JP2003013462A - マンホ−ル用副管部材 - Google Patents

マンホ−ル用副管部材

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JP2003013462A
JP2003013462A JP2001197070A JP2001197070A JP2003013462A JP 2003013462 A JP2003013462 A JP 2003013462A JP 2001197070 A JP2001197070 A JP 2001197070A JP 2001197070 A JP2001197070 A JP 2001197070A JP 2003013462 A JP2003013462 A JP 2003013462A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内副管によってマンホ−ル内のスペ−スをと
らないようにしたい。 【解決手段】 水平状の下水本管2用接続口22と垂直
状の内副管3用接続口10をもつ塩ビ射出成形製90°
エルボ体4において、この内副管2用接続口22の開口
側外周に、自在継手11のコア14を一体成形して、9
0°エルボ体4と自在継手11とを接近させてコンパク
トにしたので、下水本管2の勾配を大きくしても、内副
管3の上端側がマンホ−ル5内の中央側へ倒れず、スペ
−スをとらない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にコンクリ−ト
製マンホ−ル用副管部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のごとく、社会資本充実の一環とし
て下水道整備が進み、普及率も58%(平成10年度
末)となり、その整備場所は市街地から山間地へ移行し
ており、したがって、急勾配地での管路の布設が増加し
ている。
【0003】この場合、管路設計では、管内流速3m/
secを超えない範囲で管路勾配を決定するため、マン
ホ−ルでの段差接合が行われる。
【0004】かかる段差接合では、マンホ−ルの側壁に
直接排水用流入管(下水本管)を設けて放出すると、い
わゆる滝落しとなって、汚物が側壁に飛び散って付着し
たり、インバ−トやその周辺に汚物が堆積し、マンホ−
ルの機能を失うと共に、この流入管と流出管との段差が
0.6m以上あるとインバ−ト等マンホ−ル底部を洗掘
ないし浸食することになる。
【0005】そのため、マンホ−ルの手前または内部に
おいて、立ち下がり管、すなわち、外副管または内副管
を設置するようにしている。
【0006】かかる副管は外副管が原則とされるが、最
近では施工性が良いことや維持管理性の良いこと等によ
り、内副管が多用されている。
【0007】その反面、かかる内副管を用いることによ
って、マンホ−ル内での維持、管理、点検作業のスペ−
スが狭くなり、本来適正とするマンホ−ルより大きなマ
ンホ−ルを使用し、ひいてはコストアップとなる場合も
あった。
【0008】そのため、本出願人はマンホ−ル内をより
広く使える内副管部材を提供し、好評を博している。
【0009】すなわち、特開平8−326142号(特
許第2886482号)公報、特開平9−196274
号(特許第3033078号)公報、特開2000−5
2066号公報等で内副管部材を提案しているが、この
うち、代表例として前掲の特開平9−196274号公
報の図1で示した提案について図5に基き述べる。
【0010】この内副管部材1Bは、水平状流入管10
0と垂直状内副管101とを、蓋付クロス管(十字管)
継手としての90°大曲りエルボ(LTも含む)102
で接続し、この90°大曲りエルボ102の外曲壁(不
図示であるが、同公報図4参照)の大部分を、前記流入
管100と略同一管軸で、かつ、その反対の下流側に着
脱自在に固着したプラグ103の嵌合部先端面で形成し
ている。
【0011】したがって、この内副管部材1Bによる
と、流入管100と内副管101とが90°大曲りエル
ボ102で接続しているため、その接続部において、排
水の流れは円滑に流下して固形物の停滞がなく、ひいて
は、内副管101の管詰りを防止し、しかも、内副管1
01への掃除具の挿入を容易にする。
【0012】その上、90°大曲りエルボ102の外曲
壁の大部分を、プラグ103の嵌合部先端面で形成して
いるので、プラグ103を取外せばオ−バ−ホ−ル的な
掃除もできる。
【0013】ここにおいて、この内副管部材1Bでは、
90°大曲りエルボ103の枝管部104に自在継手
(本明細書では管継手中、部分的球面の接合表面をもっ
て、任意の方向に部品の軸を調整できるものを自在継手
という)105を設けて前記内副管101を接続してい
る。
【0014】したがって、流入管100の勾配に大小が
あっても、例えば流入管100の勾配が大きくなり、そ
のため90°大曲りエルボ102自体が、直交を構成す
る継手であるため下向きに傾き、その結果、内副管10
1の先端がマンホ−ル内中央側に倒れてスペ−スを拡張
しようとしても、この自在継手105によって90°大
曲りエルボ102の傾きによる内副管101のはみ出し
を吸収して、内副管101の立下り状態を垂直状にし、
ひいては、90°大曲りエルボ102が傾いても、その
略球内面たる外曲壁のため固形物溜りを形成しないのは
勿論、マンホ−ル本体の側壁内面に接近した状態を維持
し、マンホ−ル内を狭くすることがない。
【0015】この内副管部材1Bを更に述べると、前記
自在継手105では、枝管部104の先端側に差口部1
06を形成し、この差口部106に、接合表面を球面の
一部で構成した別体のコア107を接着接合し、つま
り、コア107には接着受口を構成し、このコア107
に、内副管用の受口109付の球状シエル108を外嵌
し、この受口109に前記内副管101の上端側を接着
接合して吊下している。
【0016】また、この90°大曲りエルボ102には
プラグ103が固設されているが、この固設はプラグ1
03のフランジと90°大曲りエルボ本体のフランジ1
10とを多数のボルト111で着脱自在に縫付け接合し
ている。
【0017】また、この90°大曲りエルボ102と流
入管100とを接続するには、エルボ本体の受口部11
2に流入管100をTS接合して接続している。
【0018】更に、この90°大曲りエルボ102の管
頂側には内副管101の略延長上に点検口113を設
け、キャップ状蓋体114の着脱で閉塞している。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかる提案
の内副管部材1Bは、前記のように極めて有益な効果を
奏するものの、その後、次のような不完全な点が判明し
た。
【0020】本来、下水には多種多様な病原菌が含ま
れているので、マンホ−ルの清掃作業にはゴム手袋や長
靴等の着用を義務づけられ、素手で行うことを禁じてい
るが、プラグ103を着脱するための、多数のボルト1
11を締緩するには、ゴム手袋着用によって、その作業
が面倒となる。
【0021】内副管101をマンホ−ル本体の側壁内
面に接近させると、90°大曲りエルボ102の流入管
100の接続口である受口部112が、丁度当該側壁に
穿設した横孔に位置して内嵌するようになる。
【0022】ところで、昨今行われている地震対策とし
ての、いわゆるゴム製可撓性マンホ−ル継手(単に可撓
性マンホ−ル継手ともいう)をこの受口部112に更に
外嵌すると、この横孔が大きくなる。
【0023】前記自在継手105のブロ−成形したシ
ェル108とその受口(差口でも可)109とは、同一
軸線上に構成されて一体化され、垂直線に対し左右に各
15°の首振りができるようになっており(この種の自
在継手では、首振り角度30°は準規格化されてい
る)、特に、シェル108とその受口109とを予め片
側に15°傾けている自在継手(不図示)を用いると、
この内副管部材1Bを使用するのは山間地であるため流
入管100の勾配を通常以上に必要とするものの、この
首を予め傾けた自在継手では、首振り角度が必要以上に
構成されているので、マンホ−ルの副管部材専用品とし
ては、オ−バ品質となる。また、いずれのタイプの既存
の標準自在継手でも、内副管部材としては大きくなる。
【0024】なお、流入管と内副管とを単なる蓋付クロ
ス管継手で接続し、特に、このクロス管継手と内副管と
を伸縮可能継手(蛇腹短管)を介して接続した内副管部
材が提案されている(特開2000−178991号公
報)が、この流入管の勾配を大きくすると、この蓋付ク
ロス管継手が下方に傾き、流入管の反対の下流側に設け
た蓋前面に固形物が溜まったり、また、蛇腹短管の内面
にも固形物が引掛かるので、この提案を、排水の流れを
円滑にしようとする前記内副管部材1Bには採用できな
い。
【0025】そこで本発明は、本出願人が提案した前記
した内副管部材1Bの不備〜等を改善することを主
たる目的とし、90°大曲りエルボないし90°曲管を
副管部材専用品にすることを副たる目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】これらの目的を達成する
ため、本発明の要旨とするところは、1)水平状の流入
管側接続口と垂直状の副管側接続口をそれぞれ直接開口
した合成樹脂射出成形製管継手本体を90°エルボ体で
構成し、前記副管側接続口の開口側外周に自在継手のコ
アを成形時一体に形成することにより、該90°エルボ
体と自在継手とをコンパクトに構成したことを特徴とす
るマンホ−ル用副管部材にあり、また、2)前記流入管
側接続口に可撓性マンホ−ル継手を外嵌してマンホ−ル
の横孔に嵌入し、前記副管を内副管とした請求項1に記
載のコンクリ−ト製マンホ−ル用副管部材にあり、ま
た、3)前記コアに外嵌するシェルの管軸を前記副管側
接続口の管軸に対して傾斜させてマンホ−ルの側壁に接
近させた請求項1または2に記載のコンクリ−ト製マン
ホ−ル用副管部材にあり、また、4)水平状の流入管用
接続口と垂直状の内副管用接続口を開口した合成樹脂製
管継手で、前記内副管用接続口に自在継手を介して内副
管を吊下したコンクリ−ト製マンホ−ル用内副管部材に
おいて、前記流入管用接続口側に金属製極薄接続カラ−
を外嵌して該流入管用接続口の開口端を受口ストッパ−
とする流入管用受口を形成し、前記金属極薄接続カラ−
に可撓性マンホ−ル継手を外嵌したことを特徴とするコ
ンクリ−ト製マンホ−ル用内副管部材にある。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明を添付図面に示す実施例に
より詳細に述べる。
【0028】図1は本発明の実施例の全体縦断面図、図
2は図1の要部図で、(A)は平面図、(B)は縦断面
図、(C)は(A)のA矢視図、図3は図1の分解図、
図4は本発明の他の実施例の全体縦断面図であって、従
来例を示す図5と同一部分は同一用語を用いて、その機
能等を省略ないし簡略化する。
【0029】まず、本発明の実施例の内副管部材1の概
要を述べる。
【0030】この内副管部材1は、急勾配地での管路布
設に好都合であるが、一般の平坦な市街地でも当然、適
用できるものであり、また、この内副管部材1における
下水本管たる流入管2は呼び径150mmφまたは20
0mmφ、立ち下がり管たる内副管3は同径(150m
mφ、200mmφ)または小径(125mmφ、15
0mmφ)の代表的な寸法になっている。
【0031】そして、この内副管部材1における、蓋付
クロス管継手たる90°大曲りエルボ4は、例えば、V
U大曲りYを加工転用したもの(例えば前掲の特開20
00−352066号公報参照)でなく、内副管部材専
用品にするため、その構造を、部品点数少なく可及的に
簡素化し、ひいては、量産化できる塩ビ射出一体成形品
に構成し、その結果、製造上の手作業をすることなく安
価にしている。
【0032】さて、この内副管部材1は所定の勾配をも
つ水平状流入管2と垂直状内副管3とを、コンクリ−ト
製マンホ−ル5内で90°大曲りエルボ4たる90°エ
ルボ体に直接開口した各接続口によって直接又は間接的
に接続し、この90°大曲りエルボ4の外曲壁(排水の
流れが当る直交構成にする管継手の主要部をいう)6
を、流入管2と略同一管軸で、かつ、その反対の下流側
に着脱自在に固着したプラグ7の嵌合部8の先端面9で
形成している。
【0033】また、この内副管部材1では、この90°
大曲りエルボ4の、流入管2と同径または1段小径の枝
管部10の先端側に自在継手11を設け、これに内副管
3を接続している。
【0034】したがって、この自在継手11により、流
入管2を最大勾配(約15°)に布設しても内副管3は
垂直状に維持できる。勿論、流入管2の勾配を大きくす
ると90°大曲りエルボ4自体は下方に傾くが、流れの
当り面を外曲壁6で構成しているので、この当り面はこ
の傾きに無関係にできるので、固形物の溜まりを作らな
い。
【0035】ここにおいて、この自在継手11は、垂直
線に対し左右に各片側15°の首振り角度をもつ一般の
自在継手ではなく、マンホ−ル5の内側に向け、例えば
7.5°の傾きを予め固定した自在継手にし、しかも、
首振り角度を首が傾いた上に、例えば7.5°とし、そ
の結果、マンホ−ル5の内側に向け例えば最大15°の
傾きができるようにしている。すなわち、通常の首の傾
きや首振り角度をそれぞれ略半分に構成した自在継手1
1にしている。
【0036】すなわち、この自在継手11のブロ−成形
したシェル12の背中面の頂点ないし稜線とその自在継
手用受口(または差口)13の背中面の稜線とを垂直方
向に略面一にしてマンホ−ル5の側壁内面に略平行にし
ている。
【0037】しかも、前記枝管部10の先端側外周に円
弧状の膨らみ、すなわち、コア14を一体射出成形し、
このコア14の最大径の所のリング溝にOリング15を
外嵌装着して、更に前記シェル12を首振り自在に外嵌
している。
【0038】したがって、前記内副管部材1Bの自在継
手105のコア107における、所定の差口部106の
軸長を必要としない分、また、垂直線に対し左右に各1
5°計30°の標準の首振り角を必要としない分、この
内副管部材1では、自在継手11が90°大曲りエルボ
4に接近できコンパクトになる。その上、前記内副管部
材1Bのコア107の接着受口がない分、このコア14
の外径は小になる。
【0039】なお、この自在継手11では、コア14の
外端部は水平状になっているが、シェル12の先端部お
よび基部16は共に、マンホ−ル5の側壁から遠ざかる
下り傾斜になっているので、垂直状の自在継手用受口1
3との間に三角状連結部17を介在することになり、こ
の連結部17に止金具18を締着してマンホ−ル5の側
壁に固定する。
【0040】以上のように、この内副管部材1の90°
大曲りエルボ4には必須の自在継手11を付設し、しか
も、この自在継手11との組合せがコンパクトに構成で
き、ひいては、流入管2の勾配を大きくして90°大曲
りエルボ4を下に大きく傾けても、その傾きの変移量を
小にし、後記ゴム製可撓性マンホ−ル継手19への影響
を少なくすることができ、ひいては、可撓性マンホ−ル
継手19のシ−ル性を維持することができる。
【0041】殊に、この自在継手11では、シェル12
の背中面と自在継手用受口13の背中面の各稜線をマン
ホ−ル5の側壁内面に略平行にするため予め傾けて固定
しているので、マンホ−ル5の内中央側に標準のものの
首振り角より少なくしてもよく、例えば通常の最大略半
分の7.5°の首振り角ですみ、ひいては、シェル12
およびコア14の各接合球面の軸方向長さ、つまり、自
在継手11の軸垂直方向長さを短縮でき、しかも、Oリ
ング15の太さを増すこと等手当により、コア14がシ
ェル12から抜け出ることがないように調整することが
できる。
【0042】その結果、枝管部10の先端側外周にコア
14を予め一体形成しても、このコア14に外嵌するシ
ェル12を毀損することなく、シェル12を強制的に外
嵌させることができる。
【0043】次に、この90°大曲りエルボ4の流入管
用受口部20およびプラグ7を詳細に述べる。
【0044】先ず、前記ゴム製可撓性マンホ−ル継手1
9を外嵌した流入管用受口部20について述べる。
【0045】図1において、この90°大曲りエルボ4
のエルボ本体21には、水平状に流入管用接続口22と
プラグ用挿入口23とが一体成形されていて、これらの
間で下向きに前記枝管部10が一体に成形されている
が、この流入管用接続口22に、もし、受口ストッパ−
を形成した、規格化された受口を構成すると大径化する
ので、図1および図3に示すように、流入管用接続口2
2にSUS(金属)製接続カラ−24を外嵌して受口を
構成している。なお、受口ストッパ−は流入管用接続口
22の外端で構成している。
【0046】すなわち、この流入管用接続口22に、射
出成形時一体成形した受口(通常のもの)を設けると、
呼び径150(200)mmφの場合その受口の外径は
178(228)mmφとなるが、SUS製接続カラ−
24を用いた受口の外径は169(220)mmφとな
って小径化することができる。カッコ内は呼び径200
mmφの場合を指す。
【0047】そのため、この受口、すなわち、SUS製
接続カラ−24にゴム製可撓性マンホ−ル継手19を外
嵌すると、耐地震性やシ−ル性を向上するのは勿論、コ
ンクリ−ト製マンホ−ル5の側壁に穿設した横孔25の
開口径を小径にすることができる。
【0048】なお、流入管用接続口22に、その軸方向
突出長さより約2倍の軸長をもち厚さ極薄1mm〜2m
mのSUS製接続カラ−24を接着剤で固着している。
【0049】この外嵌したSUS製接続カラ−24の外
端側に複数の係止突起26,26を設けて、ゴム製可撓
性マンホ−ル継手19の抜止めにしている。
【0050】このゴム製可撓性マンホ−ル継手19は各
種のものが提供されているが、いずれも適用可であっ
て、図1で図示したものでは、大リング状ゴム本体27
を、流入管2に対する下流側をU字状に折曲して小リン
グ状拡張片28を設けて2重円筒状に構成し、このゴム
本体27と拡張片28との間に圧着リング29を介在さ
せて、これを予めSUS製接続カラ−24に外嵌して締
付ハンド(不図示)で固定し、次いで、横孔25にマン
ホ−ル継手用Oリング30を介して挿入した後、圧着リ
ング29を拡径する。勿論、横孔25に挿入した後、S
US製接続カラ−24付のエルボ本体21を挿入しても
よい。
【0051】次いで、このSUS製接続カラ−24で構
成した受口に流入管2を挿入して接着接合する。
【0052】次に、エルボ本体21のプラグ用挿入口2
3に挿入する射出成形製プラグ7について述べる。
【0053】特に図2において、このプラグ7の嵌合部
8の先端面9を外曲壁6に形成すると共に、嵌合部8の
外周面に軸方向の補強用リブ31,31を形成してい
る。
【0054】この外曲壁6は側面視で水平から垂直に亘
り弯曲しており、平面視で半円形の弯曲部32,32を
形成している。
【0055】また、嵌合部8の基部にはプラグ取手33
を接着接合している。このプラグ取手33の端面には掴
み片34が形成されると共に、ピン35を挿入するピン
孔36が穿設している。このピン35はチェ−ン37に
よってエルボ本体21に連結している。
【0056】したがって、エルボ本体21にプラグ7を
挿入して固定するにはピン35を差込むだけでよく、つ
まりピン止めでよく、ゴム手袋着用でも容易にプラグ7
の挿脱をすることができる。
【0057】なお、エルボ本体21の管頂側には、前記
プラグ7の管頂または不図示のヒンジ付開閉蓋で更に閉
塞する点検口38を開口している。また、図1中、46
はリブ付パッキンを示す。
【0058】次に、本発明の他の実施例の内副管部材1
Aについて述べる。
【0059】図4において、この内副管部材1Aは、前
記内副管部材1の90°大曲りエルボ4に代え、曲管継
手たる90°エルボ(曲管)4Aを用い、該90°エル
ボ4Aの流入管側に前記SUS製接続カラ−24を外嵌
して接着接合している。
【0060】また、前記ゴム製可撓性マンホ−ル継手1
9に代り、伸縮ひだ40をもつフランジ41付のリング
状ゴム本体42からなるゴム製可撓性マンホ−ル継手1
9Aを用いている。勿論、これらの19,19Aはいず
れの内副管部材1,1Aに用いてもよい。
【0061】また、内副管3にゴム輪受口43片受直管
3Aを用い、自在継手11のシェル12と一体になった
差口13Aに接続して、首振り角度を更に拡げ施工性を
改善している。勿論、このゴム輪受口43片受直管3A
は前記内副管部材1に用いてもよい。
【0062】ここにおいて、この内副管部材1Aでは、
楕円状に開口した点検口44を曲管背面に設けて、これ
を楕円状のハッチ型蓋45で開閉自在に閉塞している。
【0063】この閉塞には、多数のボルト(不図示)を
用いてフランジ接合しているので、作業性は犠牲になる
が、より簡素化して射出成形品に好都合となる。
【0064】なお、他の部分は前記内副管部材1と共通
するのでそのまま補充可で省略する。
【0065】そして、前記内副管部材1および1Aにお
いて、流入管用接続口22と枝管部10の各管軸や、9
0°エルボ4Aの流入管側と90°エルボの内副管側の
各管軸は、直交状であるばかりでなく、予め流入管の一
般の管路勾配を加味した角度で交叉するように射出成形
時に構成してもよい。
【0066】このようにすれば、自在継手11の首の傾
きやゴム輪受口43付の内副管1と合せ、首振り角を更
に大きくでき、施工性やゴム製可撓性マンホ−ル継手1
9のシ−ル性が更に向上する。
【0067】勿論、以上の内副管部材1,1Aにおける
90°大曲りエルボや90°曲管、つまり、90°エル
ボ体は外副管にも適用できる。
【0068】
【発明の効果】本発明の請求項1によると、90°大曲
りエルボや90°曲管等の90°エルボ体をマンホ−ル
の副管に用いたので、下水本管から副管への流れが略9
0°方向転換して固形物の滞留なく円滑に流れるのは勿
論、この90°エルボ体の副管側または副管用接続口の
開口側外周に、自在継手のコアを成形時一体成形したの
で、部品点数の節減や組付作業の手間を省略できるばか
りか、90°エルボ体と自在継手とが接近して構成で
き、ひいては、全体としてコンパクトになり、流入管の
勾配を大きくしても90°エルボ体の傾きの変移量を小
にすることができる。
【0069】請求項2によると、前記の他、内副管によ
ってマンホ−ル内を狭めることを防止すると共に、可撓
性マンホ−ル継手の変形防止をする。
【0070】請求項3によると、前記の他、自在継手の
シェルの管軸を垂直線に対し傾斜させてマンホ−ル側壁
に接近させたので、自在継手の軸方向垂直長さが短縮で
き、かつ、シェルの膨らみでとるスペ−スを減らすこと
ができる。
【0071】請求項4によると、コンクリ−ト製マンホ
−ルに穿設する横孔を小径化すると共に、自在継手によ
り可撓性マンホ−ル継手のシ−ル性に影響を与えない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の全体縦断面図である。
【図2】図1の要部図で、(A)は平面図、(B)は縦
断面図、(C)は(A)のA矢視図である。
【図3】図1の分解図である。
【図4】図4は本発明の他の実施例の全体縦断面図であ
る。
【図5】従来例である。
【符号の説明】
1,1A…内副管部材、2…流入管、3…内副管、4…
90°大曲りエルボ、5…マンホ−ル、6…外曲壁、7
…プラグ、11…自在継手、14…コア、19…ゴム製
可撓性マンホ−ル継手
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D047 BA27 2D063 DA06 DA26 3H104 JA03 JB04 JC09 JD01 KA04 KB03 KB10 LA13 LA18 LF04 LG03 LG22 MA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平状の流入管側接続口と垂直状の副管
    側接続口をそれぞれ直接開口した合成樹脂射出成形製管
    継手本体を90°エルボ体で構成し、前記副管側接続口
    の開口側外周に自在継手のコアを成形時一体に形成する
    ことにより、該90°エルボ体と自在継手とをコンパク
    トに構成したことを特徴とするマンホ−ル用副管部材。
  2. 【請求項2】 前記流入管側接続口に可撓性マンホ−ル
    継手を外嵌してマンホ−ルの横孔に嵌入し、前記副管を
    内副管とした請求項1に記載のコンクリ−ト製マンホ−
    ル用副管部材。
  3. 【請求項3】 前記コアに外嵌するシェルの管軸を前記
    副管側接続口の管軸に対して傾斜させてマンホ−ルの側
    壁に接近させた請求項1または2に記載のコンクリ−ト
    製マンホ−ル用副管部材。
  4. 【請求項4】 水平状の流入管用接続口と垂直状の内副
    管用接続口を開口した合成樹脂製管継手で、前記内副管
    用接続口に自在継手を介して内副管を吊下したコンクリ
    −ト製マンホ−ル用内副管部材において、 前記流入管用接続口側に金属製極薄接続カラ−を外嵌し
    て該流入管用接続口の開口端を受口ストッパ−とする流
    入管用受口を形成し、前記金属極薄接続カラ−に可撓性
    マンホ−ル継手を外嵌したことを特徴とするコンクリ−
    ト製マンホ−ル用内副管部材。
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