JP2003013174A - 塑性変形による靱性低下の少ない鋼材及びその製造方法 - Google Patents

塑性変形による靱性低下の少ない鋼材及びその製造方法

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JP2003013174A
JP2003013174A JP2001196029A JP2001196029A JP2003013174A JP 2003013174 A JP2003013174 A JP 2003013174A JP 2001196029 A JP2001196029 A JP 2001196029A JP 2001196029 A JP2001196029 A JP 2001196029A JP 2003013174 A JP2003013174 A JP 2003013174A
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toughness
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plastic deformation
rolling
steel material
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Hitoshi Furuya
仁志 古谷
Ryuji Uemori
龍治 植森
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塑性変形による靱性低下の少ない鋼材及びそ
の製造方法を提供する。 【解決手段】 質量%で、C:0.005〜0.22
%、Si:0.01〜0.3%、Mn:0.1〜2%、
P:0.02%以下、S:0.02%以下、N:0.0
07%以下を含有し、さらに、Al:0.001〜0.
1%、Ti:0.001〜0.1%、Zr:0.001
〜0.1%、Nb:0.001〜0.1%、V:0.0
01〜0.2%、Ta:0.001〜0.1%、B:
0.0001〜0.005%の1種または2種以上を含
有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、10%
の歪みを与える前後の vTrsの変化が25K以下である
ことを特徴とする塑性変形による靱性低下の少ない鋼
材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築、橋梁、造
船、海洋構造物、圧力容器、ラインパイプなどの溶接構
造物一般に用いることができる、圧延後の形状矯正、冷
間加工、地震による変形などの塑性変形による靱性低下
の少ない鋼材及びその製造方法に関わるものである。
【0002】
【従来の技術】近年、鋼構造物の使用環境は大型化、使
用鋼材の高強度化、溶接施工の高能率などにより過酷化
が進み、鋼材に要求される特性はより厳しいものとなっ
てきている。例えば、建築、土木構造物に用いられる鋼
材に対しては、大地震下での耐破壊特性が求められてい
る。製造された鋼板の母材靱性が優れたものであって
も、構造物としての使用に供する為の種々の加工後や構
造物の使用中に靱性劣化が生じると、構造物の安全性は
大きく損なわれる。例えば、鋼板に曲げ加工を施して角
形鋼管に成形した場合には加工による塑性変形とその後
の歪時効過程により靱性が劣化することが知られてい
る。また、使用中に大地震に遭遇した場合にはその時点
で破断の危険にさらされるのに加え、破断を生じなかっ
た場合にも繰り返し塑性歪を受けることから、塑性変形
による靱性低下と歪時効による経時的な靱性低下を生じ
ることとなる。
【0003】角形鋼管成形による靱性低下を防ぐ手法に
ついては数多くの提案がなされている。例えば、特開平
3−219015号公報及び特開平3−219016号
公報には、管成形後に200〜600℃の後熱処理を実
施する方法が示されている。また、冷間加工後の靱性劣
化を助長する固溶Cや固溶Nを低減して特性を向上する
手法が特開平8−176725号公報や特開平9−41
035号公報に示されている。特開平8−17625号
公報は窒化物を生成する元素を添加することにより固溶
N量の低減をはかものであり、一方特開平9−4103
5号公報は低C化と炭化物生成促進により固溶C量の低
減をはかるものである。
【0004】特開平3−219015号公報および特開
平3−219016号公報には管成形後の熱処理を利用
しているものの、この手法では製造プロセスの複雑化に
伴うコスト増大を避けることができない。特開平8−1
76725号公報や特開平9−41035号公報は靱性
低下をもたらす侵入型固溶元素量を低減することにより
塑性変形後の靱性低下を抑制するものであるが、母材に
対する靱性低下量を抑制することは可能であるものの、
加工後の鋼材の絶対的靱性値としては十分ではない。こ
れは、塑性変形により導入された転位に起因する靱性劣
化は進入型固溶元素の低減のみでは十分でなく、他にも
転位の可動性を向上させる方策が必要であることを意味
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
問題を解決し、現状に鑑み、塑性変形による靱性低下の
少ない鋼材及びその製造方法を提供することを課題とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、N量の低減、
Ti添加、Si量低減を実施し、さらに必要に応じてN
iやCuを添加することにより、塑性変形時に導入され
た転位の運動の促進を通じて塑性変形後の靱性低下を抑
制するものである。また、これに加えて母材の靱性を確
保するために、必要に応じてC量の低減、Ca、Mg、
REMのような元素の添加、未再結晶温度域での圧延や
圧延後の加速冷却、1パス圧下率の平均値の15%以上
への増大を実施するもので、その要旨とするところは以
下の通りである。
【0007】(1) 質量%で、C:0.005〜0.
22%、Si:0.01〜0.3%、Mn:0.1〜2
%、P:0.02%以下、S:0.02%以下、N:
0.007%以下を含有し、さらに、Al:0.001
〜0.1%、Ti:0.001〜0.1%、Zr:0.
001〜0.1%、Nb:0.001〜0.1%、V:
0.001〜0.2%、Ta:0.001〜0.1%、
B:0.0001〜0.005%の1種または2種以上
を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、1
0%の歪みを与える前後の vTrsの変化が25K以下で
あることを特徴とする塑性変形による靱性低下の少ない
鋼材。 (2)質量%で、Ni:0.01〜5%、Cu:0.0
1〜5%を、さらに含有することを特徴とする前記
(1)に記載の塑性変形による靱性低下の少ない鋼材。 (3)質量%で、Cr:0.01〜2%、Mo:0.0
1〜2%、W:0.01〜2%の1種または2種以上
を、さらに含有することを特徴とする前記(1)または
(2)に記載の塑性変形による靱性低下の少ない鋼材。 (4)質量%で、Ca:0.0005〜0.02%、M
g:0.0005〜0.02%、REM:0.001〜
0.1%の1種または2種以上を含有し、Ca、Mg、
REMのうち1種または2種以上とO、Sの一方もしく
は両方を含み、粒径が0.005〜0.5μmである粒
子が、1mm2 当たりに10000個以上分散しているこ
とを特徴とする前記(1)乃至(3)のいずれか1項に
記載の塑性変形による靱性低下の少ない鋼材。 (5)前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の鋼材の
製造において、鋼片を、Ac3 変態点以上、1300℃
以下の温度に加熱し、950℃以上で圧延を終了した後
に空冷することを特徴とする塑性変形による靱性低下の
少ない鋼材の製造方法。 (6)前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の鋼材の
製造において、鋼片を、Ac3 変態点以上、1300℃
以下の温度に加熱し、950℃以下での累積圧下率が4
0%以上の圧延を行った後Ar3 点以上で圧延を終了
し、その後空冷または水冷することを特徴とする塑性変
形による靱性低下の少ない鋼材の製造方法。 (7)圧延1パス当たりの圧下率の平均値が15%以上
であることを特徴とする、前記(5)または(6)に記
載の塑性変形による靱性低下の少ない鋼材の製造方法。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、製造プロセスの変化に
よるコスト増大を招くことなく、塑性変形後の転位の可
動性を一層高める手段と母材の靱性を高める手段の組み
合わせにより、種々の要因により鋼材にもたらされる塑
性変形後に高い靱性を有する鋼材及びその製造方法を提
供するものである。なお、本発明での塑性変形後とは、
塑性変形直後および歪時効が問題となる程度の時間、例
えば数年が経過した後の両者を指す。
【0009】本発明を詳細に説明する。発明者らは、種
々の成分の鋼材を使用して、5〜10%の引張歪を与え
た後に1年の常温時効に相当するといわれている250
℃、1時間の熱処理を付与し、その後靱性評価を実施し
た。その結果、これまでの知見と同様にN量の低減やT
iの添加によりフリーN量を低減することが塑性変形・
時効後の靱性向上に有効であること、母材の靱性を向上
することで塑性変形・時効後の靱性確保をはかれること
を確認した。しかし、N量の低減やTiの添加による塑
性変形・時効後の靱性向上、さらに低C化や結晶粒微細
化による母材靱性向上だけでは塑性変形・時効後に十分
な靱性を確保することが困難であることも同時に明らか
となった。
【0010】そこで、母材の靱性を向上する手法と塑性
加工後の靱性低下量を抑制する手法の両方について新し
い手段を鋭意検討した結果、以下の知見を見いだした。 Si量を低減することにより、マトリクス中の転位の
可動性を向上させることができ、塑性変形やその後の時
効による靱性低下量を大幅に低減することが可能とな
る。Si量の増大によるフェライト相中の固溶Si量の
増大は、塑性変形の主たる機構となる転位運動の障害と
なり、交差すべりや多重すべりの抑制を通じて塑性変形
後の靱性を低下させる。5〜10%の引張予歪を与えた
後に1年の時効に相当する熱処理を与えた鋼材の靱性評
価実験により、Si量を0.3%以下とした場合の母材
に対する靱性劣化の程度はSi量が0.4%程度の場合
よりも大きく抑制されることが明らかとなった。また、
Siを0.08%以下とした場合には靱性劣化の抑制は
一層顕著である。 Ni,Cuを添加することにより、マトリクス中の転
位の可動性を向上させることができ、塑性変形やその後
の時効による靱性低下量を大幅に低減することが可能と
なる。 Ca、Mg、REMを含む微細な酸化物や硫化物を鋼
中に多量に分散させることにより、母材組織を大幅に微
細化することができ、母材靱性が大幅に向上する。な
お、ここでいうCa、Mg、REMを含む微細な酸化物
や硫化物とは、前記元素単独の酸化物や硫化物のみでな
く前記元素の複合酸化物、複合硫化物、さらにその他の
酸化物生成元素も含む酸化物、硫化物やそれらの混合物
や化合物を包含する。 圧延時1パス当たりの圧下量を増大することにより、
母材組織を大幅に微細化することができ、母材靱性が大
幅に向上する。特に圧延後に水冷を実施する場合に母材
組織の微細化効果は顕著となる。
【0011】すなわち、上記の新しい知見を従来の知見
と組み合わせることにより、母材のみならず塑性変形・
時効後も靱性に優れた鋼材を提供することができる。本
発明における化学成分の限定理由について述べる。
【0012】Cは強度確保の為に必須の元素であるた
め、その添加量を0.005%以上とした。しかし、一
方でC量の増大は母材靱性の低下を通じて塑性変形後の
靱性低下をもたらすため、その上限を0.22%とし
た。なお、母材靱性確保の為にC量は0.13%未満で
あることが望ましいが、必要な強度レベルと実施可能な
製造方法に応じて決定されるべきである。
【0013】Siは本発明において重要な元素の一つで
ある。前記のようにSi量の低減により塑性変形後の靱
性低下を抑制することができる。この効果はSiを0.
3%以下とした場合に顕著であるためにSiの上限値を
0.3%とした。なお、Siを0.08%以下とした場
合には靱性劣化の抑制は一層顕著であるため、望ましく
はSiを0.08%以下とする。一方、Siは脱酸ある
いは強度確保に有用な元素であり、その下限値を0.0
1%とした。
【0014】Mnは強化元素として有用であるが、過剰
な添加は溶接性を低下させるため、その範囲を0.1%
以上2.0%以下とした。
【0015】不純物元素であるPは低い方が望ましく、
0.02%以下とした。特に、フェライトに固溶したP
は母材の延性低下を通じて塑性変形後の靱性あるいは延
性を低下させるため、望ましくは0.01%以下とす
る。
【0016】不純物元素であるSは低い方が望ましく、
0.02%以下とした。SはMnSの生成による母材靱
性の低下を通じて塑性変形後の靱性を低下させるため、
望ましくは0.006%以下とする。
【0017】Nは本発明において重要な元素の一つであ
る。Nは塑性変形により導入された転位を固着して塑性
変形後の靱性を低下させるため、可能な限り低いことが
望ましい。このため、N量を0.007%以下に規定す
る。
【0018】Al,Ti,Zr,Nb,Ta,V,Bは
Nの固定を通じて塑性変形後の靱性低下を抑制する効果
を有するため、必要に応じて添加されるが、個々の元素
について下記の理由によりその成分量を限定する。
【0019】AlはNを固定するために、また脱酸剤と
して有用であるが、0.1%を超えて添加されると粗大
な酸化物を形成して母材靱性低下と塑性変形後の靱性の
両方を低下させる。このため、Al量を0.001〜
0.1%に規定する。
【0020】TiはNの固定に有用な元素であり、塑性
変形後の靱性低下を抑制する。しかも、TiNの形成に
より組織を微細化し、母材靱性の向上を通じた効果も有
する。0.001%未満の添加では効果が少なく、一方
0.1%を超える添加は粗大な析出物形成を通じて母材
靱性を低下させるため、その範囲を0.001〜0.1
%とする。
【0021】ZrはNの固定に有用な元素であり、塑性
変形後の靱性低下を抑制する。その効果を発揮するため
には0.001%以上の添加が必要である。一方、0.
1%を超える添加は粗大な析出物の形成を通じて母材靱
性を低下させる。このため、Zr量は0.001〜0.
1%の範囲とする。
【0022】NbはNの固定に有用な元素であり、塑性
変形後の靱性低下を抑制する。その効果を発揮するため
には0.001%以上の添加が必要である。一方、0.
1%を超える添加は粗大な析出物の形成を通じて母材靱
性を低下させる。このため、Nb量は0.001〜0.
1%の範囲とする。
【0023】VはNの固定に有用な元素であり、塑性変
形後の靱性低下を抑制する。その効果を発揮するために
は0.001%以上の添加が必要である。一方、0.2
%を超える添加は粗大な析出物の形成を通じて母材靱性
を低下させる。このため、V量は0.001〜0.2%
の範囲とする。
【0024】TaはNの固定に有用な元素であり、塑性
変形後の靱性低下を抑制する。その効果を発揮するため
には0.001%以上の添加が必要である。一方、0.
1%を超える添加は粗大な析出物の形成を通じて母材靱
性を低下させる。このため、Ta量は0.001〜0.
1%の範囲とする。
【0025】BはNの固定に有用な元素であり、塑性変
形後の靱性低下を抑制する。その効果を発揮するために
は0.0001%以上の添加が必要である。一方、0.
005%を超える添加は粗大な析出物の形成を通じて母
材靱性を低下させる。このため、B量は0.0001〜
0.005%の範囲とする。
【0026】さらに、必要に応じてNi、Cuを添加す
ることで、塑性変形後の靱性低下を抑制することが可能
である。Niは塑性変形後の靱性低下抑制や母材靱性向
上のために必要に応じて添加される。0.01%未満の
添加ではその効果は小さく、一方5%を超える添加は溶
接性を低下させるため、その範囲を0.01〜5%とし
た。Cuは塑性変形後の靱性低下抑制に有効であり、さ
らに母材の強度と靱性の向上に有用な元素である。その
効果を発揮するためには0.01%以上の添加が必要で
ある。一方5%を超える添加は熱間加工性に問題を生じ
る。このため、Cu量は0.01〜5%の範囲とする。
【0027】さらに、目的とする強度や靱性レベルによ
り、必要に応じてCr,Mo,Wの1種または2種以上
を含有することができる。個々の元素について、下記の
理由によりその成分量を限定する。Crは母材の強度上
昇に有用な元素である。その効果を発揮するためには
0.01%以上の添加が必要である。一方2%を超える
添加は母材の靱性や溶接性を低下させる。このため、C
r量は0.01〜2%の範囲とする。Moは母材の強度
上昇に有用な元素である。その効果を発揮するためには
0.01%以上の添加が必要である。一方2%を超える
添加は母材の靱性や溶接性を低下させる。このため、M
o量は0.01〜2%の範囲とする。Wは母材の強度上
昇に有用な元素である。その効果を発揮するためには
0.01%以上の添加が必要である。一方2%を超える
添加は母材の靱性を低下させる。このため、W量は0.
01〜2%の範囲とする。
【0028】さらに、母材及びHAZの延性や靱性の向
上のために、必要に応じてCa,Mg,REMの1種ま
たは2種以上を含有することができる。これらの元素の
添加によってCa、Mg、REMの1種または2種以上
とO、Sの一方あるいは両方を含む粒子を鋼中に分散さ
せることで、母材の圧延に先立つ加熱時のオーステナイ
ト粒径を著しく微細化することができる。これらの粒子
の分散により母材の靱性は大幅に向上し、さらにHAZ
の靱性も向上する。この効果を発揮するためには、Ca
及びMgは0.0005%以上、REMは0.001%
以上の添加が必要である。一方、過剰に添加すると酸化
物や硫化物が粗大化して靱性や延性の低下をもたらすた
め、その上限値をCa,Mgで0.02%、REMで
0.1%とする。また、粒子径が0.005μmを下回
るとオーステナイト粒径を微細化する効果が得られず、
0.5μmを超えると介在物として靱性を劣化させる。
また、該粒子の個数は、1mm2 あたりに存在する個数が
10000個を下回る場合には粗大な酸化物や硫化物が
多くなり組織微細化効果が失われる。
【0029】本発明の鋼材の要件として鋼の靱性値の破
面遷移温度(vTrs)の塑性変形による変化が25K以下
である必要がある。この場合の塑性変形とは10%の公
称歪みを与えることによって生ずる塑性変形とするが、
鋼材の特定部位に同等の塑性変形を与えることができれ
ば曲げ変形など他の方法によってもよい。塑性変形後の
vTrsの値は−30℃以下であることが好ましい。
【0030】次に、本発明の塑性変形後の靱性に優れた
鋼材の製造に際しての限定理由を述べる。製造法に関し
ても、母材靱性向上を通じて塑性変形後の靱性を向上す
ることが可能である。必要に応じて、鋼材をAc3 変態
点以上、1300℃以下の温度に加熱し、950℃以上
で圧延を終了した後に空冷することにより鋼材を製造す
ることができる。これは、引張強さ490MPa 程度まで
の比較的低い強度水準までの製造に適しており、圧延時
間の短縮や水冷の制御が必要でないために製造コストを
低く抑えることが可能である。
【0031】また、必要に応じて鋼材を1300℃以下
の温度に加熱し、950℃以下のオーステナイト域での
累積圧下率が40%以上の圧延を行った後に空冷または
水冷することにより鋼材を製造することができる。この
場合、変態、析出、さらに組織微細化といった強化機構
を通じて母材の強度を確保し、しかも組織微細化を通じ
て母材靱性を向上することができ、引張強さ690MPa
程度までの比較的高い強度の鋼材の製造に適している。
【0032】加熱温度をAc3 点以上としたのは、Ac
3 点以下では完全オーステナイト化しないために母材靱
性が低下するためであり、1300℃以下としたのは、
オーステナイト粒径の粗大化による最終組織の粗大化と
これに伴う母材靱性低下を抑制するためである。950
℃以下でのオーステナイト域での累積圧下率を40%以
上としたのは、オーステナイトの加工によりフェライト
変態核を多量に導入して最終組織の粒径を微細化し、母
材靱性を向上するためである。また圧延をAr 3 点以上
で終了するとしたのは二相域やフェライト域での圧延に
よりフェライト中に歪を導入すると母材靱性が低下する
ためである。
【0033】さらに、必要に応じて圧延1パス当たりの
圧下率の平均値を15%以上とすることで母材組織をさ
らに微細化し、母材靱性を向上することができる。圧下
率の増大により組織が微細化するのは、オーステナイト
再結晶域の圧延ではオーステナイトの再結晶が顕著に進
行するためであり、未再結晶域の圧延ではオーステナイ
ト中にフェライト変態核となる変形帯などが数多く導入
されるためである。この効果は圧延後に水冷を実施した
場合に特に有効である。
【0034】本発明の鋼材は、建築、橋梁、造船、海洋
構造物、圧力容器、ラインパイプなどの溶接構造物一般
に用いることができるが、塑性変形を受けた後の靱性に
優れることから、特に耐震性の要求される建築や橋梁分
野で用いられる構造用鋼として好適である。鋼材の形態
としては、上記塑性変形を受けうる全ての鋼材に用いら
れるが、建築や橋梁で用いられる鋼板、厚鋼板、鋼管、
形鋼で特に有用である。
【0035】
【実施例】種々の化学成分の供試鋼材を用いて、種々の
製造条件で製造した板厚20〜100mmの鋼板につい
て、母材の降伏応力、引張強さ、破面遷移温度、塑性変
形後の破面遷移温度を評価した。鋼板の化学成分とCe
q.、製造条件を表1に、母材の降伏応力、引張強さ、
破面遷移温度、塑性変形後の破面遷移温度を表2に示
す。母材の降伏応力、引張強さは鋼板の1/2t部から
圧延方向に垂直に採取したJIS4号サブサイズ引張試
験片を用いて常温試験により測定した。母材の破面遷移
温度は鋼板の1/2t部から圧延方向と試験片の長手方
向が平行になるように、さらにノッチが板厚貫通方向と
なるように採取したJIS4号シャルピー試験片を用
い、種々の温度で試験を実施した後に脆性破面率を測定
し、破面遷移温度を算出した。なお、降伏応力、引張強
さについては同一条件で実施した2本の試験片の平均値
を採用し、シャルピー試験は同一温度で3本の試験を実
施した。塑性変形後の破面遷移温度は、平板試験片に予
め10%の歪(公称歪)を与え、その後250℃で60
分の保持を行う常温、1年の時効に相当する熱処理を施
した後、JIS4号シャルピー試験片を加工してシャル
ピー試験を行った。試験片は母材シャルピー試験と同様
の方向に採取し、同一温度で3本の試験を実施した。試
験後に脆性破面率を測定し、破面遷移温度を算出した。
【0036】表1に示すように、鋼番号A1〜A80の
鋼板は本発明の範囲内の化学成分および製造方法で製造
されている。これにより、引張強さ500〜650MPa
の範囲で母材靱性及び塑性変形、時効後の靱性に優れた
鋼材となっている。鋼番号A1〜A32、B1〜B7の
鋼材はいずれも引張強さ500MPa 程度となるように製
造した鋼板である。これらの詳細について以下に説明す
る。
【0037】鋼番号A1〜A8の鋼材は、N量を低減
し、かつTiあるいはZrを添加することでフリーNを
低減し、さらにSi量を低減することで塑性変形、時効
後の靱性低下を抑制している。また、必要に応じてC
u、Ni添加、低C化、Nb等の析出、制御圧延、制御
冷却を組み合わせることで引張強さ500MPa 程度で母
材及び塑性変形、時効後の靱性に優れた鋼材としてい
る。一方、鋼番号B1〜B3の鋼板はN量が高い、T
i、ZrなどのフリーNを固定する元素が十分にが添加
されていない、Si量が高いなどの理由により塑性変
形、時効後の靱性が低くなっている。
【0038】鋼番号A9〜A16の鋼板は、鋼番号A1
〜A8に適用した方法に加え、さらに圧延1パス当たり
の平均圧下率を15%以上にすることによりさらに母材
及び塑性変形、時効後の靱性に優れた鋼材となってい
る。一方、鋼番号B4の鋼板は圧延1パス当たりの平均
圧下率を15%以上としているものの、Si量が高いた
めに塑性変形、時効後の靱性が低くなっている。
【0039】鋼番号A17〜A24の鋼板は、鋼番号A
1〜A8に適用した方法に加え、さらにCa、Mg、R
EMなどの元素を添加することによりさらに母材及び塑
性変形、時効後の靱性に優れた鋼材となっている。な
お、鋼番号A17〜A24の鋼板については、電子顕微
鏡により観察した酸化物、硫化物の寸法と1mm2 当たり
の個数の測定を実施し、寸法が0.005〜0.5μm
の酸化物、硫化物の個数がいずれも10000個以上で
あることを確認している。また、鋼番号A17、A24
に関しては、同一成分の鋼板を3種類ずつ作成し、1mm
2 当たりの酸化物、硫化物の個数が10000個未満の
場合には母材、塑性変形、時効後の靱性が低下すること
を確認している。一方、鋼番号B5の鋼板はCaが添加
されているにもかかわらずSi、N量が高いために塑性
変形、時効後の靱性が低くなっている。
【0040】鋼番号A25〜A32の鋼板は、鋼番号A
1〜A8に適用した方法に加え、さらに圧延1パス当た
りの平均圧下率を15%以上とし、かつCa、Mg、R
EMなどの元素を添加することにより一層母材及び塑性
変形、時効後の靱性に優れた鋼材となっている。一方、
鋼番号B6の鋼板は圧延1パス当たりの平均圧下率を1
5%以上として、さらにCa、REMが添加されている
にもかかわらず、Ti、ZrなどのフリーNを固定する
元素が十分に添加されていないために塑性変形、時効後
の靱性が低くなっている。
【0041】鋼番号A33〜A80、B8〜B13の鋼
材はいずれも引張強さ600MPa 程度となるように製造
した鋼板である。これらの詳細について以下に説明す
る。鋼番号A33〜36の鋼板は、N量を低減し、かつ
TiあるいはZrを添加することでフリーNを低減し、
さらにSi量を低減することで塑性変形、時効後の靱性
低下を抑制している。また、必要に応じてCu、Ni添
加、低C化、Nb等の析出を組み合わせて母材及び塑性
変形、時効後の靱性に優れた鋼材としている。引張強さ
は600MPa 程度となるように制御圧延と制御冷却を実
施している。一方、鋼番号B7の鋼板はSi量を低減
し、かつTiを添加することでフリーNを低減して塑性
変形、時効後の靱性低下を抑制している。しかし、N量
が高いために塑性変形、時効後の靱性が低くなってい
る。
【0042】鋼番号A37〜A40の鋼板は、鋼番号A
33〜A36に適用した方法に加え、さらに圧延1パス
当たりの平均圧下率を15%以上にすることによりさら
に母材及び塑性変形、時効後の靱性に優れた鋼材となっ
ている。鋼番号A41〜A44の鋼板は、鋼番号A33
〜A36に適用した方法に加え、さらにCa、Mg、R
EMなどの元素を添加することによりさらに母材及び塑
性変形、時効後の靱性に優れた鋼材となっている。鋼番
号A45〜A48の鋼板は、鋼番号A33〜A36に適
用した方法に加え、圧延1パス当たりの平均圧下率を1
5%以上にして、さらにCa、Mg、REMなどの元素
を添加することにより一層母材及び塑性変形、時効後の
靱性に優れた鋼材となっている。一方、鋼番号B8の鋼
板は、圧延1パス当たりの平均圧下率を15%以上にし
て、さらにCa、Mg、REMなどの元素を添加してい
るものの、N量が高く、Ti、ZrなどのフリーNを固
定する元素が十分添加されておらず、さらにSiが高い
ために塑性変形、時効後の靱性が低くなっている。
【0043】鋼番号A49〜A52の鋼板は、鋼番号A
33〜A36に対してC量を低減するために、制御圧
延、制御冷却の方法を変化させた鋼板であり、C量低減
により一層母材及び塑性変形、時効後の靱性に優れた鋼
材となっている。一方、鋼番号B9の鋼板は、N量、C
量が低いものの、Si量が高く、しかもTi、Zrなど
のフリーNを固定する元素が十分に添加されていないた
めに塑性変形、時効後の靱性が低くなっている。
【0044】鋼番号A53〜A56の鋼板は、鋼番号A
49〜A52に適用した方法に加え、さらに圧延1パス
当たりの平均圧下率を15%以上にすることによりさら
に母材及び塑性変形、時効後の靱性に優れた鋼材となっ
ている。鋼番号A57〜A60の鋼板は、鋼番号A49
〜A52に適用した方法に加え、さらにCa、Mg、R
EMなどの元素を添加することによりさらに母材及び塑
性変形、時効後の靱性に優れた鋼材となっている。一
方、鋼番号B10の鋼板は、Ca、Mgを添加している
ものの、Si量が高いために塑性変形、時効後の靱性が
低くなっている。
【0045】鋼番号A61〜A64の鋼板は、鋼番号A
49〜A52に適用した方法に加え、圧延1パス当たり
の平均圧下率を15%以上にして、さらにCa、Mg、
REMなどの元素を添加することにより一層母材及び塑
性変形、時効後の靱性に優れた鋼材となっている。鋼番
号A65〜A68の鋼板は、鋼番号A49〜A52に対
してC量を低減するために、制御圧延、制御冷却の方法
を変化させた鋼板であり、C量低減により一層母材及び
塑性変形、時効後の靱性に優れた鋼材となっている。鋼
番号A69〜A72の鋼板は、鋼番号A65〜A68に
適用した方法に加え、圧延1パス当たりの平均圧下率を
15%以上にすることにより一層母材及び塑性変形、時
効後の靱性に優れた鋼材となっている。一方、鋼番号B
11の鋼板は、圧延1パス当たりの平均圧下率を15%
以上にしているものの、N量が高く、さらにTi、Zr
といったフリーNを固定する元素が十分に添加されてい
ないために塑性変形、時効後の靱性が低くなっている。
【0046】鋼番号A73〜A76の鋼板は、鋼番号A
65〜A68に適用した方法に加え、さらにCa、M
g、REMなどの元素を添加することによりさらに母材
及び塑性変形、時効後の靱性に優れた鋼材となってい
る。鋼番号A77〜A80の鋼板は、鋼番号A65〜A
68に適用した方法に加え、圧延1パス当たりの平均圧
下率を15%以上にして、さらにCa、Mg、REMな
どの元素を添加することにより一層母材及び塑性変形、
時効後の靱性に優れた鋼材となっている。一方、鋼番号
B12の鋼板は、圧延1パス当たりの平均圧下率を15
%以上にして、さらにMgを添加しているものの、N
量、Si量が高いために塑性変形、時効後の靱性が低く
なっている。
【0047】以上の実施例から、本発明により製造され
た鋼材である鋼番号A1〜A80の鋼板は、幅広い強度
範囲において塑性変形後の靱性に優れた鋼材であること
は明白である。本発明によれば幅広い強度範囲において
塑性変形後の靱性に優れた鋼材を得ることが可能であ
る。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】
【表3】
【0051】
【表4】
【0052】
【表5】
【0053】
【表6】
【0054】
【表7】
【0055】
【表8】
【0056】
【発明の効果】本発明は、種々の塑性変形、例えば冷間
加工による鋼板、鋼管や形鋼の成形及び形状矯正や、大
地震による繰り返し歪などを受けるような場合でも材
質、特に靱性の劣化が小さい鋼材およびその製造方法を
提供できる。この鋼材は、特殊な合金元素や製法を用い
ることなく製造可能にしており、産業上の価値はきわめ
て高いといえる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4K032 AA01 AA02 AA04 AA05 AA08 AA11 AA12 AA14 AA15 AA16 AA17 AA19 AA20 AA21 AA22 AA23 AA24 AA27 AA29 AA31 AA33 AA35 AA36 AA37 AA39 AA40 CA01 CA02 CA03 CB01 CB02 CC04 CD05 CD06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 質量%で、 C :0.005〜0.22%、 Si:0.01〜0.3%、 Mn:0.1〜2%、 P :0.02%以下、 S :0.02%以下、 N :0.007%以下を含有し、さらに、 Al:0.001〜0.1%、 Ti:0.001〜0.1%、 Zr:0.001〜0.1%、 Nb:0.001〜0.1%、 V :0.001〜0.2%、 Ta:0.001〜0.1%、 B :0.0001〜0.005%の1種または2種以
    上を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、
    10%の歪みを与える前後の vTrsの変化が25K以下
    であることを特徴とする塑性変形による靱性低下の少な
    い鋼材。
  2. 【請求項2】 質量%で、 Ni:0.01〜5%、 Cu:0.01〜5%を、さらに含有することを特徴と
    する請求項1に記載の塑性変形による靱性低下の少ない
    鋼材。
  3. 【請求項3】 質量%で、 Cr:0.01〜2%、 Mo:0.01〜2%、 W :0.01〜2%の1種または2種以上を、さらに
    含有することを特徴とする請求項1または2に記載の塑
    性変形による靱性低下の少ない鋼材。
  4. 【請求項4】 質量%で、 Ca:0.0005〜0.02%、 Mg:0.0005〜0.02%、 REM:0.001〜0.1%の1種または2種以上を
    含有し、Ca、Mg、REMの1種または2種以上と
    O、Sの一方あるいは両方を含み、粒径が0.005〜
    0.5μmである粒子が、1mm2 当たりに10000個
    以上分散していることを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれか1項に記載の塑性変形による靱性低下の少ない鋼
    材。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    鋼材の製造において、鋼片を、Ac3 変態点以上、13
    00℃以下の温度に加熱し、950℃以上で圧延を終了
    した後に空冷することを特徴とする塑性変形による靱性
    低下の少ない鋼材の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    鋼材の製造において、鋼片を、Ac3 変態点以上、13
    00℃以下の温度に加熱し、950℃以下での累積圧下
    率が40%以上の圧延を行った後Ar3 点以上で圧延を
    終了し、その後空冷または水冷することを特徴とする塑
    性変形による靱性低下の少ない鋼材の製造方法。
  7. 【請求項7】 圧延1パス当たりの圧下率の平均値が1
    5%以上であることを特徴とする、請求項5または6に
    記載の塑性変形による靱性低下の少ない鋼材の製造方
    法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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