が前記
    ロボットと前記レールの端部との間の中央にされている
    移動式作業点検システム。
  4. 【請求項4】レールと、前記レールに移動可能に設けら
    れて作業又は点検を行うロボットと、前記ロボットの移
    動方向両側の前記レール部位に移動自在に設けられ、前
    記作業又は点検とは異なる作業又は点検を行う他のロボ
    ットとを備え、前記ロボットと前記他のロボットとの間
    を連結及び連結解除自在にしてある移動式作業点検シス
    テム。
  5. 【請求項5】請求項1から請求項4までのいずれか一項
    において、前記レールの少なくとも一端側にプラットホ
    ームを配備した移動式作業点検システム。
  6. 【請求項6】請求項2から請求項4までのいずれか一項
    において、前記レールのレールルートを閉ループにして
    ある移動式作業点検システム。
  7. 【請求項7】請求項1から請求項6までのいずれか一項
    において、前記ロボットは照明器具を清掃する機能を有
    する照明清掃ロボットであり、前記他のロボットは監視
    点検機能を有する移動式作業点検システム。
  8. 【請求項8】レールを走行して作業又は点検するロボッ
    トと、前記ロボットに搭載されて前記ロボットの上位制
    御手段との間で通信する通信装置とを備えた移動式ロボ
    ットにおいて、前記ロボットに、前記作業又は点検を前
    記ロボットに実行させる制御装置と、前記作業又は点検
    の結果を認識判断する認識処理装置とを搭載し、前記認
    識判断した結果を前記上位制御手段へ前記通信装置を介
    して送信する移動式ロボット。
  9. 【請求項9】レールを走行して作業又は点検するロボッ
    トと、前記ロボットに搭載されて前記ロボットの上位制
    御手段との間で通信する通信装置とを備えた移動式ロボ
    ットにおいて、前記ロボットに、前記ロボットを構成す
    る部品の健全性の診断を行う診断手段を搭載し、前記診
    断手段による診断結果を前記上位制御手段へ前記通信装
    置を介して送信する移動式ロボット。
  10. 【請求項10】レールを走行して作業又は点検する移動
    式ロボットにおいて、断面がコの字型の部材を2本左右
    対称平行に配置し、前記部材の前記コの字型の上面部で
    前記2本の部材を複数のサポート部材に接続し、前記サ
    ポート部材を前記レールのレールルート沿いの固定構造
    物に固定して前記レールを前記レールルートに据付けて
    ある移動式ロボット。
  11. 【請求項11】請求項10において、レールを走行する
    移動式ロボットにサポート部材を検出する検出センサを
    設け、前記検出センサから出力された検出信号に基づい
    て前記移動式ロボットの位置を検知する手段を備えてい
    る移動式ロボット。
  12. 【請求項12】請求項10において、前記レールが断面
    コの字型の複数のレール要素の端部をつき合わせて構成
    され、前記つき合わせられる前記各レール要素の前記コ
    の字型の角部を成す直角2面に継手部材の直角2面が合
    わさって前記継手部材で前記各レール要素端部を接続し
    てある移動式ロボット。
  13. 【請求項13】レールを走行して作業又は点検する移動
    式ロボットにおいて、前記移動式ロボットは前記レール
    を走行駆動車輪と押付車輪とで上下方向から挟み込む構
    成と、前記レールの左右のレールエッジ部の端面で横荷
    重を受けるサイドローラとを備えた移動式ロボット。
  14. 【請求項14】レールを走行して作業又は点検する移動
    式ロボットにおいて、前記移動式ロボットは前記レール
    を走行する走行台車と、前記作業又は点検の手段に供す
    る機器と、前記機器を前記走行台車に着脱自在に装着す
    る着脱金具とを備えた移動式ロボット。
  15. 【請求項15】レールを走行して作業又は点検する移動
    式ロボットにおいて、前記移動式ロボットに前記レール
    を清掃する手段を備えている移動式ロボット。
  16. 【請求項16】レールを走行して作業又は点検する移動
    式ロボットにおいて、前記移動式ロボットに、清掃個所
    へ押付自在に装備した清掃用除染部材と、前記清掃用除
    染部材を洗浄する手段とを搭載した移動式ロボット。
  17. 【請求項17】請求項16において、前記清掃用除染部
    材を洗浄する手段は、前記清掃用洗浄部材を浸す洗浄槽
    と、前記洗浄槽に洗浄液を循環させる配管及びポンプ
    と、前記配管の途中に設けられて前記循環途中の洗浄液
    を浄化する浄化手段とを備えている移動式ロボット。
  18. 【請求項18】請求項17において、前記浄化手段は洗
    浄液の循環流路内に複数のフィルタを出入り自在に装備
    して、汚れの詰まったフィルタを新しいフィルタと自動
    交換する手段を有する移動式ロボット。
  19. 【請求項19】請求項16において、前記清掃用除染部
    材を洗浄する手段は、前記清掃用除染部材を通過させる
    洗浄槽を備え、前記清掃用除染部材の前記洗浄槽からの
    通過部位を乾燥出来る配置で乾燥器を有する移動式ロボ
    ット。
  20. 【請求項20】請求項16において、前記清掃用除染部
    材を洗浄する手段に洗浄自在に組み合わされた前記清掃
    用除染部材と、前記清掃用除染部材を洗浄する手段に洗
    浄自在に組み合わされると共に前記洗浄する手段で洗浄
    した個所を乾燥させる乾燥手段とに組み合わされた他の
    清掃用除染部材と有し、前記清掃用除染部材の清掃個所
    への押し当ての後に前記他の清掃用除染部材が前記清掃
    個所に当てられる配置で前記両清掃用除染部材が備わっ
    ている移動式ロボット。
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